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ソウルの象徴南大門、火災で全焼
http://www.chosunonline.com/article/20080211000000 朝鮮日報

数少ないソウルの名所旧跡の一つ南大門が焼失してしまいました。非常に残念なことですが、普段から管理人を置かずスプリンクラー設備も無いとの報道を読むと、起きるべくして起きた事態かもしれません。

日本でも、戦後間もない頃 重要文化財の金閣寺、法隆寺の金堂などの焼失を経験いたしました。日本では防災の日を設け、国民に広く重要文化財を守る啓蒙活動をして、それなりに成果は上がっているような気がします。防災の日(9/1)のニュースといえば、地震の非難と、お坊さん達がお寺の本堂に向かって放水するニュースが定番ですね。防火設備が無かったとのことで、「やっぱりな」とも思いますが、今後このことが契機となって整備されていくかもしれませんね。今日の朝鮮の近代化は日本の法、組織文化の土台に見よう見真似で構築していった経緯を考えると、日本で重要文化財の防災意識が高まったのは戦後なので、朝鮮で重要文化財の「防災意識」が普及していないことも頷けます。

さて、都市の象徴の消失といえば、9.11のWTCが思い浮かびます。NYといえば、自由の女神、タイムズスクエアー、エンパイアステートビル、セントラルパーク、そしてWTCがその象徴として連想する建造物でありました。WTCはNYの富の象徴ウォール街とともに、世界で唯一の超大国のシンボルとして、アルカイダが攻撃の目標としたのは実に的を得る(確かに的を射ましたが)選択であったかと思います。WTCの消失とともに、アメリカの盤石と思えた世界支配は揺らめきだしたといっても過言ではないかと思います。