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13日MSN・産経ニュース 1両7億、陸自が新型戦車
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080213/plc0802131146007-n1.htm

意外に唐突に発表されたので、驚きました。
第一印象は、防衛白書や、TRDIのHPに掲載されていたイラストよりも、「なんかカッコいいじゃん」と感じました。【防衛白書】
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2005/2005/html/17516000.html
【2ch掲載イラスト】http://shanbara.jp/military/html/img20071214185829/
上記URLのイラストにモジュール装甲が追加されると、今回の試作車両ですね。

早速YouTubeにはTKXのニュース映像がUPされてます。
http://jp.youtube.com/watch?v=5YtxAhAziFc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=-0jsCkFeSMs&feature=related

発達した全国の道路網(ガソリン税のおかげ?)を使いトレーラー輸送による機動力、対RPGを考慮したモジュール装甲、想定される戦闘を考慮したしっかりしたコンセプトで設計されていると思います。重量が44tは陸上輸送もさることながら、島嶼防衛の輸送を考慮した場合、90式など他の3~3.5世代戦車に比較して優れた性能であると思います。世界を席捲している日本車と同じく低価格、先端技術搭載小型高性能車であることを考えると、TKXは、日本の技術史から考えると自然な帰結かもしれません。また価格面でも目標であり決定事項ではないらしいのですが、90式10億や昨年公開された韓国のK2の11億よりも安価の7億円は、ここもとの武器調達方法のスキャンダルの影響かな?と思うのは私だけでしょうか。
現在TRDIでは、105mm砲搭載の装輪装甲車の開発も行われていますが、PKOもしくはPKFで重装甲車両を海外派遣する必要があった場合、当然105mm砲搭載新装輪装甲車の方がその場合優先することになるでしょうが、場合によってはTK―Xの出動要請も有るかも知れません。軽量化したのは、海外派遣も視野にはいっている可能性もありますね。対RPG対策は北朝鮮の工作員向けばかりでは無いのかもしれません。

話は少し飛びますが、現在米国は老朽化したP―3Cの後継として、B737をベースとしたP8多任務洋上哨戒機対潜哨戒機ポセイドンを開発中です。高速のジェット旅客機の機体を低速の対潜哨戒任務に適合させる為の改造がだいぶ難航しているようです。開発が不調とか価格が高騰した場合、米国議会では、予算の通過ができず、過去簡単にキャンセルになった計画は数多ありました。P8が頓挫した場合、世界中を見渡してもP3C後継機種はP―Xしか見当たりません。現在海上自衛隊は米海軍の一組織として飲み込まれているかのごとき部隊運用をしています。それゆえ、MMAP-8計画が頓挫した場合、米国は対潜哨戒任務を、世界戦略の分担とか大義名分を持ち出して、海上自衛隊にアウトレット提案してくることも十分ありえます。昨年S3バイキング艦載対潜哨戒機の後継固定対潜機を持たない米機動部隊が中国潜水艦部隊に大失態を曝したことは記憶に新しいところです。

今後、海上自衛隊が米海軍の対戦哨戒任務を任されたり、米国がPXを採用するようなことになれば、集団自衛権の問題や、日本の武器輸出3原則の有名無実化になり、TK-Xの輸出に道が開けるかもしれません。中期防で戦車定数は600両ですので、90式が303両生産見込みである為、2030年頃TKX-Xがレールガン搭載で登場するまでに、およそ300両~500両TK-Xは生産されるかと思いますが、もし今後輸出が解禁されるようなことがあれば、価格競争力があるTKーXはベストセラー戦車になることだってあるかもしれません。アメリカ陸軍がその最大の輸出先となる可能性だって十分有るかもしれません。

少し、妄想し過ぎたかもしれません