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アインソフ<AinSoph>「妖精の森」(1980年)
格付け:AAA世界的な名盤

まずはなんといっても印象的なアルバムジャケットです。私もプログレファンとしてジャケットは単なるアートではなくその音楽の中身を視覚化して表現していると固く信じています。このジャケットは、明治時代近代日本画壇が西洋絵画の洗礼を受けインスパイアーされて描いた古代文明の王か神官が描かれた荘厳な絵画のようです。いかにもプログレファンの琴線に触れるアインソフのファーストアルバムに相応しいアルバムジャケットです。

アインソフはギタリスト山本要三を中心としたカンタベリー・ジャズロック系のインスツルメンタルバンドです。初めて1曲目「クロスファイアー」を聴いた時、その超絶技巧のギターテクニックに軽い衝撃を受けました、楽聖リチッチーブラックモア、孤高のギタリストジェフベックの泣きのギター、天才アランホールズワースにも劣らぬテクニック感性は20数年たった今も輝いています。2曲目「インタリュード機廚魯好謄ーブハケットかマイクオールドフィールドのアルバムにたとえ入っていたとしても、まったく違和感を感じさせ無いかもしれません。最終曲のアルバムタイトルの「組曲:妖精の森」美しいシンフォニーは、まるでイエスの「こわれもの」を彷彿させます。テクニックばかりでなく、アルバム構成も計算され、まさに「名盤」と呼ぶにふさわしい1枚と思います。世にプログレの名盤と呼ばれる幾つかの世界的なミリオンセラーアルバムと聞き比べてもとまったく見劣りすることはありません。もし、まだこのアルバムに出会っていないなら、一度体験してください。きっと至福な出会いになると思います。そして日本のプログレッシブロックの水準の高さに驚くことになるでしょう。
山本要三:G 服部眞誠:Kye 鳥垣正裕:Bs 名取寛:Ds

【AinSophオフィシャルホームページ】
http://ainsoph.jpn.org/index.html