Fireball - Episode 08
「ポチ」は"Spot"「たま」は”Fido”翻訳者とは偉いものだ、翻訳とは両文化に通じないとできるものではない。


[DATS Fireball - 09 [XviD]]
アニメの蝶はたぶんインドネシア原産の”ヘリボシアオネアゲハ”がモデルであろう。
蝶の習性は不思議なもので、周囲に擬態したり、毒を持つ種類は毒々しい色使いに進化する。
しかるに、何故、”ヘリボシアオネアゲハ”は斯様な宝石のようなトルコブルーの色を持つに至ったか?
進化論では推し量れない謎である・・・。このエピソード及びこの物語の底流には進化論や生物学的ロボット論が観察できる。そのことに気をつけて入れてこのエピソードを哲学的に観ると、象徴としての蝶の奥の深さに感心してしまった。ファイアーボールの製作者達は天才である。


[DATS Fireball - 10 [XviD]]
これは明らかにアメリカ人向けのネタだが、笑えた。大爆笑である。

日本でもこの20年ほどでハロウィンもポピュラーとはなったが、いまひとつクリスマスほどの定着率は低い。復活祭イースター、感謝祭などは、商業化しようとする動きすらない。クリスマスやクリスマスツリーが日本で普及したのには、クリスマスツリーは七夕の笹飾り、サンタクロースは大黒様の福の神信仰の文化的土着の習慣があった為であると思う。

仏教や儒教が日本で定着したが、一神教であるキリスト教やイスラム教が日本に受け入れられないのと同じく、ハロウィンは商業的に定着させようという多大な努力の割りに、いまひとつ定着していない。これは日本に受け入れる文化的素地が無いか少ない事が原因であると思います。

しいて言えば、秋田のナマハゲ祭りか、節分の豆まきに相当するが、豆は蒔く物で、お菓子を集めるハロウィンとは対極にある、ナマハゲ祭りも子供が大人に襲われるので、子供が大人を脅かすハロウィンとは対極にある。このことが日本で今一つハロウィンが盛り上がらない理由なのではないか?などと考えてしまいます。

もう一段、このアニメを通し日本文化の世界への普及を逆に考察すれば、日本の文化も世界で受け入れられるためには、日本文化を受け入れる文化的素地が広く世界にあるか否かでもあるかもしれません。


Fireball (English Sub) - Episode 11
アメリカでも日本でもエアロビインストラクターの笑顔は・・・いい例えだ、元エアロビインストラクターの秋田美人でナイスバディな、珍田さんは元気だろうか?あの笑顔はたまらなかった。再婚されたと聞いたが47・8才の珍田さんか・・・今も美人だろうが、やっぱ想い出だけにしておこう。

娘はバレエ教室に通っているのだが、教室の所属某Mバレエ団の公演に教室の児童が出演させてもらった時の練習を見学したのだが、そのときには、「笑顔」これが厳しく躾けられていた。ここは北朝鮮か!と思えるくらい引きつった笑顔の練習をさせられていた。

なるほど、エアロビもバレエの伝統の流れを汲む西洋舞踏の一派であるのだ、エアロビのインストラクターの笑顔は私に気があるのではない・・・なるほど納得。


最も有名はアメリカンジョークの鉄板ネタ
Qどうして、ニワトリは道を横切ったの?
A:反対側に行くためさ。
貴方は笑えます? このジョークの面白おかしさが、「もう、それ以外はないだろう」という事実そのものだから可笑しいのだそうだ。日本で言えば、「隣の家に垣根ができたね」、「へーぃ」みたいなものでしょう。「ふとんが吹っ飛んだ!」と同じく外人に可笑しい理由は伝える事は困難だ。

このエピソード12はアメリカンジョークなのだろう、私には笑えない。話の構成はからするとアメリカンジョークぽい、アメリカ人達はこのエピソードを観て腸がよじれるほど笑うのだろう・・・笑いとは複雑で高度な感情表現なのだ・・・。


フロイトの研究に「ジョークとその無意識に対する影響」というものがある。 笑いは人間の脳に対して特殊な機能を持つと述べている。彼によれば、ジョークと笑いは脳が無意味を学ぶメカニズムと関係するとのこと。同じジョークを 繰り返し聞くとあまり面白くなくなるのはこの学習のためである。人間の感情における笑いとはある種の優越感の表れの側面があると私は思うのだが、思いがけないハプニングや展開、無意識に思っていたことを表現する事でも、面白とわたしは思うのです。タブーや固定観念を覆す面白さが、このファイアーボールにはちりばめられています。
しかし、このストリーは明らかに日本文化の知識や俗説を理解せねば私は面白さが伝わらないと思うのだが、漫画やアニメの普及は21世紀世界の文化に計り知れない大きな影響力を及ぼす。

あと10年もたつと相撲界のように、少年ジャンプやモーニングでフランス人やアメリカ人の漫画家がもっと多く活躍しているかもしれない。

20世紀においてハリウッド映画に代表される米国こそ文化大国でもあった。文化は国力のバロメーターでもあるのだ。金融危機と伴にハリウッドの凋落も米国の終焉を連想させる一要素のような気がする。
21世紀初頭の世界を席捲する日本の漫画アニメ、大衆文化はジャパンクールと呼ばれ、21世紀はジャポニズムがジャポニズムではなく、日本の大衆文化が普遍的価値として世界に普及定着する可能性は高い。

逆説的な考えではあるが、日本の未来はけっして暗いものではなく、誇るべき未来が有ると私は確信しております。このFireBallを英語字幕で観ると、そんなような気がしてなりません。

※このレスを執筆しようと思ったのは、【誤訳御免!】の<「アニメは本当に日本国外で人気があるの?」外国人達による証言>http://goyaku.seesaa.net/article/119585962.htmlでこのFireBallを発見したからです。その下の外人さん達の日本のアニメに対するコメントは必見です。


日本アニメ vs ハリウッド part 1/6
これも1~6までありますが、ご興味あればお勧めです。