効率よく「石油」作る藻 筑波大発見 2010.12.15日経新聞42面

代替燃料に期待 生産コスト1㍑50円程度

イメージ 1これまで見つかっているものより10倍以上も高い効率で石油とほぼ同じ成分の油を作り出せる藻類を、筑波大の渡辺信教授らが発見した。大規模に育てて油をとれば、1㍑あたり50円程度で安価に石油の代替燃料を生産できる見通しという。量産法や最適な抽出法などの開発が必要なため、本格的な商業生産には10年程度かかるとみている、新しい藻類は「オーランチオキトリウム」。沖縄地方の海で発見した。従来から研究している藻類と比べ、一定の個体数から得られる油の量は少ない。しかし繁殖速度が極めて速いため、同じ広さの空問で同期間育てた時の油の生産量は12倍に達することを確認した。
海などにすみ石油と似た成分を作り出す藻類はこれまでも知られ、トウモロコシからバイオエタノールなどを作るよりも生産効率が10倍以上高い。油の回収や処理を含む生産コストは1㍑あたり800円程度かかるのが難点だったが、今回の藻類なら10分の1以下に下げられるという。
渡辺教授は「これほど効率よく石油と似た油を作る藻類は世界でも例がない」としている
 小沢を衆院政治倫理審査会に招致するのしないの、民主党の連中はくだらない政争で内紛している場合ではない!!。この画期的な発見を天与の好機として利用する発想がうかばないのであろうか? デフレが今後20~30年以上続く日本の人口減少社会を救う神風になる可能性を感じないのであろうか?民主党の非国民達には天佑神助という発想ができないのかもしれない。
 
私がもし国会議員であれば直ちに「オーランチオキトリウム藻」を特別生物と指定し、国外への持ち出し禁止とする特別立法を議員立法として国会で成立させるのだが・・・。
 
民間では既に新日石が東京大学・日立プラントテクノロジーとともに、バイオベンチャーのユーグレナ(東京・文京)に資本参加し、ミドリムシを航空機燃料とする事業を始めている。そこで民間の出資を募り政府が過半数の資本を持つ国策会社を設立し、培養した藻によるバイオエタノールの専売事業も考えるべきであろう。
 
資源飢餓国中国へバイオエタノールを売りつけ、利益は国庫に入れ社会保障費に充当する事業計画を示したならば、たちまち日本中に立ち込めた重苦しい閉塞感は霧散するはずである。私はオポチュニストであろうか?
 
10年で実用化するのであれば、実用化を見越して、事前に培養インフラの建設を国債を大量発行して公共事業に投資することも検討してみてはどうだろうか?需要を喚起し景気浮揚に直結できるはずである。財源は将来藻の培養で得られる利益を充当すればいい。実際は成功するか失敗するかは関係ない。ここは攻めるべき時ではないか?
 
今回のニュースは暗雲が立ち込める日本国の将来に射した一筋の光明だと思うのだが、予想以上に世論は反応していない。「どうせ韓国がすぐ真似しちゃう」「どうせ中国の工場で作られてしまうよ」「石油メジャーによって潰される」「米国が邪魔をする」などと言う書き込みがこのニュース関連で2chの書き込みにあるようだ。日本人は負け犬に成り果ててしまったのだろうか?
 
20年前常温核融合の発見のニュースが駆け巡った。その時には薔薇色の未来を思い描いたのだが、皆そのことを覚えているのであろうか?今回の発見は実現性からすれば月とすっぽんほどに違う。政府は乾坤一擲の国家戦略として失敗を怖れず攻めるべきだ。不安いっぱいの税制改革大綱に暗示されるよう、何も無策のままでは日本が衰退を続けてしまう可能性が高い。
 
民主党政権で、折角の画期的な発見を有効利用することができないだろう。今件に関し今のところ政府が動く気配がまったく見えない。仮に民主党政権が大ニュースと認識したとしても、世界共有の資源だとか友愛とか、中国あたりに大盤振る舞いしてしまいそうで不安で信用できない。
 
国民が地獄の釜の中で困窮しているときに、一筋の蜘蛛の糸が降りてきたようなものではあるが、今件に関しては蜘蛛の糸の寓話があるのだけれど、今件ばかりは人類共通の資源とか、技術供与などすべきではないと私は思う。
 
これまで日本は散々中国・ロシア・アメリカ・朝鮮に国益を与えすぎてきた。今回だけは世界中で研究しているとはいえ、あまりに画期的な発見ゆえ、日本人の将来を掛けた国益戦略が必要ではないのだろうか?
 
一刻も早い政権交代を願うばかりである。
 
そうだ!上告を断念したという諫早湾問題のいい解決策になる、諫早湾で最初に”オーランチオキトリウム藻”の培養施設を建設するのはどうだろうか?湾開放派も干拓地推進派も納得するような気がします。
 
ついでに八ツ場ダムも培養施設にすれば無駄な公共事業じゃなくなるぞ!
 
菅直人にはそんな発想できるわけないよね・・・
 
【ミドリムシをバイオ燃料に(日経新聞2010.03.08)