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Railgun Scene in Transformers 2 2:16~2:30参照
米海軍が複数の兵器メーカーを競わせていたEMレールガン(電磁加速砲)について、 BAEシステムズがフェイズ2プロトタイプの開発契約を獲得しました。 

小説やアニメなどフィクションでもおなじみのレールガン(Electromagnetic Railgun) は、 火薬のかわりに電磁力で弾体を加速・射出する兵器。             
火薬の爆発すなわち化学反応による体積増加の限界を超えた加速が可能になるため、 数百年来の歴史を持つ「大砲」を大幅に凌ぐ初速と射程距離が得られます。 

米海軍はレールガンの基礎技術を実証するための試作コンペを実施していましたが、今回の Phase 2 では、より実用化に向けたプロトタイプの開発を目指しています。フェイズ1の試作型は単発だったのに対して、 フェイズ2の要求仕様は秒間6発から10発の連射など。 

3450万ドルでフェイズ2試作型の開発を請けおった BAE Systems は英国の軍事・保安・航空宇宙技術メーカー。 
BAE Systems の掲げる目標では、弾体の初速マッハ7.5、射程 370km 以上、着弾時の速度マッハ5など。 

(略)
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http://www.wired.com/images_blogs/dangerroom/images/2008/01/30/ddx_rail_1.jpgレールガンの開発目的は、弾道ミサイルを発射準備段階での破壊であろう。

日本海側からレールガンを打ってもほぼ北朝鮮全土に着弾可能だ。

ただし、中国の大陸内部であると迎撃不可能である。

現実のレールガンの外見はどうも軍事ヲタクのロマンを駆り立てるような外見をしていない。せめてトランスファーマーのような砲塔を載せてほしいものだが、スティルス性を考えると下のCGのような砲塔にはなりそうにない。

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Science Fiction Database Wiki   Rail Gun Concept.jpg 

2020 - 2025年頃を目処に実用機を艦船に搭載することを目標として、BAEシステムズ社とジェネラル・アトミックス社が32MJ砲の試作に入っており、2006年10月の時点で口径90mm・2.4kg砲弾を砲口での砲弾運動エネルギー800キロジュール(0.8MJ・初速830m/s)で発射に成功、2007年1月には3.2kg砲弾で初速2146m/s 砲弾運動エネルギー7.4MJを、2008年1月の試射では3.35kg砲弾で初速2520m/s 砲弾運動エネルギー10.64MJを記録している。2010年12月10日には、約10.4kgの砲弾を音速の約8倍(約2.7km/s)、砲弾の運動エネルギーは約33MJでの発射に成功した。これは、目標である15kgの砲弾の2.5km/sに極めて近づきつつある結果である。
2014年4月7日、アメリカ海軍は、2016年会計年度中にレールガンの試作機を最新鋭の高速輸送艦に据え付け、洋上での実証試験に入ると発表した。

米海軍、電磁レールガンの洋上試験へ  【Yahoo new】2014年4月9 

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米海軍は2016会計年度に電磁レールガンを高速輸送艦(JHSV)に搭載して試験を行うことを発表しました。試験砲は既に地上試験を済ませており、重量約10kgの砲弾を射程200km超まで届かせて弾速はマッハ7を予定しています。(アメリカの2016会計年度は2015年10月から2016年9月まで)
なお米海軍は2014年会計年度から艦載レーザー砲をペルシャ湾に実戦配備する予定です。これは退役揚陸艦「ポンス」を暫定的な海上前進中間準備基地(AFSB)として運用するもので、小型ボートと無人機を撃墜する目的の出力の弱いものです。既にレーザー砲やレールガンといった未来兵器は試験を経て現実の実用兵器となりつつあり、これから艦載兵器は大きな革新の時代を迎える事になるでしょう。

米海軍は電磁レールガンを弾道ミサイル対策に活用することを考えており、その発射弾体の射程の長さと高速性で、敵の弾道ミサイル移動式発射機が発射準備を行っても直ぐに対応出来ることを目指しています。敵の弾道ミサイル移動式発射機への攻撃は、速度の遅い巡航ミサイルでは間に合わず、弾道ミサイルでは大きく高価で数が用意出来ませんが、電磁レールガンならば砲弾は小さく単純な構造で一発あたりは安く数を用意することが出来ます。

電磁レールガンの弾体は炸薬を搭載しない運動エネルギー弾が計画されており、一塊の単弾頭と子弾を詰めた拡散弾頭の二種類が予定されています。拡散弾頭ですが炸薬は搭載されていないのでクラスター爆弾禁止条約には抵触せず、将来の戦場では超高速のタングステン・ロッドの雨が降って来る事になるのかもしれません。
日本でも防衛省技術研究本部 (TRDI)にて電磁砲を研究しています。

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JAXAもあくまでも平和利用と言い切ってますが、レールガンの研究をしております。そして、世界最高レベルの レールガンの実験に成功しています。


ちなみにTRDIでは旭化成と共同で電磁パルス(
ElectroMagnetic Pulse)兵器も開発しています。

対テロ対策用に小型IED(無線操作型即席爆弾)対策の装置とEMP兵器を開発しています。

米国の防衛関係の専門家であるF・マイケル・マーフ氏は、 
「台湾海峡で紛争が起きた場合、中国は米国に対しEMP(電磁パルス)兵器を使用する可能性がある」と警告しました。 

マーフ氏は、アメリカ海軍は中国が東シナ海や南シナ海で紛争、または軍事的なアクションを起こした場合、 
米国は該当する地域に空母を配備するだろうと言います。 
そして一方で中国は米海軍に対し、防衛システムを「殺す」ための電磁パルス兵器を使用しようとしているとのことです。 

こういった高強度のEMPは目標の上空で核兵器を爆発させることで放出できます。 
EMPは米国や同盟国の血管の破壊… 
つまり軍事的なコマンドセンターだけでなく、エレクトロニクス、コンピュータ、通信、輸送サービスの完全な損失が見込まれます。 
しかしながらマーフ氏が言うには、米国防省はこういったEMP兵器の準備を無視しているとのことです。 

核爆弾は地上から30~40kmの高度で爆発すれば、 
中国本土や台湾のインフラへの影響は最小限にとどめられるとのことです。    
In cross-strait war China will use EMP weapons against US: report
EMP攻撃により、コンピューター、通信機器、電気網や重要インフラが全て破壊され、その結果、基礎社会インフラが全て破壊されます。EMP攻撃を受けると、上空を飛んでいる複数の旅客機のコントロールパネルが破壊され旅客機は墜落し、何千人もの犠牲者が出ると警告されています。さらに水不足や食糧不足が人々の生活を襲い、市民暴動が起きる可能性が高い。