[グラボベ(ウクライナ)17日 ロイター] - マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部で墜落、乗員乗客298人全員が死亡した。ウクライナは親ロシア派武装勢力がロシアの支援を受けて撃墜したと非難、米国も撃墜が濃厚と指摘し、ウクライナをめぐって東西陣営が対立するリスクが高まった。

米当局は地対空ミサイルによる撃墜との見方をしている。バイデン米副大統領は「空中で爆発した」と述べ、米当局者のひとりは親ロシア派がミサイルを発射したとの疑いが濃厚だと指摘した。

オバマ大統領は、ケリー国務長官や国家安全保障担当幹部と電話でそれぞれ協議し、真相究明の取り組み支援を継続するよう指示した。

ウクライナは軍事諜報当局者の支援を受け、ソ連時代に開発されたSA11地対空ミサイルにより撃墜したとしている。

一方で親ロシア分離独立派の「ドネツク人民共和国」の指導者は関与を否定、ウクライナ空軍のジェット戦闘機が撃墜したと指摘した。ただ親ロシア派は、地対空ミサイルを入手したことを認めており、14日にはウクライナ空軍の輸送機を撃墜していた。

ロシアのプーチン大統領は「悲劇だ」と述べたが、原因については言及しなかった。またウクライナ側が東部での武装勢力への軍事作戦を再開しなければ発生しなかったとの見方を示した。

親ロシア派武装勢力に対する軍事行動を強化しているウクライナのポロシェンコ大統領は、テロリストの仕業として「ウクライナだけでなく欧州や世界的な安全保障への脅威」と述べた。

国連の潘基文事務総長は、原因究明のため「徹底的かつ透明性が確保された国際調査」を求めた。18日には国連安全保障理事会の緊急会合を開く予定。

墜落したのはアムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型マレーシア航空17便で、ドネツク市近郊に墜落した。ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボベの村で、墜落した機体の残骸と遺体を確認した。

マレーシア航空によると、搭乗していたのは乗客283人と乗員15人の298人。国籍の内訳は、オランダ人154人、マレーシア人28人、オーストラリア人27人、インドネシア人11人、英国人6人、ドイツ人4人、ベルギー人4人、フィリピン人3人、カナダ人1人。乗員は全員がマレーシア人で、その他の国籍は今のところ不明。

ウクライナの情報当局は、ロシアの情報当局者の電話での会話の録音を公開。ロシアが支持する武装勢力が航空機を撃墜したとする内容だった。マレーシア機の機影がレーダーから消えた午後4時20分(日本時間午後10時20分)の数分後で、会話内容からは武装勢力側は墜落機を発見するまでウクライナの軍用機を撃墜したと判断していたことが示唆された。

ドイツのシュタインマイヤー外相は「現時点では事故ではなく撃墜されたようだ」と述べ、オーストラリアのアボット首相は「ロシアの支援を受けた武装勢力が撃墜したようだ」との見方を示した。

マレーシア機は高度3万3000フィートを飛行中に機影がレーダーから消えた。

この高度は、親ロシア派武装勢力がウクライナ軍のヘリコプターなどを狙って通常使用しているミサイルでは届かない。しかしSA11ならば撃墜可能。

ロシアのメディアによると、親ロシア派は少なくともSA11を1発取得し、14日にウクライナ軍のアントノフAn26型輸送機を撃墜したという。ウクライナ当局も、輸送機撃墜と、16日にはスホーイSu25型ジェット戦闘機が撃墜されたと認めている。

親ロシア武装勢力の一派は、1337GMT(日本時間午後9時37分)に、An26型機を撃墜したとソーシャルメディアで公表した。マレーシア機が、この時間帯にウクライナ東部を飛行していた可能性もある。

米国のオバマ大統領はロシアのプーチン大統領とウクライナ問題をめぐり電話会談を行っていたが、会談の終盤でプーチン氏がロシアとウクライナとの国境近くに墜落した旅客機の一報を伝えた。

アーネスト報道官によると、オバマ大統領はスタッフから墜落に関して報告を受けた後、ウクライナ当局と引き続き緊密に連絡を取り合うよう指示した。

マレーシア航空は飛行ルートは国際機関により安全とされていたことを明らかにした。

豪カンタス航空は数カ月前から、韓国の大韓航空やアシアナ航空は3月3日からウクライナ上空を避ける飛行ルートをとっていたという。アシアナ航空はウクライナ情勢の悪化が要因としている。
なんということだろう、2014年はマレーシア航空史上、いやマレーシア建国以来の悲劇の年と記録されるだろう。4カ月ほどの間に2度の墜落を経験した航空会社は、かつて存在しない。

3月8日乗員乗客239人と消息を絶ったマレーシア航空370便は消息不明から4か月、未だ発見されていない。そして日本時間の7月17日午後10時20分ごろ、マレーシア航空のアムステルダム発クアラルンプール行きのNH17便とみられる航空機が、ウクライナ東部ロシア国境近くで墜落した。乗員15人と乗客280人のあわせて295人全員が死亡したとみられると報じられている。

ウクライナ政府軍は、高度1万mまで届くロシア製地対空ミサイル9K37ブークを、ウクライナ東部に27台展開している。親ロ派武装勢力がウクライナ軍からこのブークを奪い、未熟なコッサック兵がウクライナの輸送機と誤認して撃ち落としたことで間違いないだろう。 

民間航空機を撃墜する意図メリットはウクライナ政府軍、親ロシア派ともにないので完全に誤射であると思う。

統制力のある司令部から命令を受けるような状況であれば、民間機を撃墜するすることはなかったかもしれない。しかし、2001年には現場近くでシベリア航空機撃墜事が発生している。ウクライナ政府軍が演習中、イスラエルのテルアビブからロシアのノボシビルスクに向けて飛行中のロシアの航空会社シベリア航空(現・S7航空)1812便のツポレフTu-154Mを、黒海上空で乗員乗客78名を撃墜した事件である。 平時ですらそのような悲劇を起こす国柄である、軍隊の体を成していない武装勢力が誤射することは十分あり得る。

現在のウクライナ上空は戦闘が行われている空域ですので、撃墜される危険性はあった。しかし、ICAO(国際民間航空機関)は、ウクライナ東部上空の飛行回避勧告を出していませんでしたが、日本やアメリカの航空各社は、この地域を飛行禁止にしていたが、ルフトハンザなど欧州各国の航空会社などは現場上空を通過していた。マレーシア航空は最短距離というコスト面を優先していた可能性がある。むしろ、マレーシア航空機側にも責任の一端はある。

民間機撃墜事件といえば、1983年の大韓航空機撃墜事件は、予定された空路を大きく外れて当時のソ連の領空に大きく侵入し飛び続けたので、領空侵犯で撃墜される理由があった。また、大韓航空機撃墜事件は追跡したSu-15戦闘機による意図的な撃墜だった。 1988年7月3日にホルムズ海峡に停泊していたアメリカ海軍のミサイル巡洋艦「ヴィンセンス」がイラン航空のエアバスA300B2を撃墜し子供66人を含む290人の乗員乗客が全員死亡したイラン航空655便撃墜事件も忘れてはいけない

武装勢力側も自分達が引き起こした悲劇を深刻に受け取っているようだ。
ウクライナ保安局は17日、東部でのマレーシア航空機墜落に関連し、地元の親ロシア派武装勢力のメンバーがロシア軍幹部に「撃墜を報告した」とする会話の盗聴記録を公表した。保安局は、親露派が民間機を軍用機と誤認して撃墜した証拠と主張しているが、真偽は不明。

欧米メディアによると、公表された会話の一つは墜落20分後のものとされ、親露派勢力の指揮官とされる人物がロシア軍の情報将校に「われわれは飛行機を撃墜した。機体を捜索、写真撮影に向かっている」と報告。「どのぐらい前のことだ」との質問に「約30分前だ」と答えている。

別の会話は親露派勢力同士のもので、「飛行機は空中でばらばらに破壊された。われわれは最初の犠牲者を見つけた。一般市民だ。民間機なのはほぼ百パーセント確実だ」などのやりとりが聞かれたという。(共同)


これを期にウクライナ政府軍、親ロシア派が停戦交渉を始めたとラジオのニュースは伝えている。今回の誤射事件では戦闘のエスカレーションではないと思うが、いいかげん無意味な戦闘は中止すべきであろう。

戦闘を長期化させ、状況の泥沼化を招いているのは、ウクライナとロシアの両方の責任ではある。元々はウクライナが航空機爆撃を行い一般市民を殺傷、ロシアが武装勢力に対する影響力を行使すべきであろう。
 今回の撃墜事件で、親ロシア勢力がロシアのエージェントに撃墜を報告している音声が世界中に配信された。ロシアは事態収拾を志向するかのようなそぶりもみせている裏で、親露派への武力支援をしてきたことが露見してしまった。
青山氏はプーチンが武装は勢力にミサイルを提供したと言っているが、下に張ったリンク記事のAFP電によれば、武装勢力側がウクライナの地対空ミサイルA1402連隊から自走式ブーク(Buk)地対空ミサイルを奪ったとも投稿されているので、ロシア側から提供されているとは限らないと思う。
 プーチン大統領は、てウクライナ南部のクリミアを武力併合し、さらに親ロ派武装勢力を支援していることが露見してしまったのだ。だが、逆を言えばプーチン大統領はが唯一この地域の戦闘を終結させる能力がある。
 ウクライナもプーチンと話し合い、無関係な人々まで巻き添えにした今回の惨劇を機に、ウクライナ危機解決に全力を挙げてもらいたい。

私もつい一週間前家族とともにハワイアン航空でハワイへ行ったばかりだが、狭い機内で乗客は何が起きても、機体と共に運命をともにするだけで、成すすべはない。乗客乗員の皆さんは、なすすべもなく機外に投げ出され数分をかけ地上に激突したかと思うと、その恐怖、無念さは測り知れない。せめて、多くの乗客の方が墜落時に気を失い、気を失った状態で地上に激突したと願いたい。

【7月18日 AFP】(一部更新)ウクライナ東部で17日にマレーシア航空(Malaysia Airlines)機が墜落したと発表される前に、同国からの分離独立を求めている親露派がウクライナ軍の輸送機を撃墜したというコメントを交流サイト(SNS)に投稿したが、後になってそのほとんどを削除していたことが分かった。

親露派は17日午後、ウクライナ軍との戦闘が続く東部の工業地帯上空を飛行中のウクライナ軍機少なくとも1機を撃墜したとの最初の一報を投稿した。

一方的に独立を宣言している「ドネツク人民共和国(Donetsk People's Republic)」の自称防衛相イーゴリ・ストレルコフ(Igor Strelkov)氏は、ロシアの交流サイト最大手「フコンタクチェ(Vkontakte)」 の自身のページに、「たった今、トレーズ(Torez、ドネツク州の都市)近郊でアントノフ26(An-26)型機を撃墜した」と書き込んでいた。

ストレルコフ氏はさらに「これが『鳥が落ちた』ことを証明する動画だ」と書き込んだ。同氏のページには、マレーシア航空機についてウクライナのメディアが報道したものと完全に一致する情報へのリンクが掲載された。

この書き込みは直後に削除されたが、ウクライナ東部の同国軍司令部はこの投稿が表示されたディスプレーの画像を保存しており、英文の報道機関向け発表に添えて公開した。

ストレルコフ氏のものとされる書き込みでは、同機の撃墜に使用されたミサイルの詳細は明らかにされていない。しかしドネツク人民共和国は、その数時間前にマイクロブログのツイッター(Twitter)の公式アカウントから次のように投稿し、墜落したマレーシア航空機が飛行していた高度1万メートルまで到達可能なロシア製ミサイルを親露派が手に入れていたことを明らかにしていた。

「@dnrpress:DNRは(ウクライナの)地対空ミサイルA1402連隊から自走式ブーク(Buk)地対空ミサイルを奪った」。この投稿も後に削除された。

ロシアの国営メディアはこれらの書き込みについては言及しておらず、ウクライナ空軍がマレーシア航空機を撃墜したという親露派指導者の発言を伝えている。

■露工作員との通信で悪態

その後、ウクライナ政府を強く支持している野党系ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ(Ukrainska Pravda、ウクライナの真実)」は、撃墜後に親露派のメンバーとロシアの工作員が行った通信を傍受して録音したとされる音声を公開した。

その中でベース(悪霊)と名乗る親露派メンバーがロシア軍情報機関将校とされる人物に対し、「たった今、飛行機を撃ち落とした」と話していた。また別の録音では、戦闘員らしき人物が飛行機の残骸が残る墜落現場から、「100パーセント間違いなくこれは民間機だ」と報告している。

この戦闘員は、乗客がたくさん乗っていたかどうかと質問されると、ロシア語で悪態をついたという。(c)AFP/Dmitry ZAKS
ドネツク人民共和国(Donetsk People's Republic)」の自称防衛相イーゴリ・ストレルコフ(Igor Strelkov)は世界的なバカッターとなった。