後藤さんの妻が初めて声明、「これが最後のチャンス」
【ロイター】2015年 01月 30日 13:42 JST


[東京 30日 ロイター] - イスラム国に拘束されているとみられる後藤健二さんの妻が29日夜、報道機関向けに音声と文書を公表し、日本・ヨルダン両政府に後藤さん解放に向けた取り組みを訴えた。
英語の音声で妻は「今まで公に話をしてこなかったのはメディアの注目から子どもと家族を守るためだった」とし、これが「(後藤さん解放の)最後のチャンスになるのではないか」と不安を抱く現在の心境を吐露。夫妻の間には2人の娘がおり、後藤さんが旅立ったときに次女は生後3週間だったことも明らかにし、「2人の子供には父親のことを知って成長してほしい」とも語った。
後藤さんの妻は、昨年12月2日に犯行グループからメールを受け取り、夫が事件に巻き込まれたことを知ったという。2億ドルの身代金を要求する映像が公開された1月20日以降は、犯行グループとの間で数回メールをやり取りするなど、「解放のため舞台裏で努力を続けてきた」としている。
また、「夫の解放とヨルダン軍パイロットのカサスベ中尉の命を守るには数時間しか残されていない」とし、「2人の運命はヨルダンと日本両政府の手中にあると理解してほしい」と両国政府に協力を要請した。
子ども時代は家族でヨルダンに住んでいたこと、 アンマンの学校に12歳まで通っていたことも明らかにし、「ヨルダンとヨルダンの人たちに愛着と懐かしい思い出がある」とも語った。
菅義偉官房長官は30日、閣議後の記者会見で、イスラム国に拘束されているとみられる後藤健二さんの解放に向け、「ヨルダン政府としっかりと連絡を取っている」と、これまで通りの見解を繰り返した。
ヨルダン政府によると、同じくイスラム国に拘束されているパイロットの生存確認もできておらず、後藤さん解放に向けた事態打開の糸口は見えていない。
犯行グループが29日午前に発表した声明では、ヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚をトルコ国境まで連れてこなければ、ヨルダン人パイロットを殺害するとされていた。日本・ヨルダン政府が協議を重ねてきたものの、期限とされていた同日日没(イラクのモスル時間)は過ぎ、依然して後藤さんとパイロットの安否は不明のままだ。

後藤さん妻、解放求める音声メッセージ公開
ヨルダンで12歳まで過ごした妻の望みとは?
【東洋経済オンライン】 2015.1.30




私の名前はリンコです。シリアで捕らえられたジャーナリスト、後藤健二の妻です。彼は2014年10月25日、私の元からいなくなりました。それ以来、私は彼の解放のため、舞台裏で休むことなく働き続けてきました。

My name is Rinko. I am the wife of Kenji Goto, the journalist who is being held by a group in Syria. He was taken from me on 25 October 2014, and since then I have been working tirelessly behind the scenes for his release.

私は今まで声明を出すことを避けてきました。なぜならば、健二の苦境に対するメディアの注目が世界中で騒ぎ立てられています。私は自分の子供と家族をそこから守ろうと考えていました。私たち夫婦には、2人の幼い娘がいます。私たちの娘は健二が日本を離れた時には、わずか生後3週間でした。私は、2歳の上の娘が再び父親に会えることを望んでいます。2人の娘が父親のことを知りながら、成長していくことを望んでいます。

I have not spoken out until now as I have been trying to protect my children and family from the media attention Kenji's plight has created around the world. My husband and I have two very young daughters. Our baby girl was only three weeks old when Kenji left. I hope our oldest daughter, who is just two, will get to see her father again. I want them both to grow up knowing their father.

私の夫は善良で、正直な人間です。苦しむ人びとの困窮した様子を報じるためにシリアへ向かいました。健二は、湯川遥菜さんの居場所を探し出そうとしていたと推測できます。私は遥菜さんが亡くなったことに、非常に悲しい思いをしました。そして、彼の家族の悲しみを思いました。家族の皆さんがどれだけつらい思いをされているかがわかるからです。

My husband is a good and honest man who went to Syria to show the plight of those who suffer. I believe that Kenji may have also been trying to find out about Haruna Yukawa's situation. I was extremely saddened by the death of Haruna and my thoughts go out to his family. I know all too well what they are going through. 

12月2日、健二を拘束したグループからメールを受け取ったとき、健二がトラブルの中にあることを知りました。1月20日、私は湯川遥菜さんと健二の身代金として2億ドルを要求する動画を見ました。それ以来、私とグループとの間でメールを何回かやりとりしました。私は、彼の命を救おうと戦ったのです。

I became aware that Kenji was in trouble on 2 December when I received an email from the group holding Kenji.On 20 January, I saw the video demand for $200 million for the lives of Haruna Yukawa and Kenji. Since then, there have been several emails between the group and me as I have fought to save his life.



20時間ほど前に、誘拐犯は私に最新の、そして最後の要求と見られる文章を送ってきました。「リンコ、お前はこのメッセージを世界のメディアに対して公表し、広げなければならない。さもなければ、健二が次だ。29日木曜日の日没までに健治と交換するサジダがトルコ国境付近にいなければ、ヨルダン人パイロットを即座に殺すつもりだ」。

In the past 20 hours the kidnappers have sent me what appears to be their latest and final demand. It said: 'Rinko, you must publicise and expose this message to the world media now otherwise Kenji will be next. If Sajida is not on the Turkish border ready for the exchange for Kenji by Thursday 29 Jan at sunset, the Jordanian pilot will be executed immediately.'

これは私の夫にとって最後のチャンスであり、彼の解放と、ムサス・カサスベさんの命を救うには、あと数時間しか残されていないことを心配しています。ヨルダン政府と日本政府の手中に、二人の運命が委ねられていることを考えて欲しいと思います。

I fear that this is the last chance for my husband and we now have only a few hours left to secure his release and the life of Lieutenant Muath al-Kaseasbeh. I beg the Jordanian and Japanese Government to understand that the fates of both men are in their hands.

同時に、私はヨルダン政府と日本政府のすべての努力に対して感謝しています。ヨルダンと日本の人々から寄せられる同情に対しても感謝しています。私が小さかったころ、私の家族はヨルダンに住んでいました。そのため私は12歳になるまで、(ヨルダンの首都である)アンマンの学校に通っていました。だから、私にはヨルダンとヨルダンの人々に対して、特別な感情を持っており、多くの思い出があります。

I thank the governments of Jordan and Japan for all their efforts. I thank the people of Jordan and Japan for their compassion. My family was based in Jordan when I was young, and I went to school in Amman until I was 12 years old, so I have great affection and fond memories of Jordan and its people.

最後に、私は、私と娘たちを支えてくれた、私の家族、友人たち、そして健二の同僚に感謝しています。私の夫と、ヨルダン人パイロット、ムアス・カサスベさんの無事を祈っています。リンコ

Lastly I thank my family, friends and Kenji's colleagues for the support they have shown my daughters and me. I pray for the lives of my husband and the Jordanian pilot Lieutenant Muath al-Kaseasbeh. Rinko.

このニュースをTVニュースで観た時は12歳までアンマンで育ったとのメッセージがあり、後藤さんの妻はヨルダン人ではないかと思った。だが、彼女は日本人で城後倫子さんという。ネット上の情報が真実だとするならば、世田谷区の進学校(学芸大附属?)卒東大96年卒 東大大学院工学研究科都市工学専攻JICA職員だそうだ。 41歳前後 産休中2歳と0歳児の母と推定されます。

東京大学大学院工学研究科都市工学専攻 国際都市計画・地域計画研究室
1999(平成11)年度修士論文
http://www.urban.t.u-tokyo.ac.jp/t_mt.html
城後倫子 「フランスの都市計画制度について-国土・地域計画の変遷-」
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=yB8kRDFowOQJ&p=jogo+rinko+facebook&u=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Fpublic%2FRinko-Jogo 

http://sekiray.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_f8e/sekiray/m_E382ADE383A3E38397ewewewE38381E383A3-4f104.PNG尚、ネット上で流れている顔写真はで別人のようだ。Yahooニュースの後藤さん妻、解放求める音声メッセージ公開 東洋経済オンライン 1月30日(金)1時45分配信の写真が独り歩きしてしまったようです。因みにロイター(英文)に後藤健二氏には城後倫子さんと以前に結婚した女性との間に娘(he has  an older daughter)があるとも書いてある。ネット上の情報では翻訳家の前々妻との間に中学生の娘があるとされる。

話が逸れてしまったが、ロイターを通じて、後藤健二さんの妻城後倫子さんの音声が報道されました。イスラム国の強要でやむを得ず公表せざるを得なかったと思います。

夫を誘拐された日本人女性としては非常に知的で健気に振る舞っており、Rinkoのリンは「凛とした」の「凛」で「凜子」かと思いました。
私は自分の子供と家族をそこから守ろうと考えていました。
息子の命を二の次で反原発・平和憲法を記者会見で主張した後藤健二氏の 実母石堂順子と比べなんと差があるのであろうか!

それにしても、小さい子を抱え夫と音信不通となりイスラム国から家族を誘拐したと脅迫メールを受信したならば如何に振る舞うべきか途方に暮れてしまうだろう。

もしかしたら、20億円という全く交渉不可能な金額であったことが幸いしたかもしれない。2000万円だったら出すことが可能な家庭であったら、政府公安当局と相談しない選択肢もなくは無かったろう。だが、如何なるルートかは不明だが、政府と相談したと思う。また、政府とは別にISISと解放交渉を続けていたようだ。

倫子さんの訴えは私の心に響いた、二児の幼い娘を抱えた女性としては立派なものだ。私は倫子さんを支援したい。倫子さんのメッセージは心に響いた、後藤健二氏が出来れば無事に帰ってほしい・・・・。だが、テロリストに日本側は一切妥協すべきではなく、妥協するのであれば後藤健二氏が死んでもやむを得ない、いや、サムライとして立派に名を残し散ってこいとも考えている。

私は心が冷たいのであろうか?いや、後藤健二氏も倫子さんも、もしかしたら、心の奥底では覚悟はできているかもしれない。テロリストを利するくらいなら死んでも良いと考えているのではないだろうか?倫子さんの音声メッセージはヨルダンへの巨額の追加援助と引き換えで、後藤氏とヨルダン人パイロットとのサジダ死刑囚との交換もやむを得ない気持ちにさせてしまう。妥協が成立すればISISの情報戦略の勝利でありテロリストの勝利になってしまうかもしれない。

もし、テロリストが日本に拘束した航空自衛隊パイロットと交換で麻原彰晃の釈放を求めたとしたら、日本国民はどう思うであろうか?飲めない相談だ・・・・

わたしは、無責任だが生存に楽観的に考えている。そう簡単に後藤健二氏を殺害しないと思う。ISISの先輩テロリスト国家北朝鮮の日本人拉致事件のこともISISは理解しているかもしれない、後藤氏殺害の期限とされた1月28日、複数メディアから、「死刑囚釈放に合意した」など、交渉進展に関する報道が流れた。交渉の時間稼ぎを狙ってヨルダン側が流したのかもしれないし、ヨルダン国内の反応を見るためイスラム国側が流したのかもしれないISISは人質を躊躇なく殺害してきた、過去に自ら設定した殺害期限を変更したことがなかった、要求を繰り返して、数度期限を延ばすことを彼らはしていない、異例の対応だ。

パイロット救出をめぐり政府への不満がくすぶるヨルダン国内を見据え、パイロットの早期殺害をほのめかす一方、後藤氏とサワディ死刑囚の交換のみに言及するタフな交渉テクニックで、ヨルダン国内の混乱を狙っているかもしれないのだが、ISIS側も崖っぷちなのだ!

石油が暴落したがゆえ、軍資金が尽きかけてきている。軍事的にも、現在ISISは各地での戦闘に敗れて守勢になってきた。戦闘スキルのあるベテラン兵士は米機のピンポイント空爆で爆死してしまい、クルド人にすら勝てなくなってきた。純粋にイISISに共感してやって来た殉教戦士もいるが、単に金目的や戦闘狂のような偽りの殉教戦士もいる。そこで、戦局の打開策として2014年末から「自爆特攻」を採用しはじめた。当然脱走が相次ぎ、ISISは、2014年後半だけでも、100人以上の脱走戦士を処刑している。皆、幻滅したのだ。

ISIS内部では危うい統治が行われている。ISISは人数を増やしたことで単純に食糧難にみまわれている。人道支援団体のメンバーすらみさかいなく誘拐処刑するので、どこからも食糧が得られなくなっている。それ以上にISIS内では戦士の性欲処理が大問題になっているらしい。

東スポの記事だが報道カメラマン横田徹氏によればラッカで暮らす男たちの問題はオンナだそうだISISの首都ラッカでは、女性が少なく、売春施設は厳しい取り締まりの対象で、婚前交渉も禁じられた文化なので、セックスしたければ結婚するしかない。だから女性と強引に結婚する例も多い。身の危険を感じた女性はどんどんイスラム国から逃げていく。逆に世界中から志願兵の男たちが次々と流入してくる。同性愛も禁止されている。ISISが大量に女性を誘拐したり、結婚強要する理由もわかる。

スンニ派住民は、当初ISISの統治を歓迎していたようだが、ISIS戦士との結婚を拒否した女性を150人以上殺害するなどあまりな虐政に耐え切れず、地元部族も叛旗を翻しはじめた。ISISは瓦解寸前なのである。資金源を絶てば内部崩壊して統制も失い自然消滅するかもしれない。

現在イスラム国に関するある予言がアラブ系メディアで話題になっている。
【アクチャカレ(トルコ南部)=内藤泰朗】イスラム教の預言者ムハンマドが約1400年前、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の出現を言葉で“予言”していたとして、アラブ系の大衆メディアで話題になっている。

それによるとムハンマドは「終末の日が近くなると、東から黒い旗を掲げた者たちがやってきて、“救世主”を名乗るだろう。しかし、彼らは救世主ではない。彼らは消滅する」との内容の予言を残したという。

イスラム教徒の有識者たちは大衆メディア上で、この「黒い旗を掲げた者たち」をイスラム国と見立てた上で「悪魔だ」とし、預言者の伝承には「それを追う者たちは地獄に落ちる」とされていると強調、イスラム国とは距離を置くよう呼びかけている。

ムハンマドは、アラビア半島の町メッカに生まれ、イスラム教では、モーセやイエスといった預言者の系列で「最後の預言者」とされる。ムハンマドに下された啓示は後にイスラムの聖典コーランとして集成された。
こんな噂が流れるぐらいであるから、ISISは弱体化しつつあるのだろう。

我々はもう少し妥協せず交渉を引き延ばすことに努力すべきだろう。時間を引き延ばせば・・・・あるいは後藤健二氏は生還できるかもしれない!

もし、後藤健二氏が生還できたのならば、日本政府が勝利したのではなく、日本のバカッター達 無意識の愛国者達がクソコラを作ってISISのツイッターに投稿して勝利したと後世の歴史家は分析するだろう。#クソコラはナイフより強し!


テロリストは人命を人質にとって脅迫しているのに、脅迫した国の国民が怯えるどころか不謹慎極まりないクソコラを投稿してくる。プロパガンダとして利用していたはずのツイッターで、逆にテロリストは単なるピエロにされてしまったのだ。イスラムテロリストと日本とはほとんど関わりが無く、その日本人を人質にとる事に対するクソコラの反撃は、テロリストのプライドを傷つけるものだ。真面目に議論しても議論が成立しないテロリストに対しては非言語的手段で笑いものにすれば彼らは自らの存在意義を失わさせることができる。

イスラムテロリストをクソコラで、もの笑いにする事で世界でのイメージダウンはISISにとって致命傷になったと思う。かつては中国の反日デモ騒動の際、中国のサイトにクソコラやアイドルの写真を送りつけて中国人をおちょくりまくり、中国のプロパガンダをクソコラでもの笑いにした。

テロリストの予想を上回る異次元からの日本からの反撃は間違いなく何がしかの効果はあったと考えても良いだろう。湯川さんは殺害されてしまったが、身代金要求はなくなり、人質交換に戦術を切り替えた。ソーシャルネットワークでイメージ戦略を駆使していたテロリストにとって、日本のオタク文化から不謹慎なクソコラ攻撃は確実に致命的なイメージダウンを与えたのだ!