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【A Young Person's Guide To Progressive rock】ピンク・フロイド(Pink Floyd)原子心母(Atom Heart Mother)

プログレッシブ・ロックという言葉の誕生説として有力なのが、当時東芝EMIで担当ディレクターをつとめていた石坂敬一氏が本アルバムの日本盤のタスキに、「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というコピーが掲げられたのが世界初であるという説です。

ピンク・フロイド(Pink Floyd)原子心母(Atom Heart Mother)

ピンクフロイドの歴史

プログレッシブ・ロックを代表する歴史上最も偉大なロック・バンドの一つであり、”時代を超越する音芸術”を持つロックバンド と称され、商業的にも『狂気』5,000万枚、『ザ・ウォール』は3,000万枚、『炎〜あなたがここにいてほしい』は2,300万枚、総計全世界で2億5千万枚以上のセールスを誇り、プログレのジャンルに関係なく最も成功したバンドの一つである。
1965年、建築学校の同級生であったロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスンの3人は現代音楽に関して論争を交わしたことがきっかけで「シグマ6」というバンドを結成した。旧友のシド・バレットを加えピンク・フロイドに改名1967年、シド・バレット作のシングル「アーノルド・レーン」でデビュー。

第一期: 1967-1968 
シド・バレット  Syd Barrett (guitar, vocals )1946年1月6日~2006年7月7日
ロジャー・ウォーターズ  Roger Waters (bass, vocals )1943年9月6日~ 
リチャード・ライト  Richard Wright (organ, piano,vocals  )1943年7月28日~ 2008年9月15日 
ニック・メイスン  Nick Mason (drums )1944年1月27日~
1967年、ファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースした。 デビュー当初シド・バレット のワンマンバンドであったが、過度のLSD摂取によってバレットの奇行が目立ち始め、1968年デヴィッド・ギルモアがバレットのサポートメンバーとして加入したが、 結局バレットは重症化して脱退。

第二期: 1968
 シド・バレットロジャー・ウォーターズリチャード・ライトニック・メイスン 
デヴィッド・ギルモア David Gilmour (guitars, vocals )1946年3月6日~
1968年のセカンド・アルバム『神秘』を発表。このなかで初の長尺(約12分)タイトルナンバー「神秘」が収録された。
1969年には映画「モア」のサウンド・トラック『モア』、ライブとスタジオ・レコーディングの2枚組『ウマグマ』を発表。
第三期: 1968-1979
 ロジャー・ウォーターズ(Ba,Vo)、リチャード・ライト(Kye,Vo)、ニック・メイスン(Ds)、デヴィッド・ギルモア(G,Vo)
そして1970年には本記事『原子心母』を発表した。本作は全英1位を記録し、批評家筋からも絶賛されるなど音楽的、商業的に成功を収めた。
本作以降、フロイドはプログレッシブ・ロックを代表するバンドとして認知されるようになる。続く1971年発表の『おせっかい』は、セールス面では前作『原子心母』に及ばなかったがバンドが音楽的に大きく飛躍するきっかけとなった作品である。 
1972年フランス映画『La Vallée』のサウンド・トラック『雲の影』リリース。
そして、1973年3月、コンセプト・アルバム『狂気』が発表される。シングル・ヒットした「マネー」とともに初の全米1位を記録するなど全世界で大ヒットを記録、音楽的にも商業的にも大成功を収める。こうして、ピンク・フロイドは一躍プログレのジャンルを超えてスターダムにのし上がった。

 1975年、2年ぶりの新作となる『炎〜あなたがここにいてほしい』を発表。バンドは次第にロジャー・ウォーターズのイニシアチブが強くなっていく。1977年発表の『アニマルズ』はコンセプトアルバムであるが、全5曲中4曲がウォーターズ単独の書き下ろしであり、ウォーターズがリード・ボーカルを担当した。サウンド面でも、それまでの幻想的な音創りは影を潜め、よりストレートなロック・サウンドとなっていった。
1979年11月、2枚組アルバム『ザ・ウォール』を発表。シングル「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)」とともに大ヒットを記録した。アルバムのコンセプトを具現化した映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』がアラン・パーカー監督の下で制作され、1981年に公開された。この前後からメンバー間の対立が深まり、 ロジャー・ウォーターズ が リチャード・ライト をくびにするなど70年代末はピンクフロイドにとって絶頂期でもあり、揉めた時代でもあった。
第四期: 1980-1985
 ロジャー・ウォーターズ(Ba,Vo)、ニック・メイスン(Ds)、デヴィッド・ギルモア(G,Vo)
1983年発表の『ファイナル・カット』が出る頃には、 メンバーはそれぞれソロ活動を行い、ファイナルカットではデヴィッド・ギルモアとニック・メイスンはレコーディング・セッションには積極的にはかかわらず、ピンク・フロイド名義ではあるが実質的にはウォーターズのソロ作品である。リーダーロジャーウォーターズはバンド解散を意図したが、結局1985年ロジャーウォーターズが脱退となった。
第五期: 1986-1987
 ニック・メイスン(Ds) ,デヴィッド・ギルモア(G,Vo)※リチャード・ライト(Kye,Vo)はゲスト・ミュージシャンとしてアルバム『鬱』に参加
1987年に新生ピンク・フロイドは『』を発表。ピンク・フロイドの復活を印象付けた。
第六期: 1987-2008
 リチャード・ライト(Kye,Vo)ニック・メイスン (Ds)デヴィッド・ギルモア(G,Vo)
1988年ライブアルバム「光〜PERFECT LIVE!」を発表した後活動を休止、1993年秋頃に再始動し、
1994年に『対/TSUI』を発表。収録曲「孤立」はグラミー賞ベスト・ロック・インストゥルメンタル部門を受賞。
1995年『エコーズ〜啓示』ピンク・フロイド最後ツアーの2枚組のライブ・アルバム。
2001年にはベスト・アルバム『エコーズ〜啓示』をリリース。ウォーターズを含めた4人で選曲が行われ、ピンク・フロイドにとって初と言ってもいいベスト盤となった。
2005年チャリティーライブ『LIVE 8』においてロジャー・ウォーターズ・リチャード・ライト・ニック・メイスン・デヴィッド・ギルモアのフルメンバーが共演を果たす。
2008年9月15日、リチャード・ライトが65歳で死去。
第七期: 2008- 
ニック・メイスン  (Ds) デヴィッド・ギルモア (G,Vo) 
2014年11月20年ぶりのニューアルバム『永遠(TOWA)』(原題:THE ENDLESS RIVER)が発売された。  リチャード・ライト の追悼アルバムでもあり約50年のバンドの歴史に別れを告げるラスト・アルバムでもある 。

原子Atom心 Heart 母Mother

原題Atom Heart Mother,それをそのまんま直訳して原子心母(^^;)・・・・
プログレッシブ・ロックという言葉の誕生説として有力なのが、当時東芝EMIで担当ディレクターをつとめていた石坂敬一氏が本アルバムの日本盤のタスキに、「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というコピーが掲げられたのが世界初であるという説です。ちなみに直訳したのも石坂 氏です。
名目上、これが最初のプログレッシブ・ロック となった名盤中の名盤です。
なんといっても印象的なのは、まずその 印象的な乳牛のレコード・ジャケットです。
1970年代を中心にピンク・フロイド、ジェネシス、レッド・ツェッペリンといった数々のアーティストのアルバムカヴァーを手掛けたストーム・ソーガソンとオーブリー・パウエルによるデザイン・チーム「ヒプノシス」によるものだ。主にYesなどのレコード・ジャケットを手掛けたロジャーディーンとともに、レコード・ジャケットを芸術作品としての表現の域にまで高めた先駆者です。この『原子心母』の「牛」のジャケットを提示した際にはレコード会社から難色を示された。特にアルバム・タイトルもアーティスト名も表記されていないことに反対の声が挙がったが、結果的に全英1位を記録したことでその名は一躍有名になりました。
1.原子心母 Atom Heart Mother (23:51) (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Richard Wright, Nick Mason & Ron Geesin)
 - a) 父の叫びFather's Shout - b) ミルクたっぷりの乳房Breast Milky - c) マザー・フォアMother Fore - d) むかつくばかりのこやしFunky Dung 
 - e) 喉に気をつけてMind Your Throats Please - f) 再現 Remergence 

2. If (4:24) If (作詞・作曲:Roger Waters)

3. サマー'68 Summer '68 (5:26)(作詞・作曲:Rick Wright)

4.デブでよろよろの太陽 - Fat Old Sun (作詞・作曲:David Gilmour)


5.アランのサイケデリック・ブレックファスト - Alan's Psychedelic Breakfast (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Rick Wright & Nick Mason)
- a) ライズ・アンド・シャインRise And Shine - b)サニー・サイド・アップ Sunny Side Up - c)モーニング・グローリー Morning Glory

題名に入っているアランとは、当時バンドのロード・マネージャーだったアラン・スタイルスの事で、メニューの声もアランによるそうです。
Total Time: 51:54
Line-up / Musicians
- David Gilmour / guitars, vocals 
- Nick Mason / drums 
- Roger Waters / bass, vocals 
- Richard Wright / keyboards, vocals 
Aditional musicians:
- Ron Geesin / orchestrations ロン・ギーシンはイギリスの前衛音楽家。
- John Aldiss Choir / vocals

このタイトルの Atom Heart Mother の由来は、 1970年9月「BBCインコンサート」出演の時、 BBCの番組のディレクターがロジャー・ウォーターズに新聞を渡して「この中に良いタイトルがありそうだ」と言ったという。渡された新聞の見出しは『原子力駆動による女性心臓 “Nuclear drive for woman's heart”』で「昨日、ロンドンの国立心臓病院で、原子力電池駆動の心臓ペースメーカーの植込み手術に成功。患者は56歳の女性で数週間で退院予定。従来型の2年で電池交換が必要な化学電池式に比べて、プルトニウム238を用いた原子力電池の心臓ペースメーカーは最低10年間は電池交換不要…。」という医療関係のニュース記事だったそうです。これがもとになって「Atom Heart Mother」というタイトルが決定したということです。