DARPAが「XS-1」の計画名の元で進めてきた再利用可能型スペースプレーン開発計画について、Boeing/Blue Origin、Masten Space Systems/XCOR Aerospaceなどの競合を抑えて、Northrop Grumman/Virgin Galacticによる開発計画案が採用となる見通しとなったことが14日、英専門誌「flightglobal」の報道で明らかとなった。

XS-1は、完全再利用可能型のスペースプレーンを使って重量が1,400~2,300kgの小型の衛星を低軌道上に打ち上げるというもので、DARPAでは一回の打ち上げコストを従来(Orbital SciencesのMinotaur IVロケット)の10分の1となる500万ドル以下に抑えるという条件を科すことで、小型衛星打ち上げのコスト破壊を図ることを狙ったものとなる。

この仕様条件の元で、Northrop Grumman/Virgin Galacticの企業連合は、この分野では既にSpaceShip One/Twoの実績を持つScaled Compositesに新しいスペースシャトル型無人機の設計を行わせていた。

Northrop Grumman/Virgin GalacticによるXS-1案は、1回の打ち上げコストを390万ドルに抑えることが可能というものとなる。

ロケット業界では既に、SpaceXが大型ロケットの分野でファーストステージの完全再利用可能に成功、また、小型の弾道ロケットの分野でもBlue Originが完全再利用可能に成功するなど、ロケット業界はこれまでは不可能とされてきた完全再利用可能型ロケットの実用化に向けて大きな前身を遂げていた。

今回、Northrop Grumman/Virgin Galacticの案が実用化された場合、大型/小型以外のマイクロ衛星打ち上げの分野でも再利用可能型ロケットが主流となることを意味し、衛星打ち上げ用ロケットは完全に再利用可能型へと移行を遂げることとなる。

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XS-1は低予算で、迅速に、そして継続した衛星打ち上げを可能とする新しい完全再利用可能型打ち上げ手段の実用化を目指したDARPAの新プロジェクトだが、Northrop Grumman/Virgin Galactic案が採用される見通しとなった。

DARPAが提示したXS-1の仕様条件は、1回の打ち上げ費用が5百万ドルで、10日で10回の打ち上げを行うことができる(予定)。

Northrop Grumman案は、スケールドコンポジット社(Scaled Composites)が開発を行い、現在、実フライト試験に向けた最終調整段階に入っている世界初の商用有人宇宙船「SpaceShip Two」の基本概念をベースにXS-1の開発する。


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ただし、Northrop GrummanではこのXS-1の発射方式については輸送起立発射機(Transporter Erector Launcher)を使用すると述べており、SpaceShip Twoのような航空機を使った空中発射方式ではないとのこと。

現在米国では起業家天才イーロンマスク率いるスペースX社のファルコン9とアマゾンを起業したジェフ・ベゾスブルーオリジン社など商用宇宙開発において再使用可能ロケットの開発がしのぎを削っています。
そこに参入するするのだから大きなコストカットが必要だ。スペースシャトルが結局コストに合わず失敗したシャトル方式だが、無人機とはいえはたして今度こそ成功するのか?シャトル方式に期待したい。


上記のリンクは日本の宇宙ビジネスに関することを記事にしている。
H-3ロケットは再利用可能なロケットに対して競争力を維持できるかという問題点を書きましたが、もしXS-1が成功した場合、小型衛星ビジネスではまったく歯が立たないことになるとになることが必至だ。日本もスペースプレーンを構想しているが、このXS-1が成功すれば開発を加速しなくてはならないかもしれない。


米国にはすでには無人ミニスペースシャトルX-37Bがあり、軍事用として利用されている。任務ははトップシークレットである。

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X-37Bはスペースシャトルよりも長期間軌道上を飛行することができる。シャトルの16日に対し270日滞在可能となっているさらに、軌道試験2号機においては、1年間を超える476日の軌道飛行を行った。
X-37Bを165-180%のサイズに大型化したX-37Cが計画され、5から6名の人員を運ぶことができるとしている。
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X―37はNASAとボーイングチーム。XS-1はDARPAとノースロップ・グラマンチーム、この二機種は確かに使用目的は異なるがりそうだが、同一機体でも使用できそうであり、単なるセクト争いのような気がしてならない。今後米予算委員会で精査さてるだろう。