なんということだろう、池田付属小学校事件と同じような、戦後最悪の被害者数の凶悪事件が起きてしまった。まず、犠牲になられた方々のご冥福と、負傷された方々が一刻も早く回復することを祈ります。
あいの住宅地に何台ものパトカーや救急車のサイレンがけたたましく鳴り響いた。26日未明、相模原市緑区の障害者施設、津久井やまゆり園で起きた未曾有の凶悪事件。血にまみれたけが人らが次々と運び出される凄惨な現場では、関係者や近隣住民が青ざめ、声を失った。

 夏には、レジャー客やバーベキュー客でにぎわう相模湖周辺の山間に広がる閑静な住宅地。現場となった「津久井やまゆり園」はその一画にある。近くには民家も建ち並んでいる。

 静寂がサイレンの音で引き裂かれたのは、26日午前3時前。近くに住む男性は「救急車やパトカーがサイレンを鳴らして、園に向かって走っていった。1台でなく、何台も向かうのでただごとではないと思ったが、怖いので家の中にいた」と声をこわばらせた。

 施設には、40台を超える救急車が到着したが、神奈川県内の救急車だけでは足りず、東京都や山梨県からも応援に駆けつけていた。

 施設の中庭には救護テントが設置され、多くの救急隊員が応急処置に追われた。頭や腹を刺されて血まみれになった入所者らが次々と運びこまれ手当を受けたが、ショックからか青ざめ、泣き叫ぶ姿も。

 救護テントと施設の外で待機する救急車との間を、けが人を乗せたストレッチャーが激しく行き来。しかし、事件が起きてから4時間たっても救急搬送が終わらないなど現場は混乱が続いた。

 施設付近には規制線が張られ、通行を制限。昼前になっても、警察や施設の関係者らが慌ただしく出入りを続けている。その周囲では、近隣住民らが遠巻きにして不安げな表情でながめていた。

 近くに住む元職員の男性(81)は、「自分が働いていた約20年前は、職員と入所者のトラブルはなかった」と振り返り、「こんなことは初めてだ」と不安を隠せない様子。

 施設内の食堂で働いているという女性(67)は「昨日は特に変わった様子はなかったので、信じられない」と言葉を詰まらせた。

 近所に住む女性は「職員がマンツーマンで介護しており、安心感があると評判の施設だった。職員の人はみんな優しそうだったので、こんなことが起きるなんて信じられない」と声を震わせた。

 搬送先となった医療施設も対応に追われた。「東京医科大八王子医療センター」(八王子市館町)は現場からも近く、午前4時すぎから救急車で男女4人が相次いで搬送された。

 4人は血まみれで意識がなく、うめき声を上げる人もいたが、いずれも呼び掛けに反応はなかったという。ほとんどの患者が首に刺し傷があり、病院側の関係者は「首ばかり狙われたという印象。殺害しようという強い意図があったのではないか」と説明し、懸命の治療を続けている。
朝、テレビを点けると、この事件の第一報が流れていた。
その後、事件の詳細が明らかになるにつれ、THE BLUE HEARTS曲の一節が頭の中でリフレインしだした!
TRAIN TRAIN
歌:THE BLUE HEARTS  作詞:真島昌利  作曲:真島昌利

 栄光に向って走るあの列車に乗って行こう

 はだしのままで飛ぴ出してあの列車に乗って行こう

 弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく

 その音が響きわたればプルースは加速していく

 ※見えない自由がほしくて

 見えない銃を撃ちまくる

 本当の声を聞かせておくれよ


 ここは天国じゃないんだ かと言って地獄でもない

 いい奴ぱかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない

 ロマンチックな星空に あなたを抱きしめていたい

 南風に吹かれながら シュールな夢を見ていたい

 (※くり返し)

 △TRAINTRAIN走って行けTRAINTRAINどこまでも

 TRAINTRAIN走って行けTRAINTRAINどこまでも△

 世界中にさだめられたどんな記念日なんかより

 あなたが生きている今日はどんなにすぱらしいだろう

 世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより

 あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう

 (※くり返し)

 (△くり返しx2)

 栄光に向って走るあの列車に乗って行こう

 はだしのままで飛ぴ出してあの列車に乗って行こう

 土砂降りの痛みのなかを傘もささず走っていく

 いやらしさも汚ならしさもむきだしにして走ってく

 聖者なんてなれないよだけど生きてる方がいい

 だから僕は歌うんだよ精一杯でかい声で

 (※くり返し)

 (△くり返しx2)

弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく
まさに、そんな不条理そのものだ。
犯人植松聖を庇う気は一切ないが、この犯人こそ弱いやつそのもので、犯人は、銃ではなかったが、見えない自由がほしくて、見える凶器で刺しまくってしまったのだろう。

介護業界自体が人手不足に陥っていることから、多少難ありの人材でも受け入れざるを得ないというという、元職員で犯人の植松聖は、最底辺のような最終就職先的障害者施設ですら、解雇され自分の居場所を失くし、犯行に至ったと供述している。
電車に乗ることも許されず、降りることを強制されてしまったのだ。

ここは天国じゃないんだと、地獄にしてしまった。

 居場所を失くし、自我や人格を否定されたような気になり、非常に絶望的な感情を抱いていた可能性は高いだろう。
 土砂降りの痛みのなかを傘もささず走っていく いやらしさも汚ならしさもむきだしにして走ってく標的にしたのは、解雇されえた元の職場であり、自分よりもさらに社会的弱者の身障者にむかって走って行ってしまったのだろう。

非常に卑劣で悪質な犯行だ!彼には「あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろ♪」とか「聖者なんてなれないよだけど生きてる方がいい♪」「だから僕は歌うんだよ精一杯でかい声で♪」という肝心なハートが届いていなかった、
シュールな夢を悪夢のような現実にしてしまったのだ・・・・

相模原施設襲撃事件から考える大量殺人の心理
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碓井真史  | 新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 教授 (社会心理学)         【Yahoo!ニュース】2016年7月26日 12時31分配信

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現場に集まる警察関係者と中継車(写真:ロイター/アフロ)
  
大量殺人の多くは、孤独と絶望感に押しつぶされた人による犯行である。

■相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入。19人死亡、戦後最大の大量殺人か

26日午前2時半すぎ、「津久井やまゆり園」から「刃物を持った男が施設に侵入した」と110番通報がありました。その後、午前3時ごろ、男が「私がやった」と出頭しています。19人が死亡、26人が負傷と報道されてます(相模原の障害者施設、刺され19人死亡 「元職員」と話す26歳の男逮捕:産経)。

身柄を確保された男(26)は、近所に住むこの施設の元職員で、「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述をしていると報道されています(身柄確保の男「障害者なんていなくなればいい」相模原:朝日)。

■施設の混乱と被害者

死亡したのは、18歳から70までのの19人です。施設利用者か職員かは現段階では不明で、まだ氏名も発表されていません(死亡者19人は18~70歳 相模原障害者施設殺傷:神奈川新聞)。

被害者4名が運ばれた病院スタッフは、「全員共通して首に刺し傷がある。首を狙った、という強い意図を感じた」と述べています(相模原多数刺殺 被害者の搬送先病院「全員が首に刺し傷」 うめき声あげ、血まみれの患者ら:産経

津久井やまゆり園は、18歳以上の知的障害者を受け入れている定員160名の大きな施設です。約130名の常勤職員が、日常生活の介助を行っています。

就寝中の夜中に大きな事件事故が起これば誰もが慌てますが、知的障害児者の施設ではなおさらです。

施設によっては、たとえば夜中に突然起こすような本気の避難訓練が行われています。それぞれの入所者が、夜中に突然起こされるとどのようになるかを知った上で、避難の計画を考えるためです。

今回の事件で、施設内がどれほど大きな混乱に陥ったのかは、想像もできないほどです。

■大量殺人者の心理


多くの場合、金目当てなど自分の利益のためではありません。同じ複数殺人でも、連続殺人は、逮捕されないように巧妙に犯行を続けますが、一度に多くの人を殺す大量殺人は、逃げることを考えないことが普通です。

大量殺人者の多くは、逃亡計画を立てず、顔も隠さず、大勢の人の前で犯行に至ります。すべてを終わりにしたいと感じるような孤独と絶望感からの犯行だからです。

大量殺人者の多くは主観的には、自分の行為を正当化する「歪んだ正義感」を持っています。死をも恐れず、自分なりの正義を持った人の犯罪は、しばしば極端に大きく、残虐になりがちです。

欧米ではその場で射殺されることも多いですし、日本でもその場で現行犯逮捕されたり、犯行直後に自殺したり、自ら出頭することもあります。

■逮捕された容疑者男性

ヤフーニュース等に掲載された報道によれば、「「腰低く明るい好青年」=数年前退職、1人暮らし―相模原市の施設襲撃逮捕の容疑者」(時事通信7/26)、「相模原多数刺殺 植松容疑者、精神的に不安定だったとの声も…「子供好きの好青年」」(産経7/26)などと報道されています。

一方、「障害者なんていなくなってしまえ」という趣旨の供述をしているとも報道されています(相模原多数刺殺 「障害者いなくなってしまえ」 血の付いた刃物持ち出頭:産経新聞 7月26日)。

男性は、施設利用者への暴言などがあり、解雇されたとも報道さています。

一般に、自己否定の思いが強くなりすぎると、その思いが、他者への否定や破壊衝動へと変化してしまうと言われています。

■孤独と絶望?:犯罪防止のために

秋葉原通り魔事件の大量殺人加害者は、孤独な青年と報道されましたが、その後、一緒に酒を飲むような友人はいたと報道されています。誰とも会話しない孤独な青年ではなく、仲間がいたのにもかかわらず大量殺人に走ったことが問題です。

人は、時に「好青年」と思われるような人でも、心の底に孤独と絶望感を抱えています。

一般論ではありますが、明るく陽気にふるまうのは得意でも、どろどろしたネガティブな感情を出すことは、苦手な現代人がたくさんいます。

怒りや恨みの感情は、自分の心の中だけで反すうする(繰り返し思い返す)ようなことをすると、ますます深くなってしまいます。一方、周囲に受け止めてくれる人がいて、社会的に認められる形でネガティブ感情を出せれば、怒りや恨みが爆発することを防げます。

世界のあちこちで、大量殺人の事件報道が続いています。大きな事件報道は、犯罪予備軍を刺激し、次の事件を誘発する危険性があります。

それでも、これまでの例では、家族に迷惑がかかることを考え、逡巡した例もあります。殺意を抱いた人が、誰にも話しかけられず、実行へと進んだ例もありました。

死刑をも覚悟している大量殺人者を止める力となるのは、身近な人との人間関係であり、周囲とのコミュニケーション、社会との絆(ソーシャルボンド)しかないのかもしれません。



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碓井真史
新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 教授(社会心理学)
東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。テレビ新潟番組審議委員。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』は総アクセス数5千万。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』など。
歪んだ正義か・・・それとも「やけくそ」か?一種のヘイトクライム型犯罪なのだろう。

正義を振りかざす奴ほど危ないのだ・・・イスラム過激派も悪意で戦ってはいないのだ、彼らの正義を振りかざした結果なのだ。

ドイツでシリア難民が難民申請を断られ自暴自棄になって自爆テロを起こしたのも一種の自暴自棄であり、イスラムテロの自爆犯のほとんどが自暴自棄の心理に追い込まれていたに違いないのだ。

自暴自棄なら1人で自殺すればよいのだが、悔しくて悔しくてたまらない気持ちを誰かにわかってもらいたくて、社会的弱者を巻き込んでこのような事件を起こしてしまう…。 
自分の自殺に乗客を巻き込んだマレーシア航空機やドイツのパイロットも同じ心理なのか・・・いや、犯人は自殺などせずに、死刑になりたくて犯行に及んだのかもしれない。下手をすると19人も殺害するのは精神病でなければできるわけがない、下手をすると、死刑にもならないかもしれない。

なんと理不尽な世の中か・・・・

いま、このような犯罪予備軍を大量に作っている現代社会への警鐘なのか?

そねにしても、このような事件は止めることができない。
それじゃ・・危ないやつをかたっぱしから拘束することもできない・・・

類似犯も出やすいだろう・・・日本ですら危ないということになる。