露海軍 新たな空母建造へ
【SPUTNIK】2017年06月28日 21:20 

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ロシア海軍は、新たな空母を建造する計画。ロシア海軍副司令官のヴィクトール・ブルスク氏が記者団に明らかにした。

ブルスク氏はペテルブルク国際海軍サロンで、「すでにクルィロフ研究所に空母のひな形が提出され、他の開発も行われている」と述べた。

また、ロシア海軍が保有する唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の近代化に関する作業は来年2018年に始まる。ロシア海軍副司令官のヴィクトール・ブルスク氏が28日、記者団に明らかにした。「アドミラル・クズネツォフ」は、あと20年間は運用される見込み。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月に北東大西洋と地中海の海域へ向かった艦艇打撃グループのメンバー。同グループは11月8日からシリアでのテロとの戦いに関する任務を遂行している。

「アドミラル・クズネツォフ」空母航空団の海軍航空隊のパイロットらは、2か月の戦闘任務の間に420回出撃し、シリア国内にある国際テロ組織の施設1200カ所以上を攻撃した。
現在、ロシア海軍には30年前のソ連時代に建造された、スキージャンプ型航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」を一隻だけ保有しており、昨年シリアISIS掃討作戦に実戦投入された。

ロシアは世界の超大国に返り咲きたい。それが大帝ウラジーミループーチンの野望である。

プーチン大帝は海洋権益を守る力を重要視、ロシアを再び冷戦時代のような軍事大国として復活させる計画として、弾道ミサイル搭載原子力潜水艦8隻を含む軍艦100隻を調達する計画を立てている。ロシア海軍では、27年までに太平洋艦隊と北海艦隊にそれぞれひとつずつ空母艦隊を持つ予定である。だが、ロシアの2隻目の空母の話は出ては消え、原油価格が下がって以降その実現が危ぶまれていた。

先日初の国産空母中国国産空母(山東?)が進水し、更に3隻が計画もしくは建造中、イギリスの空母クイーンエリザベスが完成、姉妹艦プリンスオブウェールズも建造中である。インドでは2014年より元
ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」をインドが購入し、ロシアで空母に改造したヴィクラマーディティヤが運用中で、2018年には国産空母ヴィクラントが完成し姉妹艦もあと2隻計画されている。日本海軍海上自衛隊もようやくヘリ空母大型のヘリコプター搭載護衛艦4隻を揃え、冷戦後フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、ブラジル等空母保有しており、ロシアは出遅れ感がでてきてしまった。ロシアもいよいよ2隻目の空母が具体化しそうだ。

以前のソ連海軍プロジェクト
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ロシア海軍の為の将来航空母艦は2024年に建造を開始する
【N.G.クズネツォフ記念・ウリヤノフスク赤旗・親衛ロシア海軍情報管理局】 2017/06/29 23:12.50

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より2017年6月29日13時44分配信
【(ロシア)海軍:新たな航空母艦の作業は2024年に始まる】

ロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造作業の開始は、2024年に計画されている。
6月29日・木曜日、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は、サンクトペテルブルクの海軍サロンの最中に『海軍産業』(フロートプロム)へ語った。

「プログラムの開始は、プロジェクトの技術的開発の開始を意味します」
ヴィクトール・ブルスクは説明した。

彼は、将来艦の形状は未だ定まっておらず、海軍総司令部には、海軍が如何なる航空艦を必要としてるのかの決定が控えている事を強調した。

『クリロフ研究センター』の主導により、『ネフスキー計画設計局』と共に航空母艦コンセプト・プロジェクト23000(コード名「シトルム」)が開発された。
この艦の模型はIMDS-2017で展示されている。

「シトルム」は、2016年夏にサンクトペテルブルクの『バルト工場』で進水した砕氷船「アルクチカ」で運用適性の点検が行なわれた原子炉RITM-200を受け取ると見られている。

予備データによると、艦の全長は330メートル、幅40メートル、吃水11メートル。
航空母艦の速力は30ノットに達する。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

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ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

現在の所、将来航空母艦は、5万トンから8万5千トンまでの3種類のヴァリエーション(軽空母、中空母、重空母)が検討されています。

重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t) (搭載機30機前後)※Ddog追記wikiより            

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来航空母艦の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
[ロシア海軍航空隊の為の有人/無人航空機が開発される]

将来航空母艦には、艦載機発進の為のカタパルトが装備されます。
[ロシア海軍の為の将来正規空母はカタパルトを装備する]

将来航空母艦の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来航空母艦のアイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦は、2016年6月16日にサンクトペテルブルクの『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]

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                                                                                                                                                                                     将来航空母艦の最終設計案は2020年以降に固められます。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]
[新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている]

2016年11月~2017年1月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」がシリア軍事作戦へ参加していますが、この時の経験も将来航空母艦の設計に取り入れられます。

[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる]

[正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる]

現時点では将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ定められておらず、この件に関する決定は2025年近くに下されます。

[ロシア海軍の新たな航空母艦の建造に関する決定は2025年近くに下される]
[ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない]

将来航空母艦の設計作業は「2018-2025年の国家軍備プログラム」に組み込まれています。
[ロシア連邦の『2018-2025年の国家軍備プログラム』でロシア海軍の為の将来航空母艦の設計作業が進められる]

そして今回、ロシア海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスク中将は、新たな航空母艦の建造は2024年に始まると発言しました。


将来航空母艦を何処で建造するのかは未だ決定されていませんが、候補となるのは、ロシア国内で全長300メートル以上の艦の建造が可能な乾ドックを有するセヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』とサンクトペテルブルクの『バルト工場』です。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]

『セヴマシュ』
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                                                                                    現在の所、将来航空母艦建造の中核となる可能性が最も高いのは、インド海軍向けの空母「ヴィクラマーディティヤ」の改造工事を担当したセヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

この他、サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)もドックの拡張工事を行なっており、完了後は全長350メートルまでの艦の建造が可能となります。
無論、将来航空母艦の建造も可能になります。
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                                                                               [サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]
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どうやら、カタパルトを備えた、スキージャンプ併用原子力空母になるようだ。

ロシアでは、ソ連時代に蒸気カタパルト技術は完成していましたが、長年君臨したウスチーノフソ連国防相が、カタパルトを装備した全通甲板空母に多大な経費をとられるのを嫌い、カタパルトを装備した空母の建造を認めなかった。

ウスチーノフ死去後、カタパルト式空母ウリヤノフスクの建造が始まったところでソ連が崩壊となっってしまったのだ。

中国もカタパルトを備えた空母を開発中のようだが、はたして就役するまでに中国は崩壊しないでいるだろうか?

とりあえず、中国産空母の最初の2隻にはカタパルトは間に合わず、早くともカタパルトは国産空母3番艦からとの見方であったが、大連で建造する空母はスキージャンプ方式、上海の造船所の空母は電磁カタパルト方式ではなかろうかという情報も流れている。だが、ひょうとすると、中国もカタパルトを備えた、スキージャンプ併用型になる可能性もありそうである。
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搭載戦闘機はPAK・FA T-50の艦載型、F35Cで米海軍は大丈夫だろうか?
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『タス通信』より 2017年6月1日19時53分配信

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ホークアイスキー?E-2早期警戒機もどきの航空機を搭載するようだ。

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『インタファクス』より2016年12月1日9時32分配信

前方と後方の右舷と左舷の飛行甲板上それぞれにVLSの発射口と思われるものが確認できる。
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ロシア新原子力空母計画について 2011/11/27(日) 午後 0:07