介護放棄 介護施設職員も危惧する、その悲劇的な実態
NEWSポストセブン2017年08月27日 16:00
【家族なら必ず介護すると考えるのは過去の話】
すでに亡くなった父や母の死亡届を出さず、親に支払われる年金や恩給を自分の収入としていた子どもが逮捕された。そんなニュースを聞くようになってずいぶん経つ。最近は、よっぽどの事例でないと報じられなくなっているが、それは、件数が減ったのではなく、珍しいことではなくなったからだ。ライターの森鷹久氏が、事件を未然に防ぎたいと願う介護職の人たちの思いが、家族による介護に対して無力な制度に阻まれる現実を追った。
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「自宅床下から見つかった母親の遺体は綺麗に白骨化していて、もはや死亡時期もわからないくらいでした。外傷もなく病死であったと思われますが…。同居していた息子は“気がつかなかった”の一点張り。その後、息子は罪に問われることなくシャバで暮らしているのです」
超高齢化時代に突入したわが国では、すでに珍しいことではなくなった老人の孤独死。一昨年、関西某県で発生した事件について、警察幹部は冒頭のように述べ、下唇を噛みしめる。
「息子には、十数年に渡って母親の年金を不正に取得していたのではないか? という疑惑がかけられていました。母親は十数年前には亡くなっていたことがわかったからです。ただし、息子が直接殺したわけではない。母親の通院記録などによれば、腎臓がかなり悪かったようで、最後は息子にも看取られず一人布団の上で亡くなり、息子が遺体を隠していたのではないかと思われますが、推測の域は出ませんでした」(県警幹部)
死んだ親の存在を隠し、その年金をせしめるダメ子供。似たようなニュースを耳にしたこともあるが、このような事件は明日にも、いや、今まさにそこら中で起きようとしている。群馬県南部のデイケア施設で責任者を務める庄司さん(仮名・40歳)は、入居者の男性が“被害者”にならないかと危惧する。
「認知症の男性Aさん(70代)は、半身不随の重度障害者で、当施設に通われています。自宅では家族の方が面倒を見られているということですが、服は常に汚れていて、髭も髪もボサボサ。家族の方がしっかりケアされているのか、送迎のついでに自宅を訪ね、確認させていただいたのですが……」
Aさん宅を訪れた庄司さんは、そこで驚くべき光景を目にした。毎朝、施設の職員がお邪魔する玄関と、すぐ横の和室だけが綺麗な状態に保たれていたものの、その奥の居間や和室にはゴミが溢れており、ゴミの中にはなんと、Aさんよりも高齢の寝たきり女性が、カビだらけの布団に横たわっていたのだ。Aさんの介護をしている、と主張するのは、Aさんの息子の妻であるB子(50代)。
「B子さんは毎日笑顔でAさんを送り出し、職員との関係も良好でした。しかし、Aさんの様子がおかしいことや家庭状態について職員が尋ねると態度を豹変させた。たかが施設の職員が口を出すな、お前たちはこの家やAさんの財産を乗っ取る気か? と罵声を浴びせられたんです」
役所やAさん宅の近所を訪ね、Aさん一家について調査をした庄司さんは、そこで初めて、Aさんが置かれた状況、そしてAさんやAさんの母がすでに「被害者」になっていることを知った。
Aさんの息子であるB子の夫は、数年前に事故死。未亡人となったB子はその後、義父であるAさんの介護に追われたが、そのうち同居する義祖母、Aさんの母親も寝たきりになり、二人の介護をせざるを得なくなった。カビだらけの布団に横たわっていた高齢女性がその人だ。さらにB子には現在30代の娘と、20代後半の息子がいたが、この二人の子供はそれぞれ中学時代に壮絶なイジメにあい、高校に進学することもなく、何年も引きこもっていた。
「義父Aさんと義祖母、嫁のB子、その子どもたちあわせて5人いる一家のうち、誰一人働いていません。B子は年金をもらうまであと数年ありますし、子供二人は完全な引きこもりで二階の部屋から出てこず、職員は見たことがありません。要は、B子もその二人の子供も、Aさんの障害者年金やAさんの母の年金で暮らしているのです。いろんな事情で働けないのは仕方がありませんが、AさんもAさんの母親も、まともに介護を受けていらっしゃらない。二人のうち、どちらかが自宅でお亡くなりになった場合、B子とその子どもたちは、事実を隠して、年金を不正に受給するのではないかと……。AさんやAさんの母親が気の毒すぎて……」
事実を知った庄司さんは、すぐに役所に通報。AさんやAさんの母親が無事保護されるかと思われたが……。
「役所が一度立入検査をしたようですが、結果は問題無し、と。全く信じられませんが、B子はAさんやAさんの母親に虐待をしたわけでもなく、ただ配慮が甘かっただけだと主張し、役所もそれを受け入れるしかなかったというんです。怒ったB子は、うちの施設は信用できない、名誉毀損だと怒り狂った挙句、Aさんを無理矢理に別施設に通わせるようになりました……」
縁が切れてもAさんが無事でいるか、思いを馳せない日はないという庄司さん。庄司さんのように、受けるべき介護を受けられずにいる高齢者を助けたいと願っても、家族による介護を基本になっている日本の仕組みでは限界がある。世界じゅうのどこも経験したことがない超高齢化時代を迎える前に、悲劇の拡大を食い止める方法はないものか。
高齢化、介護や相続の問題は、日本において日々深刻になりつつあります。
何事かと聞くと、昨年お亡くなりになり、相続手続きが済んだお客様の、ご家族の方だといいます。遺言による手続きで、公正証書であった為、当社にお預かりしていた財産のすべては、お亡くなりになった女性の実の娘さんが相続されていたとのことでした。
騒いでいたのは、そのお客様の長男の嫁で、「なぜそんな手続きをしたのか」と、言い掛かりをつけ、騒いでいたのでした。当社としては何一つ落ち度はありませんし、どんなに騒がれても、実の娘さんの口座から長男の方の口座へ文句を言われたからと言って、資産を移すことなど、絶対にありえません。普通の常識があるかたなら解ることですが、聞き入れないのです。結局何か捨て台詞を残して帰って行かれたのですが・・・・、毎日毎日相続の手続きは増える一方、おかしな方が出てきても不思議ではありません。
なぜ、そういう遺言になったかは、推測の域を出ませんが、一般に介護してもらった家族に財産を多く残すというケースが大半です。おそらく お亡くなりになられたお客様もそうしたのでしょう。もし、介護したのがお嫁さんであった場合は、保険に入って、その受取人を法定相続人ではないお嫁さんに渡すケースなども多々あります。
嫁と姑、たいてい仲が悪いのですが、今回は、財産を実の息子に1円たりとも渡していないと言うケースだったらしく、余程のケースではないかと思います。私の推測ではおそらく長男夫婦は一切介護らしいことをしなかったのかもしれません。
自分が倒れても、なにもしない薄情な子供には一切財産を残したくないのは人の人情。遺言があり、実の息子は相続手続きの当社の書類に印鑑を一度は押しているので、そこの嫁が今頃騒ぐのは筋違いもいいところだと思います。
嫁曰く「実の娘が勝手に書かせたというのだ」。まあ、実際の事実関係は、私達にははわかりませんが、もしかしたら、裁判所に訴えれば遺留分を認められるかもしれません。しかし、法定相続人である自分の夫が一度印鑑を押して合意したものをひっくり返すのはほとんど不可能だと思います。
相続は騒族とはよく言ったものだ・・・酷い騒族でした。
話がかわりますが、27日日曜日、私は、二度目の脳梗塞で倒れた母親を見舞いに水戸の病院まで日帰りで行っ帰ってまいりました。
現在母親は、寝たきりで、鼻から管を通し栄養を採り一切物を食べれません。悲しいことに、水も飲めない。ひと月前より言葉らしき発声は若干増えた感じがするが、依然意思の疎通は難しい。私が顔を出すと、母は何もない天井を指し、言葉にならない声で、何か話している。・・・・
2001年に最初に倒れ、その後回復したが、ここ4-5年は痴呆が激しくなり徘徊に困っていた。ところで今年3月に倒れ、完全に寝たきりになってしまい、ただ生きているだけの母となってしまった。
水戸と横浜、150km近いようで遠い。車で往復すると1万円、高速バスを使うと東京駅までの電車賃も含めて5000円、朝出9時前に出ても、家に帰るのは9時すぎである。いま、昭和7年生まれの父が毎日病院に通っているおかげで、私は介護らしいことは何一つやってはいない。お見舞いに行くしか何もできないが、時間的なことも考えるとやはり1月に一回程度帰るのがやっとである。
病院は転院して2院目だが、いつまでその病院にいられるか定かではない。
一切物を食べられないのだから退院させられたら、父一人で介護することは絶対に無理だ。もしそうなれば大変なことになる。
当然、完全介護の施設に移すことになるのだが、聞けば安くとも1日6000円、毎月30万円の出費となるという。金が無ければどうしろというのか!父はいくらか貯金や株を持っているらしい。年金との差額は父の貯金が続けばいいのだが、何年もつかわからない。
また、いずれ父が倒れた時にもある程度残さなくてはいけないので、この先どうなることか・・・
まあ、それでも教員であった父の年金は恵まれている。国民年金しか入っていないと月6万円では介護施設にも入れない。自宅で介護は到底不可能だろう。
まだ父が元気なのだが、この先倒れれば、私が介護休暇を取得したり、会社を休職しなければならないことも覚悟しなければならないだろう。
60を過ぎたら定年延長もなくなるだろう。不幸なことに家内は私の親の財産は一切いらないけど、一切面倒を見ないと、両親とも健康な時に言いきっており、離婚してもよいと思っているが、これが私に課せられた修行の一つだと思って、婚姻関係を維持している。
家内は癌に罹患し、2度ほど手術をし、現在落ち着いている状態である。癌患者を離婚したとあっては、私の人間性が問われてしまう。
翻訳と通訳をやっている知り合いがいて、その義母さんが最近失明し、現在自宅で介護をしている。同じ横浜市民なのだが、失明し痴呆の場合、面倒を見てくれるデイケアサービスが横浜には無いと言う。まだ、自立歩行できるので、公的介護は週一の入浴サービスしかしていない。状況は日々悪化しているので、いつかどこかの時点で施設に入れなくては、限界にきていてどこかで自分が倒れそうだという。
医療が発達して、人間が長生きにはなったはいいが、寿命をいたづらに伸ばすことは、あまりよいことではないような気がします。人は本来死ぬべき寿命があって。下手に延命をすると、本人や、家族がかえって介護で苦労をすることになるのである。
私の祖母は20年近く前、繁華街の道で倒れ、たまたまそこが耳鼻科クリニックの前であったため、救急車が来るまで、適切な救命措置を施され、一命を取り留めた。
救命措置をしていただいた皆様は当然やるべきことをしてくれたので、感謝しかないのだが、そこから10年、祖母は延命し、親戚一同皆介護で疲弊してしまった。
一番頻繁に祖母の病室に通ったのは母であり末弟の叔父さんであったが、一昨年その叔父が亡くなった。肝臓の病気であったが、まさか亡くなるとは思っていなかった。
最後にお見舞いにいった一週間後に突然亡くなったのだが、まさか死ぬとは思っていなかった。でも思うに、おそらく叔父さんは家族に迷惑がかからないよう、最初のお迎えが着た時に、ためらわず、旅立ったのであろう。おそらくそうだったと思う。
誰よりも、介護の負担を知っていたから、間違いなくそうだと私は思っています。
私も妻も、もしお迎えが来るようなことがあれば、最初のお迎えで行こうと話をしています。
医療の発達は確かに人の命を一時的に救うことはできるが、命は救えても、それ以上に人を不幸にしているように思えてなりません。
まあ、それだけ我々現代人はこの世における修行が足らないのだろう。
現代人は修行が足らない分、死ぬ前に足らなかった修行を行わなければならないのかもしれません。
なんでもかんでも延命処置をしてしまうのが悪いのか、日本の医療技術が優秀なのかしらないが、日本の医療保険制度がパンクするのも納得する。
自分の意思を表示することができない母にはもはやできないが、物見の塔のようなカルト集団とは一線を引きたいが、倒れたら一切の延命措置を拒否する登録はできないものだろうか?
物も食べられず、ベットから起き上がることもできず、本も新聞も読めず、TVも見ず、ただベットに寝ているだけなんて、刑務所の独房に入れられるより酷な環境である。
実子である私からすれば、冷たい石の墓に話かけるより、生きている母に話かける方がどれだけ幸せかはわからない。だが、母親の修行が早く終わって、お迎えに来てもらった方が、どれだけ母は幸せかもしれないと、親不孝なことも思うようになりました。
観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。・・・・・・
科学と意識と宇宙 2017/8/26(土) 午後 6:39
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