イメージ 1
昨日の衝撃的なロイターの観測記事は少なからず、ATLAの方々に衝撃はあったようなのですが、会場では、当然F-3が開発される前提で全てが動いていました。

イメージ 6

もしF-3が開発されなければ、この会場にある膨大な開発案件の多くが無駄になりかねない。

田園都市線が途中で止まった影響で会場は10時ギリギリで受付を済ませました。
オーラスセッションの会場へ行くと多くの関係者や私のようなマニアが立ち見状態なので、2Fのサテライト会場に移動。ここもほぼ満員でしたが、座ることができました。

■「サイバー技術と防衛」 

サイバー技術と防衛は当初聞き流して途中で展示会場へ移るつもりでしたが、経済産業省 サイバーセキュリティ・情報化審議官伊東審議官の話は非常に有意義だった。聞けば聞くほど、サイバー空間こそ21世紀の戦場の主戦場であり、最前線である。いざ開戦となった場合、実際の戦闘が始まる前にサイバー空間で全てが決まってしまう。

軍隊にとって情報通信は、指揮中枢から末端部隊に至る指揮統制のための基盤でありICTの発展によって情報通信ネットワークへの軍隊の依存度が一層増大している。

軍隊は任務遂行上、電力をはじめとする様々な重要インフラに依存しており、これらの重要インフラに対するサイバー攻撃が、任務の大きな阻害要因/弱点になり得る。

防御より、攻撃側が有利だ。攻撃側がサイバーで奇襲を行い、成功すれば相手の目を奪う。

そのため、サイバー攻撃は敵の軍隊の弱点につけこんで、敵の強みを低減できる非対称的な戦略として位置づけられつつあり、多くの外国軍隊がサイバー空間における攻撃能力を開発しているとされている。

また、中国や北朝鮮などに悪意を持った害を加えようと、物理的な手法によって直接攻撃するよりもサイバー空間を通じた攻撃を選択する方がより容易である場合が多いと認識している。

さらに、情報収集目的のために他国の情報通信ネットワークへの侵入が行われているとの指摘があり、より多くの機微な情報がサイバー空間に保管されるようになるにつれ、こうしたサイバー攻撃による情報窃取の被害はより重大なものとなってきている。

また、GPSへのハッキングも日常的に行われ、知らぬ間にウィルスが仕組まれているケースなどもはや、サイバー空間・宇宙空間は新たな戦闘空間である。ちなみに北朝鮮上空では、GPSが微妙に位置がずれるという。微妙にずれれば正確なピンポイントでなければ意味がないバンカーバスターが当たらないことを意味する。地中奥深くに逃げ込んだ金正恩にとってはそれだけで十分である。

また、米国内でも微妙にGPSがずれる原因を探ったところ、電子時計がなんとC国製品を使っていたものがあった事が判明、意図的か単なる不良品かは不明だが、軍やインフラ関係のチップ等からC国製品は一切排除するとのことだ。

今やサイバーセキュリティは、各国にとっての安全保障上の重要な課題の一つとなっている。

なお、米軍は、情報通信ネットワークが無くなった場合の戦闘訓練を行っている。

■極超音速飛行技術に関する研究について

イメージ 43

イメージ 44

イメージ 92

JAXA-ATLA研究協力の取組は緊密化しており、研究によっては一体化しつつある。特に極超音速機/極超音速複合サイクルエンジンについてはかなり緊密だ。



イメージ 29
従来JAXAは水素燃料で極超音速を目指すとしていましたが、やはり容量が莫大となってしまい、炭化水素(ジェット燃料)を使う方向に舵を切ったとのこと。

JAXAは極長音速機を加速・加速で大気圏外飛行を目指すとのことでしたが、ATLAは加速・極超音速巡行を目指す方向だと言う。

これは、ATLAが滑空弾/ウェーブライダーの実用化を目指す方向であると思う。

イメージ 45
航空装備研究所パンフより



■特別講演2:XF-2技術・実用試験における教訓事項等について元航空自衛隊 XF-2初代チーフテストパイロット三輪 芳照

とても興味深い話だった。米国と共同でXF-2開発の苦労はなみ大抵の努力ではなかった。何でもAs Is 仕様書通りと受け流し、如何に日本側の意見を通す努力は傾聴に値した。

イメージ 50
なお、第1展示会場は装備開発官(統合装備担当).装備開発官(航空装備担当)
航空装備研究所 岐阜試験場なのだが、入り口すぐ左にX-2コックピットに360度画像画像が映されていた。映像を見ると、T-4のコックピットを流用しただけのことあって、十分に広く、試験測定機材のスペースあてられており、2人乗りに改造すればそのままT-4練習機の後継に転用可能と思った。
イメージ 85

イメージ 86

イメージ 87

イメージ 88


将来戦闘機関連技術 概要

イメージ 46
将来戦闘機のオーラルセッションに関しては、パネル展示やパンフレット等従来入手可能な詳細以上の話はあまりありませんでした。

イメージ 84

イメージ 91

イメージ 78

イメージ 89

イメージ 77

当該事業は、平成27年度から29年度にかけて、先行研究の成果等に基づく複数の機体モデル案に対し、トレードオフスタディを実施するとともに、所要の情報量を適切に処理することができるシステム・アーキテクチャを備えた将来戦闘機システムについて、パイロット・イン・ザ・ループ・シミュレーションを実施し、これらをもって将来戦闘機の概念設計技術及びシステム成立性検証技術を検討するものである。
現在最新の将来戦闘機上図の形が26DMUからマイナーチェンジを重ね出来上がっている最新の形だと思えます。

イメージ 79
すでに将来戦闘機=F-3の基礎研究は着々と進み、
兵器開発に必要な「情報要求」(RFI)と呼ばれる手続きで、本来であれば日本が求める戦闘機のコンセプトが書類に書かれている。しかし、書類に目を通した企業関係者は「どんな戦闘機を作りたいのか、まったく分からなかった」と話す。
を読むと、F-3の戦闘機がどのようになるかまったくわからないのなら、参加しないのですねと、F-3計画から海外企業を合法的に締め出す深謀遠慮かと感じるシナリオのような気がしてしかたありません。
参加を打診したのに参加しないのは御社の御都合と違いますか?という、なにやら池井戸潤の小説の一節が思い浮かんでしまいます。

イメージ 47


イメージ 16
ウエポン内装の研究だが昨年と同じ風洞模型が展示してあった。
そこで、あらためて、ウエポンベイ内を覗いてみると・・・
イメージ 17

イメージ 18
よく見れば、ミサイルはダクテッドファンがありミーティアもしくは将来中距離空対空誘導弾(JNAAM)ではないか!昨年は気が付かなかったが、今年1月産経新聞報道されるまでミーティアベースでJNAAMが開発されるとは知らなかった。昨年のシンポジウムでは勝手にASM-3だと思っていた。
イメージ 80


説明のATLAの担当者に確認したところ「このミサイルはミーティアでもJNAAMでもなく、特定のミサイルを意識したものではありません」とのこと・・・・・
「そんなわけないだろう!」だったらダクテッドロケットのミサイルではなく一般的なロケットエンジンのミサイルで実験するだろう。

風洞実験はほぼ開発設計図が完成していないと作らないし、ましてや音速飛行時の空気の流れの数値データが無いわけであるから、ほぼ実機に近いはずである。
搭載ミサイルの細部まで気を使っているのだから、F-3延期はますますガセと確信して。
なお、風洞実験のミサイルは2種類製作したという。もう一種類はどのようなミサイルなのかごまかされたが、AAMだと言うので、AAM-4BかAIM-120 AMRAAMのような標準タイプだと思われる。

イメージ 81
「ウェポンベイにASM(空対艦ミサイル)やCM(巡航ミサイル)の搭載は可能か?」と、

質問したところ、サイズによりますと、私の遠回しな、島嶼防衛用新対艦誘導弾がのエアダクト入り口の変更が左図のようにF-3の搭載を意識したのではないかという仮説と、CM開発状況について探りをいれた質問をいきなり愚問に落とされてしまいました(笑)





イメージ 82
上の写真は昨年の展示模型 AAMの形状まで気が付かなかった・・・

イメージ 48

イメージ 21
実際に、触ってみると軽い、20~30%アルミ構造より軽くなるそうだが、ファスナーがなく、その分の軽量化も大きい。

そこでATLAの方にまた意地悪な質問をしてしまいました。
一体化構造の場合、破損した場合の修理は航空基地での修理は不可能ではないか?・・・されては困る嫌な質問だったらしく・・・「素人の分際で・・・」と思われてしまった。曰く「現代の航空機は精密機器の塊なので、構造にまでダメージを受ければその時点で現場航空基地のメインテナンスでは無理でしょう」と、ちょっと嫌な顔をされて回答。そこで、将来的には「3Dプリンターの活用等で応急修理はできませんか?」とフォローの質問をしたところ、「場合によりますね」・・・まあ、常識的に考えれば100のうち私達素人に教えてくれるのは1~2なのだろう。

イメージ 20

イメージ 49

イメージ 90
XF-9の模型はファンが回転して子供並に心がときめいてしまった。
イメージ 83
パンフ
イメージ 15

イメージ 14
展示
XF-9エンジンは世界最高のエンジンになると思う。
そう思って、二人のATLAの説明員の方に14/15に聞いた。

材料、加工技術、設計等世界最高のエンジンであることは間違いないと太鼓判をおされていましたが、一人の方はとはいえ、製品化や量産製造ノウハウとなるとまだまだ米国にはかなわないとの回答でした

確かに、試作基の設計政策は勝っていたとしても、いざ量産製品化となると、米国が培ってきたノウハウは一日の長がある。


執筆中



イメージ 7




イメージ 2


イメージ 3



イメージ 4


イメージ 5



イメージ 8


イメージ 9


イメージ 10


イメージ 11


イメージ 12


イメージ 13



イメージ 19








イメージ 22


イメージ 23


イメージ 24


イメージ 25


イメージ 26



イメージ 27


イメージ 28





イメージ 30


イメージ 31


イメージ 32


イメージ 33



イメージ 34


イメージ 35


イメージ 36


イメージ 37


イメージ 38


イメージ 39


イメージ 40


イメージ 41


イメージ 42


イメージ 51


イメージ 52


イメージ 53


イメージ 54


イメージ 55


イメージ 56


イメージ 57


イメージ 58


イメージ 59




イメージ 60


イメージ 61


イメージ 62





イメージ 63


イメージ 64


イメージ 65


イメージ 66


イメージ 67


イメージ 68


イメージ 69


イメージ 70


イメージ 71


イメージ 72


イメージ 73


イメージ 74


イメージ 75


イメージ 76













執筆中