イメージ 110日、米中西部インディアナ州で、演説するトランプ米大統領(AP)
 トランプ米大統領は10日、シンガポールで6月12日に開催される史上初の米朝首脳会談について「大成功を収める」と記者団に抱負を語った。中西部インディアナ州でこの日演説し、会談で「平和な未来と全世界の安全を追求する」と強調。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と良い関係があると語り「素晴らしい合意をつくる」と決意表明した。

 ペンス副大統領も北朝鮮の完全な非核化達成まで一切、北朝鮮側に妥協しない方針を示した。ホワイトハウスのシャー副報道官は開催地の選定理由を「大統領と金正恩氏の安全が確保でき、中立性も備えているからだ」と記者団に説明した。

 ペンス氏は10日、米テレビ各社のインタビューで、北朝鮮に拘束されていた米国人3人の帰国に関し「米国や同盟国が妥協する前に解放を実現することができた」と指摘。北朝鮮の過去の対応と異なる兆候があり、米朝関係の「大きな転換点」となり得ると強調した。(共同)

最近の北朝鮮は、昨年の今頃から比べると、とても信じられないほど譲歩している。

トランプは北朝鮮が核兵器を完全に廃棄することを前提に、米朝会談に応じた訳だから、米朝会談が行われるということは、本気で北朝鮮は核を廃棄する可能性がゼロではないことを意味している。

金正恩はなによりも自分が死ぬことを恐れている。金正恩に限らず独裁者は、かつて自分の命令一つで、多くの人間の命を奪ってきた。死ねば、もし死後の世界があるとするならば、勿論地獄だろうが、同じ地獄でももっとも苦しい地獄に落ちることを本能的に知っているのだろう。死後の世界があるかどうかわからなくとも、誰よりも死にたくないのである。

金正恩は体制を維持できるのなら、核だって廃棄するカードを平気で切るかもしれない。とりあえず体制さえ維持さえできれば、やがてトランプが大統領でなくなる日が来るので、それまで待てば良い、自分はその時も委員長であり、権力を握っていられる。たとえ、一時的に廃棄しても10年後また一から作ることだって可能だと考える。

今は、一時的にギブアップして、目先生き残る方策を考えればいい。そして、北主導で統一にすればいい。主体(チュチェ)思想の信奉者の集まりである文在寅政権との交渉であれば、北朝鮮が優位な形で、統一にもっていくことは充分に可能だ。
だが、北主体の統一には在韓米軍が障害となる。

在韓米軍は名目は対北朝鮮の為に置いてある軍隊である。だが実は対北朝鮮以上に、対中国に睨みを利かすために置いてある陸上部隊なのだ。米国のアジア戦略上、中国を封じ込める為に撤退させるわけがないのだが、韓国防衛の為で、経費をかけているのに、トランプ大統領は韓国の態度に呆れ果て、韓国など守てやる価値が無い国だと判断したようだ。経費が掛かる在韓米軍撤退を真剣に考えている。

朝鮮半島で再び戦争を繰り返してはなりません。朝鮮半島での軍事活動は大韓民国だけが決めることができ、誰も大韓民国の同意なくして軍事活動はできません。
政府は何があっても戦争だけは止めることでしょう。
などと言い切ったのだ!

韓国を防衛してもらっているのに、米軍による「戦争は絶対に止める」と言っているのである。「軍事活動」つまり米国に北朝鮮攻撃を止めさせると言う意味であり。とても信頼できる同盟国ではないと自ら宣言しているわけです。いい加減米国も韓国から出て行きたいと思って当然になる。

だが、対中国戦略上半島に駒を張り付けておきたい・・・・・ということは、対中国へ備える駒として北朝鮮軍がその役割を担えばいい。トランプ大統領も堂々と在韓米軍を撤退させることもできる。そして金正恩は戦わずして米国を引き揚げさせた英雄として、カダフィー大佐のような末路を辿らなくて済む可能性が高い。米韓からの援助で軍が近代化できれば、北朝鮮軍も納得し、クーデターを起こさないだろう。

米朝が裏取引で、対中国用であれば弾道ミサイルを残すことに合意するかもしれないと金正恩が考えれば、米朝会談が、まさかの米朝同盟の構築の可能性まで飛躍しても何等不思議ではなくなる。

まさかの米朝同盟の可能性として、もう一つ理由がある。・・・・朝鮮半島という土地は、地政学上数千年間、支那と接する土地の為、強い力に事大(力の弱い者が力の強い者にうまくつかえること)するDNAを持つ生き物が生息している。

しかもその生き物は、パワーの強弱を読み取る能力は人間と比べ半端なく発達している。

中国が経済崩壊で先が無いと読み切った北朝鮮は、突如米国に事大してもおかしくはない。あそこの半島の生物なら人間では考えられない倫理観、いや倫理観そのものを持っているか疑わしいのだが、裏切りや陰謀は平気なのだ。

北朝鮮と中国が「血の同盟」といくら言っても、金正恩にとって、簡単にひっくり返すことは躊躇しないだろう。

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このブログを書き始めた2008年頃までは、週刊アカシックレコードを愛読していたが・・・・有料化した為10年近く読んでいなかった。週刊アカシックレコードの管理人推理作家佐々木敏氏が、北朝鮮は日米側に寝返って、中国と戦う近未来小説「天使の軍隊」という小説を2007年に上梓した。その天使の軍隊』(2007年講談社)は、近未来政治軍事小説で、書き出しは、中朝戦争(抗中大祖国戦争)後、日朝秘密同盟を組み、金正日朝鮮労働党総書記兼朝鮮民主主義共和国国防委員長の「日本向けの遺書」が公表され、日朝友好関係に感謝の意を表し、拉致を詫びた手紙から始まる。停戦協定に基づく西岸ベルト地帯に国連平和維持軍が駐留し、中国は三カ国に分裂し、北中国が武装勢力を使って北朝鮮に戦争を仕掛けよう挑発するのを、北朝鮮の情報機関から日本の民間軍事会社がロボット傭兵を使ってその企図を挫くという物語であった。面白いエンターテイメント小説ではあった。

歴史的に見て、朝鮮、特に北部朝鮮は高麗と呼ばれていた頃から、中原の支那帝国軍と戦い、撃退してきた歴史を持つ。時に、事大するが、かつては戦って撃退してきた歴史をもち、中朝戦争は起きても不思議ではない。

だが、北朝鮮が核と弾道ミサイルを開発し続けるようになって、中国と言うより第二砲兵(核ミサイル)を持たない瀋陽軍区と北朝鮮が一身同体であるから、佐々木氏が言うような中朝戦争は起きにくいと思ってから、有料化したアカシックレコードの存在をすっかり忘れていた。

だが、このところの北朝鮮が私の想定を超す譲歩を米国へしている状況を見ていると、佐々木敏氏の半島観「中国VS朝鮮=中朝戦争」が私の頭を過ってきた。

平昌オリンピック後の半島状勢を見ていると・・・ひょっとして金正恩は体制維持の為に、米朝同盟を画策してはいないか?と私は疑い出してきた。

このところ習近平と二度も金正恩は会談をしたが、あれは、後ろ盾を米国に乗り換える為の値踏みと考えれば、ひょっとして「中朝戦争」がありうると言う佐々木敏氏の世界観も、なくはないかと思いだした。

異説・北朝鮮論 米朝同盟に進むか                      -非核化、南北統一までのシナリオ-【みんかぶマガジン】叶 芳和 2018年3月22日 


 北朝鮮と米国の首脳会談が実現する。北の“非核化”にとどまらず、南北統一まで話が進むのではないか。国交正常化を超え、「米朝同盟」に進む可能性も否定できない。朝鮮半島は大きな転機に立っている。「戯曲」です。

1、金正恩氏の満面の笑み

 これは「異説・朝鮮半島論」である。急転直下、米国と北朝鮮が同盟関係に進み、非核化が実現すると考える。世界は戦争の危機から脱する。

 3月9日、突如、世界的ビッグニュースが流れた。「米朝首脳会談開催合意」。5月に米朝首脳会談が実現することになった。2月の平昌冬季五輪での韓国と北朝鮮の南北関係改善(開幕式に南北統一旗で合同入場など)に始まり、3月5日、韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使と北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)委員長との会談(4月末の南北首脳会談合意)、同8日(日本時間9日)韓国特使の訪米、トランプ米大統領に米朝の直接対話をしたいとの北朝鮮側のメッセージを伝える。

 トランプ大統領は金正恩委員長の申し込みを受諾、5月までに直接会談に応じると即答した。わずか3日間で米朝首脳会談の実現が決まった。あれほど罵り合っていた両者が、直接対話を行うわけであり、世界中がびっくりした。北の非核化は実現するであろうか。一触即発、戦争の瀬戸際を心配した世界は米朝対話の行方に注目している。

 まず、「究極のソリューション」は何かを考える。それは「米朝同盟」ではないか。北朝鮮が欲しいものは、石油と食料であろう。それを一番持っているのは米国である。もう一つは体制の維持である。金王朝の後ろ盾は中国か米国か。

 中国と北朝鮮は仲は良くないと言われる。習近平主席の特使が北朝鮮を訪問した際(2017年11月)の“冷遇”は話題になった。朝鮮労働党指導部と会談したが、水一杯出なかったと伝えられた。もちろん、金正恩委員長との面談もない(注1)。これに対し、今回の韓国の特使に対しては晩餐会まで催し、金正恩委員長も出席した。テレビに映し出された金正恩氏は満面の笑みを見せた(注2)。金委員長は「北朝鮮の体制安定が保証されれば、核保有の理由がない」と強調した(注3)。

(注1)2017年11月21日付け朝日新聞。https://www.asahi.com/articles/ASKCN5DSWKCNUHBI01D.html
(注2)2018年3月6日付けBBCニュース。http://www.bbc.com/japanese/43283984
(注3)2018年3月6日付け時事ドットコム。https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030601128&g=prk


中国と北朝鮮は先代・金正日氏の時代から不仲と言われる。ましてや、正恩氏を廃し、兄の正男氏を擁立する動きを見せた中国に対し、金正恩氏は快く思っていないであろう。もう義理は感じていない。米国が後ろ盾になってくれるなら、米国と手を握ってもよしと考えるのではないか。

 米国が北朝鮮の後ろ盾になって守ってくれるのなら、もう核を持つ必要はなくなる。一番欲しい石油も食料も米国は豊富に持っており、中国に頼る必要はなく、米国に切り替えればいい。「米朝同盟」が成れば、北朝鮮にとってはすべてが解決する。体制保障、食料・石油の供給と、「米朝同盟」は北朝鮮にとっては万馬券だ。もちろん、米朝の“国交正常化”でもいいわけだが、「米朝同盟」に進む可能性を排除できない(両者の区別は中国と北朝鮮の離反があるか否か)。米朝同盟のカードまで見せるのは、金正恩氏の疑心暗鬼を取り除かんためのトランプ流ディーリングか。

 金正恩氏は早くから米国との直接対話を望んでいたが、米国の庇護のもとに暮らせるかどうかの確約を求めていたのではないか。なお、トランプ氏は核の全面放棄を求めない可能性もある。米大陸に届くICBMの開発放棄さえあればよい(米国ファースト)。中国や日本を射程距離とした中距離弾道ミサイルの保有を許せば、北朝鮮にとってハードルは低い。

 3月5日、韓国の特使と会談した時の金正恩氏の満面の笑み。中国とは早くから不仲。経済制裁の効果が効いてきた。この3つの事実から、米朝同盟への道筋が見えてくる。

2、非核化、共同ノーベル賞

 米国は北朝鮮の非核化に向けて、北朝鮮への制裁強化を世界に訴えてきた。中国も北朝鮮の6回目の核実験(17年9月)の後、制裁に積極的に参加した。今年1月の中国の北朝鮮からの輸入は前年同月比77%減であった。ティラーソン米国務長官も対北朝鮮制裁の効果が現れ出していると述べ、中国による圧力の効果と評価した(注4)。

(注4)2018年1月18付けニューズウイーク日本語版。https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9335.php

 中国が本格的に経済制裁を強化したため、対北朝鮮経済制裁の効果が出始め、北は音を上げた(したがって、功労者は中国だ)。当然、北朝鮮の中国への反発、離反を促した。米国が北の中国離れを仕込んだのではないか。経済制裁へ中国を巻き込んだのは、米国が仕込んだ、中国と北朝鮮の“離反策”だったのではないか。

 これは米CIAのシナリオではないのか。そして今回、北朝鮮では米国通の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長が外務次官に昇格し(2月28日)、期を同じくして、米国ではポンペオCIA長官が国務長官に指名された(3月13日)。水面下のキーパーソンが表舞台に出てきたのではないか。これら一連の動きはCIAシナリオ説を示唆している。世界中がビックリすることや、疑問視されることが次々起きているが、「CIAシナリオ」説に立てば、すべて素直に理解できることである。

 米国と北朝鮮の秘密会談がスエーデンのストックホルムで持たれていることは、これまでもしばしば伝えられている。例えば、2016年5月(オバマ政権時)、ストックホルム国際研究所で北朝鮮外務省北米局の韓成烈局長及び崔善姫副局長と米国側トマス・ピカリング元国務次官及びエバンス・リビア元東アジア太平洋担当国務副次官補が接触した(注5)。また、崔善姫局長は2017年5月にはノルウエーのオスロで米朝非公式交渉をしたと伝えられる(注6)。北と米は喧嘩をしながらも、水面下で秘密接触を継続している。民間ベースの日常的な交流もあるようだ(注7)。

(注5)2016年5月25日付け聯合ニュース(日本語版)。http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/05/25/0300000000AJP20160525000800882.HTML?3e23fc00
(注6)2017年8月19日付けCOURRIER。https://courrier.jp/news/archives/95057/
(注7)松尾文夫「誰も語らない米・朝の「深くて太い」水面下接触」2017.8.31付け。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52413。米国は北朝鮮のIT専門家の育成協力など民間ベースの協力もある。北朝鮮のIT専門家が国務省発行のビザを得て米国に渡り、技術研修を受けている。大学間の交流、公益財団、NGOグループの訪朝もある。松尾論文は「日本人が知らない」米朝の接触を明らかにしている。米朝の間には幅広い交流が存在する。松尾論文を読むと、世界が変わる。必読文献であろう。


 米朝首脳会談によって、非核化が実現すれば、トランプ大統領はノーベル平和賞だ。いや、トランプ氏と金正恩氏の“共同ノーベル平和賞”だ(これも米国からの働きかけ)。

 米朝首脳会談の会場は、常識的にはスエーデンのストックホルムであろう。しかし、サプライズを狙って、トランプ大統領が北朝鮮の平壌に行く可能性も排除できない。米朝首脳会談が成功すれば、その後、韓国の文在寅大統領を交えて3首脳による南北統一会議に発展するのではないか。非核化だけではなく、南北の平和的統一が展望できた時、間違いなくノーベル平和賞であろう(その場合は3人共同ノーベル賞)。

 トランプ大統領は、打っては三振、守ってはエラーが続いているが、満塁ホームランを打てばすべて帳消し、ヒーローになれる。投手との談合でホームランを打たせてもらう約束が出来ているのではないか。誰も成しえなかった北の非核化に成功したトランプ氏は、絶望的とみられていた大統領2期目も確約を得たようなものだ。

3、南北統一への工程表

 トランプ大統領は朝鮮半島10か年計画の工程表を作るだろう。まず「緊急人道援助3か年計画」だ。食料・医療を中心に民生安定を図る。次は第2期「経済復興5か年計画」だ。さらに第3期「南北統一準備」2か年を経て、10年後(2028年)朝鮮大統領選挙で「金正恩大統領」を選出させる。韓国は中国の経済力に魅かれ、いつ中国に接近するか分からない。北出身の方が米国にとって御しやすいからだ。これが米CIAが金正恩氏と合意したシナリオではないか(注8)。

(注8)最終章の金正恩大統領論は難しい問題だ。核を取り除くためには何でもするということであろうが、統一朝鮮大統領は南北国民の投票によって決まる(非核化は「北の人権侵害」を帳消しにできるか)。CIAシナリオは非核化、国交正常化まで、その先はディーリング得意のトランプ大統領か。

 この米朝同盟論という仮説は、筆者は国際政治の専門家ではなく、情報があるわけではない。人間行動の一般理論からの推論である(もちろん、憶測である。実情は知る由もない)。複眼的思考が必要と思い、テストした。逆張り的シナリオであり、リスクもあるが。

 このシナリオ通りに進めば、半島情勢は180度転換する。「朝鮮半島の春」が来る。ただ、仮に国交正常化を超えて「米朝同盟」に進めば、中国は困ったか?ロシアも困ったか?(日本も困った!では困る/蚊帳の外)注9。中国にとっては痛い失敗なのではないのか。米CIAとの「智力」勝負に敗れたのではないか。

 なお、朝鮮半島が米朝同盟、非核化で、長期的に「平和」になるかどうかは不明。米中衝突の危険が出てきたのかもしれない。喜んでばかりはいられない。ベスト・シナリオは米朝同盟までは進まず、米朝の国交正常化止まりで朝鮮半島の平和が実現することか。

(注9)集団安保体制、憲法改正を目指してきた日本の動きは水を差される。また、北朝鮮が国際社会に復帰した場合、日本は巨額の戦時賠償を請求されるのではないかと懸念する見方がある。トランプ大統領は米大陸に届く長距離弾道弾は凍結させるものの(米国ファースト)、日本に届く中距離核ミサイルを保有し続けることを黙認するのではという見方もある。なお、1972年の日中国交正常化にあたり、中国の周恩来首相は「日中両国民の友好のため、日本に対する戦争賠償の請求を放棄する」との見解を提示し、日本や世界を驚かせた。北朝鮮は日本に対してそのような好意を示すであろうか。「制裁強化」一辺倒の日本に対して北朝鮮は良い感情を持っていないので、今のままでは賠償金は倍額請求になりかねない。

 国家の活力ある発展の源泉は「情報」だ。長期的には自由な言論、自由な発想が決め手になる。中国は歴史が長く、三国志の時代は言うに及ばず古代から「智」で国を建ててきた。しかし、近年、経済力が急上昇し、それが政治力の上昇をもたらし、「智力」の役割が軽視されているのではないか。本来なら、CIAに負ける国ではない。経済力におぼれ、油断があったのではないか。

 日本が今日の国際情勢についていけないのも、同じ理由だ。「忖度」ばやりで、自由な発想、言論の自由がなくなっているからではないのか。自由な発想の下でイノベーションが起きる。「自由」こそ国力発展の源泉という一般理論に気付くべきと思われる。

(注)以上に上げた事実関係はすべてYahoo検索記事による。ネット上の記事は間違いも多いと思われるが、そのリスクは考えない。「米朝同盟」説を導くためのコンポーネントを示すものであって、仮に日付け等に誤りがあっても問題はないと考える。
トランプ大統領が就任した2017年1月の時点で、トランプ大統領が、金正恩と会談したいと希望を述べていたが・・・・トランプ単独では不可能だった。

安倍首相とトランプ大統領経済制裁が一致協力して、中国を脅し、経済制裁を行い、本気で米軍が北朝鮮を攻撃しようとしたからこそ、朝鮮半島が動き出したのだ。

トランプ大統領就任で世界が驚く米朝の劇的接近実現も
【NEWSポストセブン】2017.01.20 07:00

トランプ次期大統領の米国ならば北朝鮮との劇的な接近があり得る、と元外交官で前衆議院議員の村上政俊氏は読む。鍵は「事大主義」と「中国」だ。

 * * *
 筆者が夏頃から当選を予測していたトランプは、選挙期間中に金正恩と直接会談する用意があると表明した(*1)。それに対し、北朝鮮側も対外宣伝ウェブサイト「朝鮮の今日」を通じてトランプを「長期的な視点を持っている」と肯定的に評した。これは、トランプ政権が発足すれば北朝鮮が熱望する米朝直接対話が実現するのではという期待の表れだった。

【*1 2016年5月、ロイターとのインタビューで、北朝鮮の核開発を止めるため、金正恩と「話をしたい」と述べた】

 今後、世界が驚くような米朝の劇的な接近が実現する可能性がある。「米朝同盟」の成立だ。それには次の二つのシナリオが考えられる。

 まずは“中国大崩壊”だ。朝鮮戦争当時、「抗美援朝」(米国に抗い朝鮮を援助する)というプロパガンダ・スローガンの下、鴨緑江を越えて朝鮮半島に侵入した人民解放軍は毛沢東の長男・毛岸英の戦死など多大な犠牲を払った。

「血の友誼」と称される中朝同盟の基本は現在に至るまで不変で、日本を始め国際社会が経済制裁をいくら強化しても現在の北朝鮮の独裁体制が崩壊しないのは、中国が原油や食糧といった戦略物資を供給し続けて裏から支えているからだ。

 ところがその中国自身が今や崩壊寸前だ。

中国に宥和的だったオバマの退場で国際的な更なる孤立が必至な上に、不動産バブルが弾ければ経済も行き詰まる他ない。中国がもう北朝鮮を支えられないとなれば北朝鮮はすぐさま次の後ろ盾を求めて蠢き出すだろう。

 朝鮮半島には事大主義(*2)のDNAが埋め込まれている。日清戦争に至るまでの李氏朝鮮は、内部で日本寄りの開化派と清国寄りの事大党が激しく争い、清国が敗北した後はロシアに事大の先を鞍替えした。その姿は、中国から北朝鮮への圧力を期待して習近平に擦り寄ったものの、中国には北朝鮮を見放すつもりがないと知るや米韓同盟重視に戻った韓国の外交姿勢に引き写されている。

【*2 強い者に追随して自己保身を図る態度や傾向のこと。特に朝鮮半島史では、朝鮮王朝の対中国従属政策をいう】

 大崩壊まで至らずとも、中国が北朝鮮を支えられなくなれば、北朝鮮が新たな事大の相手先として米国に急接近する可能性は高い。(文中敬称略)

【PROFILE】むらかみ・まさとし/1983年大阪市生まれ。東京大学法学部卒。2008年4月外務省入省後、北京大学、ロンドン大学に留学し中国情勢分析などに携わる。2012年12月~2014年11月衆議院議員。現在、同志社大学嘱託講師、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国』(石平氏との共著、ワック刊)がある。

※SAPIO2017年2月号
もし、北朝鮮が核を完全に廃棄するシナリオがあるとしたら、北朝鮮が米国の駒となって米側にひっくり返る米朝同盟ならあり得るシナリオだ。

トランプや金正恩が日本将棋を嗜むとは思わないが、米国の対中戦略上もし北朝鮮を米軍側に仕える「歩」にしたら「王手」に匹敵する「と金」になる

中国と国境を接する北朝鮮を同盟国にすれば「と金」金将と同じ働きをする、金将軍になるわけだ・・・・中国は大手をかけられ、経済破綻となれば、中国共産党は支那大陸で投了となる!Make America Great Again トランプ大統領は何の価値もないノーベル平和賞なんか貰うよりレーガン大統領に匹敵する偉大な大統領と記憶された方がいいだろう。

日本にとっては統一朝鮮の誕生は望ましくないが、北朝鮮を韓国と統一国家にして、日本の金で援助させれば米国からすれば美味しい戦略だ。

6/12米朝会談で何がでてくるか?・・・・朝鮮半島が仮に統一しても、米韓同盟は残しても良いという合意が出たら、米朝同盟の前段階の合意が出てくるような気がしてきた!

将来統一コリアが出来た場合は、日本にとって面倒な存在がでかくなるので頭痛の種なのだが、6月12日、米朝会談で、北朝鮮を日米側に立たせれば、安倍-トランプラインの歴史的外交の成果となるかもしれない。

米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで開催
「北の核」は対話で解決か、戦争を呼ぶのか
【日経ビジネス】鈴置 高史 2018年5月11日(金)

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北朝鮮に解放された米国人3人を出迎えるトランプ大統領ら(写真:ロイター/アフロ)

史上初の米朝首脳会談が6月12日、シンガポールで開かれることが決まった。トランプ(Donald Trump)大統領が5月10日、発表した。北朝鮮の核問題が対話で解決するのか、あるいは軍事的な衝突につながるかの分かれ道となる。

■ リビア方式で押すトランプ

――米朝首脳会談はどんな結果を生むでしょうか。


鈴置:大きく分けて3つの展開を予想できます。「米朝首脳会談、3つのシナリオ」をご覧下さい。首脳会談でトランプ大統領が金正恩(キム・ジョンウン)委員長に対し「つべこべ言わずにまず、非核化しろ。見返りはその後だ」と要求するのは確実です。

 いわゆる「リビア方式」です。2003年12月19日にカダフィ大佐が非核化を受け入れると、米英の情報機関は直ちにリビアに入り、核関連施設を米国に向け運び出しました。翌2004年3月には全ての作業を終えるという早業でした。

 トランプ大統領の要求に金正恩委員長が素直に応じれば、平和のうちに北朝鮮の核問題は解決に向かいます。シナリオ①です。

 ただ、北朝鮮が素直に核を放棄するとは考えにくい。金正恩委員長がリビア方式を拒否し、トランプ大統領が席を蹴る可能性が高い。

 そうなれば米国は空爆など軍事力による解決を選ぶか、少なくとも経済制裁と軍事的な圧力を強化するでしょう。シナリオ③です。

 もちろん、金正恩委員長だって空爆されれば、あるいは経済制裁を強化されるだけでも相当に困ります。そこで、「核を放棄するから体制を保証して欲しい」などと様々の条件を付けて対話が決裂しないように持って行くでしょう。これがシナリオ②です。

米朝首脳会談、3つのシナリオ

米国、リビア方式での非核化を要求
北朝鮮が受諾北朝鮮が拒否
①米国などによる核施設への査察開始②米朝対話が継続③米国、軍事行動ないし経済・軍事的圧迫強化

■ 核保有を主張する金正恩

――シナリオ①つまり、北朝鮮が即、核を手放す可能性は全くないのですか。

鈴置:金正恩委員長にそんな気はさらさらありません。4月20日、朝鮮労働党は核武装を宣言したうえ、米国にそれを認めろと要求しました。

 核とICBM(大陸間弾道弾)の実験を中止し、核実験場は廃棄するとも発表したので、北朝鮮が改心して核を捨てる気になったかと勘違いする人も出ました。

 しかし、それらはすべて世界を欺く平和攻勢です(「しょせんは米中の掌で踊る南北朝鮮」参照)。

 4月27日の南北首脳会談も同様です。この際に署名した「板門店宣言」で「非核化は南北共同の目標」とうたいました。が、その狙いは「非核化」を米国との取引材料に使って、米韓同盟を揺さぶることでした(「『民族の祭典』に酔いしれた韓国人」)。

 北朝鮮は核を手放さずにいかに米国の空爆を防ぐか、に心血を注いでいるのです。

●北朝鮮の非核化を巡る動き(2018年)

1月1日 金正恩「平昌五輪に参加する」
1月4日 米韓、合同軍事演習の延期決定
2月8日 北朝鮮、建軍節の軍事パレード
2月9日 北朝鮮、平昌五輪に選手団派遣
3月5日 韓国、南北首脳会談開催を発表
3月8日 トランプ、米朝首脳会談を受諾
3月25―28日 金正恩訪中、習近平と会談
4月1日頃 ポンペオ訪朝、金正恩と会談
4月17―18日 日米首脳会談
4月21日 北朝鮮、核・ミサイル実験の中断と核実験場廃棄を表明
4月27日 南北首脳会談
5月4日 日中と中韓で首脳の電話協議
5月7-8日 金正恩、大連で習近平と会談
5月8日 米中首脳、電話協議
   トランプ、イラン核合意から離脱を表明
5月9日 ポンペオ訪朝、抑留中の3人の米国人を連れ戻す
   日中韓首脳会談
   米韓首脳、電話協議
5月10日 日米首脳、電話協議
5月22日 米韓首脳会談
6月12日 史上初の米朝首脳会談、シンガポールで
     「米朝」の後、習近平訪朝か


■ 南北のスクラムを誇示

 北朝鮮の本音は日ごとに露骨になっています。5月6日配信の朝鮮中央通信「朝鮮外務省代弁人 朝鮮に対する圧迫度合いを高めている米国に警告」(日本語版)は以下のように通告しました。

・米国はわれわれが核を完全に放棄する時まで制裁・圧迫を緩めないと露骨に唱えて朝鮮半島に戦略資産を引き込み、反朝鮮「人権」騒動に熱を上げるなど、朝鮮半島情勢をまたもや緊張させようとしている。
・歴史的な北南首脳の対面と板門店宣言により、朝鮮半島情勢が平和と和解の方向へ進んでいる時、相手を意図的に刺激する行為はようやくもたらされた対話の雰囲気に水を差して情勢を原点に逆戻りさせようとする危険な企図にしか見られない。
・米国がわれわれの平和愛好的な意志を「軟弱さ」に誤って判断し、われわれに対する圧迫と軍事的威嚇を引き続き追求するなら、問題の解決に役に立たないであろう。

 ポイントは「米国は核を完全に放棄する時まで制裁・圧迫を緩めないと唱える」部分です。これはリビア方式による非核化を指します。そして、そんな「相手を意図的に刺激する行為」は「問題解決に役立たない」と北朝鮮は言っているのです。

 この「問題解決に役立たない」とは「米朝首脳会談をキャンセルするぞ」ということでしょう。「情勢を原点に逆戻りさせようとする危険な企図」と言っていることから分かります。北朝鮮は結局は「米朝」を受けたわけですが。

 自分ひとりが肩をそびやかしても効果は薄いとも判断したのでしょう。南北対話と板門店宣言に言及することで、南と結束して米国に当たる姿勢を見せたのです。


■ 今度騙されればピエロ

――結局、首脳会談は対話継続の②か、軍事行動・制裁強化の③か、のせめぎ合いになるということですね。


鈴置:その通りです。しかし、米国が北朝鮮に時間稼ぎを許す②を選ぶとは考えにくい。「非核化の約束を5度も破った北朝鮮」をご覧下さい。米国と国際社会はこれだけ北朝鮮に騙され続けてきたのです。

 今回、またもや騙されればもう、ピエロです。韓国や日本以上に、米国の「嘘つきの北朝鮮」を見る目は厳しい。ことに、トランプ大統領は「取引の天才」と任じているのです。「過去の大統領とは異なり騙されないぞ」としょっちゅうツイートしています。

 トランプ政権の強硬路線に批判的なNYT(ニューヨーク・タイムズ)でさえ、北朝鮮をペテン師と決めつけています。南北首脳会談前後――4月25日から27日の間に、同紙に載った北朝鮮関連の論説は3本。

 まずは「North Korea’s Phony Peace Ploy」(4月25日)。政治経済学者のエバースタット(Nicholas Eberstadt) 氏の寄稿です。

 見出しからして「北朝鮮の詐欺師的なやり口」。本文でも北朝鮮が国際社会を騙し続けてきたことを指摘し、最後に「こんなしたたかな相手とは、中途半端な外交交渉などすべきではない」と突き放しました。

・North Korea is a fearsome adversary. Let’s not play pretend-diplomacy with it.

非核化の約束を5度も破った北朝鮮

▼1度目=韓国との約束▼
・1991年12月31日 南北非核化共同宣言に合意。南北朝鮮は核兵器の製造・保有・使用の禁止,核燃料再処理施設・ウラン濃縮施設の非保有、非核化を検証するための相互査察を約束
→・1993年3月12日 北朝鮮、核不拡散条約(NPT)からの脱退を宣言

▼2度目=米国との約束▼

・1994年10月21日 米朝枠組み合意。北朝鮮は原子炉の稼働と新設を中断し、NPTに残留すると約束。見返りは年間50万トンの重油供給と、軽水炉型原子炉2基の供与
→・2002年10月4日 ウラニウム濃縮疑惑を追及した米国に対し、北朝鮮は「我々には核開発の資格がある」と発言
→・2003年1月10日 NPTからの脱退を再度宣言

▼3度目=6カ国協議での約束▼

・2005年9月19日 6カ国協議が初の共同声明。北朝鮮は非核化、NPTと国際原子力機関(IAEA)の保証措置への早期復帰を約束。見返りは米国が朝鮮半島に核を持たず、北朝鮮を攻撃しないとの確認
→・2006年10月9日 北朝鮮、1回目の核実験実施

▼4度目=6カ国協議での約束▼

・2007年2月13日 6カ国協議、共同声明採択。北朝鮮は60日以内に核施設の停止・封印を実施しIAEAの査察を受け入れたうえ、施設を無力化すると約束。見返りは重油の供給や、米国や日本の国交正常化協議開始
・2008年6月26日 米国、北朝鮮のテロ支援国家の指定解除を決定
・2008年6月27日 北朝鮮、寧辺の原子炉の冷却塔を爆破
→・2009年4月14日 北朝鮮、核兵器開発の再開と6カ国協議からの離脱を宣言
→・2009年5月25日 北朝鮮、2回目の核実験

▼5度目=米国との約束▼

・2012年2月29日 米朝が核凍結で合意。北朝鮮は核とICBMの実験、ウラン濃縮の一時停止、IAEAの査察受け入れを約束。見返りは米国による食糧援助
→・2012年4月13日 北朝鮮、人工衛星打ち上げと称し長距離弾道弾を試射
→・2013年2月12日 北朝鮮、3回目の核実験

■ 親子3代「橋を売る」

4月27日には定期寄稿者のステフェン(Bret Stephens)氏が「Kim Jong-un Sells a Peace Bridge」を書きました。これまた見出しは「平和の詐欺師、金正恩」。

 米語の「sell a bridge(橋を売る)」とは、ニューヨークのブルックリン橋を売ってやると持ちかけ、カネをだまし取った詐欺師がいたことから来た言葉だそうです。

 ステフェン氏は「金正恩だけではない。祖父の金日成(キム・イルソン)はクリントン(Bill Clinton)に、親父の金正日(キム・ジョンイル)はブッシュ・子(George W. Bush)に、同じ『非核化』という橋を売りつけた」と書いています。そして結論はやはり「相手にするな」でした。

 NYTは4月27日には社説でも北朝鮮の核問題を取り上げました。「Koreans’ Talk of Peace Raises Hopes and Doubts」との見出しから分かるように、先行きを楽観しませんでした。

 米国紙の社説も裃(かみしも)を着た存在ですから、さすがに詐欺師とは決めつけない。しかし「金ファミリーが時間と巨額のカネをかけて培ってきたテコを金正恩が手放さない以上、状況は変わらない」と、北朝鮮の言う「非核化」に疑問を呈したのです。

・most experts suspect that, in the end, nothing will change since he will not surrender a lever his family spent years and millions of dollars developing.

■ 中間選挙惨敗で安易な妥協

――結局、シナリオ③ですね。


鈴置:そうなったら金正恩委員長はお終いです。直ちに攻撃されなくとも経済制裁でどんどん首が締まって行く。軍事的な圧迫も強まって、指導層にまで動揺が広がります。

 金正恩政権と文在寅(ムン・ジェイン)政権は、とりあえず2018年11月の米中間選挙まで時間稼ぎしようと考えているはずです。10年前の成功体験があるからです。

 ブッシュ(子)政権(2001―2009年)は出帆当初、北朝鮮に厳しい態度をとりました。しかし政権末期には腰砕けとなり、北朝鮮のテロ国家指定まで解除してしまったのです(「非核化の約束を5度も破った北朝鮮」参照)。

 2006年11月の中間選挙で与党の共和党が惨敗したことが引き金となりました。政権は求心力を失い、実績作りのために安易な妥協に走ったのです。

 南北朝鮮は中間選挙のある今年秋まで何とか時間を稼ぎたい。頼みの綱は国際世論です。「平和を求める南北朝鮮」「そんな南北に強硬策で臨む米国」とのイメージを世界に植え付けておく。

 これにより、米国がシナリオ③を選択しにくくできる、と南北は考えているのです。そのため4月27日の南北首脳会談という政治ショーの舞台を設定し「和解に努める南北」を世界に演じて見せたのです。

■ 64%が「金正恩は信頼できる」

――そんな見え透いた猿芝居に騙される人がいるのでしょうか。


鈴置:韓国人の71.4%が南北首脳会談の結果、CVID――「完全で検証可能で不可逆的な非核化」が可能になったと考えています。

 世論調査会社のリアル・メーターが5月2日に調べた結果です。「不可能」と答えた人は18.2%に留まりました。

 もし、米朝首脳会談が決裂すれば、韓国人の多くは「金正恩委員長は悪くない。問題児はトランプだ」と言い出すでしょう。

 同じリアル・メーターの調査では「金正恩氏を信頼する人」が会談前の14.7%から64.7%に急増しています(「『民族の祭典』に酔いしれた韓国人」)。

■ 悪いのはトランプ 

――韓国ではそうかもしれません。でも、政治ショーの舞台の外では北朝鮮に非難が集まりませんか?

鈴置:この問題に理解が浅く、トランプ嫌いの多い欧州でも「米国が悪い」との声が起きるでしょう。日本だってそうです。その前兆を朝日新聞で観察できます。

 4月27日、トランプ大統領は「勇気づけられた」と南北首脳会談を評価する一方「過去の政権の過ちは繰り返されない。非核化されるまで最大限の圧力は続く」と北朝鮮を牽制しました。

 朝日新聞・東京本社版はこれを1面トップで報じましたが、見出しは以下の2本でした。

「完全非核化」 米なお強硬  南北会談「評価」でも圧力維持

 この見出しを見て「北朝鮮が完全な非核化を約束した。しかし米国はいまだに強硬策を捨てず、圧力を維持すると言っている」と認識した読者も多いことでしょう。

 そもそも北朝鮮は完全な非核化など約束していません。「非核化が目標」と言っているに過ぎないのです。その北朝鮮に対し圧力を加え続けるのは当然の話です。

 でも、朝日新聞はこの1面トップの記事により「トランプこそが平和を乱す悪い奴だ」とのイメージを日本に広めたのです。

 南北朝鮮は国際的な世論誘導に必死で取り組んでいます(「米国の空爆を防ごうと『時間稼ぎ』に出た南北朝鮮」参照)。

 5月7-8日、金正恩委員長は中国遼寧省・大連で習近平主席と会談し「非核化は一貫した立場」と述べました。北朝鮮は平和愛好国家であり、中国がその保証人になると宣伝したのです。

 5月9日には訪朝したポンペオ国務長官に、拘束中の3人の韓国系米国人を引き渡しました。米朝首脳会談が近づくに連れ、北朝鮮は宣伝攻勢にますます熱を入れるでしょう。


「まさかの米朝同盟か?」は、長年半島をウォッチし、私も信頼している鈴置 高史氏の常識ではありえないシナリオなのかもしれません。

おそらく、6月12日までに金正恩がこのまま大人しくトランプに平伏すとはおもえません。金正恩が生粋の朝鮮人であれば、おそらくトランプの米国に事大するかもしれませんが、北朝鮮で唯一国際社会を経験し、日本の血も流れているかもしれない金正恩であれば、6月12日まで二転三転するかもしれません。

しかし、トランプも狂人を演じ本当に攻撃するかもしれないと北朝鮮に思わせているので、最後は腕力で劣る北朝鮮が折れざるを得ません。折れたら忠実な僕(しもべ)として振る舞うというのが、野生の掟である。

もし、6月12日金正恩が全面降伏したら、日本も多額の資金を出さされ、いずれ安倍-トランプラインが消滅した時、日本は米朝からそれぞれ裏切られる可能性が高いリスクも心得なくてはならない。

狡猾な金正恩なら、まさかの米朝同盟を選択するかもしれないと、私は個人的に思うのであります。現に金正恩は、愚かな韓国国民や、情弱な日本人を相手に”金正恩は良い奴で、話の分かる信頼できるのではないか”と言う「印象操作」に成功している。

「まさかの米朝同盟か?」シナリオは可能性がゼロではないシナリオで、私のような無責任な匿名個人ブログでは、無責任に書けるアッと驚く、まさかのシナリオです。

金一族が王朝として残りたいのであれば、世界最古にして最長の日本の天皇家のようになりたいと、考えもおかしくはない。

一説には北朝鮮は、旧帝国陸軍が作った大日本帝国のコピー国家なのだ。

敗戦を悟った帝国陸軍が、残置諜者畑中理を介して、大陸浪人や、日本に帰国できない(満州で麻薬取引等をしていた)旧帝国陸軍諜報関係者が、ソ連との緩衝国として建国した可能性があるからだ。

一説には横田めぐみさんは朝鮮の李王朝と天皇家の血筋の継承者として計画的に拉致され金正恩の母親となった…!という噂もある。

もしも金正恩の母が大阪出身の高英姫ではなく横田めぐみさんだったら・・・そのまさかのシナリオもゼロではないかもしれない。

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