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中国は、建造中だった巨大強襲揚陸艦を驚異的スピードで進水させた。
中国初の強襲揚陸艦は中国海軍(PLAN)に強力な新能力を与える。そして、既に2番艦も建造中です。
【TheWarZone】BY JOSEPH TREVITHICK AND TYLER ROGOWAY 2019.9.25



建設中の船体構造の最初の写真が現れてから約5か月後、中国は上海のHudong-Zhonghua(滬東中華)造船所で最初のタイプ075型強襲揚陸艦(LHD)の進水式が行われました。中国共産党が建国70周年を迎える数日前のことです。中国建造速度は、船の巨大さと同じくらい印象的です。この船は、人民解放軍海軍の水陸両用戦闘能力を大幅に向上させた。そして中国国家造船公社はすでに2番艦の建造を開始しています。  

滬東中華造船所は、2019年9月25日の式典の後、まだ名前のないType 075 LHDは進水後中国船舶工業集団 (CSSC)に渡され、海上公試の時期等については、まだ何も発表されていないが、建造最終段階である艤装作業が開始しされ、ほどなく完了する予定です。


「中央政府と上海政府の役人、中央軍事委員会の装備開発部と人民解放軍海軍の役員、国有コングロマリットである中国国家造船公社の幹部、そして船の設計者と造船所労働者は進水式を見て称賛した。人民解放軍の公式報道機関である中国軍による、プレスリリースには式典に関する追加の詳細はありませんでした。

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Members of the PLAN stand at attention during the launch ceremony for the Type 075 LHD.

タイプ075のサイズと機能に関する詳細は非公開のままです。lこの艦の開発は2011年より開始され、その時点で30,000トンを超えると報告されています。より最近の推定では、最終的な排水量は35,000トンから40,000トンの間であり、米国海軍のワスプ型水陸両用強襲艦に近いサイズのクラスになります。これにより、オーストラリアの排水量27,500トンのキャンベラ級および
排水量18,800トンの韓国の独島級を含む、アジア太平洋地域の他の国が運用される多くの水陸両用作戦艦よりも大幅に大きい。

また、タイプ075は、現在のPLANの最大の水陸両用戦闘艦であるタイプ071水陸両用輸送ドック(LPD)よりも大きく、より能力があります。約25,000トンを移動するタイプ071には、最大4台のZ-8重輸送ヘリコプター用の船尾および格納庫スペースに小さなフライトデッキがあります。 

比較すると、新しいLHDにはフライトデッキの下に専用の格納庫デッキがあり、Z-8や小型のZ-9ヘリや軽攻撃ヘリコプターなど、28〜30機のさまざまなタイプのヘリコプターを搭載できると報道されています。

中国には現在、短距離離陸および垂直着陸可能な戦闘機はありませんが、少なくともこの可能性を検討しており、タイプ075 は将来の固定翼作戦をサポートする設計機能をすでに備えている可能性があります。

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タイプ075が何人の兵員を収容できるかは明らかではありませんが、その完全武装兵、600から800の兵員と地上車両やその他の装備を運ぶことができるタイプ071のそれよりもはるかに大きい。 たとえば、米国海軍のワスプ級は、軽装甲車および非装甲車およびその他の装備とともに1,650名の海兵隊員を運ぶことができます。アメリカの船と同様に、中国の新LHDは、上陸人員、車両、およびその他の貨物を移動するためにヘリコプターだけでなくウエルデッキがあり、米海軍のLCACをコピ-した726型エア・クッション型揚陸艇を複数(3隻)搭載する 。



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A picture of the Type 075 in the lead up to its launch, showing what appears to be at least one FL-3000N point defense system mounted on the stern.

自己防衛のためのシステムを含む、タイプ075の正確な装備も不明です。報告書によれば、タイプ730としても知られる少なくとも2つのH / PJ-11 30mm近接武器システム(CIWS)と、FL-3000Nの対空防御ミサイルシステムが含まれます。進水式での船の写真と、その前の数日および数週間で、船尾と島の上部構造の前方に少なくとも1台のFL-3000Nがあるように見えます。タイプ730 CIWSは、港側の中央にあります。

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船が実際にどれだけ排水量があり、その正確な能力が何であるかに関係なく、最も印象的なのは、建造が迅速である中国の造船能力です。中国の造船所は、比較的迅速に大型水上艦を生産する能力をすでに実証していますが、タイプ075の作業は特に速いペースで建艦されています。比較のために、米海軍最新揚陸艦USSアメリカ型2番艦USS トリポリ(LHA-7)は起工から進水に3年でした。米国は、米国は第二次世界大戦以来、空母型の水陸両用攻撃艦強襲揚陸艦を建造していることに留意してください。これは中国初です。 

2019年10月1日の中華人民共和国建国70周年を祝うために、この船をお祝いに向けて進水することが目標だった可能性があり、中国船舶工業集団 (CSSC)はこのタイムラインを満たすために可能な限りのことを行った可能性があります。滬東中華造船所が2番目艦の船体を受領できる速さは、このペースの作業が実際にどれだけ持続可能であるかについての洞察を提供します。タイプ075の最初の建艦ユニットは、合計3隻で構成されると伝えられています。

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The hull of a second Type 075 is visible to the right of the first ship at Hudong-Zhonghua Shipyard.

それでも、タイプ075は、中国海軍全体および中国海軍全体で進行中の重要な近代化と拡張をさらに強調するだけです。新しいLHDは、特にタイプ071や巨大なロシア製Zubrクラスホバークラフトなどの他の既存装備とグループ化すると、台湾に対する水陸両用作戦を実行する中国海軍全体の能力を劇的に飛躍させます。

タイプ075が持つ水陸両用作戦能力の拡大は、中国がすでに岩礁を埋め立て不法占拠している南シナ海などの紛争地域に対する主張を主張する能力など、アジア太平洋地域全体の中国の軍事プレゼンスに大きな影響を与える可能性があります。彼らはまた、海外での拠点の増加と相まって、海外での中国の影響力を発揮するためにも価値があるかもしれません。また、中国は世界で最も大きな病院船の1つである920型を運用しています。これは、中国本土から遠方の遠征作戦をサポートするために不可欠な比較的ユニークな機能を提供します。


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これは、従来の軍事作戦にとどまらない可能性があります。アメリカの水陸両用戦艦は歴史的に、突然の激しい激動を経験している国から米国市民を引き抜くための重要なオプションであり、自然災害に対応するための重要なツールでした。タイプ075を中心に作られたPLAN水陸両用戦争グループは、世界中の潜在的なホットスポットで増え続ける数で働いている中国国民を救ったり、国内外の人道的危機に対応したりするのに役立ちます。中国はすでに貴重なソフトパワーツールとしてタイプ920の病院船を採用しています。


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タイプ075の建造が非常に迅速に進行しているため、船が比較的すぐに海上試験の準備が整う可能性が非常に高くなります。同時に、クラスの主な例が水中にあり、装備される予定であるため、今後数か月でその正確な機能の詳細を学び始める可能性があります。

ともかく、タイプ075の進水は、中国の海軍能力の規模と範囲を拡大するという中国の願望と能力の単なる明確なデモンストレーションであり、中国の海岸からの活動に明確な目を向けています。
2012-06-07 02:27:46
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私が最初に中国が遂に強襲揚陸艦の計画があると知ったのは2012年でした。誰でも予想はしていたでしょうが、強襲揚陸艦の建造を始めると知り、就役するであろう2020年代の日本と台湾は中国の本格的な水陸両用戦能力獲得によって、2012年現在とは違って、遥かに危機レベルが高くなるだろうと思い、暗澹とした気持ちになりました。

あれから7年絶好調だった中国経済は失速し崩壊が始まっているとはいえ、依然中国海軍は脅威のハイペースで軍拡は止むことを知らない。

この、度を越した強襲揚陸艦の建艦ペースは、第二次世界大戦時米国が約1~2万トンの小型の護衛空母を大量生産し、その就役ペースから「週刊空母」と呼ばれたほどではないが、まるで臨戦態勢をしているかのようである。

中文のWikiによればこの艦は全長233〜235メートル、全幅36m、速力23ノット、満載排水量約40,000トン推進方式はCODAG
日本語Wiki では、満載排水量 36,000 - 40,000トン 
機関方式 CODAD方式主機 滬東重機 16PC2-6B ディーゼルエンジン×4基 推進器 スクリュープロペラ×2軸 出力 65,000 馬力 (48 MW) 最大速力 25 ノット (46 km/h)
兵装 :H/PJ-11 CIWS HHQ-10 近SAM
搭載機:艦載ヘリコプター×28機
C4ISTAR ZKT型艦隊指揮システム
レーダー :382型/360A型レーダー 754A型着艦誘導レーダー
ソナー 562型音響戦システム 電子戦・対抗手段 726型電子戦システム
その他 戦術航法装置
である。

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726型エア・クッション型揚陸艇

米国のエア・クッション型揚陸艇を丸パクリした「726型エア・クッション型揚陸艇」は3~4隻搭載し、1900人の海兵隊員の収容が可能で、各種の艦載ヘリコプター約30機を搭載可能、STOVL型の戦闘機は現在は無い。

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J-18?
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2013-12-25 23:50:18 

ただし、ネット上ではSTOVL型ステルス戦闘機の試作機の写真が確認されており、将来的にはSTOVL型先頭攻撃機の運用まで視野にいている可能性が高い。