使いものにならない!中国のミサイル防衛システムが売れない理由=中国メディア 【Searchina】2016-10-29 09:09
中国メディアの今日頭条は26日、中国には独自の地対空ミサイルや長距離ミサイル防衛システムが存在するとし、それらのミサイルは世界で高い評価を得ており、迎撃テストなどでも良好な成績を収めているとしながらも、「安価で質の高い中国のミサイル防衛システムはなぜ売れないのか」と疑問を投げかけている。
記事は、トルコやイランが当初は中国の長距離ミサイル防衛システムの導入を検討したとしながらも、結局トルコは中国への発注を見送り、イランはロシアのミサイル導入を決定したと指摘。中国のミサイルは価格面で大きな強みがあり、アフターサポートもしっかりと行うとしたはずなのに「なぜトルコとイランは導入を見送ったのか」と疑問を投げかけた。
一方、ロシアメディアの報道を引用し、「中国が輸出しようとしたミサイルシステムはいずれも中国国内で運用されているものの劣化版もしくは、中国国内で運用されていないシステム」であると伝え、「中国すら使わないミサイルシステムをどの国が導入してくれるというのか」と主張。
また、トルコとイランに向けて売り込んでいた長距離ミサイル防衛システムは「極めて大きな欠陥があった」とし、それはミサイルが上昇していく過程で地上でミサイルを制御する必要があることだと指摘、「中国のミサイル防衛システムがいくら安いと言っても、これでは使い物にならない」と伝え、こうした欠陥こそトルコとイランが導入を見送った理由ではないかと考察している。(編集担当:村山健二)
その使い物にならないミサイル防衛システムとは紅旗(HQ)19のことを言っていると思われる。HQ-19はロシアのS-300(С-300、NATOコードネーム:SA-10 「Grumble」およびSA-12A/B)のパクリ+パトリオットパクリをミックスしたナンチャッテMDである。
本当に弾道弾を撃墜できるか前々から疑問であったが、どうも弾道弾の撃墜は不可能のようだ。記事では長距離ミサイル防衛システムは中国のシステムの劣化版と書かれているが、元々はロシアのシステムの劣化版をコピーしたのだから、トルコとイランに売りつけたのは中国の劣化版ではなくロシアの劣化版そのものではなかったと私は推測しています。
紅旗(HQ)19
全長:6.8m
発射重量:1,300kg
実用高度:25-30,000m
射程距離:6-120km
速度:M6
誘導方式:指令更新付慣性+セミアクティブTVM誘導(HHQ-9A)+アクティブ・レーダー・ホーミング(終末)
当らないんじゃ・・・ただのロケット花火
トルコが中国製ミサイル購入の契約破棄へ 中国報道「わが国の武器輸出は止められない」 【サーチナ】2015-11-16 16:45
中国メディアの環球網は16日、 トルコが 中国製防空ミサイル「HQ-9(紅旗9)」の購入契約を破棄することを決定したとの報道を受け、「全然怖くない。 中国の武器輸出の勢いは止められない」と主張する記事を掲載した。
「HQ-9」は1980年代に開発が始まり90年代に完成したとされる。ロシアのS-300で用いられた技術をベースに、誘導システムでは米国のパトリオットの技術も取り入れられているとの見方がある。
トルコは2013年9月、HQ-9の輸出タイプである「FT-2000」の購入を決めた。競合する米国製、ロシア製のミサイルを“撃退”しての落札で、売上高34億-40億ドルの「大商い」だったため、中国メディアや軍事ファンも沸き立った。
しかしトルコはその後、具体的な動きを示さなくなった。環球時報は、トルコ高官が「エルドアン大統領が11月初旬に購入取り消しを決定」した。契約破棄は16日からの週に開かれる会議で正式決定するという。
環球網は、北大西洋条約機構(NATO)に加入するトルコが中国製ミサイルを使用した場合、米国およびNATO全体の安全問題に影響するとして他のNATO加盟国から圧力がかかったため、トルコ政府は購入を断念したと紹介。
2013年にHQ-9が落札したと報じられた際の大喜びを「記者も含めて当時の中国人は“あまりにも幼く、あまりにも幼稚だった”」と表現。武器輸出は国際政治の状況の大波を受けるとの考えを示した。
その一方で、トルコが米国やロシア製の、EU製ではなく、中国製ミサイルを選んだことを「中国の軍事工業の巨大な進歩を示すもの」と主張。エルドアン大統領が2015年7月に訪中した際に、HQ-9について、さらに値下げしてほしいと発言したことにも触れ「トルコは最初から、誠意が明らかに不足していた」と非難した。
記事は、中国の武器輸出について、市場の開拓で今後も妨害を受けると主張。しかし「中国の台頭がもたらす国際政治局面の変化により、“場外要素”の武器輸出にもたらす影響が小さくなっていくのは必然」と強調した。
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◆解説◆
中国(中華人民共和国)は建国後、1970年代後半まで友好国あるいは他国内で自国に友好的な勢力に武器の無償提供はしたが、輸出は行わなかった。「武器輸出で儲けるのは資本主義的・帝国主義的」な建て前があったからだ。最初の武器輸出はエジプトへの戦闘機輸出だったが、決定したトウ小平も「仕方ないだろうなあ」とつぶやいたという。
中国の武器輸出は他の国と同様に、新たな武器の開発資金を調達する資金を獲得する意味合いが強いとされる。(編集担当:如月隼人)(写真は環球網の16日付報道の画面キャプチャー)
紅旗(HQ-9)はトルコの選定で、アメリカの「パトリオット」、ヨーロッパの「アスター」、ロシアのS-400を退けて採用されたが「致命的欠陥が発見された」とのことで、トルコは中国製の役立たずミサイルを止め、独自開発する事になった。
紅旗(HQ-9)の元々のオリジナルのロシアのFD-2000はカタログ上、地上のフェイズドアレイレーダーによって100の空中目標を同時に追跡し、6つの目標を同時に迎撃できることになっている。だがしかし、セミアクティブ+アクティブ・レーダー・ホーミングなので最終段階では自身のレーダーで目標に誘導する、発射後に地上から制御する必要があり、欧米やロシア製防空ミサイルより、実際の命中率がかなり劣っている。
紅旗(HQ-9)はミサイルに命中させる機能は持っていると考えられるが、中国の防空システムはデータリンクしていないらしいので、車両備え付けのレーダーに映った対象物しか迎撃はできない。迎撃システムは時間と高度と速度、レーダー性能や誘導システムなど、非常に複雑な相反する要素をクリアして初めて命中する。
高度18kmまで届くなら、レーダーで探知して発射すれば目標に命中するが、問題は弾道ミサイルは非常に速く、巡航ミサイルは海面すれすれで飛び、ステルス性が高いミサイルも存在する。
弾道ミサイルの落下速度はマッハ4からマッハ20なので、時速2万キロとすると高度15キロから着弾まで5秒間しかない。
米国のパトリオットpac3はその5秒間で、範囲内に来たミサイルの80%は迎撃できると見られているが、中国製ではおそらく無理、紅旗(HQ-9)はデータリンクもしていないどこかから突然飛んでくるマッハ20のミサイルを迎撃するのは、不可能と考えた方がいい。
となると、中華イージス艦の蘭州級が搭載しているミサイルはHQ-19の艦載型であるHHQ-9A(海紅旗9A、海红旗9A)はまったくのハッタリで、予想通り中国海軍のイージス艦は機能しない張り子の虎である。いや破れ傘ではないか?
ところが米国の軍事研究機関の分析によると、中華イージスは同時多数の目標に対峙できず、一度に一つの目標しか追尾できないと推定されている。
052C/052D型の推進方式はは巡航時はディーゼルで、高速航行時はガスタービンのCODOG方式である。イージス艦は膨大な電力を消費する。ところが、052C(蘭州)級052D(昆明)級の煙突が小さく、発電量が小さいのである。
米アーレイバークや日本のイージス艦に搭載されているAN/SPYレーダーは、同時に20以上の目標を追尾できるのだが、具体的な値は公開されていませんが全天をペンシルビームで同時走査するのでかなり電力を喰うのである。公表されている中国のガスタービンとディーゼルの出力では十分な発電能力が無く、同時複数対処能力はないのではないかと推定されています。
中国の自称イージス艦は一度に一機ずつしか撃墜する事しかできない。イージス艦の定義は「同時に複数目標に対処できる事」なので、これではイージス艦ではない。
我が国の極超音速のXSAM-3対艦ミサイルはもとよりASM/SSM-1.2ハプーンなどの亜音速対艦ミサイルの迎撃すら難しい可能性が高い。
実際海外に売り込まれて中身を精査したらキャンセルされるということは、粗悪品で役に立たないことが暴露されてしまったのであろう。