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2019年10月


 
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嫌韓の心理学

心理学で解く「嫌韓現象」のメカニズム

THE PSYCHOLGY OF ANTI-KOREA HATRED


日韓関係
誰が、どのようにして 嫌韓に「なる」のか 偏見についての研究と
歴史と社会的華甲からからくりを解き明かす

荻上チキ(評論家)/ 高史明こと本名:金天三(社会心理学者)

嫌韓(けんかん)とは何か

 -。日韓関係が「戦後最悪」とも言われるなか国内では「嫌韓」がより日常に浸透しっつある。ワイドショーなどが韓国の「反日」を繰り返し報じその傍らで「嫌韓」を主張する雑誌や書籍が売れていく。政治家もまた、そのような風潮を意識した発言を繰り返す。現代日本では、「嫌韓」が無視できない存在になつている。

 では、この「嫌韓現象」はどのようにして生まれたのか。誰が、どのようにして嫌韓に「なる」のだろう。その問いについて考えるには、社会心理学が蓄積してきた偏見研究が役に立つ。
「誰が偏見を持つのか」という問いは、第二次大戦後に大きく注目された。ナチスドイツが行ったホロコースト。その筆舌に尽くし難い事件の記憶から、心理学者はレイシズム (人種偏見・差別)を精神病理的な現象と捉え、その実相の解明に努めたためだ。

 なかでも、ドイツの哲学者で心理学者のT・W・アドルノらの提唱した「権威主義的パーソナリティー」が有名だ。これは、権威への服従、他者への不信などを特徴とした、反民主主義的イデオロギー(特に全体主義)を受容しやすい性格のことである。

 脆弱な自我しか持たない人々が、その自我の防衛として、権力への服従を志向し、他者に不寛容になる -。このアイデアは人文社会科学の多方面に、受け入れられた。しかし、社会心理学は1960年代以降、むしろ「普通の人」の、「普通の心理的メカニズム」が偏見をもたらすことに関心を寄せた。

 そして、偏見を持ちやすい個人についての研究は、90年代以降再び盛んになる。例えば、黒人、女性、同性愛者などの複数のマイノリティーに対する偏見の強さを照らし合わせると、「ある集団に対して強い偏見を持つ人は、別の集団に対しても強い偏見を持って
いることが多い」ということが繰り返し示されており、その背景に共通の基盤があると考えられたからである。
 
日本ではどうか。筆者のうち高史明が2015年に実施したオンライン調査で、韓国人を含むさまざまな外集団への感情温度を測定したものがある。
感情温度とは特定の集団に対する感情的評価で、得点が高いほど好き/好ましいと評価していることを意味する。

「韓国人」 への感情温度は、「中国人」や「在日朝鮮人」 への感情温度と、強い正の相関が見られる。これらの集団が、日本では「似通ったもの」と見なされやすいことを考えると、このことは不思議ではないかもしれない。

 しかし、「韓国人」への感情温度は、「うつ病患者」「アスペルガ一障害の人」「生活保護受給者」「同性愛者」などに対する感情温度とも中程度の正の相関があった。つまり日本においても、ある集団に対してネガティプな人は、他の集団に対してもネガティブである
ことが多い、という知見が当てはまる。

 こうした、「偏見を強く抱く傾向のある人」に着目することは、偏見や差別についての啓発手法や対象を定めるためにも、重要なアプローチであると言える。

「日本すごい」と思う人の傾向 

では、外集団への一賞したネガティブさの基盤には、一体何があるのか。
                
近年の研究が重視するものが、「右翼的権威主義」と「社会的支配志向性」の2つである。
「右翼的権威主義」は、カナダの社会心理学者B・アルトマイヤーが見いだした特性である。これは、アドルノの「権威主義」概念が持つ問題点を解消しながら発展させたもので、①権威主義的服従、②権威主義的攻撃、③因習主義の3つの要素から構成される。

・分かりやすく言えば、偉い人に従いましょう、逸脱する人はやっつけましよう、伝統は守りましょう、という傾向のことである。

 アメリカの社会心理学者F・プラトーとl・シダニウスらが見いだした「社会的支配志向性」は、集団問のヒエラルキーを是認するような特性である。

それは、優れた集団は上に立つべきだ、劣った集団は分をわきまえよ、というような態度
に表れる。

 両者は共に排外主義との根深いつながりを持つが、筆者の高による13年の調査によれば、在日韓国・朝鮮人に対する感情温度は、将に社会的支配志向性との関連が強かった。これは、日本社会において在日韓国・朝鮮人が、「見下しやすい相手」としてセッティングされていることが関わっているのかもしれない。

 また、近年の研究の中では、「集団的ナルシシズム」に注目したものもぁる。集団的ナルシシズムとは、内集団の価値に対する非現実的に高い評価を指し、その内集団の価値が正当に評価されていないという不満と結び付くものである。「私たをはすごい」にもかかわらず、それが正当に評価されていない。そのような間違った評価は正きれる必要がある、という考え方だ。
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 集団的ナルシシズムは、日本人の韓国人に対する感情に関わっている。日本人統計発の所屁ずる集団に対して持つ態度が、他の集団をどう捉えるかに影響するのである。日本で調査をしても、集団的ナルシシズムが強い人は、「嫌韓」傾向が高いことが確認できた。

 また、これが単なる相関ではなく、双方向の因果関係であることも示唆されている。「日本すごい」と思いがちな人は韓国を嫌いになりがちで、「嫌韓」言説に親しむ人は、「日本すごい」と思うようになりがちだということだ。

 NHKの調査(右グラフ) では、「日本は一流国だ」「日本人は、他の国民に比べて、極めて優れた素質を持っている」と考える者の割合は、近年急増し、日本が経済的に成功していた80年代の水準にまで上がっている。集団的ナルシシズムと嫌韓態度が相互に因
果関係を持つことを考えれば、このようなデータは興味深い。

■偏見を抱きやすい人はいる。そうした人は相対的に、右翼的権威主義や社会的支配志向性が強い人であり、集団的ナルシシズムの強い人でもある。ただし、嫌韓という現象が一部の特殊な人によるものだということではない。

 ところで、韓国や韓国人に対する態度は、現在がことさら最悪なわけではない。ここからは、「嫌韓」のメカニズムについて社会文化的な要因を見てみよう。

 小学生~大学生がさまざまな人種・民族集団について持つ信念や態度を分析した元大阪学芸大学の心理学者、原谷達夫らによると、ご1958年の調査で多くの回答者が「朝鮮人」の特徴として上げたのは「きたならしい」など否定的な性質であった。好感度は、回答を求めた12の民族・国民集団の中で最も低かった。

 同じ12の民族・国民集団についての1941年の調査では、朝鮮人は日本人、ドイツ人、イタリア人に次いで好感度が4番目に高かった。それが、敗戦直後の1946年には一気に12位に
落ち、1958年にも同様だった格好になる。日本からの独立、および日本国内の朝鮮人(在日)が貧しい地位に置かれ、不衛生な環境など現に好ましくない境遇にあったことが、民族的特徴として朝鮮人そのものに結び付けられたとも言える。

歴史に見る嫌韓意義の揺らぎ

このように、外集団への態度は時代によって、イベントによって、そしてメディアの取り上げ方によって大きく変化する。このような現象を読み解くのに役立つのが、「現実的集団葛藤理論」である。集団間に現に利害の対立が存在することにより、外集団へのネガティブな態度が生じるというものだ代表的な研究はアメリカの社会心理学者M・シェリフによる「サマーキャンプ研究」だ。キャンプに集まった、面識のない少年たちを2つのグループに分ける。そして、グループ同士の競争で勝利すると特典が与えられるといった、グループ間の競争的な状況を生じさせる。すると、競争的なイベントの外でも相手のグループのメンバーを非難し追い落とそうといった、敵対的な態度・行動が速やかに生じたのだ。

 サマーキャンプ実験ではその後、両グループが協力しないと解決できない課題を与えていく。すると今度は敵対的な態度や行動が大幅に薄れていった。

 この現実的集団葛藤理論を補助線として用いて、今度は日本人の「嫌韓」意識の揺らぎを、歴史を跨まえて見つめ直してみたい。

 韓国を植民地にしていた1941年の調査時点で、少なくとも表面的には、朝鮮人と日本人は「協力的」な関係であった。そのため、日本人の朝鮮人に対する態度はポジティブなものであった(ただし、独立した同盟勢力であるドイツ人やイタリア人よりは低い評価であったし、日本人と対等に扱われていたわけでもない)。しかし敗戦により朝鮮半島への支配力が失われ、それまで覆い隠されていた利害の対立があらわになると、ネガティブな感情が急速に表れた。

 その後、朝鮮戦争の時代から90年代にかけ、日本は急速に経済成長する。この問、韓国は政治的にも経済的にも「遅れた」国であり、韓国に対する蔑的な態度が維持された。

 90年代になると、韓国の民主化と冷戦の終結を経て、歴史の清算問題が取り上げられるようになる。この点での
利害の対立は徐々に表面化していく。

だが、韓国が日本を脅かさない程度に豊かな国となり、韓流ブームに見られるように韓国の文化が盛んに流入した2000年代には、韓国に対する態度は比較的ポジティプなものではあった。

 他方では、韓国が日本にとっても主要な産業部門で輸出を伸ばし、競争相手となつたことは、韓国に対する敵対心の素地を築くことにつながった。季明博大統領(当時)が竹島(韓国名・独島)を訪問した2012年に、日本人の韓国への態度が急激に転換されたのは、このように長い歴史を持つ蔑視と、現実の「集団葛藤」による敵対視の相互作用によるものと考えられる。

日本人の自己肯定感はどこから

 韓国人に対する認知には、さらにイギリスの社会心理学者M・ヒューストンが「集団問の帰属のバイアス」と呼んだ原因帰属の偏りも加わる。

 外集団の振る舞いを評価するときには、内集団の振る舞いを評価するときと比べて、ポジティブなものは外的要因(状況など)によるものと見なしやすく、ネガティブなものは内的要因(性格や知能など)によるものと見なしやすい。

 例えばあるたぐいの語りでは、日本の経済的発展は日本人の「勤勉さ」「協調性」のおかげだが、韓国の発展はあくまで「日本の支援のおかげ」といった外的要因に還元される(中にはあからさまに、「日本が植民地化したおかげ」といった語りまで存在する)。

 逆に、もともと否定的な外集団である韓国人がネガティブな行動を取ったときには、それは既に持っていた「知識」に裏付けを与えるものとなる。

 さらにウェブ上の言論空間では、相手のネガティブな特徴を強調できるニュースばかりを選び、自分たちの優位性を確認するという 「セレクティブエネミー(選択された敵)」という現象も起きている。ステレオタイプ化された敵の情報を選び、「愚かな相手」より自分たちが常に賢いのだと確認する行為だ。

 こうした際にももちろん、「集団間の帰属のバイアス」が影響する。卑怯で間違った韓国人と、理性的でおとなしい日本人という対比が、ネットのフィルターバブル(情報中立性の欠如〕を通じて強化されるのである。

 ところで、ではなぜ日本人は、日本人であるというだけで、日本人をポジティブに評価しょうとするのだろう。

イギリスで活躍した社会心理学者のH・タジフエルらが提唱した「社会的アイデンティティー理論」はこうした問いに向き合ってきた。

 人問の自己評価は、所属する集団の評価に左右される。また、人間は一般的に自分は価値がある人問だと思いたいものである。この2つが重なることにより、人問は自分の所属する集団を価値があるものと見なしたい欲求を持つのである。

 例えば日本人スポーツ選手が海外で活躍すると誇らしく感じたり、日本のコミックやアニメが高く評価されることを「クールジャパン」だと喜んだり。こうした傾向は日ごろ接する現実の集団だけでなく、実験室で作られたかりそめの集団ですら生じるのである。

 ただし、こうした抽象的で、比較的普遍的な動機のみで、現在の日本人の自己肯定を捉えることはできない。それを捉えるには、近い過去において、日本が現にさまざまな成功を収めたことと、その後失敗しっつあることを考慮する必要がある。

 何らかの基準と照らし合わせて、それより低いものしか得ていないと認知される場合に不満や外集団への攻撃性が強まるという「相対的剥奪」は、社会科学では比較的よく知られている。

 ただし、偏見との関連性が特に指摘されている相対的剥奪は、個人レベルのものよりも、集団レベルのものである。自分個人が貧しかったり不幸だったりすると認知していることより、日本がうまくいっていない(長い間経済的に停滞しているなど)と認知していることが重要だということだ。

 これに対し、何らかの基準と照らし合わせてよりうまくいっているという「相対的充足」もまた、実は外集団への攻撃性をもたらす。つまり、内集団が伸びているときにも縮んでいるときにも、どちらでもないときと比べて集団問バイアスが強まるのである。

 日本が戦後大きく経済成長したというイベ.ント=相対的充足は、「なぜ日本が経済成長したのか」を「合理的に」説明しようとさせる。もちろん実際にはさまざまな外的要因も複雑に関わっている。しかし先に述べた「集団間の帰属のバイアス」のとおり、内集団の成功は内的要因に帰属されやすい。

 つまり日本人が「真面目さ」「勤勉さ」といった、経済成長してしかるべき資質を備えていたからだと、「本質主義」に基づく説明がなされがちだったのである。

 そうした解釈に基づいたとき、実際の現代日本は、相対的剥奪を感じさせるものである。あるべき日本像と比べて、今の日本は得るべきものを得ていないのだと。

メディアの「製造者責任」を問う

 自己愛的な個人の場合と同じように、こうした理想と現実の不一致は、他者の責任に転嫁されがちである。「利己的な動機で日本をおとしめている連中(韓国や中国) のせいでうまくいかない」といった形で。

 また、韓国人に対する日本人の敵意を捉えるためには、「メタステレオタイプ」という概念も役に立つ。これは、相手から自分たちがどう思われているかについての信念である。

 東京大学(当時) のキム・ジュンと清泉女学院大学(当時)の大江朋子(現在は帝京大学)が09年に発表した研究によれば、ネガティブなメタステレオタイプを持っている日本人参加者ほど、韓国人に対してネガティプなステレオタイプを持っていた。分かりやすく言えば、「韓国人は反日だ」と思っている者ほど、韓国人はネガティプな性質を持っていると信じていたのだ。

 最近のマスメディアは、韓国がいかに「反日的」であるかを報じ続けている。こちらが相手を憎んでいるのではなく相手がこちらを憎んでいるのだというフレームを用いることで、集団問の葛藤の責任を全て相手に転嫁しながら、視聴者の感情をかき立てている。

 日本に対して好意的でない韓国人のみに注目し、「セレクティブエネミー」として用いることは、日本人が持つ排外主義にお墓付きを与え、ヘイトクライム(偏見に基づ車犯罪)にすらつながりかねない。偏見や敵意は社会的に学習される。メディアはこれまで以上に、自らの「製造者責任」を問わなくてはならない。

 最後に前向きな話を。多くの研究は、総じて「集団間接触理論」を支持している。アメリカの社会心理学者G・オルポートが1954年に提唱したこの仮説は、外集団との接触が偏見を減少させるというものだ。

 オルポートは直接の交友関係を想定していたが、90年代に入ると、間接的な接触も有効だと拡張されていった。
例えば友人の友人として間接的な関係を持つことや、「交友関係を築くことが可能である」という物語をメディアや他者の語りを通じて知ることなども、偏見を和らげるのである。

 政治的にはこじれた関係にあつても、文化交流は続けることの意義は、こうした文脈でも理解可能だ。顔を合わせること。直接話すこと。広く知り直すこと。こういった基本的な交流は、相手を悪魔化する流れを和らげる力を持つ。歴史認識や政治風土をめぐるすれ違いが続く中だからこそ、憎悪のメカニズムを学んだ上で、それを食い止める役割があなたに求められている。(筆者の荻上はTBSラジオ『荻上チキSeSSIOn-22』のパーソナリティー。高の著書に、『レイシズムを解剖する 在日コリアンへの偏見とインターネット』〔勤草書房〕がある)

まあ、TBSで極左プロパガンダ放送を垂れ流す荻上チキ高史明こと本名:金天三が書いた記事ですから、内容は読まずとも推して知るべしですが、全文さらさないと気がすみませんので曝しました。

最近のNewsweekはパーの左翼系のライターを偏重し、週刊金曜日化ていて、実に残念。つい朴 槿恵政権時代は
Newsweekは率先して嫌韓記事を書いていたにもかかわらず、嫌韓記事を喜ぶ人間は>『「愚かな相手」より自分たちが常に賢いのだと確認する行為だ。』と、かなり上から目線で嫌韓に同調している日本人を非難している。

いったいどの口で言うのか!Newsweekは率先して嫌韓特集を組んでいただろうが!


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2019年Newsweekは韓国と言うより主体思想派(文在寅)擁護の記事が目立つ

関連画像「Newsweek 韓国  2019」の画像検索結果「Newsweek 韓国  2019」の画像検索結果
ニューズウィーク日本版 Newsweek Japan 2018年9/11号 (2018年09月04日発売) 表紙

現編集長である長岡義博氏は2017年7月までは記者で、8月号より編集長とあり、2017年8月号以降徐々に左に傾きだしている。前任の竹田圭吾氏2001年~2010年9月 横田 孝 氏2010年10月〜2017年7月とは明かに異なる。編集長とは、誰にどんな記事を書かせるか決定権がある、左寄りのライターを起用すれば左寄りの雑誌に変質する。

長岡編集長になって以降明らかにパよく寄りのライターの起用が目立ちだしている。
自分たちの雑誌が過去に嫌韓記事を量産していたことを棚に上げたこの特集はいったい何なの?

私が思うに嫌韓とはレイシズムというより、知韓の結果であると捉えるべきではなかろうか?韓国朝鮮半島の現在と過去の歴史を知れば知るほど、現代の韓国人のメンタルを知れば知るほど日本生まれ日本育ちの日本人であれば、その価値観と真逆の価値観にある韓国という国と国民を
嫌悪してしまうのは自然なことであろう。むしろそう思わない人間の偽善性に対しても嫌悪感を抱いてしまいます。

私が韓国に興味を持ち同時に嫌韓感情を抱いたのは1980年代大学生の時であった。

1982年朝日の誤報から始まった「教科書問題」は、左翼教科書問題の家永裁判など戦前の大日本帝国の犯罪性を子供たちに教えるために教科書に載せようとする当時の進歩的知識人と韓国が連(つる)む切っ掛けとなった。朝日新聞と赤旗を読んで育った私は、韓国は朴大統領率いる独裁国家=悪であると信じていた私にとって、1982年第一次教科書問題で、韓国側の理不尽な言いがかりに、当然憤りを感じていた。

若い方はご存知ではないと思うが、1970年代朝日新聞や赤旗は今と180度違い、韓国は独裁国家であり善の国家北朝鮮と敵対する悪の国家だという報道姿勢であった。

親が日教組で共産党親派、戦後教育を受けた私にとって、韓国側の言い分にも若干理解をもっていたが、明治大学の担当教授であった和田教授から、日本の朝鮮経営の真実を教えていただいた。

だが、マスコミや日韓関係書籍と生の証言の乖離に驚いたが、だがそのことを実証する書籍がほとんど出ていなかった。

そんななか1985年小室直樹先生の「韓国の悲劇」が世に出た時には衝撃であったし、日韓併合の事実は、衝撃的であり、私が朝鮮史に興味をきっかけの1冊となった。


1990年代日本の朝鮮植民地経営の真実を知る人達がどんどん少なってきた時代で、自分のあまりの無知に目から鱗の衝撃的な本であった。ソ連への防壁であったことは事実だが、半島から搾取する植民地ではなく、朝鮮半島に多大な資金投資を行い、日本並に近代化させることにより共産化を食い止めたのだ。だが韓国人は日本に感謝もせず、逆恨をしていること、日韓関係の基礎知識となった。

小室直樹先生は、日本の朝鮮統治は、肯定すべき側面が多かった事を勇気を持って語った。

今日の価値観からすれば、小室先生ですら親韓派になってしまうかもしれない程度に韓国に配慮して歴史的事実を説明した。この本が書かれた1980年代、日本の朝鮮統治をあからさまに肯定したり弁護すると、今日と違って非常に勇気がいることだった。

1986年、第3次中曽根内閣で藤尾正之文部大臣が、入閣直後に歴史教科書問題に関連して「韓国併合は合意の上に形成されたもので、日本だけでなく韓国側にも責任がある」等の発言で、韓国や中国の反発を憂慮した中曽根が罷免した事件があった。

小室直樹先生の功績はその後の日韓関係本の嚆矢となった。1990年呉善花さんの「スカートの風」で現代韓国の病理を知り、1991年井沢元彦『恨の法廷』日本経済新聞社 、1993年3月に出版された朴泰赫著『醜い韓国人』(光文社刊)、次々と目から鱗が落ちて、その他にも多数の関連書籍を読むようになった。朝鮮現代史を知るようになると、次々に目から鱗が落ち真実を知りたくなった。そして、韓国の歴史捏造から、韓国を知れば知るほど怒りを感じるようになった。

しかし、2002年の日韓ワールドカップが開催されるまで、誰にも「韓国は大っ嫌いだ!」と言うチャンスがなかった。なぜならほとんどの日本人は韓国に無関心であったのだ。嫌韓を誰かと共有することは非常に難しかった。

2002年日韓ワールドカップで、ようやくネット上で「愛国嫌韓」の兆しが出て、私は嬉しくなった。だが、このブログを始めた2008年当時はまだ、盧 武鉉による反日政策にもかかわらず韓流ブームの真っただ中で、ソウルオリンピック前から嫌韓であった私は、韓流に踊らされる日本人達が如何に韓国のことを知らないかため息が出る思いでした。

2005年嫌韓流が出版され100万部売れた、嫌韓本が売れ始めた。しかし平成2012年8月の李明博大統領による竹島上陸と天皇陛下への謝罪要求と、2013年就任した朴槿恵(パク・クネ)大統領の「被害者と加害者の関係は千年変わらない」といった言動が、日本中が嫌韓が流れとなった。

文在寅政権は盧武鉉大統領でも手をつけなかった、徴用工こと韓国人労働者判決、レーダー照射天皇に謝罪要求と、相次ぐ事件にあり得ないような言い訳で日本人の感情を逆撫でするにいたって、日本は本気で韓国と断交する声がようやく声があがってきた。

現代日本は韓国を知り韓国に怒りを感じるようになる私と同じプロセスを辿っていると思う。

韓国や朝鮮半島の歴史の真実を知れば知るほど多くの日本人が私を含めて嫌悪感を抱くのは自然なことである。

嫌韓の心理学というタイトルで、「嫌韓現象」は、社会心理学が蓄積してきた偏見研究で説明したこのNewsweekの記事はちゃんちゃらおかしい、滑稽な無理記事に思える。

自国のこと「日本すごい」と思う人の傾向 は、「右翼的権威主義者だと説明している、①権威主義的服従、②権威主義的攻撃、③因習主義だとか・・・分かりやすく言えば、「偉い人に従いましょう、逸脱する人はやっつけましよう、伝統は守りましょう、という傾向」の人間だという。

日本人は皇室を敬っているのから、権威に服従していると言われても大きなお世話だ。
古来天皇は例外はあるが、権威は持つが権力を持たない存在である。そして、国民の安寧を祈り保ち、民に寄り添う存在であった。


新古今集に載っている仁徳天皇の有名な歌「民のかまど」


ある日、仁徳天皇が難波高津宮から遠くをご覧になられた。すると人々の家からは少しも煙が上がっていないことに気付いた。天皇は
「民のかまどより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」
と仰せられ、三年間、税を免除されました。税を免除したために朝廷の収入はなくなり、宮殿は大いに荒れました。天皇は衣を新調されず、茅葦屋根が破れ、雨漏りがして、星の光が屋根の隙間から見えるという有様でした。

三年がたって、天皇が同じ高台に出られて、遠くをご覧になると今度は、人々の家々から炊煙が盛んに立つのをご覧になり、一緒におられた皇后に
「我は豊かになった。喜ばしいことだ」とおっしゃいました。
皇后は「変なことをおっしゃいますね。衣服には穴があき、屋根が破れているのに、どうして豊かになったといえるのですか」
「国とは民が本である。その民が富んでいるのだから、我も富んだということだ」
とこう申されました。

天皇は引き続きさらに三年間、税を献ずることをお許しにならず、六年が経過して、やっと税を課して、宮殿の修理をお許しになりました。
すると人々は命令もされていないのに、進んで宮殿の修理をはじめ、またたくまに立派な宮殿ができあがったといいます。
それ以来、人々は天皇を「聖帝(ひじりのみかど)」とあがめるようになりました。

この「民のかまど」の精神は歴代の天皇に脈々と受け継がれてきている。



小倉百人一首の1番 天智天皇

秋の田の仮庵(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)は露にぬれつつ

秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。

「秋の田」で「かり穂(=刈り穂)」、田んぼの稲が刈られたあとの田んぼの脇に、小さな「草庵/仮小屋」で苫(とま)=、ワラなどでできた目の粗いゴザを編んでいる「あらい(荒い)」と「あみ(編み)をかけています。そして天智天皇は、下の句で「わが衣手(ころもで)は露に濡れつつ」と詠まれています。

「我が」衣手が「露に濡れた」とおっしゃられているわけです。

なぜ、濡れたのでしょう。作業場に立たれただけなら、袖も手も濡れません。

天智天皇ご自身が、作業をする人々と一緒になって苫(ゴザ)を「あらみ」、つまりご自身でゴザを編まれ、一緒になって作業されたから、濡れたのです。


つまり、日本では偉大な天皇が、ご自身で、お忙しいご公務の間をぬって、夜露に濡れる夜遅くまで、あるいは朝露に濡れる夜明け前の早朝から、民と一体にあって、ご自身の手でワラを編まれていると、この歌は、そう書いているのです。

昭和天皇は戦後間もなく全国を巡幸された。着ていかれる洋服がみすぼらしいと、周囲は新調を勧めたが「みな着るものにも不自由しているのだから」と、断られた。学校の板の間にゴザを敷き、黒いカーテンをかけお休みになったこともある。

今の上皇、上皇后両陛下が、東日本大震災の後に「自主停電」されているという話も有名です。ご高齢であにもかかわらず、暖房も使われない。ろうそくや懐中電灯を使いながら、暗い中で夕食をとられたこともあるという。

歴代天皇陛下は国民に思いをはせておられる。

公式には2679年少なく見積もっても1500年以上126代続く皇室を戴く日本を「すごい」と思って何が悪い!

荻上チキと金天三は即位礼を見て皇室を戴く日本を凄いと思わなかったのであろう、でなければ、こんな記事をかけないはずである。

韓国は反日教育を行い歴史も捏造し続け、韓国政府もマスコミも、国民の反日感情を煽るばかりだ。

日本も韓国も善悪の価値観が違いすぎて、日本人も韓国を知れば知るほど嫌悪してしまう。このまま例え文在寅政権が終わったとしても、行き着く先は日韓は「断交」しかない。

日韓関係は、2000年以上良好だったことはなかった。特に昨年から続く韓国の裏切り行為は日本人の堪忍袋の緒を切らせた。


日本は世界中に向かって恒常的に侮辱し、ウソを言い続けることにもはや日本は黙っていていい次元を越えている。


少なくともここ1年の日韓関係の悪化はすべて韓国側に原因がある。すべて、「韓国が売ったケンカ」なのだ。「完全かつ最終的な解決」を確認した元徴用工への補償問題を蒸し返し、慰安婦問題が「不可逆的に解決した」ことを確認した日韓合意も完璧に反故(ほご)にして、相変わらず「性奴隷説」を世界にバラまいている。旭日旗批判問題や、福島汚染水問題、世界中に事実に基づかない反日宣伝活動の数々。日韓関係の悪化は、日本人の心理の問題などではない!

韓国駆逐艦が自衛隊機に火器管制用レーダーを照射した事件も、「超低空飛行で自衛隊機に威嚇された」と言って、逆に日本を非難している。韓国国会議長は「天皇陛下(現上皇様)は元慰安婦に謝罪せよ」と、不敬極まる発言を行い、日本が抗議すると「盗人猛々しい」と開き直った。

自己の責任は棚に上げ、自分の都合に合わせて事実を捻じ曲げ、これをどこまでも押し通す彼らのやり方に、もはや日本人の堪忍袋の緒は切れた。「断交は望むところだ」と多くの日本人が思い始めている。

 実は、韓国経済が日本経済に支えられていることを、ほとんどの韓国人が知らされていない。日本のメガバンクが韓国の銀行が発行する信用状に保証を付けなければ、貿易決済さえまともにできないのが実態だ。しかし、自虐史観で不必要な負い目を負わされた日本が、ことあるごとに韓国の理不尽な要求を受け入れたために、彼らは自己過信に陥り日本を徹底的に侮るようになった。そして、いつの間にか条約一つ守れず、日本の在韓公館や企業を襲う暴徒が英雄となる、独善的で理性と品格に欠けた国家に成り下がってしまったのだ。

 日本にも、その責任の一端がある。日本の名誉と国益を守るためにも、毅然(きぜん)と反論して目に見える対抗処置を取らなくてはならない。韓国人はよく、外国人に対して失礼な言動をするが、それは誤ったたことだと教えてあげなくてはならない。自覚することない振る舞のおけげで、他国から嫌われてしまうのは、日本の責任なのだ。いままで、韓国を甘やかしてしまったのは日本の責任なのだ。だからこれから、韓国に対して無礼を働いたらきちんと叱り、マナーを教えてあげなくてはならない。

荻上チキさんと金天三さんの基準でいえば私は右翼・ネトウヨという存在だろう、だが荻上チキさんと金天三さんの基準で言う多くの右翼・ネトウヨといった我々保守主義者の多くはもはや韓国を嫌っていない。むしろ毎日楽しいネタを提供してくれる貴重な隣国だと思っているはずです。

どんなに日本を嫌っても痛くも痒くも感じません。笑えるのです、日本を落しませようとするウソの数々、もはや怒っていません。韓国を嫌っているのではありません、失笑してるのです。韓国がその劣等感と反日教育の結果、世界中から失笑を買う行動の数々、楽しくてしかたありません。

ですから我々は純粋な嫌韓とは違うのです。ただ、これ以上関わりたくはありません。未だに韓国が隣の国だから大切にするべきだと思っている方には申し訳ないのですが、韓国と一切交流したくないのです。できれば一切の交流を絶ちたいと思っています。韓国の方が日本を嫌っていただいて結構です、日本が憎くてしかたないのであれば、できるだけはやく韓国サイドから日韓断交宣言を出してもらいたいのです。

韓国人は気の毒な人々だと思いますが、私が本気で嫌いなのは荻上チキ氏や高史明こと本名:金天氏そして古谷経衡氏といった日本に住んで、我々「日本のことを誇らしい」と考える人間を攻撃する輩が大嫌いだ。
保守がネット右翼と合体し、いなくなってしまった理由(古谷経衡)
THE COLLAPSE OF THE CONSERVATIVES
【Newsweek】古谷経衡(文筆家)2019年10月11日(金)18時10分
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人を見かけで判断してはいけないが、個人的にとても好意を抱ける容姿ではない。本能的に・・・見た瞬間拒否反応が湧いてくる。わたしの知り合いにはあまりいない顔相だ。

古谷経衡

冷戦時代の日本の保守は韓国に対して極めて好意的であった。
そうです、その通りですね、そのかわり冷戦時代の日本の左翼は韓国に対して極めて敵対的でした。冷戦時代も今も日本の左翼は北朝鮮に対して極めて好意的であった。 かつて韓国人と大いに交歓した日本の保守系学生らが、現在、少なくない数でヘイトの前衛に立っていることを私は知っているし、その人間を名指しすることもできる。しかし冷戦時代の記憶や知識などみじんもない現在の自称保守やネット右翼には、韓国人が反共の同志だった事実をいくら指摘したところで通用しないから、古老らは沈黙を貫いている。

まあ、少なくとも昭和38年生まれの私はその代表者を知っていますたとえば小説家の豊田有恒氏だ。古谷経衡氏は、そういうが、事あるごとに、西岡力さんだとか黒田勝弘さんにしても、昔から韓国に関心があった保守論壇の論客は戒厳令下の韓国ではとかどうであったとか話している。「古老らは沈黙を貫いている」は、まったくの事実誤認/情報・イメージ操作の類である。

豊田氏の嫌韓本の嚆矢である「いいかげんにしろ韓国」1994年を読めば親韓であった豊田氏が嫌韓に変った理由が書いてある。多かれ少なかれ、70年代親韓であった保守派が嫌韓に変質し責任と理由は韓国側にある。

まえがき

 ぼくは、日韓友好を新う出では、人後に落ちないつもりだ。1978年単に上梓した「韓国の挑戦」 では、韓国経済のポテンシャルに注目し、高度経済成長を予言出した。一とくに、自動車産業が発展するという予測は的中し、そのため日本では顰蹙を買った。そんなことはありえないという経済人が、ほとんどだりたからである。

 だが、このところ韓国にうんざりしはじめた。韓国の対日非難が、年を追うごとに激化しているからである。しかも、最近の対日非難には、多くの捏造が含まれでいるなこれでは、日本人がいくら誠意を尽くしても、暖簾に腕押しになってしまう。 日本側が技術移転や経済協力などで、誠意をもって多くの対韓努力を行なっても、韓国では報道すらされない。逆に、日本で韓国に対してなにかの動きがあると、事実を捻じ曲げ、捏造を犯しても、対日非難の大合唱が起こるのである。

つい最近でも、日本が日本海(韓国では東海と呼ぶ)に、膨大な放射性物質を不法投棄していると韓国で報道きれた。ニュスースソースは、ロシアだづた。ちょつと考えれば判ることだが、これほ核の杜撰な管理が大問題になっているロシアが、自国への非難を日本へ転嫁するため、故意にリークした虚報でしかない。だが、韓国人は、これを信じた。

日本人の多くが、韓国に対して、日韓併合という歴史への反省から、贖罪意識を持りている。だからこそ、友邦として、できるかぎりの協力を惜しまなかった。だが、韓国は、ロシアが流した明らかに嘘と判る情報にすぐさま飛びついて、対日非難の大攻勢に出る。

 ぼくは、情けなくなつた。あれほど謝罪を繰り返し、できるかぎりの贖罪と援助をしたにもかかわらず、韓国の対日観は、相も変わらぬ捏造を犯してまでも、日本叩きだけを最終目標にしているようなのだ。

日本国民のほとんどが、隣国である大韓民国との友好親善を心から願っている。だが、どうやら韓国人は、日本との友好親善をまったく望んでいないらしい 韓国人にとって日本は鬱憤憂さ晴らし、非難弾劾、侮蔑攻撃、罵詈讒謗の対象でしかないのだろうか。もし、そうだとすれば、日本人も韓国との関係を見直さなければなるまい。

 本書の執筆に際し、叫現代コリア払誌の佐藤勝巳氏、西岡力氏のご好意で、資料、アドバイス等、少なからぬご協力をいただいたにこの前書きで、謝意を表したい。

一九九四年三月  豊田有恒

まあ、豊田氏が2019年の視点からすれば韓国人の本性、日韓の歴史に対して認識不足であった、それだけである。

西岡力氏なども含め韓国を知れば知るほど、関われば関わるほど日本人は韓国を嫌悪してしまうのは、日本の価値観からすれば当然である。産経の黒田氏はそれでも韓国人をある意味愛情をもってみているが・・・

古谷経衡

テレビの中枢が韓国を憎んでいるからではなく、単に高齢化した視聴者に対し視聴率として訴求できると踏んでのことであって、地上波テレビが思想的に転換したからではない。地上波テレビにおける嫌韓は一過性のものであり、時期が来れば収束すると私はみる。
一過性かな?地上波は情報弱者の東京裁判史観から未だ覚醒していない戦後生まれの高齢者中心と考えれば、これから韓国を知れば知るほど嫌韓が加速する可能性が高いと思う。
古谷氏は一過性である根拠は何も示していない。

古谷経衡

少なくとも2000年代後半~10年代初頭まで、この国では保守とネット右翼は分離していた。前者のよりどころは「改憲・自主憲法制定」「靖国神社公式参拝推進」「東京裁判史観の是正」であり、嫌韓は大きなウエートを占めてこなかった。理由は、冒頭に挙げたとおり保守の中の少なくない部分が、かつて反共保守として韓国人と交歓を持つ者であったからである。
一方、後者のネット右翼は、2002年のサッカーワールドカップ日韓共催大会からネット上に繁茂してきた連中で、冷戦時代における日韓の蜜月などという事実を知らず、ひたすらに韓国(この場合は韓国チームやサポーターら)と(彼らからすると)その専横を擁護するように思える日本国内のマスメディアへの攻撃に終始した。そうした中から在特会(在日特権を許さない市民の会)が生まれ、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)は嫌韓と「親韓」マスメディアへの呪詛としか言いようのない批判的姿勢がスタンダードとなった。
古谷経衡氏の区分で言うと私は筋金入りの保守派のようだ。だが、1980年代からの嫌韓派(知韓派)であり、2002年日本人の多くが韓国人の習性を知ってもらい嬉しかった。

古谷氏の言うネトウヨの代表である在特会やNHKから日本を守る会に対して私は快く思っていない、なぜなら彼らの行動は韓国人と同じく下品で低レベルである。

古谷経衡

本来の「保守」は絶滅危惧種もともと高齢者のサロン的要素があった保守と、それよりもやや若い(とは言ってもアラフォー)層を主体としたネット右翼が合体したことにより、嫌韓の主軸は高齢者となり、中高年で嫌韓が好発している。朝日新聞の調査でも、世代別に韓国への感情を聞いたところ、加齢すればするほど「嫌い」のパーセンテージが増える。「嫌韓はネット右翼の専売特許」どころか、「嫌韓は中高年男性の専売特許」と言える。日韓両国の若い層(30代以下)はお互いに双方の文化に好意的であり、嫌韓どこ吹く風である。

日韓両国の若い層(30代以下)は好意的と書いているが、私の長女は学習院大学の政治学科で日韓問題を学習している。彼女も日韓関係を知れば知るほど、私ほどではないが、韓国を快く思ってはいない。
かつて韓流ドラマファンだった中高年主婦層も韓国の実状を知れば知るほど嫌韓に走った主婦層も多くいる。日本の若い層(30代以下)も韓国を知れば知るほど嫌韓になるであろう。


古谷経衡

「保守」とは本来、人間の理性に懐疑的で、社会の急激な改変や改良を嫌い、歴史や経験、常識(コモンセンス)に価値判断の基準を定めるという生活姿勢そのものを指す。もうそんな本来の意味での「保守」は、絶滅危惧種である。私はたとえ絶滅しようとも保守の本懐を曲げないで死にたい。

古谷氏が保守?「冗談はよしこさん!」
祖国を貶され、先達達を侮辱する韓国に怒りをもった日本国民を上から目線で侮辱する姿勢はパーの左翼の行動原理そのものだ。まちがっても我々保守主義者の一員であると名乗ってほしくない!




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 転移がんをウイルス薬で退治へ 東大など
【日経産業新聞】 2019/10/4 2:00

細胞に感染して増えるウイルスを使ってがん治療の実用化に向けた研究が加速している。東京大学の藤堂具紀教授らが開発した新しい遺伝子組み換えウイルスは、現行では治療が難しい種類の固形がんにも効く可能性があるほか、転移したがんなども治療できる見通しだという。2030年ごろには、様々な機能を持つ「がんウイルス療法」が新たながん治療の主役のひとつになるかもしれない。

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ウイルスを感染させることでがん細胞を退治する。左は投与直後、右は投与から48時間後、悪性脳腫瘍の細胞が壊れた(藤堂教授提供)

藤堂教授らは信州大学の奥山隆平教授らと組んで、がん細胞だけを壊し、さらに免疫を刺激してがんを攻撃させる2つの機能を併せ持つ最新の治療用ウイルスを使った臨床試験(治験)に乗り出す。皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」の患者に投与して、安全性や効果を調べる。先月末に治験参加者の募集を始めた。「これまでよりも高い効果が出るはず」と意気込む。

ウイルス療法の原理は、細胞の"乗っ取り"だ。ウイルスは細胞に感染すると、遺伝子に入り込み細胞に自分自身のコピーを作らせる。増えたウイルスは細胞を破壊、次々に細胞に乗り移る。この仕組みを使いがん細胞を殺す。

最大の強みは「ひとつの腫瘍に投与したウイルスが全身に作用すること」(藤堂教授)だ。ウイルスは時間がたてば免疫細胞によって除去される。だが同時に、がんの特徴を覚えた免疫細胞が全身を巡り、転移したがん細胞を攻撃するようになるという。

ウイルス療法の歴史は古いが、治療手段候補として脚光を浴び始めたのは90年代初め。米研究者マルトゥーザ氏らが、遺伝子組み換え技術でウイルスの遺伝子の1つを働かないようにすることで、ほぼがん細胞だけでウイルスを増やせることを示したことがきっかけだ。

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藤堂教授らが新たに開発したウイルス「G47デルタ」は、ヘルペスウイルスをもとに改変。3カ所の遺伝子の働きを抑えて、正常細胞にはまったく感染せず、がん細胞だけで増えるように設計した。さらに今回の治験では、G47デルタに1つの遺伝子を加えた「機能付加型」ウイルスを使う。組み込んだ遺伝子から作られる「IL12」というたんぱく質が、がん細胞でウイルスと共に作られる。がん細胞のまわりに分泌されて免疫の働きをさらに高めるという。

治験ではメラノーマ患者6人で安全性を確かめる。18人に免疫治療薬「オプジーボ」と併用し相乗効果も確認する。具体的な治療法を模索し、5年後をメドに承認申請を目指している。

ウイルス療法の特徴は、狙った機能を遺伝子組み換え技術で設計し、付加できる点。ただ、現在の想定では、ウイルスを固形がんそのものに直接注射などで投与する。周囲の腫れなどの副作用が生じる懸念もある。藤堂教授らはG47デルタに別の遺伝子を組み込むなどして、腫れにくいウイルスの開発にも取り組む。

将来は、がんの種類別や、進行度別など目的にあったウイルスができるという。藤堂教授は「患者にあわせて複数のウイルス薬を混ぜて使う日が将来くる」と予測する。

国内ではがんウイルス療法の治験や臨床研究が複数進行中だ。藤堂教授らは悪性の脳腫瘍の一種「膠芽腫(こうがしゅ)」を対象にしたG47デルタの治験を終了。研究グループは年内に医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請する予定だ。

 一方、3月に日本で初めてがんウイルス治療薬の承認申請をしたタカラバイオは、9月下旬、申請を取り下げた。既存の抗がん剤と同程度の効果を示すのが難しかったという。既存薬と比べたメリットを十分示せる治験デザインを模索するという。

 がんの新治療法は、既存薬を上回る効果や併用効果などを治験などで示さなくてはならない。特に、がんウイルス療法のような新たな技術は使い方の戦略・立案が重要だ。

2015年に米食品医薬品局(FDA)が、米国初のがんウイルス治療薬「イムリジック」を承認した。だが現段階では、米国でのがん治療として定着したとは言えない。実用化後も使い方など検討を積み重ねる必要がある。

 ウイルス療法は多様な可能性をもつ。将来は「がんが見つかったらまずウイルスを投与して、がんへの免疫をつける使い方も考えられる」(藤堂教授)。まずは日本初のがんウイルス治療薬の実用化だ。

(スレヴィン大浜華)

ウイルス療法とは、がん細胞だけで増えるように遺伝子を組み替えたウイルスをがん細胞に感染させ、ウイルスでがん細胞を殺しながらがん細胞内で増幅していくが、正常細胞には害を与えないウイルスで治療しようという試みです。

ウイルスががん細胞を殺すことに加え、がん細胞に対するワクチン効果も引き起こします。

また手術や放射線、化学療法など従来の治療法とも併用が可能であることから、近い将来がん治療の最有力という記事です。

副作用が少なく、がん細胞を喰い尽くしたら消えるという夢のような治療方法ですが・・・ウイルスって突然変異を起こしやすいのでは?もしかしたら、体中がヘルペスだらけになってしまうのでは?素人の私が口を挟むことではないが・・・いささか不安です。



本庶佑さんノーベル賞「オプジーボ」大幅値下げでがん治療は変わるか

保険適用なら月々およそ8万円に

【現代ビジネス】2018.10.01


京都大学特別教授の本庶佑氏(76)が、2018年のノーベル医学・生理学賞を受賞することとなった。本庶氏の研究は、画期的ながん免疫治療薬「オプジーボ」の開発に大きく貢献するものだった。


オプジーボは優れた効果の反面、高額な薬価が問題視されることもあった。だがここ最近、大幅な値下げが進んでいることをご存知だろうか。


この11月から安くなる

がんの免疫薬「オプジーボ」(小野薬品)が日本で承認されてから約4年が経った。「夢の薬」と言われながら、一方で高すぎる薬価が医療費を圧迫するとして「亡国の薬」とも呼ばれたオプジーボ。


当初の薬価は1瓶(100mg)あたり約73万円だったが、36万、27万円と下がり、今年の11月には17万円にまで下がることが決定。現行の薬価から「4割値下げ」となるわけだ。


「安くなったぶん、『保険適用外のがんにも使いたい』という患者さんが増えています。適用外のがんにも効くと期待している人は多い」(健康増進クリニック院長の水上治氏)


現在、オプジーボの保険適用がんは、悪性黒色腫(メラノーマ、皮膚がんの一種)、肺がん(非小細胞、二次治療からのみ使用可能)、頭頸部がん(舌がん、咽頭がんなど)、胃がん(切除不能なものに限る)など、6種類ほどに限られる。


保険適用のがんであれば、高額療養費制度が使えるので、1ヵ月8万円ほどで済む。保険適用外のがんに使うとなれば、全額自己負担となるが、薬価が下がったことで、投薬へのハードルが下がったことは間違いない。


だが、オプジーボは保険適用外のがんにどれくらい効くのだろうか――。


「オプジーボは自分の持つ免疫細胞に働きかけ、がんを叩くので、効果は個人差が非常に大きい。保険適用のがんに使用した場合、効果があるのは2割とされていますが、保険適用外のがんについては正直、未知数です」(水上氏)


4割も安くなるとはいえ、経済的負担はやはりある。体重60kgの人の場合、1回の投与で180mgの注射が必要で、1年間使えば、1000万円の薬剤費がかかる。


「英国などでは『費用対効果が低い』という意見もあり、私も同感です。ただ、なかには審査に時間がかかっていて、認められていないだけで数年後には保険適用になるがんもある。


その意味では大腸がんのように米国など海外で、すでに効果が認められているがんに関しては、経済的な事情が許すなら試してみる価値はあるかもしれません」(虎の門中村康宏クリニック院長の中村康宏氏)


オプジーボには、間質性肺疾患や肝機能障害、重症筋無力症、I型糖尿病などの副作用も指摘されている。'16年にはオプジーボと他の免疫療法を組み合わせて使用したところ、患者が死亡したケースもある。


それでも末期がん患者にとって、オプジーボは最後の希望である。


「オプジーボを求める患者さんは、それこそ藁にもすがる気持ちでやって来ます。私も末期がんだったら、やっぱり保険適用外でも使うかもしれません。あとは個人の人生観や死生観の違いになるかなと思います」(前出・水上氏)


「週刊現代」2018年9月15日号より






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【産経ニュース】2019.10.25 09:26 

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ワシントンの政策研究機関で演説するペンス米副大統領=24日(AP)

【ワシントン=黒瀬悦成】ペンス米副大統領は24日、ワシントンの政策研究機関「ウィルソン・センター」で行った「米中関係の将来」についての演説で、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に海警局の艦船を派遣するなどの「挑発行為」を展開していると批判した。香港問題では事態の平和的解決を強く要求したほか、知的財産権の侵害や不公平な貿易慣行、少数民族弾圧や南シナ海などでの覇権的行動の是正に向けトランプ政権として引き続き圧力をかけていく立場を強調した。

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 ペンス氏は、東シナ海上空での中国軍機による挑発行為に対応するため、「親密な同盟国である日本」の自衛隊機の年間の緊急発進回数が過去最多になろうとしていると述べた。また、尖閣諸島は「日本の施政権下にある」と明言した上で、中国海警局による尖閣周辺への艦船派遣が「連続で60日以上にわたった」と非難した。

 台湾情勢に関しては「台湾と関係を結ぶことは平和を脅かすことを意味しない。むしろ台湾と地域の平和を守ることにつながるということを国際社会は決して忘れてはならない」とし、「米国は、台湾が民主主義を受け入れたことは全ての中国人により良き道筋を示すものだと確信している」と強調した。

 ペンス氏は、「中国共産党が世界に類をみない監視国家を建設している」と指摘し、新疆ウイグル自治区などの少数民族らを様々な機器で厳重な管理下に置いていると批判。同自治区のイスラム教徒住民弾圧など宗教の自由を抑圧する行為に対しては、トランプ政権として対抗措置をとってきたとも強調した。

 香港問題では中国に対し、「一国二制度」の原則に基づく香港の自治権を保証するとの誓約を守るよう要請し、「当局が香港の抗議デモに暴力を行使するならば、中国と貿易合意を結ぶのは困難になる」と指摘して自制を求めた。

 デモ参加者らに対しては「米国はあなたたちを支持する。米国はあなたたちに触発された。引き続き非暴力的な抗議の路線を維持してほしい」と訴えた。

 ペンス氏はまた、中国共産党が米企業や映画界、大学、政策研究機関、学者や記者、自治体や連邦政府の職員に褒賞を与え、影響力の行使を図っていると指摘。中でも企業がその標的になっており、「中国政府は企業の強欲につけ込み、米国の世論の操作を図り、『企業国家・米国』を屈服させている」とした。

 特に、香港問題の関連で米プロバスケットボールNBAのチーム「ヒューストン・ロケッツ」の幹部が「デモ支持」を表明したのを受けて、米運動靴メーカー「ナイキ」が中国国内でロケッツ関連の商品を店頭から撤去した事例を紹介し、「ロケッツに抗議した中国政府に同調する行為だ」と批判した。

 ペンス氏は「米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない」とも述べ、歴代米政権がとってきた、中国が経済的に発展すれば民主化が促進され、国際社会の一員として責任ある振る舞いをする、との幻想は抱いていないとの立場を示した。

 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」については「経済目的を理由に各地に港湾拠点を設立しているが、最終的には軍事目的の恐れがある」と指摘した。

 ペンス氏は「中国は(トランプ)米大統領の交代を望んでいる」とし、「これこそがトランプ氏の(対中政策をめぐる)リーダーシップが効果を上げている究極の証拠だ」と指摘し、「この政権は決して(中国に)屈しない」と強調した。

 ペンス氏は一方で、「中国との対決は求めていない」「中国の発展を封じ込めることは目指していない」と指摘。「中国の指導部や人々と建設的な関係を望みたい」としつつ、「中国との関与は、公平性と相互尊重、国際的な商業ルールに基づくものでなくてはならない」とクギを刺し、「米国は中国との関係について根本的な再構築を進めていく」と強調した。

 ペンス氏は、トランプ氏と中国の習近平国家主席が11月にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の場で会談し、貿易協議に関し部分合意の締結を目指すと表明した。

 ペンス氏が中国に対して厳しい姿勢を示す一方で中国との建設的関係にも言及したのは、貿易協議への影響に一定の配慮をした可能性がある。

 ペンスは、米中が今後協力していく分野として「全面的かつ最終的で検証可能な北朝鮮の非核化」への取り組みや軍備管理、イランに対する米国主導の国際圧力での連携などを挙げた。


【日経新聞】2019/10/25 5:59 


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24日、対中国政策で演説するペンス米副大統領(ワシントン)=AP

ペンス米副大統領は24日、対中国政策についてワシントン市内で演説した。演説の要旨は以下の通り。

私は本日、21世紀の運命の多くを左右する主題である米中関係について話すためにここに来た。トランプ米大統領は政権初期から、より公正で安全、平和な世界を達成するため、率直で公正かつ相互尊重に基づく関係の構築を決意してきた。

1年前、米国の国益と価値観に最も有害な多くの中国の政策について話した。債務外交や軍拡主義、信仰の抑圧、監視国家の建設、為替操作、自由で公正な貿易と矛盾する貿易政策、強制的な技術移転や産業への補助金などだ。過去の米政権はこれらの乱用を知りながら何もしなかった。

わずか20年未満の間に世界史上最大の富の移転がみられた。過去17年間で中国の国内総生産(GDP)は9倍以上成長し、世界第2位の経済大国になった。この成功の多くは米国から中国への投資によるものだ。我々は過去25年間で中国を再建したが、そうした日々は終わった。トランプ氏が3年未満でその物語を永遠に変えた。

米国は現在、中国を戦略的かつ経済的なライバルと認識している。この1年、大統領は過去の失敗を修正し、米中関係をより公正で安定した建設的な針路に定めるために大胆かつ断固とした行動を取った。米国は世界の歴史で最も強い経済を保持している。

数百万人に上る少数民族と宗教的少数派の人々が、彼らの宗教的、文化的なアイデンティティーを根絶しようとする中国共産党の行いに苦しんでいる。

中国にはよりよい未来を望んでいる。だからこそ、この数十年間で初めて米国は中国の指導者に大国の指導者として接している。敬意を持って、しかし一貫性と率直さも持って対応している。

私のハドソン研究所でのスピーチから1年が経過した今、中国は米中の経済関係改善のための意味のある行動をまだ取っていない。その他の多くの問題では、中国の行動はさらに攻撃的でかく乱的になった。貿易面で5月には、数カ月に及ぶ交渉の後にできあがった150ページの合意書を最後になって拒絶した。

■中国、南シナ海で挑発一段と

トランプ大統領は、依然として中国が取引を望んでいると信じている。チリで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で第1段階の合意書に署名できることを望んでいる。

しかし、知的財産侵害を止めると2015年に約束したにもかかわらず、中国政府は米国の知的財産の侵害を支援し続けている。麻薬入り医療用鎮痛剤「フェンタニル」を巡っても約束を守らず、何千人もの米国民が毎月命を落としている。中国はかつてない監視国家を構築している。その技術をアフリカ、南米や中東に輸出している。

この1年間で中国の行動は隣国に対してさらに挑発的になってきた。中国は南シナ海を軍事化するつもりはないと言う一方、対艦ミサイルなどを人工島に配置している。東シナ海では、同盟国である日本は中国の挑発に対する緊急発進(スクランブル)の回数が19年は過去最多となる見通しだ。また中国は日本に施政権がある尖閣諸島の周辺水域に60日以上連続で艦船を送り込んだ。中国は広域経済圏構想「一帯一路」を使って世界中の港に足場を築いている。

我が政権はこれからも「1つの中国」政策を尊重していくが、札束外交を使って中国はさらに2カ国も台北から北京に外交的承認を乗り換えさせ、台湾の民主主義への圧力を強化している。国際社会は、台湾への関与は台湾と地域の平和を守るものだということを忘れてはいけない。

中国共産党による自由への嫌悪を最も示したのは、香港の情勢だ。トランプ大統領は米国が自由を支持すると明言してきた。当局が香港の抗議する人たちへの暴力に訴えれば、貿易交渉を妥結するのは一段と困難になると繰り返し明言してきた。米国は引き続き中国に抑制を促す。

■ナイキ、香港問題でビジネス優先

中国共産党は米国の世論に影響を与えようと、米国の企業や映画産業、大学、シンクタンク、研究者、報道関係者、そして自治体や州、連邦政府の役人に見返りを与え、威圧を続けている。中国は米国に不公正な貿易で何千億ドル分もの製品を輸出するばかりでなく、最近は企業の欲を悪用して検閲をも輸出しようとしている。

ナイキは、いわゆる社会正義の擁護者だと自己宣伝している。しかし香港の問題では、その社会的良心を捨てることを選んでいる。中国にあるナイキの店は、中国政府によるヒューストン・ロケッツの幹部のツイッター投稿への抗議に参加し、ロケッツの商品を撤去した。故意に人権侵害を無視する企業文化は進歩的ではなく、抑圧的だ。

米企業やプロスポーツ、プロ選手が検閲を甘受するならば、それは単に誤りではなく非米国的だ。米国の企業は、国内と世界で米国の価値観のために立ち上がるべきだ。

中国の経済的・戦略的行動と、米国の世論を形成しようとする企ては、私が1年前に言った通りになっている。中国は違う米大統領を欲している。それはトランプ大統領の指導力が効果を上げていることの究極的な証明だ。米経済は日ごと力強く成長し、中国経済はその代償を支払っている。大統領の戦略は正しい。

大統領は米国は中国との対立を求めているわけではない。我々は公平な競争の場、開かれた市場、公平な貿易、そして我々の価値観の尊重を求めている。我々は中国の発展を抑え込むつもりはない。建設的な関係を望んでいる。

トランプ政権が中国からのデカップリング(分離)を求めているのかと問う人がいる。答えは明確なノーだ。米国は中国への関与と、中国の世界への関与を求めている。しかし、公正さ、相互尊重、国際的な通商ルールに一致した関与だ。

多くの問題にもかかわらず、米国はこれらの問題が中国との実質的な協力を妨げるようなことは許さない。米中の経済関係で長年の懸案である構造改革実現のため、中国と誠意を持って交渉を続ける。トランプ大統領は引き続き合意に楽観的だ。

米中は北朝鮮の非核化実現に向けて協力を継続し、軍縮やペルシャ湾における制裁執行でもさらなる協力があるだろう。米国は引き続き中国とのより良好な関係を求める。米国は対中関係の抜本的な再構築を引き続き追求する。

トランプ大統領は習近平国家主席と強い個人的関係を築いてきた。それを基盤に、我々は両国の国民に恩恵を与える関係強化の道の追求を続ける。我々は、米国と中国が平和と繁栄の未来を共有するために協力できる、協力しなければならないと熱烈に信じている。しかし、そうした未来は、率直な対話と誠実な交渉でしか実現できない。

【質疑での応答】

知的財産権の侵害は深刻な問題だ。ある試算によると、米経済は知的財産権侵害で貿易赤字と同じくらいの損失を出している。これらの問題に大統領は引き続き強い姿勢で臨もうとしている。ただ、我々は、経済関係を正すことができれは、それは他の問題に取り組む上での土台を作ることになると信じている。大統領は、この経済関係を正す機会は、米中関係の終わりではなく、新しい関係の始まりであると心から信じている。


2018年10月4日ハドソン研究所にて
米国の政権の中枢を担う副大統領として冷戦後初めて中国を名指しで批判し、米国の中国に対する外交方針を融和から対決へ大きく舵を切る歴史的な対中国批判演説が行われました。

あれから一年、10月24日ワシントンのウッドロー・ウィルソン・センターで行われた演説は、過去1年の関係を振り返り、中国による南シナ海での不法占領・人権弾圧・軍事拡大・国民監視社会・米国はじめ西側からの利益の窃取・技術移転の強制などを非難した上で、香港の抗議活動に対する明確な支持を表明し、Google社に圧力をかけ、検閲のための検索エンジン(ドラゴンフライ)の開発をさせたり、全米バスケットボール協会(NBA)を「中国から補助金をもらっている」と強く批判するなど、昨年同様、依然として厳しい演説が行われました。

最近トランプ大統領が二期目の大統領選挙に勝つために対中政策に日和り、米中貿易戦争の「一時休戦」みたいな空気が流れていただけに、トランプ政権の中枢であるペンス副大統領が昨年の歴史的演説に続き、第二段の対中批判演説を行った意義は大きい。

昨年の演説は、米国は中国を明確な自由主義に対する敵国だと認定し、融和的な対中政策を改め、米国の対中戦略が変わった瞬間歴史的な瞬間だと言われているが、一年が経過しても依然米政権はぶれずに中国に厳しく対応すると宣言した。

中国の南シナ海における中国の軍事拡張はアメリカのアジアにおける軍事力の影響力をなくすために行っており、これ以上中国に好き勝手にやらせないといった昨年の演説は、正しかったんだと、トランプ政権の対中政策はぶれていないと肯定した演説に思える。

今回の演説は、昨年の演説振り返った後で、こんな世界の脅威となっている中国を作ったのはいったい誰の責任か?と述べ、米国の過去の政権が中国を甘やかし、中国に資金を多大に投資してその結果中国は世界第2の経済大国になった、そしてそれが世界の脅威になった。中国の脅威を生んだのは他ならぬ私達米国であったとしている。

しかし、このように中国を甘やかしすぎた過去の政策はトランプ政権が終わらせると宣言し、トランプ政権の再選を目指すのだと宣言しております。

ペンス大統領は、演説中自分自身のことを米国の副大統領である前に、キリスト教徒であると述べました。自分のことをこのように紹介しています。

私は Christian、Conservative、Republican、まずキリスト教徒でありそして保守主義者で、共和党員であると、そしてこの順番が自分にとって大事なんだといっております。つまり、演説で、中国共産党政権が行っているキリスト教徒の神父や牧師を逮捕していること、聖書の販売を禁止し教会をなんと破壊していることにふれ、中国が行っているで宗教的弾圧は許せない行為だと言っているのです。

更に、中国の新疆ウイグル自治区でウイグル人のた人権弾圧に触れ、強制収用強制収容所に100万~300万人以上のウイグル人を強制収用して拷問にかけている。
マルコ・ルビオ上院議員が中心となってウイグル人権政策法案が2019年9月11日米上院を通過させた。この法案は、ウイグルのイスラム教徒に対する人権侵害を非難し、中国内外のウイグル人への拘束や拷問、虐待を止めさせようとするものです。

トランプ政権は更に、10月7日、トランプ政権がウイグル人の人権を守るために中国への経済制裁を強化しました。ウイグル人弾圧にかかわっている中国共産党の高官20名を入国禁止とし、商務省は中国のウイグル人に対する人権侵害を理由に、中国企業28社に対し、事実上の「禁輸措置」が行われた。

新たに制裁対象になった会社は、中国のAI分野をリードする新興ハイテク企業が含まれています。例えば、顔認識のソフトウェアを作っている「センスタイム(SenseTime)」という会社は米国のAI半導体企業「エヌビディア(Nvidia)」の技術があって初めて成立する会社であり、今後、「センスタイム」が「エヌビディア」と取引できなくなると、間違いなく競争力を失うことになります。他にも米国は、中国の監視社会が世界に広がることを非常に警戒しており、中国の監視カメラ企業の「ハイクビジョン」も制裁28社の一社で、中国のAI覇権奪取を阻止しようとしています。

共和党のマルコ・ルビオ議員や、ペンス副大統領などの保守派の政治家は、アメリカの建国の精神に立ち返り、「自由」や「民主主義」を守ることが正義だと考えています。

ペンス副大統領のこの演説は日本への批判でもある。安倍政権は消費税増税の愚行に続き、習近平を国賓として呼ぼうと言うのだから米国は日本を韓国と同じく無能な信用できない国と見なしてしまうだろう。

外交は押したり引いたり駆け引きは必要なのだが、
ウィグル人などの少数民族を迫害し民族浄化を続け、香港の一国二制度を今葬り去ろうとしている習近平と会談するのはいいが、国賓とするのは愚行だ!

中国は国際ルールや条約を守らず国家主権、自由・民主主義、人権、法の支配といったウェストファリア条約で確立・維持されてきた体制に挑戦し、全体主義体制への転換を意図していることは明確であろう。

習近平を国賓で受け入れるということは、天安門事件から3年後の天皇訪中で制裁突破を許し世界の顰蹙を買った再現にも等しい。

習近平の国賓待遇は日本や諸国に安全保障上の大きな脅威をもたらし、大きな禍根をもたらすこと必定であろう。

日本政府も10月8日、中国を念頭に、原子力や半導体など安全保障上重要な技術を守るために、外国からの出資を規制する外為法の改正案を発表しました。

米国や欧州が中国への技術流出を防止するために、大幅な規制強化に動いているなか、「このままでは日本が抜け穴になりかねない」という危機感があります。

今後も「米中新冷戦」の枠組みが続くことを考えると、日本は将来的に米国と足並みを揃え、例えば、最先端の半導体などの軍事転用可能な製品を中国には輸出しないという取り組みが必要です。

ペンス副大統領演説では尖閣諸島のことに触れ、尖閣諸島については中国の挑発に対して日本のスクランブルこの回数が今年は過去最多になる見通しになり、中国海警(湾岸警備隊)が尖閣諸島周辺にもう60日以上も連続で艦船を送り込んでいることに危機感を表しているのに国賓だの正常化と馬鹿なことをつづけるのであれば、見限りたくなります。

このまま安倍首相が二階幹事長に引きづられ親中路線に舵をきるのであれば、私は自民党には投票することはいたしません。自民党の国会議員はペンス副大統領演説を襟を正して聴き、間違っても米国を裏切る行為をしてはならない。

日本は日米同盟を堅持しながら、アジアの平和を守るために、自由や民主主義、人権を守るリーダー国としてもっと大きな役割を果たしていくべきです




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RipsawM-5

【Military.com】 Matthew Cox 2019.10.14 

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A team made up of Textron Systems, Howe & Howe and FLIR Systems, Inc. is debuting the new Ripsaw M5 unmanned vehicle it intends to offer for the U.S. Army’s Robotic Combat Vehicle effort at the 2019 Association of the United States Army’s annual meeting. (Courtesy Textron)

Textron Systems社が率いるチームは本日、米陸軍のRobotic Combat Vehicleの取り組みに参加する予定の新しい10トンの無人戦闘ワゴンを公開しました。

テキストロン社の子会社であるHowe and Howe TechnologiesおよびFLiR Systems Inc.は、ワシントンDCで開催された2019年米国陸軍協会(AUSA)の年次総会の展示フロアに、Ripsaw M5無人追跡車両を展示する予定です。

陸軍の近代化の取り組みの一環として、このサービスは、ロボット戦闘車両の軽量、中型、重型の開発と実用化(フィールド化)を計画し、無人車両を自軍(有人で指揮誘導する場所)の前面、最前戦に送るオプションを提供します。

HoweとHoweは、9/11の攻撃の直後にRipsawプラットフォームの開発を開始しましたが、M5バージョンは「現状維持」には程遠い、と同社の上級副社長Geoff Howeは防衛記者団に語りました。

「私たちがシステムに投入するエネルギーのすべては革新的でなければならず、将来的に進歩を示さなければならず、その中でアメリカの戦闘機の保護を助けなければなりません」と彼は言いました。「2006年、私たちは最初のリプソー1台でDCオートショーに参加しましたが、13年後、当社の出展車輌は最高の車の1つと考えています。」

Ripsawがロボット戦闘車両の取り組みにもたらす利点の1つは、軽量および中型RCV、Mike Howe、How and Howeのシニアバイスプレジデント向けの「2つの要件の中心にあるDNAがぴったり」ということです。


「リプソーをより重いスケールに移動し、媒体の要件を完全に満たし、その後ライトにダウンスケールすることは、工学的に非常に簡単です」と彼は、リプソーをその種の最初の真にスケーラブルな車両と呼びました。

「これまで米国陸軍のためにそれを行った人は誰もいなかったので、本当にスケーラブルになったので、このミッションセットの要件は6,000ポンドのペイロードが必要になると言うことができます。このサスペンションパッケージが必要になります。このペイロードをこの時点で配信するために。または、1,000ポンド[リモートウェポンステーション]システムが必要になる場合、同じシャーシ、同じサスペンションコンポーネントをわずかなバリエーションで使用し、スケールダウンすることができます。」

軽量バージョンは、わずかに小さいシャーシを持つため、ヘリコプターからスリングロードで運ぶことができますが、両方のバージョンは共通のコンポーネントと共通の駆動システムを使用します、とマイク・ハウは言いました。

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A team made up of Textron Systems, Howe & Howe and FLIR Systems, Inc. is debuting the new Ripsaw M5 unmanned vehicle it intends to offer for the U.S. Army’s Robotic Combat Vehicle effort at the 2019 Association of the United States Army’s annual meeting. (Courtesy Textron)
Textron Systems、Howe&Howe、およびFLIR Systems、Inc.で構成されるチームは、2019年の米国陸軍協会の年次総会で、米国陸軍のロボット戦闘車両の取り組みに提供する予定の新しいRipsaw M5無人車両をデビューさせています。(提供:Textron)

FLIR Systemsの政府および防衛ビジネスユニットの社長であるDavid Rayは、M5には敵の脅威に対する長期監視を提供できるFliRセンサーも搭載される予定です。

「戦時の状況に耐える堅牢なソリューションを構築しました。これにより、顧客は360度完全にカバーできます」とRay氏は言います。

FLiRシステムはまた、人工知能を使用して、「物体検出や、実際に動物からの人を認識できるようにすることで、戦闘機により大きな理解をもたらします」とRay氏は述べています。

マイク・ハウ氏によると、このデザインの特徴は、車両の前面にある小型のFLiRロボットが出て、小規模の偵察を行うことができるランプです。

「有袋類型のロボット工学がこのRCVにとって本当に重要になることを知っている」と彼は言った。「[状況認識]のために、このロボットから小型のロボットを出させる必要があります。」

現在、M5は、ウェイポイントナビゲーションに依存して、リードフォロー移動およびオフロード移動を実行できます。

Textron Systemsの社長兼CEOであるLisa Atherton氏は、次のように述べています。

陸軍はRCVのプロトタイプのリクエストをリリースしていませんが、Textronチームは、プロトタイプが競合する準備ができていると確信しています、とアサートンは言いました。

「Textronシステムは数十年の装甲車両の経験をもたらします」とAtherton氏は語りました。

「私たちは実用的なプロトタイプを構築しました...それは機能し、構築され、動き続けています。」
TEXTRON SystemsはAUSA 2019にてRipsaw M5無人戦闘車輌を公開

この未来的なRipsawシリーズは、ハウ兄弟によって2000年に小さな家族プロジェクトとしてRipsawシリーズを始めました。2001年にダラスの自動車ショーに出展し、アメリカ陸軍の関心を集めました。米軍は無人車輌(有人も可能)プロトタイプのMS-1を作製しました。

RipsawMS-1は、最大1 km(0.62マイル)離れた別の装甲車両の兵士が遠隔操作しながら、弾薬を自己装填し、リプソーのその武器システムは、敵の正面で、わずか数秒、味方の兵士を脅威にさらすことなくターゲットを攻撃することができます。

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MS-1

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Ripsaw MS2 UGV

その未来的フォルムは、ハリウッドにも目に留まりヴィンディーゼルを主演とするアクションスリラー映画の続編である「ザフェイトオブザフューリアス」にて、リプソーシリーズの有人
軽戦車が使われた


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Ripsaw® M5

Textron Systems社がAUSAショーで披露したM5は約10トンで、最大速度は約64.4km/h。その砲塔は、陸軍の8輪のM1296ストライカードラグーンの砲塔と同じ30mm XM813ブッシュマスター主砲を搭載しているため、その重量は軽く、非常に優れた武装車両となっています。


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The M5's TacFLIR 280-HD sensor turret.

電気光学および赤外線カメラを含むFLIRシステムTacFLIR 280-HDセンサータレットを上部に備えています。また、砲塔自体にデジタル照準システムがあります。

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Howe and HoweとFLIR SystemsM5デ​​モンストレーターは、小型ドローンおよび無人地上車両を展開が可能。R80Dスカイレイダー小型クワッドローター型ドローンを離陸させることができる。また、内蔵ベイフロントに用折り畳み式のランプを備えて小型無人地上車両(SUGV)を発進させることが出来る 、これは通常、爆発物の処理と都市偵察任務に使用されます。 

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小型ドローンは、Ripsawの前方を偵察し、独自のセンサーの範囲を拡張したり、建物内を含む到達が困難なエリアを調査したりできます。M5は見通し外のデータリンクを伝送し、通信リレーとして機能して、他の友軍に情報を迅速に伝達し、周囲の戦場の全体的な感覚を向上させることができます。

【読売新聞】 主任研究員 神保 謙 2018年7月30日

軍事技術の革新は国際関係のパラダイムを変革させることがある。20世紀における核兵器の登場や、冷戦後の情報通信技術を駆使したネットワーク中心戦はその代表的な例である。そして近未来に「全ての作戦領域に革新的変革をもたらす」(ワーク元米国防副長官)ことが確実視されるのが、人工知能(AI)とロボティクスである。

現代の軍事組織はすでに高度にネットワーク化され、政策決定者、司令部、部隊、兵士個人がリアルタイムに戦場空間を認識できる。すでに無人化システムは、対テロ作戦、警戒監視、危険性の高い戦域での活動で本格的に運用されている。今後はAIとロボティクスの応用で、人間が「判断の環わ」に組み込まれていた軍事システムから抜け出し、自律的な軍事行動やロボット同士の戦闘さえ展開されるかもしれない。これが「戦場のシンギュラリティ(特異点)」と呼ばれる未来像である。

 主要国軍は陸・海・空の各領域で、無人化技術の導入と自律システムの研究開発を日々進めている。無人航空機は、高高度で滞空する機体から小型・携帯型まで多様なタイプが存在する。陸上システムでは、防護・作戦支援・戦闘員支援・兵站へいたんといった領域で、クローラー型ロボット、装甲車やトラックの自動走行などが実現している。海上・海中では無人水上艦、無人潜水艦が数多く開発され、対潜哨戒や警戒監視活動を実践している。それぞれのシステムが自律的な編隊(スウォーム)として作戦を行うことが徐々に可能となっている。

 無人化システムとロボティクスは、軍事における指揮統制の階層性をさらに取り払い、高リスク活動やルーティン活動を人間より遥はるかに高精度で遂行し、優れた探知・識別・選定能力によって軍事作戦の効率を飛躍的に高めることが期待されている。

 しかし、ロボティクスを本格導入した国とそうでない国の非対称な関係や、ロボット同士での抑止と危機エスカレーションをどう管理するか、まだ未知の領域である。またロボットが人間の生命を奪うことへの倫理的問題や法的責任についても、国際社会はまだ議論を始めたばかりである。

 「戦場のシンギュラリティ」の到来は不確実だが、無人化システムとロボティクスは勢いよく安全保障の諸相を変革させている。日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増し、長い国境線と広大な排他的経済水域を持ち、少子高齢化が進み自衛隊員の確保が困難な状況において、無人化システムとロボティクスの導入は我が国でも積極的に検討されるだろう。同時に「戦場のシンギュラリティ」の過程の世界と地域の安全保障秩序がどうあるべきか、日本は技術、倫理、法律、軍事面からの議論をリードするべきだろう。
 
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Ripsaw M5 無人戦闘車輌を見ていると、この先最前線の戦闘車輌は安価なUGVにとってかわられる可能性が高い。750,000ドル 約8000万円という安価な値段。16式機動戦闘車のウイングマンとして運用し、30mm機関砲の砲塔に加え、対戦車ミサイルを搭載するなどして、陸自に将来的に配備できないものであろうか?

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NHKニュース

2019年9月14日サウジアラビアの石油施設が、世界で初めて無人兵器だけによる空爆が実施された。これは、真珠湾攻撃/マレー沖海戦以来のパラダイム転換である。
 
使用したドローンは市販の撮影用より大型で、10キロ以上を搭載して数十キロ飛行可能な大型機ではあるが、価格は百万円程度に過ぎず、戦闘機やミサイルを使った場合の1000分の1以下の費用と見積もられています。

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Yahooニュース

小型ドローン18機、クッズ-1型巡航ミサイル7基の攻撃であったが、地表や建造物スレスレ低空飛行であったためサウジのレーダーシステムが機能せず、攻撃を受けるまで気づかなかったという。
※クッズ-1型巡航ミサイルはイラン製フーシ派が所有

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クッズ-1型巡航ミサイル

おそらくこの歴史的2019年サウジ石油施設攻撃は、ミサイルと無人兵器が戦争の主流となり今後21世紀は無人兵器同士が戦うようになる可能性が高い。

有人戦闘機が無人になるような事ではなく、小型で低コストな無人ビークルが大量に配備される可能性が高いと思います。

航空機、ヘリ、小型船舶、潜水艦、人工衛星、小型戦車など多くの無人兵器がすでに実用化され使用されています。

航空機やミサイルの進歩で敵のミサイル到達範囲に軍艦や航空機を侵入させるのは不可能になりました。

そこで攻撃されても良い低コストな無人船や無人機を投入し、相手側も無人兵器で対応するのが今後の戦場になります。

人間が判断したり操縦したのでは対応が遅れるので、24時間AIが状況を判断して操縦したり対応するようになるでしょう。

いったいどんな戦場となるのか・・・・


【クローズアップ現代】2019年10月24日(木)

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サウジアラビアの石油関連施設への攻撃であらわになったドローン兵器の脅威。今回、明らかになったのは、これまでアメリカなどの軍事大国が独占してきた軍事用無人機=ドローンの技術が、イランを中心に中東各地に拡散し、テロや紛争に使用出来るようになったことだ。なぜ、ここまで高度な技術を手に入れることが出来たのか?番組では、イランや共闘する武装勢力が、いかに安価な部品を入手して、飛距離などの性能を伸ばしてきたのか、その秘密に迫る。さらに、ドローン兵器が世界中に拡散し、世界の原発や、来年の東京オリンピックもリスクにさらされているという。テロの手法を根本から大きく変えると言われるドローン兵器、その波紋に迫る。

出演者
岩本誠吾さん (京都産業大学法学部 教授)
保坂修司さん (日本エネルギー経済研究所)
武田真一 (キャスター) 、 合原明子 (アナウンサー)


■世界や日本を脅かす“新たなテロの時代”

「ゴルゴ13」の作者さいとう・たかをさん。
4年前に予見していたことが、現実のものとなりました。ドローン兵器の脅威です。

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先月、サウジアラビアの石油施設に対して、ドローンによる攻撃が行われたのです。

サウジアラビア国防省 報道官
「これは、石油施設で見つかった、ドローンの残骸です。」

劇画家 さいとう・たかをさん
「もう戦争を人間同士でやらなくなるでしょう。機械の戦争になってきたら、もう、まさに破滅でしょうね。」

無人航空機、ドローン。今、各国で開発が進み、戦争やテロに使われる兵器となっています。
NHKの取材で、世界中から集めた民生品が転用され、拡散する実態も見えてきました。
イギリスでは、空港にドローンが進入。身近な施設が標的になっています。
来年オリンピックを迎える日本でも、対策を迫られています。
世界に拡散するドローン攻撃の脅威。進化する、新たな兵器の実態を追います。

■徹底追跡!中東で急速に拡散 驚きの実態

先月、ドローンと巡航ミサイルの攻撃を受けた、サウジアラビアの石油施設。世界の原油供給量のおよそ5%が一時生産を停止し、世界を不安に陥れました。

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大手商社は警戒感を強め、中東に代わる原油の調達先も探り始めています。

シンガポールのグループ会社
「寝耳に水というか、こういった攻撃に対する備えが、そもそも必要だという認識すらなかったので。」

サウジアラビア政府は、ドローンの残骸を公開。世界最大規模の石油施設を襲ったのは、18機のドローンだとしたのです。

サウジアラビア国防省 報道官
「これは、石油施設で見つかった、ドローンの残骸です。イランの無人航空機によく似た三角形の翼です。GPSも使われていて、より正確な攻撃を可能にしています。」

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攻撃を行ったと声明を発表したのは、サウジアラビアと敵対する、イエメンの反政府勢力でした。しかし、サウジアラビアと同盟関係にあるアメリカは、この声明を認めず、攻撃に直接関与したのはイランであるとの主張を強めています。一方で、イランは言いがかりだとして関与を全面的に否定しています。

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なぜ、サウジアラビアはドローンによる攻撃を防げなかったのか。世界の軍事用ドローンの研究を行っているゲッティンガー所長は、ドローンの特性をよく利用した攻撃だったと見ています。
被害を受けた石油施設には、ミサイル攻撃に対応した防空システムがあったと見られています。しかし、ドローンは低空で侵入する上に、小型であるため、従来のレーダーでは捉えにくいというのです。

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バード大学ドローン研究センター ダン・ゲッティンガー所長
「ドローンは小さいので、鳥のように見えるのかもしれません。つまり、現在の防空システムのありかた故に、ドローンを識別するのが難しいということです。」

さらに、今回のドローンには、極めて高い性能が備わっていることも分かってきました。防衛省の装備品に詳しい、東京理科大学の平塚三好教授に、ドローンの残骸を分析してもらいました。

東京理科大学 平塚三好教授
「これは、比較的わかりやすいと思うんですけど、ウィングレッドと呼ばれる、垂直の羽が非常に高い。この羽の高さが高いということは、それだけスピードが出る。時速200キロ以上は出るだろうなと。時速200キロ以上出すということは、それなりの大きさのエンジンを使わなくてはいけない。」

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エンジンの残骸を見ると、アメリカの軍事用ドローンのエンジンによく似ていると、平塚教授は指摘しました。

東京理科大学 平塚三好教授
「ここら辺の部分、この排気ダクト。この排気ダクトと、ここのダクトが、ほぼ同じですよ。ほぼ同タイプの、同じレベルのタイプのものだと考えていい。」

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中東では、攻撃手段として、高性能のドローンが最近頻繁に使われています。
ドローン開発に力を入れるイランで、その背景を探りました。交渉の末、イラン革命防衛隊のキャナニモガダム元司令官が取材に応じました。イランのドローン技術の源流。それは、敵対するアメリカにあったと語りました。

イラン革命防衛隊 キャナニモガダム元司令官
「イランは、アフガニスタンで墜落したアメリカのドローンを捕獲し、利用しました。部品を分解することで、ドローンの造り方を習得したのです。」

2000年代、アメリカはアフガニスタンの戦場にドローンを投入。当時、ドローンの高度な技術は、アメリカやイスラエルがほぼ独占しており、山岳地帯に潜伏するアルカイダなどの動きを偵察し、攻撃に活用しました。この時、イランは、各地でアメリカのドローンを回収し、機体を分解して、その技術を習得したと言うのです。

イラン革命防衛隊 キャナニモガダム元司令官
「イランは、世界の5本の指に入る、ドローンの技術大国になったと言えると思います。今や私たちにとって、ドローン製造は、おもちゃ作りのようなものです。おもちゃです!誰もが、ドローンの技術を使える時代なのです。」

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ドローンをつくるための部品は、世界中から集められることも分かってきました。イランの支援を受ける、イエメンの反政府勢力のドローンを調査した、国連の報告書です。ドローンを分解すると、使われていたのは、ほとんど民生品でした。プロペラは中国製。GPSセンサーはウクライナ製。制御装置は韓国製でした。

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私たちは、制御装置を製造した企業を韓国で探しました。企業は、無線機器の部品を扱う世界的なメーカーでした。企業に尋ねたところ、製品が軍事用のドローンに使われていたことを知りませんでした。価格は1万2000円ほど。通常は、無線で操縦する飛行機などの進行方向を制御するための部品でした。

国連の報告書によれば、制御装置はテヘランの会社に、最終的に輸出されていました。テヘランの中心部にある会社を訪ねてみると、そこはプラモデルや無線操縦の模型の店でした。世界各地の模型の部品が売られていました。

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店主
「部品は世界中から仕入れるよ。アメリカ、ドイツ、韓国、日本からもたくさん来るよ。」

無線操縦の模型に使われる、誰でも手に入れられる部品が、軍事用のドローンに使われていたのです。

もともと、中東で高度なドローンを独占していたのは、アメリカの同盟国イスラエルでした。2000年代から、本格的に軍事用ドローンを活用し、パレスチナに対して攻撃を続けてきました。今、その状況は変わりつつあります。イランは、ドローンの製造技術を中東各地の武装組織に伝え、イスラエルなどアメリカの同盟国への攻勢を強めています。

これはイスラエルが公開した映像です。今年8月、隣接するシリアから、ドローンを飛ばそうとする複数の人影。イスラエルは、イラン側が攻撃をしかけてくると判断し、この後、殺害しました。

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イスラエル軍 報道官 ヨナタン・コンリクス中佐
「いったんドローンが飛び立てば、攻撃を阻止するのは難しくなるので、その前に止めなければなりませんでした。」

殺害されたのは、23歳のレバノン人、ハサン・ズベイブとヤセル・ダヒル。イスラエルは以前から2人をマークし、その行動を警戒していました。

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2人はどのような人物だったのか。それを探るため、私たちはレバノンに向かいました。イランの支援を受ける、武装組織ヒズボラが勢力を張り、イスラエルとの戦闘状態が続いています。2人の行動を、ヒズボラに近い地元紙の記者が取材していました。

アハバール紙 フセイン・アミン記者
「2人は高校卒業後、イランに留学しましたが、明確な目的を持っていたのは確かです。それは、航空工学を学び、ヒズボラの武装闘争に加わるためでした。」

2人は、ヒズボラのドローン技術者でした。ヒズボラの使命を帯び、奨学金を受けながら、イランでも特別な大学に通っていました。
イマーム・ホセイン大学。イラン革命防衛隊が管理・運営する大学です。学生の卒業式とされる、ホームページの映像です。直接の撮影は禁じられていて、内部の様子を詳しくうかがうことはできません。

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取材に応じた革命防衛隊のキャナニモガダム元司令官は、この大学の設立にも関わったといいます。

イラン革命防衛隊 キャナニモガダム元司令官
「我々の考えやイスラム革命をよく理解する科学者なら、誰でもこの大学に招待します。彼らは、ここで学び、イスラエルに対抗する国々に技術を移転するのです。最高指導者ハメネイ師は、それを奨励しており、我々は支援を惜しみません。」

レバノンで中東情勢を長年分析している、ムハンナド・ハッジアリ氏。イスラエルやアメリカの軍事的な優位性を、ドローンが揺るがすと指摘します。

カーネギー中東センター ムハンナド・ハッジアリさん
「ドローンは確実に、地域の情勢を一変させています。ドローンを飛ばして、アメリカが支援する地域の中心部を攻撃する能力があり、それに対して、アメリカに、なすすべがなければ、それはイランの能力を物語るものとなるでしょう。ドローンは、地域の抑止力のバランスを塗り替えることになると思います。」

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■新たな“貧者の兵器”その脅威

武田:中東情勢に詳しい保坂さんは、その脅威について、このように見ていらっしゃいます。まず、「新たな貧者の兵器」。これはどういうことでしょうか。

ゲスト 保坂修司さん(日本エネルギー経済研究所)
保坂さん:ドローンは、非国家主体にとっては安価で、簡単で、効果的で、なおかつ正確に空からの攻撃ができるという、極めて大きな脅威になるわけですね。これまで中東のテロ組織でいうと、自爆テロというのがよく思い浮かぶと思いますけれども、自爆テロは、しばしば貧者の誘導爆弾というふうに言われていたんですが、実際、自爆テロリストは警戒厳重な場所には近づけないわけで、必然的に彼らは、いわゆるソフトターゲット、警備の緩い場所にしか攻撃できなかったわけですね。それが、ドローンを使うと一気に攻撃の場所が拡大していくと、選択肢が増えるということだと思います。

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武田:サウジの石油施設のようなものも狙えるようになるということですね。

保坂さん:実際、2006年にサウジアラビアの同じ施設がアルカイダによって攻撃を受けたんですけど、そのときには実際、治安当局によって撃退されています。ほとんど被害はなかったんですけど、サウジアラビアのように、ばく大な軍事費用を使って防衛体制を築きながら、今回のように非常に安いドローンで攻撃を受けて、しかも、それが世界経済を揺るがすぐらいの影響を与えたという点は、やはり大きいと思います。

武田:そして中東ですが、ドローンの実験場になっているということなんですね。

保坂さん:もともと中東は非常に不安定で紛争地だったので、テロ組織も含めて、多くの新しい軍事技術を使おうとしていたわけですね。特にアメリカが2000年代になってから、実際、軍事ドローンを中東で使うようになって、それが効果を上げたわけです。それを見て、イランもドローン開発にどんどん加速していくと。その結果、中東がまさにドローンの実験の場になったということなんですが。ただ、今はもはや、実験の段階を通り過ぎて、実践の場になっているということですね。

武田:そしてもう一方、ドローン兵器の現状を研究されている岩本さんは、その脅威についてこの点を強調しています。「民生品は規制が難しい」。

ゲスト 岩本誠吾さん(京都産業大学法学部 教授)

岩本さん:ドローンというのは、民生用と軍事用に分けられていますけれども、境があいまいなんですね。例えば、民生用で災害用でも使われますし、趣味として、おもちゃとして使う場合もある。最近の民生用のドローンは高性能なんですね。それに例えば、カメラだけじゃなくて、爆薬をつけるだけで、それが自爆ドローンになるわけで。またVTRでもありましたように、各センサーとかプロペラとか、制御装置も通常の貿易で入手可能なわけです。ですから、テロリストのレベルでも、ホームメードの手作りの武装ドローンが造れるということですね。

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■世界に拡散 背景に米中対立

合原:実は、ドローンの拡散というのは中東だけではないんです。こちら、アメリカのバード大学ドローン研究センターが今年発表しました、軍事用のドローンの拡散を示す地図なんです。大型の攻撃用だけでなくて、小型の偵察目的などのタイプも含まれています。2010年には60だったんですけども、今年は95の国と地域と、およそ1.5倍に拡大していると指摘しています。日本も赤く塗られていますが、自衛隊が防衛装備品として、偵察や災害対応などのために7機種運用しています。今後、さらに導入が予定されています。

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こうしたドローン拡散の大きな要因が、中国とアメリカの存在なんです。近年、中国はドローン開発に力を入れ、輸出を急拡大しています。今月、行われた建国70周年のパレードでも、人工知能を備えたものなど、最新のドローンが公開されました。バード大学によりますと、今や中東やアフリカを中心に、軍事用としておよそ30か国へ輸出しています。

これに対抗する形で、アメリカも動いています。去年、トランプ大統領は大型ドローンの輸出規制を緩和する措置を発表しました。これまでは、テロ組織への流出を防ぐことなどを理由に輸出を規制していたんですが、国内の防衛産業から中国のシェア拡大を懸念する声が広がりまして、輸出の緩和に踏み切りました。さらに、トルコやロシアも独自に開発をして、輸出に乗り出していまして、ドローンの拡散まだ続くとされています。

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武田:岩本さん、こうして米中、各国が競うようにドローンを輸出するような状況になっているわけですけど、この拡大のリスク、どうご覧になっていますか?

岩本さん:国際社会においては、国際条約で武装ドローンの規制というのはないんですね。ただ、自主規制という国際的な枠組みがございます。アメリカは、その枠組み内で厳格な輸出規制をしていたわけですね。例えば、サウジは武装ドローンが欲しいんですけど、アメリカは売らない。その隙を突いて、中国がサウジに武装ドローンを輸出していると。そうなると、アメリカにとっては軍事産業からの突き上げといいますか、圧力があって、貿易の機会を奪われるということで、アメリカもトランプ政権になってから武装ドローンの規制を緩和し始めた。米中がそろって武装ドローンの輸出を加速させているというのが現状かと思います。

武田:今、ドローンの脅威は身近なところまできています。日本は、これからどう対応していけばいいんでしょうか。

■空港・原発…さまざまな施設が標的に

ドローンは、さまざまな施設を標的にしています。
今年1月、イギリスの空港に何者かが民生用のドローン1機を侵入させ、運航が1時間以上ストップしました。

乗客
「ドローンが飛んできて、着陸できなかったの。」

イギリスでは、航空機にドローンが接近したという報告が、去年だけで125件と急増しています。

さらに、こちらは、去年フランスの環境保護団体がネット上に公開した映像。「スーパーマン」を模したドローンが向かったのは、使用済み核燃料が保管される原発の建屋です。ドローンを使って、原発の安全管理に疑問を投げかけました。

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“フランス電力は発電所の安全管理を徹底するべきだ”


■東京五輪・パラリンピックも…日本はどう備える?

こうした中、来年オリンピックを控えた日本でも対策が始まっています。東京オリンピック・パラリンピックで警備を担当する会社です。

セコム技術開発本部 高須雅勝マネージャー
「こちらが、不審なドローンの飛行を検知する、ドローン検知システムです。」

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この会社では、3年前にドローンを検知するシステムを実用化。高性能のカメラやレーダー、マイクによって、150m先までのドローンを探知し、追尾します。来年のオリンピックを見据えて、さらなる改良を進めたいとしています。

セコム技術開発本部 高須雅勝マネージャー
「どこからどうやられるか分からないっていうのが、一番の脅威だと思っています。早期検出して、人が対応する時間を稼ぐっていうのが一番の課題。」

一方、海外から新たな防御兵器を売り込む動きもあります。2000年代からドローン兵器を使い続けてきた、イスラエルにある企業です。

「こちらのドローンは、妨害されてコントロールができない状態です。私たちがドローンのGPSを妨害しているのです。」

開発したのは「妨害電波」によってドローンを撃退するという新兵器。
まず、半径5km以内のドローンをレーダーやカメラで検知。危険と判断した場合は、電磁波を発射しドローンのコントロールを奪うことができるといいます。現在、紛争地域などで実戦配備を進めています。

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ラファエル社 開発責任者

「こうしたシステムを必要とする顧客は世界中にいます。もちろん、わが社は日本のオリンピックも視野に入れています。」


4年前にドローン兵器の脅威について作品にした、さいとう・たかをさん。ラストシーンで描いたのは、主人公が電磁波を使ってドローンを撃退する姿でした。兵器が、新しい兵器を生み、悲劇が繰り返されていく現状に、やるせない思いを感じています。

劇画家 さいとう・たかをさん
「人間のばかばかしさは描いているつもり。こんなことしていたら、どうしようもないぞという。戦争ばかりにもし、いってしまったら、突き詰めて、人間が全滅するまでになる。もうそろそろ、気が付いてもいい。」

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合原:関西空港でドローンのようなものが目撃されたという情報がありました。一時的に離着陸が見合わせとなり、39便に遅れが出るという事態も起きています。

武田:そのドローンへの対策ですが、防衛省は来年度の概算要求で、およそ28億円を計上しています。妨害電波で飛行をできなくする装置や、網で捕獲する機材を導入することが有効かどうか、検討する費用として盛り込んでいるということなんですが、取りうる対策として、岩本さんが挙げているのがこちらです。まずは、競技会場や主要空港上空での飛行禁止。それに加えまして、やはり電波妨害は検討されているということですね。


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岩本さん:飛行禁止は、今の現行法で規定されているんですけど、違法な飛行をしているドローンに対する対抗措置の具体的な規定がないんですね。電波法では、電波妨害が違法となっていますので、例えば警察とか自衛隊が電波妨害装置を使用することが、合法か違法というを例外規定として認めるような法改正が必要だと思いますね。もう1つは、今は誰でも購入できて使用できると。それを例えば、ドローンの購入者の年齢制限とか免許制とか、ドローン本体の機体の登録制といったことで、誰が使用して誰が購入したかということを明確にして、軍事転用されないようにする法規制が、今後、必要になるだろうと思います。

■どう向き合う?“新たなテロの時代”

武田:ドローンが軍事目的やテロに使われる事態が拡大していますけれども、こうした状況にどう歯止めをかけるべきなのか。キーワードを書いていただきましたので、お示しください。

岩本さん:「共通認識」ということで、我々は、やはり武装ドローンの拡大が国際緊張を増幅させるということを、もう一度、共通認識を持つ必要があるだろうと。そして、国際規制の自主的な国際枠組みを、もう一度、再構築する必要があるというふうに思います。

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武田:保坂さん、新たな貧者の兵器というお話がありましたけど、その貧者の兵器を使ったテロの時代に、どう向き合えばいいのか。キーワードをお願いします。

保坂さん:私のキーワードは、「ヒトゴトではない」ということです。軍事ドローンの利用を減らすためには、そもそも紛争を解決しなければならないというんですけれども、これは多分なかなか難しいので、そういう時代に今、我々がいるということを意識することが重要なんだと思います。かつて、官邸、あるいはアメリカのホワイトハウスにドローンが落ちるという事件もありましたし、最近ではデンマークで警察がドローンによって襲撃を受けるという事件。また、ISによって感化された人が、シリアにドローンを密輸しようとしたこともありました。それが、ヨーロッパ、あるいは中東での出来事ではなくて、場合によっては日本にもやってくる可能性があるということを、やはり認識する、意識することが重要だと思います。

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武田:さまざまな利便性があるドローンですけれども、それが世界の分断や混乱を、さらに深める可能性があるということを自覚しなきゃいけない。

保坂さん:そうですね。ドローンは技術としては、日本の未来にかかっているものなので、非常に悩ましいところではあると思います。


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量子コンピューターで「超計算」人類の手中に 
スパコン1万年分、3分で グーグル実証か 
【日本経済新聞】2019/10/19 

人工知能(AI)などに続く革新的技術として期待される量子コンピューター(総合2面きょうのことば)が「スーパーコンピューターを超える日」が近づいてきた。米グーグルは、理論上の概念だった性能を実証し、最先端のスパコンで1万年かかる問題を瞬時に解く実験に成功したもようだ。米IBMなども研究に力を入れる。急速な進歩はいずれ人類にこれまでにない計算パワーをもたらす。AIの活用や金融市場のリスク予測などを通じ、社会にディスラプション(創造的破壊)を起こす可能性を秘める。

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グーグルが開発したとされるチップ

グーグルが「量子超越」を達成したもようだ――。英フィナンシャル・タイムズは9月、こう報じた。日本経済新聞が入手した資料によると、最先端のスパコンでおよそ1万年かかる計算問題を、同社の量子コンピューターが3分20秒で解いたという。

量子超越は、従来のコンピューターでは困難な計算問題を量子コンピューターが解く性能を指す。理論上はスパコンを上回るとされた計算性能を、グーグルは世界で初めて実証したとみられる。同社は「コメントできない」としているが、事実なら「教科書に載るレベル。歴史に残る成果」(科学技術振興機構の嶋田義皓フェロー)だ。近く正式発表するもようだ。

量子コンピューターは「量子力学」という物理法則に従って動く。従来のコンピューターは「0」か「1」で情報を表すが、量子力学の世界は「0であり、かつ1でもある」という特殊な状態が起こりえる。

この仕組みを利用した「量子ビット」と呼ぶ計算単位を使うことで、膨大な情報もまとめて処理できる。計算の回数が大幅に減り、時間が劇的に短くなる。グーグルは今回、53個の量子ビットを実現し、乱数をつくる計算でスパコン超えの性能を実証したようだ。

グーグルなどが量子コンピューターの研究に乗り出したのは、半導体の微細加工による従来のコンピューターの性能向上に限界が見え始めたためだ。AIなどの登場を受け、膨大なデータを扱えるコンピューターが求められている。

50~100量子ビットに到達し、開発は「NISQ」と呼ぶ中規模の量子コンピューターに移りつつある。まだ幅広い計算に使えるわけではないが、経済や産業、社会を変えると期待が膨らむ。

渋滞解消に一役

計算能力が足りないために、解決しない難題は多い。例えば都市部の渋滞解消。現在は無数の車がそれぞれの都合で走り、渋滞を招く。1台ずつが進む道を短時間に計算するのは困難だ。量子コンピューターを使い、車ごとに「渋滞を起こさない最適ルート」を指示できれば解消に役立つ。

AIによる画像や言語などの処理も短時間、省エネになる。計算力を生かし、個人の体質に合わせて薬を作り分けるような新たな医療の誕生も後押しできる。

量子コンピューターの「使い道」の開拓に力を入れるのがIBMだ。16年に量子コンピューターを外部の利用者にクラウド経由で公開した。世界で15万人を超す登録利用者のほか独ダイムラーや米JPモルガン・チェースなど80近い企業などと研究を進める。

日本では慶応義塾大学に連携拠点があり、銀行や化学大手が参加する。画期的な薬や材料の開発、金融市場のリスク予測などの研究が熱を帯びる。

暗号破る恐れ

ただし、量子コンピューターがもたらすのは「光」だけではない。革新的技術は時に脅威となる。ささやかれるのが、ネット社会が根底から揺らぐリスクだ。

現在は通信の際にパスワードなどの情報を暗号化している。最新のスパコンでも解読に時間がかかることから「安全」とみなす。量子コンピューターはこの暗号を破る恐れがある。新しい暗号技術の検討も進む。

IBMのメインフレーム(汎用機)の発売は1964年。従来のコンピューターもその前に20年ほどの黎明(れいめい)期があった。日本IBMの森本典繁執行役員は「量子コンピューターもそういうフェーズにある」と指摘する。

コンピューターの歴史で、およそ70年ぶりに起き始めた革新の動き。本格的な量子コンピューターの実用化には課題が多いが、米インテルや中国のアリババ集団なども開発に参入し、今後もブレークスルーが生まれる見通しだ。

(生川暁、張耀宇)
日(東大)米(Google)で量子コンピューターに関するニュースが流れている。

9月半ばに米航空宇宙局(NASA)のウェブサイトに「Sycamore」と呼ばれる53量子ビットの量子プロセッサーを搭載したマシンが、世界最速のスーパーコンピューターでも1万年かかる問題を3分20秒で解いたと、今回のニュースの草稿が誤ってアップロードされた時点で、既に世界中のコンピューター開発関係者で大騒ぎとなっている。

【AI新聞】2019.9.24

IBMは2017年10月、スーパーコンピューターを使った56量子ビットの量子コンピューターのシミュレーションには既に成功した。しかし、それは巨大で絶対零度に近いような超低温でないと動かせないような面倒な代物だった。

【WIRED】2019.10.03 THU 09:30

Googleの量子コンピューターが既存のコンピューターより優れていることを示す「量子超越性」は、本当に実証されたのだろうか?GoogleはライバルのIBMやアリババ、インテルチームより先に重要な到達点に達したようだ。このブレークスルーによって量子コンピューターがいますぐに実用化されるというわけではない。ただ、量子コンピューティングの世界で次の時代に向かうための扉が開かれたらしい。

だが、ITmediaの報道によれば、
東京大学大学院工学 古澤研究室はGoogleの量子コンピューターをはるかにを上回る量子コンピューターを小型化する基礎技術の開発に成功したと米科学雑誌Scienceに掲載されたとのことだ。


 東京大学は10月18日、光を用いた量子コンピュータの研究で、大規模な量子もつれ状態を作ることに成功したと発表した。米IBMやGoogleなどが研究している「ゲート方式」とは異なる方式の量子コンピュータで、実用化に至れば常温で動作する上、10円玉サイズのチップに回路を収めることも見込めるという。

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2次元クラスター状態を実現した実験装置

 現在、汎用的な量子計算を行うためのマシンとして「ゲート方式」の量子コンピュータの開発が行われている。しかし、計算の単位となる「量子ビット」を増やすにつれ、量子ビット間の配線が複雑化するなど、大規模化には課題を抱えている。ゲート方式量子コンピュータの量子ビット数は、2019年時点で50量子ビット程度。

 東大の古澤明教授の研究室では、1つの光源から出てきた光を時間的に区切ることで無数の量子ビットを生成する装置を13年に開発し、規模の大きい量子もつれ状態を作ることに成功していた。

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従来は光源から出る光を1量子ビットとして扱っていたが、光を時間的に区切ることで無数の量子ビットを作ることに13年時点で成功している

 古澤研の量子コンピュータは、ゲート方式ではなく「一方向量子計算」という量子計算の実現方式を採用している。これは「クラスター状態」と呼ばれる多数の量子ビットから構成された量子もつれ状態を用意し、行いたい量子計算に応じて各量子ビットを測定することで量子計算を行うというもの。

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銀色の丸が各量子ビットで、量子ビット同士をつなぐ線が量子もつれ状態を示している

 今回古澤研が実現したとするのは、「2次元クラスター状態」という大規模な量子もつれ状態。縦に5個、横に5000個の計2万5000個の量子ビット(光パルス)が格子状に量子もつれを作る。縦が入出力数に対応し、横が計算ステップ数に対応するため、この2次元クラスター状態では5入力・5000計算ステップの任意の量子計算が原理的には可能になるという。

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 今後は2次元クラスター状態を使った量子操作の実証を進めていく他、同状態を10円玉サイズに収めるチップの開発を視野に入れて研究を続けるとしている。

 研究成果は、米科学雑誌Scienceに同日付で掲載された。

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過去の実験で用いた10円玉サイズの「光導波路チップ」

量子コンピューターの実現に大きく近づく成果で、米科学誌サイエンス電子版に18日、論文が掲載された。

Googleの量子コンピューターの計算方法は、計算の種類や段階が増えると回路が増えて複雑になり、大規模な計算をするには冷却装置が巨大化してしまう問題があった。

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東京大学大学古澤研究室の手法は理論上、入力する情報や計算の種類、段階が増えても回路を増やす必要がなく、装置の大きさは変わらない。実験に使った装置は縦1・5メートル、横4・5メートルほどのテーブルに載るサイズだが、10円玉ほどのサイズのチップに収める技術の開発にもめどがついているという。

量子コンピューターは、情報の最小単位となる「量子ビット」を、「量子もつれ」と呼ばれる状態にして計算に使う。チームはさまざまな計算に利用できる特別な量子もつれの状態にした量子ビットを大量に生成することに成功。

今回のGoogleゲート方式量子コンピューターの量子ビット数は、2019年時点で50~100量子ビット程度に対して古澤研究室の手法は、量子ビットの測定方法を切り替えることで多くの計算が可能で、回路は増えない新手法を開発したために2万5000個の量子ビットになる。50対25000・・・古澤研究室の圧勝である!

量子には「もつれ」という不思議な特性があります。もつれ状態にあるふたつの量子はどれだけ離れていても同期します。つまり、量子Aを測定すると、離れた場所にある量子Bに瞬時にその影響が伝わります。AとBが双子のように振る舞うので量子もつれペアと表現されています。この現象を「幽霊のようで気味が悪い(spooky)」とアインシュタインは言い、このような量子もつれペアが存在してしまうのは、このようなことを許してしまう量子力学が不完全だからだと言いました。これに対しデンマークのニールス・ボーアは、情報伝達のスピードは光速を超えないという相対性理論を用いて、量子力学は不完全ではないと反論しました。つまり、このようなことは物理的に「あり」だと証明しました。ただ、この議論の発端となったアインシュタインらの論文にちなんで、この量子もつれペアをアインシュタイン・ポドルスキー・ローゼンペアあるいはEPRペアと呼ぶようになりました。

 その後、1970年代以降、量子もつれは実際に存在することが証明されるようになりました。量子コンピューターは量子もつれ状態にある量子Aへの操作の影響が量子Bにも現れることにより、計算を行っています。ここで、量子もつれペアつまりEPRペアによって行われる最も簡単な操作は、量子テレポーテーションと呼ばれる、入力と同じものが出力される操作です。よって「量子テレポーテーション=最も簡単な量子コンピューター」といえます。複雑な量子計算はこの量子テレポーテーション装置を少し変えることで実現できます。

現在のインターネットやコンピューターは莫大な電力消費を伴い、スパコン1台を稼働させるのに原発1基が必要とさえ言われています。またコンピューターの性能や光通信の通信容量は限界に迫っています。デジタル化社会がこのままのペースで成長を続けることは明らかに不可能です。いずれインターネットの容量やコンピューターの計算能力や電力供給が限界に達し、AIやIoTによる革新も絵に描いた餅になってしまいます。

日本の最大弱点は資金だ!古澤研究室はクラウドファンディングで資金を集めている。

光量子コンピューター研究支援基金



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10/13日に行われたラグビーワールドカップ 日本対スコットランド戦、
スコットランドに先制トライを奪われながら、怒涛の4連続トライで逆転。本気スイッチの入ったスコットランドに意地の2トライを返され、凄まじい攻撃を必死で防戦し何とかギリギリで逃げ切る試合、いや~感動しました・・・



私は、ご多分に漏れずにわかラクビーファンではりますが、明治大学時代もちろんラグビーの明早戦は国立のスタンドで応援しておりました。就職して暫くは明早戦に通いましたが・・・やがてラクビーから縁遠くなってしまいました。

私を含めたにわかラクビーファンが大量増殖したのはブレーブブロッサムズ個々の選手の大活躍とファンタスティックに進化した日本チームのチームプレイによろ躍進である。これまでの4戦とも はらはらどきどきの、劇的なシーンの連続でした。特に日本対スコットランド戦はラクビーの歴史においても最高の熱戦であったと思う。

文武両道韋駄天の福岡選手、予選終了時点で得点ランキング1位の田村選手、トライ数1位の松島選手といった個人の活躍は、もちろんのことながら、でも、ラグビーほどチームの力で戦うスポーツはないのではないか?、今回のワールドカップのラクビーのブレーブブロッサムズの選手たちの「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」(1人はみんなのために みんなは1人のために)という姿は、台風19号や東日本大震災以降、相次ぐ災害のたびに「絆」を意識してきた日本人にとって、「ONE TEAM」「日本チームの勝利」は、日本人の琴線に触れたのかもしれません。

もう一つ私を含め多くの日本人が感動したことがあった。
真剣に君が代を歌う
ブレーブブロッサムズの選手達だ、日本生まれ日本国籍の日本人だけでなく、韓国、ニュージーランド、そして日本とルーツが異なる選手が真剣に君が代を歌っている姿も感動的だ。

ブレーブブロッサムズはルーツが異なる選手がボールをつないで「ONE TEAM」として勝利を目指すには団結が必要なのだが、「君が代」を全員が全力で歌うことによって「ONE TEAM」が築かれたという。

【産経ニュース】2019.9.26 22:22

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「君が代」を歌う日本代表の選手ら=20日午後、味の素スタジアム(納冨康撮影)

ラグビー・ワールドカップ(W杯)で日本代表と、強豪・アイルランドとの一戦が28日に行われる。国の威信を懸けた代表戦の試合前に必ず行われる国歌斉唱。日本代表選手の半数を占める外国出身者も、“第二の故郷”の国歌「君が代」を完璧に歌いきる。なぜ彼らは母国ではない日本の国歌を覚え、全力で歌うのか。その理由は「国を背負う」重みにあった。(桑村朋)

 「君が代は 千代に八千代に さざれ石の-」

 20日、東京・味の素スタジアムで行われたW杯開幕戦。日本代表のメンバーはいつもよりも緊張した面持ちだったが、力強く日本国歌を歌いきり、会場を奮い立たせた。

 「小さな石が一つの大きな岩になるのは、まさにわれわれがやろうとしていること。(メンバー)一丸でゴールに向かいたい」

 W杯を前に、こう語った日本代表のピーター・ラブスカフニ。母国は南アフリカだが、君が代の歌詞「さざれ石の巌となりて」の意味をひもといた上で、日本代表として団結することの大切さを説いた。

■全員で練習

 ラグビーでは、国籍が違っても、3年以上継続して居住するなどの条件を満たせば代表資格が得られる。W杯日本大会の日本代表は計31人だが、そのうち外国出身の選手は15人と過去最多の半数を占める。

 外国で生まれた選手にとって、日本に来るまで縁もゆかりもない君が代。日本人でも意味を知らない人もいるだろうが、彼らは歌詞や意味を完璧に覚え、全員で肩を組んで熱唱する。彼らはどのように君が代を覚えたのか。

 「合宿では必ず全員で君が代を練習する」と明かすのは主将のリーチ・マイケル。自身が中心となり、歌詞や意味を外国出身者に伝える。「君が代の中身を自分たちにつなげ、理解して歌わなければ。より良い試合をするためにも、チームに日本を愛する感情を作らないとならない」と、常々愛国心の重要性を説く。


《外国出身選手が真剣に君が代を歌う姿を見て泣きそう》《日本人より日本人らしい》

 優勝候補の南アフリカに歴史的勝利を収めた前回大会(2015年)では、こうした書き込みがインターネット上で多く見られた。当時はメンバーの3分の1が外国出身者。真剣に国歌を歌う彼らの姿に感動した日本人も少なくない。

 今年7月のW杯に向けた宮崎合宿最終日。代表メンバーは、宮崎県日向市の国内最大級の「さざれ石」を見学し、全員で「君が代」を斉唱した。選手自らの発案だった。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「誇りを持って国歌を歌うことは大事。合宿の締めくくりに最適だった」と意義を語った。

 日本代表の外国出身選手を取り上げた著書『国境を越えたスクラム』(中央公論新社)があるノンフィクションライター、山川徹氏は「国歌を知ることで、国を代表する責任感、チームへの帰属意識が生まれるのだろう」と分析する。

 国歌の練習は、未勝利に終わったニュージーランド大会(11年)の後、当時の日本代表主将の広瀬俊朗氏の提案で始まり、徐々に浸透したという。山川氏は「外国出身選手は国歌の練習を通して日本文化を知り、『本当の仲間になれた』と思う。一見ばらばらに見えるチームが、こうしてまとまる姿を楽しむのもラグビーの魅力だ」と話している。




 

君が代を歌うのは日本人選手だけではない、外国人観光客も君が代を熱唱している。


しかし、日本人でも、いったいどのぐらいの人が「君が代」の本当の意味を知っているのだろうか?私も、ネットが発達し、CGSのねずさんこと小名木先生の動画を見るまでは、本当の意味を知らなかった。

1970年代中学校の時先生も、日教組で共産党の父が、「小さな石が大いにな岩になるわけないない、非科学的な歌だ」「天皇制を称える歌」と批判していた。

朝日新聞と赤旗を読ん育った私であったが、「君が代」を歌う時は大声で歌っていた。
大学入学とともに家を出て上京した私は、様々な人と出会い本を読み、東京裁判史観から脱し、覚醒し今は日本人として誇りを持つようになった。私は「君が代」を誇りをもって堂々と歌う。


上の動画を見て、日本人として君が代の本当の意味を理解するべきだと思います。

左翼が主張するような軍国主義や天皇崇拝の歌であるという説は、「笑止千万、実に程度の低い左翼学者の説」であってそれを信じる日本人はもっと酷い、「君が代」を歌わない人間を、私は軽蔑します。

昔は、君が代が素晴らしいと言うと、右翼と言われ、最近では「ネトウヨ」と少数派パーの左翼(パヨク)さんから呼ばれる。自国が素晴らしいと主張すると、「日本が素晴らしいと主張する人は、自分に自信がなく、頭が悪いなどと「ヘイト」されますが、「君が代」は掛け値なしに「素晴らしい、日本の誇るべき国歌である」と私は主張します。

君が代は、江戸時代には、結婚式の時に、「高砂や」と並び必ず歌われるお祝いの歌でした。国歌としての「君が代」は、1869年(明治2年)に薩摩琵琶の『蓬莱山』にある「君が代」を歌詞として選んだ歌が原型となっている。薩摩琵琶の旋律を基に1880年(明治13年)に宮内省雅楽課が旋律を改めて付け直し、それをドイツ人の音楽教師フランツ・エッケルトが西洋和声により編曲したものが、1893年(明治26年)告示され、1930年には国歌とされたわずか100年程度の歴史ではありません。今から1000年以上もの歴史のある歌です。

「君が代」の文献による初出(しょしゅつ)は平安時代初期の延喜5年(905年)です。
この年に編纂された天皇の勅命によって編纂された勅撰和歌集である「古今和歌集」の代表作として納められています。

万葉の時代から紀貫之など選者たちの時代までの140年間の作品を集めたもので、「君が代」は、和歌として、古すぎて詠み人知らずとして掲載されている。ということはすでにこの時点で多くの人に、愛された歌だったことを示しています。その古今和歌集でお祝いの歌の代表作として紹介された昔から歌い継がれたポピュラーソングだったわけです。

もしかしたら、歴史は更に遡る可能性は高いかもしれません。


さすがに、ヘブライ語訳については、日ユ同祖論信者の私でも、恋のマイアヒもすかうみたいな「空耳」かと思いますが、2000年前から君が代の元歌が歌い継がれた祝い歌の可能性は否定できません。

しかし、少なくとも今から1000年もの昔から、いやもう少しだけ昔の千数百年前から多くの日本人に愛された歌であったということだけは疑う余地はありません。

リベラル・左翼の「君が代否定論者」が「君が代」の「君」を「天皇」と解釈していますが、先の動画「小名木」先生が冒頭で紹介した光孝天皇が「君がため」と歌うのだから、必ずしも、「君」は天皇だけを表すことばではなく、現代と同じで「You」に近かったのではないか。初出の君が代は「我が君は千代に八千代に」と歌っており、「我が君」であれば「天皇陛下」である。

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君が代が古今和歌集に代表的賀歌として選ばれた平安時代には、「君」=「天皇」ではなく、「君」=「大切な存在」であった。
源氏物語は「朝顔の君」「藤袴の君」など美しい女性たちに君という尊称をつけています。

反皇室の反日日本人達の「君が代」の「君」は天皇を指す、だから「戦争賛歌だ」という主張はまったく無知蒙昧からくる間違いです。「君」が「天皇」だけをを表すというのならば、源氏物語に登場する女性たちは全員天皇ということになってしまいます。

「君が代」の初出は、鎌倉時代の『和漢朗詠集』写本です。初めて「君が代は」が確認できますが、一般庶民が祝い歌として謡いだした江戸時代には「君が代は」と歌われており、大山巌が薩摩琵琶「蓬莱山」に収録された「君が代」を国歌に推薦した明治初期には、「君が代」は、代表的祝い歌であった。

漢字で「君」は口偏に「尹」を組み合わせた文字です。「尹」の「ヨ」とは「手」、手で鞭を持つ姿から律令制で、弾正台の長官(警視総監)、弾正尹ですが、口が付くので、暴力や鞭ではなく言葉で従わせることができる、徳が高い人物、聖職者という意味があるという説もあります。

そして、日本のことば「やまとことば」一音一音には意味があるという「音義説」をご存知であろうか?

古来日本では「キ」は男性「ミ」は女性を指す言葉でした。
日本神話に登場する最初の男女神「イザナギ命(伊邪那岐命)」はイザナキとも発音され「キ」男性神、「イザナミ(伊邪那岐命)」は「ミ」女性神でした。
竹取物語の竹取の翁(オキナ)と竹取の媼(オミナ)も「キ」と「ミ」である。

日本創造神話では、偽書とされる竹内文書や秀真伝、ウエツフミ(大友文書)ミカサフミ、
カタカムナのウタヒ(いわゆる「カタカムナ」)の創造神には男女の性別がありませんでした。

天地開闢 (日本神話)Wiki

世界の最初に、高天原に相次いで三柱の神(造化の三神)が生まれた。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ)
続いて、二柱の神が生まれた。

宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
天之常立神(あめのとこたちのかみ)
この五柱の神は性別はなく、独身のまま子どもを生まず身を隠してしまい、これ以降表だって神話には登場しないが、根元的な影響力を持つ特別な神である。そのため別天津神(ことあまつかみ)と呼ぶ。

次に、二柱の神が生まれた。

国之常立神(くにのとこたちのかみ)
豊雲野神(とよくもののかみ)
国之常立神と豊雲野神も性別はなく、これ以降、神話には登場しない。

引き続いて五組十柱の神々が生まれた。五組の神々はそれぞれ男女の対の神々であり、下のリストでは、左側が男性神、右側が女性神である。

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以上の七組十二柱を総称して神世七代(かみのよななよ)という。

天地開闢において神世七代の最後に伊邪那美命とともに生まれた。そして高天原の神々に命ぜられ、海に漂っていた脂のような国土を固めるべく、天の浮き橋から天沼矛で海をかき回し、出来上がった淤能碁呂島にて伊邪那美命と結婚した。国産み・神産みにおいて伊邪那美命との間に日本国土を形づくる多数の子を儲ける。その中には淡路島をはじめ大八洲(本州・四国・九州等)の島々、石・木・海(大綿津見神)・水・風・山(大山津見神)・野・火など森羅万象の神が含まれる。

そこで、天の高天原の神々が、イザナキ神とイザナミ神の男女二神に「この漂っている国をつくり固めよ」と命じて、天の沼矛(ぬほこ)を授けて、国づくりをお任せになりました。

イザナキ神とイザナミ神は、天の浮橋という空に浮かんだ橋に立って、その沼矛を指し下ろしてかきまわしました。

潮をかき鳴らして、引き上げた時、その矛からしたたり落ちた潮が積もり重なって島になりました。この島をオノゴロ島と言います。

このオノゴロ島にイザナキ神とイザナミ神が天の高天原より降って、そこに天の御柱(みはしら)と八尋殿(やひろどの)を見つけました。

そこで、イザナキ神はイザナミ神に問いかけました。
「イザナミよ。あなたの身体はどのようにできているのか」と。

イザナミ神は答えました。
「私の身体はよくできているけれど、よくできあがっていない部分が一カ所あります。」と。

それを聞いたイサナキ神は答えました。
「私の身体はよくできているけれど、一カ所だけ余っている部分があります。
私の余っている所と、あなたのよくできあがっていない部分を刺し塞いで、国土を生み出そうと思いますが、いかがですか?」と。

イザナミ神は答えました。
「はい。それはよいお考えです。」

そこでイザナキ神は、「それでしたら、私とあなたで、この天の御柱で廻り逢ってから、寝所で交わりを行いましょう。あなたは右からお廻りください。私は左から廻ってあなたにお逢いしましょう。」と、イサナミ神と国を生むお約束をなさいました。

約束し終わって、天の御柱を廻った時、イザナミ神が先に言いました。
「まぁ、なんと愛しい男神よ。」と。
その後にイサナキ神が言いました。「まぁ、なんと愛しい女神よ。」と。
言い終わった後に、イザナキ神は「女性が先に言うのは良くないだろう。」
と言いましたが、二人は婚姻を行いました。

こうして生まれた子は水蛭子だったので、葦(あし)の船に乗せて流しました。
次に淡島(あわしま)を生みましたが、これも子には数えません。

そこで、二神は相談しました。「今私たちが生んだ子どもは良くありません。
やはり天の神々のところへ参上して申し上げましょう。」と。
すなわち、天の高天原に行って、天の神々の言葉をうかがうことにしました。

天の神々は占いをして「女性が先に言葉を話したのがよくないようだ。
また帰って先に言う方を改めなさい」と。

こうして、地のオノゴロ島に帰り降りて、再びその天の御柱を前にと同じように廻りました。今度は、イザナキ神が先に言いました。「我成り成りて余りあるところある」と。言い終わった後に、イザナミ神が言いました。「我成り成りて成り足らざるところはあり」と声を掛け合い、お互いの余っているところと足らざるところを結合させて子を生みます。

言い終わった後に生んだ子は、初めに生んだのが淡路島、次に生んだのが四国、
三番目に生んだのが隠岐。そして九州、壱岐、対馬、佐渡と生み、ついに本州を生みました。この八つの島を大八島国といいます。

国を生み終えたイザナキとイザナミは、次に神々を生みました。
石の神、土の神、海の神、風の神、山の神、穀物の神。ありとあらゆる神々を生みましたが、火の神を生んだことが原因で、ついにイザナミは命を落としました。
古事記・最初の男女神がいざなう(誘う)男「キ」といざなう(誘う)女「ミ」であった。

image046男女神が互いに「成り成りて」と声を掛け合っています。

「成り」という言葉は、完全完璧にという意味です。その「成り」が2つ重なっていますから「成り成りて」は、完全に完璧に成長したことを意味します・・・

知性の肉体もまさに完璧に成長し成熟したのですが、ところが気がつけば完璧に成長したはずが、互いに余っているところと、足りないところがある。

余ったり足りなかったりするのは、最終形態、完全体ではない。

そこで二人の男女神は互いの余っているところと、足りないところを合体させ完璧に完全体なろうとしました。

完全体とは何の欠点もなく完全で完璧にということです。

つい、私達世代は完全体と書いていて、フリーザ様を思い出してしまいました(笑)が・・・ちょっと違います。

「キミ」とは男女が喜びまぐわいあっている状態が完全体を表す意味もあるのではないか?

すると子が生まれたのです。このことは私たちとても大切なことを教えてくれています。

成熟し完璧な男女、「キ」と「ミ」は、男女の喜びであり尊敬し敬愛する男女の喜びから、「キ」と「ミ」が結合して完全体「キミ」となりて日本が生まれたのであるから、つまり、君(キミ)とは日本そのものかもしれません。

また、完全体である「きみ」から子が産まれ、成熟し「キ」と「ミ」になりまた結婚し「キミ」となり、子を産み育て、また子が結婚をする繰り返していく様の、やまと言葉で言い表した音であると思います。

その「キミが世」とは男女の営み、「男女の歓喜の世界」=「平和な世」とも解釈できますし、成熟し成長した男女が喜び子を産むことができる平和な世界が、「千代に八千代」にと続いてほしいというのですから、めでたい賀詞です。

江戸時代、「君が代」は庶民の結婚式に「高砂や」とともに歌われた賀歌である。



ここまでだけでも「君が代」における日本文化の素晴らしさを感じる歌なのですが、君が代は「さざれ石の巌となりて」と続きます。

小さな石がさざれ石という巌(いわお:高く突き出た大きな岩)と成るというのです。
さざれ石とは、小石が圧力で圧縮された礫岩のことです。

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礫岩とは、細かな石が長い年月をかけてものすごい圧力で固まったもので、さざれ石とは、日本列島が大陸のプレートが押し合い隆起して誕生した日本列島そのもののを語る物証です。

地球は10数枚のプレートで覆われていて、プレートの上に陸地や海が乗っています。
そして、日本は、①北米プレート②ユーラシアプレート③太平洋プレート④フィリピン海プレートの四つのプレートの上に乗っかっています。

太平洋プレートがの大陸のプレートが地底に沈み大陸プレートが隆起をしています。
互いに押し合っている場所にプレートで運ばれてた小石が堆積し、プレートの境に入り込み、そして何万年何千万年という長い年月堆積した小石は大陸プレートのものすごい圧力に押されて石同士が圧力で固められ、そして大きな塊の岩石(巌)となって、地殻変動で隆起し地上に出てさざれ石となります。

小石がさざれ石の巌となるには、千代に八千代にどころではなく、何十万年、何千万年といった、途方もなく長い年月を必要とします。

古代日本人がそんな地学の知識を持っていたかは分かりませんが、さざれ石を見て、長い年月をかけ生成された、さざれ石の巌と成りてという途方もないと歳月自然の偉大な力には畏怖を感じたからでしょう。

日本は古来から人が生まれ変わるものと信じられてきました
肉体は老いを迎えても魂は再び人となってこの世に生まれる、つまりさざれ石のいわおとなりは生まれ変わって何度でもという意味としてを捉えることができます。

そしてさざれ石は、元々一つ一つ小さな小石でも、大きな力で結束すれば、大きな岩石となっています、一人一人が小さな力でも、でみんなで団結したらそれは巌(大きな岩)も動かすこともある「団結せよ」と歌っているのだ。

つまりさざれ石は、一人一人が小さな力でも、男女が結束し、そして生まれてくる子供たち、新たに親戚となる者等などそのすべての人々が、大きな力の下で固く固く団結し合い
協力しあうことの象徴でもあります。

そして最後君が代は苔の生すまでと歌って締めています。

苔は冷え切ったり乾燥しているところには生えません。適度に濡れ水はけの良いところに生育します、

つまり四方が海に囲まれた日本列島のうよなに水分が豊富な沢のような濡れたさざれ石のような巌にしっかりと結びついたところに苔は生えます。

苔の生すまでの「ムス」とは天地に最初に現れた三柱の神うちの二柱が高御産巣日神(たかみむすひのかみ)神産巣日神(かみむすひのかみ)
「たかみむす」か「たかみむす」を指します。

高御産巣日神は性別はなく、むすという字に「コ」がつくと息子になり「メ」がつくと娘となります。
また「苔の生す」ムスを漢字で書くと「生す」、「生す」とは子供を養い育てるという意味があります。

つまり苔は永遠存在するものではなくその中で新しい生命が誕生し、古いものが死に土となり徐々に広がりをみせます。子孫繁栄を示しているのです。

「苔の生すま」でとは、古いものが土となり新しいものを育て繁栄しましょうという意味なのです。

すなわち苔は、「キミ」=男女が互いにしっかりと結びつき、互いにしっかりと協力し合い長い年月をかけて育成する。それは男女の営みと協力を意味します。

『君が代は』

「君」=「キ」と「ミ」完璧に成長した男女が
「代」時代を超えて

『千代に八千代に』

千年も万年も生まれ変わってもなお

『さざれ石の巌となりて』

一人ひとが結束し協力し合い団結して

『苔のむすまで』

固い絆と信頼で結びついてい生きていこう

以上のようにたいへん奥深く、一つ一つの言葉に日本人と日本列島の来歴が刻まれた、自然科学的にも意味深い歌詞であることに、驚きをかくせません。『涅槃経』に説かれるさとりの歌を和訳した「いろはうた」とともに、「君が代」は、古代日本の高い文明のレベルを示す日本が世界に誇るべき「国歌」であるのです。

「君が代」は、戦争の象徴だとか、そんな意味では全くない、日本人、いや人類の愛繁栄と団結を高らかに謳い上げた歌が、今から千数百年以上前に生まれ、大変におめでたい素晴らしい歌として勅撰和歌集にも繰り返し掲載され江戸時代には、庶民の一般的な祝いの席の謡曲として広く普及していたのです。

千年の時を超えて人々に祝い歌として歌い継がれる歌を我が国の国歌としていること自体、日本は凄いことであり、誇るべき国歌であります。

【PRESIDENT Online】2019/10/06  廣瀬 俊朗(元ラグビー日本代表キャプテン)

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ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が盛り上がっている。9月28日には日本代表が優勝候補アイルランドから大金星をあげた。だが、ここまでには苦難の道のりがあった。前回W杯で日本代表のキャプテン(主将)を務めた廣瀬俊朗氏に「日本代表の強さの秘密」を聞いた――。(後編、全2回)/聞き手・構成=山川 徹

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「ぼくは場をつくるタイプのキャプテンだった」
——廣瀬さんの著書『ラグビー知的観戦のすすめ』(角川新書)では、ラグビーの本質を徹底的にわかりやすく解説されています。そこでのポイントのひとつが、ラグビーにおけるキャプテンの重要性です。試合に出る選手でありながら、監督に代わってチームへの指示も出さなければいけない。そんなキャプテンの考え方を仕事などに応用する「キャプテン塾」という構想もあると書かれていました。

今回のW杯をきっかけに、ラグビーの関する書籍はたくさん出てくるでしょう。そんななかで、ぼくの役割はラグビーというスポーツの根っこを深く掘り下げ、リーダーシップなどについて書くことなのかな、と思ったんです。

「キャプテン塾」は仮称ですが、スポーツに限らず、さまざまな組織のリーダーをサポートするプログラムです。キャプテンシーやリーダーシップといっても、漠然としていますよね。それをぼくたちと一緒に考えながら具体化させていく活動です。

——廣瀬さんには私の著書『国境を越えたスクラム』(中央公論新社)の取材でも大変お世話になりました。その取材では、現日本代表のキャプテン・リーチマイケルが、「自分は言葉ではなく、プレーで引っ張るタイプのキャプテンだ」と話していたことが印象に残っています。廣瀬さんはどんなリーダーだったんですか?

リーチがグラウンド上で体を張ってチームを鼓舞していくキャプテンだとしたら、ぼくは場をつくるタイプだったと思いますね。

——場ですか?

そうです。いかにみんなががんばりたいと思える環境をつくれるか意識してきました。

同じ場を共有するために「国歌」に取り組んだ
たとえば、東芝ブレイブルーパス時代、試合前日、みんなでスパイクを磨く時間をつくりました。全員で輪になって、冗談を言ったり、くだらない話で盛りあがったりしながらスパイクを磨く。そんな場がチームワークを育んだという実感があったんです。それに、自分たちのスパイクが、相手選手よりもきれいだと不思議に自信がわく。そんな時間や場を大切にしたいと代表でも全員でスパイクを磨く時間をつくりました。

——ラグビーでは、3年以上の居住などの条件をクリアすれば、国籍とは異なる国の代表としてプレーできます。今回W杯では31人中、15人が海外出身選手です。多文化共生チームをまとめていくうえでも、同じ場を共有する時間は大切そうですね。
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撮影=尾藤能暢

海外出身選手たちとの場という点で、ぼくらが取り組んだのが国歌です。

ぼくにとってもチームメイトと肩を組んで「君が代」を歌う瞬間は特別な時間でした。日本ラグビーを背負って、仲間と一緒に戦う実感がわくんです。

しかしぼくが日本代表のキャプテンになった2012年当時、海外出身選手のなかには、「君が代」を知らない選手もいました。国を代表するのに、その国の国歌を知らないのは、おかしいでしょう。チームの一員として認められていないのではないかと不安を抱いても不思議ではない状況でした。そこで、リーチたちチームリーダーたちと相談し、日本の繁栄を祈る歌だと「君が代」の意味を教えながら、みんなで練習する場をつくったんです。

みんなで肩を組んで歌う「スクラムユニゾン」
——なるほど。だから『ラグビー知的観戦のすすめ』の巻末で、W杯参加20カ国の国歌の歌詞を掲載しているんですね。

いま、ぼくは「スクラムユニゾン」と名付けたプロジェクトにも取り組んでいます。W杯出場国の国歌を覚え、みんなで肩を組んで歌う活動です。各国の選手に喜んでもらうだけでなく、来日したサポーターと肩を組んで、その国の国歌を歌えば、国際交流のチャンスになりますし、国歌を通してその国の歴史や文化を知る機会になりますからね。

「日本ラグビーを変える」という目的があった
——廣瀬さんがラグビーを通して、たくさんの海外出身の選手や関係者と接した経験から生まれた発想といえそうですね。

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撮影=尾藤能暢

違った価値観や文化を持つ海外の人に対して、こちらから歩みよる大切さを感じたきっかけは高校時代です。高校日本代表のキャプテンとしてフランスに遠征したのですが、現地の関係者やお世話になった人に一言「ボンジュール」とあいさつすると、みんなとても喜んでくれたのです。

それ自体はささいな体験かもしれませんが、その経験が社会人になって生きた。ぼくがプレーしていた東芝ブレイブルーパスや、日本代表に初参加する海外出身の選手に、各国の「ヘイ、ブラザー」みたいな砕けた言い方であいさつするようになりました。ニュージーランドなら「ハイ、ブロー」で、サモアが「ハイ、ウソ」。そしてトンガは「ハイ、トコ」……。ほんのちょっとしたことですが、このチームはみんなに対してオープンなんですよ、と知ってほしかったんです。

——同じチームで活動するなかで生じる価値観や考え方の違いはどのように乗り越えていったんですか?

繰り返しになりますが、目的を共有することですね。ぼくらのときの日本代表でいえば、「日本ラグビーを変える」という目的がありました。

「家族の存在があってこそ」という海外選手の感覚
たとえば、ニュージーランドやオーストラリアの選手は家族を第一に考える。家族がちょっと体調を崩したと連絡が来れば、日本代表の合宿中でもすぐに帰宅する。

——日本人なら合宿を優先させるケースが多いでしょうね。

おっしゃるように、従来の日本人の感覚なら代表に選ばれたんだからラグビーを優先すべきだと考えるかもしれません。でも彼らは、ラグビーはもちろん大切だけど、家族の存在があってこそ、プレーや練習に集中できるという感覚なんです。

自分ならどうするのか。改めて問いかけました。

文化や意見が違っても、同じ目的を持つ仲間

ぼく自身も、子どものころから自分自身が納得できないと動かないタイプの人間でした。選手それぞれの意見ややり方があります。だとしたら、ラグビーも家族も大切にしたいという考えは尊重すべきやな、と思った。それに、彼らは、日本ラグビーを変えるという目的を共有する仲間です。帰宅してもトレーニングはきっと続けているんですよ。

そう考えていくと、ぼくたちが帰宅した選手を信頼して待っていれば、彼のチームに対する愛着はより深まるかもしれない。文化や意見が違っても、同じ目的を持つ仲間です。互いの価値観や違いを認め合えれば、よりかたい信頼関係で結ばれ、チームにいい影響を与える気がするんです。

——異なる主張や価値観を寛容に受け入れていく、そこが多様性を持つチームの強さの原点なのかもしれませんね。

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撮影=尾藤能暢

そんな気がします。組織に多様な考え方や価値観を持つ人がいた方が、思いもしない化学変化が起きると思うんです。そんな化学変化から新しい発想が生まれ、面白いことが起こるんじゃないでしょうか。


ラグビーワールドカップ日本大会前の5月から元日本代表主将、広瀬俊朗氏が発起人となって出場国の国歌などを歌っておもてなしするプロジェクト「スクラムユニゾン」が進められてきたという。これは出場国の国歌やアイルランドの「アイルランズコール」、スコットランドの「フラワー・オブ・スコットランド」などチームのアンセム(祝歌、賛歌)を動画で配信。歌詞にはカタカナでふりがなのほか、和訳もつけ、歌いやすいようにしているという。

 国歌や伝統的なアンセムには歴史や文化が鮮やかに映し出されているといわれる。それを誇るのは自然なことだ。日の丸、君が代を否定するバカ達に、己のバカさ加減を知ってほしいものだ。

まあ、「旭日旗」をディスり続ける韓国人にはつける薬は無いと思うが・・・





君が代というのはまあ非常に一般論的にはま歌詞が素晴らしいと千代に八千代に・・
杉浦先生は別の観点から君が代国歌についてすばらしいというご意見ご見識があるそうですが、メロディーが素晴らしいということでおっしゃってるそうなんですけれどねちょっと
フリップ

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これは御魂祭の時に先生が靖国にご奉納されたものでしょうかね?
あの君が代の楽譜ですかね?

そうです

世界の五十数カ国の国歌を全部集めたCD ボックスを持ってるんですよ。
世界の音で十数カ国の国歌をたーっと聞い聞いてみるとドレミファソラシドで言うと
どの国の国歌も、ドミソのソかから始まるかドから始まるかで、普通のドレミファソラシドの音階でできてる。

ところがこれ見てください日本の国歌君が代
実に此処、ドレミファソラシはドじゃなくてレから始まった。

レドミレソミレ♪ミソラレシラソ・・・♪
とにかく世界中の国家でドかソじゃなくないとこから始まってる唯一の国歌、レから始まる。
レから始まってラソミレ♪レで終わる。
これは西洋音解のドレミファソラシドの音階ではなくて、雅楽発祥の今様音階
レから始まる今様音階、これが実に日本古来の独自の音階でできている。

これは世界唯一のそういった意味のメロディ、でそれともう一つ

レイドレミソミレ2小節ハモニー付いていないユニゾン、ラーソミレ終わりもユニゾン

ユニゾンって何ですか?

ユニソンとはハーモニーがついてなくて、斉唱。
コードが付いてない。

だからレドミレソミレの次の、ミソラソラーっていうとこからバーンとハーモニーがついて、ドミファーミファソレミとバスがついてくるわけ

レドレミソミレと来てて、ミソラと来たところで、ドミーファーミ・・・
ハーモニーがドーンとついた瞬間になんと感動的なことよ!

そこでジーンと着ます。

またそのバスの進行もとっても良い進行で、メロディからバスの進行。ハーモニー組み立てそれから使っている音階のユニークさ、すべてにおいて世界一の僕は超名曲!

1880年(明治13年)に宮内省雅楽課が旋律を改めて付け直した、最初の旋律付きの「君が代」である。

更に、その元歌が↓

おまけ




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台風一過10月13日朝6時過ぎ青葉区の我が家2階から見た北の空。遠くに19号の雲の尻尾が見えます。

昨夜9時前後たぶん我が家の上空を通過したであろう、台風19号が過ぎ去った・・・そして清々しい朝を迎えることができた。

我が家は多摩丘陵地帯の北斜面にある。前回の台風15号は北方からの風が非常に強く当たり、家が揺れ、屋根が飛ばされるのではないかと思うほどの強風でした。比較的大きな庭木も2本ほど倒れました。

19号の台風の予想進路が、青葉区上空を通過するのがわかった時は、今度は我が家がブルーシートを屋根に掛ける番かと覚悟した。しかし、幸いなことに南東の風だったせいか、屋根に掛けずに済み本当によかった。風に関しては15号の方が酷かったようです。

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しかし、19号の日本への接近は、まるで、ゴジラが日本に来襲するかのごとく不気味であった。

前日、朝食用に食パンを買おうかと思ったが、どこのお店でも完売状況だった。
おかげで、買わなくてもいいレトルトの朝粥や、カップ麺、レトルトカレーなど買ってしまった。
電車が止まり、正月でも休むことの無いスーパーやコンビニレストランも臨時休業し、緊張感が高まった。10年前に買った20ℓの水タンクにも初めて水を入れ、台風の来襲に備えた。

この記事を書いている現在、多摩川近くのマンションで男性の方が亡くなったり、千曲川が氾濫しているようで、被害に遭われた方は本当にお気の毒に思います。

しかしながら、この19号規模の台風が他の国に直撃したら被害はこんなものではなかったろう。
いや、40年前、50年前の日本であっても、もっと大きな被害を受けていたであろう。
我々以上の世代が台風の被害で思い出すのは、山田太一のドラマ「岸辺のアルバム」(1977年)のベースとなった1974年の台風16号による多摩川水害であった。
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毎日新聞報道写真より

私は当時小学生であったが、多摩川で次々に家が流されていく状況をTVの生中継で視ていた。自然に対し我々人間はなんと非力なのかと、子供心にも思ったものでした。

それでも日本人は災害に備え、堤防を築き、ダム、放水路を造り、自然災害に抗ってきた。
被害に遭われた方もいらっしゃいます、ですから決して19号に勝ったとは言いません、箱根で48時間で1000ミリを越えるという尋常ではない降水量を記録したにもかかわらず、なんとか首都圏は耐えることができたと言えるでしょう。

もしかしたら、これから多摩川や荒川が氾濫する可能性もまだ残されています。それでも私も含め多くの住民は、不要不急の外出を控え、避難する人は避難し、やれることはやってきました。政府自治体企業も、災害に備え、広報活動も含め、かなりスマートな動きをしていたと思います。予想される災害に備えることがいかに大切なのか、大きな教訓であり、その結果だと思います。

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八ッ場ダムライブカメラより

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八ッ場ダムに沈む廃道と廃線を空からたどる(2019年10月1日 試験湛水開始)

あの民主党の中止のパフォーマンスで話題ととなった利根川水系八ッ場ダムは、10月1日から試験湛水が開始され、なんとか台風19号の来襲に間に合った。19号の大雨をどんどん溜め込み大いに役立ったようです。もし八ッ場ダムがなかったら、荒川を含む利根川水系は氾濫していたかもしれません。


千曲川は水害に襲われたようだが、その昔田中康夫の脱ダム宣言で7つのダムが建設が中止となり・・・治水対策が後手となったのではないか?

千曲川決壊大被害は田中康夫の脱ダム宣言のせい20191013

二子玉川付近の多摩川も、堤防反対運動があり多摩川の最大の弱点だという。
多摩川堤防に反対市民団体『二子玉川の環境と安全を考える会』HPがしれっと削除逃亡し炎上 #多摩川氾濫

3・11や八ッ場ダムの教訓は、リベラルや左翼が政治を握ると国の舵取りを誤るということです。へたをすると国が滅びかねません。

いま、東アジアに大きな戦乱の黒い影が迫っています。

朝鮮半島や、尖閣・台湾・南シナ海。特に韓国の文在寅左翼政権と、その支持派リベラルや労組左翼=チュチェ思想派の暴走は、韓国と言う国を消滅させる方向へ追いやっているようにしかみえなません。韓国内で始まりつつある内乱は、いまのところは平和的だが、やがて、武力紛争に発展し、半島が混乱していくのではないか。そして、万が一統一コリアという、反日国家が成立すれば、日本にどんな災いが降り注ぐか、私は危惧しています。

時間はさほどないが、まだ間に合います。

憲法を改正して、来るべき災害に備えるべきです。また、押し寄せるであろう膨大な難民をどうするのか?収容する施設や機材を備蓄する倉庫や土地を確保すべきではないか?

台風と同じです、「備えあって憂いなし」ではないでしょうか?



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【航空宇宙ビジネス短信 T2】2019年10月08日火曜日

Bell Unveils Army Scout Helicopter ? With Wings
ベルが新型陸軍用偵察ヘリコプターを発表、主翼を搭載
With its trademark tiltrotors too big for the Army’s FARA requirement, Bell is squeezing every ounce of performance out of a helicopter. Will it be fast enough?
お得意のティルトローターでは陸軍のFARA要求水準には大きすぎるため、ベルは小型化で性能を引き出す構想とした。だが十分に高速なのか。
By   SYDNEY J. FREEDBERG JR.
on October 02, 2019 at 5:00 AM
https://breakingdefense.com/2019/10/bell-unveils-army-scout-helicopter-with-wings/

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Bell 360インヴィクタス Invictus の概念図

米陸軍の将来型攻撃偵察機材構想Future Attack Reconnaissance Aircraft へのベル提案には驚くべきパラドックスが見られる。ベル360インヴィクダス(ラテン語で征服されざるもの)の名称がつき、各社提案の中でもっとも強力に見える一方、高速飛行性能と引き換えに低運行費用は劣る存在になっている。

前方に機関銃を配備し、薄い主翼をつけ、非対称型テイルローターのベル360の機体には数々の革新的技術が詰まっている。目には見えないが、性能の発揮に欠かせないのが完全デジタル制御システムで民生用ベル525リレントレスからの流用だ。525は現在FAA型式証明の取得中で初のフライ・バイ・ワイヤ操縦のヘリコプターとなる。電子制御の最高速度200ノットが実現する。ベルは360でも同程度の速度になるのか言明していないが、コンピュータモデリングと風洞テストで抗力の低減に相当努力しているのは事実だ。

だがベル360は通常型ヘリコプターの一種である。大型ローターで揚力と推進力を稼ぐものの、飛行距離と速力で制約から逃れられない。この壁の突破にベルはV-22やV-280の両ティルトローター機を準備した。

対照的なのがシコースキーS-97レイダーで、ヘリコプターと航空機のハイブリッドとして超硬度主ローターを主翼のように使い推進プロペラで推力を稼ぐ。ベルのティルトロータ同様にシコースキーの複合ヘリコプターは従来型ヘリの性能上の限界を突破する狙いがある。

その他競合相手には実機が未完成だが、ボーイング、ケイレム、AVX/L3チームがある。だがシコースキーとベルの先行はあきらかだ。

革新性ではS-97がベル360の相当先を往く。だがS-97も実証済みの設計となっており、すでに飛行テスト開始から数年がたち207ノットを達成した。これに対しベル360は縮小モデルが風洞内でテストしただけだ。では2022年末に実機が飛ぶとどこまでの速力となるのか。

「180ノット超となります」とベルの高性能回転翼機担当副社長キース・フレイルが一部記者を招いた特別説明会で述べた。180ノットはべ陸軍の巡航速度要求で機体は長時間に渡りこの性能を維持する内容だ。

では陸軍要求のダッシュ速度205ノットはどうか。「この機体は180ノット超」とフレイルは繰り返す。「陸軍要求は180ノットで当社は絶対に180を超えてみせます」
だが205ノットはどうか。「205要求はありません」とフレイルは述べた。

フレイルは記者会見後、筆者に認めた。陸軍がFARAに求める180ノット超は必要なとき短時間に限られるという。だが陸軍は「ダッシュ速度」での厳しい性能要求を設定していない。

「巡航速度180は譲歩の余地なしでの最低水準」と陸軍でFARA事業を統括するダン・ブラドレーは電子メールで筆者に伝えてきた。「ダッシュで205は望ましい性能」とし、陸軍はダッシュ速度は採択の条件ではなく、「最適条件」で実現可能かを評価するだけだという。

これは最近の陸軍の特徴たる柔軟かつ実際的なアプローチの一例であっり、これまでの硬直した要求内容と業界にリスクを無視してまで実現を共用してきた流れと好対照だ。とくにFARAでは速度、信頼性、価格などでのトレードオフを認めており、異例ともいえる許容度を業界に認めている。

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ベルV-280ヴェイラー・ティルトローターが水平飛行中。V-280は将来型長距離強襲機(FLRAA)の最右翼候補とみなされるが、この基本設計はFARA向けの小型化は不可能だった。

陸軍も現行機種より高速性能を求めており、FARA偵察ヘリには対空砲火をくぐり抜ける性能を想定している。だが機体の生存を決めるのは速力だけではない。陸軍は小型かつ機動性の高い機体を望んでおり、丘陵地や建物の影に隠れる性能を重視している。事実、回転翼の最大直径を40フィートにしたのは陸軍として譲ることができない要求となっている。このためベルお得意のティルトローターが使えなくなった。

FARAは過酷な条件で昼夜問わず飛行する必要があり、十分な整備基地がない条件も想定する。イラクではこのような基地が長距離ミサイルの標的になったこともある。「一日の終りに機体をほこりだらけの環境で整備する必要があるでしょう」(フレイル)

ベル360は速力ではシコースキーS-97にはかなわないが、ベルはセールスポイントは他にあるとする。「価格には細心の注意を払っています。ベル360は妥当な価格でリスクを最小にしながら、複雑な機構にしなくてもFARA要求性能を実現できます」”
「コーヴェットがほしくて買う予算もあるのにわざわざフェラーリを買いますか?」と在ワシントンDCのベル執行副社長ジェフ・シュレーザーが問う。「本機は高機動性の機体でお手頃な価格で米陸軍の要求内容をすべて満足させます。これ以上の機体では維持が大変でしょう」
だがフレイル、シュレーザーともに筆者が他にも低価格低技術内容の提案があると指摘するとみるみる興奮を示した。

「エキゾチックさを犠牲にしないエレガンスが手に入るのです。ここまで簡単には普通行きませんよ」(フレイル)

ベル360は高性能機軸が多数盛り込み、通常の回転翼機から一線を画すもので一部は民生用ベル525の流用だが、多くは独特の性能だ。
まず目につくのが主翼で揚力を稼いでいることだ。特に高速になればそれだけ多くの揚力を生む。つまり主ローターは高速度域では揚力の50パーセントしか産まず、残りの出力を加速に使えることになる。

ベル360はエンジンが複数装備される。GEが改良したタービンエンジンは低速域で推力を有無が、高速度になると補助出力ユニット(SPU)が起動する。これも可能な限りの出力を手に入れるためだ。

主ローターのブレイドは4枚で、ベル525のものを縮小しているが、整流化ハブにつけ、抗力を最小化し、「完全関節接合」で最高の空力効率の確保のため屈曲したり原型に戻したりする。

降着装置とミサイルラックはともに引き込み式で高速飛行で格納して抵抗力飛行が実現し、低速になり機体から伸長される。

機体後部は意図的に非対称形になっており、右側に排気口とテイルローターがつく。フレイルからはこの設計にした理由の説明はなかったが、通常のヘリコプターではテイルローターから不均衡な力が生まれており、ベル360は非対称形にすることで戦闘機同様に「力学的に不安定」にすることで機動性を確保しているのかもしれない。

機体は全電子フライ・バイ・ワイヤ制御で米戦闘ヘリコプターでは初となる。空力上で不安定な機体の制御には不可欠である。またコリンズエアロスペースがプラグアンドプレイ方式のアーキテクチャを提供しており、電子関連の交換、アプpグレードが容易に実施できる。ただし、ベル含め全社は陸軍が手動するFACE標準に準拠する必要がある。

微妙な操作が必要となるのはローター角度のみならず設計全体に及ぶ。ベルは信頼性を高めた低リスク提案をめざし、実証済み設計を基本に採用しており、シコースキーS-97のような革新性は追求していない。一方でベルは通常型設計から機能性能を引き出そうとし、機内に多くの新機軸も搭載している。ベル525の設計をさらに洗練させて新技術を採用している。ただしベル525は2016年に墜落事故を起こしFAA型式証明がまだ下りていない。

ベルは360を純粋に訴求力のある選択肢と位置づけし、シコースキーがフェラーリなら同社はコーヴェットをめざす。その真価は実機が完成して飛行性能を証明しないとわからない。

米陸軍の将来の攻撃偵察機(FARA)の入札が公開されました。これは、陸軍のAH-64アパッチ攻撃ヘリコプターの一部 OH-58Dカイオワ・ウォリアー観測・軽攻撃ヘリの後継となる将来の攻撃偵察機(FARA)の有力候補である

ベルはこの新しいデザインを「360 Invictus(負けざる者たち)」とネーミングされました。従来ヘリコプターにはネイティブアメリカンの部族名が付くことが多かったのですが、
メジャーな部族名ではナバホ、チェロキー、チョクトー、チペワ、ラムビー、ブラックフット、プエブロなど、商用飛行機名として使われているものもあるが、まだ軍用ヘリコプター名としては使われていないので、ネタ切れというわけではない。
もしかしたら米国内で猛威を振るうポリコレの影響であろうか?

速度180ノット(333km)
戦闘半径は135海里(250 km)見た目はコストが高騰して中止となったRAH-66 コマンチ ステルス攻撃ヘリにそっくりですが、低コストに抑える為ステルスヘリではないとのことです。

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360 Invictusは、タンデム、ステップコックピット、シングルローター、およびフェネストロンを備えた、伝統的な攻撃ヘリコプター構成の最新バージョンです。

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Sikorsky S-97 Raider

ベルV-280ヴェイラー・ティルトローター機や、Sikorsky S-97 Raider に比べ、伝統的な部類に入る攻撃ヘリコプターではあるが、多くの新しい技術を注ぎ込んだようです。

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最大のものはその推進システムです。片側にオフセットで取り付けられた3,000hpクラスのGeneral Electricタービンを1つ使用します。吸気口も一方にのみあり、排気口はもう一方にあります。 

360 Invictusのエンジンにはダッシュ機能を備えているという。また必要なときに追加の電力を提供する補助動力装置を備えてあり、ダッシュ時に補助動力装置が稼動するらしい。

360 Invictusには、前進飛行中のメインローターの負荷を軽減し、ヘリコプターの高い機動性を支援する揚力用の翼兼用の懸架用の翼のがあります。メインローターは空力シュラウドを備えており、高速飛行にも役立つ「高羽ばたき」機能を備えています。開発中の商業用中型ヘリベル525 Relentlessのローターと多くの共通点がありますが、5つではなく4つのブレードがあります。トルクに対抗するために、Invictusには抵抗を減らして推力を高めるためにわずかに傾けられたフェネストロンがあります。機体の効率を重視しつつ、格納式の着陸装置も設計に含まれています。  


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飛行制御システムは、525 Relentlessの非常に高度なフライバイワイヤシステムからも構築されます。これは、パイロットの作業負荷を大幅に削減する可能性があり、将来の自律的な無人機にもに活用できます。

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センサーに関しては、ベルはヘリコプターが「状況認識とセンサー技術の強化のためにプロビジョニングされている」とだけ言っています。あくまでも想像ですが、センサーはFARA参入者の最も重要な要素の1つであると言えば十分です。CGでは、ヘリコプターの機首に複数の役割を持つFLIRセンサーと、機体の周囲に散在するミサイル進入警告センサー(MAWS)および/または分散開口システム(DAS)の開口部が示されています。生存率は主に、速度、状況認識、高度な電子戦能力と対策、および陸軍の将来の武装偵察ヘリに関しては新しい武器システムによって得ようとしています。 


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固定武装としては伝統的20mmガトリング砲。これは、AH-1コブラヘリコプターファミリーの武器と同様です。実際、陸軍はゼネラルダイナミクスと契約を結び、FARA参加ヘリ全種にコマンチ向けに設計された20mm砲XM915を載せるよう設計しています。武装に関しては、ミサイルを発射し、滑空弾および自由落下通常爆弾を投下すことができる懸架ランチャーに加え武器庫も有しています。

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Bell 360 Invictusの設計は、実績のある既存技術を使用して、低コストでスケジュール通りに軍隊のFARA要件を満たす優れた性能を強調しています。例えばInvictusのローターシステムです。この設計は、200ノットを超える速度でテストおよび実証された商用機ベルの525 Relentlessローターシステムに基づいています。実績のあるデザインと商用および軍事プログラムから利用可能な最高の技術を組み込むことにより、堅実で低コスト化を実現しています。

コストが高騰し導入されなかったコマンチの教訓をいかし、シコルスキーなどの他の競合他社がFARAの基本要件をはるかに超える機能を、導入価格と運用コストの両方の面で追求しています。従来、武装偵察ヘリコプターは、強力な攻撃ヘリコプターよりも信頼性が高く、シンプルな機体です。

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The Invictus design is also reminicent of Bell and Boeing's Light Helicopter Experimental (LHX) concepts from the 1980s.

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Invictusのデザインは、ベル/ボーイングの1980年代のライトヘリコプターエクスペリメンタル(LHX)のコンセプトがベースだと思われます。

大きな問題は、OH-58DKiowa Warriorを引退し、AH-64 Apacheの任務に組み込んだときに、軍は放棄したヘリの機能をどう代用するべきかということです。他の多くの主要な優先事項(将来の垂直上昇機がそれらの巨大なものである)で、軍は本当に何百もの「高額な」偵察ヘリコプターに投資しようとしているのでしょうか?現代の戦場でのこれらのステルス以下のヘリコプターの存続可能性でさえ、当然のことながら一部の人によって疑問視されています。50ノット(92km)程度の速度が速くても本当に生存性が得られる徒は思えない?ベル社の FARAを落札するためののアプローチはより適切です。ベルが対応するものよりも大幅に低い価格で低リスクの設計を提供できる場合、陸軍は、より高い脅威の環境で現実的に採用可能な概念でさえないものに、はるかに多くのお金を費やすことをいとわないでしょうか?

迫り来る防衛予算の問題もあります。過去数年間で大幅に成長した後、防衛予算が撤回された場合、または私が信じている場合、どうなりますか?何が犠牲になりますか?ベルは、プログラムのキャンセルと取得の違いを意味するのに十分な低コストでベースライン機能を提供するために、ユニークで非常に有利な立場にいることがあります。

さて、米国が堅実な伝統的戦闘ヘリを開発したというニュースとは真逆なのが中国である。
ネットでは中国がUFO型の軍用機が開発されてと話題になっている。

ただ、軍用機開発の歴史を有る程度知る者は、「ああ、あれね」と思ったであろう。



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今月開催された第5回中国天津国際ヘリコプター博覧会で円盤状の機体デザインに中央に2名が乗り込むという高速ヘリコプター『超级大白鲨』直訳で『スーパーホホジロザメ』と名付けられた武装ヘリコプターのモックアップが展示されていたことが明らかになりました。


 これは新浪网が報じているもので、詳細は不明なのですが展示されていたパネルによると機体は複合翼高速ヘリコプターとしており、アメリカのAH-64アパッチやCH-53といった輸送ヘリ、またロシアのヘリも参考にそれぞれの利点を詰め込んだ設計になっていると説明されています。また「翼体融合技術を成功裏に達成した機体だ」とのこと。

スペックとしては乗員2名、直径7.6mm、中央のローター直径は4.9m。重量は3.5トン、最大離陸重量は6トン。最高速度650km/h、航続距離2950kmなどとなっています。

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右前
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コックピット部分
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前から左側面
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正面
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1950年代米ソの冷戦期に米軍が開発した珍兵器アブロカーを21世紀の冷戦相手国中国が製作したようだ。

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1950年代後半から1960年代初めに、米国空軍と陸軍は、大型の中央リフトファンとより複雑な空飛ぶ円盤のようなデザインの円形飛行プラットフォームや回転翼機など、新しいタイプの垂直離着陸機の実験を開始しました。これらの中で最も注目すべきものは、Avro Canada VZ-9 Avrocarでした

米軍が開発したAvro Canada VZ-9 Avrocarは、UFOでもなんでもなく、出来損ないのホバークラフトだった。ただ見た目がUFOに似ていた為、米軍がUFOを極秘開発をしているという噂の根源であった。
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写真はスミソニアン博物館のAvro Canada VZ-9 Avrocar

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原理は中国製の『超级大白/スーパーホホジロザメ』の透視図とAvro Canada VZ-9 Avrocarを比べると、『超级大白/スーパーホホジロザメ/The Super Great White Shark』が原理を引き継いでいるようだが、Avro Canada VZ-9 Avrocarは浮くのがやっとで、最高速度もたった時速57キロしか出なかった。

『超级大白/スーパーホホジロザメ』は「武装ヘリコプター」とクレジットされていますが、これはB-2のような一種の「ブレンデッドウィングボディ (Blended Wing Body, BWB) 」であると説明されている。

多少翼っぽくも見えなくは無いが、航空力学のセオリーから程遠く航空力学素人の私から見てもとてもブレンデッドウィングボディには見えない。


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Super Great White Shark

J-20ステルス戦闘機のエンジンも自国で開発したものが使い物にならない国が、こんな珍奇な物体で21世紀の技術でコンピューター制御をしたとしても、中国の言う最高速度650km/h、航続距離2950kmなんて絶対にありえない。

いかに研究開発費を制限無く使えるとしても、無駄使いにも程がある。
もはやこれは、虚仮脅しで米中冷戦に勝利しようと言う中国側の心理戦であって、絶対に使い物になりません。こんなことをするところまで中国は追い詰められているのかもしれません。

 https://www.thedrive.com/the-war-zone/30281/china-reveals-flying-saucer-shaped-super-great-white-shark-armed-helicopter-concept

中国が、100%食料や資源を自給自足しているなら、財政を気にせず無限に軍事支出を増やしても問題は無いが、貿易を続ける限り、外貨準備の縛りがある。3兆ドルあると言われる外貨準備高も、およそ1兆7000億ドルの米国国債分は外貨準備があるようだが、後の残りは一帯一路やAIIBで新興国ばら撒いた対外不良債権ではないかとも言われています。こういった馬鹿げた兵器開発をいつまで続けられるのであろうか・・・・

【Raider X】

【航空宇宙ビジネス短信 T2】2019.10.16水曜日

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シコースキーの "Raider X" は米陸軍向けの
将来型高速武装偵察ヘリコプター構想への同社の提案だ

米陸軍がめざす残存性を備えた高速「ナイフファイター」ヘリコプターは激甚戦場への投入を目論む中、 レイダーXはこの任務に最適のよう
BY TYLER ROGOWAYOCTOBER 14, 2019

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TYLER ROGOWAYView Tyler Rogoway's Articles

先週はベルから360インヴィクタス高速武装偵察ヘリコプターが発表された。米陸軍のめざす次世代偵察機材(FARA)への同社の提案で、今回はシコースキーが「レイダーX」を公表した。同機はS-97レイダー実証機が原型で、同じく同社のX2複合ヘリコプター技術も活用し高速飛行と操縦性を実現している。同社には大型のSB>1デファイアントもあり、こちらは共用多用途(JMR)競作への提案で、さらに将来型垂直離着陸中型機への採用をめざし、これも他に例のない構造となっている。シコースキーX2技術は自社開発で今まで10年以上にわたり開発されてきた。 S-97についてWar Zoneが同社X2チームと独占インタビューしているので参照されたい。

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SIKORSKY
The S-97 Raider demonstrator serves as a basis for the Raider X design, although with some significant differences. 
シコースキー S-97 レイダー実証機がレイダーXの原型だが、一部が大きく変化している。

FARAはOH-58カイオワウォリアーとAH-64アパッチの後継機も同時にねらう。FARAでは、ベル、シコースキー以外にも受注を狙う企業がある。シコースキーも現在はロッキード・マーティンの子会社であり、ボーイング、AVX=L3連合の他ケイレム、ノースロップ・グラマン、レイセオンといった競争相手も存在する。

ただボーイング含む残りの企業からFARA事業への提案内容は発表されていない。
シコースキーによればレイダーXは「迅速開発、迅速配備で様相を一変させる技術と性能を実現し、最も過酷な状況においても真価を発揮する機体。 レイダーXは将来の戦場で勝利をおさめるため必要な航続距離、防御能力、威力を備えた機体」とする。同社はさらに続ける。


-抜群の性能:X2.のリジッドローターにより性能が引き上げられる。操縦入力に敏感に対応し、低速ホバリング性能が向上し、軸を外したホバリングが可能であり、同じ加速率と減速を実現する。 Xは競合相手がないほどの性能を発揮する.

-アジャイルなデジタル設計。高性能デジタル技術による設計、製造はすでにロッキード・マーティン、シコースキーの他機種で実用に供されている。例としてCH-53K,CH-148、F-35の各機があり、これにより陸軍は調達経費を引き下げるにとどまらず迅速かつ安価な改修で今後も変化していく脅威に対応可能となる。

-適応性: 新しいオープンシステム・アーキテクチャア(MOSA)によるエイビオニクス、やミッションシステムが「プラグアンドプレイ」により高い演算能力、センサー、残存性を実現し、高い威力と生存性につながる

-維持保守について:機材の運用コストを引き下げるため新技術を利用し、通常の整備点検方式を自機診断および実際の状況に応じた保守管理に変える。これにより機材の稼働率が上がり、前線での運用を容易にし、整備実施も柔軟に行える。

-今後の発展性、柔軟性: 将来の変わり続ける脅威環境に着目し、X2複合同軸ヘリコプター技術から他に比類のない今後の性能向上の余地が生まれ、飛行速度、航続距離、ペイロードの発展が期待される。 この将来への発展性から作戦運用上の柔軟性が生まれ、多様な用途に投入する柔軟性につながる。各種仕様と運用形態が実現するはずだ。

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Sikorsky Raider demonstrator during flight testing.
シコースキー シコースキー・レイダーの実証飛行.

レイダーに盛り込まれているX2技術のその他について同社は以下のように述べている。

X2ファミリー機材の最新版レイダーXをシコースキーが公表した。 これまでX2が達成した性能は以下の通り。

·         250ノット超の最高速度
·         最高高度9千フィート超
·         低速高速での機体制御能力を生かして60度超の機体傾斜が可能
·         ADS-33B (Aeronautical Design Standard) レベル1の機体制御能力を複数
   パイロットで実現
·         飛行制御を最適化し、振動も抑える

シコースキーのテストパイロット、ビル・フェルがレイダーのテスト飛行大部分を操縦しており、以下X2技術について述べている。 

「X2のパワーでヘリコプターの常識が変わる。 高速ヘリコプターの性能と航空機の巡航飛行性能を両立している。 S-97レイダーからFARA試作機となるレイダーXのリスクが低減できた。

レイダーXのコンセプトはS-97に似通っているが一部に改良が見られる。 低視認性への配慮が機体設計の基本にあったようだ。構想図を見るとレーダー反射面がない機体になっており、センサー、パイロン、アンテナ、兵装がきれいに格納されている。 その例として20mm機関砲も使用していないときは機体内に格納されているようだ。ローダーヘッドシュラウドも角度がついており、V字型空気取り入れ口の形状からガスタービンエンジンは機体内部奥深くに装備されているようだ。

排気もテイルブーム内部を経由し、冷却のしかけは同社から以前発表され不採用になったRAH-66コマンチと同様なようだ。テイル下部の形状がこの機能のために設計されているのだろう。コマンチでは高温排気は低温外気と混ぜてからここから排出されていた。



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 SIKORSKY シコースキー
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 SIKORSKY シコースキー
さらに胴体部のエッジにもコマンチ同様の加工がされているようだ。

こうした特徴から同機はヘリコプターとしての効率を追求しつつ可能な限りの高速度を実現する設計のようで、同時に低視認性設計の特徴も備え持つようだ。編集部はシコースキーにこうした特徴について確認を求めた。

また忘れてはならないのは、同機のレーダー視認性を低くする工夫として機体のレーダー断面積や赤外線特徴を低くするべく、コマンチほどではないが高い残存性を実現していることだ 同機が高速性能とともに状況認識能力を引き上げるべくセンサーを活用し、機体防御対策も高度化しておりこれからの戦場でも高い残存性につながるだろう。

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SIKORSKY/LOCKHEED MARTIN
A similar design was teased for the FVL Light requirement that came before the FARA tender was formally announced. 
同様な設計上の特徴がFVL軽量版でも見られる。これはFARAより先に提案が募集されていた

レイダーXは同軸複合ヘリ仕様でFARA競合機の中では運動性能が一番上のはずだが、シコースキーからはX2技術を低リスクで実現できることを強調しているが、これは非常に主観的な意見だ。

同社がこの技術に賭け、10年余を費やしたのは事実である。だが量産機には応用されておらず、ベルよりリスクが高いのは事実だ。ベルはきわめて通常型のヘリコプターを提案している。複雑な機構を考えると、レイダーXの機体単価は相当高額になるのではないか。ただし、今の時点でこの点は明確にできない。すると、低コスト、低性能版のほうがFARAミッションに適していると言えないか。

高性能統合防空装備システム(IADS)と短距離防空装備の進歩に対し通常型ヘリコプターが高度防空体制を突破し残存できるのかとの疑問が生まれている。もうひとつが飛行距離の問題だ。接近阻止領域拒否の時代にヘリコプター運用基地が目標から150マイル以内にあるのでは現実的と言えるのか。

こうした問題については今後もご紹介していくが、飛行距離、速度、とくに残存性がFARAに数十億ドルを投じるにあたり重要な検討項目になるのではないか。または回転翼機による戦闘が過去のものとなっているのに無駄な検討項目になっているのかもしれない。

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 SIKORSKY シコースキー
The S-97's unique lines seen from above in this striking image.
S-97の独特な機体構成を上から見るとびっくりする。

レイダーXは速度、飛行距離、操縦性でも優れているだろうが、残存性でもステルス特徴を生かし最新の防御策、センサー、兵装を実現する。これが実現しないと、開発リスクを抱えた複雑な機構のヘリコプターとして他社より機体価格が上昇しかねない。 だが再度、安価な競合作があるとしても、残存性が劣り将来のハイエンド戦に投入できない機体になればそれだけの高額を投じる価値があるのか。

その答えはFARAの考過程にあわせでてくるはずだが、現時点ではシコースキーの提案内容が判明したにすぎず、その内容は強い印象を与えてくれる。



360インビクタスとレイダーX、ともに21世紀初頭から中盤に向けて米軍の主力ヘリコプターを目指す二つの提案であるが、コスト重視の360インビクタス、性能重視のレイダーXというイメージであるが、甲乙つけがたいが、コマンチが採用されなかった理由はコスト高騰だった・・・






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【産経ニュース】2019.10.9 

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花束を受け取る旭化成の吉野彰名誉フェロー=9日午後、東京都千代田区(古厩正樹撮影)

 スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。小型で高性能の充電池として携帯型の電子機器を急速に普及させ、IT(情報技術)社会の発展に大きく貢献した功績が評価された。

 他の受賞者は米テキサス大教授のジョン・グッドイナフ氏(97)、米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別教授のスタンリー・ウィッティンガム氏(77)。

 日本のノーベル賞受賞は2年連続で、17年に文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏を除き計27人となった。化学賞は10年の2氏に続き計8人。

 吉野氏はビデオカメラなど持ち運べる電子機器が普及し、高性能の電池が求められていた昭和58(1983)年にリチウムイオン電池の原型を開発した。ノーベル化学賞を受賞した白川英樹筑波大名誉教授が発見した電導性プラスチックのポリアセチレンを負極の材料に使い、これにグッドイナフ氏が開発したコバルト酸リチウムの正極を組み合わせて作った。

 その後、負極の材料を炭素繊維に変更することで小型軽量化し、電圧を4ボルト以上に高める技術も開発。同じ原理で平成3年にソニーが世界で初めてリチウムイオン電池を商品化した。

 ウィッティンガム氏は1970年代初め、世界で初めて電極材料にリチウムを用いた電池を開発した。

 繰り返し充電できる電池はニッケル・カドミウム電池などが既にあったが、性能を飛躍的に高めたリチウムイオン電池の登場で携帯電話やノートパソコンなどが一気に普及。スマートフォンなど高機能の電子機器を持ち歩く「モバイル(可動性)社会」の実現に大きな役割を果たした。


 近年は電気自動車や人工衛星などにも用途が拡大。再生可能エネルギーを有効に利用する手段としても期待されている。

 授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計900万スウェーデンクローナ(約9700万円)が3等分で贈られる。


 よしの・あきら 昭和23年1月、大阪府生まれ。45年、京都大工学部卒。47年、京大大学院工学研究科修士課程修了。同年、旭化成工業(現旭化成)入社。平成4年、イオン二次電池事業推進部商品開発グループ長。9年、イオン二次電池事業グループ長。13年、電池材料事業開発室室長。15年、同社フェロー。27年10月、同社顧問。29年、名城大教授、旭化成名誉フェロー。

 16年、紫綬褒章。24年、米国電気電子技術者協会(IEEE)メダル受賞。26年、全米技術アカデミー「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」受賞。30年、日本国際賞。令和元年6月、欧州発明家賞。


 

2019年のノーベル化学賞は、旭化成の吉野彰・名誉フェローら3人が「リチウムイオン電池の開発」で共同授賞した。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、秋の恒例行事となってしまったが、村上春樹氏はあと10年は受賞しないであろうから、もしかして、今年は久々に受賞なしではないかと心配していた。
日本のノーベル賞受賞は27人目で、自然科学分野では24人目だ。昨年の生理学・医学賞の本庶佑・京都大特別教授に続き2年連続の受賞でもある。

リチウムイオン電池は、21世紀現在なくてはならないスマートフォンやノートパソコン、電気自動車が発展したキーデバイスである。

軍事でも日本の潜水艦おうりゅうに搭載され、通常動力潜水艦に革命を起こしている。

吉野氏は特殊な炭素材料を使うことに着眼し、リチウムイオン電池の原型を完成させ、IT革命の原動力を生み出した功績は大きい。

吉野氏と「氏」と表現するのは 企業内研究者であるからだ。企業内研究者のノーベル賞受賞は、島津製作所の田中耕一さんらに続く快挙である。

ときにノーベル賞は、科学においては基礎科学といった高尚だが、地味な研究が対象になることがある。だが、吉野彰氏ノーベル化学賞受賞は、世界中の人々のポケットの中にあるスマホだけでなく、家庭やオフィス、工場、クルマなど、現代生活のインフラのほとんどに関係するリチウムイオン電池を発明した意義は大きい。人類の進歩に大きく貢献した非常に価値ある受賞である。

大学の基礎研究を、日本の企業がうまく発展させて、商品化に結び付けた。産学連携の重要性を改めて示した。人類の進歩に貢献してこそ真のノーベル賞だ。


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ノートパソコンや携帯電話を普及させ、IT革命の立役者になったリチウムイオン電池は近年、資源・エネルギー問題での役割も重みを増した。次世代型充電池の実用化に向けた研究が活発化している。

 代表例が温暖化防止で注目される電気自動車への利用だ。普及が始まっているが、充電時間の短さや走行距離の長さが今後のさらなる普及の鍵を握る。ただ、現行のリチウムイオン電池は発火の危険を避けるため、性能向上には限界がある。そこで電解液を燃えにくい固体に改め高性能化できる「全固体電池」が有望視され、各国で産学が開発にしのぎを削っている。

 国内では昨年6月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が産学を連携させ、全固体電池の高性能化と、構造や仕組みの世界標準作りによる早期の実用化を目指すプロジェクトを発足させた。同機構は2020年代後半に車載用では全固体電池が主流になるとみている。

 またリチウムイオン電池の正極に用いるリチウムやコバルトはレアメタル(希少金属)だ。日本はこれらを輸入に依存しており、産出国の政情に価格が左右されるなどコストの課題が大きい。韓国や中国のメーカーが参入し、価格面で日本勢が苦境に立っている。電気自動車の普及を見越した価格高騰も起きているといわれる。

 そこで海水に大量に含まれ無尽蔵な資源で、リチウムと性質が似たナトリウムを使う「ナトリウムイオン電池」の研究が進む。基本的な仕組みはリチウムイオン電池と類似しており、同時期の1980年に考案された。

 2000年代に負極の炭素材料の改良が進むなど研究が進み、常温で安定して充放電ができる電池が試作された。「レアメタルフリー」をキーワードに実用化に向けた研究が続き、大型電池や電気自動車などへの活用が期待されている。

ところで、日本人がノーベル賞を獲得するたびに、国を挙げて、羨ましくて発狂する韓国だが、今年はどうも・・・韓国のノーベル症のニュースがいまひとつ盛り上がらない。

文在寅・たまねぎ男爵こと曺国(
チョグク)支持派VS保守派の国を二分する韓国の混乱、韓国の新聞も、連日曺国(チョグク)スキャンダルで紙面が埋め尽くされ、ノーベル症問題も、紙面の片隅に追いやられてるようです。

経済崩壊で、それどころではないのか、韓国民は、自分達韓民族は世界一優秀な民族だと子供の頃から洗脳教育され、全国民が本気で信じ込んでいるのだが、そのように教え込まされてきたが、ホワイト国認定取り消しで、日本に3品目優遇枠を外されただけで、国家を支える産業が傾く現実を突きつけられ、政府やマスコミが流す情報は、ウソだということに、ようやく気づき始めているのか、今年のノーベル症騒動がどうも盛り上がりに欠ける。

【ソウル=桜井紀雄】リチウムイオン電池の開発による旭化成名誉フェロー、吉野彰氏のノーベル化学賞受賞に対し、過去に科学分野でのノーベル賞受賞がない韓国では例年と異なる反応も現れている。毎年この時期には、両国の基礎研究を比較し「日本がうらやましい」「日本に学ぶべきだ」といった声が相次ぐが、今回は日本の韓国向け輸出管理の厳格化や韓国法相のスキャンダルに絡め、文在寅(ムン・ジェイン)政権や日本製品不買運動への批判に結びつける意見も目立っている。

 10日付の韓国紙、東亜日報は、日本で科学分野でのノーベル賞受賞が24人目となることを挙げ、「基礎科学・素材強国の面目を再び見せつけた」と伝えた。素材に力点が置かれるのは、日本による韓国向け半導体素材の輸出管理厳格化が日韓対立の深刻化を招いたことが念頭にあるためだ。

 特に吉野氏が実現した小型で高性能な充電池は、スマートフォンをはじめ“IT大国”としての韓国にはなくてはならない。インターネット上では日本の措置以降、「日本に追いつく」「日本に負けない」と国民の対抗心をたきつけてきた文大統領を批判する書き込みも目についた。

 「反日や国粋主義に陥っていてはノーベル賞はほど遠い」というコメントのほか、こう自省する指摘もあった。「日本が基礎科学・技術で勝っていることを正直に認め、われわれが行くべき道を探さないと。不買運動で日本を圧倒したと精神的な勝利をしても何の役にも立たない」

 日本製のビールなどを標的にした不買運動をするなら、リチウムイオン電池を使ったスマホやノートパソコンなどを全て捨てるべきでは-という声も目立った。韓国経済にも悪影響を及ぼす不買運動には、これまでも否定的な見方があったが、韓国の産業にも不可欠な小型電池と日本の関係が話題に上ったことで改めて恣意的な不買運動に批判が向かった形だ。


 「なぜ韓国では(科学分野の)ノーベル賞が一つもないのか。高校生が2週間インターンをして医学論文を手軽に書けるというのに…」という記述も。文氏の最側近のチョ・グク法相の娘が大学の研究所で短期間、インターンをしただけで論文の筆頭筆者に挙げられ、これを利用して名門大に不正入学したとされる疑惑を皮肉ったものだ。

 こうしたノーベル賞
と絡め、学界のエリートとされたチョ夫妻や文政権を揶揄(やゆ)するコメントも多く見られた。

なぜ韓国人が、韓国だけでなく先進国へ移民した人々、(韓売国系の子孫を含む)も含めノーベル賞受賞者が居ないのか?それどころか国際的な例えばフィールズ賞といった権威ある賞も含め韓国がゼロである理由が韓国人の特異なDNAにあるという、私の嫌いな単純なヘイト記事かと思思い読みましたが、記事を熟読すると、統計数字でその異常性を検証した興味深いサイトを発見したので転載しておきます。

私が自分で調べたところ、韓国は、ノーベル賞他学術分野・建築・文学・写真等の全63もの国際的な賞(下にその全リストあります)の受賞者がゼロであるという驚天動地のデータを示しています。人口が韓国の半分以下の台湾は、既に計11名の受賞者がいます。つまり、韓国は知性において真に異常な国です。その理由は、韓国人の特異なDNAにあるとしか考えられませんでした。

お願いですから、サイト運営者の下記記事をお読みください。アメリカ食品・医薬品局(FDA)の韓国人DNAの特性に関する分析論文を元に、全てデータを掲げて、書いています。 韓国と北朝鮮の異常性を生起している主原因が、朝鮮人・韓国人の特異なDNA・遺伝子にあることが判ります。



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人口は、5000万以上、世界有数の非常に高い大学進学率(短大を含めて90%以上)、そして、1人当たりGDPは約3万ドル。(2017年時点でのデータ)

このデータが意味するのは、

①ノーベル賞は、たとえ文学賞といえども必ず高等教育を受けた者から出ます。つまり、人口×大学進学率は、この数値から、この中から、ノーベル賞受賞者が出る母数を意味します。
②1人当たりGDPは、ノーベル賞受賞者が出るかどうかの社会環境を意味します。フィールズ賞(数学)と異なり、研究環境・研究設備が整っていなければ、ノーベル賞受賞者が出る可能性は、ほとんどありません。

これらの条件を、1980年より現在(2018年)に至るまで約40年間も、完全に満たしているにもかかわらず、
即ち、

①多い人口
②高い大学進学率
③1人当たりGDPが1万ドル以上
④これら条件の時間的継続

であるにもかかわらず、平和賞以外のノーベル賞受賞者が存在しない国、即ち、韓国です。


ノーベル賞の受賞者数・人口・大学進学率の3つのデータから見た場合、韓国は明確に異常です

1人当たりGDPが1万ドル以上である国(69か国)を対象に、ノーベル賞の受賞者数・人口・大学進学率から、次の式で算出した数値を元に計算してみると韓国は、真に異常です。正確に言えば、非常に小さい確率でしか起こりえない現象です(日本のノーベル賞受賞者の業績の多くは、1990年代に発表されたものです。そして、韓国は、1980年には既にこれらのノーベル賞受賞者が出る条件を完全に充足していました。)

人口=p、大学進学率=h、ノーベル賞の受賞者数=r

(人口×大学進学率)/ノーベル賞の受賞者数=ノーベル賞受賞者数と高等教育修了者数の比

ph/r=K
Kは、対象国の何人の高等教育修了者から1人のノーベル賞受賞者が出ているのかを示す数値


①数学(フィールズ賞)や理論物理と異なり、ノーベル賞受賞のためには、研究環境・研究設備等が必ず必要です。このため、2018年時点で、IMF統計から1人当たりGDPが1万ドル以上の国を抽出したところ69か国でした。(注)

1人当たりGDPが1万ドル以下でも、数学ではイランのマリアム・ミルザハニのようにフィールズ賞受賞者が出ます。また、理論物理では、ワインバーグ・サラムの電弱理論で 非常に有名なアブドゥッ・サラーム(パキスタン人でノーベル賞受賞者)がいます。しかし、ノーベル賞受賞者の圧倒的大多数は、研究環境・研究設備の必要性から1人当たりGDPが1万ドル以上の国からしか出ません。 これは、数学や理論物理は、「紙と鉛筆」さえあれば研究できるためです。なお、韓国は、フィールズ賞受賞者もゼロです

②これらの国ついて、ノーベル賞受賞者1人当たりの高等教育修了者数を算出した散布図が、下記です。

image019


この散布図を見ただけでも韓国の異常性は明確ですが、データを調べてみると、更にその異常性が一層明確化されます。

69か国の人口データの尖度が極めて大きく、結果、ノーベル賞受賞者1人当たりの高等教育修了者数データの尖度も高いため、正規分布を前提とするデータ計算・分析は意味がありません。

しかし、試しに行ってみたところ、韓国についてのみ、累積分布関数の値(=当該値を含めて、その値以下になる確率)は、ほとんどあり得ない小さな値(0.0000000015261551)でした。 分かり易く言えば、サイコロを約12回振って全て同じ数が出る確率と同じなのです。日常感覚ではありえない確率です

なお、この(数学上意義は薄いが、試しに行った)分析に基づけば、サウジアラビアについては、異常とは判定できません。5.2%です。
トルコについては、プラスのため、0.0000129となり、異常値ですが、1人当たりGDPが、$10,512とデータ抽出ラインギリギリである点からみれば、当然かもしれません。逆に言えば、データ抽出ラインを1人当たりGDP=$2万ドルにおくべきであったかもしれませんが、そうするとあまりにもデータ数が少なくなります。


なお、CSVファイル(エクセルのことです)が必要な場合には、下記クリックで元データを保存できます


ちなみに、韓国は、ノーベル賞以外についても下記のような信じがたい状況です。韓国と同様に日本の植民地であった台湾と比べても異様です。私は、作業しながら、「こんなことありえない!」 韓国人が我々は優秀な民族と声高に叫ばねばならない理由がわかった」と強く感じました。また、韓国海軍射撃管制レーダー照射のような案件が生じた場合、日本は、このような極めて異常なデータを示す民族と 地理的に最も近いことを強く念頭に置かねばならないことを痛感します


平和賞以外のノーベル賞:日本23(日本国籍のみ) 台湾1李遠哲(台湾生まれ台湾大学卒でアメリカと中華民国の2重国籍)のみカウント
クラフォード賞(天文学と数学、地球科学、生物科学でノーベル賞の補完的賞である):日本5
ベンジャミン・フランクリン・メダル(科学技術全般):日本9
ショック賞(論理学・哲学」「数学」「視覚芸術」「音楽芸術」の4部門):日本2(数学と視覚芸術)
ウルフ賞(農業、化学、数学、医学、物理学、芸術の6部門):日本9(内訳は、芸術1化学1数学3医学3物理学1)

①数学
フィールズ賞(数学):日本3、ベトナム 1(ゴ・バオ・チャウ
アーベル賞(数学):日本0
ガウス賞(数学):日本1
コール賞 (数学):日本4
チャーン賞(数学):日本1
チューリング賞(計算機科学)日本:0

②物理学
ボルツマン賞物理学):日本2
ローレンツメダル(理論物理学):日本ゼロ(何故、南部氏が受賞しなかった???)
基礎物理学ブレイクスルー賞(物理学):日本4
国際常温核融合学会賞(常温核融合):日本5
ジェームス・C・マックグラディ新材料賞(物理学で対象限定):日本7
ジュリアーノ・プレパラータ・メダル(物理学で対象限定):日本4
チャンドラセカール賞(プラズマ物理学):日本2、台湾1
ディラック賞(理論物理学):日本1(南部氏のみ)
ハイネマン賞(数理物理学と天体物理学):日本3
パノフスキー賞(素粒子物理学):日本3
ピーター・デバイ賞(物理化学):日本0 台湾1
ブルーノ・ロッシ賞(天体物理学):日本1
ブルーノ・ポンテコルボ賞(素粒子物理学):日本4
ベルント・T・マティアス賞(超伝導限定物理学):日本6 台湾2
ポアンカレ賞(数理物理学):日本1 台湾1

③医学・生理学
アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(基礎医学):日本6 台湾1
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(臨床医学):日本1 台湾1
ウィリアム・コーリー賞(免疫学):日本4
ウォーレン・アルパート財団賞(医学):日本2
ガードナー国際賞(医学):日本12
国際ポール・ヤンセン生物医学研究賞(生命医学):日本1
ショウ賞(賞金が100万ドル=1億以上なので挙げました)(医学他):日本2
パウル・エールリヒ&ルートヴィヒ・ダルムシュテッター賞医学):日本4
マイエンブルク賞"(癌研究のみ対象):日本2
マスリー賞"
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(臨床医学):日本1 台湾1
ローゼンスティール賞(基礎医学):日本4
ロベルト・コッホ賞(医学):日本7
ワイリー賞(医学):日本2

④化学
アーサー・C・コープ賞(有機化学):日本2 台湾1
アーネスト・ガンサー賞(天然物化学):日本6
ウェルチ化学賞(化学):日本1
キラリティーメダル(化学):日本7
グレゴリー・アミノフ賞(結晶学):日本3 台湾1
シェーレ賞(薬学):日本1
デービーメダル(化学):日本1
テトラヘドロン賞(化学):日本7
ハインリッヒ・ヴィーラント賞(生化学):日本2
ルイザ・グロス・ホロウィッツ賞(生化学):日本1
ロジャー・アダムス賞(有機化学):日本2

⑤生物学
 
エルンスト・シエーリング賞(生物学):日本2
クラフォード賞(生物科学):日本4
ダーウィン・メダル(生物学):日本1
ハインリッヒ・ヴィーラント賞(生物学):日本2
発生生物学マーチ・オブ・ダイムズ賞(生物学):日本1

⑦その他学術関係
ヤコブ・エリクソン賞(植物学):日本1
F.W.クラークメダル(地球科学):日本2
アーサー・L・デイ賞(地球物理学):日本1  台湾1


⑧建築
RIBAゴールドメダル日本4
プリツカー賞 日本8

⑨写真
ハッセルブラッド国際写真賞 日本4

⑩文学
ノイシュタット国際文学賞日本0
フランツ・カフカ賞 日本1

vs

韓国は、全てゼロ(朝鮮系アメリカ人を含めてさえも全てゼロ。確率上ありえません!)

通称ベンジャミン・W・リー(下記参照)でさえこれら物理学関係賞を全く受賞していないのです!バカで暇な人が調べた!そう思われるのを覚悟で調べました。行けども行けども朝鮮人が出てきません。 腰が抜けるほど驚きました。韓国の1人当たりGDPは、約3万ドルで、基礎科学研究院(IBS)等十分な研究環境にあります。 しかも高等教育終了率も0.9と非常に高いのです!台湾と比べても、明確に異常です

①あまりにも異常すぎるデータであり、その背景として次の引用をします。(引用内容は、ほんとかもしれませんが、誇張があると思われます。)
「韓国人の癇癪と日本人の微笑み」 柳舜夏より

「韓国で論文を盗用したとして告発されれた人の中に謝罪の色を見せた人は一人もいない。皆が慣行だと言い張る。私のケースで捕まるのであれば、韓国で生き残る教授はいないという発言をしたものまでいる。ある有名大学の総長は、自分の盗用を恥じるよりも先に自信を陥れた陰謀に対して憤慨した」

②韓国人(=朝鮮人)は、遺伝子からみた場合、アメリカ食品医薬品局(FDA)の準公表論文によれば、その異常性は明確です。韓国人サンプル35名のDNAをほぼフル解析し、他民族と比較した結果として、韓国人(=朝鮮人)特有の遺伝子変異を特定し疾病(正確には疾患感受性遺伝子)との関係を明確に示しています。上記に示したようなあり得ないレベルのデータの異常性の主原因は、韓国人(=朝鮮人)のDNAの特性にある可能性が高いと考えます。比喩的に言えば、「健全な精神は健全な肉体(DNA)に宿る」と言えます。そう言い切って間違いありません。上のデータ=結果とアメリカ食品医薬品局(FDA)の準公表論文が明確に示しています。


 真の天才といえる フィールズ賞の国別データです。人口比から見れば、フランスが他を圧倒しています。
実は、研究設備や研究環境に大きく依存するノーベル賞よりこちらが断然重要であり、はっきり言えば、遺伝子による民族の優劣というものが、もし存在するのであれば、詳しく調べれば結論が出ます。 特にイランに注目すべきです

アメリカ合衆国 :13
フランス : 12
ロシア: 9
イギリス:8
日本:3
ベルギー ドイツ イタリア イラン :2
オーストラリア、ブラジル、カナダ、フィンランド、イスラエル、ノルウェー、 ニュージーランド、スウェーデン、ウクライナ、ベトナム :1



image047


下の表は、ノーベル賞1人当たりの高等教育修了者数の上位10か国です。
ノーベル賞の元データは、このサイトのデータであり、国籍に基づきます。従って、例えば、南部陽一郎氏は、アメリカとしてカウントしています。

image024


下の画像は、ハプログループIの分布です。男性のY遺伝子の分布です

image026


気づかれるでしょう!ルクセンブルグ(人口は約50万でハプログループのデータなし)・スイス・イギリス・イスラエルを除いて、ピタリと一致していると!相関係数の計算は意味ありません。単純に6/9=3分の2です。

なお、上の画像中、バルカン半島付近で唯一50%を超え色の濃い国は、ボスニアヘルツェゴビナであり、2名のノーベル賞受賞者がいます。1人当たりGDP1万ドル以下のためデータに含みません。 また、ハンガリーのノーベル賞受賞者数は、上の表で、国籍に基づき9名としています。しかし、「ハンガリー生まれ」とすれば13名が正しいです。他の国との兼ね合いから、データ修正せず一括して、このサイトのデータを使用しています。

上の画像は、日本語版Wikipediaより。英文では、この画像はありません。数値では、ドイツ人24%、ハンガリー人28%である点に留意してください。

①ナチスドイツの「ゲルマン民族の優越性」は、データをノーベル賞に限定すれば、認めざるを得ません。(ただし、フィールズ賞データは、そうではないが)ノーベル賞のデータは、ほぼ明確に、かつての彼らの主張を裏付けています。
ただし、ナチスドイツが完全に誤っていたのは、ゲルマン民族ではなく、北欧、バルカン半島付近にに多く見られるハプログループ I の優越性であったのです。

「ハンガリー生まれ」のノーベル賞受賞者は、①物理学賞3名②化学賞4名③生理学・医学賞3名④経済学賞1名④文学賞1名計13名で、 偏在していません。 この数値で、計算すると、K=364,431であり、上の表のデンマークとノルウェーの間です。しかも、ハンガリーは、1人当たりGDPが、2017年時点でさえ約$15,000と69か国中61位のGDPであり、かつ、長くソ連影響下の共産圏であったことを勘案すれば、驚異的です。
いうまでもなく、ハンガリー人(マジャール人)は、ゲルマン系ではありません。
従って、ノーベル賞データからゲルマン民族(ハプログループ I1のみ)ではなく、ハプログループ I と断定できます。
それにしても、分野を問わず、「ハンガリー生まれの」○○は、頻繁にみられる表現でしょう。

そして、スイスのハプログループ I の比率は23%です。サンプル誤差の区間推定幅は、何%程度なのでしょうか? もし誤差を広くとれば、7/9、イギリスとイスラエルが例外です

なお、イギリスは、実は、下記の別データによれば、イングランドに限定すれば、数値的には、ドイツ人とあまり差はないのです
(バイキングが、定住した影響と考えれます)

おまえは、アホか、上の図でヨーロッパ全体に広く分布しており、そんなことない!
eupedia.comというサイトに掲載されている別の調査データに基づいて 私が作成したこのデータご覧ください。

参考までに、同じ調査データに基づくパプログループ I1の分布図を掲げておきます。パプログループ I1 は、I の下位区分であり、事実上、ゲルマン民族遺伝子です

image030

②一方、ナチスドイツの「ユダヤ人の劣等性」は、明確に否定されます。通常、ノーベル賞・フィールズ賞受賞者の約20~30%程度は、ユダヤ人とされていますが、単に、イスラエル1国で見ても、完全に否定されます

③そして、韓国は?

韓国の国是である「我々は優秀な民族」は、ノーベル賞から見る限り、完全に否定され、むしろ、ノーベル賞という限られたデータは、
2018年時点で「1人当たりGDP1万ドル以上の69か国中で、最もハプログループ I の完全に正反対に位置する民族」であることを明確に示しています。

だからこそ、彼ら朝鮮人の考える野蛮な民族=日本人の支配下に置かれる状況に、35年間ですが、 なってしまったかもしれませんね?。大韓民国臨時政府とは、 韓国が日本の植民地であった年数を、形式上だけでも(=我々の政府は、海外にあった!)、可能な限り短縮し、否定するために創出されたものです。そう言い切れます。自分で調べました。(リンク先ご参照)そして、その根本要因は、彼らの「我々は優秀な民族」という国是にあります。なお、韓国の場合は、少なくとも、2000年以降ノーベル賞目指して、多大なコストをかけてきたという特殊要素が更に加わります。

では、日本人は?

①最初にハプログループDの分布を掲げておきます。Dの下位区分として、D1bがあり、日本列島で突然変異が生じ誕生したと推定され、日本人男性に固有の遺伝子です。

image032

②次にハプログループOの下位区分で見ても、我々と朝鮮人男性のY遺伝子の差は、地理的に非常に近いにもかかわらず、明確に存在すると考えざるを得ません。

image043
image042

上記のような遺伝子マーカー(Y遺伝子)による分析ですら、明確に異なる分布を示しており、これこそが、「文の文化=朝鮮(中国コピー)」と「武の文化=日本」の相違を生み出し、江戸時代の朝鮮通信使の「悔日観」に見られるように、当時の朝鮮人の日本人に対する優越感の基底をなす要因とせざるを得ません

韓国人は、他民族と同様に遺伝子に固有の変異を有する民族であり、その特性は、アメリカ食品医薬品局(FDA)により既に明らかにされました。しかし、現在の技術では、DNAと疾病との関係など肉体面の関係に限定されています。遠い将来、恐らくDNAと精神面での関係が明らかにされるはずです。その時には、韓国人の精神面での明確な異常性もDNAとの関係から明確になるでしょう。何故なら、2018年時点でのノーベル賞という非常に限られたデータからみれば、韓国はあまりにも異常すぎるからです

image049

ちなみに、今後=2019年以降どうなるのかを見てみましょう。韓国は、ノーベル賞目指して、真に官民挙げて取り組んでいるようです。無駄な努力かもしれませんし、2018年時点では少なくとも「コストに到底見合わない」ことだけは確かです

①ノーベル物理学賞

korean physicistで検索しても、存命の韓国出身の物理学者を見つけるのが困難です。Benjamin W. Lee(1977年死亡)という理論物理学者がヒットするだけです。
このことから、少なくとも、2039年頃まで、韓国人がノーベル物理学賞を受賞する可能性は極めて低いです。何故なら、ノーベル賞は、業績を発表してから、15~20年後に授与されるケースが非常に多いからです
なお、Benjamin W. Leeは、存命中、上に掲げた物理学関連のいずれの賞も全く受賞していません。このため、仮に長命であったと仮定してもその業績は、ノーベル賞に遥かに届かなかった可能性が強いです

②ノーベル化学賞

ノーベル物理学賞と同様に化学者の個人名を見つけるのが困難でした。しかし、このソウル大学のページで見ると、2000年~2010年の世界の化学者トップ100人に韓国人が、3名も入っていますので、可能性はあると思われます。 しかし、上に掲げた化学分野の賞を韓国人の化学者は、誰一人受賞していませんので、確率は極めて低いでしょう 。なお、「世界の化学者トップ100人」は、世界の大学のランキングで有名なこのサイトに過去に掲載されたものです

③ノーベル医学・生理学賞
ノーベル物理学賞・ノーベル化学賞と異なり、個人名がすぐにヒットしました。Oh Uhtaekです。可能性は、あります。、韓国人初のノーベル賞受賞者は、恐らくこの王さんでしょう。 しかし、上に掲げた医学・生理学分野の賞を王さんは、全く受賞していませんので、その確率は極めて低いと推定します

現在の=2018年12月時点での、ノーベル賞や他の賞から見た韓国のすざまじいまでの異常性の解消は、王さんしかないかもしれません

その時、恐らく韓国は蜂の巣をつついたような大騒ぎになります。何故なら、「我々は優秀な民族」と「反日と侮日」が、韓国の「国是」であり、その「国是」に真っ向から完全に反するのがノーベル賞であったからです。

そして、現在のノーベル賞から見た韓国のとんでもない次元の異常性が解消されるはずです。

ちなみに、韓国の国家研究開発予算は約2兆円(国家予算は、約40兆円。いずれも2017年予算)で、予算比 (国家予算に占める比率)で恐らく世界1位であり、 しかも、2001年から基礎科学研究院(IBS)(個人・法人を含め、メンバー数は、5000)を設立し、「我々は優秀な民族」(私が思うに大爆笑!)の最大のネック解消に向けて、 即ち自然科学系ノーベル賞受賞に向けて国を挙げて真剣に取り組んできた経緯があります。

しかし、2018年時点では、1人当たりGDP・人口・大学進学率に加え、国の大きい支援を考慮すると、本当にどんでもない・想像を絶する状態です。

以上で、日本人の「ノーベル賞狂騒曲」を終わります。


ノーベル賞を含めた世界中の科学的成果の受賞数から判断すると、受賞者が韓国系の米国人を含め皆無である事実は、民族のDNAにその原因があるという可能性は当然疑われるべきだ。

筆者が
>「韓国人が我々は優秀な民族と声高に叫ばねばならない理由がわかった」と書いたが、私も同感である。彼らのDNAが彼らの精神状況に大いに影響するのではないか?

「健全な精神は健全な肉体に宿る」古代ローマの詩人ユヴェナリウスの言葉の言葉であるが、りっちーさん達の不健全な精神はそのDNAに原因があるというのは納得である。
※「健全な精神は健全な肉体に宿る」って本当? 誤用だらけの名言の由来

韓国人のDNAが他の諸国民に比べ大きな特色があるという科学的事実は、ヘイトではないと私は思いますが・・・、私が韓国人であればとても受け入れがたい事実であろう。

ノーベル賞が欲しい韓国民は、毎年日本を羨み、毎年ノーベル賞に近い韓国人科学者とか、ノーベル賞が欲しくて大騒ぎする韓国民の姿は「ノーベル症」と揶揄されている。

今年も朝鮮日報に「ノーベル賞に近い韓国人科学者17人」を
韓国研究財団が発表したという記事が載った。

朝鮮日報の記事も、「現実を冷静に見れば、受賞可能性は低い」と報じていたが、ノーベル賞からみた韓国の異常性の記事からすれば、当然である。

【朝鮮日報】2019/10/07 11:40 

韓国研究財団、ノーベル賞に近い韓国人17人を発表したけれど…
7日からスウェーデンで発表される予定のノーベル賞受賞者の選定を控え、韓国研究財団は6日、ノーベル賞に近い韓国人科学者17人を発表した。しかし、最近海外の学術情報分析業者が発表した「2019年ノーベル賞受賞候補者」19人に韓国人は1人も含まれていない。韓国科学界でも「今年の韓国人による受賞は難しいのではないか」との意見が大勢だ。

 韓国研究財団は論文の被引用数などの研究成果に基づき、キム・フィリップ・ハーバード大教授(物理学)、朴南圭(パク・ナムギュ)成均館大教授(化学)、キム・ピンネリ・ソウル大教授(生理医学)などををノーベル賞候補者に近づいた研究者として挙げた「ノーベル科学賞総合分析報告書」を発表した。キム・フィリップ教授は夢の新素材グラフェンの物理的特性を究明したことで知られ、朴南圭教授は次世代太陽電池の分野をリードする研究者の1人だ。キム・ピンネリ教授は細胞内で遺伝子を調節するマイクロRNA(miRNA)の分野の権威だ。このほか、玄沢煥(ヒョン・テクファン)ソウル大教授、劉竜・韓国科学技術院(KAIST)教授、石相日(ソク・サンイル)蔚山科学技術大学校(UNIST)教授、方英柱(パン・ヨンジュ)ソウル大教授らの名前も挙がった。

 しかし、研究財団も「資料は韓国人のノーベル科学賞受賞可能性を占うものではない」と説明した。現実を冷静に見れば、受賞可能性は低いためだ。歴代のノーベル賞受賞者は本格研究を開始してから受賞まで平均で31.4年を要した。20-30年前からの研究実績を認められた格好だ。また、受賞者は他者の論文に追随するのではなく、全く新しい分野を開拓したケースが大半だ。

 言い換えると、1990-2000年代の韓国の科学水準が評価対象となるが、残念なことに韓国が当時、基礎科学分野でよちよち歩きの水準だったことは厳然たる事実だ。ある大学教授は「当時は世界的な学術誌に論文が掲載されただけで、学界で話題になり、新聞記事になるほどだった」と話した。あるソウル大教授は「他者に追随する応用科学ばかり優遇し、基礎科学分野を冷遇する国内の風土からまず変えなければならない」と指摘した。

ユ・ジハン記者

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朴槿恵政権時代に国が主導して、基礎科学の研究開発機関をつくったが、文在寅は毎年、研究開発予算を減額しているとのことで、まだまだノーベル症を楽しむことはできそうだ。

韓国のネットにおける吉野氏のノーベル賞受賞反応を読むと、「日本はすごい」「日本に学ぶべきだ」と称賛する声もあるが、未だに「そのままジャパンマネーだノーベル賞もそのまま裏金を受け取ることで定評がある(55)」「ハングルが偉大で翻訳が難しく、ノーベル賞受賞者がいない」などと書き込まれ、韓国がいかにダメな国なのか、納得するのもノーベル症の季節の楽しみである。
 


【日本経済新聞】2019/10/10 2:00 

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吉野彰 旭化成名誉フェロー

京都大学で量子有機化学を専攻し大学院に進んだ。研究内容は紫外線の照射反応などを調べる光化学で、光触媒のような材料の開発に役立てられるものだった。1960年に「サランラップ」を発売、70年代から住宅事業「へーベルハウス」を展開し、業容を拡大中だった旭化成に72年に就職する。歴史のある企業でありながら野武士的な雰囲気が気に入ったのだと思う。


同期は350人ほど。私はその中でも数名しかいない大学院卒の研究開発職だった。20代だったころの研究は失敗の連続だったが、そのつど将来に生かせる経験を身に付けることができた。そうしたなか、81年にチャンスが巡ってくる。

2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹・筑波大学名誉教授が80年代に発見した電気を通すプラスチック、ポリアセチレンを応用し、素材を開発する研究が始まったのだ。私は33歳。研究部門の係長になっていた。「やっと当たりくじをひけた」と直感した。

ポリアセチレンの性質を分析したところ、最も有望と感じたのは電池としての用途だった。充電することで繰り返し使用できる「2次電池」の材料に向いているのではないかと思った。80年代に入りビデオカメラなど電子機器の「ポータブル化」が新製品のキーワードになり始めていた。今と比べたらまだ大きくて不便な製品が多かったが、高電圧を発生できる電池があれば製品をもっと小型化できる。新素材を活用する好機だと思った。

高電圧を実現するには、水を電解液に使う乾電池や鉛電池だと限界がある。水の代わりに有機溶媒を使う非水系電池にする必要がある。81年当時、非水系で既に存在していたのは金属リチウム電池。ただし弱点があった。金属リチウムは1次電池、つまり「使い捨て」なのだ。金属リチウムは敏感に化学反応する。充電を繰り返す2次電池に使う場合、発火事故のリスクが大きい。私は金属リチウムの代わりにポリアセチレンを電極に使いたいと考えた。研究を進めるうちに、無水状態に置くと極めて安定する物質であることに気付いた。金属リチウムで問題になった安全性という大きな課題をクリアできる予感が高まってきた。

電池の構造を極めて単純化して説明すると、内部に負・正2つの電極があり、負極から正極へ電子を渡す。この時、逆の向きに電流が起きる。電池の性能のカギを握るのは負極。そこにポリアセチレンを使うという発想で研究を始めた。ポリアセチレンの製造工程や電解液純度を改良し、材料の性能も当初より格段に上がってきた。だが、喜ぶのはまだ早かった。いざ電池の試作となれば、正極が必要になる。ところが、ポリアセチレンの相方として使える電極材料がみつからないのだ。

研究を始めて1年たった82年12月。このまま年を越すのかと気分が重かった年末のある日、午前中に職場の大掃除があり、午後はやることがなくなった。取り寄せたまま手つかずだった海外の研究文献を何となく読み始めたら、思いがけない論文と出会った。

当時、英国のオックスフォード大学で研究していた米国のジョン・グッドイナフ教授が、80年に発表した論文で「コバルト酸リチウム」というリチウムイオン含有金属酸化物が2次電池の正極になると書かれている。しかも従来の材料より高い電圧をつくれるという。続いて「組み合わせるべき適切な負極がない」と記されていた。

ひょっとしたら私が負極にしたいポリアセチレンと組み合わせられるのでないか。83年1月、論文に書かれていた通りのコバルト酸リチウムを実際に作ってみた。ポリアセチレンと組み合わせ電池を試作する。充電できた。放電もうまくいく。旭化成に入社して10年。待ちに待った研究の大成功だった。

こうして生まれたリチウムイオン電池だが、あくまで「原型」だった。研究を進めるうちに負極のポリアセチレンの欠点が明らかになる。ポリアセチレンは高温状態で保存する際に劣化しやすかった。おまけに比重が小さい。つまり、軽くてかさばるのだ。電池の軽量化だけが目的なら問題ない。だが、小型化を実現するには比重の小ささは致命的だった。

待ち望んだ正極にコバルト酸リチウムが見つかって喜んでいたが、今度は負極の材料探しをやり直さなければならなくなった。ポリアセチレンと同じ特徴を持つ分子構造の化合物としてカーボン(炭素材料)が思いあたる。電気を通す性質があり期待したが、当時入手できたカーボンはどれも使い物にならない。

新しい材料は社内から現れる。繊維メーカーの歴史が長い旭化成は84年、宮崎県延岡市の研究所で当時注目され始めていた炭素繊維を研究していた。ガスを気体のまま炭化させて、基板上に炭素繊維を成長させる。こうすると繊維直径が0.1ミクロンという極めて細い炭素繊維ができるのだった。

製造方法の特徴から「気相成長法炭素繊維(VGCF)」と名付けられたこの素材は、負極としてずばぬけて高い性能を示した。85年、VGCFの負極にコバルト酸リチウムの正極を組み合わせた電池を試作。充電することに成功した。研究開始から4年。やっと現在使われているものとほぼ同じ構造のリチウムイオン電池が誕生した。

90年代は携帯電話や小型ビデオカメラが出回り始めたころ。消費者向け製品を製造する大手電機が先鞭(せんべん)をつける形でリチウムイオン電池の生産が始まった。旭化成はメーカーが使う材料作りを強みとしてきた企業。エレクトロニクス関連で最終製品を製造した経験が少なかった。販売ルートもない。そこでパートナーとなる有力企業を探した。

92年、東芝と折半出資でリチウムイオン電池開発・製造のエイ・ティーバッテリー(ATB)を設立。ソニーや他の新規参入企業との間で電池の小型・軽量化を競い合うことになった。事業は思い描いていたとおりに進まなかった。旭化成は8年後の2000年に、電池材料の開発・製造に専念するため東芝にATBの全株式を引き取ってもらった。東芝も04年にリチウムイオン電池から撤退。ATBの生産設備は三洋電機が買い取った。

旭化成がATBの経営から手を引いたのはちょうどITバブルのピーク。やがてバブルがはじけ、01年9月の米同時多発テロを機に世界経済が減速する。リチウムイオン電池の市場も一時的に冷え込んだ。だが、電子機器の小型化・高性能化の流れは変わらず、高性能電池の需要の見通しは明るかった。

ATBを通じてリチウムイオン電池の生産を続けている間も、旭化成では材料の開発・改良を絶えず進めていた。その中で順調に伸び始めていたのが中核部品の一つであるセパレーター(絶縁材)だった。やがてこの部品が旭化成の収益拡大に貢献するようになる。

合成樹脂の膜であるセパレーターは電池内部で正極と負極を遮断するが、完全に遮断してしまうとリチウムイオンが電極間を移動できない。電池を機能させるには、非常に微細な穴を開けておかなければならない。加工が難しいが、旭化成には技術の蓄積があった。

80年代、大量の純水を使う半導体工場などで水をろ過する特殊な膜の開発を進めていた。技術を応用し、高密度ポリオレフィン微多孔膜製品「ハイポア」を開発。80年代後半から1次電池に採用されていた。90年代にはリチウムイオン2次電池用のハイポアを発売。電極間のリチウムイオン透過効率が高く、多くのメーカーが採用した。

旭化成は2000年、電池生産から撤退する一方でハイポアの生産設備を増強した。セパレーター市場で旭化成は現在まで世界シェア首位を維持する。エネルギーの変革とEVは電池の巨大な市場を生む。勝ち続けていくにはどうしたらよいか。これからも挑戦を続けるつもりだ。

(日経産業新聞に2011年6月21日~7月26日に連載された「仕事人秘録」を再構成しました)



執筆中
 
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【朝日新聞社/MSN】2019/09/11 09:00

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防衛医大などは大量出血した負傷者を救命する人工血液を開発した。ウサギの実験で成功した。人工血液を素早く輸血できれば、大けがによる死者を減らせる。論文を米輸血学誌に発表した。

 血液に含まれる傷口をふさぐ血小板と体細胞に酸素を運ぶ赤血球の二つが出血で失われると死に至る。保存期間は血小板が固まらないよう揺り動かして4日間、赤血球は低温で20日間ほどで、血液型ごとに大量に準備する必要がある。輸血には患者の血液型を調べる必要があり、救急救命士などは輸血できない。

 チームが開発した血液は、人工の血小板と赤血球からなる。それぞれリポソームという細胞膜成分で作った微小な袋に、止血成分と酸素を運ぶ成分を詰めた。重篤な出血状態のウサギで試したところ、10羽中6羽が助かり、本物の血液を輸血した場合と同程度だったという。血液が固まるなどの副作用もなかった。

 常温で1年以上保存でき、血液型を問わない。このため、実用化されれば、病院に着く前に事故現場で輸血でき、救命率が上がる。研究チームの木下学・防衛医大准教授は「離島など十分に血液を準備できない地域もある。人工血液でこれまで救えなかった命を救える」と話している。

 研究成果の論文は(https://doi.org/10.1111/trf.15427)で読むことができる。(三上元)
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http://www.ndmc.ac.jp/wp-content/uploads/2019/07/d81817d6d25089d804a7631561986cfd.pdf

 人工赤血球で血液不足を解決する日がやってくる 
【夢ナビ】講義No.06440

心配される将来の血液不足

 日本は少子高齢化などにより、2027年には101万人分の輸血用血液が不足すると言われています。また献血により集められた血液は、冷蔵保存しても赤血球の変質や細菌の繁殖の可能性があるため、長く蓄えてはおけません。輸血を介したウイルス感染の可能性も完全には克服されていません。血液不足や災害など有事に備えて、安全な血液の確保が求められているのです。そこで、血液を人工的に作る研究が注目されています。

ヘモグロビンから赤血球を再生

 アメリカ、ヨーロッパなど世界で人工血液の研究は行われていますが、日本はその研究をリードする国のひとつです。「人工赤血球」の研究では、ラットの全血液の90%を人工赤血球に置き換えることにも成功しています。

 赤血球はヘモグロビンを濃度高く封入した細胞であり、肺で酸素を取り込んで全身の隅々にまで運搬する働きを担っています。赤血球の細胞膜表面は、糖の化合物でできた「糖鎖」で覆われており、糖鎖には血液型の違いを生み出す物質も含まれています。

 人工赤血球を作る方法として確立されたのが、血液からヘモグロビンのみを精製し、細胞膜の代わりに脂質の合成化合物で作った化学的に安定なカプセルでヘモグロビンを覆うというやり方です。ヘモグロビンは保存期限が切れた献血血液から精製します。精製の段階で加熱と濾過により細菌やウイルスは除外されます。さらに、糖鎖のある細胞膜も完全に排除するので、血液型を問わずにいつでもどこでも投与できます。つまり、廃棄される血液を有効利用し、感染の心配がなく、長期保存ができ、誰にでも投与できる赤血球に「再生」することができるのです。

脳梗塞や心筋梗塞の治療にも活用

 人工赤血球は輸血の代わりとしての利用だけではなく、迅速な酸素供給が鍵となる脳梗塞や心筋梗塞の初期段階の治療、移植用の臓器の保存などへの活用も期待されています。まだいくつかの壁はありますが、将来は医療機関に人工赤血球製剤を常備する日がやってくるかもしれません。

人工血液はベトナム戦争時米国が開発を試み、日本も1970年代ミドリ十字製薬(現田辺三菱製薬株式会社)がパーフルオロケミカル(炭素-フッ素結合を持つ有機化合物)の乳剤のような非生物材料を用いる「フルオゾール(Fluosol)」が実用化した。

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年公開)で、ギャオスを呼び寄せるのに人工血液を大量にビルの屋上に用意したなどというシーンもあって、人工血液はできたも同然なのかと思っていました。
しかしながら、いつまでたっても献血にご協力を!というキャンペーンはなくならず、調べると、微細なカプセルが壊れて毛細血管に詰ってしまったり、血液を凝固させて詰まらせたり、臓器に影響を及ぼしたりするなどして、人工で血液を造るににはハードルが高いとの認識をもっておりました。

特にアニメ働く細胞の世界を見ると、赤血球や血小板の代用物質を見ていると、白血球やマクロファージ、樹状細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、・・・とても複雑で、とても人工で作れるものではない。



 
それがニュース記事を読む限りほぼ完成しそうだとの記事だ。100%置き換えられる訳ではないが、ほぼ夢の人工血液ができたようだとの記事だが、ソースは朝日新聞なので、フェイクの可能性も濃厚だが、人工血液の一歩進化したものができたというニュースだ。

映画ブレードランナーに登場する人造人間レプリカントや、攻殻機動隊の草薙少佐が、現実となる前段階を一歩クリアーしたこととなるが、 人工血液は一時的な失血に対応できたとしても、免疫系は依然神秘の領域であって、100%完全な人工血液は今世紀中に完成するであろうか?

人工血液は半歩前進できたことは称賛に値する。確かに神の領域を垣間見るところまで人類は進化してきたが、神の領域に手が届くにはまだまだ大きな壁があり、時間がかかるような気がします。








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中国が最新兵器を公開、軍事パレードで戦闘能力誇示
中国が披露した最新兵器の一部を紹介
【WSJ】2019 年 10 月 2 日 07:10  By Jeremy Page


 【北京】建国70周年を迎えた中国で1日、天安門広場の軍事パレードで新型の超音速ミサイルやステルス・ドローン(無人機)など高性能兵器が次々と公開された。米国の中国に対する技術的優位性は急速に縮まっている、という明確なメッセージを発した格好だ。

 軍事専門家は、人民解放軍がミサイルや無人戦闘システム、電子戦にますます力を入れていることが明らかだと指摘している。

 兵器公開は国内向けに威力を示すことが主な目的だが、中国が米国やその同盟国にひけをとらない、場合によってはさらに高度な自国製兵器の開発と配備を進めていることも裏付けられたと専門家は受け止めている。

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中国建国70周年の軍事パレードでは多くの最新兵器が公開された PHOTO: LI XIN/ZUMA PRESS

 中国は全般的な兵力や戦闘経験でなお米国に大きく後れを取るとはいえ、今や自国からはるか遠くまで力を誇示でき、アジアの紛争を巡る米国および米同盟国の介入を阻止する自国製兵器を幅広く取りそろえている。

 米中が技術面および地政学的な覇権争いで膠着(こうちゃく)状態にある中、米国では今回のパレードを受け、軍事転用の恐れがある技術や専門知識の中国移転を巡る管理強化を求める声が強まりそうだ。

 中国軍高官は先週、パレードで公開する機器は全て実際に配備されていると述べていた。

 中国が今回披露した最新兵器の一部を紹介する。

<極超音速滑空ミサイルDF-17>

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極超音速滑空ミサイルDF-17 PHOTO: GREG BAKER/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES

 パレードで初公開されたDF-17は中国初の超音速ミサイルとみられ、音速の5倍以上の速度で飛行可能だ。軍事専門家によると、こうした武器が配備されるのは世界でも初めてだという。

 DF-17は発射後、極超音速滑空体が切り離され、比較的低空をマッハ5(時速約6200キロメートル)超のスピードで必要に応じて方向を変えながら滑空する。現行のミサイル防衛システムをくぐり抜けることが可能だ。

<大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF-41>

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大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF-41 PHOTO: WU HONG/SHUTTERSTOCK
 
公開された中で最も大型の武器であるDF-41は移動式のICBMだ。射程距離は推測7500マイル(約1万2000キロメートル)あり、米国全土のすべてを核攻撃の標的とすることができる。

 また、複数の再突入体を搭載でき、ミサイル防衛システムを突破できる設計になっている。

<ステルス攻撃ドローンGJ-11>

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ステルス攻撃ドローンGJ-11 PHOTO: SHEN HONG/ZUMA PRESS

 ステルス無人攻撃機GJ-11も初公開。中国国営メディアはGJ-11が旧型機「利剣」の最新バージョンだと伝えている。

 米軍のステルス戦略爆撃機B-2に似た全翼型デザインで、検知されずに敵の管制空域に侵入し、有人戦闘機では到達できない標的にミサイルを発射することができる。

 戦闘ジェット機よりはるかに長距離を飛行でき、南シナ海や台湾などを巡る紛争が発生した場合に、空中の射撃能力を大幅に強化できるとみられている。

<無人潜水艇HSU001>

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人潜水艇HSU001 PHOTO: MARK SCHIEFELBEIN/ASSOCIATED PRESS
 
軍事パレードのハイライトには多くの専門家が息をのんだ。大型の無人潜水艇(UUV)が初めて公開されたのだ。

 個別の名称は明らかではないが、側面に「HSU001」と表示され、センサー一式が取り付けられているようだった。

 こうしたことから、外国船の追跡、中国の核ミサイル発射型潜水艦の護衛、さらに遠隔地における外国海軍の作戦を監視するために利用される可能性がありそうだ。

<超音速無人航空機DR-8>

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超音速無人航空機DR-8 PHOTO: GREG BAKER/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
 
公開された無人航空機の中には超音速偵察ドローンも含まれる。一部専門家の間ではDR-8とされているが、WZ-8と呼ばれることもある。

 軍事専門家によると、中国の対艦弾道ミサイルやその他の弾道ミサイルによる破壊状況の評価など、敵の管制空域での情報収集用に設計されている。                                       
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香港でデモに参加していた高校生が警官に撃たれた。
画像を見ているとデモ隊に追い詰められた警官が市民に向け発砲した。
その追い詰められた警官はまるで
追い詰められた習近平に重なる。米国の経済制裁で追い詰められ、香港情勢の沈静化の目処がたたない習近平にとってこの軍事パレードは威嚇の拳銃であろう。

党内を完全に掌握仕切れれていない肝っ玉の小さな習近平は、この6年間で3回目の大規模な軍事パレードを今回実施したことになる。前任の江沢民や胡錦濤がそれぞれ10年間で1回しか軍事パレードを実施していないのとは対照的だ。歴代最高指導者の中で最も数多くの、軍事パレードを行ったことになる。今回も、軍関係者約1万5000人と、戦車などの軍事装備580台、航空機160機が軍事パレードを行ったが、その経費は数千億円単位であろう。

中国の軍事パレードは壮大な無駄使いだ。軍事パレードは実戦的訓練とは程遠いからだ。
このパレードのために長い人で数年前から、短い人でも半年以上前からただパレードのために時間を費やしているはずだ。その間、実戦的訓練を行っていない。

軍事パレードを頻繁に行う軍隊は精強ではない。実戦的訓練を重視する米軍が大規模な軍事パレードを実施しない理由がここにある。

ちなみに2015年の抗日戦争勝利70周年記念行事の軍事パレードには4000億円の費用がかかったとされている。今回のパレードにどのくらいかかったのか公表されてはいないが、エコノミストの柯 隆教授によれば、中国政府関係者が、パレードに掛かる予算のことを気にする発言があったという。外資を導入して輸出で外貨を稼ぎ、国内不動産投機と無人のビル群を建てることで膨らませてきた中国経済が、いよいよ回らなくなって財政がも緊迫化し始めたのではないか?

中国を支配する共産党は十数億の中国の人々の悲劇の根源であり、ウイグル・チベットを支配する圧政者であるが、経済が弱まれば、支配力も弱まってくる。

一連の香港民主化運動で連想するのは30年前1989年6月4日の天安門事件である。天安門事件の死者は数百人~数万人に及ぶなど諸説あるが、おそらく3000人(KGBによる報告書の死者数・中国赤十字の推定数2600)もの中国市民の命が失なわれた。今回のパレードの冒頭でも国旗よりも先に共産党旗が登場したことが如実に示すように、国家よりも共産党が優先される中国において、共産党の軍隊である人民解放軍とは人民解放軍とは名ばかりで、人民抑圧軍だ。外国の軍隊とは戦うより逃げ回り、自国の市民に対しては、銃口を平気で向ける共産党の私兵集団、人民抑圧軍である。共産党一党独裁が続く限り、共産党の軍隊である人民解放軍の増強が進むことを我々は覚悟すべきだ。

軍事パレードの目的は、単なる虚仮威しにすぎない。人民解放軍は、不法占領中とはいえ、仮にも自国民であるウイグル族やチベット族を武力弾圧を起きなっているが、今度は香港で民衆に向け、その暴力装置を稼動し始めている。

またたとえ漢族の国民であっても例外ではない。毛沢東時代のようなアナログな監視組織ではなく、ITを駆使した現代中国の顔認証システムといった監視システムは、かつてジョージ・オーウェルの小説「1984」ですら想像できなかった高度なITハイテク検閲システムが張り巡らされている。国家レベルでの広範なハイテク監視は、中国共産党幹部も含め、すべての人々は常に不安を抱えさせている。

共産党の執政70年は、残忍な抑圧と検閲の連続であり、多くの善良な中国人にとっては悲劇である。ハイテクIT監視によって維持されている中国共産党専制体制は、世界の自由に対する最大の脅威であるといえよう。

建国70年を迎え、台湾総統府は声明を発表し、中国の独裁を非難した。中国は台湾に脅威を与え、「平和的な統一」を主張しながら、軍拡と武力行使の選択を捨てていないとした。

習近平国家主席は、北京での大規模な軍事パレードでの演説で「祖国の完全な統一のために努力し続ける」と述べた。この発言を受けて、台湾政府の大陸政策を担う大陸委員会は、台湾は「一国二制度」を決して受け入れないと述べた。

香港において、現在は自由を維持するために、必死で抵抗しているうちはまだ良いだろうが、日本をはじめ米国欧州の自由主義陣営からの支援があったとしても、このままでは、やがて抵抗運動も無くなり、自由を求める香港人は海外に脱出するであろう。そうなると、香港は年々痩せ細り、国際金融都市香港の衰退は避けられないような気がしてならない。

今回登場した新兵器は多岐にわたりる、ミサイルだけでも「DF-41新型ICBM」「
DF-17極超音速滑空ミサイル」「超音速巡行ミサイルCJ-100(長剣100)」「DF-5B改良型ICBMDF-31AG・ICBM」「DF-26対艦弾道ミサイル」「HQ-6A短距離地対空ミサイルシステム」「HQ-9B長距離地対空ミサイルシステム」「HQ-12A中距離地対空ミサイル」「HQ-16艦隊空ミサイルHQ-22地対空ミサイル」「YJ-12B空対艦ミサイル」「YJ-18新型長距離巡航ミサイルなどだが、もっとも注目を浴びたのがDF-17極超音速滑空ミサイルである。

【航空宇宙ビジネス短信 T2】伊 2019/10/2水曜日

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Check Out China's New DF-17 Hypersonic Glide Vehicle: A Real Killer? 中国の極超音速滑空ミサイルDF-17が要注目、威力はどこまであるのか。
Can the U.S. military match it? How capable is it? 米軍に匹敵する装備はあるのか。どこまでの性能があるのか。
by David Axe 
October 1, 2019  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: ChinaMillitaryTechnologyWorldDF-17HGV

https://nationalinterest.org/blog/buzz/check-out-chinas-new-df-17-hypersonic-glide-vehicle-real-killer-84946
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中国人民解放軍が2019年10月1日公開した新型極超音速ミサイルは太平洋に展開する米軍に新しい脅威となりそうだ。

DF-17極超音速滑空飛行体(HGV)は15千名を動員した人民共和国体制発足70周年を祝うPLA軍事パレードで初公開された。

極超音速兵器の開発に取り組む各国が、音速の5倍超の速度で移動する動力付きあるいは滑空方式の精密誘導攻撃手段の実現をめざす中で、DF-17は初の、または二番目の極超音速滑空体として配備される装備となる。ロシアはHGV配備を2019年に発表している。

パレードにはDF-17が16基登場し、DF-16中距離弾道ミサイルと思われるものの上に搭載されていた。DF-16がDF-17をマッハ5超まで加速し、DF-17が分離されて標的に向かい飛翔経路を変更しながら敵の防空網を回避する。

DF-17が弾頭を搭載しているか不明だ。「DF-17は通常弾薬を装備しHGVの運動エナジーから破壊力を発生する構想だろう」とJane’sのアンドリュー・テイトがコメントしている。

推定射程が1000マイル程度なのでDF-17は西太平洋に展開する米軍に脅威となる。

元陸将の日大の吉富 望教授はDF-17の登場で既存の防衛体制は陳腐化するとロイターに述べている。「もっと高性能の弾道ミサイル防衛体制がないと日米両国は対抗できなくなる」

「こんな兵器が配備されれあば対応できる装備がない」とジョン・ホイテン米戦略軍司令官(当時)は上院軍事委員会で2018年3月に発言していた。

極超音速兵器は拡散しつつある。2018年12月にロシア大統領ウラジミール・プーチンがロシア軍が高性能極超音速滑空体をテスト中と認め「技術面ではすべて実証に成功した」と国営TASS通信が報じていた。

他方で米国は初のHGV部隊を発足させようとしている。ペンタゴンは2018年末にダイネティクスおよびロッキード・マーティンにあわせて7億ドル相当の契約を交付しており、「共通型の」極超音速飛翔体20基、誘導装置8式、発射台4基の製造をさせる。米陸軍がHGV発射部隊をはやければ2023年に発足させる。

米海軍、米空軍も同じHGVの導入を予定している。このうち海軍はトマホーク巡航ミサイル同様に潜水艦から垂直発射させるとする。

空軍は爆撃機に搭載する。B-1爆撃機を発射母機とする意向だが、B-1では信頼性が引き続き問題となっている。

一番乗りを競うロシアと中国は信頼性が低いままで配備することになるかもしれない。米国防次官(研究開発)マイケル・グリフィンが2018年にライバル国が進展をみせているものの、極超音速兵器研究では米国が世界のリーダーであることに変わりないと2018年7月に述べている。

ペンタゴンとしては未完成の装備品を第一線配備する必要はなく、焦る必要もないと達観している。「その必要もない」

米国の極超音速兵器の成熟化には「2020年代をかけて」かかるとグリフィンは述べる。「今後はテストのペースが加速し、2020年代初めに装備品が実現し、2020年代通じて成熟化する様子が今後見てもらえますよ」とグリフィンは語っている。■

David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring and Machete Squad.
各国が開発に鎬(しのぎ)を削る極超音速飛行体だが、これこそ張り子の寅である。米国は、偵察衛生を使い逐次こういった新兵器の開発状況は把握している。極超音速飛行体が数度にわたって飛行実験を行ったことは私のような一般市民も知っている。だが、その飛行体が目標に命中したか否かは定かではない。 

米国のDARPA(HTV-2:マッハ20/HTV-3:マッハ5)や日本が開発中の島嶼防衛用高速滑空弾はマッハ5以上で飛翔し、途中で軌道を不規則に変えることができる極超音速滑空兵器である。
2017-10-26 23:30:00

中国のDF-17はマッハ5以上で飛翔し、もしも実戦で使用できる兵器として完成していれば世界初の快挙となる。日米の既存のミサイル防衛網では現在のところ対処が難しいと言われている。※日本は対極超音速滑空弾迎撃ミサイルを開発中である 
DF-17の射程は(推定射距離2000km~2500km)グアムや沖縄の基地のみならず、日本の全体がその射程内に入る可能性がある。

2018-10-22 02:37:07

長剣100(CJ-100)
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長剣100は、長剣10地対地巡航ミサイル(射程1500~2000km)の改良版で、速度M3.5、射程2000~3000kmであり、第2列島線に到達する。「長剣10」に比較して精度と飛翔速度も向上し、これに対処することは難しくなっている。ターゲットは地下の標的および米国などの大型艦艇である。

How 1 Parade Proves China's Military Is Becoming Very Dangerous
この軍事パレードは中国の軍隊が非常にデンジャラスになりつつあることを証明した
Drones, missiles and much more.ドローン、ミサイルなどなど
【NationalInterest】2019年10月4日  Bradley Bowman Andrew Gabel

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DF-41

今週中国は建国70周年の 大規模な軍事パレードが行われた。このパレードは、中国軍の成長能力、米国の軍事的優位性を揺るがし、米議会や同盟国が継続的な防衛努力をしなければいけなくなった多くの恐るべき武器システムが披露された。

予想通り、パレードではDF-21D対艦弾道ミサイル(空母キラー)とDF-26ミサイルに注目があつまりました。後者は  地上移動式中距離弾道ミサイルであり、北京から発射してグアムまでほぼ正確に攻撃できる能力を手に入れた。これらのシステムにより、北京政府はこの地域の船舶と基地を標的にできるようになり、米軍とその同盟国が接近阻止・領域拒否区域を作成する可能性があります。このA2/AD戦略が成功すれば、北京政府は、例えば台湾に対する軍事侵略を成功させることができると結論付けるかもしれない。

今週のパレードでは、DF-41  大陸間弾道ミサイル(ICBM)もデビューしました  。最大射程9,300マイル(15000km)の地上移動ICBMであり、  複数の個別にターゲット設定可能な再突入弾頭を搭載できます。その攻撃可能範囲は、米国本土を全てを標的とすることができます。さらに、DF-41の迎撃をより困難にする機動可能な弾頭、おとり弾頭、および妨害技術を開発しています。

また、JL-2  潜水艦発射弾道ミサイルもパレードに登場しました  。これは、中国の運用中4クラス<031型 (ゴルフ型) | 032型 (清型) | 092型 (夏型) | 094型 (晋型)> の  1つ晋級弾道ミサイル潜水艦から発射されるように設計されています  。JL-2の航続距離は、 その前身であるJL-1の航続距離の  ほぼ3倍です。

また、中国は、 米国のミサイル防衛を回避するために設計された弾道ミサイルブースターおよび極超音速滑空機で  あるDF-17も展示し  ました。2019年の米国ミサイル防衛レビューで  指摘されているように、中国は「既存の防衛システムに挑戦する予測不可能な飛行経路を備えた並外れた速度で移動できる高度な巡航ミサイルと極超音速ミサイル機能を開発しています」。それを追跡する-米国 の宇宙ベースの極超音速および弾道ミサイル追跡センサーの必要性を強調する  。このようなセンサーは、宇宙から見える大面積を利用し、米国が高度な脅威を追跡して標的にできるようにします。


さらに、パレードには2つの新しい無人航空機と1つの無人潜水艇(UUV)が含まれていました。GJ-11(利剣)無人機は、ステルス特性を誇り、WZ-8は  ロケット推進式高高度偵察機である。巡航速度を向上させるために二軸スクリューを備えた大型UUVであるHSU-001も展示されました  。

米軍は、現在の作戦を支援し、準備を維持し、部隊を近代化するのに必要な、適時、十分かつ予測可能な予算を獲得するのに苦労しています。一方、北京政府はアメリカがどのように戦うかを研究し、それに応じて軍隊を近代化した。その結果、一部の地域では、米軍の優位性が  侵食または消滅しました。DF-41とDF-17、および今週北京が展示したその他の能力は、米国の核の三本柱(ICBM・SLBM・戦略爆撃機)を完全に近代化する必要性がでてきた。インド太平洋における米国の火力の増強、より優れた国土ミサイル防衛の必要性を再び強調しました。

明確に策定された2017年国家安全保障戦略と、2018年国家防衛戦略は、今までの中国の脅威に大して遅々とした対応と違い、過去2年間にわたる堅実でタイムリーな防衛資金投入のおかげで、米国防省は、ここ数十年で最も積極的かつ重要な近代化の取り組みを開始しました。

しかし、これらのステップには 、議会からのタイムリーで十分かつ予測可能な資金投入が必要です。それがなければ、米国民の安全はさらに脅かされ、米軍は将来の紛争に直面し、ますます中国軍に打ち勝つためには苦労することでしょう。

例えば対艦弾道ミサイルDF-21だが、試験を行ったが、砂漠に描いた空母の形の地上絵に着弾しただけだ。DF-21は 飛翔途中に衛星等から受けた情報に基づき軌道修正を衛星から受け取り、空母の現在地に近い海域へと順次誘導され、弾道ミサイル弾道には探知範囲は数十km四方のレーダーや赤外線センサーによる最終誘導システムが組み込まれているとされているが、止まった目標に最終誘導にレーダーでも赤外線以外の方法で誘導したか?或いは最終誘導なしで着弾した。 はっきり言ってDF-21には最終誘導は無いに等しい可能性が高い。

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Want China Times より

 今回登場した航空機は、「Y-20大型輸送機」「KJ-2000早期警戒機」「J-20ステルス戦闘機」「J-15艦上戦闘機」「J-16戦闘機Su-30MK2」「J-10B戦闘機」「H-6N戦略爆撃機」「H-6U空中給油機 」無人機では、攻撃型の無人機のGJ-11(利剣/Sharp Sword)と無人超音速偵察機「DR-8(WZ-8)」が注目された

中国の軍事パレードで公開された『WZ-8』、空中発射型超音速偵察機か
【ZAPZAP】2019年10月04日


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先日中国の北京市で開催された軍事パレードでいくつかの新兵器が初公開されました。その一つ、トラックの荷台に搭載される形で披露されたWZ-8(Wuzhen 8、DR-8)という兵器に関して、爆撃機に搭載される形で空中発射する超音速偵察機である可能性があると指摘されています。

アメリカの軍事系ニュースサイトThe Aviationistによると、軍事パレードで公開された中国のWZ-8という無人機に関してH-6Nという中国空軍の爆撃機を母機とすろ空中発射に対応した設計となっていると報じています。



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記事によると、この無人機は中国メディアによると「高高度を飛行する高速偵察無人機」という発表が行われていたらしく、機体には2基のエンジンを備え着陸装置も備えていることが確認されました。具体的な性能については発表されなかったものの最高速度はマッハ4から5程度の超音速飛行可能な兵器ではないかと主張しています。

WZ-8image157


ただこの兵器については見る限り吸気口というものが存在しておらず、エンジンノズルも通常のジェットエンジンのそれと明らかに異なっていることから固体燃料や液体燃料を燃焼させるものと考えられています。

WZ-8は2015年に初飛行が確認されていたらしく昨年には人工衛星が捉えた画像が公開されており機体の存在は明らかになっていました。

この手に兵器に関してはアメリカが高高度無人偵察機として1960年代にD-21という最高速度3,600 km/hで飛行可能なラムジェットエンジンを搭載した機体が開発・運用されていたことがあります。

▼M-21(SR-71)に搭載されたD-21
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▼D-21
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 DR-8無人偵察機は、かつて米国がSR-72に搭載された米国の超音速無人偵察機 「D-21」 と似ている。
 DR-8は、「DF-21D」対艦弾道ミサイル、「DF-26」弾道ミサイルの攻撃に情報を収集する任務が主目的のようだ。防空網を突破し、情報を持って無事に戻ってくることができるという。

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China Showcases Stealthier Sharp Sword Unmanned Combat Air Vehicle Configuration 中国はステルス無人戦闘機利剣を公開
The rear of the design on display during a parade to mark the 70th founding of Communist China is completely different from an earlier prototype.中国建国70周年パレードで公開された機体は、以前のプロトタイプとはまったくデザインが異なる。
【WarZone】2019.10.1 JOSEPH TREVITHICKOCTOBER 

中国は、建国70周年を記念するパレードで、利剣(シャープソード)ステルス無人戦闘機(UCAV)の新しい試作機を公開した。中国がGJ-11と指定したドローンは、無人機のレーダー回避能力を大幅に改善できる初期のプロトタイプと比較して、ステルス排気を備えた完全に再設計された後面を特徴としています。

中国は、2019年10月1日に北京の天安門広場で、この改良されたGJ-11利剣(シャープソード)ステルス無人戦闘機を公表しました。

イベントはDF-41固形燃料道大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF-17極超音速滑空飛行体を含むいくつかの新しいおよび先進兵器システムが公の場で初公開された。DR-8(WZ-8)、特大の武器と多数の武器を運ぶことができるH-6爆撃機、HSU-001無人潜水艇(UUV)、未知のDF-100高速巡航ミサイルも公表された。

シャープソードの写真は2013年に中国のソーシャルメディアで最初に登場し、その同じ年にプロトタイプが最初の飛行を行いました。当時、このデザインは、完全に露出し、明らかに非ステルス性の排気を備えたエンジン配置を特徴としていました。

表示されたGJ-11は、隠された排気口と、一般的にはより合理化された背面を備えています。摂取量も変更された可能性があります。パレードで入手可能な写真とビデオから、吸気システムまたは排気システムのいずれかがエンジン、特にファンの顔をさらに隠し、ドローンのステルス品質をさらに向上させる可能性のあるダクトを備えているかどうかを判断することは不可能です。これらの設計機能を組み込むことが少なくとも最終的な目標であると想定するのは安全なようです。

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The GJ-11 Sharp Sword on parade on Oct. 1, 2019.
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CHINESE INTERNET
A side view of the Sharp Sword prototype in 2013 with its completely exposed engine exhaust.
エンジン排気が完全に露出した2013年のシャープソードプロトタイプの側面写真。

それ以来、GJ-11利剣の特定の役割と特殊任務が何年にわたって何なのか多くの憶測がありましたが、以前のレポートでは、内部弾庫に2つの2,000ポンドクラスの弾薬を運ぶことができ、衛星データリンクを使用できることが示されています。中国本土をはるかに超えた長距離ミッションを実施する。より最近では、人民解放軍海軍(PLAN)が空母からのGJ-11利剣のバージョンを非武装の監視、偵察(ISR)能力で使用することに関心があるかもしれないという未確認の報告がありましたが、不合理ではありませんでした。

軍事パレードで武器について実況を行っていた中国中央テレビのナレーターによれば、伝えられるところでは、GJ-11の主要な任務は重要なターゲットに肉迫し攻撃を行うことであると述べた。指定の「GJ」は、英語の「gonji」または「attack」も表します。これは、この無人航空機が何よりもまず攻撃重視のUCAVであるということを意味するとのこと。 

もちろん、これはISR(情報・監視・偵察)の任務を遂行することを妨げるものではありません。陸上基地や中国の空母からのものであろうと、そのような役割のために特別に作られたものであろうと。以前のレポートでは、GJ-11利剣のプロトタイプは、2020年までに機能する改善された設計につながると想定されていました。

同時に、北京でパレード中のGJ-11は、実際の飛行可能な航空機ではなく、まだ開発中の改良型のモックアップである可能性が非常に高いと思われます。展示されているドローンには、目に見えるパネルや継ぎ目線、それらを密封するテープ、排気エリアへの熱保護処理の兆候、または空気データシステムなど、飛行中の航空機で見ることができるさまざまな機能が欠けていました。 

2018年の珠海航空ショーで、中国航空宇宙科学技術公司(CASC)は、ノースロップグラマンX-47Bと非常に幅広い類似性を持つ独自のUCAVデザインCH-7を発表しました。CASCにはモックアップが展示されており、実際の航空機で見られると思われるパネルラインを含む多くの機能がまだありました。さらに高い忠実度のモックアップは、このような、そこに存在するための一つとして、 X-47Bそのもの。

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中国のインターネット
2018珠海航空ショーでのCASC CH-7 UCAVのモックアップ。

一部のオブザーバーは、パレードのシャープソードの翼の後縁にある多くのファセットが、従来の操縦面ではなく空気の爆発を使用する非伝統的な操縦装置の一部である可能性があることも示唆しています。一般的に中国がこの種の技術に興味を持つ可能性はありますが、世界の他の場所での「モーフィング翼」と「流体推力ベクトル化」の実際の作業例は、これらの開発が初期段階にあることを示しています。 
とにかく、パレードの公式写真は、従来の操縦controlの明確な輪郭を示しています。このように、ファセット領域は、コントロールサーフェスが接合に近づく場所、または単にデザインの特徴である場所を示します。

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A look at the rear of the GJ-11 showing the revised exhaust and the faceted areas in the trailing edges of the wings.修正された排気と翼の後縁のファセット領域を示すGJ-11の背面を見てください。

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Another rear shot of the GJ-11 Sharp Sword on parade, making it clear that the design has traditional control surfaces.
パレード中のGJ-11シャープソードのもう1つの背面ショット。デザインに従来のコントロールサーフェスがあることが明確になっています。


GJ-11の背面について言えば、エンジン排気は有人または無人のステルス航空機を開発する上で最も有名な複雑な要素の1つであることを忘れてはなりません。ロシアは、S-70オホートニク-Bまたはハンター-B、UCAVについても同様の問題に直面しています。

オリジナルのシャープソードプロトタイプと同様に、S-70の最初の飛行例にもエンジン排気が露出しています。しかし、2019年8月に隔年開催のモスクワ郊外のMAKS航空ショーで、メーカーのスホーイは、大幅に修正されたステルス性のリアアスペクトを備えた将来の反復モデルを展示しました。

何もない場合は、記念日のパレードでは、GJ-11利剣UCAVの一般的なレイアウトは、中国が開発中である投資しどのように最新の兆候であるステルス無人航空機だけでなく、一般的にドローン。シャープソードは、中国の航空会社が近年生産している無数の飛行翼スタイル無人設計の1つです。これらはウォーゾーンが非常に密接に追跡してきた開発です。

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ANNA RATKOGLO / SPUTNIK  VIA AP
アンナラトグロ/ AP経由のスプートニク
Another view of the GJ-11 Sharp Sword on parade.
パレード中のGJ-11シャープソードの別のビュー

中国はまた、小型無人機の自律的なネットワーク化された群れの開発において大きな進歩を遂げてきました。これは、中国の既知の仕事や、2つのステルス爆撃機の開発を含むステルス有人飛行機の進歩を報告したことは言うまでもありません。 

また、特に中国がステルス型UCAVに投資したのは、米国がこの概念を公に遠ざけた後、またはそれらの努力を完全に機密扱いの領域に移した後に生じたことを覚えておく価値があります。最近、米空軍と米海軍が再び進路を変えるかもしれないといういくつかの兆候がありましたが、彼らは今、追いついているかもしれません。

GJ-11の開発の実際の状態が何であれ、そうでないとしても、中国は間違いなく真のステルスUCAV機能の開発をさらに前進させることを熱望しており、公にそう望んでいます。

GJ-11利剣は、中国初の国産空母 「001A型」 に無人偵察機として搭載されるという。空母などの大型艦艇に無人機を搭載することは世界中でトレンドになっていて、中国も例外ではない。

 一方で、GJ-11利剣は、飛行中に他と航空機に燃料補給が可能な無人偵察機 「MQ-25」 ほど多用途ではなく、その主要任務は300キロから400キロ離れた目標にミサイルを正確に命中させることを補助するために、艦艇搭載ミサイルシステムの情報を収集することだという。

また、敵の防空網が密集している地域の偵察や、外国の艦艇の追跡に利用できるという。


最後に


孫子の国中国は、孫子の「不戦屈敵」に源を発した三戦輿論”よろん”戦、心理戦、法律戦)戦略は中華人民共和国の国家戦略である。こういった軍事パレードは国内に向けては山積する問題から中国国民の目をそらすとともに、国外に向けては中国の能力が実力よりも高いと認識させることも目的の一つとされている。

新兵器導
入のプロパガンダは必ず実力以上の印象を与え、こういった軍事パレードは宣伝戦に注意しなければいけない。

DF-26対艦弾道ミサイルや DF-17極超音速滑空弾がこのプロパガンダ通り、実戦で本当に使用し得るレベルに達していることはまずない。だが、どこまで真の実力があるのか、継続してウォッチしていかなければいけない。実力以上にこれらの兵器を評価してしまえば、中国共産党の戦略に載せられてしまう。そういった愚は避けなければいけない。

最近、トランプ大統領による経済制裁の痛手を被っている習近平は、日本に擦り寄り来年4月に国賓として来日するという。習主席は軍事パレードの演説で香港について触れ、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の目の前で「一国二制度の堅持とともに香港の長期的な繁栄と安定を維持する」と話した。

香港民主化運動は、第二の天安門事件にならなければいいのだが、体制維持第一の習近平は言っていることと、やっていることが違いすぎて、とても信用できない。

我が国は、たとえ虚仮脅しの軍事パレードでも中国の軍事力の脅威に真剣に備え対処しなければいけない。

余談だが、日本の元号が変わると中国が動乱となる偶然というか奇妙なシンクロニシティ偶然の一致)が認められる。

1989年(平成元年)1月7日の昭和天皇崩御と翌日の新天皇即位、そして平成が始まりました。2019年元号が令和に改元され、令和元年香港で民主化デモが始まりました。

天安門事件と香港民主化運動も30年の時を経て奇妙なシンクロニシティ(偶然の一致)が認められる。

平成元年4月に消費税が3%で開始され、30年後令和元年10月消費税が増税となり10%となった。平成元年6月に天安門事件が発生し、香港民主化運動は遅かれ早かれ第二の天安門事件の悲劇が発生する可能性が高いのではないかと・・・。

昭和元年(1926年)は実質6日しかなかったが、その翌年(1927年昭和2年)に第一次国共内戦が開始され、中国の内戦が始まり、日中戦争~大東亜戦争を経て現在の中華人民共和国が誕生していった。

大正元年(1912年)は中国最後の王朝「清」が孫文らにる辛亥革命によって倒され、中華民国が樹立した。

明治元年(1868年)には大陸では特に何も起きていないが、日本が西洋文明を巧みに取り込み明治維新を成功させたことが刺激となり、清朝は明治維新を模倣した改革を行うも、 明治維新に先駆けていた洋務運動は失敗、西太后が実権握り清朝は末期に突入した。
ある意味で、明治の改元は中国動乱のきっかけであった。

日本の元号が替わると大陸で動乱が起きる奇妙なシンクロニシティ ・・・
令和になった今年、大陸に動乱が起きる・・・かも?


The Police Synchronicity 1 HQ



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