現代ASW(Anti-Submarine Warfare)考 その1 ASWに関する話題の続きです。

現代海戦においては、最強は潜水艦、特に原子力潜水艦である。




原子力潜水艦の登場は、海戦の様相を大きく変革した。通常動力潜水艦も新しい推進機関の開発により高い水中静粛性を生かした運用を特徴として従来以上の存在感を示している。

艦ミサイルや巡航ミサイル、弾道ミサイルなどへと拡大し潜水艦の脅威が増大しているため、世界の海軍では水上艦による対潜水艦戦の重要性が年々増大してしいる。潜水艦を狩る水上艦の対潜水艦の能力も日進月歩である。

近年はマルチな脅威に対応すべく対潜戦専門水上戦闘艦の建造・配備は少なくなっている。各国海軍の水上艦の能力を測る時、どうしても対空・対艦戦能力に目を奪われがちであるが、各国の主力水上艦艇の対潜能力がいかなるものかを中心にこの記事では確認したい。


各国の対潜水上艦ラインナップ

米国

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦( Ticonderoga-class guided missile cruiser)

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タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦とは、世界初のイージス艦であり、現用巡洋艦の草分け的存在であるが、そのベースとなっている船体は、大型対潜艦であるスプルーアンス級駆逐艦の拡大発展型である。そのため対潜戦装備は、当初は基本的にスプルーアンス級の構成が踏襲されており、ソナーとしてはAN/SQS-53Aをバウ・ドームに収容して搭載、水中攻撃指揮装置はMk.116 mod.4であった。また対潜兵器としては324mm3連装魚雷発射管を装備したほか、Mk.26 GMLSからアスロック対潜ミサイルを発射できた。

その後、1983年度計画の8番艦よりAN/SQR-19 TACTASの搭載が開始された。10番艦からはAN/SQQ-89(V)3統合対潜システムも搭載され、これに伴って船体装備ソナーはAN/SQS-53Bに、水中攻撃指揮装置もMk.116 mod.6に更新された。これは6 - 9番艦にもバックフィットされており、ベースライン2以降の全艦がAN/SQQ-89を装備するようになった。またAMOD改修により、ベースライン2搭載艦では曳航ソナーをAN/SQR-20に更新、またベースライン3・4搭載艦では統合対潜システムもAN/SQQ-89A(V)15に更新されつつある。

28隻が建造され5隻が退役済み 現在23隻が在籍している。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦( Arleigh Burke-class destroyer)

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Delbert D. Black(DDG 119)

アーレイ・バーク級駆逐艦は元来は防空艦の任務を想定していたが、戦略環境の変化に伴い、現在では、海賊の取り締まり~トマホークによる対地攻撃など、様々な任務を遂行しているが、全て退役したスプールアンス級対潜駆逐艦の任務も引き継いでいる。

1991年から就役が開始され、フライト1/Ⅱ/ⅡAと発展し。2019年現在で69隻が就役、2020年もは3隻が就役予定されており、現在建造中のフライトⅢも含めいまのところ合計86隻の姉妹艦が計画され高価なイージス艦ではあるが、効率的な設計により、第二次世界大戦後にアメリカ海軍が建造した水上戦闘艦としては最多である。今後も増加する可能性がある。

対潜戦装備は、当初は基本的にスプルーアンス級・タイコンデロガ級の後期建造艦の構成が踏襲されており、ソナーとしてはバウ・ドームに収容されたAN/SQS-53Cと曳航式のAN/SQR-19、水中攻撃指揮装置としてはMk.116 mod.7を搭載し、これらを連接するAN/SQQ-89(V)4/6統合対潜システムを備えていた。

またAN/SQS-53は、のちに機雷探知用のキングフィッシャー高周波発振器を追加したAN/SQS-53C(V)1に更新された。

その後、フライトIIAでは、航空艤装との兼ね合いもあって、浅海域では使いにくい曳航ソナーが省かれたこともあり、AN/SQQ-89は(V)10ないし14となった。その後、2009年9月より、DDG-87を皮切りに、分散システム化するとともに曳航ソナーをAN/SQR-20 MFTAに更新したAN/SQQ-89A(V)15の搭載が開始され、これはAMOD改修にも盛り込まれた。

対潜戦機能は冷戦時代に開発されたSQQ-89対潜戦闘システム(ASWCS:ASW Combat System)が改良を適用されながら受け持っている。

SQQ-89のセンサーで探知され脅威目標であると判断された潜水艦に対しては必要に応じて攻撃を行なうが、324mm3連装魚雷発射管Mk32(左右舷に各1基)から発射される短魚雷または短魚雷を弾頭とする対潜ミサイルである垂直発射アスロック(VLASROC)が使用される。

Mk46短魚雷は(最大航走距離11キロ)がながらく運用されてきたが、2000年代になって運用開始された全デジタル式のLHT(LightweightHybridTbrpedo)とも呼ばれているMk54(最大航走距離約10キロ))に引き継がれている。また対空ミサイルと共用の垂直発射機Mk41から発射される垂直発射アスロックRUM-139(最大射距離22キロ)でも、弾頭がMk46からMk54に移行している。このほかSH-60BまたはMH-60R哨戒/対潜ヘリコプターを2機運用する。フライトⅠおよびフライトⅡでは発着甲板のみ。フライトⅡA(通算29番艦以降)から格納庫が設けられた。


沿海域戦闘艦は、従来のフリゲートにおおむね相当するが、ネットワーク中心戦などの新しいコンセプトに基づき、高度なセンサーやデータ・リンクなど電子兵器、無人兵器などを容易に交換可能なミッション・パッケージとして搭載し、沿海域での戦闘の主役となる事を目論んだ。だが大海軍を持たないテロリスト相手の目論見であった為、インド洋~南シナ海~日本近海で傍若無人を働くPLAN(中国海軍)相手には役立たず当初計画では55隻建造が、52隻に縮小し、さらに縮小となり、ロッキード・マーティン社のインデペンス級とジェネラル・ダイナミクス社のフーリーダム級の計32隻で打ち切りとなり契約された艦は、建造が進められている。

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インデペンス級

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フリーダム級

中国脅威論の深刻化を含めた環境変化に対して、LCSでは対抗困難であることが指摘されるようになった。中国の接近阻止・領域拒否(A2/AD)戦略のような高脅威環境下での活動には能力不足の部分が多く、その後、対テロ戦争などの戦費負担、事故による建造遅延、および、想定任務の増大に伴うコンセプトの変更、調達コストの増大などを受けて、コンセプト・計画の見直しが検討・実施されている。なお、2021会計年度に4隻の退役が計画されている旨が発表された。

LCSは、任務ごとに対応するパッケージ(missionpackage)を搭載して運用することになっている。各ミッション・パッケージにはミッション遂行に必要な各種センサーや武器などで構成されるミッション・システムに支援機器を加えたミッション・モジュール、さらに操作員および航空機が含まれている。したがって対潜戦パッケージを搭載した場合のLCSは、対潜戦専門の水上戦闘艦として活動することになる。

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https://youtu.be/Vt6b6kG0ExU

当初は、対潜戦 (ASW)パッケージについては当初はMCM(対機雷戦)用の人潜艇を使う予定だった。遠隔機雷捜索システム(RMS)のROV(RMMS)が対潜捜索用ソナーを兼用する計画であったが、この場合、対潜戦の際に母艦の速力・運動性が大幅に制限されることから中止となった。タレス社の2087型曳航ソナーをセンサーとして、発見した敵に対してMH-60Rヘリで対応する方式とされている。

具体的にはSQS-62可変深度ソナー、TB-37多機能曳航アレイ・ソナー、魚雷防御システムである。これらミッション・システムに支援機器、操作員、対潜ヘリコプターMH-60Rおよび垂直発艦無人機MQ-8Bファイア・スカウト(Fire Scout)が加わって対潜戦ミッション・パッケージとして運用される。

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Fire Scout

英国

1990年から2000年にかけて16隻が建造された。3隻がチリ海軍へ売却されたために退役し、13隻が運用されている。

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HMS Argyll 

当初は曳航ソナーを展開できる最小限の艦として対潜艦として計画・設計された23型フリゲイトでありましたが、1982年のフォークランド紛争の戦訓を取り入れ、国防省艦船総局(DGS)では、設計にあたり、レーダー反射断面積 (RCS) の低減とモジュール化という2つの要素を重視し汎用性の向上した軌道修正され、垂直発射対空ミサイルや対艦ミサイルなどが追加されて汎用水上戦闘艦として誕生した。

対潜戦装備の主役となる水中センサーとしては、中周波2050型アクティブ/パッシブ・バウ・ソナーおよび超低周波2031Z型パッシブ曳航アレイ・ソナーが当初装備された。しかし後者は低周波2087型アクティブ可変深度ソナーに換装されている。

2008年から運用可能となった2087型ソナーは、アクテイブ作動時は2キロヘルツ以下の低周波、パッシブ作動時は0.1~100キロヘルツという広い周波数域での目標探知を狙い、マルチスタティックでの運用も可能であり長探知距離を特徴としている。

なお、2087型可変深度ソナーを装備している8隻については、バウ・ソナーも現装備の2050型から2150型(次述の26型フリゲイトに装備予定)に順次換装する計画になっている。

潜水艦攻撃用にはスティング・レイ(StingRay)短魚雷を搭載しており,連装発射管(2基)から発射される。

また23型フリゲイトには接近する魚雷防御用に2070型曳航魚雷デコイ装置が装備されていたが、新規開発された2170型水上艦魚雷防御(SSTD:SurfaceShipToropedoDefence)装置に傾次換装されている。

哨戒/対潜ヘリコプターとしてはマーリン(Merlin)またはシー・キング(SeaKing)の1機運用、短魚雷スティング・レイが使用される。


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23型フリゲイトの後継艦として将来水上戦闘艦(FSC:FutureSurfaceCombatant)と呼ばれて計画されてきたグローバル戦闘艦(GCS:GlobalCombatShip)26型フリゲイトの1番艦グラスゴーGlasgowが2017年7月に起工した。

FSCと呼ばれていた当時は、汎用、対潜戦用など運用目的に応じて船体規模の異なる3艦種合計18隻を建造する計画であった。しかし2010年にはFSCが26型フリゲイトはグローバル戦闘艦(GCS:GlobalCombatShip)と呼ばれることになり、オーストラリア海軍がハンターHunter級フリゲイトとして9隻、カナダ海軍がカナダ水上戦闘艦(CSC:Canadian Surface Combatant)として15隻を取得することが2018年に決定された。英国本国での建造数は13隻の予定。


ただ、残念ながら米海軍の新型フリゲートFFG(X)採用コンペには落選してしまった。


26型フリゲイトの水中センサーは、2150型バウ・ソナーおよび2087型曳航アレイ・ソナーが予定されている。全デジタル式2150型バウ・ソナーは周波数4.5~7.5キロヘルツで作動するアクティブ/パッシブ型、最大40目標を同時追尾可能である。また2087型曳航アレ
イ・ソナーは23型フリゲイト(8隻:6~13番艦)で装備・運用実績のあるアクティブ/パッシブ型(バイスタティツク/マルチスタティックオペレーション可能)である。

潜水艦攻撃用には垂直発射機Mk41から発射するアスロック対潜ミサイル、ヘリコブターからの短魚雷スティングレイや爆雷が使用される。船体後部には飛行甲板および格納庫が設けられ、搭載機は2機(LymWildcatかマーリン)たは両機種を各1機と予定されている。

フランス・イタリア

フランスとイタリアが共同開発したフォルパンForbin級(2隻:2010/11年就役)およびアンドレア・ドリアAndreaDoria級(2隻:2008/09年就役)は対空戦が主任務として計画された。両艦種で対艦ミサイルや砲の機種や装備数に差異はあるが、対潜戦装備は英海軍23型フリゲイト装備の2050型を発展させたオランダ製UMS-4110ソナーで統一されている。

使用周波数はアクティブ・モードで4.6~6.1キロヘルツ、最大探知距離は約66キロである。魚雷探知などで使用するパッシブ・モードでは、4.2~6.1キロヘルツの範囲で航走音などを受渡可能である。また探知した魚雷に対して音響デコイを発射する対魚雷デコイ発射機
(SLAT:Systeme de Lutte Anti Torpille)を左右舷に各1基配置している。

Subsea Asset Location Technologies Ltd.(SALT)は、先月シンガポールで開催されたThe Underwater Defense Technologies Conferenceで発表された、新しい階層型魚雷対策システムのコンセプトに関心を示しています。

潜水艦攻撃用装備は短魚雷MU90発射用の単装魚雷発射管B515を左右舷に各1基。吊
下式ソナーおよび短魚雷MU90など対潜戦装備のヘリコプターNH-90またはEH-101を1機。

短魚雷MU90wiki

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フランスとイタリアで1980年代に別々に進められていた対潜魚雷開発を統合して開発された。フランスではトムソンSintraので1989年に"Murène"が始まり、イタリアではA244を置き換える為のA290として知られる計画が始まった。1990年に合流して1993年に EuroTorpの設立と共に作業は完了した。

生産は、アレニア(イタリア)、Sistemi Subacquei (イタリア)、DCN インターナショナル (フランス)、タレス・グループ (フランス)などの合弁企業EuroTorp社で行われている。

対潜水艦戦においてアメリカ製のMk46では能力が不足しており、同様に対魚雷防御の為にMU90 ハードキルも設計された。 近代的な仕様のMk46魚雷、具体的にはMk50やMk54に対してどの程度の性能であるかは明確ではない。

MU90はその多くの機能の中で着底した小型潜水艦や無響塗装や様々な囮を含む現在、または感知された脅威に対して対抗する能力がある。

同様に400ノット以上の発射速度が可能で高速飛行中の哨戒機から投下したりロケット式発射装置から投射できる。電気式ポンプジェットにより潜水艦に位置を悟られず静かに進み、または50 km/h以上の速度でダッシュする。 従来の弾頭では浅瀬においては効果が減少したが、成型炸薬弾頭により、ソビエトの二重耐圧殻を含むいかなる既知の潜水艦の船体も貫通する。

日本の97式短魚雷やアメリカのMk50 バラクーダと同様に、深々度・高速力・潜水艦の複殻式耐圧船殻に対応できるようにポンプジェット推進及び成形炸薬弾頭を採用している。

水上艦船のMk 32 短魚雷発射管、Bergamini級のミラス対潜ミサイルの弾頭、NFH90やAW101などのヘリコプター、アトランティック対潜哨戒機などで運用されている。

要目
全長:2.85 m
胴体直径:32.37 cm
重量:304 kg
航続距離:10(50 kt)-25 km(29 kt)
動力装置 : 酸化銀アルミ電池・電動機
推進器:ポンプジェット推進
速度:29-50 kt
最小深度 25 m
最大深度:1,000 m
弾頭重量: 32.7 kg
弾頭:成形炸薬弾

FREMM計画とは、フランスイタリアが共同で行う汎用フリゲートイタリア語Fregata Europea Multi Missioneフランス語Frégates Européennes MultiMissions)開発計画である。但し、フランス海軍では、Dから始まる艦番号を与えられ、駆逐艦相当として扱われている。

2005年11月16日に決定された当初計画では、フランスが17隻、イタリアが10隻を調達する計画であった(後述の米海軍の分を除く)。また、フランスアキテーヌ級とそれに準ずる艦を
モロッコ海軍とエジプト海軍がそれぞれ1隻づつ導入している。

アキテーヌ級駆逐艦(フランス)

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D 650 FSアキテーヌ

ホライズン型に続いてイタリアと共同開発した多任務フリゲイトFREMM(FRegate Europeenne  MultiMissions)で、フランス海軍では駆逐艦に類別されて現在建造進行中のアキテーヌAquitaine級は、対潜型6隻(2012~19年就役)および対空型2隻(建造中)で構成されている。装備の面で対空型では対空ミサイル、対潜型ではソナーがそれぞれ強化されている。

水中主センサーは対空型・対潜型ともにUMS-4110CLバウ・ソナーであり、このほか対薄型では曳航アレイ・ソナーCAPTAS(Combined Active and PassiveTowed Array Sonar)4UMS-4249を装備している。

CAPTAS4は従来の曳航ソナーに可変深度ソナーの機能を付与した高機能なソナーである。UMS-4249はアクティブ作動時は0.95~2.1キロヘルツ、パッシブ作動時は0.1~2キロヘルツ、探知距離は100キロ超である。また対魚雷デコイ発射機SLATを左右舷に各1基搭載している。

潜水艦攻撃用装備は短魚雷MU90発射用の連装発射管B-515を左右舷に各1基配置、ヘリコプターNH-90を1機搭載している。

ムハンマド6世(Mohamed VI)モロッコ
モロッコ海軍は、フランスよりアキテーヌ級に準ずる対潜型1隻の調達を決定。建造は「アキテーヌ」の後、「ノルマンディー」の前に行われた。艦名は現在のモロッコの国王の名に因んでムハンマド6世とされており、2014年1月30日に就役した。

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タヒヤ・ミスル(Tahya Misr)エジプト
2015年2月アキテーヌ級駆逐艦の2番艦「ノルマンディー」を購入、6月23日エジプト海軍に「F1001 Tahya Misr」として就役した。
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FREMMのイタリア海軍型カルロ・ベルガミーニCarloBergamini級フリゲイトである。
汎用型6隻
および対潜型4隻で構成されている。すでに1~8番艦が2013~19年に就役し、汎用型2隻が2020年と2021年に就役予定である。

ソナーはフランス艦対潜型と同一機種のUMS-4110CLおよぴCAPTAS UMS-4249であり、対魚雷デコイ発射機SLATも同一である。短魚雷も同一のMU90であるが、魚雷発射管B-515はフランス艦では連装型、イタリア艦では3連装型と異なっている。また船体後部に搭載する対潜ヘリコプターもフランス艦では1機であるがイタリア艦では2機である。

カルロ・ベルガミーニ対潜型ではミラス(MILAS)対潜ミサイルを搭載。
ミラス(MILAS)対潜ミサイルwikiより

オトマートMk.2艦対艦ミサイルをもとに、弾頭を対潜用の短魚雷MU90(スティングレイ/Mk.46も可)に換装したものとなっている。飛翔中に目標情報の更新を受けることができる。
フランス海軍は収束帯(CZ)による長距離探知に見合うスタンドオフ性能を求めていた。これに応じて、本機は35 kmの射程を備えており、この距離を3分で飛翔することができる。哨戒ヘリコプターが15分待機であったことを考えると、即応性の点では大きなアドバンテージであった。なお単純に直線距離で飛翔した場合の最大射程は60 kmに達する。


米海軍次期フリゲート艦FFG(X)

米海軍は本格的に対中国との戦闘を想定しはじめた。中東のテロリストや外洋海軍を持たないテロ支援国家対応のLCS沿海域戦闘艦では、PLAN(中国海軍)に対処することができないと判断、55隻調達予定を32隻で打ち切った。新たに空母に随伴可能でMk.41垂直発射装置を搭載して対空、対艦、対潜任務をこなせる次期フリゲート艦「FFG(X)」プログラムを2017年に立ち上げ2020年7月までに契約を行う企業を選定するスケジュールだったのだが、予定より3ヶ月も早い4月30日に選定結果が発表された。

結果は実績のあるGD社やバス鉄工所といった米国有力企業を抑え、
FREMM計画艦を基としたウィスコンシン州に本拠を置くイタリアの造船会社フィンカンティエリ社の米国子会社であるマリネット・マリン社が落札しました。この業界においては事件、下克上でした。



調達予定は10隻ですが、トランプ大統領が掲げる「バイ・アメリカン政策」にもかかわらず落札したということは、この船の評価が非常に高かったということになる。

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FFG(X)

さて、その対潜能力ですが、船体にSQQ-89のシステムを組み込むと思う。

AN/SLQ-61 light weight towed array sonar 軽量牽引アレイソナー
AN/SQS-62 Variable-Depth Sonar 可変深度ソナー
AN/SQQ-89F undersea warfare/anti-submarine warfare combat system
Cooperative Engagement Capability 水中戦闘/対潜水艦戦闘システム

対潜ヘリMH-60R Seahawk 1機  MQ-8C Firescout 2機

ドイツ

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F124 Sachsen-class

近年のドイツ海軍では新造艦としてブラウンシュヴァ
イクBraunschweig級コルベット(5隻:2008~13年就役)やバーデン・ヴュルテンペルク Baden-Württemberg-Klasse級フリゲイト(2隻:2019/20年就役、2隻建造中)などの就役が続いているが、本格的な対潜戦装
備はなされていない。

ザクセンSachsen級フリゲイト(3隻‥2004~06年就役)の対潜装備としてDSQS-24BX 艦首装備式バウ・ソナー中周波(6~9キロヘルツ)で作動、最大探知距離は44kmである。曳航ソナーは装備していない。
短魚雷MU90発射用3連
装魚雷発射管Mk32が左右舷に各1基装備されている。
短魚雷MU90を投下可能なシー・リンクス(Sea Lynx)/NH-90ヘリコプター2機を搭載

オランダ
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De Zeven Provincien

オランダ海軍最新の水上戦闘艦として
ホラントHolland級外洋哨戒艦(4隻)が2012~13年に就役したが、哨戒艦にしては比較的大型(全長108・4メートル満載排水量3750トン)であるにもかかわらず想定されている任務の都合上から軽装備である。
機雷探知ソナー
や短魚雷搭載のヘリコプターNH-90は装備されているが本格的な対潜戦装備はなされていない。

オランダ海軍の対潜戦はデ・ゼーヴェン・プロヴインシュンDe Zeven Provincien級フリゲイト(4隻:2002~05年就役)が担当することになる。

前述のドイツ海軍ザクセン級フリゲイトと同じく、DSQS-24Bバウ・ソナー。曳航ソナーは装備していないが、がSLQ-25対魚雷曳航デコイ装置ニクシー(Nixie)を艦尾に搭載している。対潜武器としては短魚雷Mk46発射用の連装魚雷発射管Mk32を左右舷に各1基
対潜作戦
可能なリンクスまたはNH-90ヘリコプター1機を搭載

スペイン

アルバロ・デ・バサン級フリゲイト(スペイン)

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 ヨーロッパの海軍で初めてのイージス戦闘システムを装備した水上戦闘艦として、2002~12年に5隻を就役させた。対潜戦装備も充実している。

水中主センサーは米海軍でフリゲイト用として運用されたSQS-56バウ・ソナーの輸出版DEl160シリーズの中で大型の低周波アクティブ/パッシブ型艦首装備式 DE 1160LF (3.75キロヘルツ)を採用している。このほかSLQ-25対魚雷曳航デコイ装置ニクシーを艦尾に搭載している。

対潜武器としては短魚雷Mk46用連装魚雷発射管Mk32を左右舷に各1基、またSQQ-28LMPSIIIソノブイや短魚雷を装備したシコルスキーSH-60Bシーホーク哨戒ヘリコプター1機を搭載している。


オーストラリア

ホバート級駆逐艦(オーストラリア)

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オーストラリア海軍はスペイン海軍のアルバロ・デ・バサン級フリゲイトをベースにしたイージス艦ホバートHobart級駆逐艦(3隻:2017~20年就役)を取得した。

両艦はほぼ同じ規模のイージス艦ではあるが、対空装備として重要なミサイル垂直発射機Mk41はアルバロ・デ・バサン級の64セルに対してホバート級では48セルと少ない。しかしホバート級は米海軍以外では最初に共同交戦能力(CEC:Cooperative Engagement Capability)が付与されており、決して対空戦能力が低いとはいえない。

ホバート級の水中主センサーは英海軍26型フリゲイトでも採用予定の全デジタル式2150型バウ・ソナーであり、また曳航式可変深度ソナーも搭載している。対潜攻撃武器は短魚雷MU90/Mk54、連装魚雷発射管Mk32を左右舷に各1基配置している。
哨戒/対潜ヘリコプターはMH-60Rシーホーク1機搭載である。

ノルウェー
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スペインのアルバロ・デ・バサン級フリゲートタイプシップ、船型も同じ中央船楼型とされているヨーロッパでスペインに次いで2番目のイージス艦保有国となった。2006~11年に5隻が就役した(うち1隻は2018年に衝突事故で座礁大破後廃棄)。

ノルウェー海軍で本級は対空艦ではなく、イージス・システムとつながっているMSI2005F対潜戦システムを搭載した対潜戦能力の高い汎用水上戦闘艦と位置付けられている。

MSI2005Fとデータバスで連接されている水中主センサーは短中長距離で潜水艦を探知可能なスフェリオン(Spherion)MRS2000バウ・ソナーであり、さらにCAPTAS Mk2(Ⅴ)1アクティブ/パッシブ曳航アレイ・ソナーとも連接している。

対艦ミサイルに対処するための電波や赤外線デコイを発射するDL-12Tデコイ発射機は、接近魚雷に対する妨害で有効なロキ(Loki)音響デコイの発射にも活用ざれる。

対潜攻撃武器は短魚雷スティング・レイ、左右舷に各l基配置した連装魚雷発射管から発射される。また対潜ヘリコブターNH-90を1機搭載している。

スウェ-デン

ヴィズビィ級コルベット(スウェ-デン)

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1000トンに満たないミサイル艇の後継であるが、近未来的なステルス艦のフォルムであるが、充実した対潜装備を備えている。

水中主センサーはCHMS-90ハル・ソナー、2周波アクティブ型CVDS-26可変深度アレイ・ソナー、パッシブ型曳航アレイ・ソナーほか小型無人水中艇も運用する。
対潜攻撃武器は直径400ミリの短魚雷Tp45。後部船体内左右舷に配置した単装魚雷発射管各2基から発射される。アクティブ/パッシブ・ホーミング魚雷Tp45(最大航走距離約30キロ)は一般的には長魚雷に適用される有線誘導方式を採用しており、魚雷と発射母艦との間の双方向通信により目標への誘導を確実なものにしている。

哨戒/対潜ヘリコプターは後部にヘリコブタ一発着甲板を設けるのみ。

韓国

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主な対潜兵器はスーパーリンクス哨戒ヘリコプター1機。後部にヘリ甲板・格納庫を持ち、格納庫上の電子機材を機関の高熱の排気から守る為、煙突をY字に配置てある。また上部構造に傾斜をつけてあり、韓国海軍では初めて、ステルス性を意識している。しかし艦橋部側面などと、ヘリ格納庫側面の傾斜角度が違うほか、一部には垂直に近い箇所も多く、本当にステルス性を考慮した設計なのか疑問な点も多い。また対潜兵器としては、Mk.32 3連装短魚雷発射管を煙突両脇の上甲板上両舷に搭載する。ここから発射する短魚雷としては、当初はアメリカ製のMk.46が用いられていたが、より高速の国産機であるK745 青鮫の装備化にともなって、こちらに切り替えられていくものと考えられている.

日本の「たかなみ」型とほぼ同じ武装を持ちながら満載排水量3990tでは2,000t以上も小型の船体にコンパクトにまとめられている。(丁度満載の「はつゆき」型と「あさぎり」型の間ぐらいの大きさ)しかしその反面、主船体のスペースが足りない部分は上部構造物補っており、上部構造が艦の大きさに比べ極めて大型で、逆に喫水線が同規模の艦に比べ浅いなど、海上自衛隊の艦艇を見慣れた目からすると、トップヘビーな感は拭いきれない。
また小規模ながらラティスマストを採用してる点も、ステルス性ではマイナスではないかと思われる。

なお、広開土大王が2018年12月20日、海上自衛隊第4航空群に所属するP-1哨戒機へ火器管制レーダーを照射したことを、翌21日防衛省が発表した。韓国国防部はこれを否定したが、25日に防衛省は火器管制レーダーの照射を確認したことを改めて発表した。

セジョン・デワン級駆逐艦(世宗大王)(韓国)

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水中主センサーはドイツ製アクティブ/パッシブ式 DSQS-21シリーズの最新型DSQS-21BZ-Mバウ・ソナーであり,中周波(6~9キロヘルツ)使用で最大探知距離は44キロである。また曳航アレイ・ソナーとしてパッシブ式SQR-220Kを装備している。

対潜攻撃武器は3連装発射管2基から発射される短魚雷K745青鮫(BlueShaIセ)および48セル垂直発射機KVLS(巡航ミサイルと共用)から発射される対潜ミサイル紅鮫(RedShark)である。このほかソフトキル武器としてSLQ-261K対魚雷デコイ発射機2基およびSLQ-25対魚雷曳航式デコイ装置ニクシーが装備されている。さらに哨戒/対潜用としてスーパー・リンクス(SuperIynx)Mk99またはシーホークSh-60ヘリコプター2機が搭載されている。


ロシア

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ロシア海軍最新のフリゲイトとして計画されたアドミラル・ゴルシコフAdmiralGorshkov級は、1番艦が2018年に就役、2番艦を含む5隻が公試中または建造中である。

高性能レーダーや対空ミサイル,巡航ミサイルを装備しているが、対潜機器も充実している。
 水中主センサーとしてアクティブ/パッシブ式ザーリヤ(Zarya)3バウ・ソナーのほか、アクティブ/パッシブ式ヴィニヨートカ(Vinyetka)M曳航アレイ・ソナーを装備しており、潜水艦や接近する魚雷を探知する。

対潜攻撃武器として接近する魚雷に対しても有効なパケート(Paket)NKシステムを装備しており、4連装魚雷発射管2基から短魚雷を発射する。有効最大航走距離は潜水艦に対しては10キロ、魚雷に対しては800メートルである。この魚雷発射管からはMPTIU対潜魚雷を弾頭とするメドヴュドカ(Medvedka)RPK-9(SS-N-29)対潜ミサイル(20キロ)の発射も可能だ。また最新のカリブル(Kalibr)シリーズ垂直発射ミサイルの中で短魚雷MTTを弾頭とする対潜型91RT2(40キロ)も運用される。このはかKa-27PL対潜ヘリコブター1機を搭載している。


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派生型も含めて30隻以上の大量建造が計画されているステレグシュチイSteregushchiy級フリゲイト(6隻:2007~18年就役,7隻建造中)は、沿岸海域の哨戒や対潜作戦を主任務としている。レーダーや対空/対艦ミサイル、砲,対潜戦機器などは最新機種が装備されて多任務に対応可能であるが、2番艦以降では装備機器が若干異なっている。しかし対潜戦機器は統一されており、ソナーや魚雷システム,ヘリコプターは前述のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲイトとはぼ同一装備である。

中国


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急速に膨張している中国海軍では対潜戦能力が低いといわれてきたが、近年になって力を付けつつある。052型シリーズ駆逐艦の最新型である052D型(旅洋LuyangIII型、14隻:2014~20年就役)は最新の多機能レーダーや対空ミサイル、巡航ミサイルを装備して対空戦に主力を置いているが、対潜戦装備も充実している。

水中主センサーはロシア製MGK-335シリーズ中周波(5キロヘルツ前後)アクティブ/パッシブ式バウ・ソナーであり、可変深度ソナーおよび曳航アレイ・ソナーとも連動して運用される。

対潜攻撃武器は3連装魚雷発射管2基から発射されるイタリア製短魚雷A244の中国版Yu-7、対空ミサイルと共同で使用される垂直発射機(64セル)から発射されるCY-5/Yu-8対潜ミサイル(最大射距離30キロ)であり、このほか対潜ヘリコプターZ-9C/Ka-28をl機搭載している。



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従来運用してきたフリゲイトより大型化して装備も高度化した054A型(江凱JiangkaiⅡ型)が、2008~19年に大量30隻建造された。ステルス化されている船体への装備は、対空戦・対水上戦・対潜戦のいずれにも対処可能なようにバランスがとれている。特に対潜戦機器に注目すると水中主センサーはMGK-335バウ・ソナーであり、SJG-206曳航アレイ・ソナーも運用する。

対潜攻撃武器は短魚雷Ⅵ1-7(3連装魚雷発射管2基)、CY5/Yu-8対潜ミサイル(対空ミサイル共用の32セル垂直発射機)のほか87型240ミリ6連装対潜ロケット(無誘導爆雷)発射横2基を搭載している。特に短魚雷についてはYu-7(プロペラ推進)より若干大型化したYu-11(ポンプジェット推進)が開発されており、魚雷発射管発射用および対潜ミサイル装着用のほかKa-28/Z-9C対潜ヘリコプタ一括載用として運用開始されている。

インド

コルカタ級駆逐艦(インド)

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大戦型の巡洋艦を除くとインド海軍史上で最大規模の水上戦闘艦となるコルカタKolkata級駆逐艦(3隻:2014~16年就役)は、最新型多機能レーダーや対空ミサイルのほか、超音速対艦/対地ミサイル、対潜戦機器を搭載している。

対潜戦闘連では水中主センサーとして国産開発したHUMSA-NG(HUllMounted SonarArray-NewGeneration)アクティブ/パッシブ式バウ・ソナーのほかドイツ製ACTAS(ACtivelbwedArraySonar)曳航アレイ・ソナーを装備している。

対潜攻撃武器は通常の短魚雷ではなく長魚雷(直径533ミリ)であり、左右舷に各1基配置した連装魚雷発射管から発射される。潜水艦ばかりでなく水上艦攻撃にも使用される長魚雷はロシア製53K-65KEであり、国産開発のヴァルナストラ(Varunastra)も2016年から導入されている。このほかロシア製12連装RBU-6000対潜口ケット発射機2基を搭載している。

発射される直径213ミリのロケットRGB-60は最大射距離約5キロであり、弾頭として装着されている爆雷が所定深度(最大深度500メートル)で爆発して潜水艦や魚雷を破損させる。

近年は水中で音響誘導され着発信管で作動する機種(90R/90Rlなど)も開発されている。

潜水艦から発射されて自艦に接近する魚雷を防御する装置ATDS(AdvancedTorpedoDefenceSystem)であるマーリーチ(Maareech)を装備している。国産開発されたマーリーチは曳航型デコイおよび投棄型デコイで構成されており、自艦のソナーで探知された魚雷に対して運用される。哨戒/対潜ヘリコプターとしてシー・キングまたはHALドゥルブを2機を搭載しており、艦上のソナーや各種対潜戦武器類はデータバスで連結されて国産開発したIAC(IntegratedASWComplex)システムによって一元的に管制され、対潜戦の効率向上が図られている。

日本


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世界的な基準ではヘリ空母とみなぎれている”ひゆうが”型(2隻:2009/11年就役)および”いずも”型(2隻:2015/17年就役)は、高度な対潜戦装備に加えて複数の哨戒/対潜ヘリコプターを同時運用可能な強力な対潜水上艦と呼んでも差し支えないだろう。ヘリコプター(SH-60K/MCH-101)の最大搭載機数(同時発着艦機数)は、“ひゆうが”型は11機(3機)、“いずも”型は14機(5機)である。

水中主センサーとなるバウ・ソナーは“ひゆうが”型ではOQQ-21、“いずも”型ではOQQ-23と異なっている。前者は船体前方向の目標探知を受け持つ前方音響アレイ(リング・アレイ)および船体左右舷方向を受け持つ側方音響アレイ(フランク・アレイ)によって構成されているが、後者は前方音響アレイのみである。

対潜攻撃武器として”ひゆうが”型には垂直発射アスロック(07式垂直発射魚雷投射ロケット)用垂直発射機Mk41(16セル:対空ミサイル発射と共用)および短魚雷(97式/Mk46)発射用3連装魚雷発射管HQS-303(2基)が装備されているが、”いずも”型には装備されていない。このほか探知された魚雷に対する防御システム(ソフトキル・システム)として“いずも”型には魚雷防御装置OLQ-1が装備されており、投射型静止式ジャマー(FAJ:FloatingAcousticJammer)および自走式デコイ(MOD:MObileDecoy)で構成されている。

以上のように“ひゆうが”型と”いずも”型では対潜戦装備に差があるが、これは搭載ヘリコブタ一道用や他の護衛艦との協同作戦を考慮した判断に基づいたものと思われる。



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海上自衛隊は発足以来、護衛艦は対潜戦を主任務としているため汎用護衛艦でも対潜戦装備は充実している。

最新の汎用護衛艦である“あさひ”型(2隻:2018/19年就役)の水中主センサーは最新のOQQ-24バウ・ソナーおよびOQR-4曳航アレイ・ソナーであり、このほか魚雷捜索用ソナーおよびソノブイなどからの信号も処理して潜水艦、魚雷、機雷、水中障害物などを対象とした目標捜索・探知・識別・類別を実施する。この水中音響システムではバイスタティツク/マルチスタティック運用が可能である。

対潜攻撃武器として垂直発射アスロック用垂直発射機Mk41(32セル:対空ミサイル発射と共用)および短魚雷(97式/12式)発射用3連装魚雷発射管HQS-303(2基)が装備されている。また対魚雷ソフトキル・システムとして“いずも”型に装備されているような投射型静止式ジャマーFAJおよび自走式デコイMODで構成された魚雷防御装置OLQ-1が装備されている。このほか哨戒/対潜ヘリコブターSH-60Kを1機運用している。


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イージス護衛艦として"こんごう”型(4隻:1993~98年就役)および“あたご”型(2隻:2007/08年就役)に続いて最新の”まや”型の建造が進められている。2020年に就役した1番艦“まや”に次いで2番艦”はぐろ”が2021年に就役予定とされている。当然のことながら“まや”型は対空戦が主任務であるが、対潜戦装備も充実している。

SQQ-89(Ⅵ対潜戦闘システムのSQS-53Cバウ・ソナーおよびSQR-20MFTA(MultiFunction Towed Array)曳航アレイ・ソナーが中心となってバイスタティツク/マルチスタティック運用が実施される。

対潜攻撃武器として垂直発射アスロック(96セル垂直発射機Mk41:対空ミサイルと共用)や短魚雷(3連装魚雷発射管HQS-3032基)、哨戒/対潜ヘリコプター(SH-60Kl機)などは既存艦と変わりない。