【産経ニュース】2019.10.9 

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花束を受け取る旭化成の吉野彰名誉フェロー=9日午後、東京都千代田区(古厩正樹撮影)

 スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。小型で高性能の充電池として携帯型の電子機器を急速に普及させ、IT(情報技術)社会の発展に大きく貢献した功績が評価された。

 他の受賞者は米テキサス大教授のジョン・グッドイナフ氏(97)、米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別教授のスタンリー・ウィッティンガム氏(77)。

 日本のノーベル賞受賞は2年連続で、17年に文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏を除き計27人となった。化学賞は10年の2氏に続き計8人。

 吉野氏はビデオカメラなど持ち運べる電子機器が普及し、高性能の電池が求められていた昭和58(1983)年にリチウムイオン電池の原型を開発した。ノーベル化学賞を受賞した白川英樹筑波大名誉教授が発見した電導性プラスチックのポリアセチレンを負極の材料に使い、これにグッドイナフ氏が開発したコバルト酸リチウムの正極を組み合わせて作った。

 その後、負極の材料を炭素繊維に変更することで小型軽量化し、電圧を4ボルト以上に高める技術も開発。同じ原理で平成3年にソニーが世界で初めてリチウムイオン電池を商品化した。

 ウィッティンガム氏は1970年代初め、世界で初めて電極材料にリチウムを用いた電池を開発した。

 繰り返し充電できる電池はニッケル・カドミウム電池などが既にあったが、性能を飛躍的に高めたリチウムイオン電池の登場で携帯電話やノートパソコンなどが一気に普及。スマートフォンなど高機能の電子機器を持ち歩く「モバイル(可動性)社会」の実現に大きな役割を果たした。


 近年は電気自動車や人工衛星などにも用途が拡大。再生可能エネルギーを有効に利用する手段としても期待されている。

 授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計900万スウェーデンクローナ(約9700万円)が3等分で贈られる。


 よしの・あきら 昭和23年1月、大阪府生まれ。45年、京都大工学部卒。47年、京大大学院工学研究科修士課程修了。同年、旭化成工業(現旭化成)入社。平成4年、イオン二次電池事業推進部商品開発グループ長。9年、イオン二次電池事業グループ長。13年、電池材料事業開発室室長。15年、同社フェロー。27年10月、同社顧問。29年、名城大教授、旭化成名誉フェロー。

 16年、紫綬褒章。24年、米国電気電子技術者協会(IEEE)メダル受賞。26年、全米技術アカデミー「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」受賞。30年、日本国際賞。令和元年6月、欧州発明家賞。


 

2019年のノーベル化学賞は、旭化成の吉野彰・名誉フェローら3人が「リチウムイオン電池の開発」で共同授賞した。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、秋の恒例行事となってしまったが、村上春樹氏はあと10年は受賞しないであろうから、もしかして、今年は久々に受賞なしではないかと心配していた。
日本のノーベル賞受賞は27人目で、自然科学分野では24人目だ。昨年の生理学・医学賞の本庶佑・京都大特別教授に続き2年連続の受賞でもある。

リチウムイオン電池は、21世紀現在なくてはならないスマートフォンやノートパソコン、電気自動車が発展したキーデバイスである。

軍事でも日本の潜水艦おうりゅうに搭載され、通常動力潜水艦に革命を起こしている。

吉野氏は特殊な炭素材料を使うことに着眼し、リチウムイオン電池の原型を完成させ、IT革命の原動力を生み出した功績は大きい。

吉野氏と「氏」と表現するのは 企業内研究者であるからだ。企業内研究者のノーベル賞受賞は、島津製作所の田中耕一さんらに続く快挙である。

ときにノーベル賞は、科学においては基礎科学といった高尚だが、地味な研究が対象になることがある。だが、吉野彰氏ノーベル化学賞受賞は、世界中の人々のポケットの中にあるスマホだけでなく、家庭やオフィス、工場、クルマなど、現代生活のインフラのほとんどに関係するリチウムイオン電池を発明した意義は大きい。人類の進歩に大きく貢献した非常に価値ある受賞である。

大学の基礎研究を、日本の企業がうまく発展させて、商品化に結び付けた。産学連携の重要性を改めて示した。人類の進歩に貢献してこそ真のノーベル賞だ。


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ノートパソコンや携帯電話を普及させ、IT革命の立役者になったリチウムイオン電池は近年、資源・エネルギー問題での役割も重みを増した。次世代型充電池の実用化に向けた研究が活発化している。

 代表例が温暖化防止で注目される電気自動車への利用だ。普及が始まっているが、充電時間の短さや走行距離の長さが今後のさらなる普及の鍵を握る。ただ、現行のリチウムイオン電池は発火の危険を避けるため、性能向上には限界がある。そこで電解液を燃えにくい固体に改め高性能化できる「全固体電池」が有望視され、各国で産学が開発にしのぎを削っている。

 国内では昨年6月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が産学を連携させ、全固体電池の高性能化と、構造や仕組みの世界標準作りによる早期の実用化を目指すプロジェクトを発足させた。同機構は2020年代後半に車載用では全固体電池が主流になるとみている。

 またリチウムイオン電池の正極に用いるリチウムやコバルトはレアメタル(希少金属)だ。日本はこれらを輸入に依存しており、産出国の政情に価格が左右されるなどコストの課題が大きい。韓国や中国のメーカーが参入し、価格面で日本勢が苦境に立っている。電気自動車の普及を見越した価格高騰も起きているといわれる。

 そこで海水に大量に含まれ無尽蔵な資源で、リチウムと性質が似たナトリウムを使う「ナトリウムイオン電池」の研究が進む。基本的な仕組みはリチウムイオン電池と類似しており、同時期の1980年に考案された。

 2000年代に負極の炭素材料の改良が進むなど研究が進み、常温で安定して充放電ができる電池が試作された。「レアメタルフリー」をキーワードに実用化に向けた研究が続き、大型電池や電気自動車などへの活用が期待されている。

ところで、日本人がノーベル賞を獲得するたびに、国を挙げて、羨ましくて発狂する韓国だが、今年はどうも・・・韓国のノーベル症のニュースがいまひとつ盛り上がらない。

文在寅・たまねぎ男爵こと曺国(
チョグク)支持派VS保守派の国を二分する韓国の混乱、韓国の新聞も、連日曺国(チョグク)スキャンダルで紙面が埋め尽くされ、ノーベル症問題も、紙面の片隅に追いやられてるようです。

経済崩壊で、それどころではないのか、韓国民は、自分達韓民族は世界一優秀な民族だと子供の頃から洗脳教育され、全国民が本気で信じ込んでいるのだが、そのように教え込まされてきたが、ホワイト国認定取り消しで、日本に3品目優遇枠を外されただけで、国家を支える産業が傾く現実を突きつけられ、政府やマスコミが流す情報は、ウソだということに、ようやく気づき始めているのか、今年のノーベル症騒動がどうも盛り上がりに欠ける。

【ソウル=桜井紀雄】リチウムイオン電池の開発による旭化成名誉フェロー、吉野彰氏のノーベル化学賞受賞に対し、過去に科学分野でのノーベル賞受賞がない韓国では例年と異なる反応も現れている。毎年この時期には、両国の基礎研究を比較し「日本がうらやましい」「日本に学ぶべきだ」といった声が相次ぐが、今回は日本の韓国向け輸出管理の厳格化や韓国法相のスキャンダルに絡め、文在寅(ムン・ジェイン)政権や日本製品不買運動への批判に結びつける意見も目立っている。

 10日付の韓国紙、東亜日報は、日本で科学分野でのノーベル賞受賞が24人目となることを挙げ、「基礎科学・素材強国の面目を再び見せつけた」と伝えた。素材に力点が置かれるのは、日本による韓国向け半導体素材の輸出管理厳格化が日韓対立の深刻化を招いたことが念頭にあるためだ。

 特に吉野氏が実現した小型で高性能な充電池は、スマートフォンをはじめ“IT大国”としての韓国にはなくてはならない。インターネット上では日本の措置以降、「日本に追いつく」「日本に負けない」と国民の対抗心をたきつけてきた文大統領を批判する書き込みも目についた。

 「反日や国粋主義に陥っていてはノーベル賞はほど遠い」というコメントのほか、こう自省する指摘もあった。「日本が基礎科学・技術で勝っていることを正直に認め、われわれが行くべき道を探さないと。不買運動で日本を圧倒したと精神的な勝利をしても何の役にも立たない」

 日本製のビールなどを標的にした不買運動をするなら、リチウムイオン電池を使ったスマホやノートパソコンなどを全て捨てるべきでは-という声も目立った。韓国経済にも悪影響を及ぼす不買運動には、これまでも否定的な見方があったが、韓国の産業にも不可欠な小型電池と日本の関係が話題に上ったことで改めて恣意的な不買運動に批判が向かった形だ。


 「なぜ韓国では(科学分野の)ノーベル賞が一つもないのか。高校生が2週間インターンをして医学論文を手軽に書けるというのに…」という記述も。文氏の最側近のチョ・グク法相の娘が大学の研究所で短期間、インターンをしただけで論文の筆頭筆者に挙げられ、これを利用して名門大に不正入学したとされる疑惑を皮肉ったものだ。

 こうしたノーベル賞
と絡め、学界のエリートとされたチョ夫妻や文政権を揶揄(やゆ)するコメントも多く見られた。

なぜ韓国人が、韓国だけでなく先進国へ移民した人々、(韓売国系の子孫を含む)も含めノーベル賞受賞者が居ないのか?それどころか国際的な例えばフィールズ賞といった権威ある賞も含め韓国がゼロである理由が韓国人の特異なDNAにあるという、私の嫌いな単純なヘイト記事かと思思い読みましたが、記事を熟読すると、統計数字でその異常性を検証した興味深いサイトを発見したので転載しておきます。

私が自分で調べたところ、韓国は、ノーベル賞他学術分野・建築・文学・写真等の全63もの国際的な賞(下にその全リストあります)の受賞者がゼロであるという驚天動地のデータを示しています。人口が韓国の半分以下の台湾は、既に計11名の受賞者がいます。つまり、韓国は知性において真に異常な国です。その理由は、韓国人の特異なDNAにあるとしか考えられませんでした。

お願いですから、サイト運営者の下記記事をお読みください。アメリカ食品・医薬品局(FDA)の韓国人DNAの特性に関する分析論文を元に、全てデータを掲げて、書いています。 韓国と北朝鮮の異常性を生起している主原因が、朝鮮人・韓国人の特異なDNA・遺伝子にあることが判ります。



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人口は、5000万以上、世界有数の非常に高い大学進学率(短大を含めて90%以上)、そして、1人当たりGDPは約3万ドル。(2017年時点でのデータ)

このデータが意味するのは、

①ノーベル賞は、たとえ文学賞といえども必ず高等教育を受けた者から出ます。つまり、人口×大学進学率は、この数値から、この中から、ノーベル賞受賞者が出る母数を意味します。
②1人当たりGDPは、ノーベル賞受賞者が出るかどうかの社会環境を意味します。フィールズ賞(数学)と異なり、研究環境・研究設備が整っていなければ、ノーベル賞受賞者が出る可能性は、ほとんどありません。

これらの条件を、1980年より現在(2018年)に至るまで約40年間も、完全に満たしているにもかかわらず、
即ち、

①多い人口
②高い大学進学率
③1人当たりGDPが1万ドル以上
④これら条件の時間的継続

であるにもかかわらず、平和賞以外のノーベル賞受賞者が存在しない国、即ち、韓国です。


ノーベル賞の受賞者数・人口・大学進学率の3つのデータから見た場合、韓国は明確に異常です

1人当たりGDPが1万ドル以上である国(69か国)を対象に、ノーベル賞の受賞者数・人口・大学進学率から、次の式で算出した数値を元に計算してみると韓国は、真に異常です。正確に言えば、非常に小さい確率でしか起こりえない現象です(日本のノーベル賞受賞者の業績の多くは、1990年代に発表されたものです。そして、韓国は、1980年には既にこれらのノーベル賞受賞者が出る条件を完全に充足していました。)

人口=p、大学進学率=h、ノーベル賞の受賞者数=r

(人口×大学進学率)/ノーベル賞の受賞者数=ノーベル賞受賞者数と高等教育修了者数の比

ph/r=K
Kは、対象国の何人の高等教育修了者から1人のノーベル賞受賞者が出ているのかを示す数値


①数学(フィールズ賞)や理論物理と異なり、ノーベル賞受賞のためには、研究環境・研究設備等が必ず必要です。このため、2018年時点で、IMF統計から1人当たりGDPが1万ドル以上の国を抽出したところ69か国でした。(注)

1人当たりGDPが1万ドル以下でも、数学ではイランのマリアム・ミルザハニのようにフィールズ賞受賞者が出ます。また、理論物理では、ワインバーグ・サラムの電弱理論で 非常に有名なアブドゥッ・サラーム(パキスタン人でノーベル賞受賞者)がいます。しかし、ノーベル賞受賞者の圧倒的大多数は、研究環境・研究設備の必要性から1人当たりGDPが1万ドル以上の国からしか出ません。 これは、数学や理論物理は、「紙と鉛筆」さえあれば研究できるためです。なお、韓国は、フィールズ賞受賞者もゼロです

②これらの国ついて、ノーベル賞受賞者1人当たりの高等教育修了者数を算出した散布図が、下記です。

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この散布図を見ただけでも韓国の異常性は明確ですが、データを調べてみると、更にその異常性が一層明確化されます。

69か国の人口データの尖度が極めて大きく、結果、ノーベル賞受賞者1人当たりの高等教育修了者数データの尖度も高いため、正規分布を前提とするデータ計算・分析は意味がありません。

しかし、試しに行ってみたところ、韓国についてのみ、累積分布関数の値(=当該値を含めて、その値以下になる確率)は、ほとんどあり得ない小さな値(0.0000000015261551)でした。 分かり易く言えば、サイコロを約12回振って全て同じ数が出る確率と同じなのです。日常感覚ではありえない確率です

なお、この(数学上意義は薄いが、試しに行った)分析に基づけば、サウジアラビアについては、異常とは判定できません。5.2%です。
トルコについては、プラスのため、0.0000129となり、異常値ですが、1人当たりGDPが、$10,512とデータ抽出ラインギリギリである点からみれば、当然かもしれません。逆に言えば、データ抽出ラインを1人当たりGDP=$2万ドルにおくべきであったかもしれませんが、そうするとあまりにもデータ数が少なくなります。


なお、CSVファイル(エクセルのことです)が必要な場合には、下記クリックで元データを保存できます


ちなみに、韓国は、ノーベル賞以外についても下記のような信じがたい状況です。韓国と同様に日本の植民地であった台湾と比べても異様です。私は、作業しながら、「こんなことありえない!」 韓国人が我々は優秀な民族と声高に叫ばねばならない理由がわかった」と強く感じました。また、韓国海軍射撃管制レーダー照射のような案件が生じた場合、日本は、このような極めて異常なデータを示す民族と 地理的に最も近いことを強く念頭に置かねばならないことを痛感します


平和賞以外のノーベル賞:日本23(日本国籍のみ) 台湾1李遠哲(台湾生まれ台湾大学卒でアメリカと中華民国の2重国籍)のみカウント
クラフォード賞(天文学と数学、地球科学、生物科学でノーベル賞の補完的賞である):日本5
ベンジャミン・フランクリン・メダル(科学技術全般):日本9
ショック賞(論理学・哲学」「数学」「視覚芸術」「音楽芸術」の4部門):日本2(数学と視覚芸術)
ウルフ賞(農業、化学、数学、医学、物理学、芸術の6部門):日本9(内訳は、芸術1化学1数学3医学3物理学1)

①数学
フィールズ賞(数学):日本3、ベトナム 1(ゴ・バオ・チャウ
アーベル賞(数学):日本0
ガウス賞(数学):日本1
コール賞 (数学):日本4
チャーン賞(数学):日本1
チューリング賞(計算機科学)日本:0

②物理学
ボルツマン賞物理学):日本2
ローレンツメダル(理論物理学):日本ゼロ(何故、南部氏が受賞しなかった???)
基礎物理学ブレイクスルー賞(物理学):日本4
国際常温核融合学会賞(常温核融合):日本5
ジェームス・C・マックグラディ新材料賞(物理学で対象限定):日本7
ジュリアーノ・プレパラータ・メダル(物理学で対象限定):日本4
チャンドラセカール賞(プラズマ物理学):日本2、台湾1
ディラック賞(理論物理学):日本1(南部氏のみ)
ハイネマン賞(数理物理学と天体物理学):日本3
パノフスキー賞(素粒子物理学):日本3
ピーター・デバイ賞(物理化学):日本0 台湾1
ブルーノ・ロッシ賞(天体物理学):日本1
ブルーノ・ポンテコルボ賞(素粒子物理学):日本4
ベルント・T・マティアス賞(超伝導限定物理学):日本6 台湾2
ポアンカレ賞(数理物理学):日本1 台湾1

③医学・生理学
アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(基礎医学):日本6 台湾1
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(臨床医学):日本1 台湾1
ウィリアム・コーリー賞(免疫学):日本4
ウォーレン・アルパート財団賞(医学):日本2
ガードナー国際賞(医学):日本12
国際ポール・ヤンセン生物医学研究賞(生命医学):日本1
ショウ賞(賞金が100万ドル=1億以上なので挙げました)(医学他):日本2
パウル・エールリヒ&ルートヴィヒ・ダルムシュテッター賞医学):日本4
マイエンブルク賞"(癌研究のみ対象):日本2
マスリー賞"
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(臨床医学):日本1 台湾1
ローゼンスティール賞(基礎医学):日本4
ロベルト・コッホ賞(医学):日本7
ワイリー賞(医学):日本2

④化学
アーサー・C・コープ賞(有機化学):日本2 台湾1
アーネスト・ガンサー賞(天然物化学):日本6
ウェルチ化学賞(化学):日本1
キラリティーメダル(化学):日本7
グレゴリー・アミノフ賞(結晶学):日本3 台湾1
シェーレ賞(薬学):日本1
デービーメダル(化学):日本1
テトラヘドロン賞(化学):日本7
ハインリッヒ・ヴィーラント賞(生化学):日本2
ルイザ・グロス・ホロウィッツ賞(生化学):日本1
ロジャー・アダムス賞(有機化学):日本2

⑤生物学
 
エルンスト・シエーリング賞(生物学):日本2
クラフォード賞(生物科学):日本4
ダーウィン・メダル(生物学):日本1
ハインリッヒ・ヴィーラント賞(生物学):日本2
発生生物学マーチ・オブ・ダイムズ賞(生物学):日本1

⑦その他学術関係
ヤコブ・エリクソン賞(植物学):日本1
F.W.クラークメダル(地球科学):日本2
アーサー・L・デイ賞(地球物理学):日本1  台湾1


⑧建築
RIBAゴールドメダル日本4
プリツカー賞 日本8

⑨写真
ハッセルブラッド国際写真賞 日本4

⑩文学
ノイシュタット国際文学賞日本0
フランツ・カフカ賞 日本1

vs

韓国は、全てゼロ(朝鮮系アメリカ人を含めてさえも全てゼロ。確率上ありえません!)

通称ベンジャミン・W・リー(下記参照)でさえこれら物理学関係賞を全く受賞していないのです!バカで暇な人が調べた!そう思われるのを覚悟で調べました。行けども行けども朝鮮人が出てきません。 腰が抜けるほど驚きました。韓国の1人当たりGDPは、約3万ドルで、基礎科学研究院(IBS)等十分な研究環境にあります。 しかも高等教育終了率も0.9と非常に高いのです!台湾と比べても、明確に異常です

①あまりにも異常すぎるデータであり、その背景として次の引用をします。(引用内容は、ほんとかもしれませんが、誇張があると思われます。)
「韓国人の癇癪と日本人の微笑み」 柳舜夏より

「韓国で論文を盗用したとして告発されれた人の中に謝罪の色を見せた人は一人もいない。皆が慣行だと言い張る。私のケースで捕まるのであれば、韓国で生き残る教授はいないという発言をしたものまでいる。ある有名大学の総長は、自分の盗用を恥じるよりも先に自信を陥れた陰謀に対して憤慨した」

②韓国人(=朝鮮人)は、遺伝子からみた場合、アメリカ食品医薬品局(FDA)の準公表論文によれば、その異常性は明確です。韓国人サンプル35名のDNAをほぼフル解析し、他民族と比較した結果として、韓国人(=朝鮮人)特有の遺伝子変異を特定し疾病(正確には疾患感受性遺伝子)との関係を明確に示しています。上記に示したようなあり得ないレベルのデータの異常性の主原因は、韓国人(=朝鮮人)のDNAの特性にある可能性が高いと考えます。比喩的に言えば、「健全な精神は健全な肉体(DNA)に宿る」と言えます。そう言い切って間違いありません。上のデータ=結果とアメリカ食品医薬品局(FDA)の準公表論文が明確に示しています。


 真の天才といえる フィールズ賞の国別データです。人口比から見れば、フランスが他を圧倒しています。
実は、研究設備や研究環境に大きく依存するノーベル賞よりこちらが断然重要であり、はっきり言えば、遺伝子による民族の優劣というものが、もし存在するのであれば、詳しく調べれば結論が出ます。 特にイランに注目すべきです

アメリカ合衆国 :13
フランス : 12
ロシア: 9
イギリス:8
日本:3
ベルギー ドイツ イタリア イラン :2
オーストラリア、ブラジル、カナダ、フィンランド、イスラエル、ノルウェー、 ニュージーランド、スウェーデン、ウクライナ、ベトナム :1



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下の表は、ノーベル賞1人当たりの高等教育修了者数の上位10か国です。
ノーベル賞の元データは、このサイトのデータであり、国籍に基づきます。従って、例えば、南部陽一郎氏は、アメリカとしてカウントしています。

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下の画像は、ハプログループIの分布です。男性のY遺伝子の分布です

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気づかれるでしょう!ルクセンブルグ(人口は約50万でハプログループのデータなし)・スイス・イギリス・イスラエルを除いて、ピタリと一致していると!相関係数の計算は意味ありません。単純に6/9=3分の2です。

なお、上の画像中、バルカン半島付近で唯一50%を超え色の濃い国は、ボスニアヘルツェゴビナであり、2名のノーベル賞受賞者がいます。1人当たりGDP1万ドル以下のためデータに含みません。 また、ハンガリーのノーベル賞受賞者数は、上の表で、国籍に基づき9名としています。しかし、「ハンガリー生まれ」とすれば13名が正しいです。他の国との兼ね合いから、データ修正せず一括して、このサイトのデータを使用しています。

上の画像は、日本語版Wikipediaより。英文では、この画像はありません。数値では、ドイツ人24%、ハンガリー人28%である点に留意してください。

①ナチスドイツの「ゲルマン民族の優越性」は、データをノーベル賞に限定すれば、認めざるを得ません。(ただし、フィールズ賞データは、そうではないが)ノーベル賞のデータは、ほぼ明確に、かつての彼らの主張を裏付けています。
ただし、ナチスドイツが完全に誤っていたのは、ゲルマン民族ではなく、北欧、バルカン半島付近にに多く見られるハプログループ I の優越性であったのです。

「ハンガリー生まれ」のノーベル賞受賞者は、①物理学賞3名②化学賞4名③生理学・医学賞3名④経済学賞1名④文学賞1名計13名で、 偏在していません。 この数値で、計算すると、K=364,431であり、上の表のデンマークとノルウェーの間です。しかも、ハンガリーは、1人当たりGDPが、2017年時点でさえ約$15,000と69か国中61位のGDPであり、かつ、長くソ連影響下の共産圏であったことを勘案すれば、驚異的です。
いうまでもなく、ハンガリー人(マジャール人)は、ゲルマン系ではありません。
従って、ノーベル賞データからゲルマン民族(ハプログループ I1のみ)ではなく、ハプログループ I と断定できます。
それにしても、分野を問わず、「ハンガリー生まれの」○○は、頻繁にみられる表現でしょう。

そして、スイスのハプログループ I の比率は23%です。サンプル誤差の区間推定幅は、何%程度なのでしょうか? もし誤差を広くとれば、7/9、イギリスとイスラエルが例外です

なお、イギリスは、実は、下記の別データによれば、イングランドに限定すれば、数値的には、ドイツ人とあまり差はないのです
(バイキングが、定住した影響と考えれます)

おまえは、アホか、上の図でヨーロッパ全体に広く分布しており、そんなことない!
eupedia.comというサイトに掲載されている別の調査データに基づいて 私が作成したこのデータご覧ください。

参考までに、同じ調査データに基づくパプログループ I1の分布図を掲げておきます。パプログループ I1 は、I の下位区分であり、事実上、ゲルマン民族遺伝子です

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②一方、ナチスドイツの「ユダヤ人の劣等性」は、明確に否定されます。通常、ノーベル賞・フィールズ賞受賞者の約20~30%程度は、ユダヤ人とされていますが、単に、イスラエル1国で見ても、完全に否定されます

③そして、韓国は?

韓国の国是である「我々は優秀な民族」は、ノーベル賞から見る限り、完全に否定され、むしろ、ノーベル賞という限られたデータは、
2018年時点で「1人当たりGDP1万ドル以上の69か国中で、最もハプログループ I の完全に正反対に位置する民族」であることを明確に示しています。

だからこそ、彼ら朝鮮人の考える野蛮な民族=日本人の支配下に置かれる状況に、35年間ですが、 なってしまったかもしれませんね?。大韓民国臨時政府とは、 韓国が日本の植民地であった年数を、形式上だけでも(=我々の政府は、海外にあった!)、可能な限り短縮し、否定するために創出されたものです。そう言い切れます。自分で調べました。(リンク先ご参照)そして、その根本要因は、彼らの「我々は優秀な民族」という国是にあります。なお、韓国の場合は、少なくとも、2000年以降ノーベル賞目指して、多大なコストをかけてきたという特殊要素が更に加わります。

では、日本人は?

①最初にハプログループDの分布を掲げておきます。Dの下位区分として、D1bがあり、日本列島で突然変異が生じ誕生したと推定され、日本人男性に固有の遺伝子です。

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②次にハプログループOの下位区分で見ても、我々と朝鮮人男性のY遺伝子の差は、地理的に非常に近いにもかかわらず、明確に存在すると考えざるを得ません。

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上記のような遺伝子マーカー(Y遺伝子)による分析ですら、明確に異なる分布を示しており、これこそが、「文の文化=朝鮮(中国コピー)」と「武の文化=日本」の相違を生み出し、江戸時代の朝鮮通信使の「悔日観」に見られるように、当時の朝鮮人の日本人に対する優越感の基底をなす要因とせざるを得ません

韓国人は、他民族と同様に遺伝子に固有の変異を有する民族であり、その特性は、アメリカ食品医薬品局(FDA)により既に明らかにされました。しかし、現在の技術では、DNAと疾病との関係など肉体面の関係に限定されています。遠い将来、恐らくDNAと精神面での関係が明らかにされるはずです。その時には、韓国人の精神面での明確な異常性もDNAとの関係から明確になるでしょう。何故なら、2018年時点でのノーベル賞という非常に限られたデータからみれば、韓国はあまりにも異常すぎるからです

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ちなみに、今後=2019年以降どうなるのかを見てみましょう。韓国は、ノーベル賞目指して、真に官民挙げて取り組んでいるようです。無駄な努力かもしれませんし、2018年時点では少なくとも「コストに到底見合わない」ことだけは確かです

①ノーベル物理学賞

korean physicistで検索しても、存命の韓国出身の物理学者を見つけるのが困難です。Benjamin W. Lee(1977年死亡)という理論物理学者がヒットするだけです。
このことから、少なくとも、2039年頃まで、韓国人がノーベル物理学賞を受賞する可能性は極めて低いです。何故なら、ノーベル賞は、業績を発表してから、15~20年後に授与されるケースが非常に多いからです
なお、Benjamin W. Leeは、存命中、上に掲げた物理学関連のいずれの賞も全く受賞していません。このため、仮に長命であったと仮定してもその業績は、ノーベル賞に遥かに届かなかった可能性が強いです

②ノーベル化学賞

ノーベル物理学賞と同様に化学者の個人名を見つけるのが困難でした。しかし、このソウル大学のページで見ると、2000年~2010年の世界の化学者トップ100人に韓国人が、3名も入っていますので、可能性はあると思われます。 しかし、上に掲げた化学分野の賞を韓国人の化学者は、誰一人受賞していませんので、確率は極めて低いでしょう 。なお、「世界の化学者トップ100人」は、世界の大学のランキングで有名なこのサイトに過去に掲載されたものです

③ノーベル医学・生理学賞
ノーベル物理学賞・ノーベル化学賞と異なり、個人名がすぐにヒットしました。Oh Uhtaekです。可能性は、あります。、韓国人初のノーベル賞受賞者は、恐らくこの王さんでしょう。 しかし、上に掲げた医学・生理学分野の賞を王さんは、全く受賞していませんので、その確率は極めて低いと推定します

現在の=2018年12月時点での、ノーベル賞や他の賞から見た韓国のすざまじいまでの異常性の解消は、王さんしかないかもしれません

その時、恐らく韓国は蜂の巣をつついたような大騒ぎになります。何故なら、「我々は優秀な民族」と「反日と侮日」が、韓国の「国是」であり、その「国是」に真っ向から完全に反するのがノーベル賞であったからです。

そして、現在のノーベル賞から見た韓国のとんでもない次元の異常性が解消されるはずです。

ちなみに、韓国の国家研究開発予算は約2兆円(国家予算は、約40兆円。いずれも2017年予算)で、予算比 (国家予算に占める比率)で恐らく世界1位であり、 しかも、2001年から基礎科学研究院(IBS)(個人・法人を含め、メンバー数は、5000)を設立し、「我々は優秀な民族」(私が思うに大爆笑!)の最大のネック解消に向けて、 即ち自然科学系ノーベル賞受賞に向けて国を挙げて真剣に取り組んできた経緯があります。

しかし、2018年時点では、1人当たりGDP・人口・大学進学率に加え、国の大きい支援を考慮すると、本当にどんでもない・想像を絶する状態です。

以上で、日本人の「ノーベル賞狂騒曲」を終わります。


ノーベル賞を含めた世界中の科学的成果の受賞数から判断すると、受賞者が韓国系の米国人を含め皆無である事実は、民族のDNAにその原因があるという可能性は当然疑われるべきだ。

筆者が
>「韓国人が我々は優秀な民族と声高に叫ばねばならない理由がわかった」と書いたが、私も同感である。彼らのDNAが彼らの精神状況に大いに影響するのではないか?

「健全な精神は健全な肉体に宿る」古代ローマの詩人ユヴェナリウスの言葉の言葉であるが、りっちーさん達の不健全な精神はそのDNAに原因があるというのは納得である。
※「健全な精神は健全な肉体に宿る」って本当? 誤用だらけの名言の由来

韓国人のDNAが他の諸国民に比べ大きな特色があるという科学的事実は、ヘイトではないと私は思いますが・・・、私が韓国人であればとても受け入れがたい事実であろう。

ノーベル賞が欲しい韓国民は、毎年日本を羨み、毎年ノーベル賞に近い韓国人科学者とか、ノーベル賞が欲しくて大騒ぎする韓国民の姿は「ノーベル症」と揶揄されている。

今年も朝鮮日報に「ノーベル賞に近い韓国人科学者17人」を
韓国研究財団が発表したという記事が載った。

朝鮮日報の記事も、「現実を冷静に見れば、受賞可能性は低い」と報じていたが、ノーベル賞からみた韓国の異常性の記事からすれば、当然である。

【朝鮮日報】2019/10/07 11:40 

韓国研究財団、ノーベル賞に近い韓国人17人を発表したけれど…
7日からスウェーデンで発表される予定のノーベル賞受賞者の選定を控え、韓国研究財団は6日、ノーベル賞に近い韓国人科学者17人を発表した。しかし、最近海外の学術情報分析業者が発表した「2019年ノーベル賞受賞候補者」19人に韓国人は1人も含まれていない。韓国科学界でも「今年の韓国人による受賞は難しいのではないか」との意見が大勢だ。

 韓国研究財団は論文の被引用数などの研究成果に基づき、キム・フィリップ・ハーバード大教授(物理学)、朴南圭(パク・ナムギュ)成均館大教授(化学)、キム・ピンネリ・ソウル大教授(生理医学)などををノーベル賞候補者に近づいた研究者として挙げた「ノーベル科学賞総合分析報告書」を発表した。キム・フィリップ教授は夢の新素材グラフェンの物理的特性を究明したことで知られ、朴南圭教授は次世代太陽電池の分野をリードする研究者の1人だ。キム・ピンネリ教授は細胞内で遺伝子を調節するマイクロRNA(miRNA)の分野の権威だ。このほか、玄沢煥(ヒョン・テクファン)ソウル大教授、劉竜・韓国科学技術院(KAIST)教授、石相日(ソク・サンイル)蔚山科学技術大学校(UNIST)教授、方英柱(パン・ヨンジュ)ソウル大教授らの名前も挙がった。

 しかし、研究財団も「資料は韓国人のノーベル科学賞受賞可能性を占うものではない」と説明した。現実を冷静に見れば、受賞可能性は低いためだ。歴代のノーベル賞受賞者は本格研究を開始してから受賞まで平均で31.4年を要した。20-30年前からの研究実績を認められた格好だ。また、受賞者は他者の論文に追随するのではなく、全く新しい分野を開拓したケースが大半だ。

 言い換えると、1990-2000年代の韓国の科学水準が評価対象となるが、残念なことに韓国が当時、基礎科学分野でよちよち歩きの水準だったことは厳然たる事実だ。ある大学教授は「当時は世界的な学術誌に論文が掲載されただけで、学界で話題になり、新聞記事になるほどだった」と話した。あるソウル大教授は「他者に追随する応用科学ばかり優遇し、基礎科学分野を冷遇する国内の風土からまず変えなければならない」と指摘した。

ユ・ジハン記者

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朴槿恵政権時代に国が主導して、基礎科学の研究開発機関をつくったが、文在寅は毎年、研究開発予算を減額しているとのことで、まだまだノーベル症を楽しむことはできそうだ。

韓国のネットにおける吉野氏のノーベル賞受賞反応を読むと、「日本はすごい」「日本に学ぶべきだ」と称賛する声もあるが、未だに「そのままジャパンマネーだノーベル賞もそのまま裏金を受け取ることで定評がある(55)」「ハングルが偉大で翻訳が難しく、ノーベル賞受賞者がいない」などと書き込まれ、韓国がいかにダメな国なのか、納得するのもノーベル症の季節の楽しみである。
 


【日本経済新聞】2019/10/10 2:00 

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吉野彰 旭化成名誉フェロー

京都大学で量子有機化学を専攻し大学院に進んだ。研究内容は紫外線の照射反応などを調べる光化学で、光触媒のような材料の開発に役立てられるものだった。1960年に「サランラップ」を発売、70年代から住宅事業「へーベルハウス」を展開し、業容を拡大中だった旭化成に72年に就職する。歴史のある企業でありながら野武士的な雰囲気が気に入ったのだと思う。


同期は350人ほど。私はその中でも数名しかいない大学院卒の研究開発職だった。20代だったころの研究は失敗の連続だったが、そのつど将来に生かせる経験を身に付けることができた。そうしたなか、81年にチャンスが巡ってくる。

2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹・筑波大学名誉教授が80年代に発見した電気を通すプラスチック、ポリアセチレンを応用し、素材を開発する研究が始まったのだ。私は33歳。研究部門の係長になっていた。「やっと当たりくじをひけた」と直感した。

ポリアセチレンの性質を分析したところ、最も有望と感じたのは電池としての用途だった。充電することで繰り返し使用できる「2次電池」の材料に向いているのではないかと思った。80年代に入りビデオカメラなど電子機器の「ポータブル化」が新製品のキーワードになり始めていた。今と比べたらまだ大きくて不便な製品が多かったが、高電圧を発生できる電池があれば製品をもっと小型化できる。新素材を活用する好機だと思った。

高電圧を実現するには、水を電解液に使う乾電池や鉛電池だと限界がある。水の代わりに有機溶媒を使う非水系電池にする必要がある。81年当時、非水系で既に存在していたのは金属リチウム電池。ただし弱点があった。金属リチウムは1次電池、つまり「使い捨て」なのだ。金属リチウムは敏感に化学反応する。充電を繰り返す2次電池に使う場合、発火事故のリスクが大きい。私は金属リチウムの代わりにポリアセチレンを電極に使いたいと考えた。研究を進めるうちに、無水状態に置くと極めて安定する物質であることに気付いた。金属リチウムで問題になった安全性という大きな課題をクリアできる予感が高まってきた。

電池の構造を極めて単純化して説明すると、内部に負・正2つの電極があり、負極から正極へ電子を渡す。この時、逆の向きに電流が起きる。電池の性能のカギを握るのは負極。そこにポリアセチレンを使うという発想で研究を始めた。ポリアセチレンの製造工程や電解液純度を改良し、材料の性能も当初より格段に上がってきた。だが、喜ぶのはまだ早かった。いざ電池の試作となれば、正極が必要になる。ところが、ポリアセチレンの相方として使える電極材料がみつからないのだ。

研究を始めて1年たった82年12月。このまま年を越すのかと気分が重かった年末のある日、午前中に職場の大掃除があり、午後はやることがなくなった。取り寄せたまま手つかずだった海外の研究文献を何となく読み始めたら、思いがけない論文と出会った。

当時、英国のオックスフォード大学で研究していた米国のジョン・グッドイナフ教授が、80年に発表した論文で「コバルト酸リチウム」というリチウムイオン含有金属酸化物が2次電池の正極になると書かれている。しかも従来の材料より高い電圧をつくれるという。続いて「組み合わせるべき適切な負極がない」と記されていた。

ひょっとしたら私が負極にしたいポリアセチレンと組み合わせられるのでないか。83年1月、論文に書かれていた通りのコバルト酸リチウムを実際に作ってみた。ポリアセチレンと組み合わせ電池を試作する。充電できた。放電もうまくいく。旭化成に入社して10年。待ちに待った研究の大成功だった。

こうして生まれたリチウムイオン電池だが、あくまで「原型」だった。研究を進めるうちに負極のポリアセチレンの欠点が明らかになる。ポリアセチレンは高温状態で保存する際に劣化しやすかった。おまけに比重が小さい。つまり、軽くてかさばるのだ。電池の軽量化だけが目的なら問題ない。だが、小型化を実現するには比重の小ささは致命的だった。

待ち望んだ正極にコバルト酸リチウムが見つかって喜んでいたが、今度は負極の材料探しをやり直さなければならなくなった。ポリアセチレンと同じ特徴を持つ分子構造の化合物としてカーボン(炭素材料)が思いあたる。電気を通す性質があり期待したが、当時入手できたカーボンはどれも使い物にならない。

新しい材料は社内から現れる。繊維メーカーの歴史が長い旭化成は84年、宮崎県延岡市の研究所で当時注目され始めていた炭素繊維を研究していた。ガスを気体のまま炭化させて、基板上に炭素繊維を成長させる。こうすると繊維直径が0.1ミクロンという極めて細い炭素繊維ができるのだった。

製造方法の特徴から「気相成長法炭素繊維(VGCF)」と名付けられたこの素材は、負極としてずばぬけて高い性能を示した。85年、VGCFの負極にコバルト酸リチウムの正極を組み合わせた電池を試作。充電することに成功した。研究開始から4年。やっと現在使われているものとほぼ同じ構造のリチウムイオン電池が誕生した。

90年代は携帯電話や小型ビデオカメラが出回り始めたころ。消費者向け製品を製造する大手電機が先鞭(せんべん)をつける形でリチウムイオン電池の生産が始まった。旭化成はメーカーが使う材料作りを強みとしてきた企業。エレクトロニクス関連で最終製品を製造した経験が少なかった。販売ルートもない。そこでパートナーとなる有力企業を探した。

92年、東芝と折半出資でリチウムイオン電池開発・製造のエイ・ティーバッテリー(ATB)を設立。ソニーや他の新規参入企業との間で電池の小型・軽量化を競い合うことになった。事業は思い描いていたとおりに進まなかった。旭化成は8年後の2000年に、電池材料の開発・製造に専念するため東芝にATBの全株式を引き取ってもらった。東芝も04年にリチウムイオン電池から撤退。ATBの生産設備は三洋電機が買い取った。

旭化成がATBの経営から手を引いたのはちょうどITバブルのピーク。やがてバブルがはじけ、01年9月の米同時多発テロを機に世界経済が減速する。リチウムイオン電池の市場も一時的に冷え込んだ。だが、電子機器の小型化・高性能化の流れは変わらず、高性能電池の需要の見通しは明るかった。

ATBを通じてリチウムイオン電池の生産を続けている間も、旭化成では材料の開発・改良を絶えず進めていた。その中で順調に伸び始めていたのが中核部品の一つであるセパレーター(絶縁材)だった。やがてこの部品が旭化成の収益拡大に貢献するようになる。

合成樹脂の膜であるセパレーターは電池内部で正極と負極を遮断するが、完全に遮断してしまうとリチウムイオンが電極間を移動できない。電池を機能させるには、非常に微細な穴を開けておかなければならない。加工が難しいが、旭化成には技術の蓄積があった。

80年代、大量の純水を使う半導体工場などで水をろ過する特殊な膜の開発を進めていた。技術を応用し、高密度ポリオレフィン微多孔膜製品「ハイポア」を開発。80年代後半から1次電池に採用されていた。90年代にはリチウムイオン2次電池用のハイポアを発売。電極間のリチウムイオン透過効率が高く、多くのメーカーが採用した。

旭化成は2000年、電池生産から撤退する一方でハイポアの生産設備を増強した。セパレーター市場で旭化成は現在まで世界シェア首位を維持する。エネルギーの変革とEVは電池の巨大な市場を生む。勝ち続けていくにはどうしたらよいか。これからも挑戦を続けるつもりだ。

(日経産業新聞に2011年6月21日~7月26日に連載された「仕事人秘録」を再構成しました)



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