人民網日本語版2020年07月03日13:20 

江蘇省水利庁は2日夕方、長江の2020年第1号となる洪水が2日に上流で発生し、現在のところ長江の大通水文ステーションの流量が毎秒5万立方メートル以上に達し、今後もさらに増え続け、1日あたりの増え幅が毎秒1000立方メートル以上に達する見通しであることを明らかにした。下流の江蘇省では、警戒態勢を整えている。中国新聞網が伝えた。

三峡ダムに達した「長江2020年第1号洪水」(資料写真、撮影・周星亮)。

江蘇省水利庁は、5日から7日にかけて、江蘇省長江沿岸の水位が警戒域を超える可能性があるとの見通しを示した。今後10日間、江蘇省全域で引き続き大雨が降るとみられ、全省の累計降水量は平年の同期より明らかに多くなっている。

今後の大雨に対し、江蘇省水利庁は水利調整を強化し、洪水災害防止をしっかりと行うとしている。(編集AK)


人民網日本語版】 2020年07月02日10:04 



長江中流・上流に強い雨が降った影響で、三峡ダムの貯水量が増え続けている。一定の貯水容量を確保して今後の洪水に備えるため、長江三峡水利ターミナルでは、6月29日午前に調節装置を2回開けて、放流する水の量を増やした。三峡ダムが洪水調節を行うのは今年初めてとなる。新華網が伝えた。


最近、長江上流の烏江、岷江、沱江に強い雨が降った。この影響で、三峡ダムに流れ込む水の量が先月27日午後から増え始めた。28日午後2時には、三峡ダムへの流入量が毎秒4万立方メートルに達し、27日午後2時の2倍になった。この流入量増加に対応するため、長江水害・干ばつ対策総指揮部は三峡ダムの放水量を1日平均毎秒3万5千立方メートルに増やすよう要請した。

29日午前8時、三峡発電所の発電ユニット34基がすべて稼働し、総出力は2千万キロワットを超え、フル稼働の状態に近づいた。

三峡ダムでは、7月の上旬から中旬にかけてもまた洪水調節が求められる可能性がある。(編集KS)





2020-06-21 
2020-06-25

上のリンク2記事の続報である。依然事態がますます悪化するばかりであるようだ。

今年6月2日以降、暴風雨警戒が出て以降
既に1月以上豪雨が続いている長江流域だが、長江流域は以前の平均より20%多い降雨量を記録しており重慶付近では7月9日まで更に大雨が降る予想だ。




7月4日現在九州を襲っている同じ梅雨前線は長江流域にかかっている。

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https://tenki.jp/satellite/visible/


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Newsweek2020-6-29

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普段の重慶

重慶は、川に囲まれた丘陵地に発展した「山城」(山の街)として知られている。山の上に作られた街だったが、三峡ダム上流の重慶市は6/25マンションの4階以下の住人の避難勧告が出た。

言っておくが、重慶の街は三峡ダム上流の山の上に作られた街なのである。

三峡ダム下流域はどうか?

先日貼り付けた動画で紹介された下流域の人口400万人の宜昌市も、市内全域が既に冠水しているにもかかわらず、6月28日夜間より無慈悲な大放水により、更に悪化している。
三峡ダムが決壊しないよう放水せざるを得なくなっている。


江蘇省水利庁が決めた放水量は毎秒35000㎥ 50万㎥の霞ヶ関ビルを14秒、あの地下神殿と呼ばれる首都圏外郭放水路67万㎥ですらわずか19秒で満杯にする水量だ。ちなみに日本最大の黒部第四ダムの最大放水量は最大毎秒90㎥観光期に放出するあの壮大な観光放出はわずか毎秒15㎥にすぎない。

三峡ダムは乾季高さ175m貯水できるが、1週間ほど前の状態で147mで、雨季限界貯水量145mを越えだしているという。

最新ニュースで三峡ダムへの流入量は毎秒4~5万㎥流入しており放水量の35000㎥放水量を超えている。これ以上上流域で雨量が降れば乾季の限界である175mに達するのも時間の問題となる。

過去最大流入量は2012年の洪水で記録されており、最大毎秒7万㎥三峡ダムに流入し、最大毎秒4.3万㎥放水している。ソース:https://spc.jst.go.jp/news/120704/topic_2_02.html
2012年の時より三峡ダム下流の宜昌市の冠水被害は大きいので、流入量、放出量ともに偽っている可能性がある。
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現在洪水地域は重慶~湖北省~湖南省まで大洪水となっている。今回中共ウイルスの震源地湖北省も680のダムが洪水警戒水域を越え、武漢上流地域も洪水に飲み込まれはじめた。


本来の洪水防止の役割を果たしてきた洞庭湖は長江からの年間1億4000万トンにものぼる土砂流入によって縮小が進み、現在では鄱陽湖につぐ大きさとなって、さらに農業用地として利用が進んでいるため小さくなってきている。干拓が進み、本来の洪水調整機能を失っている。
洞庭湖下流の安徽省、江鮮省、上海市も三峡ダムが決壊しなくとも長江洪水の被害を受ける可能性がでてきた。

三峡ダム上流域付近で地震が頻発してり、7/2の地震によりダムがさらに一基決壊しており、大雨による決壊ダムは非公式に12基にのぼるという情報も流れている。

ますます三峡ダムへの雨水の流入が増え、三峡ダム決壊の可能性が高まている。




7月2日午前4時7分に、四川省アバ・チベット族チャン族自治州若爾蓋県でマグニチュード3.2の地震が発生し、震源深さは8キロです。 震源地は三峡ダムの上流に位置しています。

中国公式メディアによると、6月2日から31日連続で暴風雨警報が出されており、現地の貯水池や三峡ダムの水位が急上昇しているところ、外界から三峡ダムへの関心が高まり、多くの水利専門家は決壊に及ぶ危機の一つが三峡ダム上流における地震や土砂崩れであると指摘しました。

最近、四川省で地震が頻発し、三峡ダム決壊の危険性が高まっています。 この地震に加え、中国地震観測局によると、四川省で以下の地震が観測されました。

6月30日午後1時55分、宜賓市珙県でマグニチュード3.7、深さ9 キロ。

6月28日午前5時37分、宜賓市長寧県でマグニチュード3.1、深さ11キロです。

6月27日午前0時13分、内江市威遠県でマグニチュード3.0、深さ10キロです。

三峡ダムは、決壊を避ける為、今後更に放水するでしょう。

放水をしまくって、仮に、決壊を回避できたとしても三峡ダムには治水能力が無いことを曝してしまった。

もし、降り注ぐ天からの雨が止まず、ダムの放水が追いつかず、三峡ダムが決壊したならば、宜昌~武漢~上海まで、たくさんの人が命が失うことになる。

ある台湾のサイトにあった一般人の方であろう投稿に、目が止まった。
天は人が中国共産党を罰しないので、その代わり天が
中国共産党を罰しているのだと・・・

降り注ぐ雨は、中国共産党によって虐殺されたウイグルやチベット、法輪功の多くの人達の涙かもしれない。
 
【SiencePotalChina】2020年6月26日 劉暁倩(科技日報記者)、陸成寛


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チベット高原(取材先提供)

 長江流域で大雨が降るのは、チベット高原の大気が加熱されたことが原因である可能性があるということを知っている人は少ないかもしれない。中国科学院青蔵高原(チベット高原)研究所などの機関の研究員らはこのほど、中国国内外の科学者が近年、チベット高原の大気陸面相互作用の過程、雲と降水の特徴、およびその下流の天気に対する影響などについて行った研究を整理したうえで総括、展望し、チベット高原の大気陸面相互作用がアジアや北半球の天気、気候に与える影響、メカニズムを系統的に示した。研究では、チベット高原の気温が上がると、中国中東部地域、特に長江流域で大雨が降る可能性があることが分かった。関連の研究は学術誌「National Science Review」に掲載されている。

 地球の気候システムは、大気圏、海洋圏、雪氷圏、陸地圏、生物圏からなっている。陸地圏の表面(地表)と下層大気から成る複合システムは「地球大気系」と呼ばれ、このシステムのエネルギーバランスや動向の変化が地球の天気や気候の変化に影響を与える。

 中国科学院チベット高原研究所の研究員・馬耀明氏は、「チベット高原の地表と大気の境界面では常に物質とエネルギーの交換が起きている。例えば、地表のエネルギー転送と水分の交換、二酸化炭素の吸収と排出などで、その総称が『大気陸面相互作用』だ。例えば、アジアの気候システムを自動車に例えると、チベット高原はエンジンだ」と説明する。

「チベット高原の熱源作用が強まると、大気循環が変化し中国の華北では降水量が増え、華南では少なくなる。反対に、チベット高原の熱源作用が弱まると、華南の降水量が増え、華北では少なくなる」というのが、このエンジンの働きの原理だ。長い時間の尺度で見ると、チベット高原というエンジンの働きは、アジア、ひいては北半球の気候の変化に影響を与えている。

 科学研究者は、衛星リモートセンシングや数値シミュレーションなどを通して、チベット高原上の降水雲が中国中東部地域の天気や気候に影響を与える重要な要素であることを発見した。チベット高原上では、強いエネルギーの放出、大気の加熱に伴って雨が降り、そのようにして、大気循環の状態が変化する。また、チベット高原の加熱作用により起きたクラウドクラスターは、東へ移動して、長江流域に達し、大雨をもたらす。その他にも中国東部の降水に影響を与える要素は多く、チベット高原の加熱作用のほか、今後は、大気海洋間相互作用やエアロゾルなどの総合的な影響などの研究が進められることになるだろう。

 中国と関連の国際組織はこれまでに、チベット高原で大気をめぐる科学的テストを何度も系統的に行い、通常の「ポイント」上の気象観測のほか、衛星を利用してチベット高原上の地球大気系エネルギーと水分交換の過程をモニタリングし、衛星リモートセンシング推算案を編み出し、地表と大気間でどれほどのエネルギーと水分の交換が起きているかを定量的算出できるようになった。今後、科学研究者はHDマルチパス地域・地球系統模型を構築し、チベット高原の大気陸面相互作用がアジア、ひいては北半球に与えている影響を研究する計画だ。



BGMとして21世紀の伊福部 昭鷺巣 詩郎氏のBetrayal(裏切り:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qサントラ)を流して読んでみてください、なんともいえない世紀末感が漂います。

【おまけ】

これは・・・なんかジョーク動画のような気がしますが・・・・
不謹慎とは思いますが、ちょっとばかりシュールで面白いのでオマケ