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PACIFIC 2019に出展された三菱重工の30FFM発展型新型ミサイル護衛艦 FMF-AAW

現代自衛艦隊は51防衛大綱で計画された通称新88艦隊は、DDH×1(艦載ヘリ3機)DDG×2隻 DD×5隻艦載ヘリ各1機)で構成された。

最初のDD×5隻×4艦隊20隻は、画期的な多機能護衛艦”はつゆき型×12隻”あさぎり型”12隻で完結した。逐次はつゆき型あさぎり型は自衛艦隊から転進して、現在、03中期防以降に建造された‘‘むらさめ型’’9隻、“たかなみ型’’5隻および‘‘あきづき型’’4隻、‘‘あさひ型’’2隻の計20隻によりDDの定数は満たされ、このたび2019年2月に平成26年度計画護衛艦"あさひ型””しらぬい”が就役し完結した。

護衛隊群の基本構成艦である汎用護衛艦(DD)については、31大綱・31中期防において、新たな整備構想についてあさひ型後継 次期汎用型DDX計画は言及されていない。

現在は3900トン型FFMを量産しているため、当初計画22隻の同型艦を年2隻で建造すると、令和10年(2028年)度予算までいまのところ新たに汎用護衛艦(DD)の建造計画は、ない


1996年(平成7年)に就役した‘‘むらさめ型’’については、列国の第一線艦と比較すれば、将来船体の老齢化および装備の能力・性能の陳腐化により任務を完遂するのが困難になることが危倶される。2026年に1番艦むらさめが艦齢30年を越える。途中前倒しで先に新型DDXが予算化される可能性もあるが、令和2年度予算でむらさめ型はFRAM艦齢延長で艦齢40年2030年台後半まで艦齢が延びたが、2030年代には第一線級とは言い難くなる。予算がついて設計1年建造引渡しするのに3年計4年2029年度予算で建造が認可されれば2033年就役が予想される。

当面新型DDであるあさひ型後継DDXは、次期DD型シリーズの起点となるのだが、3900トン
型FFMは思いのほか高性能艦となっている為、3900トン型FFMを大型化する案と、あさひ型を踏襲した新型の艦とするのか、意見が分かれるところだと思う。

一番大きな違いは3900トン型FFMには船首底にバウソナーがなく、従来型DDにはバウソナーが標準装備されている点ではないかと思う。

3900トン型FFMを大型化した際に船首底にバウソナーをつければいいといえばそれまでだが、3900トン型FFMを大型化する案が合理的と考える。だが、ミリオタの悲しい性で、米海軍のズムウォルト級だったり、ロシア将来駆逐艦プロジェクト23560「リデル」、英国で構想されている、Dreadnought 2050、仏伊の最新鋭艦のような、もっと違った軍艦を見てみたいという欲望もあり、ああでもないこうでもないと私的に次期DDXを妄想してみます。

まず、まず、大きさを示す排水量だが、基準排水量/満載排水量は大型化するという前提で前型と比べ考えると基準排水量6000t/満載排水量8000tとなる。なお、はつゆき型の前型はやまぐも型として計算した。

基準排水量                 満載排水量
はつゆき型
2,950 t / 3,050 t(37%+)  4,000 t / 4,200 t(47%+)
あさぎり型
3,500 t / 3,550 t(20%+)  4,900 t / 5,200 t(30%+)
むらさめ型/たかなみ型
4,550 t/4,650 t  (32%+)   6,100 t/ 6,300 t(29%+)
あきづき型/あさひ型      
5,050 t / 5,100 t(12%+)6,800 t    (11%+) 
DDX
6000t (18%+)     8000t   (18%+)





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FMF-AAWミサイル護衛艦

基準排水量7,000~8,500t 満載排水量 10,000t
全長145〜160m、前幅18m、速力 最大30kt+α       
Mark45 62口径5インチ単装砲 1基 
RWS 2基
Mk.41 VLS (64セル) 1基(最大2基80セル)
17式SSM 4連装発射筒 2基 / Mk.41 VLS (16セル)1基
Sea RAM 1基 / DEW(指向性エネルギー兵器)1基
HOS-303 水上魚雷発射管 2基
艦載機 SH-60K哨戒ヘリコプター 1機

30FFM整備も重要だが、わが国の海上防衛力の基幹をなす護衛隊群の基本構成艦である汎用護衛艦(DD)の維持向上させるためには、‘‘むらさめ型’’汎用護衛艦(DD)の代替艦となる新型護衛艦(DDX)の建造計画も極めて重要である。

FFMは基準排水量3900トン満載排水量5500トンであり、すでに第二次世界大戦時の大型駆逐艦島風や軽巡洋艦夕張ほどの排水量である。DDあさひ型に到っては基準:5,100t 満載:6,800tで、もはや堂々軽巡洋艦クラスである。

新DDXは‘‘むらさめ型’’汎用護衛艦(DD)の代替艦となる。2030年代初頭に就役するとなると、新造時からレーザー砲やレールガンが装備された次世代護衛艦となるか微妙であるが、対ドローン用に100kw級レーザー砲やEMC電磁照射器の搭載は可能性があるが、レールガンも微妙な感じであるが、実用化の目処がたてば後日装備となると予想する。

新たな戦術概念である、電磁機動戦(サイバー・電子戦)技術の適用、スパイラル方式による新技術の導入、省力化の推進などを行なうものである。

現在、中国、ロシアにおける対艦ミサイルの性能向上、射程の延伸が著しい。


2020年06月04日記事中国海軍は日本を越えたか?でもとりあげたが、対艦ミサイルのカタログスペックの射程だけなら、圧倒的に中国海軍が優位だ。1994年から2006年にかけてロシアからキロKilo型在来型潜水艦を12隻輸入したが、そのうち8隻はロシア製超音速・長射程対艦巡航ミサイル(シズラー/クラブ/カリブル=SS-N-27)を搭載している。

また、1999年から2006年にかけて4隻輸入したソプレメンヌイSovremenny級駆逐艦も、ロシア製超音速・長射程対艦巡航ミサイル(P-270モスキート/SS-N-22サンバーン)を搭載する。その後、中国は2015年からさらに射程が長い自国開発の射程540km対艦巡航ミサイル(YJ-18)、を艦艇・潜水艦に搭載するなど、対艦ミサイルの高性能化・長射程化のスピードが著しい。

カタログスペック上の対艦ミサイルの到達範囲は、米海軍や海上自衛隊の同種のミサイルの射程をはるかに上回っている。航空機搭載の対艦ミサイルについても同様である。

しかしながら、いくら射程が長くとも、米海軍のようなCEC共同交戦能力があるという情報はなく、どうやって水平線を越える目標を捉え、中間最終誘導するのかと考えると、現在のところは焦ることもない。だが、次期汎用型DDXは、NCO(NetworkCentricOperations)を備え、このような脅威下で作戦を実施することを考慮すると、対応方法を研究し用意しておかなくてはならない。

米海軍は2004年から、NIFC-CA(NavalIntegratedFire Control-CounterAir=ニフカ)コンセプトに基づき、2014年時点において広域戦闘区域で使用するミサイル(ERAM:SM-6)の本格的開発を進めた。これは、新型長射程(対空・対艦)ミサイルSM-6、イージス艦、E-2D、CEC(Cooperative Engagement Capability=共同交戦能力)およびリンク16を基本要素とし、NCO(NetworkCentricOperations)の究極を追及した最新コンセプトである。

■■主要装備
 
○砲煩・ミサイル DDXの対空ミサイルは国産のA-SAMで、VLSセル数は基本的に24セル以上は必要。VLSセルの総数は48セルとする。これは、イギリスなどヨーロッパ諸国の駆逐艦およぴフリゲイトの標準的セル数である(VLSの全セルは、各種ミサイルの発射が可能である)。
長射程対艦ミサイルは、別途発射装置を設ける。

対空戦(AAW)
 現在防衛省では、イージス艦のSM-2対空ミサイルの射程(166.7km)を上回る、SM-6(射程240km)に相当する高性能長射程ミサイル新中SAM改の国内開発が行われておりA-SAMと呼ばれる新艦隊空誘導弾が開発されているが、僚艦防衛用にDDXの対空能力としてDDXへの搭載が期待される。

イージス艦については、新型ミサイルSM-6の導入により、攻勢的防御、すなわち爆撃横等のヴイークルを遠距離で直接攻撃する目的を達することができる。DDXについては、海上自衛隊の要求により装備庁で平成29年度以降研究開発中の打ちっぱなし型「発展型ミサイル(A-SAM)」の搭載により、これが可能となる。

海上自衛隊は、従来の守勢防御から敵基地攻撃も可能な攻勢的防御(0ffensiveDefense)へ戦略変換が行われている。ネットワークおよび長射程ミサイルを使用することによる遠距離攻撃能力の保持すなわち「防御区域の延伸」が可能な装備を備えると考えられる。

遠距離から対艦ミサイルを発射する敵爆撃機等のヴイークルに対し長射程対空ミサイルにより攻撃する能力を有することにより、敵のミサイル攻撃を抑止または阻止することが「攻勢的防御」の狙いである。

護衛艦用長射程化、2次契約で100億4400万円

 防衛装備庁は先頃、対艦ミサイル装備の航空機に対処するため長射程化を図って国内開発している護衛艦搭載向けの「新艦対空誘導弾」(その2)を三菱電機と100億4400万円で契約した。これは2017年度予算による約88億円の「新艦対空誘導弾」(その1)契約に続く第2次契約で、開発総額は224億円とされる。開発計画は2017年度から2023年度まで試作、2017年度から2024年度まで試験の計画となっている。
 新空対艦誘導弾は海上自衛隊の護衛艦に搭載するもので、陸上自衛隊が装備している03式地対空誘導弾(改)と共通のミサイルを使用して、動揺の大きな艦上からの発射や、長射程化のための中間誘導などが技術開発目標となっている。海自の護衛艦は現在、米国から導入したESSM艦対空ミサイルを装備しているが、防衛省ではより遠方から敵航空機に対処できる能力を持つ長射程の艦対空ミサイルを国産開発することにした。周辺諸国で長射程の空対艦ミサイルの装備化が進展している情勢に対処するもので、航空機のほか、対艦ミサイルそのものの迎撃破壊も行う構想で開発を進めている。装備化により護衛艦の防空能力の強化、海上優勢の獲得を図る。 

※画像=新艦対空誘導弾の構想図(提供:防衛省)

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新艦対空誘導弾(A-SAM)は2024年に試験終了を予定。陸上自衛隊が装備している03式地対空誘導弾(改)と共通のミサイルを使用して、動揺の大きな艦上からの発射や、長射程化のための中間誘導などが技術開発目標となっている。

周辺諸国で長射程の空対艦ミサイルの装備化が進展している情勢に対処するもので、航空機のほか、対艦ミサイルそのものの迎撃破壊も行う構想で開発を進めている。射程については推定の域ではあるが、ESSMの50kmを大幅に上回ること、母体のAAM-4Bが150kmと推定されている為、少なくとも新空対艦誘導弾の射程は150km超級と思われますが、最新の米軍のAMRAAM-Dの射程は180kmに伸長されているので、直巻マルチセグメントモーターなどの技術革新で、新空対艦誘導弾の射程は確実に180kmを上回ると思う。

中国のYJ-83J型のASM型が250kmYJ-62が400km、YJ-18は500km台の射程距離がある為、射程320km級の日英共同開発中のJNAAMの艦隊空ミサイル化を行い射程500km超級のJNSAMの登場が待たれます。

※一説には新艦対空誘導弾(A-SAM)の射程は、長距離艦対空誘導弾「SM-2」やその後継の「SM-6」並みの長射程を目指している情報もある。英語版WikiによればSM-6の射程は、公式130 nmi(150マイル; 240 km)ですが、実際には200 nmi(230マイル; 370 km)から250 nmi(290マイル; 460 km)あり、A-SAMも弾道弾迎撃の終末段階(ターミナル・フェイズ)も可能な400km~500km台後半の射程の高性能ミサイルとして誕生する可能性があるが、とりあえずは200~240kmあたりではないだろうか?


超高性能な新艦対空誘導弾(A-SAM)の誕生は、研究試作中の次世代データリンクと組み合わされ、弾道ミサイルや巡航ミサイルの飽和攻撃に対応可能となる。


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その、新艦対空誘導弾(A-SAM)は、共同交戦能力(CEC)を有し、アクティブ、セミアクティブ双方のモードを利用することができる。優れたシグナル・プロセッシングと誘導制御の能力を得て、高速の目標や艦のイルミネーターの範囲外にいる目標の捕捉も可能となった。これによりイージスシステムのイルミネーターへの負担が軽減され、同時交戦目標数の飛躍的な増加が期待できる。

また、極超音速ミサイル迎撃ミサイルについても開発に着手している。


2019年12月28日

2020年01月12日

DDXにはイージス・システムを装備しないので、イージス・ソフトウェアとの連接を必要とするSM-6ミサイルや、極超音速ミサイルを迎撃する新型ミサイルの運用は行わないだろうが、新型艦隊空誘導弾 A-SAMは搭載される可能性は高い。

遠距離捜索・精密追尾のためには、E-2DやP-1派生機の空中巡洋艦/国産共同交戦能力(CEC:Cooperative Engagement Capability)機/FOS(Flight Operation System)機(P-1に固定大型レーダーを搭載し長時間の捜索専門とする支援機)の整備案も提唱されている。


2014年09月23日
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P1派生FOS(Flight Operation System)機 画像元CHFの部屋さん

2020年5月31日

射撃ネットワーク形成のためには、CEC(国産共同交戦能力:Cooperative Engagement Capability)機能が不可欠である。海自DDGおよび空自E-2Dには米海軍CECが装備されるが、DDXおよびFOS(Flight Operation System)機については国産長射程ミサイルを管制できる廉価な国産CEC(J-CEC)の開発・装備が必要となる。

多機能レーダー

多機能レーダーは、30FFMにも採用されたXバンド多機能レーダー(OPY2)かそれを発展させた、OPY1を基にした多機能レーダーと潜望鏡探知用レーダーであるOPS48を合体統合したイメージものが使われると思いますが、F-3戦闘機用に開発している新AESAレーダー開発にあたり、2018年8月富士通が従来比3倍となる300w級の窒化ガリウムトランジスタの高出力化に成功している。その成果をふまえ、イージスシステムに頼らない高性能多機能レーダーが開発されると思われます。

電磁戦機能の一部として、電子戦装置(ESM/ECM/ECCM)を装備する。
また、将来のCMS(ComputerManagementSystem)を考慮した、新情報処理装置を装備する。

個艦防御用兵器
SeaRAM
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SeaRAMBlockⅡ近接防御SAM

SeaRAM BlockⅡの射程は400m~15kmである。飛翔速度はマッハ2.5
ちなみに海自初のDDGあまつかぜの搭載したターター対空ミサイルの初期型の射程は16kmである。(後期型は30km)

DDXには個艦防御用にCIWS/SeaRAMの搭載されるが、100kw級のレーザー砲は後日装備であろう。

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対潜戦(ASW)

対潜戦(アクティブ)
DDXにも艦首底にソナーを有していると思われる。これによりアクティブ対潜戦術が行なわれる。

水上艦艇が音を発振すると潜水艦は、その艦艇が当該潜水艦を探知する倍以上の距離において当該艦艇を探知することとなる。すなわちこのアクティブ戦術では、艦艇は潜水艦に対して自らの位置を暴露しつつ捜索を行なうこととなる。しかしながら最近の潜水艦は静粛化が進んでおり、パッシブで探知することが困難であるため、このアクティブ戦術は重要な探知手段である。アクティブ戦術は、潜水艦を探知することも重要であるが、潜水艦を排除して確実にクリアな海面を確保するためにも行なわれる。

SH-60K発展型哨戒ヘリコブター(HS)1ないし2機搭載もしくは無人対潜ヘリ2-3機の搭載もしくは有人ヘリ1機+、無人ヘリ2-3機の混載も考えられる。このHSは吊下して使用するデイツビング・ソナーを装備しており、これもアクティブ戦術では威力を発揮する。HSはそもそも潜水艦から攻撃を受けることはないため、アクティブ戦術に制約はない。HSに哨区を与えて護衛艦同様哨戒することも可能であるが、HSは持久力に限界があるため、通常では護衛艦が潜水艦を探知した後の再探知攻撃兵力となる。 

DDは、アクティブ戦で潜水艦を探知したならば、速やかにVLA(Ⅴer ticalLaunchASROC‥垂直発射型アスロをク)や短魚雷で攻撃を行なう。

水 雷
 長射程アスロックのVLSセル数は16セルである。これは、将来ASWの遠距離咄嗟攻撃武器とする。

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このほかに短魚雷発射管(ATTモードに簡易的に改修可能なもの)および魚雷防御システム(ATTを含む)を装備する。

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左右舷の小さな開口部は、短魚雷発射管(HOS303用のものである。



搭載魚雷は12式短魚雷である。性能については極秘で一切公表されていない。
先代の97式短魚雷は、米軍の短魚雷Mk50と同様に600mの深度を40ノット以上で移動するソ連のアルファ型潜水艦を攻撃可能な性能を目標にG-RX4として開発された。同様に開発された米軍のMk-50を上回る性能を有するとされている。
Mk-50は
配備年1992年/諸元/重量 363キログラム (800 lb)/全長 2.9メートル (9.5 ft)/直径 324ミリメートル (1.063 ft)/射程 20キロメートル (11 nmi)/弾頭速度 55ノット (102 km/h)-60ノット (110 km/h)/弾頭 高性能爆薬/炸薬量 44.5キログラム (98 lb)/信管 磁気信管/エンジン 閉サイクル蒸気タービン/(保管化学エネルギー推進システム:SCEPS)/深度 580メートル (1,900 ft)/誘導方式 音響ホーミング・アクティブ(探信音発射)・パッシブ(音響受信専用)/操舵方式 螺旋または蛇行パターンによって探索/発射プラットフォーム/対潜哨戒機、戦闘艦

Mk50を上回る97式短魚雷の性能に、特に大陸沿岸黄海などの浅海水域での性能をアップし、欺瞞に関して対応性能を増したのが12式魚雷G-RX5である。

97式の特徴として、欺瞞能力がある敵魚雷を迎撃する能力があるらしいのだが、12式はそれを上回るということだが・・・12式に狙われる仮想目標の中国潜水艦にとってはオーバースペックな能力らしい。

対潜戦(パッシブ)

DDの行なうパッシブ戦術では、DDからは音を発振することなく、対象潜水艦が発生するさまざまな音をDDが曳航するTASSにより探知する。このパッシブ戦術は、通常は収束帯(CZ:ConvergenceZone)が発生する水深の深い海域で潜水艦の発生する音の遠距離探知を期して行なわれる。TASSにより潜水艦を探知した場合には、TASSから潜水艦の相対方位は分かるものの左右の判別ほできない。そのため、艦艇の針路を変更することによりTASSの曳航針路を変え、当該探知の左右舷の判定を行なう。このCZは、1CZが32浬前後、2CZがその倍の64浬前後の距離において音の探知が得られる。
DDがこのTASSで潜水艦を探知したならば、そこにHSを投し、再探知・攻撃に移る。


マルチスタティック・オペレーション
対潜戦においても、「攻撃的防御」概念に基づく広域捜索・探知・追尾および攻撃能力を保有することが必要である。DDXの運用時点では、従来の音響センサー(ハル・ソナー、VDS、TASS、ソノブイ等)と対潜戦ネットワークの併用が基幹となる。

従来は、各艦のソナーによる潜水艦探知を基本とする対潜戦術を適用してきたが、今後は部隊内で1艦のみがソナー(ハル・ソーナーまたはVDS)を発振し、その反射音を他のすべての艦(ヘリコプターを含む)のセンサー(ソナー、TASS、ソノブイ等)が受信し、部隊として潜水艦の位置を特定する戦術、すなわち「マルチスタティック対潜戦術」が適用される。

このオペレーションにおいては、部隊内でソナー管制情報の緊密な交換が必要になり、広域展開しても情報交換可能なマルチスタティック・オペレーション用衛星通信回線を設置する必要がある。

DDXには
マルチスタティック・オペレーションを効率的に行えるよう無人水上艦艇USVと、無人潜水艇UUVを搭載し、広範囲で同時にマルチスタティック・オペレーションの実施が可能となるのではないか?

対水上戦/敵基地攻撃

レールガン

レールガンが2030年代には実用化はするだろうが、実戦に耐えられるかいまひとつ大きなリスクであるそこで、通常の単装砲の装備となると思う。


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Mk45Mod4(127ミリ単装砲)
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備砲は、日本製鋼所がライセンス生産したMk45Mod4(127ミリ単装砲)2口径5インチ砲1基を前甲板に装備すると思われる。


日本もレールガンを開発中で将来実用化が可能と思われますが、現状は、Mk45 5インチ砲からHVP極超音速砲弾を採用するほうが、低コストで賢い。日本がHVPを導入するか否か、30FFMに装備するかは別として、Mk45からもHVPは発射可能である。


このMk45 5インチ砲は70ポンド(約32kg)の通常弾を約マッハ2.2の速度で21km飛ばすことが可能であるが、28ポンド(約13kg)のHVP(超高速弾丸)を発射することが可能で、マッハ7.3で約80kmも飛ばすことが可能です。HVP極超音速砲弾は対地、対水上、対空のいずれにも有効な攻撃手段となり、もちろん対極超音速巡航ミサイル、大気圏内に突入したターミナル段階の弾道弾も迎撃可能。ちなみに1発9万ドル約1000万円で非常に高額ではあるが、1発20~25億円のSM-3BlockⅡよりは格安である。

艦載砲用長射程弾について  2017/6/14(水) 午後 11:58

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 防衛省が研究している艦載砲用長射程弾が、どの程度の射程を目指しているものなのかは不明だが、このOTOメララのブルカノ砲弾の射程を手掛かりに想像すると、現実的には50~60km、希望的観測で100km級の射程を目指すものになるのではないだろうか。

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M982 エクスカリバー精密誘導砲弾

GPS誘導を備え約40kmから57kmの射程を持ち、半数必中界(CEP)はおよそ5mから20m

 また誘導方式が今のところセミ・アクティブ・レーザー誘導と考えられるので、おそらくは対水上戦での移動目標への射撃には用いられず、島嶼奪還の際に遠距離から敵の陣地や施設など、固定された目標に対する砲撃に用いられるのだろう。射撃に当たっては、目標にレーザー照射を行なって、砲蝉を誘導することが必要になるが、それをどのように行なうのかは現時点では不明である。


LRLAPは、厳密にはGPSによる精密誘導+ロケット推進器を備えたミサイルといった性格のものとなっており、砲身から発射されると誘導用の翼を展開し、ロケットの補助推力で精密誘導飛行を行うことによって100キロの射程を数メートルの精度で着弾させる能力をもったものとなるが、コストを下げない限り日本でも導入は厳しい。

対艦ミサイル

最新式の17式地対艦誘導弾SSM を積みそうだが、ASM-3改極超音速ミサイルを艦載化したものを載せたい。

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試験艦あすかに搭載された試験艦あすか艦上の12式地対艦誘導弾(改)=17式地対艦誘導弾

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17式地対艦誘導弾SSM-2は陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾をベースとして開発された。ミサイルの誘導方式として、90式では中間航程に慣性誘導、終末航程にアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)誘導を採用しているのに対し、17式では中間誘導にGPSを加えており、航法精度の向上につながっている。発射後に目標に関する情報を更新する機能も付与された。また射程の延伸や同時弾着といった機能も実現される。

射程は300km超と推定されています。

トマホーク巡航ミサイル

敵基地攻撃は「自衛の範囲内」河野防衛相との見解がでて、もしかしたら、護衛艦に対基地攻撃任務が出た場合、1発1億円の格安トマホーク巡航ミサイルを装備する可能性がある。

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トマホーク桜花ペイントbyDdog



超高速滑空発射体:HVGPと極超音速巡航ミサイル:HCM

将来的には艦載化した超高速滑空発射体:HVGPと極超音速巡航ミサイル:HCMも搭載される可能性がある。



艦載機/ドローン

SH-60K能力向上型多機能艦載ヘリコプターに加え無人UAV/無人ヘリ2-3機搭載することが予想され、
いずもが空母化し、F-35Bを搭載した場合の対潜作戦は、再びDD汎用護衛艦のヘリ部隊が担うことになる。そこで、あさひ型よりも大型のハンガーが用意され、SH-60K能力向上型多機能艦載ヘリコプター(MP-HS)2機か、無人ヘリ3機もしくは有人ヘリと無人ヘリの混載することも考えられる。

有人ヘリ SH-60K能力向上型

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SH-60K能力向上型多機能艦載ヘリコプター(MP-HS)1~2機を搭載する。

機体については現有のSH-60K哨戒ヘリの機体を使用し音響センサの能力向上を中心に改造構想で、これにより、機体や非開発装備品の開発費を抑え開発費の低減を図る。なお、新哨戒ヘリが目指すマルチスタティック能力のある対潜ヘリは欧米にも存在していない。

無人UAV

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有人機であるベル 407の機体にMQ-8Bの遠隔操縦システムを搭載し無人機とした最新型(2014年)。昼夜(day/night)両用センサーおよびレーザー目標指示装置、TSARおよび移動目標インジケーター(MTI)、SIGINTモジュール、地雷検出システム(ASTAMIDS)、共通戦術データ・リンク(TCDL)などを搭載するうえに、貨物を搭載するスペースを備え、輸送任務ものなす。

● 水上無人機(USV:Unmanned Surface vehicle)
 USVは、自律航走が可能でかつUUVと並走航走が可能な無人水上航走体であり、UUVから機雷等の画像情報を水中音響通信により取得し、これを新艦艇に衛星通信等によりリアルタイムに情報の伝送を行なう機能を確保することが予想される。
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● 水中無人機(UUV:Unmannedunderwatervehicle)
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 UUV、USVともに投入、揚収の作業が必要である。米海軍のLCSにおいては、海水面近くに後部ランプを設け、3軸のクレーンにより、安全かつ迅速にボートの発艦・揚収が実施できる設計となっている。スムーズな運用作業のため、これからの設計で細部が詰められるのであろう。UUV(自律型水中航走式機雷探知機 OZZ-5)との情報もあるが不明。

将来装備水中無人機

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将来的に対潜バリアーを構築するLDUUV(大型水中無人ヴィークル)を搭載する可能性がある

執筆中