2021-03-20

「期待のF-15EXの将来、極超音速ミサイルキャリアーと次世代電子戦機器母機」の記事を書きながら当然考えることは、大出力エンジンと長距離航続力、大容量の兵器搭載能力を考えればF-15preMSIP機を引退させるには些か勿体ない気がします。

確かにF-15preMSIP機は1981年~1984年にかけ納入された40年前の機体であるが、2017年イスラエル空軍は、破損した1970年代末に製造した米空軍のF-15Dの機体から9機のF-15バズ2000という日本のF-15MSIP改修型機を再生した。故にpreMSIP機が改修不能というのは、フェイクニュースかプロパガンダである。確かにMISP機の方が改修しやすいだろうが、常識で考えれば改修不能なわけがない。



米軍も、F-15のこの能力を生かし 運用中のF-15C/Dを2040年代(令和22~31年)まで使用するAdvanced F-15 2040C計画が検討された。


機体を改修することで2040年代まで使用可能とのことだったが、どうせなら新造した方がコスパがいいのではないかということで、F-15X計画となり、


2018-07-28

2018-07-29

機体を改修するのではなく、最初から新しいブランニュウの機体を製造するF-15EXとして予算が議会を通過し、

2020-07-19
この度のF-15EX初号機納入と相成った。


2020-02-05
全国の空自戦闘機12飛行隊の中に、F-15preMSIP機をレストアし、4~10機づつAAMミサイルキャリアーもしくは極超音速ミサイル母機、無人戦闘機母機、電子戦戦闘機として混成編成できないものであろうか?電子戦戦闘機として、EPAWSS(Eagle Passive/Active Warning Survivability System)を導入すればよい。

戦闘機部隊の配置状況
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F-15preMSIP機はF-15Jの最新改修型であるF-15JSIほどの費用をかけた改修をするのではなく、期待の耐用年数の延長と、クラウドシューティングが可能な大容量高速ネットワークを積むだけで、最小限の改修で4.5世代戦闘機へと進化可能ではないかと、考える。

クラウド・シューティング(イメージ)
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潤沢な予算があるならば、米軍同様新造のF-15XJを入手したいところだが、日本はF-15J MISIPを改修し、F-15JSIへの改修を選んだ。





日本は現在極超音速兵器として極超音速巡航ミサイルと滑空弾を開発中である。



2020-03-20

2020-12-21


2020-01-12
極超音速巡航ミサイルと滑空弾ともに地上発射型であるが、滑空弾はともかく極超音速巡航ミサイルに関しては、航空機発射型が開発されてもしかるべきと思う。

その発射母機として考えられるのがP-1陸攻型とF-15とF-2である。
P-1 の主任務は対潜哨戒であり、F-15は基本迎撃機である。その為極超音速ミサイル発射母機として使用するには柔軟性に欠ける。F-2は単発でやや小型なので、大きさ重さはまだ公表されてはいないが、マッハ3のASM-3改より大型化していると思われるので、それこそ荷が重い。

となれば、F-15preMSIP機を活用しようと考えるのは非常に合理的である。
現在の防衛大綱に基づく戦闘機の運用体系は

次期戦闘機の調達について【防衛省】令和2年11月14日 https://www.gyoukaku.go.jp/review/aki/R02/img/s2.pdf の図から
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下の図表のようにF-3の本格部隊運用までのつなぎとして最適である。
また、2040年代さすがに
F-15preMSIP機から引退していった場合、F-3を90機以上の調達もありえる可能性がある。
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極超音速ミサイル発射母機は、AAMを満載したミサイルキャリアーとしても使用可能で、旧式レーダーでもクラウドシューティングに弾庫役に撤するならば高価なレーダー機器を交換しなくても、F-35やF-3、AWCSとデータ通信さえできれば僅かな改修で済む。

F-15preMSIPは、あと20年F-3が配備が終わるまで第一線に留まって欲しい。


執筆中