【Yahooニュース:読売オンライン】4/29(木) 5:01配信

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双胴船型の海上自衛隊の音響測定艦「あき」(読売新聞)

 政府が導入を断念した地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の代替艦として建造を計画する「イージス・システム搭載艦」を巡り、複数の胴体を組み合わせた「多胴船型」を検討していることがわかった。近く、設計に関する調査研究を民間企業に委託する方針だ。

 多胴船は、主に双胴船型と三胴船型に分類される。複数の船体が並んで上部構造物を支える形になるため、通常の「単胴船型」と比べて波の影響を受けにくい。代替艦の主任務はミサイルの警戒・迎撃で、波による揺れが少ない構造は、迎撃ミサイル発射に適しているというメリットがある。また、甲板を広く取れ、大型装備品の搭載も可能になる。

 ただ、海上自衛隊での導入実績が少ないことなどから、単胴船型と比べて建造費がかさむことが想定され、2隻で約5000億円超と見積もる代替艦の導入コストが膨らむ可能性がある。

 海自の艦船では、対潜水艦の警戒任務を担う音響測定艦が双胴船型で、三胴船型は米海軍の沿海域戦闘艦(LCS)で採用されている。

イージスアショアの代替は「イージス・システム搭載艦」となったが、そのイージス艦が従来型ではなく多胴船型か?というリーク記事が読売新聞から出た。

記事に書いてある通り単胴船型と比べて建造費がかさむことが想定され、2隻で約5000億円超と見積もる代替艦の導入コストが膨らむ可能性が高く、私は反応を見るアドバルーン記事にすぎないと思う。

私は最終的に従来型のイージス艦になると読んでいますが、「イージス・システム搭載艦」はイージスアショア用に契約したロッキード・マーティン製SPY-7レーダーをまだ契約解除の話はでておらず、最悪を
SPY-7レーダー搭載する「イージス・システム搭載艦」となる可能性がある。SPY-1に比べ大型のSPY-7搭載の為イージス艦の船体幅を増やす情報もありますが、船幅・船体長をともに伸ばして大型化する方式を採用するものと私は予想します。報道にあるような「イージス・システム搭載艦」が斬新な新型艦型を採用することはないと思います。 

トリマラン船型軍艦のメリットである高速は必要ではなく、波による揺れが少ない構造は、迎撃ミサイル発射に適しているというメリットはいったいどれぐらいか?そもそもトリマラン船は大型艦には適しておらず米海軍の三胴船型フリゲート「インディペンデンス」級(満載排水量約3000トン)が現在のところ一番大きな多胴水上戦闘艦になります。



多胴船のメリットとして、船に乗りなれない陸自隊員を船酔いから守る為という理由なら納得できなくもないが、海上自衛隊の最新鋭イージス艦「まや」型は満載排水量約1万トン「イージス・システム搭載艦」は基準排水量で1万越え、満水排水量では12000~13000トン更にフィンスタビライザーを装備するならば揺れも少なく、わざわざトリマラン型にしコストを高騰させる意味がありません。

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https://twitter.com/rockfish31/status/1075378110726471680/photo/1


インデペンス級にVLSを搭載した模型

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三胴船(トリマランtrimaran)型護衛艦  三胴船模型

 日米両政府が来年度からの新型戦闘艦の共同研究に向け最終調整に入ったことが23日、分かった。「三胴船」と呼ばれる船体の研究で、構造に関する試験データを共有し研究を効率化するのが狙い。実用化のメドが立てば開発に移り、海上自衛隊の艦艇として平成30年代後半に導入することを想定。三胴船型は多様な任務に活用でき、中国を抑止する「動的防衛協力」の象徴と位置づける。

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MAST Asia 2017, Tokyo, Japan - Day 3: ATLA & Japan's Defence Technology•2017/06/14

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○Y. MIYAUCHI*, S. MATSUMOTO*, K. SUZUKI*, K. HARADA*

日本は、この日米共同で研究したトリマラン型の船を哨戒艦兼掃海艇として採用することを考えており、大型艦として採用することはないと思う。


2017年07月14日


2019年05月25日