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昨日の記事にも書いたが我が国の防衛産業を復興するには武器輸出を制限する「防衛装備移転三原則
紛争当事国」への装備品の供与を禁じている規定や殺傷能力ある武器輸出の供与禁止といったハードルを下げる必要性があると思う。
特に台湾に武器を供与する場合
防衛装備移転三原則は輸出促進どころか大きな障害となっている。

ガラパゴス化し高額優秀な日本の兵器の多くは高性能だが実戦経験もなく、輸出する意思も少なく
国際市場での競争力が皆無だ。だが、既に輸出に有望兵器、輸出ポテンシャルをもつ有望な兵器、今はまだ未知数だが未来兵器として将来有望輸出兵器となるものがあると思います。
官民一体となったセールスが必要だが具体的に有望な輸出兵器があるのか否かまとめてみました。


2016年ウクライナのドネツク地域で墜落した、ロシア軍の偵察用ドローン「Orlan-一○」をウクライナの民間団体が解析したところ、米国、ドイツ、日本、中国、その他の国で製造された軍民両用部品が発見されたと、海外の複数メディアが報じている。そしてそのドローンの心臓部にあたるエンジンは、日本の中小企業の製品だったとみられている。つまり、ロシア軍の主力ドローンを日本製部品が支えていたということになる。
また、中東のテロリスト達(ISISタリバン等)は判でおしたようにトヨタランドクルーザーがお気に入りであるのも有名な話となっている。ランドクルーザーは民生品でありながら、軍用車両以上にタフなのか、過酷な環境を日常的に走り回る砂漠のテロリスト達の信頼を勝ち得てしまったのだ。

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トヨタ ランドクルーザーはじめ民生品では青息吐息の防衛産業を救えないので、防衛産業復興に貢献する輸出有望兵器を私なりに選んでみました。
なお、フランス陸軍ではトヨタ・ランドクルーザーをベースとした車両を2017年から導入している
輸出有望兵器
中古潜水艦おやしお型
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2022年3月9日海上自衛隊の最新型潜水艦たいげい」が、就役した。

たいげいは日本の主力潜水艦そうりゅう型の後継となるたいげい型潜水艦の1番艦だ。これで、防衛省・海自は、2010年12月の防衛大綱(22大綱)で初めて定められた潜水艦16隻体制から22隻体制(=そうりゅう型12隻+おやしお型9隻+たいげい型1隻)への増隻をついに完成した。

おやしお型は11隻建造され、1番艦おやしお2番艦みちしおは現在練習潜水艦として在籍しているが、
今年たいげい型2番艦が就役すると毎年艦齢25年弱の高性能潜水艦が余ってくる、当面もう1~2隻練習潜水艦か実験潜水艦(たいげいも実験潜水艦となる)として日本国内に残るだろうがいずれ輸出かリースされるだろう。具体的には艦齢30年を超えるオーストラリアのコリンズ級場合によっては台湾や
韓国製ののポンコツ潜水艦を導入してしまったインドネシアなど引く手あまただろう。そうりゅう型となれば下手すればプレミアムがつくかもしれない。

勿論、新品でのそうりゅう型の輸出の可能性も十分にある。

FFMもがみ型


海自最新鋭もがみ型護衛艦くまのバレた!国連恐れるヤバい建造力と省人化に?同クラスで常識外れ055型性能ヤバい・・・


乗員90名で運用でき対潜対空対艦に加えステルス性も高く機雷戦もできる能力は卓越した能力を持つ軍艦である。今後VLSが後日装備だが、武装は導入国の要望に応えられるであろう
この艦は中小国海軍に限らず、NATO諸国にも輸出可能であろう。日本が政府一丸となって本気でセールスしたら世界的ベストセラー艦となるでしょう。
P-1対潜哨戒機


世界一優秀な対潜哨戒機P-1の輸出成功例が無い。P3C対戦哨戒機など対戦哨戒機の機体やエンジンは実績のある旅客機や輸送機を使う。機体やエンジンをできるだけ安価に調達して、維持費を抑えるためP3Cは世界中で多く使用されている。米海軍が採用したP-8はボーイング737の機体とエンジンを利用している。ボーイング737であれば、コンポーネントも量産されて安く、整備できる工場も多い。P3Cはプロペラ式のターボプロップエンジンで4発中2発で飛行するなど運用コストが安い。
だがP1が4発ジェットなのには明確な理由がある。P3Cは主に対ソ連海軍用として運用されオホーツク海や日本海が哨戒海域であったが、一方P1は対中国用であり哨戒海域は南西諸島~バシー海峡。場合によっては南シナ海において哨戒警戒任務を行う。プロペラ式のターボプロップではなくジェットエンジンは賢明な選択だ。
日本は
ジェットエンジンのP1が最適だが、世界マーケットではいささかジェットエンジン対潜哨戒機に分が悪い。

だがP1と競合するのは、P3Cの後継機でボーイング737を改造した双発ジェットのボーイングP-8Aポセイドン(Poseidon)だ、双発だがにジェットエンジンの無人機とペアで運用され運用コストは必ずしも安くない、その上P-8Aポセイドンは磁気探知機MADがない。

P-8Aポセイドンはノースロップ・グラマンのMQ-4C「トライトン」とコンビを組み有人哨戒機に比べて連続作戦時間が長い「トライトン」で洋上を監視し、「トライトン」が不審な目標を発見したらP-8Aが急行して対処するという運用方法を構想しています。P-1も戦術データリンクで無人機と連携可能
であるがP-8Aポセイドンは無人機なしで任務を全うできるか疑問。
またソノブイで捉えた潜水艦の存在を磁気探知機MADで最終的に確認するのだが、MAD無しでピンポイントの潜水艦の位置を特定することができるのか疑問です。MAD無しという設計思想が信じられない。

P-1哨戒機は事実海外輸出実績が無いのでアンチ国産兵器のアジテーター清谷信一のP-1哨戒機批判は残念ながらいまのところ甘受せざるを得ないが現在タイ海軍が関心を示している、P-8導入国でものP-8追加補充の可能性は残っている。

アンチ国産兵器のアジテーター清谷信一氏はP-1哨戒機は高コストで低性能であり、完全な失敗作だと主張するが私の個人的意見だがP-8Aポセイドンの方こそが失敗作欠陥機だ。



救難飛行艇US-2
 






インド海軍と沿岸警備隊がで3機の完成機輸入と5機のノックダウン生産、7機のインドでの製造による15機の導入予定と伝えられているが未だ正式契約が聞こえてこない。


インドネシア海軍が導入を検討し。タイ海軍も関心を示しているが1機140億円という価格がネックだ、

US-2をそのままで、値下げするにはもはや限界で、廉価版のUS-3を新たに開発の報道があった、がその後情報がはない。



PS-1・US-1・US-2はもともと、手作りで一挺一挺作ることしか考えていなかったが、US3は、はじめから年間5~6機程度量産する前提で再設計をすれば良いと思う。

地球温暖化で世界各地で頻発する森林火災用消防飛行艇を廉価版で大量生産再設計すれば、半額程度にはならないだろうか?それでも高いかもしれないが、海上保安庁も導入すれば、量産効果で価格を下げられるのではないかと思う。小池知事にも小笠原諸島への空路開拓でUS3を提案し、小笠原諸島を振興することも検討してみては如何かと思う。森林火災用消防飛行艇/救難飛行艇はODA対象で世界各国に援助として供与すうことも防衛産業維持につながる。

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03式中距離地対空誘導弾中SAM
03式中距離地対空誘導弾」(略称:SAM-4、通称:中SAM)は、陸上自衛隊の高射特科群で長らく使用されてきたアメリカ製のホーク対空ミサイル・システムの後継として、国産開発された中射程地対空ミサイル・システムである。ホーク対空ミサイル・システムの後継としては、アメリカ、ドイツ、イタリアの3カ国が共同で開発を進めていたMEADS(Medium Extended Air Defense System:中距離拡大防空システム)計画が存在し、当初は日本も計画に参加することを求められたが、多国間共同開発が武器輸出三原則に抵触するとして結局参加を断念し、代わりに中SAMを単独開発することになった経緯がある。MEADSはフランスドイツイタリアがそれぞれ二転三転し開発計画が一時中止になるなど同じコンセプトの防空システム日本の旗03式中距離地対空誘導弾ロシアのS-300/S-400中国のHQ-9に比べて影が薄く中SAMはウクライナにも供与し実戦デビューたならばその卓越した性能から中SAMは西側諸国のS-300/S-400としてベストセラー商品となろう
03式中距離地対空誘導弾 (改)
2010年度(平成22年)から2016年度(平成28年)まで、取得コストを抑制しながら、巡航ミサイル(低空目標)や空対地ミサイル(高速目標)への対処能力を向上させ、ネットワーク交戦能力の向上により防衛範囲を拡大させた「03式中距離地対空誘導弾(改)」(中SAM改)の開発が行われた。中SAM改では低空目標用に窒化ガリウム増幅器を使用した補助レーダーがシステムに追加されているのが特徴である。



2015年米国のホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われた射撃試験で、GQM-163コヨーテ超音速巡航ミサイル標的を含む標的機を相手に10発発射して10発とも命中した、うち1発は地表数メートルをマッハ2.5以上で飛行する標的の撃墜に成功し米国関係者を驚かせた


令和5年(2023年)度から令和10年(2028年)度にかけて、新型の短距離弾道ミサイル (SRBM) と極超音速滑空体 (HGV) への対処能力を高めた中SAM改のさらなる改善型を開発する予定である

C2輸送機
C-2は貨物として運べる重量は32トン(最大荷重2.5G)〜36トン(最大荷重2.25G)。前型のC-1輸送機やC-130輸送機を凌駕する存在である。積載量と航続距離はC-1の約4倍となる。エンジンの種類が違うがC-130との比較では各々の能力を約1.5倍上回る。乗員は3名(操縦士2名、輸送員1名)、補助席に2人から5人が乗り込め、貨物室に110人を乗せて運べる。貨物として運べる重量は32トン(最大荷重2.5G)~36トン(最大荷重2.25G)。貨物重量による航続距離は4500km(36トン)~7600km(20トン)、9800km(フェリー時)となっている。

C-2のサイズは、全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2m。大柄だが操縦性能は優れているという。


【海外の反応】「これだから日本は恐ろしい」日本の自衛隊輸送機C-2の性能が尋常じゃないと話題に

UAEはかねて、日本が独自開発したC-2輸送機に大きな関心を寄せ、同機の有力な輸出先と目されていたが、C-2輸送機の油圧機器のカヤバ株式会社KYB株式会社)の航空機事業からの撤退の影響韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領のトップ外交でUAEによる韓国MC-Xへの共同開発をねじ込み旗色が悪くなっている



P1に続きアンチ国産兵器のアジテーター清谷信一氏はC-2輸送機も
批判


しかし、C130とC17の間の使いでの良い未舗装滑走路にも離着陸可能な戦術輸送機としては高性能であり今後政府が頑張れば多くの国へ輸出されるポテンシャルが高いと思う。

16式機動戦闘車
ここのマーケットは競争が激しいがウクライナ侵攻戦争にデビューしたら売れるかもしれない。



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10式戦車
米国のM1より軽量かつ燃費がよくウクライナ侵攻戦争で実戦経験を経れば間違いなく売れると思う。
韓国のK2戦車なんかより遥かに優れている。


10式戦車は最強か?各国戦車と見比べる ランキング2位はあの戦車【日本軍事情報】



日本政府が中古装備品の輸出条件緩和へ!戦車・ミサイルの輸出が可能に

政府は自衛隊が持つ中古の防衛装備品の輸出条件を緩和する検討に入った。いまは海外への提供を禁じる戦車やミサイルを対象に加える案がある。アジアの国への無償提供も視野に入れる。中国の軍事力の拡大を踏まえて防衛当局間の協力強化につなげる。

年末に改定する国家安全保障戦略で防衛装備品の海外移転の緩和方針を明記する。現行の「防衛装備移転三原則」の指針や自衛隊法の改正が必要になる。2023年中の実現をめざす。.