Ddogのプログレッシブな日々@ライブドアブログ

政治経済軍事外交、書評に自然科学・哲学・聖地巡礼・田園都市ライフ、脳の外部記憶媒体としてこのブログを利用しています。2020/11/30以前はGoogle検索でキーワードを入れると常に上位にありましたが、日本のトランプ大統領デモを紹介した記事が米国でバズって以降検索アルゴリズムから排除され検索ヒットされにくい状態です。是非ブックマークをお願いします。このブログをご訪問していただいた方の知識や感性として共有できれば幸せに思います。

カテゴリ: 日本のプログレ

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01.トワイス・ザーマン・アイ・ワズ
02.デスティニー
03.グリーン・ライツ・アンド・プルー・スカイズ
04.レイヴン
05.マイ・ライフ・イズイン・ユア・八ンズ
06.セックス、パワー&マネー
07.アンナズ・キッス
08.アンダー・ザ・スカイ
09.ドント・ゴー・アウト・トゥナイト
10.ネヴァー・ソート・アイド・シー・ユー・アゲイン
11.リヴ・アナザー・デイ
12.ピース・イン・アワ・タイム

ジョン・ウェットン(Vo,B)
デイヴ・キルミンスター〔G〕
ジェフ・夕'ウンズ(Key)
ピート・ライリー(Ds)
ヒュー・マクドウェル(Cero)

幾多の名演を創出した本物のみが成し得る、未来永劫色褪せぬシンフォニー!!
現代プログレッシヴ・ロックの至宝が、3作目にして最高傑作を解き放つ!!
ブリテイッシュ.ロック界の重鎮ジョン・ウェットンと.エイジアの盟友ジェフ・ダウンスによる「ウェットン/ダウンズ」、メロデイアス・フロンティア移籍簾一弾作品!!プロクレッシヴ・ロックのエッセンスを存分に織り込んだ古典を死守しながらも、ポップセンスに溢れる新たな世界を拓き続ける破らこそ、真に出プログレッシヴ・と呼ぶに相応しい!!

ちょと帯には文句をつけたいが、この帯にひっかかって買ってしまいましたよ!
しかし、「古典を死守しながらも、ポップセンスに溢れる新たな世界を拓き続ける・・・」
第一作iCON第二作ICONⅡ:RUBICONの荘厳なアルバムと比べるとPOPであることには間違いない。6曲目は.「セックス、パワー&マネー」ですからね・・・荘厳さが減ってもいたしかたない。
しかし、元ELOのチェロ奏者ヒュー・マクドウェルがチェロを奏でるとたちまち幽玄なウェットン/ダウンズの世界が広がる。特に4曲目のレイヴン5曲目のマイ・ライフ・イズイン・ユア・ハンズ8曲目アンダースカイなどはその代表的な曲だ

正直なところ、昨年25年ぶりにリリースされたオリジナルASIAの25年ぶりのニューアルバム「フェニックス」には失望させられた。その原因はICONの1作目2作目ICONⅡ(RUBICON)があまりに崇高で素晴らしすぎたからであったからでもある。
期待が大きすぎたせいもあったかもしれないが、「フェニックス」は試聴機に小一時間ほど粘った挙句に中古になってからで十分の結論を出して見送った。

よもやICON3が出るとは思わなかったので、私にとっても僥倖であった。

アルバムのオープニングを飾るのが「トワイス・ザーマン・アイ・ワズ」である。オリジナルASIAのGOにでも入っていそうな一曲であった。

2曲目のデスティニーは謡い出しが「ママー♪」でQueenのボフェミアンラプソディかと一瞬思わせどうなるのだろうかと思わせたが、内省的奥深い作品に仕上がっている

3曲目グリーン・ライツ・アンド・プルー・スカイズで、1.2曲目で感じた違和感が吹き飛んで、ウェットン=ダウンズ節である。

4曲の女性ヴォーカルはアン・マリー・ヘルダー。ウェールズのポップ・フォーク・トラッド・グループ=カルナータカ/KARNATAKAでの活動した女性ボーカルで、ウェットンのヴォーカルとの絡みが良く、もう数曲彼女の声を聴きたかった。

まだ書きかけです・・・

PS金曜深夜出発で、高速道路1000円の経済対策に貢献すべく、京都へ遊びに行きますので土日の更新はありません。
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アイン・ソフ<AinSoph>
「天地創造/アイン・ソフ:スペシャル・ライブ駱駝に乗って」<RIDE ON A CAMEL> (1991年)
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格付け:AA+ 幻のアイン・ソフ超名盤。(1977~1978録音)BELLE ANTIQ9120(1991)

1. RIDE ON A CAMEL:駱駝に乗って 11:30
1976年Autumn作 収録:歌島橋Studio live 1977年Summer 
2. INTRO:イントロ~METRONOME7/8:メトロノーム7/8~
PEACOCK’S FEATHER:孔雀の羽~METRONOME7/8:メトロノーム7/8 12:40
1975年Winter作 収録1978 12/30 live at BAHAMA
3. ODDESSA:オデッサの石段 12:40
1977年Autumn作 収録1978 12/30 live at BAHAMA
4. ARIA:アリア 11:20
1977年Spring作 収録:歌島橋Studio live 1977年Summer 
5. TURKEY’S MARCH:七面鳥の行進 4:15
1975年Summer作 収録1978 12/30 live at BAHAMA
6. A STORY OF MYSTERIOUS FOREST“Original Version”:妖精の森(オリジナルバージョン)24:25
1975年Winter作 収録1978 12/30 live at BAHAMA with DADA*

All composed by 天地創造/AIN SOPH Except “ METRONOME7/8”help from CARAVAN’S “Introduction”

天地創造/AIN SOPH
山本要三Yozx(guitars)
藤川喜久男Kikuo Fujikawa(keyboards)
鳥垣正裕Masahiro Trigaki(bass)
名取寛 Hiroshi Natori(drams)

*DADA
小西健司Kenji Konishi(keyboards)
泉 陸彦Mutuhiko Izumi(keyboards)

先週末、御茶ノ水ディスクユニオンのクリアランスセールへ出かけ、幻の名盤「駱駝に乗って」(未開封)を定価以下で発見。1890円で入手に成功しました!※稀にしか見ることはなかったが有っても中古でプレミアムがついているか、定価(3008円)でしか見かけたことがなかった。

ライブ盤なのだが、未発表曲と妖精の森(あの名曲)のオリジナルヴァージョン!を含め未発表で構成され、スタジオテイクアルバムと遜色ないどころか、むしろノリノリの変拍子の勢いは、スタジオテイクアルバムよりも活き活きとした素晴らしいアルバムだ!

山本要三のGuitarは冴え渡り、藤川喜久男のKeyboardは山本のギターと絡み、鳥垣正裕Bass名取寛のDramsのリズム隊は心地良い変拍子を叩き出している。ライブでこのような超絶テクニックをさらりと演奏してしまう彼らのテクニックは、プログレの本家イギリスにおいても、立派に通用するのではないだろうか?! 

なんといっても、このアルバムの存在を知ってから、この一曲目の「駱駝に乗って」を聴きたくてたまらなかったのだが、山本要三のギターはアンディ・ラティマーの哀愁漂うエモーショナルなギターそのものではないか・・・。77年78年といえばCAMELに元CARAVANのリチャード・シンクレアBass, Vocal(1977-1979)ヤン・シェルハース- Keyboards (1972-1978)さらにツアーメンバーとしてやはり元キャラヴァンのデイブ・シンクレアOrgan Piano Synthesizerと元キングクリムゾンのメル・コリンズSax(1977-1979)が在籍していた傑作「Rain Dances」(1977)「Breathless」(1978)「A Live Record」(1978)いわゆるCAMEL+CARAVANでCARAMELと揶揄された黄金期に、日本ではアインソフがこのような素晴らしいCAMELをトリュビュートしたライブテイクを残していたとは知らなかった。
ちなみにこの時代のCamelのDrumsはオリジナルのアンディ・ウォードが務めていましたが、意識して聴くと名取寛のDramsもアンディ・ウォードの多彩なドラムスに聞こえるから不思議だ。

本作の音源は30年以上前のカセットテープである、巷に出回るキングクリムゾンやピンクフロイドのプライベート盤に比べても音質がよく、小生の使用するミニコンポではあまり違和感を覚えさせない。無音に近いときには消去しきれないカセットのノイズらしき音が聞こえますが、これが逆にカセットテープ全盛の頃の味わいがあって良い。

録音された1977年~1978年(筆者が中学3年~高校1年)といえば、Ddogは地方に住むプログレ感染初期患者でした。キングクリムゾン・イエス・ピンクフロイド・ELP・ジェネシスの他にも、キャメルとかマイクオールドフィールドなどの凄いバンドが存在することを漸く知りだした頃でした。少ない小遣いからLPを買には本当に勇気が要り、プログレの音と情報に飢え、ひたすらNHKFMのサウンドストリートの木曜金曜の渋谷陽一氏、そしてクロスオーバーイレブンなどをFM雑誌片手にカセットテープでエアーチェックしまくっていたのを思い出します。テープのノイズを聴くとそんな懐かしい時代を想いださせます。

「騎駝に乗って」
アイン・ソフは,美狂乱や新月と違って,影響を受けたバンドが数多くあるが,このナンバーがどんなバンドの影響を受けて出来た曲か,気づかない人はいないだろう。タイトルも曲構成も,そしてメロディーも,一度アンティー・ラティマーかビーター・バーデンスに聴かせてみたいものだ。ここまでくると,ニヤリどころではなく,思わず笑い出してしまいそうだ。当時ステージでもおなじみの一曲て、ここでのテイクはスタジオ・ライヴ・ヴァージョンとなっている。
「イントロ~メトロノーム7/8~孔雀の羽根~メトロノーム7/8(反復〕」
この曲は初期,もちろんまた天地創造というバンド名の頃からの古いナンバーにして,彼らの十八番。この曲がオリジナル盤に入らなかったのは不思議なくらいで,昔NHKのある番組でもかかったのだ。典型的な3部構成からなり,「孔雀の羽根」のパートのスムーズな演動が印象的。
「オデッサの石段」
彼らの中期の代表作。ステージでもよく演奏された。天地創造/アイン・ソフの持ち味がもっともよく出たナンバーで,当時すぐにセカンド・アルバムが出される状況にあったら,真っ先に収録されていただろう佳曲だ。
「哀しみのアリア」
この曲は超レアなナンバーで,ステージでも数回しか演奏されておらず,なおかつタイトルさえまだまともについていなくて,このタイトルは,ぼくが当時曲のイメージからつけたものだ。この曲も「駱駝に乗って」同様もろにあるバンドの影響から作られた。まずは聴いてほしい。ハイ・テンボで進む前半とスロー・テンポの後半からなる2部構成のナンバーだが,特に後半のスロー・テンボになってからの,めくるめく美しくも哀愁あるメロディー・ラインとくれば,ほらあの南十字星がチラついてさたでしょう!?要三のギターの甘~い音色かとてもスーパー・マリオ・ミーロしている!!
「七面鳥の行進」
珍しく短めの曲。山本要三はまた,ブリテイッシュ・トラッドが大好きで,こんな楽しいトラディショナル・ダンス・ナンバーを書いた。この曲も大作の合い間の息抜き的な意味もあって,当時よく演奏されていた。インクレディブル・ストリング・バンド,ヘロン,ダルシマー,リンデスファーン,スティール・アイ・スパンにペンタングル&モア…。ブリティッシュでしか聴けないこれらのバンド,ぼくも大好きで,最近特にCDで耳にする機会が増えている。こんな可愛いい(チャーミング)ナンバーをアイン・ソフがやっていたなんて,ちょっとした発見でしょ?このナンバーは,要三の強い希望により収録されたのだ。
「妖精の森(オリジナル・ヴァージョン)」
アイン・ソフの全ナンバーでも,一番人気のある曲となると,やはりこの曲らしい。これだけの大作にして,このまとまりの良さはどうだろう。多くは語らすにおこう.キングから出たスタジオ・ヴァージョンと是非聴き比べてほしい。キーボード奏音が違うことと,DADAが参加していることがポイント。ところで、本テイクも,スタジオ・ライヴとはいえ,お客を入れたわけではなく,リハーサル・スタジオでのマルチ録音で,本当はオープン・リールによるマスターがあったのだが,どうしても見つからず,やむをえず,オープンよりダビングしたカセット・テープを,今回のマスターとした。しかし,それでも,もしCDラジカセあたりで聴いたなら,正規のスタジオ録音に近いレベルで楽しめるはずだ。DADAの効果的なシンセ・サウンドをバックに要三のギターは,鳴くというより泣きまくっている。こんな美しい音を出せるのは,日本では他に森園ぐらいのものだろうとぼくは思うのだが…。また,藤川のノスタルジックなエレピか凄く良いと感じてしまうのは30代それも後半のヒトだろう…な。是非ともこのCDを聴いての感想等をマーキー編集部までください。評判,セールスによっては,ひょっとして山崎編集長か賀川社長が,Vol.2を出してくれるかもしれないし…。
(高見博史1991.8.18)

1977年の渋谷陽一氏のNHK番組でのプログレベスト15です。

1位:E.L.P/Karn Evil 9
2位:ピンク・フロイド/葉巻きはいかが 
3位:イエス/シベリアン・カートゥル
4位:キング・クリムゾン/レッド  
5位:ジェネシス/ラムライズ・ダウン・オン・ブロードウエイ     
6位:クイーン/ボヘミアン・ラプソディー     
7位:カンサス/伝承
8位:ディビッド・ボウイ/ウイッピング・オール
9位:ヴァンダー・グラフ・ジェネレーター/ワンダリング
10位:キャメル/ラヤダ・ゴーズ・ツゥ・タウン  
11位:レッド・ツェッペリン/聖なる館     
12位:タンジェリン・ドリーム/架空の楽章
13位:クラフト・ワーク/トランス・ユア・エクスプレス 
14位:10CC/芸術こそ我が命 
15位:ルネッサンス/オープニング・アウト     
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/hide-oba/members/oba_c/oba_1.html  
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観世音
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観世音<kannzeonn>
「観世音」<kannzeonn>(1980~1981録音)MHD-25007(1991)
格付け:AAA 本当に幻の超名盤 

ついに、幻の超名盤「観世音」を聴くことができました。神保町のジャニスでなんとレンタルCDで借りることができたのです。日本のプログレコーナーではなく、日本のロック黎明期コーナーに置いてあり、検索すればよかったのだが、まさか置いてあるとは知らなかった!灯台下暗しとはこのことであった。

とにかく期待以上にすばらしいCDでした!彼らのサウンドは20~30年早すぎたかもしれない。1980年頃、LPとして音源を残さず消え去っていった幾多の才能あるバンドは数多あったであろう、そのなかで奇跡的に「観世音」のサウンドは残った。私は、初めて彼らの音源を耳にしたのだが、とても27.8年前とは思えない新鮮な音であった。今日、世界的クールジャパンブーム、今彼らの音楽を世界へ向け発信したならば、日本発のワールドミュージックとして、世界に十分に通用するであろう。今日、彼らのサウンドを聴ける幸せを私は感謝したい。

一度だけディスクユニオンで、このCDを見かけたが、記憶では4800円のプレミアがついていました。何度もプレミアものをネームだけで買い、煮え湯を呑まされた経験から、その時はなぜか躊躇してしまった。ずっと躊躇せず買えばよかったと後悔していたが、次回見つけたら迷わずゲットしようと思う。

『ファーイーストファミリーバンドのベーシスト深草アキが結成した“日本の心”を歌い上げる幻のグループ“観世音”』これがアルバムの帯のキャッチフレーズです。ファーイーストファミリーバンドとは、後にヒーリングミュージックの第一人者として成功した宮下富実夫(文夫)故人、高橋正明氏(後の喜多郎)、伊藤祥氏と深草アキ氏によるピンクフロイド的音楽+東洋的な旋律を組み合わせた、日本発のワールドミュージックの魁となる伝説のバンドです。YMO以前に海外で評価されたバンドは、サディスティックミカバンド、フラワートラベリングバンド1970~1977・2008再結成とこの観世音の深草アキ氏が在籍したファーイーストファミリーバンド1973~1977の3っでした。

観世音は、日本のプログレの恩人上野ヌメロ氏がメイドインジャパンレコードを立ち上げるきっかけとなった。記念すべき最初のLPは、この観世音がA面とアウターリミッツがB面のMade In Japanであった。
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もともとこの観世音は、深草アキ氏と鈴木伸一氏(ピアノ、キーボード奏者。作曲、編曲家、現HALMA GEN)と出会い、プログレッシヴ・ロック・バンド 観世音を1980年結成したものです。初めてこのアルバムを聴いたのだが、映画カムイの剣のサウンドトラック和太鼓をフューチャーした宇崎竜童の竜童組1985、和太鼓、尺八、三味線をフューチャーした六三四、これらの日本発のワールドミュージックの原点は、このアルバムではないのか! 尺八横笛、つづみ、琵琶を大胆に取り入れたバンドの魁ではないか。

私の大学時代80年代初頭、東京のライブハウスで和楽器を奏でるバンドは幾つか出合った記憶があるがそれが、それが観世音であったのか?今となっては確かめようも無い。観世音が活躍していたという高円寺のRedHouseⅡは噂に聞いていたが、行った事は無かった。

1980年喜多郎がNHK特集シルクロードで一躍ブレイクし、今日に至っていることは説明不要であるが、喜多郎ほどの名声ではないにしても宮下フジオ氏(故人)も1988長野冬季オリンピック招致テーマ曲「寿」アニメーションビデオ「火の鳥」大和編・宇宙編など瞑想ヒーリング音楽家として成功している。比べるべきではないかもしれないが、深草アキ氏「観世音」はまさに不世出の天才、不当な評価ではないだろうか。深草アキ氏の古楽器泰琴を是非とも聴いてみたくなった。

観世音
1.横笛<Studio>
2.空の上<Live>8th March‘81 at SilverElephant吉祥寺
3.雪友慕<Live>8th March‘81 at SilverElephant吉祥寺
4.空の上<Studio>
5.通りゃんせ<Studio>

深草アキ:Bass AGuitar 琴Vocal
大場博:E.Guitar
鈴木伸一Synthesizer,Piano
伊藤孔八:Vocal、Synthesizer、AGuitar、E.Guitar
小林秀樹:Drums
仙波清彦:つづみ、鳴り物
菊地雅志:尺八、横笛
宮崎青畝:尺八、横笛
関口仁:Drums
<Special thanks to>
溝口健二:琵琶
高崎静夫:Drums
甲斐逸郎:Drums Percussion

空の上
   君よ なぜに悲しい
   心はいつも空の上
   君よ なぜに寂しい
   心はいつも空の上
   君よ 笑ってばかりいる
   心はいつも空の上
   こころ 夢のはしかけ
   飛ぶ日は抜ける空の上

   おまえ いつもどこにいる
   心は遠い空の上
   おまえ なぜに優しい
   心は遠い雲の上
   おまえ 笑ってばかりいる
   心は遠い空の上
   こころ 夢のはしかけ
   飛ぶ日は抜ける空の上


雪友慕
    雪にゆらゆら
    燈籠映して  
    冬はしずかに
    夜の幕をおろす

    月の光が
    遥か昔の
    遠い想いを
    てらす冬の日に

    おまえ行くのか
    遠い国へと
    ひとり櫓を漕ぎ
    長い河を行く

    雪に消えてく
    おまえの姿
    いつか会う日は
    小鳥さえずり
    太陽わらう
    夏の午後がいい
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ページェント<PAGEANT>
「奈落の舞踏会」<Abysmal Masquerade>(1994)MJC1008
格付け:AA+ 幻の名盤と呼べる傑作 

永井博子(Vo・Kye)中嶋一晃(G)引頭英明(Ds), 山田和彦(B)・長嶋伸行(B)on 3
ゲスト:塩谷博之(Sax) 宮武和広(Fl:ミスターシリウス)on 3.8
アルバムイラスト須藤あや

1人形地獄 (1987NewVersion)
2真夏の夜の夢
3ヴェクサシオン(1987NewVersion)
4奈落の舞踏会 (LiveVersion)
5仮面の笑顔 (LiveVersion)
6木霊 (LiveVersion)

7奈落の舞踏会
8仮面の笑顔 (FluteVersion)
9蜘蛛の館 (LongVersion)

伝説のバンド ページェントの事実上の2ndアルバムとして1887年発表されたミニアルバムの「奈落の舞踏会」MIJ-1015(1~6)を完全CD化したさいに12インチ「仮面の笑顔」VICE18EC-5(7~9)を収録

ページェントといえば、企画アルバム「ファイナルファンタジー」で活躍する大木理沙さんが永井博子として、元フロマージュ現.浪漫座別館の中島一晃(G)氏と結成した関西最高峰の伝説のプログレ・バンドです。1986年にMADE IN JAPAN レーベルより発売された1ST Album[螺鈿幻想] は日本のプログレ・シーンに君臨する伝説の永久的名盤です。

日本のプログレッシブロックシーンにおける男性ボーカルの逸材不足は新月の北山真を除くと日本サッカーのFwの決定力不足より深刻だと感じています。ところが、なでしこJapanを見渡すと、このカルメンマキさんを筆頭に永井博子(大木理沙)五人一首の松岡あの字、浪漫座別館のひなさんなどキラ星のごとくいます。

永井さんはそのなかでも、超一流のヴォーカリストではないでしょうか?カルメンマキはプログレに分別するよりも、日本女性ロック・ヴォーカリストの草分け的カリスマであり、プログレロック女性ヴォーカリストというジャンル分けをしたとするなら永井博子(大木理沙)はNo1であると思います。

私の音楽的嗜好はプログレに限らず、例えば楽聖リーッチーブラックモアのギタープレイに漂うようなダークなイングランドの湖水地方の晩秋に漂う霧のごとき湿度を感じさせる雰囲気が好みです。日本人のロックの嗜好でもカリフォルニアの燦々とした青空を感じさせる音と、この英国の湿度を感じるものと両極端が存在すると思っています。日本のアンダーグランドで生息するプログレというマイナーな音楽嗜好にはダークでイングランドの湿度がとても心地よくマッチします。永井博子のヴォーカルにはダークな「湿気」とともに「魔性」と「毒」を感じさせる特徴があり、プログレのヴォーカルには最適な雰囲気をもっています。彼女のヴォーカルと卓越したキーボード・ピアノプレイは最高にたまらない。また、「奈落の舞踏会」「仮面の笑顔」「蜘蛛の館」は作詞・作曲を手がけ、コンポーザーとしての才能も開花したアルバムです。

このアルバムに関しては1stが中島色で私好みの暗く湿度を感じる作風に対しよりこの2ndは永井色が強くなり、ジャジーな大人の垢抜けた雰囲気になっていると思います。

もう一つアルバムの裏ジャケットの永井博子の写真ですが
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                                 永井博子


大木理沙公式ホームページ
http://www.kasaya.com/lisa.htm

このアルバムにおいのキーワード「仮面の笑顔」この裏に潜む永井博子のヴォーカリストとの本能は、プログレッシブロックのジャンルで成長しようとしたページェントという殻を内側から食い破り成長しようとした彼女の深層心理の表れではないかと思っています。事実、「奈落の舞踏会」では永井博子さんが台頭し、後にリーダー中嶋一晃氏が脱退してしまい、中島氏抜きの「夢の報酬」でページェントの活動には終止符がうたれてしまいました。

私は、Dsのジョンボーナム亡き後、ジミーペイジとロバートプラントがどんなに頑張ってもツェペリンを越えられないように、ロック音楽がロックたる所以として重要なのはリズム隊だと思っています。'90年代以降は海外でも日本でも急速にリズム重視のダンサブルな音楽が主流を占めるようになったのは事実ですし、ヒップホップのようなジャンルもすっかり定着してしまいましたが、このプログレッシブロックに関しては、重要なのはメロディーラインだと思います。神の偶然の微笑みによって授かったメロディーラインの美しさこそ、プログレッシブロックの魅力そのものです。また神のグレイス(恩恵)は極限られたアーチストにしか降り注ぐことはありません。ページェントは、ほんのひと時ではあるが神に微笑まれたバンドであったと思います。

ページェントといえば中嶋一晃氏だが、彼の泣きのギターはファンタスティックなプレイはプログレロックシーンの名だたるテクニカルなギタリストとは格別なメロディラインに訴える味がある。それゆえ本来ページェントを語る場合、先に語らなくてはならないのだが[螺鈿幻想]を書くときは中島氏から語ろうと思います。

中嶋一晃氏の「浪漫座」のオフィシャルホームページ
http://www1.odn.ne.jp/romanza/top.htm




元々は、日本のプログレッシブロックのブログを作ろうと思ってこのブログを作り始めたのですが、気がつくと金融危機専門のブログになってしまいました。

このアルバムは新品ではあちこと見かけたのですが、中古ではなかなか出会えずにいましたが、先週遂に、神保町のディスクユニオンで1120円(1250円の1割引セール)にて入手したので、久々にプログレについて書くことにしました。
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アウターリミッツ<Outer Limits>
「少年の不思議な角笛」<A Boy Playing The Magical Bugle Horn>(1986)
格付け:A 音大出身バンドのテクと素養に敬服する1枚。

少年の不思議な角笛はdrumsの桜井さんの発想によるコンセプトアルバムです。江古田にあるM野音大出身は、川口貴さん (violin) 塚本周正さん (key)そして設立時と現メンバーである杉本正さん(bs)である。現在、杉本正さんは神奈川フィルハーモニー管弦楽団でコントラバスを、川口貴さんは日本フィルハーモニー交響楽団でヴァイオリンを演奏している現役のクラシック音楽奏者です。

オルガン科出身の塚本さん(現Gacktのキーボード&オーケストラアレンジ)がOuter Limitsの楽曲の多くを手がけているとのことです。そして、このコンセプトアルバムを発想した桜井さんは、伝説の日本人ドラマー、ジョージ川口の弟子である。桜井さんは塚本さんと高校の同級生で、Outer Limitsの前身バンドメビウスのメンバーでM音大ではなく、K沢大学だそうですが、「少年の不思議な角笛」をコンセプトアルバムとしてセカンドアルバムとして出そうと発案するところをみると、音大出ではないが、並みのクラシックの素養では思いつかないのではないだろうか。[確か1986年当時マーラーは映画音楽などで取り上げられることが多かった時期で流行った(私の周辺?)時期だったかもしれません。]

「少年の不思議な角笛」は(ドイツ語:Des Knaben Wunderhorn)は、ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集した、ドイツの民衆歌謡の詩集である。この詩集には、多くの作曲家によって曲が付けられた。恐らくもっとも注目すべきものは、グスタフ・マーラーによるものである。これはオーケストラの伴奏の付いた歌曲集で、1899年に初版が出版された。また、彼の交響曲第2番、交響曲第3番、交響曲第4番のいくつかの楽章にも、詩が使われている。(このことから、これら3作の交響曲を「角笛交響曲」と呼ぶことがある)また彼は、ピアノ伴奏の多くの作品を、この詩集から作曲している。この詩集を用いたそのほかの作曲家には、メンデルスゾーン、シューマン、カール・レーヴェ、ブラームス、ツェムリンスキーがある。(From Wiki)

4曲目のリリスは特に美しい歌曲で、アルバム全体として美しい川口さんのヴァイオリンの音色もさることながら、クラシックを基調として、音楽の基礎教育とクラシックの素養無しには生まれなかった楽曲ばかりです。やはり英欧のプログレバンドの水準を抜くにはクラシックの素養は必要不可欠な部分かもしれません。

すこし話はそれますが、リリスとはエバンゲリオンでも登場しますが、神が創った最初の女性です。アダムの最初の妻で、リリスは男性優位を主張するアダムに嫌気がさし逃げた。リリスが逃げたのはメソポタミア地方とされる。神は3人の天使を遣わせ、リリスがアダムのもとに戻るよう説得したが、リリスは拒否した。また、魔王ルシファーはリリスの夫とする説も有名であり、リリスを最初の吸血鬼とするブルガリアの神話もある。(変形3面開きのアルバムにアニメ風の挿絵で物語が展開しています)

1.少年の不思議な角笛 (magical bugle horn)
      夢の旅人 (the voice of wanderer)
      出発 (Julius going to)
2.像の谷 (the silent valley)
3.雲の塔 (tower over the cloud)
4.リリス (Liris)
5.古城 (out of the old castle)
6.影の映らない湖 (sail and the shadow)
7.笛の森 (whispering in the wind)
8.善悪を越えて (beyond good and evil)

•塚本周正 (keyboards)
•荒牧隆 (guitars,bass)
•上野知己 (vocals,keyboards)
•桜井信行 (drums,percussions)
•川口貴 (violin)
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アウターリミッツ<Outer Limits>「ミスティ・ムーン」<Misty Moon>(1985)
格付:日本のプログレを語る上で必聴の1枚 AAA

1970年代プログレの四天王+ジェネシスの全盛期、KEPY+Gに加えキラ星の数存在した英欧のプログレバンドの圧倒的なサウンドに、プログレファンの心は奪われていた。日本のプログレッシブロック黎明期、カルメンマキ&OZなど珠玉のバンドは数多く存在したものの、日本のプログレバンドでLPが発売されることは稀でした。日本のプログレロックは、あくまでも都会の片隅のアングラな一角に留まり、才能に溢れた伝説のバンド達はレコードを発表することもなく闇から闇へ消え、広くプログレファンの欲望を満たすことは出来なかった。

現在もけしてプログレはメジャーな存在ではないが、70年代80年代の初頭に比べ、インディーズのレコード会社も設立され、ネットや通販の普及した。そして今は当時と比べ夢のような音楽環境になった。それには「MADE IN JAPAN RECORD」の貢献が大きかったと思う。そして、このアウターリミッツの存在こそが、「MADE IN JAPAN RECORD」の上野ヌメロ氏が「MADE IN JAPAN RECORD」の設立を志すきっかけとなった。そしてこの「ミスティ・ムーン」<Misty Moon>こそ、レーベルを(マニアの間では)大成功させた記念すべき1枚でもある。

「リチャードブランソン」が1972年にヴァージンレコードを設立し、1973年に「マイクオールドフィールド」の「チューブーラーベルズ」を発売し大成功した話に似てなくもないが、「MADE IN JAPAN RECORD」が無ければ今日の日本のプログレッシブロックシーンは存在しなかったかもしれない。現ヴァージングループの成功と比べてしまうと少々ショボクなってしまうが、「ページェント」「Mr.Sirius」「アルスノヴァ」「夢幻」「Deja-vu /桜庭統」「孔雀音」「Vermilion Sands」などなどは「MADE IN JAPAN RECORD」無くして語れない。「MADE IN JAPAN RECORD」は彼らの才能を広くファンの心に伝え楽しませるいい仕事をしてると思う。マニアの私からすれば上野氏の功績は「文化勲章」で褒章されるべき仕事ではないか思っております。

前置きが長くなってしまったが、本作が日本のプログレ史上のエポックメイキングであることはお分かりだと思う。音大出身のメンバーが結成しただけあって卓越したテクニックと楽曲は80年代の世界水準を超えていると素直に感じさせる傑作(ボーカルに関してはそれなりの味はあるがJapaneseなので・・・)だと断言できます。

Bsでコントラバス奏者の杉本さんは、現在もクラシックでも活躍されているそうだが、出身大学のM音大への進学動機は、行きつけのロック喫茶でプログレに目覚め、イギリスのプログレミュージシャンの多くが正規の音楽教育を受けていることを知り、純粋にプログレのミュージシャンになる為にそしてメンバーと出会う為、音符もろくに読めなかったロック少年が苦労して音大へ進学したと、ホームページに書かれています。「そ、尊敬します」。日本のプログレの新たなる1ページが開かれたのには、ある日突然空から降ったのではなく、土壌があり、種がまかれ、花が咲き、そのプロセスがあって実をつけたように、その必然となる要素が重なり、記念すべき1ページが開かれたのです。(詳細は彼らのオフィシャルページにて。)

川口貴さんのバイオリンをフューチャーした本格派シンフォロックは、停滞した本家イギリス、MTVに汚染されたアメリカのロックシーンに替わり、80年代プログレの盟主であった仏独伊の欧州プログレシーンと比較しても決して引けをとらない実力だった。その帯には「目を醒ませ!ヨーロッパのプログレ幻想へ決別の時だ!!」「国内最強のシンフォニック・ロック、遂に登場!!」との文字が躍っています。中身も帯の言葉通りの作品です。

1.Prelude (プレリュード)
(Music: Carl Orff, Arrangement: Shusei Tsukamoto)
2.Misty Moon (ミスティ・ムーン)
(Words: Aya, Music: Shusei Tsukamoto)
3.Saturated Solution (飽和溶液)
(Music: Shusei Tsukamoto)
4.SUBETE HA KAZE NO YOUNI (すべては風のように)
(Words and Music: Shusei Tsukamoto)
5.Spanish Labyrinth (スパニッシュラビリンズ)
6.Misty Moon (ミスティ・ムーン)[1987version]
7.Saturated Solution (飽和溶液)[1987version]

<The Musicians>
塚本周成 Shusei Tsukamoto (Keyboards)
川口貴 Takashi Kawaguchi (Violins, Electric Violins, Electric Guitars on M3/M4-LP, M4-CD and M3/M4-MuseaCD )
上野知己 Tomoki Ueno (Vocals, Additional Keyboards on M3-LP and M3-MuseaCD, Sound Effects )
     ※上野ヌメロ氏の実弟
荒牧隆 Takashi Aramaki (Guitars on M2/M3/M5-CD and M5/M6-MuseaCD, Bass on M1/M2/M3/M4-LP, M1/M4/M5-CD and M1/M2/M3/M4/M5-MuseaCD )
桜井信行 Nobuyuki Sakurai (Drums, Percussions )
石川正 Tadashi Ishikawa (Bass on M2/M3-CD and M6-MuseaCD )

<Guest Musicians>
藤村幸弘 Yukihiro Fujimura (Backing Vocals on M2-CD)

私の手元にあるのは06年の再発されたもので、オリジナルが1~4曲目5~7がボーナストラック.

【Outer Limits Official Web Page】
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/alan/outerlimits/

【Outer Limits Discography】
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/alan/outerlimits/about/disc/ol.html

【Recording Report】
http://www.music-planet.co.jp/outerlimits/outerlimits.html
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アインソフ<AinSoph>
「五つの方針と九つの展開」Five Evolved From Nine (1992年)
格付け:A+ アインソフに酔う名盤。

この作品を聴くと、フュージョン=ジャズロック=ジャズorフュージョン≠ジャズロック=プログレ ジャズ≠プログレor ジャズ=プログレなどと考えてしまいます。

この作品は、アインソフはフュージョンとジャズロックとプログレのどの位置か?と考えることが、実に野暮に思わせるように仕上がっています。アルバムタイトル名は、これが今後のアインソフの音であると宣言したタイトルなのだろうか?

音楽を紹介する場合ジャンル分はある面合理的ではあるが、その音楽の本質にジャンルを振り分け、その定義づけすることがどれほど意味を持つのか定かではない。ただ自分なりに認識する為に、ジャンルの定義をここで提示するとすれば、ジャズロック=ロック+ジャズ{フリージャズ(インプロヴィゼーション)≒現代音楽}=カンタベリーロック派。ロックがジャズサイドに融合した印象ですね。
一方フュージョン=ロック+ジャズ(モードジャズ)=スムースジャズorクロスオーバーで、ジャズがロックサイドに融合するイメージですかね。

ではプログレッシブロックとは?
多分に主観的な存在ではないかと思う。デカルトではないが「我思う故に、プログレあり」。
私がプログレだと思えば、プログレッシブロックでいいわけです。量子論の大難題といわれる「シュレーディンガーの猫」的に考えると、プログレなのかゴミなのか私がプログレであると勝手に思い込むだけにすぎないが、そこで音楽を創造している人達からすれば、実はどうでもいいことなのかもしれない。

話が脱線してしまいましたが、「五つの方針と九つの展開」は、フュージョン、ジャズロック、カンタベリー、プログレ、ジャズの五つの方針で、九曲仕上げました。そしてこのアルバムタイトルで、「これがアインソフの音楽だ!」と力強く宣言したのかもしれません。

1.ハドリアヌス帝の別叢にて
2.イマージュの2つの秩序
3.いにしえの断片(かけら)
4.古代博物館
5.海の絵(小作品パート4)
6.ルーサの谷間
7.雲と影
8.風の香り
9.石の妖怪(おばけ)

•山本要三 (g)
•藤川喜久男 (key)
•富家大器 (ds,per)
•鳥垣正裕 (bs)
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アインソフ<AinSoph>「海の底の動物園」<MarineMenagrie>(1991年)
格付:A+ 名盤です

アルバムタイトル名の「海の底の動物園」に惹かれ手に取った時は、「妖精の森」のあのアインソフのアルバムと気がつきませんでした。気がついた時には震える思いがしたのを覚えています。

本作はCD版はポセイドン2005年リマスターされているが、91年に日本のメイド・イン・ジャパンからリリースされた4作目アルバム。前作「駱駝に乗って」(未聴)がライヴ盤だったので、スタジオ作品3作目となる。CD評では3作目はキャメルっぽい音だと書いてあるが、未だ聴いたことがないので残念ながらコメントできないが、駱駝といえば「キャメル」なんと解りやすい。4作目の本作も6曲目に「駱駝に乗って」が収録されています。キャラバン/ハトフィールドアンドノースのリチャードシンクレア・キングクリムゾンのメルコリンズ在籍時のキャメル(「レインダンス」~「ブレスレス」)の透明感漂う爽やかなキャメルっぽい音です。特に3曲目6曲目のギター山本要三さんは、もろ「アンデイラティマー」じゃん。

5曲目のブライアン・スミスの主題による変奏曲はファーストアルバム収録のブライアン・スミスの主題による変奏曲と比べよりジャズサイドに寄った感じがします。

特に「キャメル」ファンでありながら、「アインソフ」を聴いたことがない、日本のプログレバージンの貴方必聴のアルバムです!

1.ウインド&ウォーター
2.光をあつめて
3.海の底の動物園
4.リトル・ピーシズ・パート3
5.ブライアン・スミスの主題による変奏曲
6.駱駝に乗って
7.メトロノーム7/8~孔雀の羽 /反復

山本要三(g)
藤川喜久男(kbd)
鳥垣正裕(b)
富家大器(ds)
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スターレス<Starless>「WISH」(1992年)
格付け:A+けして期待を裏切らない名盤

今週御茶ノ水disk・unionプログレ館で本当にいい買い物をしました、日本を代表するプログレッシブハードロックバンド“スターレス”の隠れた名盤「WISH」をなんと945円でゲットしました。日本のプログレッシブハードロックを語る上で必聴盤「銀翼の翼」(1985年)に勝るとも劣らない一枚です。1曲目チェンジ・ミー・インツトッー・ザ・ウインド・プログレハートの琴線に触れる泣きの中川のギターで入り、元ページェントの大木理沙もgoodだが、日本のプログレは女性ボーカルに限ると思わせる峰松真由美ボーカル、クリスクワイアーとビルブラフォードの掛け合いのような大久保寿太郎(Bs)と堀江睦男(Dr)のリズム隊、2曲目はノリノリのハードロック3曲目は少しだけポップ色を出して、WISHpart1への展開は見事だ。そしてプログレ色の強い荘厳なWISHpart2へ。「えっこれで終わり?」と少しじらすようなエンディングでしたが、もっとスターレスを聴きたいと思わせるお買い得な1枚でした。
スターレスは、1984年幻のバンド「シェラザード」の大久保寿太郎を中心に結成された
1985年「銀翼の翼」メンバー(第1期) 宮本佳子(Vo)、中川隆雄(G)、堀江睦男(Dr)、上村禎徳(Key)、大久保寿太郎(Bs)で1992年中川、大久保を中心に再結成。(第2期)原浩一(G)、川上正志(Ds)、峰松真由美(Vo)、青木彰一(Kb)加入でしたが、このWISH(第3期)は青木彰一(プログラミング)菅野有子(Kb)です。

【オフィシャルサイト】
http://homepage3.nifty.com/moore/starless/index.htm


スターレスといえばキングクリムゾンのスターレスですが、こっちのスターレスを聴く場合、少しイメージを重ねない方がいいかもしれません。
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アインソフ<AinSoph>「帽子と野原」<HAT AND FIELD>(1986年)
格付け:AAAアーチストを語る上で欠かせない名盤

「帽子と野原」<HAT AND FIELD>思わず「ぷーっ」と噴出してしまいそうなタイトル。笑えなかったらモグリのプログレファンです。

タイトルだけを見たときは、パロディアルバムかと思いましたが、「妖精の森」とは一味違う硬派ジャズロックアルバムでした。AinSophの本作品の音自体は本家「ハットフィールド&ザ・ノース」のカンタベリーサウンドとは若干違うように思えますが、その根底に流れるジャズロックのマインドは当に正調カンタベリーサウンドかもしれません。

心地良い変拍子に複雑に構築され、これでもかこれでもかと劇的に変化し、ジャズロックの真髄を堪能させる名曲の数々。カンタベリー・ロックを発展、成熟させたのが、「ハットフィールド&ザ・ノース」なら、「ハットフィールド&ザ・ノース」をさらに昇華したのが「アインソフ」のサウンドかもしれない。(少し持ち上げすぎか?)

しかし、このアルバムは何回も聴き込めば聴きこむほど素晴らしい!1986年といえばMTV全盛のプログレ氷河期でした。いったい私を含めてこんな素晴らしいアルバムの存在を何人知っていたのだろうか?時代が遅すぎたのか早すぎたのか分らないが、彼らが時代に流されることなく1986年確かに自分達の音楽を創造していたことだけは間違いない。もっともこのことは、老舗の日本のプログレアーチスト全般に言えることだが、決して日和ることなく、自分達が信じる音楽を誠実に表現し続けていた、尊敬に値する歴史的証拠となる名盤であると思います。

山本要三:G 鳥垣まさひろ:Bs 藤川喜久男:Key 富家大器:Ds

【CanterburyMusicFamily】
http://www.macgraphic.co.jp/ich/

【カンタベリーロック Wiki】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
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アインソフ<AinSoph>「妖精の森」(1980年)
格付け:AAA世界的な名盤

まずはなんといっても印象的なアルバムジャケットです。私もプログレファンとしてジャケットは単なるアートではなくその音楽の中身を視覚化して表現していると固く信じています。このジャケットは、明治時代近代日本画壇が西洋絵画の洗礼を受けインスパイアーされて描いた古代文明の王か神官が描かれた荘厳な絵画のようです。いかにもプログレファンの琴線に触れるアインソフのファーストアルバムに相応しいアルバムジャケットです。

アインソフはギタリスト山本要三を中心としたカンタベリー・ジャズロック系のインスツルメンタルバンドです。初めて1曲目「クロスファイアー」を聴いた時、その超絶技巧のギターテクニックに軽い衝撃を受けました、楽聖リチッチーブラックモア、孤高のギタリストジェフベックの泣きのギター、天才アランホールズワースにも劣らぬテクニック感性は20数年たった今も輝いています。2曲目「インタリュード機廚魯好謄ーブハケットかマイクオールドフィールドのアルバムにたとえ入っていたとしても、まったく違和感を感じさせ無いかもしれません。最終曲のアルバムタイトルの「組曲:妖精の森」美しいシンフォニーは、まるでイエスの「こわれもの」を彷彿させます。テクニックばかりでなく、アルバム構成も計算され、まさに「名盤」と呼ぶにふさわしい1枚と思います。世にプログレの名盤と呼ばれる幾つかの世界的なミリオンセラーアルバムと聞き比べてもとまったく見劣りすることはありません。もし、まだこのアルバムに出会っていないなら、一度体験してください。きっと至福な出会いになると思います。そして日本のプログレッシブロックの水準の高さに驚くことになるでしょう。
山本要三:G 服部眞誠:Kye 鳥垣正裕:Bs 名取寛:Ds

【AinSophオフィシャルホームページ】
http://ainsoph.jpn.org/index.html
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