【AFP=時事】月面にはこれまで考えられていたよりはるかに大量の水が存在する可能性があるとした論文2本が26日、英科学誌ネイチャー・アストロノミー(Nature Astronomy)に掲載された。将来の宇宙探査で、飛行士が月面で飲み水や燃料を補給できる可能性を高める発見だ。月にはかつて水が全く存在しないと考えられていたが、約10年前、月面に閉じ込められた水の痕跡を確認する一連の観測結果が発表されていた。ただ、これまでの研究では水(H2O)と水酸基(OH)の区別はできなかった。今回の論文のうちの1本を執筆した研究チームは、月面の恒久的に太陽光が当たらない場所に無数に存在する極小サイズの「コールド・トラップ」に氷が蓄積していることを確認。水が閉じ込められている表面面積はこれまで考えられていたよりもはるかに広い約4万平方キロに及ぶ可能性があるとした。2本目の論文では、従来よりも短い波長を用いた観測により、太陽光が届く場所にも水分子が存在する証拠を確認したとされている。【翻訳編集】 AFPBB News
米航空宇宙局(NASA)は10月26日(現地時間)、太陽光の当たる月の表面で水(H2O)を確認したと発表した。月に水が存在することは既に確認されているが、太陽光の当たらない場所のみだった。地球からも見えるクレーターで水が確認されたのはこれが初。発見したのは、NASAとドイツ航空宇宙センターの共同プロジェクトによる成層圏赤外線天文台「SOFIA」。ボーイング747を改造したこの特別機は、最高で4万5000フィート(約1万4000メートル)の高度で飛行し、直径106インチの望遠鏡を備え、地上の望遠鏡では見ることのできない太陽系の天体を観察している。月と月に閉じ込められた水分、SOFIAのイラスト(画像コピーライト:NASA / Daniel Rutter)
SOFIAの望遠鏡は赤外線カメラで水分子特有の波長を検出できる。この機能により、月の南半球で地球からも見える「クラビウスクレーター」内に高い濃度の水分子を発見した。解析の結果、1立法メートル当たり約350ミリリットルの水が存在するとみられる。ちなみに、サハラ砂漠にはこの100倍の水があるという。それだけ微量ではあるが、この発見は、水がどのように生成され、過酷で空気のない月面でどのように持続するかについての新たな疑問を提示する。SOFIAの望遠鏡(画像:NASAの動画より)
SOFIAは引き続き太陽に照らされている月面で水の探索を続ける。SOFIAが収集したデータは、極地探査ローバー「VIPER」のミッションを補足し、将来の有人宇宙探査のための月の水資源マップ作成に反映する。NASAは「アルテミス計画」の下、2024年には宇宙飛行士を月面に送り込む計画だ。
月の雫という甲州の銘菓をご存じだろうか?
今は信玄餅のほうが有名だが、信玄餅より歴史のあり、月の雫は信玄餅とならぶ甲州の二大銘菓である。
偶然に月の雫と名付けられたこの菓子は、まさに月に存在する水を表現したようだ。
硬い岩石は糖衣で、岩石の中の水は葡萄の果実・・・偶然とはいえ何やら因縁を感じる。
100年後、一般市民が観光でもし月世界旅行が可能となったとしたら、月旅行のお土産は月の水でぶどうの果肉を再現した「リアル月の雫」がお土産の定番になるかもしれませんね。(笑)
2020年10月1日(木)中秋の名月
中秋の名月は満月の日の前日ですが、ほぼ真ん丸に見えます。
町田市上空澄んだ夜空に浮かぶ中秋の名月。