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【ブリュッセル=内藤泰朗、ニューヨーク=黒沢潤】西アフリカでエボラ出血熱が猛威を振るっている。3月から始まった感染拡大は史上最悪の規模となり、世界保健機関(WHO)は7月31日、729人が死亡したと発表した。関係各国は非常事態を宣言するなどして封じ込めに全力を挙げており、欧米諸国も感染の連鎖を防ごうと対策に乗り出した。

感染が広がっているのはギニア(死者339人)、シエラレオネ(同233人)、リベリア(同156人)の3カ国。国境を接していないナイジェリアでも1人が死亡し、空路による感染拡大の懸念が欧米に広がった。

WHOによると、感染が確認、または疑われる例は計1323人に上る。チャン事務局長は31日、「新たな段階」に対応すべきだと述べ、対策費として1億ドル(約103億円)を拠出する考えを表明した。

ロイター通信によると、シエラレオネのコロマ大統領は30日、緊急事態を宣言し、エボラ熱の感染が拡大する地域に治安部隊を派遣し、人の出入りを制限する方針を示した。

隣国リベリアの政府も同日、国内すべての学校を一時閉鎖し、基幹業務以外に従事する政府職員に対して30日間の出勤停止を命じる緊急対策を発表した。

米メディアは、「最もよい条件の下でも、封じ込めには3~6カ月かかるのではないか」という米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長の見通しを伝えた。国際医療支援団体「国境なき医師団」(MSF)も、「状況は悪化し続けている」と警鐘を鳴らしている。

CDCは31日、感染が広がる3カ国への不要不急な渡航を控えるよう求める米国居住者向けの勧告を出した。勧告は3段階のうち最も高い「レベル3」で、2003年の新型肺炎(SARS)の際にも出された。健康上の高いリスクがある場合に限られている。

AP通信などによると、米国人医師らが現地で活動中にエボラ熱に感染し、本国に搬送され治療を受ける予定だ。感染拡大を受け、米政府が組織するボランティア支援団体「平和部隊」は、3カ国に展開する340人を順次撤退させている。西アフリカからの移民が多い英国でも、緊急閣議を開催するなどして状況を注視している。

WHOは1日、ギニアの首都コナクリで感染者が出た国々の首脳らと対策会議を開く。米ワシントンで6日に開かれる米アフリカ首脳会議でも、この問題が議題となる見通しだ。



エボラウイルス
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アフリカのザイール(現在のコンゴ民主共和国)のヤンブク周辺、エボラ川流域の村で初めて感染が確認されたため、この名がついた。

RNAウイルス(RNAという核酸を含んだウイルス粒子をタンパク質の殻が包んでいる形のウイルス。
モノネガウイルス目フィロウイルス科に属する。

モノネガウイルス目には狂犬病ウイルスや麻疹ウイルス(はしかを起こす)が含まれる。詳しく言うと、「非分節マイナス鎖RNAをゲノムに持つウイルス」のことである。
フィロウイルス科にはエボラウイルス属とマールブルグウイルス属が含まれる(現在、「クエバウイルス属」がフィロウイルス科に提唱されているが、正式には属していない)。マールブルグウイルスはエボラウイルスと同じような感染症(マールブルグ出血熱、マールブルグ病と呼ばれる)を引き起こす。
フィロとは「繊維」という意味で、ウイルスが細く糸のような繊維状の形をしていることからこのような名がついている。

●エボラ出血熱

エボラウイルスが原因で起こる感染症。「エボラ熱」「エボラウイルス感染症(AVD)」とも呼ばれる。インフルエンザ様の症状から全身からの出血まで、その激しい症状と高い病原性(後述)から、最も恐れられている感染症の一つである。致死率はおよそ50%~90%。
マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、南米出血熱と共に、ウイルスが原因の視覚的な出血症状の見られる「ウイルス性出血熱」として知られている。
日本では、マールブルグ病、ラッサ熱と共に、国際伝染病として、感染確認時の隔離など、厳しい処置がとられる感染症の一つとなっている。


致死率
エボラウイルスの致死率は、型にもよるが、人が感染した場合はおよそ25%からおよそ90%にも上る。大体のケースは50%からおよそ90%となっている。エボラ出血熱流行時の史上最高致死率は88%。
エボラウイルスの特徴は、インフルエンザウイルスなどの他のウイルスと違って、人から人へ感染していくたびに致死性が低くなることが分かっている。(自然界から感染した第1号患者の致死率が最も高くなり、人から人への感染が繰り返された際の感染者の致死率が低くなる傾向にある。)


ザイールエボラウイルスの人に対する致死率は最高88%と、エボラウイルス属の中で最も高い。
サル(ここでは「カニクイザル」と「アフリカミドリザル」での臨床的特徴の結果を表す)の場合は約1週間で100%の致死率を示した。

その次にスーダンエボラウイルスの致死率が高く、人への致死率は約50%。
サルの場合は約1週間での致死率は30%から50%。

3番目にアイボリーコーストエボラウイルスが人への致死性が高い。

レストンエボラウイルスは人への致死性は示さない。人に対してはほぼ無害である。サルの場合、アフリカミドリザルは耐えることができ、カニクイザルは、約2週間で致死率は約50%。


エボラウイルスの電子顕微鏡写真
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エボラウイルスは成長段階や個々によって大きさは異なっているが、大体の場合は、幅は80nm程度(およそ0.00008mm)、長さは大体974nmから1086nm(およそ0.001mm)。
(インフルエンザウイルスの直径は約0.0001mm)。

※ウイルスはとても小さいため、レンズを組み合わせて拡大する「光学顕微鏡」では見ることができない。そのため、電子(素粒子の一種)を当てたものを分析して映す「電子顕微鏡」を使う。電子顕微鏡では色は分からないため、白黒になる。


症状・検査
感染

ウイルスは細胞を持たず(遺伝子などのウイルス粒子を数種類のタンパク質でできた殻が包んでいるだけという、非常に単純な作りになっている。殻を「エンベロープ」と呼ぶ。ウイルスが感染に必要な突起部は、エンベロープにある)、宿主(ウイルスが入った生物)の細胞を借りて増殖する必要がある。細胞内に侵入した状態が「感染」である(細胞に触れた状態を感染とする場合もある)。増殖に使った細胞は死んでしまう。
●感染(侵入するまで)

[感染しやすさ]
エボラウイルスは感染力が大変強く、インフルエンザウイルスは体内に数百個~数万個のウイルスが入らないと感染しないのに対し、エボラウイルスは数個のウイルスが体内に入っただけでも感染する。ただ、拡散する能力はインフルエンザ以下です。

[感染する方法]
主な感染経路としては、患者の血液などの体液に触れることが挙げられる。また、飛沫感染(※)もある。基本的には、ちょっと近寄っただけでは感染しない。長い時間関わっていれば感染する可能性もある。ウイルス粒子の混ざった飛沫を吸い込んでしまえばそれで最後。

(しかし、2012年にウガンダで流行したスーダンエボラウイルスは、感染拡大の様子などから、空気感染(※)が疑われているが、詳しいことは分かっていない。)
サルでのエボラウイルス(レストンエボラウイルス)では、離れたゲージ同士のサルが一斉にエボラウイルスに感染し、感染サルの体液や排泄物に触れることができない状況下での出来事だった、という事件があったため、空気感染が疑われている。

そのほかの感染方法は、患者の排泄物や汗、遺体に無防備で触れたり、性交渉・性行為で感染する。つまり、感染者の体液・排出物でうつるのだ。感染後7週間たっても、精液で伝播する場合がある。
また、注射器の使いまわしによって感染者の血液が他者へと移って感染することもあり、流行時にこのことが問題となったこともあった。

エボラウイルスは宿主が死亡してからもしばらくの間は体に残る。感染者の遺体に触れた際、体液や血液を介して感染する恐れがある。流行する地域では「魔女の呪い」とされる場合があり、埋葬されずにそのまま祀られたりするため、遺体に触れて感染が広がる場合がある。西アフリカの一部の地域では、離れていても村人の葬儀に出席する風習があるため、広範囲に感染が広がる場合もある。くれぐれも現地で悪い噂を聞いた場合は近寄らないでほしい。

※飛沫感染とは、せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に吸い込んだりして直接触れて感染すること。1メートルから3メートルの範囲の人への感染が起こる。感染者がマスクを着用することでで感染拡大を防ぐことができます。
※空気感染とは、浮遊する病原体を吸い込むことによって感染すること。2つのタイプがあり、病原体が空気中を漂うタイプは飛沫核感染という。もう一つは、砂などに含まれる病原体が、浮遊した微粒子に付着して浮遊するタイプ。空気感染では、数十メートル離れていても感染する場合がある。飛沫感染などの直接的感染とは違い、感染の拡大が容易で、封じ込めが困難なため、爆発的流行につながる可能性がある。インフルエンザは空気感染を起こす有名な感染症。
●感染方法(侵入から感染まで)

ウイルスが体内の感染できる細胞へとたどり着くと、ウイルスの表面の突起(スパイク)が細胞表面へ吸着、スパイクを使って表面を破壊して侵入します。
侵入時、ウイルスのエンベロープ(前述、「構造」を参照)が細胞表面のタンパク質に結合する膜融合を行い、それによる脱殻(ウイルスの遺伝子を包むタンパク質の殻を取る)を行って細胞中にウイルス核酸(前述、「構造」を参照)を放出し、ウイルス核酸は自己複製を行い、同時に細胞内のタンパク質などの成分からカプシドやエンベロープを作り出し、完全な形となってから細胞外へ放出される。
感染された細胞は死滅する。
 エボラウイルスの細胞への侵入の様子
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 出典
www.ims.u-tokyo.ac.jp
エボラウイルスの細胞への侵入の様子
ウイルスの感染初期過程として、細胞への吸着・細胞内への侵入・膜融合による脱殻(ウイルスの遺伝子を包むタンパク質の殻を取る)というステップがある。
 エボラウイルスが細胞から出芽する様子
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 出典
www.ims.u-tokyo.ac.jp
エボラウイルスが細胞から出芽する様子
ウイルスが細胞内で増殖すると、細胞内からウイルスが出てくる(これを出芽という)。このウイルスが成熟すると、他のウイルスと同じように活動する。そして増殖を繰り返し、同時に細胞を破壊していき、悪化させていく。
●流行について

前述した「流行」に関して、流行と言っても、数百人のみの流行にとどまっている。
これは、エボラウイルスがいくら感染力が強いからと言っても、毒性が強すぎるため、感染者がすぐ死んでしまい、感染拡大につながりにくいためだ。また、発生する地域が人口が少なく人口密度が低い村がほとんどだということも、感染拡大につながりにくい原因の一つになる。
ただ、先進国の国際空港などに不顕性感染者(感染したものの、症状が出ずにいる人)がいれば一瞬にして広がるだろう。なかでも、スーパー・スプレッダーの存在は重大である。

※スーパー・スプレッダーとは、病原体をうつしやすい体質の人のことで、通常の人は、感染症を1人から2人にうつすが、スーパー・スプレッダーは10倍ほどの人(20人前後)にうつすこともある。SARS(重症急性呼吸器症候群、別名「新型肺炎」。2002年から2003年にかけて、中国を中心に8000人以上の感染者と700人以上の死者を出した感染症。肺炎が主な症状で、新種のコロナウイルスの仲間が発生したことが原因だった。現在は終息宣言が出されている。)の際に、感染を拡大させたのはこのスーパー・スプレッダーの存在だったと言われている。航空機内や空港などでは、感染拡大の大きな要因となる。
●日本での感染例

日本での感染(日本国内で生活している状態で感染した場合)は確認されていない。ただ、アフリカへ渡航した旅行者が感染した例が数十年前に一度あったが、重症には至らずに、以後良好で退院した。アフリカなどへの渡航の際は警戒してください。
そのほかの先進国では、アメリカなどでも輸入猿からの感染例などがある。
●感染に関する研究

エボラウイルスの感染の仕組みが判明できるように、研究が進められている。
2011年、米ホワイトヘッド研究所などのチームは、エボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスの感染経路の一端を解明した。人間のゲノム解析で細胞へのウイルスの侵入に関わるタンパク質を特定したのだ。
研究チームはウイルスの侵入に関わるタンパク質を網羅的に調べた。その結果、コレステロールの輸送に関わる「NPC1」というタンパク質がエボラウイルスと結合し、細胞への侵入を手助けしていることを突き止めた。NPS1に変異を起こした細胞を作り確認した。このような、感染の手助けを行う(ウイルスと同定する)タンパク質(このようなタンパク質のことを宿主因子と呼ぶ場合もある)の解明は、多くの研究者の夢でもあった。
感染の仕組みが詳細に判明すれば、それを阻害できるような新たな治療薬の開発に繋げることができる。
症状
潜伏期間(ウイルスが体内に入ってから、症状が出るまでの、病原体が増える期間)は2日~21日程度で、通常7日程度。
発病は突発的で、突然の40度を超える発熱、悪寒、全身倦怠感・激しい衰弱、頭痛、筋肉痛、咽頭痛、胸の痛み、食欲不振を起こし、嘔吐、下痢、腹痛などを起こす。これはインフルエンザに近い症状であるため、エボラ出血熱に特徴的な症状(出血等)が出ない限りはこの時点での判別は難しい。

進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など、全身で出血、吐血、下血がみられ、死亡する。この際、排泄物や吐しゃ物には血が多く含まれることが多い。死亡者のほとんどに消化管出血が見られる。
死亡原因としては、深刻な量の血液の損失により、酸素が欠乏し、出血性ショックを起こすことが多い。また、消化管出血による多臓器不全も多い。腎機能・肝機能障害も呈す。

出血は骨と骨格筋以外のほとんどから起こるという。主に内出血が中心で、血液が体外へ出る場合は、歯肉や鼻からの出血が多くみられるという。そのほか、血液の塊が皮膚表面にでき、それが破裂したり、毛細血管等からの出血など、出血が激しくなった場合は毛穴などからの出血も発生する。眼球裏の毛細血管等、全身体内から出血するため、目や耳・歯肉からの出血も見られる。
そして、血小板が著しく減少する(播種性血管内凝固症候群、DIC)ため、出血はなかなか止まらない。


死亡は発症から2週間以内、通常は発症から約1週間で死亡する。
また、エボラウイルスはコラーゲンを分解する働きを持ち、内臓などが溶け、壊死を起こす。これが、出血や細胞の破壊と同じく多臓器不全の原因ともなる。皮膚も溶けたように垂れ下がる場合もある。

約3週間持ちこたえれば、予後は回復へと向かう。
しかし、治癒した場合も、全身は重いダメージを受けており、失明などの重篤な後遺症が遺る場合もある。

また、不顕性感染者(感染したものの、症状が出ずにいる人。本人は自覚なしに生活するため、ウイルスの拡散の原因になる)が男女とも数%いる。


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AFP 

エボラ出血熱はインフルエンザのようなパンデミックにはならなかった。
なぜなら、宿主の人間を死に至らしめた後、ウイルスも死体と共に死滅するからだ。エボラは死亡した遺体であっても他者に感染する力を持つが、一帯全員の命を奪った後はウイルス自体も行き場を失ってしまう。
 細菌との大きな違いは、ウイルスは必ず宿主に取りつくということだ。細菌のように2倍、4倍、8倍と自ら増殖する能力はない。
ウイルスは生命体と無生物の中間であるため生物のように種の保存や自己増殖する意志が無くはないが弱い。エボラウイルスは過去の流行が散発的だったのはそうした理由からだろう。散発的にしか発生してこなかったのは人類にしてみると幸いだった。その致死性の高さゆえ、エボラウイルスが長期的に蔓延することはないと思われる。
Celine Gounder

[30日 ロイター] - アフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、そしてナイジェリアへと拡大するエボラ出血熱の感染。「制御不能」となっている今回の流行ではすでに約700人が死亡、米国人医師2人を含む医療従事者も犠牲となった。

感染拡大の根底には、医療従事者に対する信頼の欠如があると言えるかもしれない。

エボラ出血熱は、感染者に接触したり、感染者の体液に直接触れたりして感染する。エボラウイルスは感染者の汗や血液、排泄物、吐しゃ物を介しても広がるため、適切な医療施設以外での封じ込めは困難だ。

エボラ出血熱の治療法は今のところなく、合併症の治療に効く可能性のある静脈内輸液や抗生物質といった対症療法しかない。ウイルスの感染拡大を止めるワクチンは存在しない。流行を防ぐ唯一の方法は、感染者を特定し、隔離することだ。

だが、医療従事者への信頼がなければ、感染者は病院にやって来ないだろう。

現在エボラ出血熱が流行しているアフリカ諸国では、患者は、地元の医療制度を信頼していない。それには相応の理由がある。クリニックや病院は職員が不足しており、医薬品や治療設備も不十分だからだ。困難な労働条件下では医療従事者の士気も低い。そうした状況にあるため、人々は伝統的治療法に頼っている。伝統療法はウイルスを退治することはできないかもしれないが、現代医療が見落としがちな気遣いと共感を与えてくれる。

エボラ出血熱の流行に見舞われた地域社会は、外国人医師も信頼していない。場合によっては、彼らが病気を持ち込んだと考えられている。

感染の結末が過酷であることも、医療従事者への信頼醸成を妨げている。患者が病院に運ばれてくるときは末期症状であることも多く、その場合の死亡率は90%にも上るため、入院すると遺体となって帰ってくることの方が多いからだ。

患者の家族は感染拡大を防ぐため、看病や伝統的埋葬をしないよう言われているが、医療機関への信頼の欠如は結果として、地域社会が感染を隠すことにつながっている。「国境なき医師団」や赤十字の関係者が支援に訪れても、彼らの活動に懐疑的な現地の人たちから脅迫されたり攻撃を受けたりしている。

言うまでもなく、人々が信頼していないのは医療制度だけではない。エボラ出血熱が流行している国々は政情不安や内戦に苦しみ、国民は役人のことも信頼していない。それが混乱に拍車をかけている。

問題は、どうやって信頼を築くかだ。

エイズウイルス(HIV)や結核のような他の感染症への取り組みは、感染地域からの声が重要な役割を果たすことを教えてくれた。公衆衛生当局者は、回復した患者や家族に協力してもらい、自分たちの経験ついて語ってもらう必要がある。宗教指導者や伝統的な治療家にも協力を仰ぎ、エボラ出血熱の知識を広めることも大切だ。

信頼できる声が届かなければ、エボラ出血熱の流行は拡大し続けるだろう。感染を食い止めるには患者の隔離が必要となる。しかし、外国人の救援者がウイルスを拡散させていると思い込み、家族から離されてベッドで孤独に死ぬのだと信じているなら、誰も隔離には応じないだろう。

*筆者は内科医で、感染症と公衆衛生の専門家。医療ジャーナリストでもある。





人類は太古の昔より病原菌に襲撃され淘汰を繰り返してきた。ウィルスという神の審判により生存を許され、運よく生き残っているのが我々だ。ウィルスと人類は太古の昔より聖戦を戦ってきた。
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例えばネイティブアメリカンを絶望的状況に追いやったのは、白人達が土地を奪い更にカスター将軍の奇兵隊がバンバン銃で撃ち殺したからではない。白人がヨーロッパから持ち込んだウィルスだったことはもはや定説である。
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紀元前5世紀地中海都市国家群のリーダーアテネは全盛を迎えていた。ライバルのスパルが盟主のペロポネソス同盟と戦争を始めたが、アテネは包囲されていた頃エチオピア方面から入り込んできた疫病(チフスや猩紅熱に似ているが今日の病気ではない)で人口の半分が死亡し、結果その後の地中海の歴史は変わった。歴史書では、スパルタの兵士には罹らずアテネ市民ばかりが倒れたとある。まるで神が罰を下すように、ウィルスは特定の遺伝子を持つ人間を選好して発症することもあるのだ。
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英雄ナポレオンが20年間不敗の栄光の記録を保持して、1812年ロシアに30万の軍隊が侵攻した。ところがロシアに到着できたのは9万人に過ぎず、その9万人も有名な冬将軍に完膚なきまで叩きのめされ悲惨な末路をたどった。慣れぬ雪道に足を取られ補給が拙かった点もあるが、虱(しらみ)の大量発生による発疹チフスがその大敗の原因であった。日本のインパール作戦や南方で多くの日本兵の命を奪ったのは連合軍の銃弾ではなくマラリヤによる病死であったのだ。

ヒトの病原菌とのかかわりは黒死病(ブラック・デス)=ペストのことを語らなくてはならない。

「ちょっと病人と話をしたり、ときどき訪ねて行ったりしただけでも、健康体に感染して、同じように死んでしまったり、甚だしきは、病人の着物とか、病人のさわったり使ったりしたものはなんでも、それにさわると、たちまち感染するのでございました。

一日千人以上も罹病しました。看病してくれる人もなく、何らの手当を加えることもないので、皆果敢なく死んで行きました。また街路で死ぬ人も夜昼とも数多くありました。また多くの人は、家の中で死んでも死体が腐敗して悪臭を発するまでは、隣人にはわからないという有様でした。

上に述べましたような移しい数の死体が、どの寺にも、日々、刻々、競争のように運びこまれましたものですから、…墓地だけでは埋葬しきれなくなりまして、どこも墓場が満員になると、非常に大きな壕を掘って、その中に一度に何百と新しく到着した死体を入れ、船の貨物のように幾段にも積み重わて、一段ごとに僅かな土をその上からかぶせましたが、しまいには壕もいっぱいに詰まってしまいました」
古代から欧州は4回ペストのパンでミック( pandemic )を経験した。

ペストが、最初にヨーロッパを襲ったのは、西暦542年~548年にかけて東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルが、ペストの最初の洗礼を受けたのである。

わずか四ヶ月のあいだに20~30万人の死者を出し、東ローマ人全体の半分が死んだとさえ推定されている。当時の皇帝ユスティニアヌスの悪政のせいだということで、ユスティニアヌス病と名づけられた。

股(また)の付け根や脇(わき)の下のリンパ腺がはれあがり、全身に暗紫色の斑点があらわれて、ひどい膿疱(のうほう)ができる。中世ヨーロッパで名づけられた黒死病という名称は、死体の膿疱の「黒さ」からきている。

症状は急性で、1日から6日の潜伏期の後、あっというまもなく40度以上にも達する高熱を発し、熱のために脳神経系までもが冒されてしまう。ノミが媒介するペスト菌が原因である。

このため、ギリシア、ペルシア帝国、ローマ帝国と、もともとヨーロッパよりはるかに先進文化圏だった地中海沿岸は、この後、長いこと西ヨーロッパや北ヨーロッパに遅れをとることになる。7世紀、イスラム帝国は、この地中海沿岸の混乱に乗じて、かすめとるようにしてこの地域を占領したが、ペスト菌まで占領してしまった。ペルシャのクテシフォンに大流行が起きた(628年)。東ローマ軍に敗れたペルシャはペストに苦しめられ、ついにサラセンへ滅ぼされることになる。

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最大の流行は14世紀のもので、当時の全人口(1億人)のうち3千万人近くが黒死病で死んだと推定されている。ヨーロッパ中世に終焉をもたらした真の主役は、ほかならぬペスト菌だった。

大流行の端緒は中国(元)だった。1320年代の終わりから天候不順が続き、1334年に杭州で大地震が起こり、この時「悪疫」で500万人が死んだとの記録がある。これが天山北路経由で西に持ち込まれた。1337年にはクリミヤ半島やエーゲ海沿岸でペストの流行が見られた。

1347年にはコンスタンチノープルや地中海の主要な港町に広がり、アビニヨン、フィレンチェ、ロンドンに伝播した後、スエーデン、ポーランドそしてロシアまで拡大している。この時代の欧州人口は1億人とされるが、2500~3000万人がペストで死んだと推定されている。
結局、14世紀のヨーロッパ全体で2500~3000万人の死者が出て、全人口の1/4ないし1/3が死んだ。イタリア全土では1/12の人が死に、1349年 黒死病(ペスト)の大流行イングランドでは、全人口の半分もの人間が死に絶えてしまった。
ペストによる人口の激減は、ヨーロッパの中世農村社会の仕組みを根本からくつがえすことになった。ドイツの一部地域などでは、耕地や居住地が放棄される「廃村」現象がみられた。さらに、労働人口の激減の結果、労働者の賃金が上昇したのに対して、食料・穀物需要の減少は農産物価格の下落をひきおこしたので、農村における領主の所領経営(→ 領主制)は危機におちいった。これが14~15世紀のヨーロッパ社会を特徴づける「農業危機」とか「封建領主制の危機」とよばれる事態である。


【黒死病】
http://jp.encarta.msn.com/text_761572742__1/content.html

ペストは全ヨーロッパ~アラビア~中国に広がり、10年~14年の周期で流行を繰り返した。つまり、ペスト菌は、ある時、一気に活性を高めて大量にヒトに感染し致死させ、ヒトの免疫性が高まっているあいだは潜伏して、再び登場するという歴史を繰り返した、というわけである。

ヨーロッパにおける黒死病とヒトとの関係から、今日のヨーロッパ人は、ペスト菌が宿主として、「好む」タイプの人たち、すなわち感染してはいれるけど、発病しない人びとや、発病しても死なない人びとだけが残された。

病気は必ずある種の体質の人びと、ある一定の遺伝上の特質を持つ人びとのグループを直撃するこのも記録されている。つまリ、ウィルスやバクテリアが登場して活躍すると、死ぬべき体質の人は死ぬ。生き残った人の免疫は高まっており一旦鎮まる。しばらくすると、また発病すべき体質の人が出て死亡する。

その病原体たるバクテリアやウィルスをヒト全員に故意に接種したとしても、発病率は絶対100%にはならないし、もちろん、体力のあるなしが発病に影響することはあるが、100%の致死率には至らない。そうやって人類は病原菌やウィルスと戦って、淘汰され生き残ってきたのだ。

ヨーロッパであれだけの人が死んだということは、ほぼ100%の人が感染していたはずで、だとすれば、生き残った人は、ペスト菌という神か閻魔の審判によって生を許されたのかもしれない。大多数の宗教が崇め奉っている神とは、ペスト菌かもしれないのではない。
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日本の北里柴三郎がペスト菌を発見したのは、19世紀末の歴史上最後の大流行の最中であった。ノーベル医学賞の第一号となっても何等遜色のない偉業であったと思うが、西洋以外野蛮人の国だと思っていた時期に、ヨーロッパ人の天敵を東洋人に発見されたのは屈辱であったのかもしれません。
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ペスト菌が人類の手によって克服された後、神は新たなる使徒「インフルエンザ」を使わした。

Wikiより引用
 インフルエンザと人類の関わりは古く、古代エジプト時代にはすでにこの感染症が知られていたことが記録に残っている。

1876年のコッホによる炭疽菌の発見以降、さまざまな感染症についてその病原体が分離・発見されていったが、インフルエンザ病原体の発見は困難をきわめた。

1892年、北里柴三郎らがインフルエンザ患者の気道から病原体の候補となる細菌を分離し、Haemophillus influenzae(インフルエンザ菌)と名付けたが、コッホの原則に基づいた証明には至らなかった。当時はまだウイルス自体が認知されておらず、ディミトリ・イワノフスキーによってウイルスの存在が初めて報告されたのが、北里の発見と同じ1892年のことである。

1918年から1919年にかけて、スペインかぜの大流行が発生。人類は初めてインフルエンザの世界的大流行に遭遇した。このときの感染者数は6億人、死者は4000-5000万人にのぼると言われるが、候補となる細菌やウイルスが報告されたものの、マウスやウサギなどの一般的な実験動物で病気を再現することができなかったため、その病原体の証明には誰も成功しなかった。

1933年、ワシントンで発生したインフルエンザの患者から分離されたウイルスを使って、フェレットの気道に感染させてヒトのインフルエンザとよく似た症状を再現できることが実験的に示された。この実験によって、インフルエンザの病原体がウイルスであることが明らかとなり、インフルエンザウイルス(後にA型インフルエンザウイルス)と名付けられた。

後に、この当時の流行株に対する抗体が、スペインかぜのときに採取されていた患者血清から検出され、スペインかぜの病原体がこれと同じもの(H1N1亜型のA型インフルエンザウイルス)であることが明らかになった。

1940年、インフルエンザ患者から従来とは抗原性が異なるウイルスが分離され、B型インフルエンザウイルスと名付けられた。1946年、鼻かぜ症状を呈した患者からA、B型と異なるウイルスが分離され、1950年に病原性が証明されてC型インフルエンザウイルスと名付けられた。1968年、香港かぜの世界的大流行。H3N2亜型に属する新型ウイルスであった。同時にH2N2亜型のものは姿を消した。

1977年、ソ連かぜが流行。これはスペインかぜと同じH1N1亜型に属するものであった。アジアかぜ以降姿を消していたH1N1型が再び出現した理由は明らかになっていない(一説には、アザラシなどヒト以外の生物が保存していたためとも言われている)。このときはH3N2亜型は姿を消すことなく、以後H1N1とH3N2が毎年流行を起こすようになっている。1997年、香港でH5N1亜型という新型の、しかも高病原性インフルエンザウイルスが、トリからヒトに直接感染して死者が発生した。トリからヒトへの直接感染は起きないというそれまでの定説を覆すものであり、世界的大流行が危惧されたが、ヒトの間での伝染力が低かったため大流行には至らなかった。





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 鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次いで判明した中国の上海市当局は5日、ウイルスに感染したハトが見つかった同市松江区の卸売市場の危険区域を閉鎖、消毒を徹底するとともに感染ルートの調査を急いだ。生きた鳥の売買市場を6日から当面閉鎖する方針も発表、感染拡大阻止に向けた対策を強化した。

浙江省政府は5日、同省湖州市でH7N9型の感染が確認された男性が死亡したと発表。江蘇省政府も同日、同省南京市の61歳の女性と79歳の男性の感染が確認されたと明らかにした。61歳女性は重体。この結果、死者は計6人となった。感染者は死者も含め計16人。

感染者が出た地域の政府発表などによると、感染者との接触があったとして調査した住民の数はこれまでに約550人。上海市で発熱の症状を訴え、隔離治療を受けていた人が1人いたが、感染はしていなかった。(共同)

FAOが声明 「強力な予防措置が必要」

中国での鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染拡大を受け、国連食糧農業機関(FAO)は5日、H5N1型と違って鶏の大量死などの目に見える「危険信号」がない中、さらなる拡大を避けるには「強力な予防措置を取ることが必要だ」とする声明を発表した。

FAO当局者は「養鶏農家や輸送業者、市場の労働者、消費者らが十分な対策を取ることが最も効果的だ」とした。

具体的には家禽類や家畜を人間の居住地区や野生動物から完全に隔離することや、手洗いの励行、肉をよく調理して食べることなどを挙げた。

H5N1型は鶏などが感染すると高い確率で死ぬ特徴があるが、H7N9型は家禽に深刻な症状が出ておらず、感染経路の特定を困難にしている。(共同)

「人から人の感染なし」 米CDCがワクチン準備

中国での鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染について、米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長は5日の記者会見で「今のところ、人から人に感染が広がっている証拠はない」と述べ、人での感染は限定的との見方を示した。

遺伝子がさらに変異すると世界的大流行につながりかねない「新種」のウイルスだと指摘。中国からウイルス株を入手するのを待たず、万一の際にワクチン開発を始められるよう製薬企業と準備を始めたことを明らかにした。遺伝情報に基づいて合成した人工ウイルスを細胞培養する新手法を用いる。

感染の有無を迅速に調べる検査キットも開発し、中国など各国に提供する予定。CDCは医療関係者に疑い例が出た際の注意を呼び掛けた。(共同)
中国での鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)については今のところ過度に騒ぐ必要はないだろう。
1918年から1919年にかけて、スペインかぜ(病原体はH1N1亜型)の大流行が発生し、人類は初めてインフルエンザの世界的大流行に遭遇した。このときの感染者数は6億人、死者は4000-5000万人にのぼる(当時の人口は20-30億人)と言われる。
1968年、香港かぜの世界的大流行。H3N2亜型に属する新型ウイルスであった。
1977年、ソ連かぜが流行。これはスペインかぜと同じH1N1亜型に属するものであった以後H1N1とH3N2が毎年流行を起こすようになっている。
1997年、香港でH5N1亜型という新型の、しかも高病原性インフルエンザウイルスが、トリからヒトに直接感染して死者が発生した。トリからヒトへの直接感染は起きないというそれまでの定説を覆すものであり、世界的大流行が危惧されたが、ヒトの間での伝染力が低かったため大流行には至らなかった。
2003年のSARS重症急性呼吸器症候群騒動といい2009年の豚インフルエンザH1N1H3N2の2亜型)/新型インフルエンザA(H1N1)騒動いずれも世界的な大感染による大量病死(パンデミック:pandemic)には至らず人類の繁殖は続いている。
我々はウィルス病原菌という神の使徒の来襲を恐れている。人類は太古の昔よりウィルス病原菌という神の使徒に襲撃され淘汰を繰り返してきた。
使徒という神の審判により生存を許され、運よく生き残っているのが我々だ。ウィルスと人類は太古の昔よりパンデミックという聖戦を戦ってきた。
古代から欧州は4回使徒によるパンデミックを経験した。14世紀のパンデミックでは、当時の全人口(1億人)のうち3千万人近くが黒死病(ペスト菌の一種?)で死んだと推定されている。ヨーロッパにおける黒死病とヒトとの関係から、今日のヨーロッパ人は、ペスト菌が宿主として、「好む」タイプの人たち、すなわち感染してはいれるけど、発病しない人びとや、発病しても死なない人びとだけが残された。ウィルスは、生存を許す者と、許さない者に選別する。全く、ウィルスの一存であって、理不尽にも我々の思い通りにはならないようだ。ヨーロッパの黒死病ではほぼ100%の人が感染していたはずですが、生き残った人は、ペスト菌という神か閻魔の審判によって生を許されたのかもしれない。
病気は必ずある種の体質の人びと、ある一定の遺伝上の特質を持つ人びとのグループを直撃するこのも記録されている。つまリ、ウィルスやバクテリアが登場して活躍すると、死ぬべき体質の人は死ぬ。生き残った人の免疫は高まっており一旦鎮まる。しばらくすると、また発病すべき体質の人が出て死亡する。
その病原体たるバクテリアやウィルスをヒト全員に故意に接種したとしても、発病率は絶対100%にはならないし、もちろん、体力のあるなしが発病に影響することはあるが、100%の致死率には至らない。インフルエンザは、人や動物に寄生してはじめて生きて(存在)、増殖することが出来る。ゆえに、寄生した人間や豚、鳥などの生物すべてを殺してしまっては、自らも生きる(存在する)ことが出来なくなってしまう。故に、パンデミックになってその種の1/3は死んだとしても、すべてを殺すようなことはない。生かされた残りは自らの種の為に生かされるように設計されている。そうやって今の人類は病原菌やウィルスと戦って、淘汰され生き残ってきたのだ。
中国はPM2.5といい、次々と新型ウィルスの発生源となり迷惑な国だ。今回の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)ではかえって日本人の方が騒いでいるかもしれない。当の中国人達はパニックになっていない。中国人とはそういう生き物なのだ。
昔ゴジラ映画でゴジラ対ヘドラというものがあった。1970年代に社会問題となっていた公害をモチーフとした怪獣で、その名の通りヘドロの塊のような姿をした怪獣映画だった。
鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)で驚いていてはいけない、今の中国はヘドラが出現してもおかしくない環境である。
2008年には公害による新種の生物まで生み出している。
http://img.recordchina.co.jp/imgout.php?m=5&img=cfp393309243.jpg
11月2日、福州市の左海公園内の湖に突然現れた謎の「生物」。異常なスピードで成長を続けるこの不気味な生物について、専門家は工業用水による湖の汚染が深く関わっているというが…。写真はその「生物」。
2008年11月2日、福建省福州市の左海公園内にある湖に今年6月中旬、不気味な生物が出現。地元メディアがこれを「水怪(水の化け物)」として報道したところ、国営テレビ局の中央電視台(CCTV)も注目。全国ニュースで採りあげられるほどの話題になった。地元紙「海峡都市報」が伝えた。 

それによると、福州市民の憩いの場所、左海公園の湖に、今年6月中旬から「くらげ」にも似た不透明の不気味な「生物」が生息。当初は肉まんほどの大きさだったが、ここ数か月で数十キロの大きさに成長した。円盤型の「体型」で表面には血管のような赤い筋が走っており、多数の小さな「目」がついている。湖から引き揚げられると、ドロドロの液体状に崩れてしまう。 

中国科学院微生物研究所、福建師範大学生命科学学院、福建省農業科学院の専門家による観察と分析調査の結果、この「生物」は99.75%が水でできていることが判明。残りの0.25%は未知のたんぱく質であるという。驚いたことに、「体内」からは湖水の147倍の細菌数が確認された。これについて専門家は、「湖水は一般にpH7前後で、工業排水がpH8前後。だが左海のpHは8.6を示し、微生物や細菌類が異常に繁殖している。これは湖の深刻な汚染状況を説明している」と指摘。 

この「生物」は「細菌、放線菌、真菌」の3種類からなる自然界では極めて珍しい複合体。「血管」はその体内に取り込まれた藻で、「目」に見える部分は真菌が不良環境下で形成した胞子膿であることが明らかになった。国内外の文献を探しても、この「化け物」と同様の生物に関する記述は見つかっていないとのこと。(翻訳・編集/本郷)



執筆中







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私事で申し訳ございませんが、9月28日母の脳内に出来た動脈瘤の手術を水戸医療センターにてステントと脳内3DMRIを駆使した世界最先端医療で無事成功しました。

アルツハイマーの母親の脳を検査している際に大きな動脈瘤が2つあるのを発見し、今回の手術となりました。ステントが国より認可される1年半前であれば手術が不可能なものであった。ステントはメッシュ状の合金で出来た網で血管を支え動脈瘤に合金の細いコイルを埋め込み血栓で固めるという方法で、下記動画とほぼ同じ手術でした。

 
担当していただいた先生から見せてもらった3D画像はおおよそ下記のような画像でした。それを3Dで上から下から、右から左へ 後ろから前から・・・


 当初二つ同時には不可能であろうと今回はくも膜下に出来た袋状の動脈瘤一つの手術の予定で手術時間は2~3時間と聞いていました。

13時に手術室に入り、予定時間の16時を過ぎても終りそうな気配はなく17時を過ぎても母親の手術は終わりませんでした。元日教組で元共産党員である父親はおろおりしだし神に祈りだす情けない醜態を晒した。まあ、共産主義者も最後は神頼みかと自分の父親ながら情けなかった。
 
4時間半に及ぶ手術の結果二つの動脈瘤の処理に成功したとのことで3DのMRI画像を見せてもらい、担当のお医者さんより手術の結果を知らせてもらいました。
 
使用されたステントは一つ百数十万円のものを2つ、それにコイルも大量に使い材料費だけでも400~500万とのこと・・・それに高価なMRIを使い続け手術の費用はいくらになるかわからないとのこと・・・・・もちろん高額医療費制度があり我が家で出費するのは5万円程度・・・・ これでは日本の医療保険制度が破綻するのはあたりまえだ。
 
高齢者医療の税負担を現行の5割から7割に拡充したとしても・・・現役世代や企業の負担が増え、社会保障を支える力は減衰していくだろう。
 
私のかけがいのない母親は助けていただいたが、あえて書かせてもらう。
後期高齢者に高額医療は不要ではないだろうか?

母親も幸運にも破裂寸前の動脈瘤を見つけ処置ができたが・・・もし、自己負担の手術費用1000万円を保険ではなくで自分が支払うとしたなら・・・
お袋に「申し訳ないが死んでくれ」とは言わないが、たとえそのような手術があったとしても・・・手術はせず、動脈瘤が破裂した時が天寿だと思って諦めたと思う。

医療技術が進む事はすばらしい・・・子供や子育て中の母親などは国が全面的に高額医療を支払っても助けるべきだが・・・だが老い先短い後期高齢者に高額医療を無分別に施すのも考え物だ。私の最愛の母親に はたして高額な医療は必要であったのだろうか?

一昨年祖母が100才で老衰で死んだ。1996年の夏、祖母は買い物帰りに路上で倒れた・・・たまたま耳鼻科クリニックの前であったためクリニックの方が心臓マッサージなど応急処置をしていただいたおかげで一命を取り留めた。

親戚一同不幸中の幸いと喜んだのだが・・・・介護が始まると地獄が始まった。
長男宅で介護が始まったが、長男の嫁であるオバサンは介護疲れで自分が病気になり入院。順番で自宅介護が始まったが・・・・全員倒れそうだった。母親が脳梗塞を煩ったのもそれが原因の一つであった。私の母親も倒れた為、祖母は何とか老人介護施設に入院できたが・・・母親は退院後祖母の施設に毎日通った・・・

実際祖母が亡くなると親戚一同の間で荷が下りた・・・といった安堵感が漂った。
人間死ぬべき時に死に損なうと・・・なかなか三途の川を渡る順番が来なくなるのである。

母親の介護は父親と自分達兄妹でなんとかしよう思っている。だが・・・親戚付き合いを一切しない私の妻にはまったく期待していない。おそらくどんなに頼んでも世話はしないだろう。

妻も先日の検査で子宮筋腫になりかけているのでポリープを取るそうだ・・・
11月の初旬に日帰りで5分か10分で簡単にとれるとのこと・・・まるで歯を抜きにいくようなもの。費用は保険で2万5千円という・・・我が家も日本の医療制度の恩恵にあずかっている。

人間年を取ると周囲は病人が増える・・・あたりまえのことだ、しかたがないことだろう。私も無駄に長生きはしたくはない。例え明日死ぬ事になったとしても、それが運命であるならば私はいつでも受け入れる心の準備をしているつもりだ。その為に日々読書をして死を受け入れる心の準備をしている。

日本の医療技術はすばらしいし、医者の倫理観も最善を尽すのはすばらしい。
だが、患者も医者も誰も日本全体の医療費のことなど心配しない。

会社で言えば倒産するまでコストを無視し経費使いたい放題の部署があるようなものである。

医療改革はそういった現場のコスト意識の改革から始めるべきではないだろうか?
75歳以上の後期高齢者の医療費は約7600億円増の11兆7335億円。医療費全体の32.6%を占める。75歳以上の医療費は保険給付の5割を税金、4割を現役世代が拠出する支援金でまかなっており、医療費負担が現役世代を圧迫する構図が年々強まっているのである。

私の愛すべきかけがいのない母親には長生きしてもらいたい。だが、今回の手術は
日本全体の事を考えれば心苦しく・・・必要だったのか?75年十分に生きたのだ・・・、そういった老人に貴重な国費を注ぎ込んでいいものなのだろうか?そう考えざるを得ない。

後期高齢者には高額医療費を注ぎ込むのではなく、静かな死を迎える手助けをすべきではないだろうか。無論私のような親不孝な意見は暴論もいいところで、非難されてもしかたがない。今回の医療改革は長期にわたり負担が重い患者に配慮している。高額療養費制度の見直しは政府・与党が取りまとめた社会保障と税の一体改革に盛り込まれてて、これはこれですばらしいが、もう少し医療の現場では日本の医療費の増大を防ぐコスト意識を持って欲しいものだ。

世界一の長寿国という栄冠は日本の医療技術と保険制度医者の倫理観によるところが大きい。だが日本の保険制度に拠るところもある。

医療現場では治療しない結果、重度の介護が必要になりより日本全体のコストが負担になるのか、それとも治療したほうが日本全体の医療費の負担が減るのか?そういった国全体の医療費の増大を防ぐことを考慮する医療改革も必要ではないだろうか?その結果今回私の母親が受けた素晴らしい治療を受けられなかったとしてもやむを得ないだろう。私は親不孝な考えの持ち主なのだろうか?

なお、土日は下の妹が東京より水戸の病院に行き母親の世話をする。水曜日には退院するとのことだ。私も横浜から暫く水戸に通うことになるであろう。



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地震に敏感になったのか・・・どうも最近常に揺れている感じがしませんか?
そう感じたら「地震酔い」だそうです。
 
 東北関東大震災以降に、地震でもないのに揺れている感じがする、目まいがする、吐き気がするといった症状を訴える人が急増している。病気ではなく、地震が相次いでいるために「地震酔い」している可能性があるのだという。

 気象庁の調べによると、2011年3月11日の大地震以降に、マグニチュード7以上の余震が3回、6以上は49回、5以上だと263回も日本で18日朝までに地震が発生している。

■車酔いや船酔いと似た症状

 「立っていても座っていてもなんとなく揺れてる気がする」「目眩がひどい。座っててもグラグラすることがある」「書き物をしてるとグエ~ッ。料理してるとグエ~ッ。キモチワルイ」。こんな内容がツイッター上で出ている。

 テレビや新聞で見た衝撃的な光景のショックからなのではないか、と考えている人もいる。

 しかし、この症状は、繰り返し地震を体感したことによる「地震酔い」の可能性が高いのだという。車酔いや船酔いなど乗り物酔いと同じようなもので、めまいや吐き気、手足が冷たくなったり、冷や汗なども出たりする。

 めまいの専門家、聖マリアンナ医科大学病院耳鼻咽喉科の肥塚泉教授によれば、「地震酔い」は「後揺れ症候群」と呼ばれるもので、例えば、船に乗った後に陸に上がると自分の体が揺れているように感じるのに似ている。

 人間の脳には「速度蓄積機構」というシステムがあり、自分が直前に体験した加速度や回転の情報を蓄えている。個人差はあるが、直前のそうした情報が残っているため起きる。

■症状が出ても特に心配する必要は無い

 地震は人体に与える刺激が強いため揺れている感覚が残りやすい。さらに、今回は地震が繰り返し起こっている。

  「大震災のショックで、多くの人は揺れに対するストレスを溜めている。ストレスに対抗するためホルモンが分泌されるものの、このホルモンは耳に良い方向には働かない。こうしたことによって目まいなどの症状を訴える人が増えているのではないか」 と肥塚教授は説明する。

 乗り物酔いは車から降りれば治ると同じように、「地震酔い」の症状が出ても特に心配する必要は無いという。今後も地震が続いたとしても、ほとんどの人は揺れに体が慣れてきて「地震酔い」しなくなってくる。苦しければ乗り物酔いの薬を飲むという方法もあるが、できるだけリラックスするようにし、運動したり、違った景色を見たりしてこれまでの感覚をリセットする。そういったことが効果的だと肥塚教授はアドバイスしている。
 
地震酔い解消の動画を見つけました。
試してみたら結構効きました、是非お試し下さい。
 
では次の曲
ZARD - 揺れる想い ZARDメドレー
 
 
 
 
 
 
 
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【感染確定42人に いずれも渡航歴なし:産経新聞】2009.5.17 21:08
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090517/dst0905172109010-n1.htm
感染確定42人に いずれも渡航歴なし
5月17日21時27分配信 産経新聞

 新型インフルエンザの国内での感染確認が17日、42人になった。感染者が確認されたのは兵庫県と大阪府。いずれも高校生が中心だが、教諭や家族への感染も確認されている。学校で集団感染が起き、周辺に拡大しつつあるとみられる。

 厚生労働省、神戸市、兵庫県、大阪府では、感染者の治療や感染ルートの調査に乗り出した。いずれの感染者にも渡航歴は確認されていない。

 厚労省では、16日に神戸市の県立神戸高校に通う3人、同校とバレーボール部が交流試合をした県立兵庫高校で5人の計8人の生徒の感染を確認。17日になってさらに神戸市16人、兵庫県7人の感染を確認した。

 このうち、16日に確認された8人には、行動をさかのぼった調査が終了し、家族など計161人の濃厚接触者を把握した。感染拡大防止のため、感染者に最後に会ってから数えて7日間の自宅待機を要請。その間、保健所から電話を入れ健康観察をする。

 また、大阪府でも17日、私立関西大倉高校の生徒11人に感染が確認された。同校では今月、生徒約140人が発熱などを訴えて欠席しており、感染確認者がさらに増える可能性が高い。

 厚労省によると、感染が確認された人には感染症法に基づいた入院措置が要請されている。症状が重篤化している人はいない。

 関係自治体では、感染が確認された学校や周辺の学校など公立教育施設の休校を決定。私立校にも休校を要請している。映画館やスポーツ施設などに休業を求め始めた自治体もある。

 大阪府では、今後新型インフルエンザの疑い例が出た場合、症状が軽ければ自宅療養を要請するよう市町村に通知することを決めた。「蔓延(まんえん)期」で想定された国の行動計画を先取りした措置となる。

【新型インフル感染、国内すでに1千人規模か…感染研センター長:読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090517-OYT1T00588.htm
 【ジュネーブ=金子亨、高田真之】国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長は17日、滞在先のジュネーブで記者団に対し、日本国内で新型インフルエンザの感染が確認されたことについて、「(感染者数は)すでに1000人レベルを超えた可能性がある」と述べた。

 田代氏は、新型インフルエンザの警戒レベル引き上げの是非を世界保健機関(WHO)事務局長に提言する緊急委員会の委員。感染は北米地域で広く確認されており、レベルを現行の「フェーズ5」から世界的大流行(パンデミック)を意味する「6」に引き上げるには、北米以外で感染が継続していることが要件になる。

 田代氏は「(今後の日本の状況が)フェーズ6に引き上げる判断材料になる可能性があり、WHOは注視している」と指摘した。

(2009年5月17日21時47分  読売新聞)


私は首都圏で最も混雑する田園都市線と東京メトロを使って約1時間強満員電車に揺られて通勤している者です。

遂に2次感染者が出ましたか・・・いやこれはパンデミック発生と考えた方がよさそうです。5/6(水)にGWの帰国ラッシュ、ここから10日間が重要だと思っていたら、やはりビンゴでした。弱毒性のようですので普通のインフルエンザと思えばパニックになったり、過剰に反応する必要は無いと思う。

ただ、1000人感染していたとするならば、もはや首都圏でも蔓延して3次4次感染していると思った方がよさそうですね。

マスク、手洗い、うがいの励行しか防衛手段はないですから、後はくじ引きに当たるか外れるかだけの問題のようです。

朝のラッシュでは、立ち位置が悪いと、本や新聞すら満足に読めない環境で、インフルエンザが流行したらほとんどOUTです。私の感染も時間の問題かと思って諦めてもいます。満員電車の中で、咳き込んだデブと密着した時は最悪です、殺してやりたい心境になります。どうせうつるなら女子高生からインフルエンザを貰いたいものです・・・。デブなオッサンの体液から感染するより、どうせなら・・・と考える私は正直者です。(すいません不謹慎でした)

今回の教訓から、強毒性の鳥インフルエンザが、海外で人から人への感染が確認できた時点で、即鎖国政策を断行し、海外渡航の日本人をすべて出島に止め置く処置が必要であることがわかったような気がします。水際作戦じゃ無理でした、このGWに、政府の不要不急の海外渡航を自粛するよう通達をしたが、要請を無視して、海外旅行へ出かけていった馬鹿どものせいだ!葛城ミサトに叱って頂こう。

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葛城1尉:「あんたホントにわかってんでしょうね!」「アンタねーなんでも適当にハイハイ言ってればいいてもんじゃないわよ!」「そうやって表面だけ人に合わせてれば楽でしょうけどねーそんな気持ちで海外旅行へ行ってたら皆、死ぬわよ!」

第四話 雨、逃げ出した後


誰も、感染のリスクから逃げ出したいところだが、結局碇シンジと同じく、自分の居場所から離れられないといったところでしょう。

しかし、5/16の朝鮮日報の記事にはあきれ返った。

【新型インフル:なぜ日本人はマスクをする人が多い?:朝鮮日報】 2009/05/16 11:38:21
http://www.chosunonline.com/news/20090516000035
今月初め、ソウル市内の明洞など観光客が多く集まる街には、マスクをした人々が大勢いた。ほとんどが世界的に広がっている新型インフルエンザに感染しないよう、予防のためにマスクをする日本人だった。マスクの効果については専門家の間でも意見が分かれるが、日本人がマスクにこだわるのはなぜだろうか。

 一番大きな理由は、日本の保健担当省の政策によるものだ。厚生労働省は予防のため、マスクをして手洗いを心がけるよう公式に発表、奨励している。問題は、こうした指導や広報の頻度だ。この指導は耳にタコができるほど日々繰り返されている。

 空港や港はもちろん、人が少しでも集まり、広報放送が可能な場所なら、スピーカーから「帰宅したらすぐにせっけんで手をきれいに洗い、できればマスクをしてください」と何度も繰り返し聞こえてくる。しかも、日本のゴールデンウイーク期間と新型インフルエンザの発生時期が重なったため、こうした指導や広報活動はより一層強化された。
イメージ 2
また、保健当局の予防措置が体系的に行われているのも一因だ。保健当局は「新型インフルエンザが疑われる場合も、すぐに保健所や病院に行かず、まずは保健所に連絡を」と呼び掛けている。新型インフルエンザに感染した人がすぐに保健所に行ったとしよう。行くまでの間、バスや地下鉄に乗ったら、ウイルスをまき散らすかもしれない。連絡後に保健所に行く場合も、「公共の交通機関は利用せず、マスクをしてほしい」と注意を促している。  日本では、個人も会社もこうした措置によく従っている。会社員の男性(30)は今月初めに韓国を訪れた際、会社から国際電話がかかってきた。「高熱が出たかどうか、毎日会社に電話して、日本へ戻っても1週間くらい休んでから出勤してほしい」とのことだった。この男性は「後で分かったことだが、その時点で新型インフルエンザが発生した国から帰った人には全員、同じようなことを要求していたそうだ」と話した。  こうした理由のほかに、「日本人はマスクに慣れ親しんでいる」という声もある。変な言い方に聞こえるかもしれないが、事実だ。日本には花粉症患者が多い。特に患者が多いと言われるスギ花粉は2月中旬から4月下旬までがピークで、この時期にアレルギー症状もひどくなる。韓国の「黄砂警報」のように、花粉の量に関する予報もある。スギ花粉アレルギーは1970年代から広まった。症状は鼻水や涙、くしゃみなど。スギ花粉が飛ぶ時期は、街中はもちろん、会社の中でもマスクをしたまま仕事をする人がとても多い。役所の窓口の職員もマスクをしているなど、日本ではおなじみの光景だ。  花粉が収まり、マスクを使わなくてもよくなる時期が来る前に、今回の新型インフルエンザ問題が起きた。もともとマスクに慣れ親しんでいる日本人にとっては、買い置きしていたマスクをしまい込む前に、そのまま使える状況にあったというわけだ。 東京=チョン・ソンジン記者

まあ、朝鮮人と日本人の民族の違いが如実に解かる記事だ。「日本の保健担当省の政策」だってさ。
清潔・清浄な国土が当たり前の日本人は、お上から通達が無くとも、自然にすることであるし、何より他人に迷惑をかけない為にマスクをするのは、強制されてではない、自主的にするものだ。

賎民族の自分本位で不潔な輩には理解できない事らしい。
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新型インフルは「ヒト・鳥混合型ではない」+発生源をめぐる論争【WIRED NEWS】2009年4月30日

Brandon Keim
http://wiredvision.jp/news/200904/2009043023.html
世界規模のパンデミック(感染爆発)になるかもしれないという懸念が持たれている、H1N1型インフルエンザ・ウイルス。これまでの報道では、このウイルスについて、豚・ヒト・鳥型のインフルエンザ・ウイルスの混合種と見られると説明されてきたが、同ウイルスを分析した研究者が4月28日(米国時間)にワイアード・コムに語ったところによると、このウイルスは一般的な豚インフルエンザ2種の混合種である模様だ。

エジンバラ大学のウイルス遺伝学者Andrew Rambaut氏は、豚インフルエンザに感染したカリフォルニア州の児童から採取したウイルスサンプルの遺伝子配列を解析した。

これらのサンプルは米疾病管理センター(CDC)が収集したもので、インフルエンザ遺伝子のデータベースを無料公開している国際的非営利組織GISAID [http://platform.gisaid.org/dante-cms/live/struktur.jdante?aid=1131/  GISAID]を通じて、研究者らに提供された。[GISAIDは、鳥インフルエンザが猛威をふるった2006年8月に、情報が制限されている状態に危機感を持った医療分野の研究者たちによって設立された、情報共有のための国際団体。鳥インフルエンザの国際データベースは他に米国のロスアラモス国立研究所があるが、無制限に情報を公開しているわけではないという]

Rambaut氏と同様の結論を出している研究者は、ほかに、ペンシルバニア大学のウイルス進化研究者Eddie Holmes氏や、メリーランド大学の生物情報学者Steven Salzberg氏がいる。CDCのコメントは得られなかったが、ワイアード・コムが入手した、CDCから研究者宛に出された文書は、彼らの分析を認める内容だった。

研究者たちは、カリフォルニアのサンプルはメキシコのウイルスと同じ系統であると考えている。ただし、メキシコのウイルスサンプルはまだ遺伝子配列が解析されていないので、カリフォルニアのサンプルとの類似性については確定しているわけではない。

豚インフルエンザ感染の最初の事例は、メキシコのベラクルス州ラグロリア(La Gloria)で発生したとされている。[ラグロリアは人口3000人の村。現時点でメキシコで把握されている最初の感染が出た(4月初頭)とされるが、2月の段階ですでに、体調の不良を訴える住民が続出していたという情報もある][http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/248200/]

ラグロリアには、米国の大手食肉加工業者Smithfield Foods社の子会社である、メキシコのGranjas Carroll社が運営する大規模な養豚場がある。この養豚場は、管理が不衛生だとして以前から悪評が高かった[リンク先の記事は、同養豚場の衛生状態が悪いことを伝える写真レポート

ベラクルス州の住民や複数のジャーナリストは、ウイルスがこの養豚場の豚において進化し、その後、ウイルスを含む廃棄物によって汚染された水や昆虫などを介して人間に感染したと主張している。

非衛生的な大規模養豚場は、以前から、新型インフルエンザが繁殖する格好の環境になる危険性があると警告されていた。例えばPew Commission on Industrial Farm Animal Production(畜産農場に関するPEW委員会)が昨年発表した報告書など、多数の研究者らが警告を行なってきた。

[豚は、豚だけでなく鳥類やヒトのインフルエンザウイルスにも感受性を有することから、異なる株(例えば、アヒルとヒト)のインフルエンザウイルスに同時に感染する可能性がある。同時に異なる株が感染した場合には、両者の遺伝子の混合により新たなウイルスが生み出される可能性がある

一方Smithfield Foods社は、25日に発表したプレスリリースのなかで、「当社が飼育している豚、およびメキシコにおける合弁企業の従業員に、豚インフルエンザの感染を示す臨床的症状や兆候は見られていない」と述べている。

Smithfield社はより詳しいコメントを避けたが、同社最高経営責任者(CEO)のLarry Pope氏は『USA Today』紙に対し、「『豚インフルエンザ』という名称は間違った呼び方だ」と述べている。[メキシコ政府も、同養豚場と感染の関連を強く否定しているが、週明けのSmithfield社の株価は12%急落したと報道されている]

今回カリフォルニア州のサンプルの解析を行なったRambaut氏やSalzberg氏らは、新しいH1N1型の発生源がどこかについてはわからないと述べた。しかし、発生源は豚だと考えられている。

「2頭の豚が感染したかもしれないし、あるいは、1頭の豚が同時に2つの病気に感染したかもしれない。とにかく、2つのインフルエンザウイルスが混ざり、新しいウイルスが生じたと考えられる」とSalzberg氏は述べる。
WIRED NEWS 原文(English)http://www.wired.com/wiredscience/2009/04/swinefluupdate/


新型インフルは「ヒト・鳥混合型ではない」(2):遺伝子解析結果は
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200904/20090430070711.html
カリフォルニア州のサンプルの中に遺伝子が特定された2タイプのウイルスとは、「北米の豚インフルエンザ」および「ユーラシア大陸の豚インフルエンザ」だ。北米のインフルエンザは1930年代に、ユーラシア大陸のインフルエンザは1979年にそれぞれ明らかになった。ユーラシア大陸のウイルスは一般に、北米ではなく欧州やアジア地域で見られるものだ。

どちらのインフルエンザウイルスも、人から人へ感染するものだとはされてこなかった。ユーラシア大陸のインフルエンザウイルスに由来する遺伝子の1つは、これまで人間への感染では発見されなかったものだという。この遺伝子は、ノイラミニダーゼ酵素(「H1N1型」と呼ぶ場合の「N1」にあたる部分)をコードするものだ。

[A型とB型のウイルス粒子表面にあるヘマグルチニン(赤血球凝集素、HA)とノイラミニダーゼ(NA)という糖蛋白は変異が大きく、インフルエンザの種類が多い要因となっている。A型インフルエンザウイルスにはHAとNAの変異が特に多く、これまでHAに16種類、NAに9種類の大きな変異が見つかっており、その組み合わせの数の亜型が存在しうる。亜型の違いはH1N1 - H16N9といった略称で表現される。ヒトのインフルエンザの原因になることが明らかになっているのは、2009年現在でH1N1、H1N2、H2N2、H3N2の4種類]

ノイラミニダーゼ酵素は、感染した細胞からウイルスが拡大するのを制御する酵素だ。[ノイラミニダーゼは、A型とB型のウイルス粒子表面にある糖蛋白。体内でのインフルエンザウイルスの増殖過程において、感染細胞からのウイルスの放出に必要な酵素で、この作用を抑えるノイラミニダーゼ阻害薬が『タミフル』や『リレンザ』]
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インフルエンザウイルスの構造。Wikipedia Commons

「ユーラシア大陸の豚インフルエンザウイルスを由来とする、このノイラミニダーゼ遺伝子は、ヒトへの感染ではこれまで見られていない」とRambaut氏は説明する。「これは、このウイルスが急速に拡大している理由のひとつだ。この特殊な組み合わせのウイルスに対する免疫を持つ人はほとんどいない。このため、単なる通常の季節的なインフルエンザの大流行ではなく、パンデミックの懸念が生まれている」

治療的な意味では、ウイルスの遺伝子的起源はあまり問題ではないかもしれない。豚・鳥・ヒト型の混合種ではなく、豚のみからのウイルスであろうが、その免疫学的な状態が変わるわけではない。だが、遺伝子的な起源を理解することで、このウイルスがこれまでどのように進化を辿り、もともとどこから発生したのかについて、科学者らが判断するのに役に立つ可能性がある。

今後については予測がつかないという。「インフルエンザ・ウイルスは非常に急速に変化するので、今回のウイルスが今後、人間の体内で変異し、進化するということには疑いの余地がない。こうした進化がどのようなものになるのか、予測することは非常に困難だ」とHolmes氏は語った。

[日本語版:ガリレオ-向井朋子/合原弘子]
WIRED NEWS 原文(English)http://www.wired.com/wiredscience/2009/04/swinefluupdate/

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赤城博士:ヤマアラシのジレンマって話、知ってる?
葛城一尉:ヤマアラシ?あのトゲトゲの?
赤城博士:ヤマアラシの場合相手に温もりを伝えたいと思っても身を寄せれば寄せるほど体中の棘でお互いを傷つけてしまう、人間にも同じことが言えるは、(略)痛みに怯えて臆病になっているのでしょうね・・。
葛城一尉:ま、そのうち気づくわよ。大人になるってことは近付いたり離れたりを繰り返して、お互いに傷つけあわない距離を見つけ出すってことに・・。
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【ヤマアラシのジレンマ】
http://kousyoublog.jp/?eid=696

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【Ddog:インフルエンザのジレンマ】
インフルエンザは、人や動物に寄生して生きて(存在)、増殖することが出来ます。ですから、寄生した人間や豚、鳥などの生物すべてを殺してしまっては、自らも生きる(存在する)ことが出来なくなってしまうのです。ですから、パンデミックになったとしても、その種の1/3は死んだとしても、すべてを殺すようなことはしないのです。生かされた残りは自らの種の為に生かされるように設計されているのです。
新型インフルエンザに過度に怯え臆病にならなくてもいいのではないでしょうか?
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