
1 コンピュータの未来
近未来(現在から二〇三〇年まで)……
近未来(現在から二〇三〇年まで)……
インターネット眼鏡とインターネットコンタクトレンズ

更にワシントン大学パルヴィーズ教授のグループは10ミクロンLEDをコンタクトレンズに埋め込みの3600画素のインターネットコンタクトレンズを開発しようとしているそうだ・・・・
私はメガネもかけないしましてやコンタクトレンズなど装着したこともなく、どうもコンタクトレンズには違和感がある。ミチオ・カク氏に反論するわけではないが、インターネットコンタクトレンズは医療用とか軍事用に開発されても、インターネット眼鏡ほどあまり普及しないような気がします。

無人運転車両
四方の壁がスクリーンに/フレキシブルな電子ペーパー/
仮想世界
近未来の医療
おとぎ話の世界に生きる
p51
コンピュータの知能はいずれ安価に環境へ広まっていくだろうから、未来はおとぎ話の世界のようになると言う未来学者もいた。人が神々の力をもてば、われわれの住むその天国はおとぎの国のようになる。たとえばインターネットは将来、『白雪姫』の魔法の鏡となる。「鏡よ、鏡」と言うとにこやかな顔が現れ、地球の叡知にアクセスできるようになるのだ。おもちゃにチップを入れれば、本物の男の子になりたがった人形のピノキオのように知能をもたせられる。またポカホンタスみたいに、風や本に話しかけ、答えを返される。
人は、物体に知能があり、それに話しかけることができると考えるようになるのだ。
コンピュータは、そのうちに加齢のプロセスを制御する遺伝子の多くを突き止められるだろうから、人はピーター・パンのように永遠に若いままでいられるかもしれない。われわれは、人人になりたくないネヴァーランドの子どもたちのように、加齢のプロセスを減速させ、場合によっては逆転させることもできるようになるのだ。拡張現実(AR)は、シンデレラのように工の馬車に乗って架空の舞踏会へ行き、ハンサムな王千と優雅に踊る幻覚を与えてくれる(だが真夜中に、AR眼鏡のスイッチが切れて、われわれは現実世界に戻されてしまう)。コンピサ・Iタは大の体を制御する遺伝子を明かしつつあるので、われわれは臓器を取り替え、『美女と野獣』の野獣のように、遺伝子レペルですら外見を変えて、身体を作りかえることができるようになるだろう。
一部の未来学者は、これにより、中世の神秘思想への回帰が生じる可能性があると心配さえしている。中世にはたいていの人が、身のまわりのあらゆるものに、見えない精霊が宿っていると信じていた。
カク博士は、ムーアの法則が熱と量子力学的な微細化の限界に近づきつつあると説明します。現在のプロセッサの回路は原子20個分の幅しかなく、これが5個になると、熱によってチップが溶ける、あるいは量子論に支配されて電子の位置が決定できなくなり、電子が回路の中にあるのか、外にあるのか分からなくなるため、シリコンによる回路の微細化に限界がくると。
その限界に達するまで10年程度。それまで回路の3次元化やパラレル処理などでなんとかやりくりしつつ、シリコンの次を考えなければならないとカク博士は指摘します。
ではシリコンの先には何があるのでしょう。タンパク質コンピュータ、DNAコンピュータ、光コンピュータ、量子コンピュータ、分子コンピュータなどの名前が挙がります。
有力な候補は分子コンピュータ。ただ、分子トランジスタの大量生産と、これほど小さいものをどうやって回路にするかが課題だとカク博士。
量子コンピュータは、たくさんの課題を抱えているが、最大の課題はデコヒーレンス。外部からの振動や熱で簡単に状態がもつれて計算できなくなってしまうため、これまででもっともしっかり計算できたのは、わずか「3×5=15」。つまり量子コンピュータに計算させるのはとてつもなく難しいとのことです。
カク博士の結論は次のようなものです。まず、今後の10年はムーアの法則をなんとか持ちこたえさせつつ、その次に来るのは分子コンピュータで、21世紀の終わり頃になれば量子コンピュータが登場するのではないかと。
現実とバーチャルが混ざる/
拡張現実――観光、芸術、買い物、戦争が一変する
宇宙人と遭遇し無い限り・・・・万能翻訳機はSFの機械にしかすぎません。
ホログラムと3D
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「2100年の科学ライフ ミチオ・カク/著(NHK出版)」を読む