Ddogのプログレッシブな日々@ライブドアブログ

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タグ:地球温暖化


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〈目次〉
プロローグ 太陽活動と火山噴火がもたらす気候変動…13

数百年単位で変動する太陽活動/巨大火山噴火による「火山の冬」の到来/地球規模の気候変動は日本列島にも影響を及ぼしてきた

第Ⅰ章 平城京の光と影

(1)万葉の花咲く陰で… 21
律令国家の建設/太陽活動の活発化/歴史人口学が示すもの
(2)「祈祷」「税の軽減」「救済米」… 30
『続日本紀』に記録された高温乾燥土手ばつをもたらす気圧配置/8世紀の干ばつと飢饉/律令国家の干ばつ対策/荒廃する口分田/脆弱だった灌漑設備
(3)日本最初の天然痘の流行… 45
聖武天皇と藤原四兄弟/大陸からもたらされた天然痘/干ばつ、飢饉疫病の関係/猛威を振るう天然痘と藤原四兄弟の急死/平城京からの遁走/さまよえる聖武天皇
(4)巨入木造建築ブームによる森林破壊… 57
森林伐採の開始/巨大木造建築の隆盛ノ天皇の宮廷、貴族の邸宅
畿内での森林資源の払底/古代日本での自然破壊アカマツ林というはげ山

第Ⅱ章 異常気象に立ち向かった鎌倉幕府

(1)干ばつは平安時代初期も続いた… 71
太陽活動の活発期と低下期土中国東北部についての2つの古気候研究/国史にみる平安時代初期の気候/祈祷中心の干ばつ対策/国家財政の疲弊/  律令制の崩壊/内向きの時代の到来
(2)『明月記』が描いた寛喜の飢饉… 85
桜の満開日による気温推定/源平争乱の中での養和の飢饉/歌道に倦んだ晩年の定家/寛喜二年の異常低温/寛喜の飢饉は日本の歴史で最悪のものか?/冷夏と暖冬の原因は何か
(3)非常時の人身売買を容認した北条泰時… 102
北条泰時の執権就任/寛喜の飢饉への具体的な救済策/御成敗式目の制定/人身売買を明記した追加法/鎌倉幕府による全国統治の完成

第Ⅲ章 「1300年イベント」という転換期

(1)日蓮が記録した天変地異と飢饉… 116
氷床コアに残る巨人火山噴火の痕跡/ベネディクト会修道士が記したイングランドの異常気象……/日蓮の『立正安国論』と正嘉の飢饉/天候異変で得たモンゴル帝国皇帝の座
(2)寒冷化か可能にした新田義貞の鎌倉攻め… 128
「1300年イベント」とは何か/世界各地に残る寒冷化の痕跡/古気候学が明らかにした海面水位の低ドノ日本列島での海退/稲村ヶ崎からの海岸線突破の背景
(3)農業技術の発展で気候変動に立ち向かう… 139
鉄製農具の普及と鋳物師/農耕家畜の利用と肥料の多様化/灌漑設備と水利管理の向上/新しい稲の品種の採用し/水田二毛作の原型は干ばつ対策だった/水田二毛作の導入を促進した田麦課税禁止令/農業生産性向上への長い道のり

第Ⅳ章 戦場で「出稼ぎ」した足軽たち

(1)経済発展と人口増加の時代… 152
文献に記された鎌倉時代末期から室町時代前期の気候/古気候研究からみた気候の変化/室町時代前期に発展はあったのか/1280年から1450年頃にかけての日本の総人口
(2)太陽活動の低下が招いた「小氷期」 … 162
シュペーラー極小期という太陽活動の低下期士冷夏と長雨が続く時代への転換/1430年代から1440年代の天候不順と嘉吉の徳政一揆
(3)火山噴火が多発した40年間 …168
南太平洋シェパード諸島のクワエ火山/火山の冬が導いた中世欧州の終焉/応仁の乱に至る飢饉と足軽の登場                           (4)北条、上杉、武田――気候が戦国大名を動かした…177
シュペーラー極小期からの回復と各国の状況/戦国大名の不安定な立場  /飢饉の年に起きた後北条氏の家督相続/戦争における「分捕り」の容認   /16世紀末に活発化した火山噴火/九州諸国での奴隷売買

第V章 江戸幕府の窮民政策とその限界

(1)戦争は終わった一江戸幕府の天下泰平…194
徳川家による統治の確立/江戸時代前期の人口増加
(2)三代将軍家光、飢饉対策に乗り出す…198
マウンダー極小期と火山噴火の頻発/17世紀半ばの世界各地での異常気象/寛永の飢饉をもたらした天候/黒書院で指示する徳川家光/寛永十九年に始まる政策転換
(3)シャクシャインが導いた先住民の一斉蜂起…211
撫民政策の外側にいた民族/アイヌ民族の怒りを買った松前藩の交換条件/鎮圧された先住民の戦い
(4)元禄の飢饉と綱吉の失政…216
東北地方の脆弱な新田開発/17世紀末の極寒の時代/東北北部を襲った元禄の飢饉/大名による仕置の限界
(5)幕藩体制を揺るがした天明の飢饉 …226
明暗を分けた享保の飢饉と宝暦の飢饉/天明三年春に始まる天候不順/天明の飢饉のきっかけは火山噴火か/日本中を揺るがした大飢饉/飢饉対策と幕府の衝撃/寛政の改革:市場主義から統制経済へ
(6)江戸幕府を追い詰めた2度の天候不順 …245
1815年のタンボラ火山噴火の影響は軽微/7年続いた天保の飢饉/飢饉対策は機能したか/慶応二年の飢饉と明治維新

エピローグ

(1)気候変動に立ち向かう鍵は何か…255
技術の発達による克服/統治の安定と的確な対策/市場経済:気候変    動の影響を増幅する新たな要因
(2)明治凶作群と昭和凶作群 …261
明治時代以降の2度の大凶作/農業生産性の向上をもたらした品種改良/   戦後の凶作と食生活の変化/長期予報の技術的発展
(3)おわりに…272
気候変動の行方/「日の下に新しきものなし」

参考文献 294
人名・事項索引 305
地球はおよそ10万年サイクルで氷河期と間氷期を繰り返しています。
これは太陽を回る地球のわずかなズレ地球の公転軌道の離心率の周期的変化であるミランコビッチ・サイクル(Milankovitch cycle)に関係しているらしいとのことです。最後の氷河期は約7万年前に始まり約1万年前に終わり、日本は最終氷期末16500年前旧石器時代に別れを告げ、土器を作る文明縄文時代が世界に先駆け始まった。

近年の古気候学の研究から、太陽活動は数百年単位で活発化し、あるいは低下して地球の気候は数百年単位で変動することがわかってきました。また巨大火山噴火による「火山の冬」の到来で、火山噴火も地球規模で気候に影響を及ぼしてきたこともわかってきました。そしてその度に人類が築き上げた文明は興亡を繰り返してきたのです。
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p14-16
 過去1000年間での太陽活動が低下した時期について、それぞれ天文学者の名前がつけられています。
 ○オールト極小期:8世紀に始まる太陽活動が活発化した時代の後、1040年頃から1080年頃までの40年間にかけての太陽活動の小康期にあたる。この後、中世温暖期とよばれる温暖な時代の最盛期を迎える。
○ウォルフ極小期:1280年頃~1350年頃までの70年間の太陽活動の低下期。中世温暖期から小氷期という相対的に氷冷な時代への移行期に起きた。
○シュペーラー極小期:1420年頃から1530年頃にかけての110年間の太陽活動低下期で、小氷期に入ってからの最初のもの。
○マウンダー極小期:1645年から1715年までの70年間で、太陽表面から黒点がほとんど消えた。小氷期の中でもっとも太陽活動が低下しか期間とされる。
○ダルトン極小期:1790年から1820年の30年間。小氷期で最後の太陽活動低下期とされる。ただし、その低下幅は小さい。

巨大火山噴火による「火山の冬」の到来
火山噴火も地球規模で気候に影響を及ぼしてきた。火山噴火で排出された硫酸は大気中の水と化合し、硫酸エアロゾルとして成層圏まで拡散する。この火山性の硫酸エアロゾルは、太陽放射を人気圏外に反射することで地表に届くのを抑える。火山噴火による日傘効果とよばれ、地球全体に低温傾向を起こす要因となる。1991年のフィリピンールソン島のピナトゥボ火山の噴火は翌年の全球平均気温を約0.5℃下げたと観測されている。
巨人火山の噴火とその規模について、南極やグリーンランドの氷床コアに残された硫酸化合物の含有量等から推定が可能だ。過去1000年間において、地球規模で気候に影響を与えたとみられる巨大火山の噴火として以下のものがある。
○1000年頃(±40年)、中国・北朝鮮国境の白頭山
1258年頃の謎の噴火
○1452年頃、南水平洋シェパード諸島のクワエ火山
○1600年、ペルーのワイナプチナ火山
○17世紀後半、世界各地での火山噴火の頻発
○1783年、アイスランドのラキ火山
○1815年、インドネシア・スンバワ島のタンボラ火山
○1836年、中米ニカラグアのコセグイナ火山
○1883年、インドネシアのクラカタウ火山
○1991年、フィリピンールソン島のピナトゥボ火山
北朝鮮の白頭山、20年以内に噴火する確率99%と日本の研究者
富士山も怖いが、 白頭山の噴火の方が地球規模での火山の冬をもたらす可能性がある。

p18-19
地球規模の気候変動は日本列島にも影響を及ぼしてきた

このように太陽活動の強弱と火山噴火は地球規模で気候の温暖化・寒冷化をもたらす大きな要因であった。この2つの要因による気候変動と日本の気候は無縁ではない。地球規模の気候変動は日本付近の気圧配置を変え、夏季の水牛洋高気圧の外縁を時計周りに流れる南西モンスーンの勢力に変化を与え、冬季の寒冷なシベリア気団の動向に影響を及ぼしてきた。また、北半球を一周する偏西風が大きく蛇行すると寒冷低気圧が日本列島を覆って異常低温をもたらし、あるいはオホーツク海からの北東風による冷たい寒気が東日本の太平洋沿岸を襲うこともある。
そして、気候変動は天候不順や異常気象をもたらす。日本列島においても、温暖な時代に干ばつの到来で凶作となる一方、寒冷化すると冷夏・長雨によって飢饉に見舞われることになる。天候不順は疫病を大流行させ、社会不安や戦乱の要因ともなった。




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『偽善エネルギー 武田邦彦著
(幻冬舎新書)』を読む
武田邦彦氏略歴
一九四三年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。工学博士。専攻は資源材料工学。名古屋大学大学院教授を経て、現在、中部大学総合工学研究所教授。多摩美術大学非常勤講師を兼任。名古屋市経営アドバイザー、内閣府原子カ委員会および安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審則会専門委員。著書に『環境問題はなぜウソがまかり通るのか1,2,3」(洋泉社)、『偽善エコロジー』(幻冬舎新書)、『大麻ヒステリー』(光文社新書)などがある。『エコロジー幻想』(青春出版社)の一節は、高等学校の国語教科書『新編現代文』(第一学習社)に収録されている。
 
 
目から鱗が落ちまくり、視力が24.0ぐらいになった「偽善エコロジー」同様非常に面白い本であった。
【裏表紙より】
日本人がどんなに節約しても、世界各国の大量消費は止まらず、石油は枯渇する。石油頼みのあらゆる分野工業、農業、漁業、医薬品は人打撃を受けること必至。だが今、将来に備えてやるべきは省エネではない。代替資源を探し、技術革新をすることだ。
では何が次世代エネルギーになるのか? 太陽電池や風力か? 安全性が疑問視される原子力か? 政治と利権、各国のエゴで操作さ れた嘘の情報を看破し、資源なき日本の行く末を模索する
チェルノブイリ原発は原爆製造用の原発で、日本が採用している軽水炉とは根本的に違う。マスコミはそんな基本的な情報を分り易く伝えていない!
 
日本の原発「軽水炉」は安全である
p53~55
では日本のような「安全第この国で使われている原発はどうかといえば、安心していいでしょう。欠陥原発などはもちろんなく、当然、きちんとしたものになっています。

原発は、爆発しそうになると、温度が上がってきます。普通は棒を入れますが、入らないときには反応が進んで温度が上がります。そのときに、「原子炉が自分自身で爆発を止める」と いう優れものがあります。一つだけ、その炉の名前を覚えておきましょう。それを「軽水炉」といいます。あるとき、普通の水道水や川の水と同じ水一軽水)を使えぱ、爆発しそうになっ たら水が自動的に反応を止めるということに気がついたのです。

原子炉を水に浸しておくと、爆発が少し起こると温度が上がり、温度が上がると爆発を続ける中性子を吸収して自動的に鎮火します。そのとき、少しの放射線は出ますし、運転は異常になりますが、それでも原子炉は爆発しません。

つまり、異常が起こると、原発の運転には問題が起こりますが、原発の外にはまったく事故の影響はないということです。普通の水が、実は原発の自動安全装置だったのです。

日本の原発はすべてこのタイプです。ですから、日本では50年近くも原発を運転しているのに、小火(ボヤ)とか、人が階段から滑って落ちてケガをしたということが新聞に載ることはあっても、爆発を起こしたことはありません。日本の原発で、人が死んだことがないというのは、エネルギー産業としては実は驚くべきことです。
(略)
よく、原発の運転に失敗すると、「メルトダウン」、つまり真っ赤に原子炉が燃え上がり、コンクリートが融け、そのままズルズルと地球に埋まっていき、ついには、地球の反対側まで沈んでいって、その間に大惨事が起こる……などといった話があります。しかしこんなものはSF物語で、現実とはかけ離れています。
 
真面目に理解しなけれぱならない原発の話に、人の恐怖をあおる作り話を持ち込んではいけません。思想や表現は自由ですが、事実を判断する際に、ウソを基にしては何も進みません。

実は「安全なはずの原子炉」でも、かつて一度だけ事故がありました。古い話ですから若い人は知らないと思いますが、一九七九年のアメリカのスリーマイル島にある発電所で事故があり、放射線が少し漏れました。この事故は、日本のように原子炉の運転をしっかり監視して運転していたのではなく、いいかげんに運転していたことから起こりました。微量の放射性物質が、原発の外に出ましたが、住民や環境への影響はありませんでした。

この事故から歴史の教えるところを偏見なく素直に学べば、「原発の安全性は完壁だけれど、若干のことは起こる。しかし環境や人体には影響がない」ということになります。
よく、「スリーマイルのようなことが起こったから原発は危ない」と言われますが、それは正確ではありません。「スリーマイルのようにひどいことが起こっても、環境にはまったく影響がなかった」というのが正しいのです。

反対する人の不安な気持ちはわかりますが、事実を歪曲してはいけません。
しかし、地震に対しては脆弱であることも認識しなくてはならないとのことです。
 
「太陽電池は無限の光を値うから環境にいい」というトリック
p74~77
ところで、計算上はこのようになりますが、「現在の太陽電池は実用化できるか」と考え直すと、これははっきり実現不可能と言えます。なぜ無理なのかと言えば、「太陽電池は、税金で補助すると売れるけれど、補助が止まると売れない」という現実が、太陽電池が有用でないことをはっきり証明しているからです。そのことを簡単にまとめます。

まず、「太陽電池は、タダで無限な太陽の光を使うから環境にいい」という話を聞きますが、これはそもそもの言い方が問違っています。「装置がなくても、光を電気に換えることができれば」という前提が抜けているのです。確かに、太陽の光はタダで無限ですが、光だけなら今でもあります。太古の昔から太陽は光っているのですから、それは当然なのですが、問題は、「電気に換えることができるかどうか」であって、「タダで無隈無限」ということは、すでに実施済みです。

太陽の光を電気に換えるためには、シリコンの変換素子、そこからのリード線、蓄電池、直流を交流に換える装置など、様々な装備が必要です。そんなこともあって、現在のところは、「太陽電池で作る電気で、次の太陽電池の装置を作ることができない」という性能にとどまっています。どういうことかというと、ある太陽電池が、寿命がくるまでに作ることができる電気の量は決まっています。そして今は、石油があるので、石油を使ってシリコンや変圧器などを作れば問題ありませんが、石油がなくなれば、太陽電池で生み出した電気ですべてを作らなければなりません。現段階ではそれが無理だということです。

つまり、総合収支がマイナスなのですから、太陽電池は「エネルギー発生装置」ではなく、今は「エネルギー消耗装置」と一言えるのです。
このように言うと、自然エネルギー派から次のような反論を受けます。
「政府の計算によると、太陽電池を作るために使う電気は、2年ほどで取り返すことができる」というものです。政府の御用研究所の報告書を見てみますと、確かに「太陽電池を組み立てるのに使った電気を2年で回収できる」と書いてあります。2年なら立派なものです。その太陽電池を20年使うとすると、残りの18年は純粋に電気を起こしているわけですから、それが本当なら万々歳です。

それならなぜ、そんなに性能がいいのに、税金を出したり、将来太陽電池を設置する家が増えるとコストがかさむので、どの家庭の電気代も上がる、などという話が聞こえてくるのでしょうか。実はその計算には何重ものトリックがあるのです。

第一のトリックは、「太陽電池を組み立てるときの電気だけを計算する」ということです。
「シリコンや部材として使う材料を製造するときの電気」はここに含まれていません。

そして第二のトリックは、「電気だけの収支を取っていて、使用する石油や、材料を作るときや輸送するときのエネルギーは計算していない」ことにあります。
風力は少しは役に立ちそうだが、狭い日本では環境破壊になる場合がある。風力水力は日本の電力のほんの数%を担うのが精一杯、バイオも1%程度、地熱潮力は魅力的だがまだ原理的に難しい課題がある。
 
事実に基づかない温暖化間題
イメージ先行の温暖化報道を再整理
p130~135
さて、日本の将来をエネルギーという点から考えるには、地球温暖化問題との関係も整理しておかなければなりません。しかし、考える前に難しい問題があります。それは、エネルギー全体の話と同じように、情報が錯綜していて、「何が本当か」がわからない状態だからです。

【地球温暖化についてのIPCCなどの報告とNHKの報道比較】

●南極は温暖化しているか
NHK一南極は温暖化している
IPCC一南極の気温は変わっていない
日本人の多くが「日本が温暖化しているから、南極も温暖化しているに違いない」と錯覚
していますが、南極の気温の変化がないのは、IPCCもNASA(アメリカ航空宇宙局)も認めています。

●南極の氷は減っているか
NHK一減つている
IPCC一変わっていない
日本人の多くが「南極の氷は融けている」という報道を信用していますが、南極の気温が変わっていないので、氷も同じです。気温の変化がないのに、氷の量が大きく変わったら、その方が大変です。
 
●将来、南極が温暖化すると氷は増えるか、減るか
NHK一減る
IPCC一増える
温暖化すると南極大陸の周囲の海から蒸発する水分が多くなり、蒸発した量は必ず全部地上に落ちるため、雪が増えて氷は増えるとIPCCは報告しています。

 
●北極の氷が融けると海水面が上がるか
NHK一上がる
IPCC一変わらない
北極の氷のほとんどは北極海の海に浮いた氷で、アルキメデスの原理により、融けても融けなくても海水面には影響がありません。

●現在、北極の氷は減っているか
NHK一歴史的にも記録的にも減っている
IPCC一1978年からの短期間ではやや減っている
IARCとは、アメリカの国際北極圏研究センターで国際的な標準になっています。北極の氷はわずかに減っているが変動幅の中、と解釈されています。

●海水面は上がっているか
NHK一すでに海面が1m50c㎜ほど上昇している
IPCC一これまで7㎝上昇、100年後に40㎝程度上昇
ツバル気象庁一15㎝下がっている
ツバルは、第二次世界大戦のときにアメリカ軍が作った飛行場が崩れて浸水していて、海水面が上がって浸水しているのではありません。もともと、温暖化しても、北極も南極の氷も海水面には関係がないので、広い太平洋や大西洋の海水面を上げるだけの水源は、地球上にはありません。熱膨張などで少し上がるだけです。

温暖化については、北極と南極の氷のことだけでも、これほど事実と違うことが報道されています。多くの日本人は、IPCCの報告(日本語訳あり)もあまり読んでいないし、まして英語で書かれたIARCの報告書など読まないので、NHKの報道を信じて、あらぬ方向に進んでいることがわかります。

●気温の上昇の予測
NHK一100年後に世界の気温は「最悪」6・4℃上がる
IPCC一100年後に「平均的に」2・7℃上がる
世界の主要放送は、平均値か、あるいは1・4℃58℃という幅で報道しましたが、NHKは最悪値だけを報道したため、日本人の多くが、100年でものすごく温度が上がると錯覚しました。
 NHKの報道は、あまりに酷い。最近インターネットが普及するようになったとはいえ、英文のIARCの報告書を一般人が読む機会は少ない。武田教授のような専門家が啓蒙することにより、気候環境問題に関心を持つ一般の日本人が注意を払って読むようになると思います。そうすれば、このような報道が少なくなることでしょう。
 
この一覧表は、いかに我々が情報を操作されてきたか気づかされるとともに、与えられた情報に対しても、吟味する癖を我々は持たねばならないことを示しております。皆さんもネット情報や統計の数字というものは一旦は疑う癖を持つべきだと私は思います。
 
この「偽善エネルギー」はエネルギー問題に興味がある方にはお勧めの一冊です。
 
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http://www.uniqlo.jp/uniqlock/swf/blog_small.swf?user_id=Bo4uxIuSX6BfwXZC
『”温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるか?”杉浦俊彦著(技術評論社)』を読む
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p32日本と世界の農業、食料は今どうなっているのか?
世界の食料需給は逼迫する方向に向かっています。その主な原因として、①世界人口の増加、②新興国の台頭、③バイオ燃料の需要拡大、④温暖化や水不足による供給の不安定化があります。

世界の人口は、現在の約66億人から2050年には92億人まで増加すると予測されています。世界の人口の4割を占める中国とインドでは、所得の向上により、飼料として穀物を大量に消費する畜産物などの需要が大きく拡大しています。さらに、トウモロコシやサトウキビを原料とするバイオ燃料の生産が、アメリカやブラジルを中心に急速に拡大しています。

世界の耕地面積が横ばいの中で、食料の需要増を技術の進歩等による農作物の単収の増加でカバーしてきましたが、食料の供給側にも温暖化にともなう異常気象や水不足など中長期的な不安定要因が存在しています。将来的には穀物価格の上昇が見込まれる一方、価格急騰時には農産物輸出国が禁輸を行う可能性もあります。

主要先進国の中で見ると、日本の食料自給率は最低の水準にあり、人口が1億人以上の国(11カ国)の中でも最下位です。日本の農産物輸入額は増加を続け、5兆5000億円に達し、世界最大の農産物純輸入国となっています。日本が輸入する主な農産物の生産に必要な農地面積は、日本の耕地面積の2.7倍にも相当します。

食品廃棄物が大量に発生する一方で、国内の農家戸数や耕地面積は減少を続けており、日本の耕作放棄地面積は埼玉県の県面積に匹敵するまでに拡大しています。日本の食料の消費と生産の現状は、世界の食料生産に過度に負荷をかけており、これが農地確保のための森林破壊等につながれば、地球環境にも大きな負荷をかけることになってしまいます。
日本の耕作放棄地面積は埼玉県の県面積に匹敵するまでに拡大していることと、食品廃棄物が大量に発生していることが、日本が世界に対し恥ずべきことである。鳩山が、外交デビューで温室化がス25%削減などとかっこ良く大風呂敷を広げる前に、世界に対しこの実態を自己超克し、世界に対し公約すべきであった。鳩山は私と同じくまったく軽率な発言が多い人物である。

p33日本では拒まれている遺伝子組換え作物
遺伝子組換え技術は・ある生物から目的とする有用な遺伝子だけを取り出し・それを改艮しようとする生物に導入する技術です。従来の交配育種と比べて・その有用な性質を付加する効率は画期的に高まります。また・交配育種では交雑できない生物の遺伝子を導入することもできます。

こうして作り出した遺伝子組換え作物は、食料需要の増大を背景に生産が拡大しています。海外での遺伝子組換え作物の商業栽培面積は増加の一途をたどり・大豆・トウモロコシを中心に2006年には1億ヘクタールを超え・穀物では世界の作付け面積の15%を占めている状況です。非組換え作物に対する需要が高い日本では、今後、その安定的な確保が困難となる可能性が指摘されてし、ます。現在のところ、主食用の小麦や米については、ほとんどが非遺伝子組換え作物で、遺伝子組換え農作物は、主に製油用の大豆や飼料、バイオ燃料用のトウモロコシ、工業用の綿花などとして利用されています。
環境問題運動家のプロ市民達によく遺伝子組換え作物反対を叫ぶ馬鹿がいる。原子力発電所反対運動と同じくまったく短慮なプロ市民達である。遺伝子組換え作物を反対すれば、食料問題が悪化し、日本はまだよいが、そのしわ寄せの影響を最も受けるのは、発展途上国の最下流の層の薄幸な子供達である。

「遺伝子組換え作物反対」を叫ぶプロの市民運動化の人達はもしかしたら人口問題に敏感で、貧しい民族は滅びるべきだという、人類浄化を考えるナチズムに通じる人達なのかもしれない。それならば辻褄が合う。

p161~162温暖化で変わる日本の農業
水稲は、夏季に高温・多雨となる日本の気候によく適合した作物です。播種された後は、発芽、分げつ、幼穂分化、出穂、開花、登熟を経て収穫されます。

水稲の単収は、現在、東北や北陸地方を中心とした北日本が多くなっていますが、潜在的な米の収量としては将来、北海道が高くなり、それ以外の地域は低下すると推定されています。

果樹は、落葉果樹、比較的暖かいところで栽培する常緑果樹、沖縄などで栽培する熱帯果樹に分類されますが、それぞれの樹種で適地があるため、一他の作物と比べて生産量の地域による偏りが大きくなります。

果樹では、高温障害が発生しない、あるいは発生しても低頻度、小規模にとどまるかどうかや、休眠期の低温要求性で栽培の南限が決まります。このまま何もしなければ、少なくとも今世紀後半には栽培適地が北上し、各産地で大きな影響を受ける可能性があります。

日本で利用されている野菜のうち、比較的寒さに強い葉菜類や根菜類は、播種期や品種の組み合わせ、寒冷地や高冷地の利用などにより露地栽培で周年出荷を行っています。比較的寒さに弱い果菜類は、施設栽培も組み合わせて周年出荷を行っています。

降水量の多い日本は必ずしも麦類の栽培適地とはいえず、しばしば湿害を受け、とくに収穫期と梅雨期が重なりやすいために、病害や穂発芽などによる品質、収量の低下が発生しやすくなっています。大豆も多雨による湿害を受けると、出芽不良による減収に見舞われ、また根が十分に生長せず、その後に干ばつ害を受けやすくなります。

常緑樹の茶は寒さに弱く、関東、北陸以南で主に生産されていますが、温暖化が進行すると、経済栽培可能な地域が北上し、東北地方全域に広がるものと推定されています。

乳牛のほとんどを占めるホルスタイン種は暑さに弱く・飼育の適温は1O~20℃、肉牛は比較的高温に耐え、適温は10~25℃とされています。ブロイラーや豚の夏季の生産性は将来、暖地を中心に大きく低下することが推定されています。

牧草は耐冬性に優れた寒地型牧草と、耐暑性や耐乾性に優れた暖地型牧草があり・将来は寒地型牧草の適地は北上します。一方、寒地型牧草の夏枯れ地帯のほとんどが暖地型牧草への転換が可能になり、100年後には日本の牧草の収量は増加すると推定されています。
p209~210温暖化克服に向けた取り組み
温暖化の影響を防ぐ温暖化適応策には主に2つの方向があり、1つは、作物や家畜が高温などにさらされないように回避すること、もう1つは、高温に遭遇しても悪影響が現れないように耐性を高めることです。
高温回避のためには、①作期の移動、②作物・家畜の体温を下げる方法があり、一方、高温耐性の向上には、③管理技術によるもの、④品種によるものがあります。

①作期の移動による高温の影響回避としては、水稲の白未熟粒、胴割れ粒、高温不稔を減少させるための移植期の晩期化、野莱の収穫期前進や抽だいなどを避けるための播種期の適正化、麦類の凍霜害対策としての播種期の晩期化、果樹ではブドウなどの加温栽培による着色時期の早期化などの方法があります。

②体温を下げる方法としては、水稲では用水のかけ流し、果樹では表層摘果や樹冠上部摘果により日当たりのよい果実を除去するなどがあります。傾斜地の果樹や高地の野莱では、より標高の高い場所で栽培する事例があります。施設野菜や家畜生産では、換気と遮光の工夫、細霧冷房など水の気化冷却が行われています。

③高温耐性を高める栽培法としては、水稲の白未熟粒対策として生育後半の窒素不足や分げつ過剰を防ぐ管理、果樹の果実着色を促すための反射マルチ設置や環状剥皮などが行われています。果樹、茶、麦類の凍霜害対策としては、防霜ファン設置および麦踏みなどが有効です。

④高温耐性が高い品種として「にこまる」など白未熟粒が混入しにくい水稲品種があります。果樹では、リンゴの「ふじ」などでオリジナル品種より着色しやすい、着色系統と呼ばれる枝変わり品種が活用されています。リンゴの「秋映」やカンキッの「べにばえ」など着色のよい品種、「石地」など浮皮が発生しにくいウンシュウミカン品種があり、白発休眠覚醒のための低温要求性が短い品種の開発も行われています。野菜では高温でも結実率が高い単為結果性のナス、小麦では赤かび病に対する抵抗性が強い「トワイズミ」、茎立ちが遅いので凍霜害にあいにくい「イワイノダイチ」などが開発されています。

一方、農業からの温室効果ガス排出削減に向けて施設栽培でのヒートポンプや循環扇などの設置、省エネタイプの農業機械の使用、牛からのメタン放出を減らす給餌や第1胃刺激用具の使用などの取り組みがあります。

化石燃料代替としてより積極的に温室効果ガス排出を削減するために・家畜排せつ物、イネわら、果樹のせん定枝など農作物の非食用部分がバイオマス資源として利用でき、サトウキビ、テンサイ、ナタネなどがバイオ燃料用資源作物として利用できます。また、堆肥の投入などにより農地土壌に炭素を貯留する技術が注目されています。
日本においては、温暖化対策の研究は現場の努力でいるようです。私のような門外漢でも、この本を読み地道な努力が積み重ねられていることに心強く思いました。

しかし、発展途上国やBRICs諸国では、温暖化対策は進んでいるのだろうか?まったく不安である。
この記事の前の記事[太陽活動の低下は温暖化ではなく寒冷化の前兆か?CO2削減反対 / http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/29811295.html]にもあるように今後太陽活動の低下とCO2増加による温暖化が
絶妙なバランスで予定調和していかないものであろうか?
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太陽黒点がやっと出現:異例の「太陽活動低下」は今後どうなる?【WIRED VISION】2009年9月28日
http://wiredvision.jp/news/200909/2009092823.html
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1年以上ぶりに、太陽の表面に2つの黒点が姿を見せた。予想を超えた太陽の静寂も、これで終わりになるかも知れない。冒頭の写真は、現在観測されている黒点のひとつ『AR 1026』のものだ。太陽を撮影している写真家のTrevor Little氏からWired.comに届いた。

太陽フレアは通常、約11年周期で活動が増減している。黒点活動の勢いは2008年中に増すと考えられていたが、実際はそうならなかった。そして2009年になっても活動度は上がっていない。太陽黒点が観測されない無黒点日が、2009年に入っても約8割を占めている。

このような太陽活動の少なさは、これまでの約100年間に見られなかったものだ。[2008年の無黒点日数は266日。1860年以降の過去150年の記録では、無黒点日が最も多かったのは1913年に記録された311日であり、2008年の記録は歴代4位に入る。2006年11月から2009年7月の無黒点日数の表はこちら]

太陽黒点の活動は、地球が太陽から受けとるエネルギーの総量と相関関係にあり、黒点活動が大きく変化すると地球の気候にも影響がある。そのため、黒点活動には気候変動の観点から特別な注目が集まっている。

今年5月などには大きな黒点が観測され、通常の状態へ戻る前兆ではと思われたものの、消失し黒点がない日々に戻った。今回観測された黒点活動も、活動が低下した期間の終わりを告げることにはならないかもしれない。

17世紀初頭にガリレオが初めて太陽黒点の科学的観測を行なって以来[観測記録自体は紀元前のギリシアや中国にも存在する]、人類は黒点をずっと数えてきた。[11年周期については、]1745年から現在まで28回のサイクルが記録され、それぞれの周期の長さには変化があることが観測されている。米航空宇宙局(NASA)で黒点観測の主任だったMichael Kaiser氏が、2009年に入って、今回のレベルも「通常の極限から外れてはいない」と語ったのはこのためだ。

(きちょうめんな人のために記しておくと、太陽の[磁場の]極性が入れ替わるため、専門的には、11年周期は実質的には22年ともいえる)。[約11年周期で増減する太陽黒点のサイクルは、古い磁場が一方の極から引き剥がされてもう一方の極まで達する周期に対応しており、1周期ごとに太陽磁場は反転する。11年周期をシュワーベ周期、2つの連続するシュワーベ周期のセットをヘール周期と呼ぶ]


[年輪年代学による14C蓄積量分析によって過去1万1400年間の太陽黒点数を分析した結果によると、過去70年間の太陽活動レベルは例外的に高く、同程度の規模での活動は8000年以上前に遡るとされる。また、太陽の磁気活動がこのように高レベルであるのは過去11400年間の10%前後に過ぎないという。

人間による科学的観測が始まって以降、何度か極小期が繰り返されており、例えば1645年から1715年にはマウンダー極小期と呼ばれる、太陽黒点数が著しく減少した期間があった。通常であれば約4万〜5万程度観測されるはずの黒点が約50を数えるだけになった期間であり、中世における小氷期中頃の寒冷期(日本語版記事)の原因のひとつとされる。

以下は太陽黒点の400年間の歴史。黒点の数をウォルフ黒点相対数の値で集計したもの。1790年から1820年はダルトン極小期、1645年から1715年はマウンダー極小期。
画像はWikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/太陽黒点
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[日本語版:ガリレオ-緒方 亮/合原弘子]
米陸軍の主任科学者:地球温暖化の原因は「太陽」【WIRED VISION】2008年6月 6日
http://wiredvision.jp/news/200806/2008060623.html
米陸軍が、気候変動は人間に起因するものではないという主張をかかげて、地球温暖化をめぐる論争に加わった。

米陸軍研究局のBruce West博士は、「地球表面の平均温度の変化に直接関係しているのは……短期的な太陽放射の統計的変動と、より長期的な太陽の活動周期だ」と主張している。

『地球温暖化:フィクションの真実』(Global Warming: Fact of Fiction [原文ママ])という題されたブロガー向けの懇談会の一環として、West博士を交えた電話会議が、陸軍の広報担当者によって催された。この会議のテーマは「地球温暖化の原因および地球温暖化が、一部の科学者やメディアがたびたび示唆している原因によって生じているのではないとも考えられる理由」というものだ。

陸軍研究局で数学および情報科学局の主任科学者を務めるWest博士は、『Physics Today』誌の2008年3月号に、「太陽の不安定な変動」が地球の複雑な生態系に関連していると書いている。こうした地球と太陽の関係性が、地球温度を上昇させる要因だというのだ。

West博士は、「太陽は、地球の平均気温上昇の原因の実に69%を占めている可能性がある」と指摘している(PDFファイル)。

こうしたWest博士の主張は、地球上に存在するほぼすべての主要科学機関と対立するものだ。『Science』誌のまとめによると、米国気象学会、米国地球物理学連合、米国科学振興協会の3団体すべてが、この数年の間に気温変動の原因は人類だとする証拠には妥当性があると結論付けた声明を出しているという。

また、国連の『気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)も同じ立場をとっている。IPCCは、地球温暖化への取り組みを評価され、前米副大統領のAl Gore氏とともに2007年のノーベル平和賞を受賞した政府間機構だ。

West博士も、IPCCなどの科学団体が「地球温暖化に対する太陽活動の変動の影響はごくわずかだと結論付けた」ことは認めている。そのうえで、これらの団体は太陽の影響に関するモデリングを十分に行なっておらず、そのため「地球温暖化に対する人為的影響」を「著しく過大評価した」と主張している。

最近になって、科学的にも政治的にも、気候変動がふたたび注目を集めはじめている。先日も米航空宇宙局(NASA)の監査官が報告書を公表し、NASAの広報局に所属する政治任用者たちが、「一般市民に公開する気候変動に関する科学情報に介入し、その内容に制限をつけ、歪め、周辺的なものになるようにした」[2004年から2006年の間、NASA広報局が、NASAの一部のプレスリリースを公開させないようにし、報道機関と研究者の接触も制限させていた]ことを認めた。

さらに米上院は6月2日(米国時間)、二酸化炭素排出量(人為的な地球温暖化の主要原因の1つと考えられている)を制限する法案の審議を開始した。

更新情報:陸軍の広報担当Lindy Dinklage氏が、ワイアードニュースのブログ『Danger Room』に対し、以下のように伝えてきた。「陸軍は地球温暖化について、特定の立場をとるものではない。West博士は陸軍の主任科学者であり、地球温暖化の原因について、代替となる理論の1つを示している。この研究は、陸軍に所属する科学者が世界中で実施している多数の研究の一部にすぎない」

陸軍の見解はわかった。だが、陸軍の広報局は、他に多数ある研究を選択せずこの研究だけをわざわざ選んで、広く知らしめようとしている。そして広報局は、この科学者の個人的な見解であるという説明なしに「陸軍の主任科学者」の研究結果を公表したのだから、これを陸軍公認の見解と考えるのは妥当だと私は思う。略」
[日本語版:ガリレオ-天野美保/長谷 睦]
太陽活動は11年ごとに減少し、ゼロに近くなるが、新しいサイクルが始まると黒点も急速に観測されるようになる。今年1月からサイクル24に入ったが、黒点が少ない時期が異例なほど長く続いていたという。「1カ月にわたって黒点がゼロ」という同じ現象が最後に確認されているのは1913年6月。過去1000年間においては、このような時期はマウンダー極小期など3回あったが、どれも小氷期と呼ばれる寒冷期にあたるという。なお、2005年に「太陽活動が今後急速に低下する」と予測した研究者がいたが、批判が多く論文は掲載されなかったという。

温暖化なのか寒冷化なのかではなく、二酸化炭素の増加は温暖化をもたらすが、太陽活動の低下は寒冷化をもたらす。太陽活動が低下し小氷期に突入するのなら、二酸化炭素は急に増やせないので今のうちから増やしておこうではないか!

CO2削減反対!

『「温暖化が進むと”農業””食料”はどうなるか?」杉浦俊彦著(技術評論社)』http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/29811416.htmlとあわせて記事にしようと思いましたが、5000字の制限にも引っかかりますおで、記事を一つとせず皆様ご自身でこの矛盾する問題をご判断下さい。
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