
木星の衛星「エウロパ」から水蒸気噴出、NASAが発表
【ロイター】2016年 09月 27日 09:58 JST
[26日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は26日、木星の衛星「エウロパ」の地表から水蒸気が噴出しているとみられると発表した。エウロパは氷で覆われた表面の下に海があるとされており、生命の存在を確認するきっかけになることが期待される。
NASAによると、ハッブル宇宙望遠鏡で、2014年にエウロパの表面から約200キロの高さまで水蒸気が噴出する様子が3回観測されたという。
エウロパの表面を覆う氷の厚さは分かっておらず、ドリルで穴を開け内部にあるとされる海の水を調べるのは困難な作業だが、表面から噴出する水分からなら比較的容易に生命が存在する可能性を確認できるかもしれない。
宇宙望遠鏡科学研究所の研究者、ウィリアムズ・スパークス氏は「実際に噴出しているなら、厚い氷に穴を開ける必要がなくなり、内部の海へのアクセスが容易になる可能性がある」と語った。


木星の衛星、水噴き出す 高さ200キロ、生物探しの手掛かりに
【産経ニュース】2016.9.27 10:32
米航空宇宙局(NASA)は26日、木星の衛星エウロパを覆う氷の表面から、水とみられるものが高さ200キロまで噴き出しているのをハッブル宇宙望遠鏡で観測したと発表した。液体の水がある環境は、生物が存在できる可能性があるとされ、生物探しの手掛かりになりそうだ。どうやら、太陽系に地球以外に大量の水(海)があるのは木星の衛星エウロパ、土星衛星エンケラドス 火星と木星の間にあるアストロイドベルトにある準惑星ケレスが可能性が高いとされている。下の表をクリックすると拡大します。
エウロパの表面にある厚さ数キロの氷の下には、深さ数十キロの海が広がっているとされる。観測を率いた米宇宙望遠鏡科学研究所のスパークス氏は「海から上昇してきたのだろう。氷を掘らなくても噴き出す水を採取できれば、有機物や生物の痕跡が見つけられるかもしれない」と話した。
他にも土星の衛星エンケラドスが水を噴出することで知られている。
エウロパの表面からの噴出は、2012年にもNASAの別のチームが観測。水かどうかは18年に打ち上げるジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡による観測で確定させる。
チームは14年1~4月に計3回、南極付近から細長い影が突き出しているのを発見した。影が吸収する光の特徴から水だと推定した。(共同)

木星のエウロパにも水柱を観測した。厚い氷の下には熱水噴出孔があり生命活動が生まれ小さな生態系が出来上がっている可能性はものすごく高いような気がします。勿論土星のエンドラケスにも生命が居る可能性は高いのではないか?
エンケラドスの地下海に熱水環境 【AstroArts】
地下に液体の海があるのでは、と注目されてきた土星の衛星エンケラドス。日独米の共同研究により、地球の生命を育んだのと似たような海底の熱水環境が現存しているらしいことが明らかになった。
【2015年3月12日 東京大学】
土星の衛星エンケラドスは直径500kmの氷天体で、表面のひび割れから間欠泉のように水が噴出するようす(プリューム)が探査機「カッシーニ」によって観測されている。30~40kmの厚さの氷の下には海があり、生命を育める環境にあるのではと注目を集めてきた。
カッシーニがとらえた、エンケラドスのプリューム(提供:NASA/JPL)
カッシーニのデータを分析した米独の研究チームが、エンケラドスからナノメートルサイズのシリカ粒子が放出されていることをつきとめた。関根康人さん(東京大学)と渋谷岳造さん(海洋研究開発機構)の日本チームは、これをふまえてエンケラドス内部の環境を再現する熱水反応実験を行い、ナノシリカ粒子が生成されるためには、地下の海の底で天体の岩石コア(核)と海水が90℃を超える高温で反応しているはずであることを示した。地球の海底の熱水噴出孔に似た環境が広範囲に存在するとみられる。
海底の熱水噴出孔は、地球で生命が誕生した場所として有力な候補だ。今回の成果は、生命を育みうる環境が地球以外にも現在の太陽系に存在することを初めて実証した画期的な発見となる。
エンケラドスの内部構造。地下の海の水が氷の層を通過して表面に噴き出している(提供:NASA/JPL)
そういえば、空気の薄い高山の頂上ではお湯が80度ぐらいで沸騰してしまう。
真空の宇宙空間では0度近くで沸騰してしまうはずだ・・・、水を真空状態に放置すると沸騰→凝固→昇華
少なくとも大気がほとんど存在しない宇宙空間では地表より外は氷となって噴き出している可能性が高い。

昨年エンドラケスの間欠泉に土星探査機カッシーニが突入した事実を私は認識していなかった。そして微量な大気の存在を確認した。大気の成分は水蒸気と見られている。火山か間欠泉などの大気の安定した供給源があるものとみられる。しかしエンケラドゥスは重力が小さく、大気はすぐに宇宙に逃げてしまうことを発見した。
土星探査機カッシーニ、エンケラドスの間欠泉に突入
上空約50キロを通過し内部海のサンプル採取へ
【ナショナルジオグラフフィック】2015.10.29

NASAは10月28日、土星探査機カッシーニが土星の衛星エンケラドスの南極上空およそ49キロの接近通過(フライバイ)に成功したと発表した。数日中にデータを地球に送る予定。
今回のミッションは、エンケラドスの南極付近から噴出する「プルーム」と呼ばれる巨大な間欠泉の中を探査機が通過し、そのサンプルを採取すること。プルームが高さ数千キロにも達するのは、この衛星表面の裂け目から少なくとも101個の間欠泉が水蒸気と氷を噴き上げているためだ。
26日に開かれたNASAの記者会見で、カッシーニ計画の科学者カート・ニーバー氏は、「エンケラドスは海があるというだけではなく、これまで観測してきたように、生命が生きられる環境が整っている可能性があります。我々は地球以外の海から、これまでで最良のサンプルを採取するでしょう」と述べていた。
エンケラドスのプルーム通過はこれまでにも行われてきたが、今回のような低空での観測は初めて。エンケラドスの上空わずか49キロの高さをかすめるカッシーニは、過去には得られなかった重い粒子を採取し、そこから新たな有機物質が見つかる可能性がある。
カッシーニは時速約3万600キロという速さで飛行しているため、今回のフライバイはわずか数十秒で終了。だが、地球に送られてくるデータはその後数週間かけて分析され、多くの示唆を与えてくれるだろう。(参考記事:「生命は地球の外にも存在するのか?」)
このような世界がエウロパの地底で広がってたら・・・ロマンが高まります。

準惑星ケレスに謎の白い点 NASAも困惑(画像)
【The Huffington Post】2015年02月26日 18時03分 JST
火星と木星の間にある準惑星「ケレス」に、正体不明の白い点が見つかり、アメリカ航空宇宙局(NASA)の天文学者を困惑させている。
NASAは2月25日、ケレスの最新写真を公開。ケレスに接近中の探査機ドーンが19日、約4万6000kmの距離から撮影したものだが、ケレスの表面に白い点が2つ、くっきりと写っていた。
ドーンがケレスに接近した1月末以降、ケレスの表面には複数の白い点が見え始めたが、その正体をめぐって、専門家の間で「凍った湖」「クレーター」「山」などと意見が割れている。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で「ドーン」のプロジェクトを担当している主任研究員クリス・ラッセルさんは「ケレスの光る点は、同じクレーター内の盆地上に少し暗いもう一つの点を伴っています。これは火山のような物に由来する可能性がありますが、もっと解像度の高い写真が撮影されるのを待つ必要があります」と話している。
ドーンは3月6日にケレスの周囲を回る軌道に入る予定だ。

白い点は光を反射する氷柱のようなもので、自ら光を放っているわけではなさそうだ。
人工的な都市だったら・・・違うようである。