重力もダークマターも存在しないヴァーリンデの重力仮説(エントロピック重力理論) 2016/12/24(土) 午後 11:59
この宇宙を解く鍵はエントロピック重力理論もさることながら、量子論と意識と脳、量子脳理論とも言われる分野が関係してくるかもしれない。常識の世界が崩れ、オカルトと蔑んでいた死後の世界とか心霊や魂が量子論と脳科学が絡み始めているのである。「脳内の構造を担っている「微小器官:マイクロチューブル」に「量子コンピューター」と同様の性質が確認されている。」というもの。
人の意識について革新的な研究を進めている米国の麻酔医医学博士である「スチュアートハメロフ博士」はある日驚くべき事実を発見します。
大動脈が止まり、血液が流れていない患者のモニターをチェックしたところ、脳のニューロンが爆発的に活動している現象を確認した。
細胞内に存在するマイクロチューブルに対して、なんらかの計算機能を担っているのではないか、と興味を持つようになった。そして彼は意識の問題をとくカギが、脳の細胞内での分子レベルまたは超分子レベルでのマイクロチューブルの振る舞いの理解によってもたらされるのではないか、と思うようになる。さらに進み、脳の処理システムは、内部に限定、完結されるものではないという仮説にたどりついたのである。.この彼によって取得されたデータは、既存の学説を根底から覆す可能性を秘めています。
もし、これが脳機能における「外部とのリンク」を示す根拠だと仮定するならば、
数多く報告されている、臨死体験、あの世における出来事を裏付ける根拠にもなり得、今までオカルトとされていた分野は、サイエンスに枠に組み込まれる可能性が出てきた。
2010/4/18(日) 午後 6:02
シュレーディンガーの猫
説明はいろいろとあるのだが、「何が謎か」と素人のは解りにくいし、今すぐ観測結果を確認しようがしまいが、「実験装置から出さなければ猫はいずれ死ぬんじゃないか」とかわたしは思ってしまう。そう思って箱を開けた時猫は死んでいる。猫は生きていると思って箱を開けると猫が生きている。そう書き出すとDdogは量子論を理解していないと思うかもしれませんが、量子論の理解がすすむみ量子脳理論が解明されていくに従い「生命と意識が宇宙の本質を理解するための鍵」と言う興味深い説が出ています。
【量子論】パラレルワールドに干渉する方法が判明! この世界を変える「観察行為」と最新理論「相互干渉多世界」 【TOKANA】2016.12.12
進むべき道を決断して、実行に移したその瞬間、ほかの可能性はすべて捨て去られてしまう。しかし「あの時、別の選択をした自分」が生きている世界、それこそがパラレルワールドだ。文字通り天下分け目の決断を下してしまった以上、現実世界とパラレルワールドは今生の別れを遂げることになるはずだ。しかし、驚くことに最新の研究では、現実世界とパラレルワールドは完全に相容れないものではなく、わずかながらもお互いに影響を及ぼし合っているというのだ。超能力を解き明かす最新「量子脳仮説」 MUTube 2015年7月号 #5
■「パラレルワールドは存在し、相互に影響し合っている」
進学や就職、あるいは結婚など、多くの人が人生のどこかのタイミングで“究極の選択”を行なった体験を持っていると思うが、「もしもあの時に別の選択をしていたら、今どうなっていたのか?」という思いが脳裏をよぎることはないだろうか。つまり、パラレルワールドにいる“違う自分”が今、どんな風に過ごしているのか(生きていれば)という想像だ。
このアイディアは、クリエイティブな発想の源でもあり、ご存知のように数々のSFやファンタジーの題材になっている。いわゆる「歴史改変SF」や、今年の大ヒットアニメ映画「君の名は。」をはじめ、パラレルワールドが存在することを前提とした世界観のもとで制作された作品は枚挙に暇がない。
パラレルワールドの概念は1957年、当時プリンストン大学の大学院生であったヒュー・エヴェレットが提唱した「多世界解釈(Many Worlds Interpretation)」が起源だといわれている。しかしながら、これはあくまでも“解釈”であり、パラレルワールドがあると考えたほうが、この世の森羅万象を説明しやすいということである。この現実にいる限りパラレルワールドの存在を証明することもできなければ、たとえパラレルワールドが存在するにせよ、そもそもこの世とは一切関係のない“完全なる別世界”としている。
しかし2014年、豪・グリフィス大学と米・カリフォルニア大学の合同研究チームが学術誌「Physical Review X」で発表した研究は、「パラレルワールドは存在し、しかも相互に影響し合っている」ことを主張しているのだ。わずかではあるにせよ、この世とパラレルワールドのどこかに接点があり、相互に交流があるというのである。パラレルワールドが存在するばかりでなく、この現実とどこかで“繋がっている”とすれば驚くばかりだが……。
パラレルワールドは重なり合っている?
合同研究チームのハワード・ワイズマン教授とマイケル・ホール博士は、新たなコンセプトである「相互干渉多世界(Many Interacting Worlds)」を打ち出している。では多世界解釈と、この相互干渉多世界はどこが違うのか?
新たな概念である相互干渉多世界は量子論に基づいており、多世界解釈とは異なり、「パラレルワールドはこの世と同じ時空に存在している」と考える。つまり現実世界とパラレルワールドは、まるで肩を並べあうように、すぐ隣に存在しているということだ。正確に言えば隣ですらなく、実はまったく同じ時空に同時に存在しているのだ。複数の世界が同じ場所に同時に存在することなど、あり得るのだろうか?
それを説明するのが、量子論で有名な「シュレーディンガーの猫」という思考実験で説明される「量子的重ね合わせ(Quantum superposition)」状態だ。猛毒である青酸ガスがいつ発生するかわからない箱の中に入れられた不幸な(!?)猫、それが「シュレーディンガーの猫」である。一定の時間が経過した後、箱の中の猫は生きているのか死んでいるのかわからないが、人間が実際に箱を開けて確かめてみれば、その生死が判明する。このプロセスを逆の観点から説明すれば、誰かが箱を開けてみるまでは、この猫は生きてもいるし死んでもいるという生死が共存した状態になっており、この状態こそが「量子的重ね合わせ」なのである。
そして、この現実の世界とパラレルワールドが同じ時空にあり「量子的重ね合わせ」の状態で存在していることを研究チームは指摘しているのである。では、仮に同じ時空に複数の世界が存在していたとして、どうして相互に干渉し合っていると断言できるのか?
■“観察者”がカギを握る
その説明のカギを握るのは、「シュレーディンガーの猫」が入った箱を開ける“観察者”の存在だ。
量子論において“観察者”の存在感はきわめて大きい。有名な「2重スリット実験」では、2本のスリット(細長い穴)のある板を遮蔽物にして、壁に向かって電子を放つ実験が行なわれたのだが、どういうわけか波動のような動き見せ、壁に縞模様を作ることが確認された。電子とは、いわば野球のポールのような粒子であり、スリットをくぐり抜けた電子だけが壁に衝突すれば、2本のスリットの形を浮かび上がらせることが想定される。ところが、実験ではなぜか、波動の動きの特徴である縞模様を壁に現出させたのである。
しかし、ここからが不思議な話で、同じ「2重スリット実験」を“観察者”をそばに置いて行なってみると、それまでの波動の動きを見せなくなり、スリットのシルエットを浮かびあがらせる2本の縦線が壁に描かれたのだ。つまり、観察されることで電子はその“振る舞い”を変えたのである。
ということは、もしも不意に「別の自分」のことが気になった時には、ひょっとするとパラレルワールドの自分がこちらを“観察”しようとしているのかもしれず、また逆に、むしろ積極的に「別の自分」を想像することは、いわばパラレルワールドの自分を“観察”する行為なのかもしれない。そして、これらの“観察”行為によって、この世もパラレルワールドも量子論レベルで“振る舞い”を変え、相互に干渉しあっているのかもしれないのだ。
そう考えると、別の選択をした自分のことを想像してみたり、音信不通になったり死別した方々のことを時折思い浮かべてみることで、現在の自分に量子論レベルの変化がもたらされるやも……。それが具体的に、どのようなものであるかはケースバイケースだとは思うが、量子論にまつわる話題は、ますます不可解かつ興味深い展開を迎えているようだ。
(文=仲田しんじ)EWAO
エベン・アレグザンダー医師は元々、脳神経外科の権威で死後の意識について否定する立場だった。ところが、急性細菌性髄膜炎という病にかかり、7日間昏睡状態に陥り、自ら臨死体験を体験した。臨死体験を通して、その見解は一転、「死後の世界は幻覚」論を否定しています。
唯物主義の脳神経外科医が臨死現象を体験日本でも東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長の矢作直樹氏が2011年「人は死なない」2013年「神(サムシング・グレート)と見えない世界」など、日本で最も権威がある医学博士の立場にある人物が科学としてスピリチュアルの存在を肯定し死後世界の存在を主張しています。
そうした現状の中で、2012年10月に世界のトップレベルの医師エベン・アレグザンダー氏が、自らの臨死体験を綴った書籍を出版しました。科学者として第一線で活躍してきた医師が、医学の常識に反する「臨死体験」を現実の体験として公表し、自分が訪れたのは「死後の世界」であると主張したことで、世界中に大きな反響を巻き起こしました。彼の著書は全米で200万部を超えるベストセラーとなり、昨年の10月には日本でも『プルーフ・オブ・ヘブン』というタイトルで邦訳・出版されました(早川書房より)。さらに11月28日には、フジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』でも取り上げられ、話題を集めています。
アレグザンダー氏は、29年間、脳神経外科・神経内科に携わり、アメリカの名門ハーバード・メディカル・スクールで准教授を務めた超一流の脳神経外科医です。これまで200本の論文を執筆し、研究者としても世界中にその名が知れ渡っていました。
彼は長年、医師として働く中で、いったん心臓停止を起こした患者から、「見たこともない美しい場所へ行ってきた」とか「亡くなった親族と会話をした」など、さまざまな不思議な体験を聞かされてきました。しかし、そうした臨死体験や死後の世界について、彼は幻想だと決めつけ、まったく信じてきませんでした。アレグザンダー医師は、著書の中で「私は親切だが疑り深い、骨の髄まで医師の典型というべき人間だった」と自らを振り返っています。科学で証明できるものは受け入れるが、そうでないものは信じないという典型的な唯物主義の医師だった彼が、2008年11月に突然、重度の細菌性髄膜炎を発症し、7日間の昏睡状態に陥りました。そしてその間、彼自身が、これまで決して信じることがなかった「臨死体験」をしたのです。
細菌性髄膜炎とは、脳や髄膜に細菌が感染し、脳が破壊されていくという恐ろしい病気です。成人では1000万人に1人というきわめて稀な病気で、致死率は90%にも達します。昏睡状態が1週間を超えた場合は、回復の見込みがないとされ治療が打ち切られますが、アレグザンダー医師は7日目に奇跡的に覚醒し、まったく後遺症もなく回復しました。これは世界でも初めてのケースです。
これまでの通説「脳内発生説」を否定した画期的な見解
彼は退院後、入院中のスキャン画像や臨床検査や神経学的検査の所見など、すべてのデータを詳細に調べました。すると、昏睡状態にあった7日間、彼の脳機能は完全に停止していたことが判明しました。専門家たちは臨死体験を「死の直前に大量に分泌されるエンドルフィンの働きによる幻覚である」とか「睡眠時に見る夢と同じようなもの」などと考え、脳内現象として説明しようとします。
しかしアレグザンダー医師は、徹底した検証の結果、「自分が体験したのは、理論上ほぼ完璧なかたちでの臨死体験であり、おそらく類例の中でも最も説得力を持つものである」とし、「それ(臨死体験)を幻想だと片づけることが、医学的観点から見て絶対的に不可能である」と結論づけました。脳神経学の専門家である彼が、これまでの科学的な解釈を全面的に否定することになったのです。
さらに、彼に「死後の世界」を確信するに至らせたもう一つの出来事がありました。多くの臨死体験者は、死の淵で親族や友人に出会ったと語っています。しかし彼は、そうした身近な人ではなく見知らぬ女性と出会い、彼女の言葉によって心から慰められたことが最後まで心にひっかかっていました。退院して4か月後、その女性がすでに他界している実の妹であることを知ったのです。彼は、生まれてすぐに現在の父親に引き取られ、実の妹とは一度も会ったことがありませんでした。自分の記憶に存在しない死者と出会うことができる世界――それは「死後の世界」しかないとアレグザンダー医師は確信したのです。
従来の臨死研究が体験談を集め、それらに医学的解釈を加えるという程度のものであったのに対して、彼の臨死体験についての検証は、画期的なものと言えます。脳神経外科医ならではの科学的観点による分析と、脳科学分野の最新研究の知識から導かれた結論は、これまでの「脳内発生説」を完全に打ち砕くことになりました。アレグザンダー医師は、「臨死体験は、脳の物理的な働きから切り離された体験である」という新たな見解をもたらしたのです。さらに彼は、強烈な説得力を持った死者(実の妹)との出会いによって、死後の世界があること、人間は死んでも生き続けることを確信し、それを堂々と公言したのです。
またサイエンスの立場でタイム誌の世界に影響を与える100人にも選ばれた医学博士のロバート・ランザ博士も量子論と意識の奇妙な関係述べています。
「脳は意識の受け皿にすぎない」 【TOKANA】2017.1.17
米「タイム」誌の「世界で最も影響力がある100人(2014年度)」にも選ばれた、再生医療の専門家ロバート・ランザ博士が、死後の世界を肯定する発言をしていたことが判明した。死後、「個の意識」は、ビッグバン以前から宇宙に存在する「膨大な意識」の中に取り込まれていくことになります。これはユングの言う「集合意識体」であり、仏教でいうところの、阿頼耶識(アラヤシキ)かもしれません。
ランザ博士「Robert Lanza.com」より引用
■量子論と意識の奇妙な関係
米ニュースサイト「Collective Evolution」(1月14日付)によると、ランザ博士は著書「Biocentrism: How Life and Consciousness Are the Keys to Understanding the True Nature of the Universe(生命中心主義:いかに生命と意識が宇宙の本質を理解するための鍵であるか)」において、物質ではなく生命と意識こそ現実理解のための基礎的な要素であると断言、意識は肉体的な死とは別物である上、脳が意識を生み出しているわけではないと主張しているというのだ! 随分と大胆な説であるが、ランザ博士によると、量子力学の「二重スリット実験」を例にとれば、簡単に理解できるという。
二重スリット実験。観察者有、粒子パターン(上)、観察者無、波パターン(下) 「Daily Mail」より引用
量子論の世界では、最も基本的な思考原理である矛盾律(AがB、かつ非Bであることはない)が通用しない状態である「量子の重ね合わせ」が長らく世界中の科学者を悩ませてきた。「二重スリット実験」では、2つのスリット(細長い穴)を通った電子が壁に衝突して作る痕跡をもとに電子が波なのか粒子なのか確定されるはずだったが、観察者がいない場合、電子は“波”の性質に見られる干渉縞を作り、観察者がいる場合、“粒子”に見られる痕跡を残すという “非科学的な”事態が生じたことで大問題となる。つまり、電子は「波であり、波じゃない」、「粒子であり、粒子じゃない」という矛盾する性質を抱えていることが判明したのだ。
ここで問題となるのは何より「観察者」の存在だ。物理的世界に直接の影響力を持ちそうもない「観察」という“意識的な”行為が、どういうわけか量子レベルでは大きな影響力を持ってしまっているのである。このことを量子論の生みの親であるマックス・プランクは、「意識は物質よりも根源的で、物質は意識の派生物に過ぎない」と驚きを持って受け入れ、ノーベル物理学者を受賞した理論物理学者ユージン・ウィグナーも「意識に言及することなしに、量子論の法則を定式化することは不可能だった」と語っている。
もし全宇宙から人間を含めた意識を持つ者が全て絶滅しても、宇宙は存在するだろうか? 常識的に考えれば、一切の生命がいなくなっても物質世界は存在していると思われるが、ランザ博士はそう考えない。なぜなら、二重スリット実験で示されたように、意識が物質世界よりも根源的だと考えるからだ。
■心が物質をつくる
画像は「Thinkstock」より引用
この論理に従うと、肉体(物質)と意識の因果関係が逆転する。つまり、意識が現実を生み出しているならば、発生の順番が脳(物質)→意識ではなく、意識→脳(物質)でなければならないため、肉体(物質)が死んでも、意識まで消滅する必要はない。こうして死後の(意識)世界が認められるというわけだ。
しかし、そうはいっても意識はやはり肉体に宿っている。この揺るがない事実をどう説明したら良いだろうか? ランザ博士によると、肉体と意識が別個のものだとしたら、肉体がアンテナのように意識を受信していると考えることもできるという。
すると、ロボットや桜餅が意識を受信している可能性もあるのだろうか? ここまでくると、万物に生命が宿っていると考える“汎心論”(panpsychism)や、“アニミズム”に極めて類似してくるが……。
オカルト的には随分と魅力的な仮説であるが、意識がいかにして物質世界を作り出しているのか、その原理はまだ分かっていない。そもそも科学はおろか、哲学においても「意識とは何か?」という根本的な問いにさえ答えることができていないのが現状である。意外と魂の不滅を認めるキリスト教や、輪廻転生を絶対的事実とするヒンドゥー教などの方が、科学よりもずっと真実に近いのかもしれない。
(編集部)参考:「Collective Evolution」、「Daily Mail」、ほか
死後、人間の意識は宇宙に大放出されている!? 最新の量子力学が魂・臨死体験の謎を解き明かす! 【TOKANA】2016.07.02
我々は死んだらどうなるのか? 我々はどこにいくのか? 人類が古来から探求してきた課題である。肉体とは別に「魂」が存在するという考え方もあるが、なんと昨今、ついに魂の存在が量子力学的に解明されたという情報を入手した。英・ケンブリッジ大学の理論物理学者ロジャー・ペンローズ博士と、米・アリゾナ大学の麻酔科医スチュワート・ハメロフ博士が唱える新説を見てみよう。
イメージ画像:「Thinkstock」より
■魂は宇宙につながる量子コンピュータ!?
ハメロフ博士は、脳死宣告を受けた患者の臓器提供手術の際に、驚くべき光景を目撃したという。
「大動脈が止められ、脳に血液が流れていない患者のモニターをチェックしたところ、脳のニューロンが爆発的に活動していたんです!」(ハメロフ博士)
ハメロフ博士は、脳の活動と意識との関係性についてペンローズ博士とともに研究を行い、驚くべき結論に至る。なんと「魂とは宇宙につながる量子コンピュータ」だというのだ。脳細胞の中には、マイクロチューブル(微小管)という管状の構造がある。複雑な解説は省略するが、これは細胞骨格の一種で、分子レベルで情報を処理し、細胞をコンピュータのように機能させる役割を果たしていると考えられてきた。ところがハメロフ博士によると、マイクロチューブルは従来考えられてきたコンピュータとは性質が異なる「量子コンピュータ」として脳を機能させているのだという。
量子コンピュータでは、「量子もつれ」と呼ばれる過程を利用して情報が伝達される。この「量子もつれ」は、2つの粒子が何の媒介もなしに同期して振る舞うという遠隔作用をもたらす。そして実際に、量子テレポーテーションとして数々の実験も行われている。つまり、ある場所でニューロンの活動が起きると、空間的に離れたまったく別の場所でそれに対応した反応が起き、瞬時に情報が伝わっているかもしれないのだ。
ハメロフ博士は、「脳内の意識が『量子もつれ』によって、広く宇宙全体に存在する可能性もあります」とも述べている。
イメージ画像:「Thinkstock」より
■臨死体験の謎も解明!?
また、この説によって「臨死体験」の謎も解明されるという。ハメロフ氏は、臨死体験と心脳問題の関連性について以下のような説を主張している。
「脳で生まれる意識は宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっています。心臓が止まると、脳は量子コンピュータとして機能しなくなりますが、マイクロチューブル内に存在する量子情報である意識は破壊されず、宇宙全体に散らばります」
「患者が息を吹き返すと、散らばった量子情報は再び脳内に戻ってきます。そして、白い光を見た、亡くなった家族に会った、体を抜け出したと言うわけです。息を吹き返さなければ、量子情報は肉体から離れたまま、魂として存在する可能性もあります」
つまり、量子情報が脳内と宇宙空間を行き来するのが臨死体験の本質である、というわけだ。そのため、心臓が止まった患者の脳のニューロンが爆発的に活動していたのだという。
■精神のフィードバックループ
インディアナ大学の認知科学者ダグラス・ホフスタッター博士も魂の存在を肯定している。ホフスタッター博士によると、
「人間は、まわりの世界をモデル化し、そのイメージで世界をとらえています。たとえばコショウ入れは、ちらっと見ただけで、それがコショウ入れであることを認識します。心の中に、すでにコショウ入れのモデルが存在しているからです」
「私たち人間は、まわりの世界に存在するものだけでなく、自分が何者かという概念まで、心の地図に組み込んでいます。たとえば、自分の肉体的な特徴。ユーモアのセンス。バスケットボールのうまさ。そういったさまざまな要素を反映させて、自分が何者であるかという概念を作り上げるんです」
ホフスタッター博士は、このような行為を「精神のフィードバックループ」と呼んだ。そしてこれは、人間のみならず、あらゆる生物が行っている。たとえば、ハチは太陽と巣の位置を知っているし、魚たちは入り組んだ海流の中を進み、ゴリラは群れの序列を覚える。たしかに人間以外の生物にも魂があるのだが、博士によると「生物によって魂の大きさの違い」はあるとのことだ。ちなみに、魔女である筆者はクライアントから「ペットとチャネリングしてほしい」と頼まれることも多いが、確かに動物にも魂はあるようだ。しかしそれは、人間より原始的なもので、複雑な情報を伝えるのは難しい印象を持っている。
■人口知能にも魂が宿る!?
イメージ画像:「Thinkstock」より
魂の謎を解明するため、昨今では人工知能(AI)を用いた実験も行われている。ジョージア工科大学の神経工学者スティーブ・ポッター氏によると、
「人工知能が、いずれ意識を持つ可能性があります。人工知能も、環境から情報を受け取り、環境を意識しています。別の生物のニューロンを参考に、さらに複雑なシステムを作り上げれば、人間に近い意識を生み出すことも可能だと思います」
「しかし、私が目指しているのは、人間の意識の完全なコピーです。たとえば、私の意識のコピーを別の肉体に移植したら、会った人が私自身だと思い込んでしまうようなレベルのもの。そんな意識を作り出す方法は、まだ見当もつかない状況です」
魂を人工的に作り出し、意識をコピーするまでには、もう少し時間がかかりそうだが、この実験が成功したとき、いよいよ魂の正体が解明されるのかもしれない。
1907年、アメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルは、人が死亡する時の質量の変化から魂の重さを21グラムと発表した。この21gとは、果たして量子情報の重さだったのか? 今回紹介した説が正しければ、人間同士のテレパシーやチャネリングはもちろんのこと、UFOコンタクティのようにほかの星に住む生命とのテレパシーも立証できるかもしれない。今後の進展から目が離せない。
量子論と意識と脳は密接な関係があるとサイエンス側が言い始めています。
死や宇宙について哲学することは宗教の専売特許ではなく、知を追及することは人間が持つ知識欲かもしれませんが、人であれば誰もが知りたい最も奥深い大切な事柄だと思います。
人間が持つ「知的欲求」は、払拭できるものではありません。死後や霊魂をカルトとして拒絶するのは大槻教授ぐらいにして、もはやサイエンスの一分野として認識しておくべきではないかと思います。
「知ること」「考えること」、そして「議論すること」は、当ブログの開設趣旨そのものです。今後の科学的見地から量子論と意識と脳の研究が進み「意識の実体」が解明されることに期待します。