Ddogのプログレッシブな日々@ライブドアブログ

政治経済軍事外交、書評に自然科学・哲学・聖地巡礼・田園都市ライフ、脳の外部記憶媒体としてこのブログを利用しています。2020/11/30以前はGoogle検索でキーワードを入れると常に上位にありましたが、日本のトランプ大統領デモを紹介した記事が米国でバズって以降検索アルゴリズムから排除され検索ヒットされにくい状態です。是非ブックマークをお願いします。このブログをご訪問していただいた方の知識や感性として共有できれば幸せに思います。

危機感駆動型ニッポンの危機!?ネガティブなニュースの濁流に流されるな
日経ビジネスオンライン 2008年3月12日 水曜日 竹中 正治
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080310/149475/?P=1

'''危機感駆動型ニッポンの危機!?ネガティブなニュースの濁流に流されるな'''
日経ビジネスオンライン 2008年3月12日 水曜日 竹中 正治 

 2003年、米国ワシントンDCに赴任し、DCに隣接するメリーランド州のカーディーラーで自動車を買った時のことである。購入してから2~3日後に自動車メーカーから顧客満足度アンケート(Customer Satisfaction Survey)にご協力くださいと電話がかかってきた。販売店のサービスに対する購入者の満足度を調査するものである。 
 諸項目について「素晴らしい(Excellent)」「とても良い(Very Good)」「良い(Good)」「普通(Fair)」「不満足(Unsatisfactory)」の5段階評価で選べと言う。普通に満足していたので「とても良い」と「良い」を中心に「素晴らしい」も少し交ぜて回答した。 

'''褒める米国、けなす日本'''
 1~2週間してから、販売店の営業担当者から私に電話があり、「買った車に何か問題がありますか?」と聞かれた。「問題ないよ。新しい車を楽しんでいるよ」と答えると、「それじゃ、満足度調査でどうしてあんなに悪い評価をくれたのですか?」と言う。 
 「悪い評価なんて回答してないよ。おおむね“とても良い”と“良い”で答えたよ」と言うと、「あんた! そりゃひどいスコアってことだよ」と愚痴られた。「素晴らしい(Excellent)」以外は「問題あり」のバッドスコアなのだそうだ。 
 だが、日本人はよほど感動でもしない限り「素晴らしい」なんて言わない。 
 これは顧客満足度調査に限った話ではない。学校で先生が生徒を指導する時も米国では「Excellent! Great! Perfect!」の連発である。ゴルフ練習場でもお父さんが小学生の息子にクラブを振らせて、ちょっとでもボールが前に転がれば、「Excellent! Great! Perfect!」を連発している。日本人だったら上手にできても「よくできた(Well done.)」でおしまいだ。 
 米国で数年育った帰国子女が日本の学校でよく感じる不満は、「学校の先生が全然褒めてくれない」ことだという。これは企業でも同じであり、海外の日系企業で日本人上司と部下の米国人の間で相互不理解の原因によくなる。 
 日本人上司は米国人スタッフの勤務態度や実績に特に問題を感じていない場合でも、米国人スタッフは「日本人上司が自分のことを全く評価してくれていない」と感じて不満を鬱積させる。 
「危機感が足りないぞ、おまえ!」と子供に言う異様さ
 要するに米国人は相手のパフォーマンスを評価する立場にある場合、ポジティブな表現に気前が良く、日本人は極めて禁欲的である。その反対にネガティブな表現を米国人はあまり使わない。最悪でも「OK」であり、それ以下の表現は相手と喧嘩する(あるいは部下ならクビにする)つもりでなければ普通は使わない。米国映画を見ていると頻繁に「fuck you」なんて台詞が出てくるので、米国人は気軽に罵り合うようなイメージを抱いているとすれば、それはちょっと違うのだ。 
 一方、日本人の方が職場や教育現場でもネガティブな表現を気軽に使う。学校の先生が勉強の足りない受験生に「危機感が足りないぞ、おまえ!」なんて言うのは常套句だろう。 
 表現に関する文化的な違いと言ってしまえばそれまでであるが、どうも根がもっと深いのではないだろうか。日本人の某教育アドバイザーがある雑誌で、生徒の親と面談した時のことをこう書いていた。 
 「自分の子供の良いところを3点挙げてくださいと言うと、困ってしまって真剣に考え込む母親が多い。反対に良くない点を挙げてくださいと言うと、自信あり気にスラスラと答える。困ったものだ。お母さんにはもっと子供をポジティブに見る眼と言葉を持って欲しい。それが子供の内発的な動機を高め、向上感、有能感、他者受容感、自尊感情を育てることになる」
 
'''「危機」「崩壊」の文字で溢れ返る日本の経済誌'''

 最近の日本の経済誌の表紙を思い出してみていただきたい。「危機」「崩壊」などの見出しがなんと多いことか。 
 そこで実際に数えて比較してみた。日本の週刊経済誌(エコノミスト、東洋経済、ダイヤモンド)と米国のBusiness WeekとTIMEの2007年1年間の表紙の見出しから、明らかにポジティブ、ネガティブと分類できる用語を拾った
日本の雑誌からはネガティブ用語が73、ポジティブ用語が23で、割合は76%対24%となり、圧倒的にネガティブ用語に傾斜している。一方、米週刊誌からはネガティブが32、ポジティブが25で、割合は56%対44%となり、ネガティブ用語がやや優勢だがおおむねバランスしている。 
 日本の雑誌で最も頻繁に登場したネガティブ用語は、「崩壊」が9つ、「バブル」が8つ、「危機」が8つである。一方、米国では「crisis」が3回登場したほかには、頻繁に繰り返されるネガティブ用語は見当たらなかった。もちろん「危機」も「crisis」も2007年に顕在化した米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)危機に絡んで用いられている場合が多い。 
 おっと、うっかり! 肝心の日経ビジネスを数えるのを忘れていた。数えてみて驚いた。日経ビジネス(本誌)だけは、ネガティブ用語36%、ポジティブ用語64%で比率が逆転している。ポジティブトーン、私は好きだ。しかし日本のカルチャーの中では一歩間違えると「能天気」と言われかねない。 
 日本のメディアは「危機」や「崩壊」などのネガティブ用語を多用して世間の雰囲気を悲観的な方向に傾斜させている──などと言うつもりはない。私はメディアの編集者らが日本人読者の強く反応しそうな用語を選んでいる結果に過ぎないと思う。 
 日米を問わず、一般にメディアは良いニュースよりも悪いニュースに紙面を割き、センセーショナルに報道する傾向がある。これはメディアの偏向と言うよりも、ある程度までは、良いニュースよりも悪いニュースにより敏感に反応する傾向が人間(読者、視聴者)にある結果だと思う。 

'''悪いニュースを求めるのは生き延びるための本能?'''

 行動ファイナンスの研究によると、人間にとって「損」と「益」に対する感覚は対称的ではない。損が生じる苦痛は同額の益が生じる喜びを上回ることが実験で確認されている。これから類推すると、悪い情報と良い情報についても、同様に人間の感覚は非対称的のように思える。 
 これは、進化──淘汰と適応──の結果生じた人間の性向だと考えると納得できる。特定の場所に「実をつけた木がある」という情報(良いニュース)と「捕食動物がいる」という情報(悪いニュース)のどちらに強く反応する性向の方が生き延びる確率が高くなるだろうか。「木の実情報」を聞きもらせば、食べ損ねるだろうが、すぐに餓死するわけではない。一方、「捕食動物情報」を聞きもらせば、今にも襲われて死ぬ確率がぐんと高くなる。 
 しかし、米国人より日本人が「危機」に代表されるネガティブ表現を好むのはどうしてだろうか。 

つづく
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シティ傘下の企業の噂話。

40代男性社員:数年前東京の東の郊外にある某有名ニュータウンへご自宅を新築直後、転勤で実家がある某県の県庁所在地勤務となり、実家より通っていたそうです。昨年倒れ緊急手術をして、一命をとりとめたとのことでした。その後職場へ復帰していましたが、3月のはじめに再度手術をしたそうです。ところが、先週異動が発表され東京の西の郊外にある部署勤務となったそうです。来週には赴任するとのことです。会社は手術のことも当然承知しているとのことでした。

会社は、自宅から通う前提での異動とのことで、本当に通えるのかと思い調べたところ、Yahoo!路線では所用時間1時間58分でした。通えなくも無い距離かな・・・。ただでさえ過酷な職種で、超長距離通勤・・・これは、私だったら「死ねってことか?」と泣いてしまいそうな過酷な人事だ、日本の会社では流石にそこまで過酷な人事をしないと思う。

この話を聞いて、「その手術って簡単な日帰り手術なのか?」と聞いたら、入院を伴う手術だそうでした。仮に日帰り手術であったとしても、酷なことである。この異動はよくある合併された企業の社員を待ち受ける粛清人事で、「会社を辞めるか」「リアルに死ぬ気で働くか」の選択を迫る過酷な人事なのか、それとも、シティグループのリストラ策なのか定かではない。シティ傘下社員にとっては生きた心地がしないだろう。私も他人事には思えず、「くわばらくわばら」(あくまでの噂話で、事実確認はしていません)

最近の日本企業による買収防止策は、国の国益に反すると思っていましたが、日本企業ではありえない人事をする外資企業の傘下になることの不幸、考え直す一つの実例だと思う。

そこの前経営陣らは、自ら外資企業と提携を結び、国内提携企業グループと縁を断ち切ってしまいった。本当に罪深い決断であった。⇒法人営業に決定的な悪影響をおよぼしてしまった。⇒また日本的な義務観念と日本人固有の平等主義(ねたみ・嫉妬)を解決しないまま中途半端な半外資企業の成果評価(実際はまったく公平性に欠ける)で企業全体のモチベーションを引き下げるばかりであった。⇒その挙句にライバル企業に差をつけられてしまう。⇒虚偽の決算報告と意味不明の株式合併による株価底上げ。⇒虚偽記載の発覚⇒上場廃止、会社存続の危機⇒つい1年前までは世界一の金融機関であったシティに合併救済⇒サブプライム問題⇒シティグループの危機⇒下記記事

米シティグループに何が起きている?3兆円の支援でも立ち直れず、新たな資金調達の必要性も
2008年3月13日 木曜日 日経ビジネスオンライン記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080311/149710/

米シティグループに何が起きている?3兆円の支援でも立ち直れず、新たな資金調達の必要性も

Ben Steverman(BusinessWeek誌、投資欄記者)

米国時間2008年3月4日更新 「What's the Matter with Citi? 
 ほんの1年前まで、米シティグループ(C)は世界最大手の銀行だった。それが今では、新たな資金調達の必要があるとも噂されている。 
 3月4日、シティ株は一時8%下落し、ここ10年近くの最低水準に達した。米メリルリンチ(MER)などのアナリストが相次いで悲観的なリポートを発表し、シティの危うい財政状態への不安をあおったことも、株価急落につながった。 
 シティは既に中東のソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)から数十億ドルの出資を受けているが、その中東からも警鐘の声が上がった。アラブ首長国連邦(UAE)の政府系投資会社ドバイ・インターナショナル・キャピタルのサミール・アル・アンサリCEO(最高経営責任者)は産油国投資界の内情に通じている人物だ。そのアンサリ氏が、シティ存続にはさらなる資金が必要との発言をした。 
300億ドルの資金調達では足りない?
 シティは信用危機による損害から立ち直るため、300億ドル近く(約3兆円)の出資を受けている。経営陣は3月4日、自己資本水準は十分で、新たな資金調達は必要ないと回答したとされる。 
 だがアンサリ氏によれば、「シティ救済には、これまでの資金調達だけでは足りない」(米ダウ・ジョーンズの報道より)。 
 シティが受けた信用危機の被害はとどまるところを知らない。今四半期だけでも、サブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)関連債務から150億ドル、その他融資・投資先の不良債権から30億ドルの損失を追加計上するだろうと、メリルリンチのガイ・モスコウスキー氏は見ている。 
 4月18日に行われる第1四半期決算発表を待たず、大方のアナリストは2008年の利益予想について厳しい見方をしている。 
 モスコウスキー氏による当初の第1四半期業績予想では、1株当たりの利益は55セントだった。しかし現在は1.66ドルの損失に修正し、通年の利益は24セント程度と見ている。 
 同じく3月4日、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の株式アナリストもシティの通年利益予想を1株当たり2.99ドルから1.05ドルに下げた(S&PはBusinessWeek同様、ザ・マグロウヒル・カンパニーズの事業部門である)。米ゴールドマン・サックス(GS)もこれに追随し、「計算モデルに問題があった」として、第1四半期業績予想を1株当たり15セントの利益から1ドルの損失に下方修正している。 
没落のきっかけは信用収縮と住宅ローン危機
 シティの問題を挙げればきりがないが、そのほとんどは信用収縮と住宅ローン危機に端を発している。モスコウスキー氏はリポートの中で、「住宅価格の暴落と米国住宅・商業ローン市況の低迷、企業の債務超過、主要投資銀行の業績悪化」を理由に挙げている。 
シティは日本の個人向け金融業務でも苦戦している。しかし一番の問題は、米国で債務、特に住宅ローンの支払いが滞っていることだ。これがシティのバランスシートで貸付金が急速に不良化している原因となっている。 
 「シティの土台はあまりにも危うい」と、モスコウスキー氏は3月4日のリポートに書いている。 
 信用危機による巨額の損失が見込まれる以上、SWFなどの投資家に再出資を求める手もある。だがそうすると、現株主が保有する株の価値を大幅に下げかねない。 
 では、コスト削減や資産売却はどうだろう。米CNBCテレビは3月4日、シティが37万4000人の従業員の約8%に当たる3万人余りの人員削減を今後1年半の間に行う可能性があることを未確認情報として報じた。 
「この状態から抜け出すのは困難」
 米オッペンハイマー(OPY)のメレディス・ホイットニー氏(シティに対して非常に厳しい見方をしており、これまで予想を的中させているアナリスト)は、1000億ドル相当の資産売却を余儀なくされる可能性もあると考えている。とはいえ、信用問題の吹き荒れる市場でこのような大規模な売却は難しい。 
 「手放すべき資産ではなく、買い手のつく資産から売らざるを得なくなるだろう」(ホイットニー氏の2月25日のリポートより)。また、配当を再度削減する必要性にも触れている。株価が最近下落した後も配当率は5.4%のままで、これはやや高すぎると指摘する。 
 シティが近い将来に破綻すると考えるアナリストはいないものの、信用市場の回復が遅れ、融資の焦げつきが続けば、シティにとって今後も険しい道が続くとの見方が多い。 
 スイスのクレディ・スイス・グループ(CS)のアナリスト、スーザン・ロス・カツケ氏が最近のリポートで述べた通り、「経営陣がどれほど優れていても、この状態から抜け出すのは困難」だ。 
 しかし、これ以上どう悪化するというのだろう? シティ株価は既に過去最低水準で推移している。3月4日の終値は4.3%の値下がりで22.10ドル。取引中には過去1年の最低値21.23ドルも記録している。1年前に比べ、株価は56%も下落した。 
 米キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、ダイアン・マーディアン氏は最近、実際に起こる確率を10%としたうえで“最悪のシナリオ”を想定した。サブプライム関連やそのほかの高リスク債権をすべて処理するには税込みで320億ドルの資金が必要で、200億ドルを追加調達しなければならない。そうなれば、シティ株価は15.19ドルまで落ち込む恐れがある。 
 さらに30%以上の株価暴落――。信用市場かシティの経営状況に好転の兆しが見え、そんな悪夢は杞憂に過ぎないと分かるまで、投資家をシティ株に呼び戻すのは難しそうだ。 
© 2008 by The McGraw-Hill Companies, Inc. All rights reserved. 
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やさしい経済学 21世紀と文明 生命的な情報組織-6・7
東京大学教授 西垣一通

6.
進化史をふりかえると、ヒト(ホモサビェンス)という生物種が地上に出現したのは十数万年前のことだった。あらゆる生物はもとをたどれば親類同士であり、チンパンジーの祖先と枝分かれしたのは五百万年ほど前だったようだが、それから進化を重ねヒトが誕生したわけだ。言いかえれば、大脳の容量や身体能力などは十数万年前から基本的に変わっていな
いことになる。

文字ができたのは約五干年説前で、それ以前の様子は、考古学的に推測するほかはない。
さらに、詳しい記述が残っているのは、印刷技術が広まったせいぜいここ数百年くらいのことである。われわれは近代以降の出来事ばかりについ目を奪われがちだが、自分たちがいったい何ものなのか見抜くには、まず想像力をはたらかせ、太古の暮らしを思い描いてみたほうがいいだろう。

今でも狩猟採集民はいるが、農耕牧畜がはじまるまでのヒトは、数十人から百人程度の群れをつくり、移動しながら生活していたのではないかと考えられている。この人口規模は割合に大切だ。よく知られているのは人類学者ロビン・ダンバーの「百五十名が群れの上限値」という仮説である。

霊長類は哺乳(ほにゅう)類のなかでも大脳新皮質がよく発達した動物だが、ダンバーはさまざまな霊長類について調査し、大脳新皮質のサイズと群れのサイズとのあいだに明確な相関関係があることをつきとめた。群れが大きくをなると、個体どうしの相互コミュニケーションが複雑化し、その処理の負荷が一挙に増大するので、大脳も大きくならざるをえない。ヒトの場合、大脳新皮質のサイズから計算すると、群れのサイズは百五十になるというのだ。

言いかえると、われわれヒトとは、せいぜい百名程度の共同体をつくり、そのなかでコミュニケートしあいながら生きる生物なのである。何千万、何億の人々と一緒に共同体をつくるほどの脳は、残念ながら遺伝的に持っていないのである。

ではいったい、人口一億以上の近代的国家共同体というのは何ものなのだろうか。いや、そればかりではない。二十一世紀には、インターネツトをべースにして地球村ができ、そこでは六十数億の全人類が互いに情報を共有し、コミュニケートしあえるという夢がよく語られる。だがヒト本来の脳の容量からすれば、そんな考えは幻想のような気もしてくる。

7
本来はせいぜい百人程度の群れで生きていたヒトという生物を、何千万人、何億人という単位の共同体にまとめあげたのは、言うまでもなくメディアの威力である。

ヒトの言語は約五万年前に現れたという。文字が約五干年前、活版印刷技術が約五百年前、そしてコンピューターが約五十年前に出現した。やや強引だが、インターネットの本格的普及.をおよそ五年前とみなして対数をとり、共同体規模との関係を表すと、面白いグラフが描けそうな気がしてくる。

インターネットやウェブという発明は、たしかに近未来に途方もない飛躍をもたらす可能性が高い。私がコンピューターを学び始めた四十年ほど前、まさか地球上の個人同士が互いにパソコンやケータイで交信できる日が来るなどと予想していた専門家は誰もいなかった。

コンピューターはあまりに高価で、しかもメーカーの異なる二つのコンピューターを結ぶことさえ難事だったのである。しかし、驚異的なIT(情報技術)の進歩発達にくらべて、それを真に使いこなすための原理的な研究はむしろ低迷しているのではないだろうか。人間とITとの関係がうまくとらえられていないのである。

平たく言えば、われわれ人間をまるで情報処理機械のようにあつかう風潮が最近ますます強くなりつつある。毎年のように新たなハードやソフトが売り出されるが、ようやく操作を覚えた頃(ころ)にはすぐに消えていく。機能は満載だが、頻繁に不具合がおきる。昔は簡単にフリーズするコンピューターなど存在しなかった。今は自己責任で修理しなくてはならない。

情報とはわれわれに「意味のある内容」をもたらしてくれるもののはずなのに、それ以前の形式的な処理ばかりに振り回されているのだ。

われわれが生きる上でもっとも大切なのは、心の通じ合う少数の仲間との、暗黙のうちにおこなわれる濃密なコミュニケーションである。それが知恵をはぐくみ、生きる勇-気を与え、創造活動の源泉となる。ヒトとはそもそもそういう生物なのである。

何も「昔の共同体に戻れ」などと世まい言をいうつもりはない。ウェブで見知らぬ多くの人々と会話しビさまざま.な知識をえるのは楽しいことだ。だが、ITを本当に活用する道は、人問や動植物を機械と同一視するのではなく、生態環境を形成している生命的なネットワーク上のコミュニケーションをもっと尊重するだろう。

「なるほど」と今週最も感心した日経新聞記事(やさしい経済学)の一部でした。

ヒトは150人くらいが群れとしての上限とはよく言ったものだ。

私のつたない経験をもとに、この説を照らし合わせると納得性がある。営業職のころ、一部店で担当したお客様は500~600名であったが、頻繁にお取引があったのが確かに150~200名のお客様(実質は100人弱)だ、1000名以上のお客様を担当した時があった。毎日一人コールセンター状態で朝の6時に会社へ出社し、6時15分にはデスクに座っていた。帰るのは10時過ぎが当たり前だった。その時でさえ実数は150名のお客様とコミュニケートするのが精一杯だったような気がする。(とてもブログなど出来ないな)

最も小さかった地方支店で20~30人の人員構成であった。そうすると、時々社員同士の家族も加わってバーベキュー大会や花火大会で最大100名程度集まり、居心地はよかった。人口百万都市の支店で人員が100名を超えると、家族同士の付き合いは稀で、フロアーが違えば話したことも無い。そして本社においては、自分のブース近辺と関係部署、食堂のヒト、警備・掃除のおばさん合わせると100名程度しかコミュニケートしていないことに気づかされた。地方支店が家族的な付き合いができるというのは単に、ヒトの集団150名理論からくる現象とも考えられる。

プライベートで家族の会話に出てくる登場人物は、家族で会話が成立することを前提にすると、プライベートな友人、近所の方、子供の学校関係 稽古関係、親戚など合わせるとやはり100名~200名かもしれない。少なくとも1000人はいない。

ということは、このブログの常連のコメントをいただく方が150名程度あれば比較的居心地がいいのかもしれない?今後の目標として150名の方のコメントをいただけるようなブログにしていけたらと思うのでありました。
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円急伸、一時99円台・95年11月以来の高値 
 外国為替市場で13日、円が一時、1ドル=100円の大台を突破し、99円80銭台まで上昇した。1995年11月以来、12年4カ月ぶりの円高・ドル安水準。 (17:41)
http://markets.nikkei.co.jp/kawase/summary.aspx?site=MARKET&genre=m2&id=AS2C1302E%2013032008

円ドルは過去、およそ9年間に渡り大きなもみ合い圏(三角保合い?)をつくり、もう少し1ドル101.40円の壁は突破せずに踏ん張ると思ったが、あっさりと徳俵を割ってしまった。一度土俵を割ってしまった円ドルは、次の居場所をさがす展開となるのだが、大きな抵抗線は少ない。
さて、輸出企業は105円で為替予約を入れているらしいので、105円以上の円高は大きな減益要因となる。しかし、原油価格・穀物価格の高騰の折、この円高は悲観すべき円高ではないかもしれない。99年11月と05年1月、政府・産業界・マスコミ世論は1ドル100円の攻防に一喜一憂をしていた。今回は99年や05年ほどのヒステリックな危機感は感じられない。さすがに歓迎とまでいかないが、100円突破を黙認しているかのようだ。大規模な円売り介入は今のところ実行されそうにない。

今回、米国の政策当局は、日本のバブル崩壊の学習効果から、適切な素早い対応を行っていると評価していると思っている。一昨日FRBは各国の中央銀行と協調し、市場に潤沢な約20兆円規模の通貨をすると発表した直後だけに、巨大化した投機マネーの前には中央銀行が協調したとしても非力である印象だ。

もしかすると、バブル崩壊を引き起こした元凶として、世界中からボロクソに貶されている日本の政策当局だが、たとえ過去正しい対応をしたとしても、大きなマネーの流れの前には無力だったかもしれない。(日本のバブル崩壊は人災であり、崩壊の元凶は誰あろう我々国民であることは忘れてはならない。:国賊の三重野日銀総裁を昭和の鬼平ともてはやし、地価のハードランディング・クラッシュを招いた馬鹿達だ!)それと同じく、FRBといえどもリバイアサンかヒビモスのごとき投機マネーの前ではどんなに賢く戦ったとしても、ゴジラを迎え撃つ自衛隊程度かもしれない。

円ドルの100円突破と関係ないようにも思えるが、下記引用のニュースは円ドル相場に限らず、世界に影響する可能性がある、重大ニュースかもしれない。あまり好ましくない兆候だ。

米中央軍司令長官が辞任へ イランめぐり意見対立化か

ゲーツ米国防長官は11日、中東地域を担当する米中央軍のファロン司令官が3月末に
辞任すると発表した。米誌でイランヘの武力行使に慎重な司令官とホワイトハウスが対立
していたと報道されて「誤解」を招いたことが理由とされたが、「政策対立が原因なのは
疑いない」(ニューヨーク・タイムズ紙)と、実際に意見対立があったとの見方が強い。
ファロン氏は声明で、「私の考えと大統領の政策に食い違いがあるとの報道で職務遂行
が難しくなった」と説明。先週発売のエスクワイア誌は、ファロン氏が対イラン開戦に傾
きつつあったホワイトハウスに抵抗してきたことなどを大きく報じていた。
ブッシュ政権はイランに対して外交的解決を優先させるとしつつ、「軍事行動の可能性
も排除しない」との立場をとっている。ファロン氏は「もう一つの戦争という事態は望ん
でいない」と、より慎重な表現を繰り返していた。
ファロン氏は太平洋軍司令官を経て、昨年3月に海軍出身者として初の中央軍の司令官
に就任した。 Quicニュースより

遂に本格的政策の発動か!軍の意見としてホワイトハウスの暴走を抑止してきたファロン司令官だけに、レイムダック化したブッシュ政権は最期ッぺの暴挙に出るリスクが高まったことを示唆するニュースだ。
国家戦略としての地政学的には、対イラン戦争準備の考え方も、景気対策としての戦争行為もホワイトハウスの立場からすると、理解できる。(Ddogは、賛成しているわけではない)

米国区経済をリードしてきた米個人消費に蔭りが見え始めた今、日本の道路建設の公共投資と同等の公共投資が米国では、軍事行動なのかもしれない。自動車産業も斜陽となり、消費もダメ、米国の残された基幹産業は戦争行動なのかもしれない。

確かにこの時期にイランを攻撃すれば混迷する世界が一気に炎上し混乱を極めるだろう。ドル安を食い止める切り札は、「有事のドル」しか残っていない。イラン戦争を開始するのは非常に危険な賭けだが、9・11と同じく(太平洋戦争の真珠湾と同じく)大義名分が必要だ。

その為にはまさかとは思うが、米国の大都市で巨大なテロ(最悪は小型核爆弾の都市部での爆発もしくは未遂)の可能性があるかもしれない。(9・11の真相は永遠に闇のなかだろうが・・実に都合のいいタイミングだった)今年の夏米国へ行く予定をキャンセルしようか真剣に悩む。
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米政府とバーナンキFRB議長など金融当局関係者がは、サブプライムに揺れる米金融市場へ資本増強の必要性を連日訴えている

バーナンキ議長は、最近超弱気だ。日本のバブル崩壊後のデフレに苦しむ日本に、プリンストンの学者の立場で、「バーナンキは以前、デフレが脱却できない日本の経済危機への処方箋として、ヘリコプターから紙幣をばらまくことを提唱(減税と金融緩和のたとえ話)」と発言し手以来ついたあだ名が「ヘリコプターべン」ばらまかれたマネーを「ヘリコプターマネー」と言われているが、操縦席へ座ってみると両手両足を同時にばらばらに動かすヘリコプターの操縦にだいぶ苦労しているようです。

最近弱気になったバーナンキFRB議長は、2008年2月29日「小規模な金融機関の破綻があるかもしれない」という無責任な発言をしてしまい、ニューヨーク市場で一気にドル安と株安が加速した。3月4日には2月中の3回に亘る議会証言で超悲観論に加え、モラルハザードとも捉えられかねない・借り手救済の為の元本カットにも有効な手段であるとの判断を出すに至ってしまった。住宅の値下がりを食い止める為になりふり構わない政策は、悪あがきなのか、すべて後手後手にまわり失敗を重ね「失われた10年」に陥ってしまった日本の教訓を反面教師とした素早い動きなのか、現時点ではまだ何人も判断がつかないはずだ。

しかし、サブプライム問題は日本のバブル崩壊と類似することが多い。 テレビ東京3月11日放送 日経スペシャル「ガイアの夜明け」は興味深かったが、まさにそんな事例が多く紹介されている。
【マネー動乱 第2幕 ~中国バブルの行方とオイルマネー~】
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080311.html
米国では空売り屋が横行しているという。『問題を抱える企業を探し出して、その会社の株を売り浴びせて儲けるスタイルのヘッジファンドである。ウォール街では50社程度あるといわれているが、その実態は秘密のベールに包まれている。彼らは、サブプライムローン問題にいち早く目をつけていた。ニューヨークの大金持ちを回り、「間もなく住宅バブルは崩壊し、米経済は大恐慌以来のパニックに陥る。今すぐ投資しなければ、あなたは人生最大のチャンスを逃すことになりますよ」と言い放ったという。ある空売りファンドは、去年1年で6倍にも膨れ上がり、驚異的な儲けを叩き出した。いわば自分の国を売って儲けを出す“空売り屋”』何やら15年前、日本のバブル崩壊時、外資系証券(黒い目の外資系証券)や、目先が利く大手証券営業マンはそうやって手数料を稼いだ。いやそうするしかなかった。

また、中国人の愚かな投資家達は、バブルに踊った頃の日本人の方がまだとても賢く思えるほど、未熟で愚かであった。サブプライムローン問題で不透明な世界経済を支えるのは中国などの新興国の「好調な経済」だと期待する「デカップリング論」は、まやかしである。基軸通貨のドルの紙切れの印刷工場が止まれば、影響が出ないと主張するほうが正気ではないと思う。

今回、FRBはバブル崩壊後に、日本の金融機関が長引く不良債権処理に苦境に陥ったすえに遂に長いデフレの中に埋没してしまった日本を反面教師としていることだけは確かである。今のところ素早い利下げ措置、資本注入、場合によっては公的資金の注入、景気刺激政策の発動など、早め早めの措置だけはしている。

ガイアの夜明けでの、サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール王子(50歳)の発言には自信に満ちて、シティバンクへ多額の出資をした理由を語った。総資産約240億ドル(2兆5000万円)。世界5本の指に入る大富豪の彼は、シティバンクへ多額の出資をした理由として、シティバンクは今苦境であるが、必ず克服して復活すると力強く語っていた。そんなアラブの王子が新たな投資先として、リップサービスかもしれないが、日本を挙げていた。

そのサウジの原油相場だが、1バレル110ドルに迫ろうとしている。金相場も1トロイオンス1000ドル 円ドルも100円寸前である。

リセッション入りが見えてきた米国経済は、金利が引き下げられ、ドルが弱要因のオンパレードであるが、投機筋は更にドル安に繋がるドルキャリートレードをはじめだしたようだ。ドルを売ってドル以外の通貨(ユーロ)へ投資したり商品市場へ資金シフトしていることが次第にはっきりしてきた。ドル安の進展でドル取引される原油・金に割安感が出てきている為だ。明らかに、原油円・米ドルは限界点に達している。
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第九章[「大中華経済圏」構想は実態なき幻想に終わる]★どこまで続く中国市場経済の繁栄

19世紀末「20世紀は中国人の時代だ」という夢に浮かれていた。現在「21世紀は中国人の世紀だ」と浮かれている。ふくらんでは消える夢である。中国は「眠れる獅子」といわれたが実際に目覚めると「彷徨える豚か、酔いしれる獅子」になっただけだ。

「大中華経済圏」論者の主張:中国人・華人が持つ経済力は、EUをはじめとする世界の経済圏構想と比べても、人的資源・高貯蓄率・高成長率という条件で優れているだけではない。世界最大の巨大市場である上に同文同種であり、更に優れた「天人合一」「倫理道徳」の伝統がある。」したがって、「大中華経済圏」は必ず世界最大の地域経済圏となる。

Ddog:上記の「大中華経済圏」論者の主張は噴飯ものである。倫理道徳の欠如社会、同文ではあっても文盲が多く、同種の社会ではない。高成長率も海外からの投資あっての成長である。高貯蓄率でも全く未知数の不良債権に飲み込まれ換金することは出来ない。優れた人材は中国を脱出する。腐敗賄賂が横行する市場はいくら巨大でも魅力に欠ける。契約概念がなく、市場と見なせるかどうか疑問である。

「大中華経済圏」は共同幻想である理由
中核である中国・香港・マカオ(台湾も含まれる場合がある)の経済制度、経済条件・政治体制・理念・法体系・思想・経済格差・賃金体系・産業交易構造が異なる。相互依存・相互補完の関係どころかお互いに対立矛盾している。
「一国両制」に中国政府は固執し「台湾解放」にしても、絶対に武力放棄はしないと主張している。台湾政府の「相互不可侵条約」の提案も拒否している。
実現すると中台両国にとって有害無益:台湾は安い農産品と盲流の直撃で経済崩壊。中国の民生企業は台湾企業の競争力にハイテク産業などが一気に瓦解する。
華人資本のほとんどは不動産・流通サービス関連産業・労働集約加工産業しか持っていない。日米両国を圏外に排除したら自立どころか、存在すら難しい。(Ddog:朝鮮でも入れてやったとしても日本のデッドコピーが出来なきゃおしまい)
東南アジア諸国からみれば、華人華僑資本化の居住国に対する裏切りとなり、華僑華人と東南アジア諸国民との民族的対立となる。

Ddog:大笑いなことに、大前研一などもひところ主張していた『「大中華経済圏」に日本も乗り遅れないように一枚加わる』ような、学者主導の台湾統一前の「大中華経済圏」構想は中国政府の目指す1つの中国政策とも相反し2つの中国の肯定の陰謀として警戒されてもいる。

中国の巨大市場は「穴場」ではなく「墓場」だ。
中国は伝統的な人間不信社会である。民衆は政府を信用しないだけでなくお互いを信用しない。詐欺や不正が横行し、商取引の法体系がなかなか確立しない。→現金商売が原則
中国は売り上げが好調でも売り上げ代金の回収が困難→売り上げ高が大きいほど回収困難=現金以外の売り上げの80%は回収困難

中国の「三角債」が悪化拡大
三角債とは企業間の「売り掛け債務」「買い掛け債務」、代金の付回しで連鎖的に焦げ付き債権である。中国政府推計約12兆元(約180兆円)である。中国の巨大市場は深刻な危機に立たされている。(3/6のDdogのブログ【中国ロシア崩壊のカウントダウン】参照、三角債は不良債権に含まれてないのではないか?定かではない)

中国共産党は改革解放以来「四つの原則の堅持」{※ 「四つの原則」とは、1979年に鄧小平が打ち出した“四つの現代化”実現のための思想、政治面での「四つの基本原則」。
1.社会主義の道の堅持、2.プロレタリアート独裁の堅持、3.共産党の指導の堅持、4.マルクスレーニン主義、毛沢東思想の堅持。のこと}を建前としたが、本気で堅持したのは共産党一党独裁だけで、社会主義の理念は捨て去っている。そして、「富国強兵」策を国家の最優先課題として「中華振興」を行っている。

東西冷戦後中国だけが軍拡へ狂奔し関係諸国(特に東アジア)に緊張をもたらしている。
軍事力だけでは世界覇権の確立は無理。
米国の覇権が「パックスアメリカーナ」として認められているのは、「自由・民主・人権」の守護神としての魅力があるからである。

中国には中華文明の魅力は無く、「社会主義の優越性」は自画自賛に過ぎず、(Ddog:そんなことしていることすら知りませんでした、世界中で、有害食品や毒入り薬からおもちゃまで輸出し、傍若無人な資源獲得行動に世界中で嫌中ムードが盛り上がっている。多分北京オリンピックで嫌中世界世論は爆発すると予想します。過去の歴史から陰謀論的な国際政治の裏舞台を考慮すると、「単なる勘ですが」とにかく何か絶対事件は起きると確信しています。)中華文明には何一つ魅力を感じない。世界各地で中華文明が広がっているのは「中華料理」だけだ。

Ddog:改革開放政策が中国にもたらした変化は世界を驚嘆させたが、中華文明が優れていたからではない。フラット化した世界で、ボーダレスな社会が実現したとき、まがいなりにも国連の常任理事国でもあり、たまたま、一番賃金が低く、設備投資を受け入れる政治状況であったこと。隣国の日本が円高で世界中へ工場を分散する政策を取ったことなどの理由により偶然に中国へ資本が投下されたにすぎない。

反西洋主義者の未来学者トインビーが「21世紀は中国の世紀」と予言し「西洋の没落」後の中国(中華文明)に期待したような、農工の調和による西洋文明の克服された文明(空想のユートピア)は実現されなかった。 西洋文明はまがいなりにも存続し、現実の中国は山河が崩壊し国土が「黄泉化」「穢土化」した、当に「文明の自殺」した醜悪な姿であった。

3/5より開催されている2008年の全人代で成長は8%に設定されたが、
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0305&f=business_0305_011.shtml

Ddog:経済発展に伴う社会格差を是正するため、民政安定化策を打ち出してきた。消費者物価が急騰し、低所得者層が影響を受けていることを率直に認めるものだった。米国のリセッション入は中国経済に影響を及ぼさないわけにはいかず、原油価格や食糧価格の高騰に加え、米ドルにペッグさせている人民元レートがドル安の影響まともに受け輸入価格がさらに割高になっている。(自業自得だ!)温首相が表明した08年通年のCPI上昇率目標は、07年の通年実績と同じ4.8%。しかし、07年11月は6.9%、12月は6.5%、08年1月は7.1%など、CPI上昇率は高い水準で推移しており、08年の通年目標を達成するために、政府は思い切った対策を打ち出すとの見方も出ている、との希望的観測もあるが、今年のCPI上昇率を昨年実績の4・8%前後に抑えることは不可能だろう。インフレ抑制に失敗すれば、ただでさえ暴動が頻発し社会不安が増大しているなか、共産党の政権基盤が危うくなる。そして、遂に20年連続となった軍事費の増大は、すでに日本の防衛費を昨年時点で上回り、2008年度は対前年度比17・7%増の4099億元(約5兆9800億円)となった。米国の推計では、実質国防費はこの2~3倍と推計され、米国に次いで2位である。何やら「国防費」の増大の負担に耐えられず崩壊したソビエトの崩壊と、日本のバブル崩壊が同時に中国で発生しそうな予感がするのはこのDdogだけではあるまえ。チャイナコンセンサス(少なくとも2008年まで中国経済は持つという暗黙の証券界のコンセンサス)は、オリンピック後ではなく、米国大統領選挙でヒラリークリントン(中国のエージェントであると皆さん言ってます)が撤退した時点でタイムリミットだ!

最期にまでこの読書感想文を読んでいただいた皆さん、どうもありがとうございました。黄文雄先生の 日本人が知らない中国「魔性国家」の正体 を是非購入してください。中国の本質を知るうえで大変秀逸な本です。もっと簡単にまとめた文にするつもりが、ついつい熱が入り後半だいぶ紹介しすぎてしまいました。あくまでも書評ですから・・・

【成甲書房】
http://www.seikoshobo.co.jp/

副島隆彦の本は・・・・ノーコメントです。

実はもう一冊今週読んだ川原崎剛雄の<司馬遼太郎と網野義彦「この国のかたちを」を求めて(明石書店)>の書評が書きたかった。川原崎剛雄は左翼主観をもって、司馬遼太郎と網野義彦を侮辱しまくった!司馬遼太郎ファンの皆さん、絶対に買ってはダメです。司馬先生の思想を左翼に都合がいいように曲解し、司馬先生の志を土足で踏みにじる国賊の本です。
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第7章[近代化を妨げる漢字文化の呪縛]★原始的な表意文字はハイテク時代に不適合

Ddog:私は大学時代中国語を選択し、開放政策直後80年代初頭の中国を2ヶ月ほどバックパッカーとして旅行したことがある。香港から広州に入った直後、大学で学んだ普通話(北京語)が全く不通話で、自分の発音の基本が全くダメなのかと自信を消失してしまったが、すぐに北京語は基本的に全く別の言語で北京近辺以外ではほとんど音声言語では通じないこと、世界最大の言語人口=中国語は全く虚偽であることを知りました。その代わり、漢字による筆談は何処へ行ってもあまり不自由なくコミュニケーションできた思い出があります。

漢民族の定義をすれば、「漢字を識っている人の集団、または識ろうとしている人の集団はすべて漢民族である」というかなり曖昧な定義となってしまう。(Ddog:ユダヤ人の定義が、ユダヤ教を信じる人の集団と定義されるのに近い・DNA的には漢民族を定義することは難しいらしい、ユダヤ人はあきらかに別民族の集団総称だ。)
【漢民族】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E6%B0%91%E6%97%8F

ユーラシア大陸の西側で中国とほぼ同じ広さのヨーロッパに存在する複数の言語以上に中国国内の言語は複雑に分化している。異なる言語の表記を共通の文字漢字で表現する為、中国における非識字率は30%台に上ってしまう。

広大な東亜大陸で、視覚的にコミュニュケーション出来るように工夫したのが漢字であり、中国を統一する原動力とされる。

日本、朝鮮、ベトナムが中国に飲み込まれなかったのは独自の発音文字を開発したことが最大の理由であったかもしれない。

漢字は字数が多く、音読が一定していない。「一字多音」で「一字多意」のために文字教育に多くの時間がかかる。漢族にとって漢字による古典を修得するのが知識人の条件の為、知識人は、漢字を習得しなければ、そこから一歩も踏み出せない。」四書五経は43万1286字。1日100字を暗記できたとしても約12年かかってしまう。科挙に合格するにはさらに数倍の注釈も暗記しなくてはならなかった、科挙実施後の中国に何も文明が発達しなかったのには、知識人が四書五経を覚えることで一生が終わってしまった為である。

中国近代化に貢献した日本製「新漢語」
「八股文」:古来、四書五経に記されていない熟語は漢文とは見なされなかった。漢文を共通コミュニュケーション手段とする共通の辞書(四書五経)にない言葉は、中国語として通用しなかった。

「八股文」に固定化された「瀕死の漢字文化圏」では西欧列強の新思想、科学・文化を取り込むことは困難であった。中国の近代化できなかった最大の理由の一つであった。

幕末から維新期にかけて西周(にし・あまね)福沢諭吉などが多くの「新漢語」を作りあげ、日本の近代化に貢献した。

【西周(にし・あまね)Wiki】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%91%A8_%28%E5%95%93%E8%92%99%E5%AE%B6%29

その「新漢語」を中国・朝鮮は輸入したのである。
【日本産新漢語の一例】
国会・憲法・立法・司法・行政・三権・権利・義務・議決・自治・科学・心理・論理・哲学・経済・景気・銀行・消費・補償・条件・抽象・象徴・概念・主観・客観・宗教・自由経済(学)・物理(学)・幾何(学)・言語(学)・政治(学)・生理(学)・論理(学)・生物(学)・化学・算術・数学・資本・金融・原子・社会・進化・淘汰・科学(者)・革命・改革・開放・闘争・運動・進歩・民主・思想・同志・階級・批評・計画・右派・左派・人民・共和国・社会・主義・歴史・文明・国家などなど。

(Ddog:大笑いだが、国名である「中華人民共和国」で中華を除くとすべて日本産の漢語だ。
中国が発明した新漢語「コカコーラ/可口可楽」「電脳」などはGood Jobでしょう)

【和製漢語】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E8%A3%BD%E6%BC%A2%E8%AA%9E

【漢字が表す二つの世界】
http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/200303/fangtan.htm

文化人類学者「梅棹忠夫」氏<漢字文明の特質について>
『文字の体系という点では、ローマ字は完結している。ところが漢字の文字体系には余計なものがいろいろ入っている。例えば、漢字は古典の知識がないと読めなかったり、読めても意味がわからない。漢字一字はすなわち、中国のあの長い歴史そのものである。ローマ字にはそんなことはなくまるで道具である。』
漢字を応用するには古典にかなり教養がなければ正確に文章を書くことも字義を正しく使うこと(理解すること)もできない。→ 漢字=中国の歴史そのもの。(上記)

近代中国思想界の重鎮 胡適氏:「仮に儒教同郷が没落・衰亡しても、中国人にはなお漢字を拝む『名教』が残る。中国人にとって漢字はただの交信手段ではなく、民族精神を規定する宗教である」

ところが、中国語を電脳化する最大の妨げは漢字である。表音文字を普及させた為漢字文明は衰退するベクトルに向かっている。

漢字族が漢字文明の拡散とともに発展し漢字文明の衰退とともに没落するのも、漢字を交信メディアとする漢字族の歴史の宿命ではないだろうか。

第八章[中国に民主主義は絶対に育たない]★政府から民間に至るまで横行する保守主義・秘密主義

中国は社会資源の争奪がきわめて激しい社会で、個人的な利益の流失を守る為には、政府から民間まで「祖伝秘方主義(秘密主義)」が横行している。海外で技術を修得しても周りに教えない。大学教授も知識を学生に教えない。「飯のタネの消失」を何よりもおそれてのこと。当然企業間の情報秘匿は激しい。(Ddog:外国の特許は勝手に無断コピーするくせにと思うが、中国人からすれば、知られるほうが悪いぐらいにしか思っていないのだろう)

この思考は伝統的なものだ。古代中国の剣客格闘家は弟子にも秘伝の奥義を教えなかった。医学もそうだ。東洋医学は祖伝の秘法を直弟子以外には誰にも伝授しないものだ。東洋医学の神秘とは、神秘的な医療効果でなく、誰にも教えない神秘主義によるものだ。

神秘主義は民衆に知識と知恵を教えない愚民化政策による統治手段としても用いられた。

世界の民族で中国人ほど尚古主義(昔は良かった)的思想を持つ人種はいない。
中国人の思想形成は、自分の経験よりも先人の経験の学ぶことから始まる。(Ddog:これはこれでとてもよいことだが、ここに相場の格言がある。「賢者は歴史から学び、愚者は自分の経験から判断する」)

Ddog:文明の停滞とは、すべて先例から答えを求めようとして、先例に無いことは認めないようになっていくことだと思う。原理主義とも言うが、繰り返していくうちに、「述べて作らず」創造性が欠如していく。そして、中国朝鮮なら四書五行・キリスト教なら聖書・イスラムならコーランに書いてあること以外は認めない社会が出来上がる。新しい思想科学は入り込む隙間が無く、原理主義を採用した集団は没落していく歴史的法則が存在している。

中華文明の決定的要素の一つに「師承」がある。「師承」とは、「学生の言説は、教師の言説を超えてはならぬこと」→古典絶対視の精神は古典に対する批判の精神の欠如喪失、合理的思想の窒息→過去の理想化=自然と現在・未来に対する堕落と退廃の観念を生み、悲観的未来否定の中国思想

中国はその歴史において「統一王朝」でいられた安定期は極稀で、戦乱と分裂の歴史であった。(1/3に満たない)⇒「統一中国」=「天下泰平」は中国人の願望であり、戦乱期「天下泰平」を夢に託した一種の宗教意識でもある。

統一中国願望による弊害
〇彖枦に「一宗」を独尊:他のすべての思想言論を弾圧する。→文化の衰退
中央集権的独裁体制:一君万民制は統一国家の歴史的産物=民主化は絶対に無い
C羆獷斑亙?瞭瓜???琉循環:経済的に中央の利益一極集中→地方の貧困化→地方の崩壊→同時に中央の崩壊をもたらす悪循環の歴史
じ沈否定で人権蹂躙:中国思想は仁義道徳を語り尽くしたが、個人の自由・基本的人権の尊重を語っていない。
ゼ然原理に逆行する統一運動:統一願望により社会の多様化を阻止するのに多大なエネルギーを要し社会の変化多様性を阻止するので、天下騒乱が絶えず、社会の発展が停滞した。

恐るべき「統一思想症候群」に陥った中国
EUの統合は統一思想の中国の大きな焦りを与えてしまった。
当時の朱鎔基首相の発言:「皆がしっかりしないと世界統一はEUに先に越されてしまう」よく党幹部に発言していた。⇒「統一=絶対善」は中国全土に定着し統一論の前には思考停止盲信常態となる。「統一」を崇拝する、絶対神的宗教と化している!(Ddog:危険この上ない思想である) 「統一の実現」=「聖戦」

Ddog:中国の台湾独立阻止は「聖戦」である為に、中国が今後経済的混乱に陥った場合、100%間違いなく武力行使をする。「聖戦」の前にはすべてが思考停止する。万が一、米国が中国との紛争を恐れ台湾有事を見殺しにした場合、その余波は「尖閣列島」・「沖縄(琉球)」へ波及し、朝鮮・ベトナム・ロシア沿海州も「聖戦」の対象とならざるを得ない!中国は世界統一制覇をたくらむ悪の結社である。どうも中国=「ショッカー」or「ギャラクター(世界の悪魔♪)」と理解したほうが理解しやすい。

中華民族主義の本質は、チベット人モンゴル人など中華世界の諸民族をはじめ、すべての民族を飲み込み、大融合する意でおるぎーであり、民族の浄化をめざす近代民族主義ではない。(もっと悪質)一種のアンチ・ナショナリズムであり、「華化」(中国化)主義である。

中国の民主活動家もその言動から、(西側民主主義国家のデモクラシストとは異なり)中国人の民主主義は中国人にのみ「自立」「自由」の獲得を目指す民主主義であり、国内諸民族の自決自主を許さない民主主義である。→そんな中華風土で作り上げた民主主義は民族主義を乗り越えない限り、真の民主主義が中国に根付かない。

その4へ続く
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第四章「自然破壊環境汚染で自壊する中国」★中国の高度成長が続けば世界の集団自殺に
木を伐っても植える事を知らない中国人
【空から見る中国/Google】
http://maps.google.co.jp/maphp?ie=UTF8&ll=34.994004,115.070801&spn=24.099336,40.166016&t=h&z=5

中華文明発祥の地黄河流域黄土高原は古代は森林と湖沼が多い自然豊かな土地であったと古代の文献には、記されている。農耕によって地力が奪われ土地がアルカリ性で退化し砂漠化していった。
中国人は木を伐っても植える事を知らなかった。植林はそこから恩恵利益を得るには長い時間がかかり少なくとも自分の代には何の利益も得れない行為である。戦乱が常態の中国ではその日を生きるのに精一杯の人々に植林という発想はなかった。文明の人々が生活するのに必要なエネルギーは主に薪で、森林の伐採から得られる。
中華文明の発生と同時に大量に森林が伐採され華北の黄土高原には荒れた黄土が残るだけとなった。→華中華南へ中華文明が広がり→禿山だらけとなっている。→21世紀半ばには中国から森林が完全消滅するかもしれない。

中国は「汚穢(オワイ)の国」と化し「黄泉国化」の危機に直面
森林の消失→洪水の頻発・水資源の消失→環境汚染に蝕まれる国土←工場排水など経済成長に伴う公害
市場に溢れる毒入り食品・大気汚染・酸性雨・汚染される河川海洋・都市部では幾重にも産業廃棄物をはじめとするゴミの山に囲まれている。⇒世界に伝播する伝染病拡散センターとしての中国

第5章[幕を閉じつつある「改革開放」政策]★このままでは中国経済崩壊の危機もある

デモ暴動参加者が毎年1000万人民衆の不満は日に日に高まっている→社会不安
中国の経済問題社会問題は構造的制度的改革が必要なのだが、政治問題の領域を超えもはや生態系の問題の領域まで達している。

鄧小平の「先富論」「先富起来:一部の人間地域が先に裕福になればその波及効果で中国全体が豊強になり、格差も縮む」はずであったが、人的地域格差は拡大の一方⇒先富論の破綻=社会主義精神シンボルである「平等主義」の放棄⇒「改革開放政策」の修正見直しが必要とされる。

経済特区ブーム→「地方経済の経済発展」=地方主義⇒地方の中央への離反⇒30の一級行政区と2000の県=30の公国と2000の諸侯と同じ状態⇒中国が四分五裂する兆候

1989年天安門事件で対中投資が抑制され経済失速→92年春.鄧小平「南巡講話」→「大胆な外資導入の優遇政策」→経済過熱→歪みを生む:以下列挙
〇宛一極集中:一人の国家指導者が軍・党・政の三権掌握=伝統的な中国の国のかたちとしての「皇帝制度」をとらないと国が崩壊する。
官僚汚職の蔓延:不正額はGDPの20~25%との推計数字もある。 
3搬腓垢覦貶?良鷲戮粒丙后Э邑1%の党幹部高級官僚が国富の5半分以上を持つ
た執鏖修垢觴唆般簑蝓大学専門学校卒業者の半分近くに職がない
ダこ最悪の医療衛生環境:世界の疫病発生拡散センター
成長にともなう環境汚染の拡大:公害病の蔓延
Ю直年の凶悪犯罪の拡大:年間400万件以上、精神異常者も急増
─峪闇戚簑蝓廖頁戚韻良郎ぁη逝爾旅喃僉η醒呂猟秬源裟):ますます深刻化
国防費の20年連続二桁増:中国の軍拡と軍事的海外進出が止められない。
強化される一方の言論統制:国内だけでなく対外的に実施され世界各国のマスメディアや中国専門家を恫喝買収→事実を隠蔽
その他・資源の枯渇・治安の悪化・反政府でも・暴動の頻発・強盗の跋扈・麻薬の流行・チャイナマフィア、歪みによって生まれた問題は枚挙しきれない。

国内の盲流から国際的も盲流となり中国人の群れが毎年百万人単位の規模で地球全体に拡散している!

【p188の参考数字】
中国共産党創建からの運動革命の犠牲者:香港「争鳴」誌(2001年7月号)
文化大革命2500万人反革命分子の一掃2470万人大躍進で2215万人抗日戦争の内部粛清600万人反革命活動鎮圧87万4000人 総数7900万人

第六章[過大評価されている中華思想の正体]★常に自国中心で自己中心的、相対的思考が欠如
中国人の価値観
世界意識:「天下主義」中国は一つ世界も一つ
自我意識:「唯我独尊」われこそ天下一
空間意識:「中心主義」中国は天下の中心にある
伝統意識:「正統主義」中華文明の正統なる後継者という見方
種族意識:「華夷主義」文明の中華と野蛮な夷狄を分ける
政治意識:「尚古主義」昔は今よりすばらしい
優越意識:「文化主義」中華文化は天下無双
国家意識:「大国主義」国家は大きいほど良い
理想国家:「天下統一」天下万民をすべて一つの統一国家にする
理想社会:「大同社会」大同・平等主義的同一性と同質性のユートピア世界
中華思想は以上の価値観により形成されている。
その中心は「華夷思想」:中国は天下の中心であり、その周辺民族優越意識により東夷(とうい)[朝鮮・日本]西戎(せいじゅう)[チベット・ウイグルなど]北狄(ほくてき)[匈奴 鮮卑 契丹 蒙古 など] 南蛮(なんばん)[ベトナム・タイ・ビルマなど] とみなす思想。 
華と夷は本質が異なるのだから、「戎狄というものは、これを欺いても不振とはいわず、殺してもそれを不仁とはいわず、奪っても不義とはいえない」という考え方だ!ゲルマンの優越主義に酷似する。

理想社会を「大同の世界」とする「大同思想」も注目しなくてはならない。
大同思想:「小異を棄てて大同につく」の格言の大同である。「大同」とはすべてが平等・同質とする考え方、原始社会の村落共同体を理想とする。なぜ、中国で、共産主義もどきの「毛沢東主義」のような新思想を受け入れられたかの謎解きがある。「毛沢東主義」=「中華思想」 (Ddog:中華思想が昂じると世界を大同にしようとする覇権主義が地球を征服しようとする思想に通じる。)大同の世界はすべてが同一化された世界であるため競争の原理が働かない静止の世界である。(Ddog;現実は中国は過酷な競争社会で、中国人の成功者は、競争が働かない大同の世界へ到達したと本人が自覚したとたんに進歩を止め享楽に耽る理由が垣間見られる)

【中華思想・Wiki】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%80%9D%E6%83%B3

その3へ続く
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日本人が知らない中国「魔性国家」の正体 黄文雄著 成甲書房(2008.年1月)-1


96年の「ありのままの中国」をリミックスした2008年版ですが、「黄 文雄 ワールド」爆発です。もし、この一冊を地獄のヒットラー総統に手渡すことができたら、ヒットラー総統は地獄の業火から甦り、ユダヤ人ではなく、中国人を地球上から抹殺するに違いない。

環境破壊=人口問題=食糧危機=資源争奪戦=覇権主義=中国問題 黄文雄氏の説明するところ、およそ21世紀に人類が直面するであろう危機の元凶は中国問題であると考えてよい。中国人がなぜ今の中国人となったか、歴史的文化的背景を、凡そ日本人の研究者が発表したなら人種差別主義者の烙印を押されてしまいかねないような、醜い中国人の生態を紹介した本だ。

最も気持ち悪かった項は、第三章[文革時代まで存在した「食人文化」の実像★食用人間の料理は食文化を極めていた]中国人は殷商の時代より人肉を喰う文化「人肉嗜食」が確立している。カニバリズムには宗教儀礼としての習慣が含まれるというが、中国の場合多くの合理性を含んだ中国の歴史的伝統的文化/食生活であることが紹介されている。日本人が「鯨」を食べる為にシーシェパードのような海賊に捕鯨船が攻撃されることなど、なんと他愛無い事か。朝鮮人の犬肉食文化を嘲笑する次元ではない中国の「人肉嗜食」の歴史に心底中国人を嫌悪する感情を抱いてしまった。

第一章[臆面もない覇権主義の行方]
第二次世界大戦後領土拡大し続けたのは中国だけ、その根拠として、前漢や清帝国が領有したことがある土地はすべて中国の不可侵の領土であるとの空想を根拠としている。元や清は北方騎馬民族で漢民族ではない。ウイグルやチベットは完全に別の文明である。13億人の中国人にとって絶対欠かすことの出来ない生存権として、海洋進出の野望を抱いているが、歴史的に中国は海禁を国是としてきた。海禁をしなかったのは北を遼・金国に押さえられた南宋時代とモンゴル人の帝国元時代に限られる。海洋進出の理由の一つとして、「日本人一人当たりの海洋面積は中国人一人当たりの海洋面積の8倍で不公平だ」という詭弁を用い海洋進出を図ろうとする中国には、中国人の真髄を知るような気がした。
改革開放政策当時中国のエネルギー対外依存率4%→現在70% 対外依存が高くなるに従いアメリカに対抗する海軍力の保有するようになる。
中国共産党(主席)=中国皇帝=天から地上の支配を委任された者⇒地球上すべてが中国のもの⇒パックスアメリカーナの否定⇒軍事拡張・領土拡張・海洋進出の理論
対外挑発・外的を作り愛国主義で大衆操作⇒反日運動

第二章[地球規模の食糧危機を招く人口爆発の脅威]
中華人民共和国建国当時の人口4億人⇒大躍進政策の失敗⇒1500万人~2500万人餓死⇒1950年代末~1960年代「多産論」:人口が多いほど良い形でより早く偉大で経済的に社会主義国家を建設推進できるという「生めよ増やせよ」理論←中国伝統的思想「多子多福」「百村千孫」と合致⇒人口爆発⇒さすがに、人口抑制政策=「一人っ子政策」=大量の無戸籍人口の存在⇒中国人口は13億ではなく15億を超えている可能性がある。

中国農村部での人口増→森林の伐採・牧草地の耕作(牧草地を耕作地にすると、地表の水分が蒸発し裁くかする)→砂漠化=耕作地の減少耕作可能地の減少={農村の人口過剰・荒廃→都市部への人口盲流→都市部の荒廃→世界各国への盲流→世界各国で治安の悪化・荒廃}+{食糧不足→世界各国より食糧輸入→世界的耕地不足→地球全体での森林伐採・砂漠化}=人類の危機

第三章[文革時代まで存在した「食人文化」の実像★食用人間の料理は食文化を極めていた]
食人文化の記録は黄河流域の中華文明の波及発展とともに南下拡散していった。
「食人」のほとんどが辺境や未開の地ではなく人口過密地帯と一致。王朝交代期・農民の反乱時に増加。中国は「共食い」による人口調節の歴史でもある。

籠城戦の非常食は人肉が多かった。戦いが長期化すると全国的な国土の荒廃食糧危機が繰り返された。→兵糧の調達の為軍は民間人を食用人間として捕縛せざるを得ない。→戦場に送る人肉加工工場があった。食用人間は、麹麪(こうじべん)で飼い屠殺して軍食に充てた。塩付けにしたものを「塩尸」天日で乾かしたものを「乾尸」そういったことをする専門職を「宰殺務」(さいさつむ)というものが設けられていた。
古文書には凄まじい共喰いの記録が残っています。
<参考>【支那人間に於ける食人肉の風習】
http://www.aozora.gr.jp/cards/000372/files/42810_23981.html
文革の時代まで、食人文化は残り、階級の敵とされた人物を糾弾集会の後屠殺され人民公社や県の食堂で調理された記録が、記録が残っていた人民公社のある県では400人の名簿が残っていた記録がある。
そして、今も死刑囚の臓器売買が切り取られ、利用され尽される。また、嬰児の胎盤が特効薬「紫河車」やグルメ料理「嬰児湯」として残っています。
中国人にとって「食人」はタブーでなく「当たり前の行為」であり美徳にさえなる。

その2へ続く
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【中国ロシア崩壊のカウントダウン】
砂上の金融システムに築かれた新興国バブル

公式に発表されている金融監督庁による中国の金融機関の不良債権比率は、2004年末13・2%から2006年末6・2%へ年々低下している。 だが、ここには1998年に資産管理会社AMCしに簿価で飛ばした不良債権は含まれていない。金融機関に残る不良債権額も昨年6月末以蹄、1兆3000億元前後の水準が約3年続いている、比率が低下し続けているのは分母の貸し出しが拡大したためにすぎない。

むしろ、「本当に恐ろしいリスクは不動産投資や株式投資に回っている融資だ。企業が銀行から設備投資資金として借りたおカネの一部が、実は不動産投賓や株式投資に転用されているというのだ。中央銀行の発表によれば、中国企業の収益のうち本業で得られる利益は」4分の1しかなく、残りは財テクによって稼いでいる。

(Ddog:中国の唯一の競争力の源泉は低価格であるため、企業収益を確保するのに止むに止まれず行ったことが、中国崩壊後回顧されるのだろう。)

大企業の多くは「財務公司」というファイナンスカンパニーを設立している。当局の監視外のため、この金融子会社を通じて不動産や株式に投資しているとみられる。かつての日本のノンバンクと同じようなものだ。

(Ddog:中国人は拝金主義者だが、資本主義経済はズブの素人であることを忘れてはならない)

このような仕組みを問題視した中央銀行は、昨年10月、通達を出した。国有企業と国有銀行は、借り入れたおカネや融資したおカネの使い方を明記した資金使途管理報告書を毎月提出しなければならない。発覚すると責任者が罰せられるので、銀行や企業は通達が出た後、市場から一気におカネを引き揚げ始めた。これが昨年10月以降の中国の株式下落を招いた。

住宅価格がついに下落へ3月に不動産総量規制?

株価は3月5日からの全人代(全同人民代表大会)、8月8日からの北京オリンピックを挟んで乱高下することが予想される。一.段と下がればファイナンスカンパニーとその親会社の財務体質を悪化させ、企業向け融資の不良責権化を招く。企業は財テクによる利益が減少し収益が低下、一段の株価下落要因となる。

一方、個人が借金をして株式投資を行っている例も多く、個人向け融資の不良債権化も懸念される。□座数一億を超えるほどに個人に浸透した株式投資の資産が目減りし、個人消費の冷え込み→経済成長の鈍化というスパイラルに陥ると厄介だ。

不動産市場の昨年10月以降の変調も大きな懸念材料だ。
政府は高騰した不動産価格の引き下げに必死で、「不動産の総量規制も検討されている」。

90年に日本で、実施され、バブル崩壊の引き金を引いたのは「不動産関連融資の総量規制」だが、中国で検討されているのは融資ではなく、不動産開発そのものの総量を規制してしまおうという奇策だ。不動産価格は暴落しかねない。(Ddog:日本のバブル崩壊の直接の引き金となった。三重野日銀総裁と橋本蔵相のボンクラコンビが行った愚行は、日本人にとって災難であった。今の中国はまるでデジャビューだ!)


サブプライム1兆円損失判明は4月上旬

中国の銀行が抱えるもうひとつの問題が米同発のサブブライムローン関連証券への投資だ。
中国銀行は、昨年6月松に96.47億ドル(約1兆円)のサブプライム関連投資を行っていたという。工商銀行も2.29億ドル(約250億円)のサププライム関連証券投資を行っていた。両行の損失額が明らかになる昨年12.月期決算の発表は4月上句、中国で金融システム危機が噴出する時期は意外と早いのかもしれない。(Ddog:98年ぐらいから、中国バブルが弾けるのを待っているがなー、10年弾けずにいる。これは、大外れな予測をしてしまったとしか言いようが無い。でもそろそろか?)

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[Ddog] いずれにしても中国は、西側先進国のようなまともな資本主義国ではない。公正な情報開示など期待できないし、中国自身でも積みあがった不良債権の実態は、まったく把握できないだろう。自国の国民の正確な人数すら有史以来正確に把握したことのない国だ。表の不良債権と、闇に隠れた不良債権は巨大なマグマとなり、日々その巨大な負のエネルギーは蓄積し爆発する時を待つばかりだ。天安門事件以降停滞した中国経済は、開放政策により海外資本を飲み込みことにより塗粉し続けることができた。アジア通貨危機は、人民元の大幅切り下げという禁じ手を使った。目先の小手先だけで、奇跡的に経済発展しているように見えているが、光に当たる部分に隠された諸問題の闇は途方もなく大きい。農村の荒廃、格差、環境破壊、不良債権問題など先送りすることが儘ならなくなる時が必ず来る。

有史以来、成長し続けた文明は無い。興亡を繰り返した中国の過去の歴史、チューリップバブル以降バブルは必ず弾ける近代経済史、すべての歴史が、中国の崩壊を予感させる。中国バブル崩壊は日本の比ではなく、日本のように経済の崩壊に留まるのではなく、中国そのものの国家体制を崩壊させてしまう負のエネルギーを感じる。その時世界経済は無事で済むはずがなく、また、どんな禍を日本にもたらすか想像すら出来ない。中禍問題は二酸化炭素による温暖化問題と同じく、人類と地球の未来を脅かす問題である為日本一国では到底対応できるものではない。日本は世界各国と結束して中禍人民凶悪国が撒き散らす災難をなんとか封じ込めなくてはならない、21世紀の日本と世界に課せられた課題である。
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週刊東洋経済 2008.3.1 特集「世界恐慌」スタグフレーションか、資源バブル破裂か!を読む。-1

14000円まで戻った日経平均が13000円を割れ、ドルが各通貨に対し暴落、石油が引値で1バレル100ドルを突破。今日の世界市場は基軸通貨米ドルによる米国の経済覇権の終末なのでしょうか?先週号になりますが『、週刊東洋経済 2008.3.1 特集「世界恐慌」スタグフレーションか、資源バブル破裂か!』を紹介したいと思います。


米国経済の今年前半のリセッションは織り込まれたが、今後最悪のスタグフレーションへなだれ込むか、資源バブル崩壊へ行き着くのか?

【金融危機が招くリセッションの恐怖】
バーナンキFRB議長はFFレートを大胆に引き下げた(Ddog:日本のバブル崩壊時より迅速な行動では、評価できる)→今後FFレートは2%まで引き下げられる?
しかし、100ドルを超えたWTI原油価格などインフレ懸念のなかこれ以上引き下げられない?
2008年現在の状況は、過去の恐慌発生時の2年目、世界恐慌の1930年、第一次オイルショックの1974年の状況に酷似している。

現在、昨年後半に危惧されたインフレ懸念は景気後退懸念でかき消されている。
サブプライム問題→住宅価格下落→ホームエクイティローン(HEL)の信用枠減少→消費低迷→自動車・小売減少→景気の後退・需要減→雇用の減少→ローンの返済不能→負のスパイラル+新興国の経済成長による穀物エネルギー価格の高騰=「マイルド・スタグフレーション」

【サブプライム危機の正念場】
「リカプリング論」、米国景気のリセッション→米国への輸出国も相応の景気後退→世界景気の後退→米国だけから一方的な資金の流出はない。なぜなら、米国の金利低下→産油国、新興国のドルペッグ制採用国の余剰ドルが逆ザヤとなり運用難→高利回りのハイリスクな証券投資→金融機関の資本増加を促す。
∴ドル暴落は回避されそうだが、米国のリセッションが最終どこで止まるか、恐慌に発展するかは見えていない。

ポール クルーグマン教授は日経のインタビューで米国はゼロ金利を考えるべきと主張

【ユーロ圏・英経済の変調 ユーロ・ポンドのリスクも急拡大】
昨年来ユーロ圏の信用リスクは高止まったまま。現時点のファンダメンタルに不安は少ない→インフレが、賃金上昇→物価高→消費の減退(賃金の上昇もない)
(ユーロは経済発展度合いが異なる15カ国の経済を統合した通貨である。)
アイルランド・スペインなど周辺国ではインフレ圧力が、中核国でデフレであったのが今逆転し、信用が収縮するなか、インフレ懸念で金融政策が非常に難しい。
英国も住宅価格の下落による米国同様の消費減退が起きている。しかし、逼迫した住宅供給量から英国での住宅バブル崩壊リスクは低い。
但し、欧州の会計基準は米国よりサブプライムには甘めの基準→時間差でサブプライム危機が襲う可能性あり。

【資源スタグフレーションの経路】
今後の原油価格の需給 [需要]:米国需要は2008年0.2%減少するが、新興国は中国の5.8%の需要増を含め世界全体で1.2%の伸び。[供給]:OPEC減産政策がまとまれば原油価格上昇 まとまらなければ急落。
穀物価格→エタノール需要・新興国需要増で長期上昇トレンド
小麦:豪州の旱魃で大幅減・カナダ欧州の異常気象で減産
大豆:とうもろこしと作付け畑が重なる→とうもろこし価格上昇で大豆作付け面積減少
とうもろこし:バイオエタノール需要で価格上昇

日本:2008年輸出の鈍化→原料高コスト負担増→値上げ→需要減退→景気後退

【日本のメルトダウン】
外人投資家の日本株離れ:原材料価格の上昇によるコスト負担増・円高による輸出企業の減益・個人消費の減退⇒企業業績下方修正/減益
国内政治の閉塞感と構造改革の後退(Ddog:元々小泉は改革などしていない)
【英エコノミスト2/23-2/29号】※東洋経済の記事ではない
ニッポンの停滞の元凶は政治家との特集記事
原文:Why Japan keeps failing How the politicitians are to blame fore the failure of japan’s recovery
改革の歩みを止めた自民党 党内意思統一が出来ない民主党 安倍前首相は経済を放置 福田首相は旧来の政治に戻り官僚が改革方向に動けない。小沢党首の大連立構想は一党独裁の逆戻り。官僚の政策失敗による官製不況 賃金を上げない企業 これらが原因


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明日は、「砂上に築かれた金融システムに築かれた新興国バブル」の段と賢者達の処方箋を出来ればまとめたいと思います。自分の意見は明日か明後日、サラリーマンが夜の10時ぐらいから2時間ちょっとでブログをまとめるのは思ったより難しいですね。

市場は荒れてますが、今の相場を測る最適な物差しを当てて見ると、慌てる相場ではありません。冷静に見ると円ドル為替も101円を割るとシナリオが崩れますが、目先に関しては100円を突破することはないと思います。(中長期では米ドルはもう一寸弱くなるかも)目先、株は騰落レシオが指標となりますね。
【騰落レシオ】
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0188

為替はForex Watcherを10年前からチェックしています。
【Forex Watcher】
http://www.forexwatcher.com/
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アウターリミッツ<Outer Limits>
「少年の不思議な角笛」<A Boy Playing The Magical Bugle Horn>(1986)
格付け:A 音大出身バンドのテクと素養に敬服する1枚。

少年の不思議な角笛はdrumsの桜井さんの発想によるコンセプトアルバムです。江古田にあるM野音大出身は、川口貴さん (violin) 塚本周正さん (key)そして設立時と現メンバーである杉本正さん(bs)である。現在、杉本正さんは神奈川フィルハーモニー管弦楽団でコントラバスを、川口貴さんは日本フィルハーモニー交響楽団でヴァイオリンを演奏している現役のクラシック音楽奏者です。

オルガン科出身の塚本さん(現Gacktのキーボード&オーケストラアレンジ)がOuter Limitsの楽曲の多くを手がけているとのことです。そして、このコンセプトアルバムを発想した桜井さんは、伝説の日本人ドラマー、ジョージ川口の弟子である。桜井さんは塚本さんと高校の同級生で、Outer Limitsの前身バンドメビウスのメンバーでM音大ではなく、K沢大学だそうですが、「少年の不思議な角笛」をコンセプトアルバムとしてセカンドアルバムとして出そうと発案するところをみると、音大出ではないが、並みのクラシックの素養では思いつかないのではないだろうか。[確か1986年当時マーラーは映画音楽などで取り上げられることが多かった時期で流行った(私の周辺?)時期だったかもしれません。]

「少年の不思議な角笛」は(ドイツ語:Des Knaben Wunderhorn)は、ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集した、ドイツの民衆歌謡の詩集である。この詩集には、多くの作曲家によって曲が付けられた。恐らくもっとも注目すべきものは、グスタフ・マーラーによるものである。これはオーケストラの伴奏の付いた歌曲集で、1899年に初版が出版された。また、彼の交響曲第2番、交響曲第3番、交響曲第4番のいくつかの楽章にも、詩が使われている。(このことから、これら3作の交響曲を「角笛交響曲」と呼ぶことがある)また彼は、ピアノ伴奏の多くの作品を、この詩集から作曲している。この詩集を用いたそのほかの作曲家には、メンデルスゾーン、シューマン、カール・レーヴェ、ブラームス、ツェムリンスキーがある。(From Wiki)

4曲目のリリスは特に美しい歌曲で、アルバム全体として美しい川口さんのヴァイオリンの音色もさることながら、クラシックを基調として、音楽の基礎教育とクラシックの素養無しには生まれなかった楽曲ばかりです。やはり英欧のプログレバンドの水準を抜くにはクラシックの素養は必要不可欠な部分かもしれません。

すこし話はそれますが、リリスとはエバンゲリオンでも登場しますが、神が創った最初の女性です。アダムの最初の妻で、リリスは男性優位を主張するアダムに嫌気がさし逃げた。リリスが逃げたのはメソポタミア地方とされる。神は3人の天使を遣わせ、リリスがアダムのもとに戻るよう説得したが、リリスは拒否した。また、魔王ルシファーはリリスの夫とする説も有名であり、リリスを最初の吸血鬼とするブルガリアの神話もある。(変形3面開きのアルバムにアニメ風の挿絵で物語が展開しています)

1.少年の不思議な角笛 (magical bugle horn)
      夢の旅人 (the voice of wanderer)
      出発 (Julius going to)
2.像の谷 (the silent valley)
3.雲の塔 (tower over the cloud)
4.リリス (Liris)
5.古城 (out of the old castle)
6.影の映らない湖 (sail and the shadow)
7.笛の森 (whispering in the wind)
8.善悪を越えて (beyond good and evil)

•塚本周正 (keyboards)
•荒牧隆 (guitars,bass)
•上野知己 (vocals,keyboards)
•桜井信行 (drums,percussions)
•川口貴 (violin)
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昨日「ライラの冒険・黄金の羅針盤」を家族で観てまいりました。

「予想以上に面白かった!!」

子供にせがまれて、なんらストリーの予備知識もなく観たせいもあるが、しばし自分の心は主役のライラの歳である11・12歳になって映画の世界に入り込み、楽しみました。

「ロードオブザリング」の「ニュー・ライン・シネマ」の作品とあって、確かに美しい映像、鎧熊という人間の言葉を解す白熊映像エフェクトgood-jobでした。ストリー展開も三部作の一作目であることを了承して観れば非常に面白い展開でした。ただストリー展開の舞台の空間的移動が、オックスフォードのような学問の街→パラレルワールドのロンドン→北極へ向かう船→極北の玄関とおぼしき、最果ての街→北極の島の平原→宗教団体の秘密基地と、北へ北へと一方向にしか進んでいかないからかもしれませんが、物語の導入部分である起承転結の「起」のままエンディングになってしまった印象があります。「もう終わってしまったの?残念」という気持ちになってしまいました。(けしてネガティブな意味ではない)でも、どうせ観るなら1日かけて3部作全部が揃った時点でDVDを観たほうが精神衛生上快適かもしれません。「面白すぎて次が早く観たい!」

確かに三部作の「ロードオブザリング」の1.2作目のエンディングは本作同様、「To be continued.」の終わり方だった。同じ3部作でもカリビアンオブパイレーツの1作目は「To be continued.」ではなく、6.7話続くナルニア物語・ハリーポッターの1作目のエンディングは「To be continued.」ではなく、「End」で終わっているので、精神衛生上とても良かった。(パイレーツオブカリビアンの2作目の終わり方は「To be continued.」)そもそも「ロードオブザリング」の3作目の終わり方も「End」でなく、「To be continued.」の終わり方をしている。なるほど、「ニュー・ライン・シネマ」は最近「ロードオブザリング」の原作に無い4作目を作ろうとして揉めているらしいとのニュースがでてましたね。

ところで、「ライラの冒険・黄金の羅針盤」はキリスト教団体から、子供を無神論者、反キリスト教にしてしまう恐れがあると、キリスト教団体から非難されてるとのニュースがあることは知ってました。どこが該当する部分なのか気にして観てはいましたが、正直まったく理解できませんでした。

悪役のマジステリアムと呼ばれる教権が「カトリック」を連想させるのでしょう。でもパラレルワールドのウェストミンスター寺院らしき教会にモデルにされた、イギリス聖公会や、スコットランド教会などからは、本作が、宗教組織の教条主義や、宗教による抑圧に対する批判であり、キリスト教やその他の宗教そのものに対する批判ではないとの擁護があるようです。

気になるのでググッテみましたら、ライラの冒険は、異端であるグノーシス主義や、ミルトンの『失楽園』の大きな影響を受けているとのことです。物語の後半からその「神」や天国への反乱が主要なモチーフとなる。原罪は否定され、死者の世界は「天国」などではないこと。予定調和説・最期の審判への畏れを布教の教義とするカトリック側からすると看過できないのでしょう。アメリカの狂信的ファンダメンタリストなんかは耐えられない内容なのかもしれません。我々日本人にとっては理解しにくい批判です。

「二コールキッドマン」はとっても美しかった、でもよく悪役を演じる気になったものだと感心します。ハリウッドで「ヤッターマン」を実写化する時には是非「ドロンジョ」様役を演じてほしいものだ。

そして是非ニコールキットマンのドロンジョ様に「このスカポンタン!」と頭を小突かれたい・・・!。

【ライラの冒険】
http://daemon.gyao.jp/

【ダイモン】
http://www.goldencompassmovie.com/?&start=daemons

ちなみに私のダイモンは小ネズミのXanthiaでした。
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陸上自衛隊 「機動戦闘車」の将来の配備数量について考察します。

防衛省のホームページ
【平成20年度概算要求案】
http://www.mod.go.jp/j/library/archives/yosan/2008/yosanan.pdf
P17 19/44

機動戦闘車の開発に26億円の予算要求があり、初めて機動戦闘車単体の詳細なイメージ図が掲載されておりました。
先日のTK-Xの実車発表といい当にプログレッシブな日々です。
しかし、イラストを堪能していると、なにやら※印での注釈が目につきました。『装備化する場合、戦車と併せ数量(現在の「防衛計画の大綱」では約600両)を越えないことを想定した開発』

この注釈の正面から正しい日本語で読めば、『「機動戦闘車」は戦車として「防衛計画の大綱」の約600両の定数に計算します。』になります。このことで、軍オタの皆さんが、あちこちのサイトで嘆き悲しんでいらっしゃいます。

確かに額面の通り正確な日本語で読めば、由々しきことですが、私は額面通り読む必要は無いと思います。この注釈はそもそも必要な注釈でしょうか?必要だからつけたのですが、何の為、誰に向かって付けたか考えると、嘆き悲しむ必要はまだ無いかもしれません。

「平成20年度概算要求案」の開発予算請求案にこの注釈がついているので、基本的には予算を削ってやろうと待ち構える狡猾な財務官僚に向けた注釈です。開発予算をもぎ取る為の要求書ですから、沢山量産しますと書いたら、開発予算も認められるわけが無く、開発予算さえ勝ち取れば目的達成です。そして、二次的には与党を攻撃しようとする野党の国会議員さんと、無能なKY新聞の記者、プロの市民(一寸抜けてる9条原理主義者)への予防線が注釈を付けた目的かと思います。

この注釈は、深謀遠慮の素晴らしい注釈です。ちゃんと但し書きとして、現在の「防衛計画の大綱」ではと抜け道が書いてある。配備が始まる頃「防衛計画の大綱」を見直せば良いだけのことです。しかも想定とも書いてあります。

最近の防衛関係の開発部門に関する公表文章や、予想イメージは、真の目的を巧みにごまかして予算を獲得しています。最も解り易い例で説明すると、16DDHの「ひゅうが」の完成予想図です。最初に公表されたイラストは、現在建造中の「ひゅうが」とはまるで違う、グロテスクな非空母型の船型であった。
最初から、海自は、あのようなグロテスクな船型の船を建造するつもりは更々無かったと思います。

予算を通す段階で、「空母だ!」とKY新聞や野党、プロの市民が騒いだら、予算が通らない。そこであの16DDHグロテスクな初期完成予想図を流布させて、予算を通したわけです。ご丁寧に、「おおすみ」級の空母船型の揚陸艦を建造し、ガス抜きをしている手の込みようには、敬服すらいたしました。「世界の艦船」のような専門誌もあの船型で完成する可能性がないことを知ってるくせに、イラストを前提に、16DDHの特集が組まれていたと記憶しています。

20年前、F1の後継機として実現すると期待された、「国産のFSX計画」が、宗主国米国の薄汚い妨害で、挫折させられた。F16を売り込みたい米国の国益に妥協する形で、F16ベースの現在のF2として開発せざるをえなかった。このことは、防衛産業関係者深い落胆と、次期戦闘機開発の慎重にする必要性を頭に植え付けたと思います。苦い苦い体験から、当時から悲願の国産主力戦闘機を開発するには、真の目的を隠蔽し開発するしかないと、防衛関係者や軍オタの一致した意見であった。その隠れ蓑として「高機動運動実験機」の研究が続けられ、その結果が「心神」です。

そして、20年予算案にも「高機動ステルス機技術のシステムインテグレーションの研究」に70億円の予算が計上されています。新戦闘機を開発する目的無しに、単なる純真な学術研究目的の為に70億円予算計上することはない。単なる純真な学術研究目的ならJAXAで予算計上すればよい。「高機動ステルス機技術のシステムインテグレーションの研究」がFXX開発目的であることは明白だ。

なぜ「心神」と呼び名になっているか想像されたことがありますか?「心神」の本当の名前は、「新々戦闘機」(しんしんせんとうき)であり、真の開発意図を悟られないように「心神」と命名されたと考えるのが自然です。「高機動ステルス機技術のシステムインテグレーションの研究」を新々戦闘機開発予算として計上してはおりません。

海上自衛隊や航空自衛隊がそうやって開発予算を獲得して実績を積み上げてるわけですから、陸上自衛隊も所詮官僚なのでしょう、予算獲得の常套手段として注釈をつけたと想像します。

最近の防衛省の開発研究の公表された資料を正しく理解すれば、この陸上自衛隊向け新「機動戦闘車」は87式偵察警戒の後継車両として偵察部隊用に配備される可能性が高い。

【陸上自衛隊の改革方向】
http://www.mod.go.jp/gsdf/html/kaikaku/01.jpg

陸上自衛隊の改革方向を読めば、「TK―X」と新「機動戦闘車」の出現は、中央即応集団の設立など、当にその改革向け主力車輛になる。
また、PKO活動は、「国際平和協力業務」として正規の部隊業務に格上げされた。その派遣車輛に最適とも思える。CX次期輸送機の最大搭載量37tで、下記URLの運用構想図にもCXより空輸される機動戦闘車が描かれています。

【機動戦闘車】
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/honbun/03.pdf

【運用構想図】
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/sankou/03.pdf

もし、「防衛計画の大綱」で定められた600両のうち、300両が90式で残り300両分がTK―Xと「機動戦闘車」とするなら、TK-XとのHiーLowミックスでの予算の確保が目的となる。しかしここに重大な欠陥がある。1両1~2億円程度の超格安値段単価で生産できるのなら納得もできるが、TK-Xが7億円で生産できればいいと、防衛省のコメントが出ているので、ある程度TK-Xは量産化されるはずだと思う。同時平行で新戦車2種類開発し予算要求するコストを考えると、Hi-Lowミックスにする合理性に欠けます。

結論:『装備化する場合、戦車と併せ数量(現在の「防衛計画の大綱」では約600両)を越えないことを想定した開発』はあくまでも想定です。想定とは、条件や状況を仮に設定することであって、決定ではないことを意味します。「機動戦闘車」が配備される頃にはいつのまにか、戦車枠600両に含まれなくなっていると思います。
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アウターリミッツ<Outer Limits>「ミスティ・ムーン」<Misty Moon>(1985)
格付:日本のプログレを語る上で必聴の1枚 AAA

1970年代プログレの四天王+ジェネシスの全盛期、KEPY+Gに加えキラ星の数存在した英欧のプログレバンドの圧倒的なサウンドに、プログレファンの心は奪われていた。日本のプログレッシブロック黎明期、カルメンマキ&OZなど珠玉のバンドは数多く存在したものの、日本のプログレバンドでLPが発売されることは稀でした。日本のプログレロックは、あくまでも都会の片隅のアングラな一角に留まり、才能に溢れた伝説のバンド達はレコードを発表することもなく闇から闇へ消え、広くプログレファンの欲望を満たすことは出来なかった。

現在もけしてプログレはメジャーな存在ではないが、70年代80年代の初頭に比べ、インディーズのレコード会社も設立され、ネットや通販の普及した。そして今は当時と比べ夢のような音楽環境になった。それには「MADE IN JAPAN RECORD」の貢献が大きかったと思う。そして、このアウターリミッツの存在こそが、「MADE IN JAPAN RECORD」の上野ヌメロ氏が「MADE IN JAPAN RECORD」の設立を志すきっかけとなった。そしてこの「ミスティ・ムーン」<Misty Moon>こそ、レーベルを(マニアの間では)大成功させた記念すべき1枚でもある。

「リチャードブランソン」が1972年にヴァージンレコードを設立し、1973年に「マイクオールドフィールド」の「チューブーラーベルズ」を発売し大成功した話に似てなくもないが、「MADE IN JAPAN RECORD」が無ければ今日の日本のプログレッシブロックシーンは存在しなかったかもしれない。現ヴァージングループの成功と比べてしまうと少々ショボクなってしまうが、「ページェント」「Mr.Sirius」「アルスノヴァ」「夢幻」「Deja-vu /桜庭統」「孔雀音」「Vermilion Sands」などなどは「MADE IN JAPAN RECORD」無くして語れない。「MADE IN JAPAN RECORD」は彼らの才能を広くファンの心に伝え楽しませるいい仕事をしてると思う。マニアの私からすれば上野氏の功績は「文化勲章」で褒章されるべき仕事ではないか思っております。

前置きが長くなってしまったが、本作が日本のプログレ史上のエポックメイキングであることはお分かりだと思う。音大出身のメンバーが結成しただけあって卓越したテクニックと楽曲は80年代の世界水準を超えていると素直に感じさせる傑作(ボーカルに関してはそれなりの味はあるがJapaneseなので・・・)だと断言できます。

Bsでコントラバス奏者の杉本さんは、現在もクラシックでも活躍されているそうだが、出身大学のM音大への進学動機は、行きつけのロック喫茶でプログレに目覚め、イギリスのプログレミュージシャンの多くが正規の音楽教育を受けていることを知り、純粋にプログレのミュージシャンになる為にそしてメンバーと出会う為、音符もろくに読めなかったロック少年が苦労して音大へ進学したと、ホームページに書かれています。「そ、尊敬します」。日本のプログレの新たなる1ページが開かれたのには、ある日突然空から降ったのではなく、土壌があり、種がまかれ、花が咲き、そのプロセスがあって実をつけたように、その必然となる要素が重なり、記念すべき1ページが開かれたのです。(詳細は彼らのオフィシャルページにて。)

川口貴さんのバイオリンをフューチャーした本格派シンフォロックは、停滞した本家イギリス、MTVに汚染されたアメリカのロックシーンに替わり、80年代プログレの盟主であった仏独伊の欧州プログレシーンと比較しても決して引けをとらない実力だった。その帯には「目を醒ませ!ヨーロッパのプログレ幻想へ決別の時だ!!」「国内最強のシンフォニック・ロック、遂に登場!!」との文字が躍っています。中身も帯の言葉通りの作品です。

1.Prelude (プレリュード)
(Music: Carl Orff, Arrangement: Shusei Tsukamoto)
2.Misty Moon (ミスティ・ムーン)
(Words: Aya, Music: Shusei Tsukamoto)
3.Saturated Solution (飽和溶液)
(Music: Shusei Tsukamoto)
4.SUBETE HA KAZE NO YOUNI (すべては風のように)
(Words and Music: Shusei Tsukamoto)
5.Spanish Labyrinth (スパニッシュラビリンズ)
6.Misty Moon (ミスティ・ムーン)[1987version]
7.Saturated Solution (飽和溶液)[1987version]

<The Musicians>
塚本周成 Shusei Tsukamoto (Keyboards)
川口貴 Takashi Kawaguchi (Violins, Electric Violins, Electric Guitars on M3/M4-LP, M4-CD and M3/M4-MuseaCD )
上野知己 Tomoki Ueno (Vocals, Additional Keyboards on M3-LP and M3-MuseaCD, Sound Effects )
     ※上野ヌメロ氏の実弟
荒牧隆 Takashi Aramaki (Guitars on M2/M3/M5-CD and M5/M6-MuseaCD, Bass on M1/M2/M3/M4-LP, M1/M4/M5-CD and M1/M2/M3/M4/M5-MuseaCD )
桜井信行 Nobuyuki Sakurai (Drums, Percussions )
石川正 Tadashi Ishikawa (Bass on M2/M3-CD and M6-MuseaCD )

<Guest Musicians>
藤村幸弘 Yukihiro Fujimura (Backing Vocals on M2-CD)

私の手元にあるのは06年の再発されたもので、オリジナルが1~4曲目5~7がボーナストラック.

【Outer Limits Official Web Page】
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/alan/outerlimits/

【Outer Limits Discography】
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/alan/outerlimits/about/disc/ol.html

【Recording Report】
http://www.music-planet.co.jp/outerlimits/outerlimits.html
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