格付け:AAAアーチストを語る上で欠かせない名盤
「帽子と野原」<HAT AND FIELD>思わず「ぷーっ」と噴出してしまいそうなタイトル。笑えなかったらモグリのプログレファンです。
タイトルだけを見たときは、パロディアルバムかと思いましたが、「妖精の森」とは一味違う硬派ジャズロックアルバムでした。AinSophの本作品の音自体は本家「ハットフィールド&ザ・ノース」のカンタベリーサウンドとは若干違うように思えますが、その根底に流れるジャズロックのマインドは当に正調カンタベリーサウンドかもしれません。
心地良い変拍子に複雑に構築され、これでもかこれでもかと劇的に変化し、ジャズロックの真髄を堪能させる名曲の数々。カンタベリー・ロックを発展、成熟させたのが、「ハットフィールド&ザ・ノース」なら、「ハットフィールド&ザ・ノース」をさらに昇華したのが「アインソフ」のサウンドかもしれない。(少し持ち上げすぎか?)
しかし、このアルバムは何回も聴き込めば聴きこむほど素晴らしい!1986年といえばMTV全盛のプログレ氷河期でした。いったい私を含めてこんな素晴らしいアルバムの存在を何人知っていたのだろうか?時代が遅すぎたのか早すぎたのか分らないが、彼らが時代に流されることなく1986年確かに自分達の音楽を創造していたことだけは間違いない。もっともこのことは、老舗の日本のプログレアーチスト全般に言えることだが、決して日和ることなく、自分達が信じる音楽を誠実に表現し続けていた、尊敬に値する歴史的証拠となる名盤であると思います。
山本要三:G 鳥垣まさひろ:Bs 藤川喜久男:Key 富家大器:Ds
【CanterburyMusicFamily】
http://www.macgraphic.co.jp/ich/
【カンタベリーロック Wiki】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
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