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アインソフ<AinSoph>
「五つの方針と九つの展開」Five Evolved From Nine (1992年)
格付け:A+ アインソフに酔う名盤。

この作品を聴くと、フュージョン=ジャズロック=ジャズorフュージョン≠ジャズロック=プログレ ジャズ≠プログレor ジャズ=プログレなどと考えてしまいます。

この作品は、アインソフはフュージョンとジャズロックとプログレのどの位置か?と考えることが、実に野暮に思わせるように仕上がっています。アルバムタイトル名は、これが今後のアインソフの音であると宣言したタイトルなのだろうか?

音楽を紹介する場合ジャンル分はある面合理的ではあるが、その音楽の本質にジャンルを振り分け、その定義づけすることがどれほど意味を持つのか定かではない。ただ自分なりに認識する為に、ジャンルの定義をここで提示するとすれば、ジャズロック=ロック+ジャズ{フリージャズ(インプロヴィゼーション)≒現代音楽}=カンタベリーロック派。ロックがジャズサイドに融合した印象ですね。
一方フュージョン=ロック+ジャズ(モードジャズ)=スムースジャズorクロスオーバーで、ジャズがロックサイドに融合するイメージですかね。

ではプログレッシブロックとは?
多分に主観的な存在ではないかと思う。デカルトではないが「我思う故に、プログレあり」。
私がプログレだと思えば、プログレッシブロックでいいわけです。量子論の大難題といわれる「シュレーディンガーの猫」的に考えると、プログレなのかゴミなのか私がプログレであると勝手に思い込むだけにすぎないが、そこで音楽を創造している人達からすれば、実はどうでもいいことなのかもしれない。

話が脱線してしまいましたが、「五つの方針と九つの展開」は、フュージョン、ジャズロック、カンタベリー、プログレ、ジャズの五つの方針で、九曲仕上げました。そしてこのアルバムタイトルで、「これがアインソフの音楽だ!」と力強く宣言したのかもしれません。

1.ハドリアヌス帝の別叢にて
2.イマージュの2つの秩序
3.いにしえの断片(かけら)
4.古代博物館
5.海の絵(小作品パート4)
6.ルーサの谷間
7.雲と影
8.風の香り
9.石の妖怪(おばけ)

•山本要三 (g)
•藤川喜久男 (key)
•富家大器 (ds,per)
•鳥垣正裕 (bs)