ネット上の情報をもっと疑いませう!
ご存知の通り、ネット上には玉石混交の情報が溢れています。どれが玉でどれが石ころかの価値判断は、あくまでも主観的なものだと思います。そして、その情報の価値は情報の受け手の能力によっては玉にもなれば、石ころにもなってしまう場合もあります。また、無害な石ならよいのですが、時には情報が周囲を汚染する有害な毒になってしまうかもしれないとも思っています。
少なくともこの私のブログの場合は、リアルな社会のしがらみとは関係なくキーボードを打ち込んでいます。飲み屋でぼやいている中年のおっさんの戯言と大差がないブログだと思ってください。自由で無責任な情報です。ネット上は、営利目的でプロパガンダ手段の情報もあれば、個人的妄想や空想、ルサンチマンなものまでネット上に溢れかえっているわけです。
日本のネットは、「人を殺す予告」以外のことは自由に書き込める自由空間だと思います。それゆえ、虚実情報が入り混じる世界であると認識しています。すべての情報の受け手が、基礎的な情報の蓄積や判断能力を持っているはずがありません。裏づけのない情報が一人歩きしてしまう危険は常に存在するわけです。加えて、性善説が身上の日本人は、どうもネット上の情報の信憑性を疑う姿勢が足らないのではないかと常々思っています。
ネット上のブログや2ch阿修羅などの掲示板では、日本の大手マスコミ情報を、中共やCIAに情報操作されている、洗脳されて入ると批判していますが、そのくせ、ユダヤ・フリーメーソン陰謀説やCIA陰謀説、明治天皇替え玉論、アポロ陰謀論、その多くの陰謀説を安易に鵜呑みにしている浅学なおっちょこちょいが多数見受けられます。私も大手マスコミの社説や記事を信頼できるとは思いませんが、ネット上の情報に対しても、大手マスコミ情報以上に疑わないくてはいけないと思っています。
ベンジャミンフルフォード氏のHPの批判。私は、べンジャミン氏の言動が最近「麻原彰晃」に近いと感じます。[ http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/ ]で、ベンジャミン氏は「アメリカが地震兵器で2月に川崎を攻撃する」といった風説を流布していました。3月に入り結果地震は発生せず、「秘密結社が阻止しました」といって汚いことにそのページを削除してしまっています。私はフルフォード氏に多少なりとも評価しているので、1月末風説の流布を止めたほうが良いと忠告の投稿をしました。べンジャミン氏は多少言いわけを書いていました。しかし記事に寄せられるコメントの多くは付和雷同したものばかりで、私みたいな批判は皆無です。へたすれば「あらし」扱いされかねない勢いでした。べンジャミン氏に共感するコメントを投稿する人達が積み上げる「陰謀論」には壁々させられる。たぶん彼らも嫌う「韓国人の偽史歴史観」と同じレベルで、「擬似科学」と同じく反証可能性が無い点で、大差がないことに気づいていない。
べンジャミン氏のHPに限っていえば、その90%以上は屑情報だが、「ヤクザリッセッション」「三菱銀行批判」「植草一秀氏の免罪事件」などについて、日本のジャーナリストには書けない尊敬すべき記事も書くことがあるので、評価に困る。非常に残念なことに、そういったすばらしい業績を自ら貶めていることに気づいていない。本当に残念です。
次にNevadaレポート[http://www.collectors-japan.com/cgi-bin/sokuhou/pdiary.cgi ]
Nevada経済速報4月17日(木)02:04 ..2008/04/17(Thu) 11:20:54... 各企業の業績が発表になっていますが、株式市場は“悪い"面は無視して、“良い''面だけ 強調して株を買い上げています。 <良い報道> インテル9%増収 リーマン最悪期は去った(会長発言) <悪い報道> メリルリンチ 3期連続赤字評価損累計300億ドル(3兆円) ワシントンミューチュアル 1-3月期最終赤字1,200億ドル 米国破産申請件数個人82万件(前年比十38%)企業2.8万件(前年比十44%) どちらを取るかによって投資スタンスは180度変わってしまいます。 今の株式市場・金融市場は都合の良いところだけを抜き取って買い上げていますが、いつ までも都合の悪いところに目を瞑っていることは出来ません。 “悪い"面が表面化した際、楽観論者は手痛い打撃を受けることになる筈です。 ※転送・転載厳禁 (だそうだ)
2002年頃から閲覧をしていますが、プレミアム金貨と、自社が取り扱う商品以外は、弱気でネガティブな記事しか読んだことがありません。常に世界は崩壊すると書き続ければ、相場と景気は循環するのだから、相場が弱い時には正しいことを言っているように見えるだけのこと、ドイツ銀証券の武者陵司も常に弱気なことを言っているが、世界が崩壊するとはけして言わない。
楽観論者を批判していますが、コレクタージャパン社の希少金貨で暴落しない資産「希少プレミアム金貨論」[ http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_070715_5.html ]
この方がどれだけ脳天気な根拠と楽観的前提に成り立っているか気づいていないのだろうか?
この方がどれだけ脳天気な根拠と楽観的前提に成り立っているか気づいていないのだろうか?
この残った金融資産は、崩壊した金融市場に戻ることはあり得ません。 痛手が深ければ深いほど金融市場から遠ざかっていきます。 そして普遍的な資産価値を持つ<現物資産>に疎開されていくのです。 <増やす>目的ではなく<守る>目的で現物資産に資金が集中されていくのです。 資産家は増やすことより守ることを重んじますが、金融混乱から金融崩壊へと進む際には物凄い勢いで現物への資金移動が起こるはずであり、今、名画等が急騰していますが、これはその前兆だと見られていますもっともらしく書いてはいるが、急騰した現物資産も換金する場合、金融市場が崩壊すれば、支払いが滞る。現にサザビーズ社では過去最高の落札商品の支払い滞納が発生している。
【金融市場の混乱、美術市場にも影響を及ぼすか】
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCCN2042.html
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCCN2042.html
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)サザビーズ(NYSE: BID)の裕福な顧客らが支払いを滞納しているようだ。これは同社および美術市場にとって悪い予兆である。 サザビーズの年次報告書によると、同社の売掛金(オークションで美術品を落札した買い手が支払うべき金額)は07年に2倍超増加し、8億3500万ドルに達した。これは同社史上最大の数字であり、美術界が圧力を感じている可能性を示唆している。
楽観論者とはコレクターズジャパン社「Nevadaレポート」のことだ!(大笑い)
商売熱心で自社製品にほれ込むことはよくあること。それはそれで非難するつもりはない。 しかしながら・商売熱心のあまり、風説の流布に近い悲観論をばら撒くのは罪悪で迷惑な行為だと思います。また、こういった悲観論が大好きで、悲観論を無批判で受け入れてしまう人達が存在するから余計に困ります。
ネバダレポートと私の違いは、ボトルの水が三分の一入っている客観的事実を、「もう水が三分の一しか無い」と表現するか、「まだ水が三分の一も有る」と表現するかの違いかもしれません。しかし、ネバダレポートは、「もう水が三分の一しか無い」と言っておきながら、「我が社のペットボトルなら水が減りませんよ、買うなら早い者勝ち!」と非常に胡散臭い意図が感じられます。経済レポートとは名ばかりの「単なる売り口上」にすぎないHPではないでしょうか。
ただ、相場が過熱している時は万年弱気のこういったレポートも役にたつかもしれません。強気の頭を冷やすのには、ちょうど良いかもしれません。(ちょっぴりフォロー)
元来性善説を常とし、素直で愚直な日本人ほど、「実は貴方は騙されています」は強烈な殺し文句なのかもしれません。例えば「実は貴方が不幸なのは**のせいで、真相はこうだ・・」といった論法に、コロッと「真実であると」と思い込む傾向が高いのではないかと思います。
第二次世界大戦直後、神国日本の不敗神話が崩壊した時に、GHQは日本統治の手段として、「貴方達日本人は、軍閥に騙され利用されていただけだ」との巧みな宣伝(洗脳)を行った。多くの国民が「鬼畜米英、進め一億火の玉だ!」を容易に捨て去ってしまったのも同じ理由かもしれません。
ネット上の情報をきちんと選別できる選別眼を持つには日々の精進が必要です。私はこれからも、ネット上の疑問に思う怪しげな情報に対しては、沈黙するのではなく、炎上覚悟で、きちんと「違う」「疑わしい」と声を上げていきたいと思います。
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