GWもいよいよ終わり、皆様の明日からリアルな現実社会が待っています。心の準備、仕事へのモチベーションはいかがなものでしょうか?

ドルの為替を通して、今後の世界経済を俯瞰してみたいと思います。

【NY市場はドルが対ユーロで上昇、米株安で逃避買い】2009年 05月 6日 08:35
http://jp.reuters.com/article/wtBusinessNews/idJPJAPAN-37847420090505?feedType=RSS&feedName=wtBusinessNews&sp=true
[ニューヨーク 5日 ロイター] 5日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで上昇。米株相場が下落したことで、安全資産とされるドルが買われた。7日に欧州中央銀行(ECB)理事会を控える中、このところ値を上げていたユーロには利益確定の売りが出た。
 今週のECB理事会では景気てこ入れに向けた非伝統的措置が発表されるとの見方があり、一部の投資家はリスクの高い取引を手控えている。
 TDセキュリティーズのショーン・オズボーン氏は、ECBが非伝統的政策の採用を見送った場合、ユーロは再び上昇し、1.35ドルを上抜ける可能性もあると述べた。
 同じく7日に米政府が発表するストレステスト(健全性審査)の結果も注目されている。関係筋によると、審査対象となった国内大手銀行19行のうち約10行で追加資本増強が必要であることが示される見通しとなっている。
 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの通貨シニアストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「米株が幾分値下がりし、ドルは若干値を戻した」と述べた。
 また、予想を上回る経済指標が最近相次いだことで、市場は景気回復について「過剰に楽観的」となっている可能性があると指摘した。「ストレステストが多少マイナスの影響を及ぼす可能性がある。最近、一部の指標が底堅さを示したが、われわれは慎重を期すべき状況にあると思う」と述べた。
 終盤の取引でユーロ/ドルは0.6%安の1.3317ドルとなった。EBSによると一時ニューヨーク市場での1カ月ぶり高値である1.3439をつけたが、その後下げに転じた。
 ユーロ/円は0.6%安の131.82円。ドル/円はほぼ変わらずの98.97円だった。
(略)
【米バーナンキFRB議長の議会証言での発言要旨】2009年 05月 6日 04:30 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-37846420090505?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0&sp=true
 [ワシントン 5日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米両院合同経済委員会で行った証言と質疑応答での発言要旨は以下のとおり。
 <金融システムの状況>
 今日のわれわれの状況は9─10月から格段に改善していると思う。不良資産救済プログラム(TARP)に批判が多いことは承知しているが、資本の利用が可能となったことは、世界的な銀行システムの真の崩壊を避ける助けとなったと確信している。(銀行システムの崩壊は)米経済にひどい悪影響を及ぼしていた可能性がある。
 われわれは大きく進歩した。金融市場は依然ぜい弱で、何事も当たり前のことととらえたくはないが、昨秋からずいぶん前進したと思う。
 <物価安定とFRBの独立性> 
 われわれは物価安定に非常にコミットしている。最近われわれは、中期的な物価安定への取り組みに関する見通しを発表し、われわれが考える中期的なインフレのあり方についての情報を提供した。この非常に困難な金融・経済状況からの回復に向けた景気刺激の後で、(米経済は)持続可能な成長と物価安定を伴って浮上する状況に達することができると強く確信している。われわれはその計画や出口戦略の考察に非常に多くの時間を費やしている。
 また、FRBはその独立性を犠牲にしたとの見方には大いに反論したい。FRBの独立性の不可欠な要素は金融政策であり、それは他の政府機関から完全に独立している。われわれは金融政策のいかなる側面について助言や意見を求めたことはない。これは完全な独立を保っており、今後も独立を維持する。
 <米国債への信頼感> 
 米国債利回りが信頼感を示していると考える。比較的低水準の10年債や30年債利回りは、こうした証券への投資家がまず何よりも流動性や安全性を歓迎していることを示している。次に、米国が長期的には低インフレと財政の安定を達成すると投資家が確信していることを示唆している。とは言え、われわれ政策当局者全員、とりわけ財政政策の責任を負う議会にとっては、赤字削減やこうした問題への対処に必要な安定化を確実に達成することが求められている。つまり、われわれがこうした問題に対処することへの信頼感が市場には存在し、われわれはこの信頼感に応える必要がある。
 <資本調達>
 資本調達を必要とする銀行が存在する限り、その多くが民間での株式発行や既存債務の転換および交換を通じ資本基盤を増強することが可能となることを望んでいる。
 多くの銀行が一段の公的資金を受けることなく、(株式の)新規発行や転換・交換、資産売却、その他の資本調達手段を通じ、資本基準を満たすことができるようになると考える。
 <米経済見通し>
 昨秋と今年初めにみられた非常に大幅な落ち込みが近いうちに著しく緩和し、年末までにプラス成長に転じると予想している。

FRBのバーナンキ議長は米住宅市場が近く底を打ち、リセッション(景気後退)が年末までに終息するのではないか?と証言した。

バンカメやシティなど大手19行を対象にストレステスト(健全性審査)を行い、必要な金融機関に増資させ、一連の金融危機に幕を引きたいとの意図が見え隠れする発言内容であった。

 議長はまた、公的資金を使わず、銀行が追加資本を増資、など資産売却で行う事、GMなどの民間企業へのFRBの融資プログラムについても、詳細を近く明らかにするとのことだ。

私は、FRB議長の願望どおりになって欲しいものだが、楽観的過ぎないか?と疑問が残ります。

米国経済が本当に復調するか否か判断するには時期尚早だと思う。私はまだ、方向性については中立であると思っています。

米国経済がバーナンキFRB議長の願望、いえ予測通り復調となれば、米国株が買われ、ドル高となる可能性が有ります。為替先物でシカゴ筋は現在ニュートラルな状態で、ユーロや円に対しドル高でもドル安でもないポジションにあります。

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【シカゴ先物市場建玉推移】
http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm
シカゴ筋はバーナンキ議長の分析とは異なった考えであると考えてもいいかもしれません。

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【バルチック海運指数Baltic Exchange Dry Index (BDI)Recent】
http://investmenttools.com/futures/bdi_baltic_dry_index.htm
バルチック海運指数も見事なL字型です。マーケットの判断では米国の年後半の景気回復はまだまだ願望の域であることを示しています。

個人的には円ドルに関しては、私は年後半、円高ドル安を予想していますが、米国経済の要因よりも日本の税制為替政策の要因です。
【為替談議 09/03/28  円高要因としての「日本版HIA」と為替のテクニカル考察】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/25292919.html

今後の世界経済を占うには、ユーロ/ドルの動きをよくウォッチしておくべきかと思います。あくまでもチャートの動きだけから動きを予測するならば、目先はドル高ユーロ安です。
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ユードドル日足一目均衡表+作画
http://www.forexwatcher.com/charts.htm
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ユードドル週足一目均衡表+作画
http://www.forexwatcher.com/charts.htm
問題はその後です。
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ユードドル月足一目均衡表+作画

為替市場の動きを見る限り、相場は横ばいで停滞するのではなく、両極端な動きをするであろうことは予想されますが、マーケットも私も、どちらに振れるか判断しかねる状況である。

バーナンキFRB議長の証言によれば、ドル高ユーロ安となる要因があります。

サマーズとルービンが強いドル政策を捨て、愚かにも調整インフレ政策に走るか否かです。バーナンキは『FRBの独立性の不可欠な要素は金融政策であり、それは他の政府機関から完全に独立している。われわれは金融政策のいかなる側面について助言や意見を求めたことはない。これは完全な独立を保っており、今後も独立を維持する。』と、FRBの独立性を強調しているのです。私はバーナンキ議長在任中に安易な引き締め政策及び、調整インフレ政策は取らないと思うが、バーナンキの任期は来年の春で切れてしまいます。

バーナンキ議長が再任続投するか否か、今回の議会証言の底流には、続投したい意志を感じます。再任されるのが妥当とは思うが、オバマ政権の経済政策如何によっては不確定要素です。秋ぐらいには話題に上るはずですので、私はウォッチしていきたいと思います。

強いドル政策が維持されれば、1ユーロ=1.015~1.16程度までのユーロ安ドル高が見込まれるのではないか?インフレ政策弱いドル政策へ転換するとユーロは最高値1.604を更新する可能性もある。

安易な利上げ、調整インフレ政策に向かえば、金融危機の第三幕が用意される覚悟が必要になると思います。

ドルの為替の要因としてもう一つ中国の動向だが、結論から言えば、中国は米ドル及び米国債を買い続けるしかない宿命にありますので、懸念には及びません。

3 月23 日、中国人民銀行の周小川総裁が、「ドルを補完する準備通貨として、IMF のSDR(特別引出権)を使おう」という論文を発表した。中国政府は過去2 年の米財務省証券の1/4 を買ってきた。外貨準備を積み上げてきたが、米国の財政赤字と米国債乱発で、ドル安を懸念の表れ。米国を揺さぶる単なるブラフと考えるのが妥当なところでしょう。

中国の外貨準備の多くは長期債であり、金利低下に連れて債券価格は上昇しているので、ドルから別な通貨に換えなければ、何等問題が無い。その為、ドルも比較的強いので運用は失敗していない。現時点では米国債を買っているが、短期ものに集中している。中国はドルの為替リスクを減らしたいが、輸出産業進行の為には元を切り上げるつもりも無い。

中国が貿易黒字を有する限り、外貨準備は増えつづける。周小川総裁が何と言おうと、元安ドル高を維持するにはドル資産を買う以外ない宿命である。米国がマネーを必要とする以上に、中国は自国通貨の上昇を許すわけにはいかないのです。

※これはDdogの個人的相場観であり、責任など一切取るつもりも無く、無責任に書き綴っています。ブログを参照される方は、自己責任でお願いします。