大原麗子さんがお亡くなりになった。偶然にも今月3日、私の祖母と同じ日に冥途へと旅たたれました。

私の祖母は99歳天寿を全うし、多くの家族親族が見守る中、永眠したそうです。葬式は親戚一同介護にあったた親族の苦労を労い、慰労会の様相で、長女である私の母をはじめ誰一人悲しいとは思っていませんでした。

老衰であった為、病院の医師から、5月末より3回ご親族の方をお呼びになってくださいと言われては持ち直し、今回4度目の召集であった。私は臨席していませんでしたが、おそらく、臨席した母や叔父達の心中は、今度こそは冥途へと旅立ってくれよと思っていたにちがいありませんが、旅立つ本人も未練は無かったと思います。

それに比べ、大原麗子さんの孤独死は悲しすぎる。飯島愛さんともそうであったが、あれほど日本中の男性から愛されたのに、最後を看取る男や友人が居なかったかと思うと悲しすぎる気がします。
119番を呼ぶことも出来ないで死んでいったのかと思うと不憫でなりません・・・

大女優ゆえに、病気の姿を人前に曝すことなく孤高の死を選択したのか?・・・悲しすぎます。
私は孤独で自由だ。だが、自由はどこかしら死に似ている。 サルトル 「嘔吐」

先日、個人的に好きな女優を尋ねられた時に、女優ではないが雅子皇太妃が理想だと答えました。知的で清楚の極みです。そして、清楚な白いブラウスが似合う方がいい、女優でいえば、鈴木杏樹 星野知子、和久井映見、天海祐希、原田知世 若い頃の壇ふみ 小雪さんはちょっと知的ではないがOKと答えましたが。小雪の先代大原麗子さんを忘れていた!

イメージ 1大原麗子さんは、イギリスの詩人キャンベル曰く「美人の涙は、彼女の微笑より愛らしい。」そんな言葉が似合う女性でした。大原麗子=和服が似合う美人=わたせ・せいぞうがモーニングに連載していた「菜」は私の憧れで、とても手が届かない高嶺の花・・・わたせせいぞう氏の「菜」さんのモデルはサントリーのCMに登場する「少し愛して、永く愛して」の大原麗子であったろうと思います。

イギリスの劇作家ウィリアム・サマセット・モーム(William Somerset Maugham , 1874年1月25日 - 1965年12月16日)は、「呪われた男」の中で、
「なぜ美人はいつもつまらぬ男と結婚するんだろう?」「賢い男は美人と結婚しないからさ」
と言っています。
森進一との結婚はまさにそれ、当時「なぜ森進一だったんだ」もっと他にいたろうが・・・

フランスの著述家、多宇宙論の啓蒙書、『世界の多数性についての対話』の著者ベルナール・ル・ボヴィエ・ド・フォントネル(Bernard le Bovier de Fontenelle、1657年2月11日 - 1757年1月9日)は、
美人なるものは、目には極楽、心には地獄、財布には煉獄である。
とも言っています。

この二つの格言は男性の美人に対する劣等感を表していると私は思うのです。例えば背が高い美人な方は私なんぞ劣等感の塊の男性にとって近寄り難いように、美人過ぎる女性は男性にとって劣等感を抱かせる生き物なのかもしれません。

仕事において、美人な方は人より少しくらい仕事が出来たぐらいでは、「美人は特だね・・・」程度にしか思われず、逆差別を受けているケースが見受けられます。上司に「えこ贔屓」されている、下手をすると上司とお客や取引先寝たとの誹謗中傷を受ける事も少なくない。美人というのもある意味災難である。

地方支店時代同じビルに生命保険のオフィスがあり、エレベーターでの生保の契約社員の女性の会話が今も頭を離れません。「あの女ぶち殺してやる!、ちょっとくらい美人だからって、何さ!絶対あの客と寝たのよ!」今思い出しても本気で殺意のある言葉であったと思います。

同じ生保のオフィスには、背も高くアラフォーなのにミニスカートでモデルさんか思うようなフェロモンを撒き散らしている美人な契約社員の方がいて、おそらくその方のことを他社の私に聞こえるようにエレベーターの中で誹謗中傷したのだと思いました。その悪口雑言を垂れていた女性は顔は醜く雌豚のような中年女性でした。『「美女は醜婦の仇なり。」劉向撰 「説苑」』

私のオフィスにも、ハイミスの女性はいらっしゃるのですが、ご愁傷様ですとしか言いようのない雌豚のような方もいらっしゃいますが、とても美人な私より年上の未婚の女性がいらっしゃいます。

アラフォーというより50代に手が届くその方は、バブルの頃20代後半・・・相手男性は皆ひれ伏し、アッシー君(タクシー代わりのボーイフレンド)メッシー君(ご飯を一緒に食べるだけの彼)をあごで使っていたであろう習性を今でも感じさせられるものを持っています。

ランチをご一緒した時に聞いた話では、今まで結婚願望などまるで無く、多くの言い寄る男性達を討ち死にさせてきたとのことですが、今に至り婚活に動こうかしらとのこと。「結婚しない女」と呼ばれた彼女達は今、迫り来る老いに対し焦り、大原麗子さんの死に恐怖を感じているかもしれません。

年を経るごとに新しい友人を得ることができないと、必ず孤独に悩まされるようになる。常に友情の手入れを怠らぬことだ。
サミュエル・ジョンソン