
絶望の大国、中国の真実 副題:日本人は中国人のことを何もわかっていない!宮崎正弘+石平 著
この本は面白かった。日本人で一番中国通であろう宮崎正弘氏と元中国人の中国系日本人にして中国評論家 石平氏の対談本です。
日本人の場合、大多数の人が来世を信じている。私なんか特にそうなのですが、この世は仮の世であっていまは不仕合せであっても、あの世で幸福になれるという信仰のような思想を持っている。だから現世という言葉があるんですね。キリスト教もイスラム教もみんなそうなんですよね。ところが来世信仰が薄いのが中国人とユダヤ人です。その点で中国人とユダヤ人は似ているところがある。 もともと中国人は今生のことだけ語るんです。だから死後のことは考えない。たとえば孔子様ですが、孔子様は死後のことを語らないでしょ。中国には死後のことを考える哲学はなかったんですね。そこへ仏教が伝わってきていちおうは来世という概念が中国でできたんです。道教もあまり来世を語らない。むしろ死なないという方策を考えるのが道教の基本的な考えなんです。修行していかに死なない身になるか、死なないでいかに永遠に幸福を享受するか、というのが道教の思想なんですね。死なない、不死ということ? 不死です。道教と儒教の両方が死後の世界を避けていたんです。そこへ仏教が入って来て、中国にはじめて来世とか因縁とかいう概念ができたんですね。ですが仏教も日本ほど根を下ろすことはできなかった。そして1949年、共産党が権力をにぎって徹底的に唯物主義の教育を六十年間やった。唯物主義というのは死後の世界つまり来世はないんです。人問は物質としてできているので、人問の肉体が死んだら精神も消える。精神はあくまでも肉体を土台にするという考えです。なるほど、中国人を理解するには、この考え方は特筆すべき考え方だ。中国人は前世皆人間ではない者たちだったのだろう。初めて人間になったのだから、あのような禽獣と変わらぬ行動様式をとるのだろう。そして来世は人間ではない・・納得する。





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