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『”温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるか?”杉浦俊彦著(技術評論社)』を読む

p32日本と世界の農業、食料は今どうなっているのか?
『”温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるか?”杉浦俊彦著(技術評論社)』を読む

p32日本と世界の農業、食料は今どうなっているのか?
世界の食料需給は逼迫する方向に向かっています。その主な原因として、①世界人口の増加、②新興国の台頭、③バイオ燃料の需要拡大、④温暖化や水不足による供給の不安定化があります。 世界の人口は、現在の約66億人から2050年には92億人まで増加すると予測されています。世界の人口の4割を占める中国とインドでは、所得の向上により、飼料として穀物を大量に消費する畜産物などの需要が大きく拡大しています。さらに、トウモロコシやサトウキビを原料とするバイオ燃料の生産が、アメリカやブラジルを中心に急速に拡大しています。 世界の耕地面積が横ばいの中で、食料の需要増を技術の進歩等による農作物の単収の増加でカバーしてきましたが、食料の供給側にも温暖化にともなう異常気象や水不足など中長期的な不安定要因が存在しています。将来的には穀物価格の上昇が見込まれる一方、価格急騰時には農産物輸出国が禁輸を行う可能性もあります。 主要先進国の中で見ると、日本の食料自給率は最低の水準にあり、人口が1億人以上の国(11カ国)の中でも最下位です。日本の農産物輸入額は増加を続け、5兆5000億円に達し、世界最大の農産物純輸入国となっています。日本が輸入する主な農産物の生産に必要な農地面積は、日本の耕地面積の2.7倍にも相当します。 食品廃棄物が大量に発生する一方で、国内の農家戸数や耕地面積は減少を続けており、日本の耕作放棄地面積は埼玉県の県面積に匹敵するまでに拡大しています。日本の食料の消費と生産の現状は、世界の食料生産に過度に負荷をかけており、これが農地確保のための森林破壊等につながれば、地球環境にも大きな負荷をかけることになってしまいます。日本の耕作放棄地面積は埼玉県の県面積に匹敵するまでに拡大していることと、食品廃棄物が大量に発生していることが、日本が世界に対し恥ずべきことである。鳩山が、外交デビューで温室化がス25%削減などとかっこ良く大風呂敷を広げる前に、世界に対しこの実態を自己超克し、世界に対し公約すべきであった。鳩山は私と同じくまったく軽率な発言が多い人物である。
p33日本では拒まれている遺伝子組換え作物
遺伝子組換え技術は・ある生物から目的とする有用な遺伝子だけを取り出し・それを改艮しようとする生物に導入する技術です。従来の交配育種と比べて・その有用な性質を付加する効率は画期的に高まります。また・交配育種では交雑できない生物の遺伝子を導入することもできます。 こうして作り出した遺伝子組換え作物は、食料需要の増大を背景に生産が拡大しています。海外での遺伝子組換え作物の商業栽培面積は増加の一途をたどり・大豆・トウモロコシを中心に2006年には1億ヘクタールを超え・穀物では世界の作付け面積の15%を占めている状況です。非組換え作物に対する需要が高い日本では、今後、その安定的な確保が困難となる可能性が指摘されてし、ます。現在のところ、主食用の小麦や米については、ほとんどが非遺伝子組換え作物で、遺伝子組換え農作物は、主に製油用の大豆や飼料、バイオ燃料用のトウモロコシ、工業用の綿花などとして利用されています。環境問題運動家のプロ市民達によく遺伝子組換え作物反対を叫ぶ馬鹿がいる。原子力発電所反対運動と同じくまったく短慮なプロ市民達である。遺伝子組換え作物を反対すれば、食料問題が悪化し、日本はまだよいが、そのしわ寄せの影響を最も受けるのは、発展途上国の最下流の層の薄幸な子供達である。
「遺伝子組換え作物反対」を叫ぶプロの市民運動化の人達はもしかしたら人口問題に敏感で、貧しい民族は滅びるべきだという、人類浄化を考えるナチズムに通じる人達なのかもしれない。それならば辻褄が合う。
p161~162温暖化で変わる日本の農業
水稲は、夏季に高温・多雨となる日本の気候によく適合した作物です。播種された後は、発芽、分げつ、幼穂分化、出穂、開花、登熟を経て収穫されます。 水稲の単収は、現在、東北や北陸地方を中心とした北日本が多くなっていますが、潜在的な米の収量としては将来、北海道が高くなり、それ以外の地域は低下すると推定されています。 果樹は、落葉果樹、比較的暖かいところで栽培する常緑果樹、沖縄などで栽培する熱帯果樹に分類されますが、それぞれの樹種で適地があるため、一他の作物と比べて生産量の地域による偏りが大きくなります。 果樹では、高温障害が発生しない、あるいは発生しても低頻度、小規模にとどまるかどうかや、休眠期の低温要求性で栽培の南限が決まります。このまま何もしなければ、少なくとも今世紀後半には栽培適地が北上し、各産地で大きな影響を受ける可能性があります。 日本で利用されている野菜のうち、比較的寒さに強い葉菜類や根菜類は、播種期や品種の組み合わせ、寒冷地や高冷地の利用などにより露地栽培で周年出荷を行っています。比較的寒さに弱い果菜類は、施設栽培も組み合わせて周年出荷を行っています。 降水量の多い日本は必ずしも麦類の栽培適地とはいえず、しばしば湿害を受け、とくに収穫期と梅雨期が重なりやすいために、病害や穂発芽などによる品質、収量の低下が発生しやすくなっています。大豆も多雨による湿害を受けると、出芽不良による減収に見舞われ、また根が十分に生長せず、その後に干ばつ害を受けやすくなります。 常緑樹の茶は寒さに弱く、関東、北陸以南で主に生産されていますが、温暖化が進行すると、経済栽培可能な地域が北上し、東北地方全域に広がるものと推定されています。 乳牛のほとんどを占めるホルスタイン種は暑さに弱く・飼育の適温は1O~20℃、肉牛は比較的高温に耐え、適温は10~25℃とされています。ブロイラーや豚の夏季の生産性は将来、暖地を中心に大きく低下することが推定されています。 牧草は耐冬性に優れた寒地型牧草と、耐暑性や耐乾性に優れた暖地型牧草があり・将来は寒地型牧草の適地は北上します。一方、寒地型牧草の夏枯れ地帯のほとんどが暖地型牧草への転換が可能になり、100年後には日本の牧草の収量は増加すると推定されています。p209~210温暖化克服に向けた取り組み
温暖化の影響を防ぐ温暖化適応策には主に2つの方向があり、1つは、作物や家畜が高温などにさらされないように回避すること、もう1つは、高温に遭遇しても悪影響が現れないように耐性を高めることです。 高温回避のためには、①作期の移動、②作物・家畜の体温を下げる方法があり、一方、高温耐性の向上には、③管理技術によるもの、④品種によるものがあります。 ①作期の移動による高温の影響回避としては、水稲の白未熟粒、胴割れ粒、高温不稔を減少させるための移植期の晩期化、野莱の収穫期前進や抽だいなどを避けるための播種期の適正化、麦類の凍霜害対策としての播種期の晩期化、果樹ではブドウなどの加温栽培による着色時期の早期化などの方法があります。 ②体温を下げる方法としては、水稲では用水のかけ流し、果樹では表層摘果や樹冠上部摘果により日当たりのよい果実を除去するなどがあります。傾斜地の果樹や高地の野莱では、より標高の高い場所で栽培する事例があります。施設野菜や家畜生産では、換気と遮光の工夫、細霧冷房など水の気化冷却が行われています。 ③高温耐性を高める栽培法としては、水稲の白未熟粒対策として生育後半の窒素不足や分げつ過剰を防ぐ管理、果樹の果実着色を促すための反射マルチ設置や環状剥皮などが行われています。果樹、茶、麦類の凍霜害対策としては、防霜ファン設置および麦踏みなどが有効です。 ④高温耐性が高い品種として「にこまる」など白未熟粒が混入しにくい水稲品種があります。果樹では、リンゴの「ふじ」などでオリジナル品種より着色しやすい、着色系統と呼ばれる枝変わり品種が活用されています。リンゴの「秋映」やカンキッの「べにばえ」など着色のよい品種、「石地」など浮皮が発生しにくいウンシュウミカン品種があり、白発休眠覚醒のための低温要求性が短い品種の開発も行われています。野菜では高温でも結実率が高い単為結果性のナス、小麦では赤かび病に対する抵抗性が強い「トワイズミ」、茎立ちが遅いので凍霜害にあいにくい「イワイノダイチ」などが開発されています。 一方、農業からの温室効果ガス排出削減に向けて施設栽培でのヒートポンプや循環扇などの設置、省エネタイプの農業機械の使用、牛からのメタン放出を減らす給餌や第1胃刺激用具の使用などの取り組みがあります。 化石燃料代替としてより積極的に温室効果ガス排出を削減するために・家畜排せつ物、イネわら、果樹のせん定枝など農作物の非食用部分がバイオマス資源として利用でき、サトウキビ、テンサイ、ナタネなどがバイオ燃料用資源作物として利用できます。また、堆肥の投入などにより農地土壌に炭素を貯留する技術が注目されています。日本においては、温暖化対策の研究は現場の努力でいるようです。私のような門外漢でも、この本を読み地道な努力が積み重ねられていることに心強く思いました。
しかし、発展途上国やBRICs諸国では、温暖化対策は進んでいるのだろうか?まったく不安である。
この記事の前の記事[太陽活動の低下は温暖化ではなく寒冷化の前兆か?CO2削減反対 / http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/29811295.html]にもあるように今後太陽活動の低下とCO2増加による温暖化が
絶妙なバランスで予定調和していかないものであろうか?
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絶妙なバランスで予定調和していかないものであろうか?

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