http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php

少々旧聞ですが米ミサイル防衛庁(USMDA)は空中発射 レーザー( Airborne Laser Testbed ) が正常に 上昇段階の弾道ミサイルを破壊したことを2月11日発表した。

少々旧聞ですが米ミサイル防衛庁(USMDA)は空中発射 レーザー( Airborne Laser Testbed ) が正常に 上昇段階の弾道ミサイルを破壊したことを2月11日発表した。
上空からミサイル破壊実験成功=ジャンボ機でレーザー照射-米国防総省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201002/2010021400100
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201002/2010021400100
【ワシントン時事】米国防総省は14日までに、上空のボーイング747型ジャンボ機から高出力のレーザーを照射して、発射直後の弾道ミサイルを破壊する実験に成功したと発表した。ミサイル開発を進めるイランや北朝鮮をけん制する狙いもあるとみられる。 これは発射直後の上昇段階のミサイルを迎撃するエアボーン・レーザー(ABL)計画の実験。宇宙空間を飛行(ミッドコース)中のミサイルを迎撃するイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイルSM3と合わせて、重層的な迎撃体制を構築することを目指している。(2010/02/14-14:51)
ポイント・マグ 海軍航空戦センター(カリフォルニア)沖の上空、2010 年 2 月 11日、午後8時 44分短距離弾道ミサイルを低エネルギー レーザーで照射追跡した後にALTBメガワット クラス高エネルギーレーザーで 上昇段階の弾道ミサイルをレーザー照射して破壊に成功した。
http://www.mda.mil/news/10news0002.html
http://www.youtube.com/watch?v=6qaLvjjlIG8&feature=related
Airborne Laser Testbed Boeing 747-400 YAL-1 Chemical Oxygen Iodine Laser Missile Defense
Airborne Laser Knocks Down Test Missile YAL-1: 11 Feb 2010
http://www.mda.mil/news/10news0002.html
http://www.youtube.com/watch?v=6qaLvjjlIG8&feature=related
Airborne Laser Testbed Boeing 747-400 YAL-1 Chemical Oxygen Iodine Laser Missile Defense
Airborne Laser Knocks Down Test Missile YAL-1: 11 Feb 2010

YAL-1自体の初飛行は2002年7月18日であるが、2007年3月15日にYAL-1は飛行中のレーザー照射による標的へ命中に成功し、2008年5月28日にCOIL(酸素ヨウ素化学レーザー、Chemical oxygen iodine laser)の地上発射実験に成功し、このたび実際の短距離弾道ミサイルの破壊に成功しました。
アメリカ物理学会の国家ミサイル防衛(National Missile Defense、NMD)に関する2003年のレポートによれば、もしもABLが最大600km遠方の液体燃料型大陸間弾道ミサイルの撃墜に成功しても、それはすなわちたった300km先の固体燃料型大陸間弾道ミサイルを有効射程に収めたにすぎず、これではさまざまな状況を考慮すればあまりに短すぎる距離であるとしている。
YAL-1はボーイング社の747-400Fを改造し空中砲台として、発射直後のブースト段階の弾道ミサイル(BMD)を敵国領空及び領空外付近の12000m付近に帯空させミサイル発射と同時に捕捉し低層・上昇段階で迎撃する目的で計画された。
AL-1Aの迎撃システムは、まず敵国より発射された弾道ミサイルを早期警戒衛星(DSP)及びその後継SBIRS(宇宙ベース赤外線探知システム)、ミサイル弾道追跡機コブラボール、早期警戒機E-3AWACS等の外部センサー(陸軍レーダー・システム、海軍艦艇も含む)で探知し、それらの弾道ミサイルの情報は軍事通信衛星を介してミサイル防衛局(MDA:MISSILE DEFENSE AGENCY)の弾道ミサイル警戒センターと北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)に送信され、即座に弾道コース計算が行なわれ着弾地点の特定が米国及び同盟国と判定されると、最も近いAL-1Aに弾道ミサイルの飛翔データーが送信される。
AL-1Aは、MDAとNORADから受信したデーターと外部センサーから得られた情報を元に目標ターゲットへ向け目標追跡用照射レーザーと誘導標識照射レーザーを照射しCOILレーザー砲の補正データーを取得しCO2レーザー可動式測距装置で正確な距離を測定しCOILレーザー砲の出力を調整する。COILレーザー砲は、主反射鏡面をアクチュエーターで微調整した後にレーザーを目標に3~5秒間照射し撃破する。
COILの射程は最大450キロ前後で一回のフライトで35回程度のレーザーの照射が可能で、距離が短ければそれ以上の照射回数を実現する事が理論上可能となっている。
2008年には8機のATL-1をそろえ2つの戦場に対応する計画であったが、計画が8年遅れ予算をつぎ込みすぎ効果が疑問だとゲーツが2機目の予算2010年度予算からカットしている。英語の原文は”Gates: Scrap 2nd ABL!”
http://www.photonics.com/Article.aspx?AID=37010
http://www.photonics.com/Article.aspx?AID=37010
ゲーツ国防長官の言い分もあながち間違いではない。現在公表されている数値でいけばBDL-2(COIL)酸素ヨウ素化学レーザー射程:450km前後レーザー照射回数35回前後である。
仮に北朝鮮が中朝国境の東倉里(トンチャンリ)からミサイルを打ち上げた場合、下記地図を見ればおわかりだろうがYAL-1は黄海の公海上を周回するにはリスクが大きく、日本海から照射するのは極めて難しい。
仮に北朝鮮が中朝国境の東倉里(トンチャンリ)からミサイルを打ち上げた場合、下記地図を見ればおわかりだろうがYAL-1は黄海の公海上を周回するにはリスクが大きく、日本海から照射するのは極めて難しい。

イランにしても、中国にしても、大陸の内部から弾道弾を打ち上げられた場合手も足もでない。
やはり、SDI(スターウォーズ構想)で登場したSBL(Space Based Laser )の方がAL-1より合理的である。
やはり、SDI(スターウォーズ構想)で登場したSBL(Space Based Laser )の方がAL-1より合理的である。
SBL(Space Based Laser )はソ連の崩壊でSDIがストップし1996年クリントンがスモールスケールバージョンのスターウォーズ計画としてTMD構想を復活させたが、SBLに関しては9.11以後ニュースを検索として検索できなかったが、中止としたニュースも無く、研究自体は続行しているものと思われます。
むしろYAL-1がSBLの実験的性格であるとも考えられます。
むしろYAL-1がSBLの実験的性格であるとも考えられます。

SBIRS(High/Low)UAV 宇宙ベース赤外線探知システム(高/低高度)
Milstar 軍事通信衛星
SBL(Space Based Laser)宇宙配備型レーザー砲
J-STARS 陸空軍共同地上目標監視機
Navy TAMD 海軍戦域エリア防衛システム
THAAD 陸軍戦域高高度地域防衛
PAC-3 陸軍改良型パトリオットシステム
Airborne Laser 空中発射レーザー・AL-1A
中国の軍拡路線に対抗しするのであれば、ATL-1ではなく衛星にレーザー兵器を搭載するSBLのほうが合理的である。
SBL計画は、20の衛星で地球をカバーし12の衛星で脅威の96%を除去できる可能性があります。
SBLRD:重量17500Kg 全長20.12m 直径4.75m ミラー直径4.0m
フッ化水素レーザー
フッ化水素レーザー
Space Based Laser



現在のところゲーツ国防長官は、SBLより多弾頭迎撃ミサイルMultiple Kill Vehicle (MKV-L)に期待をかけているようだ。ひとつのビーグルに複数のファンネルを搭載しており、弾頭がMIRV化したICBMに対抗可能である。
対中国を考えた場合、将来的にはSBLがTMDの一翼になるのではないかと思う。
またYAL-1Aは将来AL-1Bとして、レーザーシステム一式とAMRAAM(アムラーム)4発で武装し、早期警戒管制機(AWACS)を護衛する任務と、低軌道の衛星を撃墜する戦闘機としての任務も検討されている。

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