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クレージーキャッツの(左から)桜井センリ、谷啓さん、安田伸さん、ハナ肇さん、犬塚弘、植木等さん(63年)
 
 
突然の訃報に驚いてしまった。まだお若いと思っていたが、78歳でしたか。
 
日本の至宝がまた一つ消えてしまいました、寂しいというよりとにかく「残念」。
 
TVを視ても最近は似たような吉本芸人ばかりで、谷啓さんのような個性的
ンターテナーがあまり見当たらないと思うのは私が齢をとったからだろうか?
 
 
  
谷啓さんといえばKing of ギャグ「がちょ~ん」はあまりにも有名。幅広い世代に親しまれた大エンターテイナーでしたね。
 
 
私がもの心ついた頃からTVを点けるとドリフターズやクレージーキャッツの面々が大活躍していた。今見ても心の底から笑えるエンターテイメント、あの時代の日本人の子供に生まれて本当に私は幸せでした。昭和の時代、日本の高度成長の象徴のような植木等さんやハナ肇さん青島昇氏はすでにあの世へ旅立たれ、そして谷啓さん。
 
嗚呼、昭和は遠くなりにけり
 
最近はNHKの教養番組アート鑑賞マニュアル「美の壺で、好々爺として登場して、知的刺激を与えていただきました。2006年初めて谷啓さんが好々爺的キャラで登場した時は、少々若い好々爺といった印象でしたが、「人生を楽しまなきゃ損」といった趣味人のご隠居キャラとしてはまり役でした。あと10年は我々を楽しませてくれるのではないかと思っていましたが本当に残念です。
 
谷啓さんの持つ飄々としたキャラは、他に見当たらない貴重なキャラクターだと思います。飄々(ひょうひょう)としているのだけれど、芯が強く曲がらない。しかも腰が低くて、周囲のの人達を包みこくような暖かさ。能ある鷹は爪を隠すが、谷啓さんの場合は、鷹であることすら隠してしまうような才能の持ち主だったと思います。
 
 
「クレージーキャッツ」の他のメンバーはみな、ミュージシャン志望で役者になろうとは全然思っていなかったが、ただ一人、谷啓さんだけがコメディアン志望でもあったそうだ。だがプロのジャズトロンボーン奏者としても一流だろう。タモリさんは、トランペットも吹けるコメディアンだけれど、谷啓さんは、コメディアンや役者もこなすトロンボーン奏者といっていいかもしれません。
 
 
 
この谷啓さんの追悼記事を書こうと、ネットを検索したところ、いまの30以下の人達は谷啓さんのことを知らないらしく、少々カルチャーショックでしたが、「がちょ~ん」だけは皆さん知っているようでした。谷啓さんが亡くなってもKing of ギャグ「がちょ~ん」は、国民的なギャグとしてこれからも生き続けるでしょう。
 
谷啓さん、私達を楽しませてくれて本当に有難うございました。

タモリ倶楽部 東京トワイライトゾーン 谷啓 その1