「冷却機能」回復へ一歩 漏電・設備損傷など課題も山積【MSN産経】
2011.3.19 22:51
東京電力福島第1原子力発電所の1、2号機の電源が19日午後、回復した。同原発は、東日本大震災の津波で非常用電源のほとんどが使えなくなるという「想定外」の事態に直面。原発の生命線である水で冷やす機能が失われたことが、重大事故の複合を招いた。源が回復し計測機器が復旧すれば、正確な状況が把握できるようになる。冷却機能の回復には機器や設備が損傷している可能性があるなど課題も山積するが、「安定」と「安全」に向け大きな一歩を踏み出した。
「信頼性が高い対策を取るための一歩となる」。東電の担当者は、電源回復に期待を託す。
回復には困難な作業を伴った。放射線量はケーブルを敷設する1号機近くで10ミリシーベルト、2号機は15ミリシーベルトと高水準で長時間とどまることはできず、交代での作業となった。放水中は中断し夜間の作業も強いられた。
施設内の東北電力の送電線から仮設配電盤まで引くケーブルは約1・5キロ。鉄塔を建てず、車で障害物をかき分けV字型に地面をはうように敷設。6人の作業員被曝線量が今回の事故対応で例外的に250ミリシーベルト引き上げられる前の100ミリシーベルトを超えた。健康への被害はないという。
電源回復への期待は大きい。3号機では水位低下の恐れがある使用済み核燃料貯蔵プールへの放水作業が続けられているほか、1~3号機には、外部からポンプ車で圧力容器内への海水の注入を続けている。
放水だけでは、抜本的に燃料を冷やして安定させることは難しい。圧力容器も十分な水位を確保できず、燃料棒が一部露出して過熱し、溶融が広がる恐れが消えておらず、本来の冷却機能の回復は欠かせない。
電源の回復でまず期待されるのが、計測機器の復旧。1~4号機のプールは水位や水温が把握できない状況にある。1~3号機の圧力容器内の水位計もバッテリーの出力低下で数値が下がってしまうなど不正確だ。計測機器が使えれば、正確な状況が分かり、具体的な対策を立てやすくなる。通電し冷却用ポンプを動かしてみることで故障の有無がわかり、必要な修理や交換といった次の作業に進むこともできる。
一方で課題も多い。電源が回復しても実際に電気を流せるかは分からない。20日以降の通電を目指すが、建屋内の配線や機器のチェックは、これからだ。津波で配線が塩水をかぶっていると、ショートして火災や爆発が起きる恐れがあり、配線の洗浄や排水が必要になる可能性もある。
最大の焦点は、大量の水を圧力容器に送り込むことができる「緊急炉心冷却装置(ECCS)」などの冷却システムを再稼働させることができるかだ。津波や建屋の爆発でポンプやパイプが破損していれば、交換など大がかりな作業が必要になる。
ただ、5、6号機では19日に唯一生き残った非常用発電機に加え、もう1台の非常用発電機が復旧。ECCSにもつながっているプールの水が循環するパイプを外から海水で冷やすシステムが稼働を始めた。1~4号機でも電源が回復すれば、同様に冷却機能が動く期待がある。
建屋は大きく損壊している天井や上部よりも、ポンプなどのある下部は、コンクリートの壁も厚く堅牢に作られており、損傷を免れている可能性もある。
IAEA事務局長、原発の好転に慎重姿勢「まだ話すべき時期でない」
2011.3.20 09:24国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は19日夜(日本時間20日未明)、福島第1原発の事故について「状況が好転するかどうか、まだ話すべき時ではない」と述べ、慎重な姿勢を示した。2日間の訪日を終え、本部のあるウィーンの空港に帰着した際、報道陣に語った。
天野氏は日本で菅直人首相らと会談し、事故の詳細な情報をIAEAに提供するよう要請。天野氏はこの点について「菅首相は全ての情報を提供すると明確に約束した」と強調した。
一方、天野氏の空港での発言に先立ち、IAEA当局者は19日の記者会見で、同原発の状況に懸念を示しつつも「事態はゆっくりと改善に向かっていると思う」と話した。
21日にはIAEAの緊急理事会が開かれ、天野氏が事故の状況を報告する。
(共同)
防衛省、4号機でも放水を開始 午前9時半に終了し、約80トン 【MSN産経】
防衛省は20日午前8時20分から、福島第1原発4号機への放水を開始した。4号機への放水は初めて。防衛省によると、放水作業は同9時半ごろに終了し、放水量は約80トン。4号機は15日と16日に火災が発生、使用済み燃料プールの水位と温度が確認できない状態が続いていた。東京電力は、外部から送電線がつながった1、2号機で機器の点検を実施、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能を復活させるため、通電に向けた作業を進める。
非常用発電機の一部が復旧した5、6号機では使用済み燃料プールで冷却機能が回復。5号機での水温低下に続き、6号機でも19日午後11時に67・5度だったプールの水温が、20日午前3時に52度になった。
1、2号機の通電作業は、原子炉建屋が壊れておらず外部からの燃料プールへの放水が難しい2号機を優先させる。
6号機、燃料プールの温度も低下 37度で安定 当面の危機を回避
2011.3.20 11:16
東京電力は20日、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の6号機で、使用済み核燃料貯蔵プールの水温が低下したと発表した。水温が上がり続けて蒸発し、核燃料が水面に露出して溶け出し、放射性物質(放射能)が外部に漏れ出す危険性は回避された。
東電によると、6号機のプールの水温は午前7時時点で41・0度で、昨日午後6時半時点の67・0度から大きく低下した。また昨日から温度が下がり始めた5号機のプールも、20日午前7時時点で37・1度まで下がった。
19日に6号機の2台目の非常用発電機が復旧し、5、6号機で低温の海水で熱を取り去る装置が起動したため。東電は引き続き、通常時のプールの水温である25度程度を目指して冷却を続ける。同じ装置を使って炉心の熱を下げることも検討している。5。6号機は震災時に定期検査で停止していたが、圧力容器内に燃料棒が入っている。
どうやら、事態はゆっくりと改善してきた可能性がある。
今回の原発事故においてのセリングクライマックスはもしかしたら3月17日(木)の広瀬隆の朝日ニュースターにおけるヒステリックな放送かもしれない。
※セリングクライマックスとは、相場の調整局面で外部環境の急変や総悲観になった時などに起こる出来高を伴う劇的な暴落。そこで投げ売った人が一番大損する。
大震災による福島原発放射能漏れクライシスで首都圏脱出組も
11日に起こった東日本大震災により壊滅的な福島第1原発の放射能漏れに、危機感を抱く市民の首都圏脱出がはじまった。逃げる人は自由だ、止めはしない、連休旅行気分で出掛けるのも結構だ。
17日午後の東京駅・東海道新幹線切符売り場には長い行列が出来た。目立つのはリュックを背負った家族連れで、特に荷物を抱えた母親がリュックを背負った子供を連れて並ぶ姿だ。千葉市内からやってきて、大阪まで向かうという女性は「小学生の子供2人を連れて大阪の実家に避難します。学校は今週いっぱい休みの連絡を受けましたし、そのまま春休みに突入するところもあるのではないでしょうか。住んでいるあたりではトイレットペーパーや米、パンなど生活必需品も手に入らない状態になっていますし、福島の放射能漏れの避難範囲がこの先どのくらい広がるかも読めない状態ですから。しばらく大阪の実家に身を寄せようかと思って」と話す。
また、フランスの大使館は13日、インターネットを通じ首都圏のフランス人に「関東から離れるよう」勧告。15日には再度「家屋を最大限に密閉するよう」と伝え、他の外国大使館も国外退去を促している状況では、首都圏から避難する市民がでるのも仕方のないところだろう。
あるジャーナリストもこの状況は予想通りだという。「特に15才以下の子供は放射能被曝の影響が顕著に出やすいといわれています。そのため母親たちの『疎開』のような行動は理解ができます。少し早い春休みだと思ってしばらくの間、首都圏から離れるのも仕方がない。余震も続いてますしね。連休明けや春休み明けあたりに何事もなければ戻ればいいのですから」
外資系企業も追随する。世界的カジュアル衣料ブランド「H&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)」は17日、関東の10店舗を当面、営業休止にすると発表し、日本支社の法人機能も大阪市内のホテルに移転した。同社は社員の安全を最優先し、東京・渋谷の日本支社に勤務する社員と、休業する店舗で働くパートタイム社員とアルバイトなど800人あまりを関西に避難させる意向も明らかにしている。
「本当に最悪の事態になったら、東日本がつぶれる、ということも想定しなければならない」と16日夜、口走ってしまった菅直人首相。いわずもがなであるが、首都圏の母親たちは避難を始めた。
だが相場もそうなのだが、こういった不安に駆られた人達がピークに達したところがボトムとなることが往々にしてある。
確かに原発は危ない、しかし今回それ以上に電気の有り難さも国民は感じているはずだ。
事態が沈静化した後に起こるであろう反原発の空気は日本いや世界のエネルギー政策においては致命的になるかもしれないが、原発代替エネルギー開発も進むし、原発が更に安全になる。
私は確固たる根拠はないがなぜか楽観的である。
なぜなら、過去の歴史において危機に瀕した時の日本人の行動力、歴史と伝統によって培われた日本人の底力を信じているからである。
これで、信頼できるリーダーが出現したならば日本は最強になるのだが、怒鳴るだけしか能が無い菅直人や民主党じゃこの国難は乗り切れるかも覚束ない。
燃料プールの温度「国民に安心の数字」表情緩む防衛相
2011.3.21 11:57
「国民の皆さんに安心していただける数字だ。ほっとしている」。20日夜、東京・市谷の防衛省で記者会見した北沢俊美防衛相は、自衛隊ヘリによる測定で、福島第1原発の1~6号機の使用済み燃料プールの温度が全て100度未満だったことを明らかにし、表情を緩ませた。
北沢氏は「燃料プールの温度はすべて100度未満だった」とした上で「経済産業省原子力安全・保安院の専門家は(燃料プールに)水が入っているとの見解だ。今後の対策を考える上でも貴重なデータと評価していた」と満足そうに話した。
北沢氏は会見に先立ち首相官邸で菅直人首相に報告した際の様子にも触れ「(首相は)非常にほっとした表情で説明を聞いていた」と話した。
NHKスペシャル「東北関東大震災から10日」第一部をみた。
福島原発の事態は確実に好転してきている。
朝日ニュースター17日の広瀬隆がさんざん危機を煽たが、NHKスペシャル「東北関東大震災から10日」を視て一安心した。
これで関西へ逃亡した海老蔵と麻央も帰ってくるだろう。
広瀬隆は、過剰に不安を煽り立てた自分の行為がいかに迷惑で大局をみていないか視聴者に陳謝すべきだ。
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