http://www.seimitu.com/image/products/aeroconcept/slimporter/top-pic.jpgJ-WAVEでショーンKがナビゲーターの番組MakeIt21の昨夜の特集がクールジャパンであった。
クールジャパンが言われて久しいが、その番組内容は現在欧米のセレブで大流行の「エアロコンセプト」http://www.seimitu.com/image/ac-concept.gifというブランドが日本のどこにでもあるような町工場である㈱渓水で作られているということを紹介した内容だった。言っちゃ悪いがこんな工場で!といった感想を持つのは私だけではないだろう。
右の画像は航空機用のジュラルミンを加工したスリムポーターというその代表的な製品である。
http://www.j-wave.co.jp/blog/makeit/images/ui_aero02-thumb.jpg裏を返すと日本人が持つものづくりに対する職人気質は、日本中に存在していることを意味する。日本が内在しているパワーの一つはその文化力であり、文化力は日本の強みである。
クールジャパンとは1990年代イギリスのブレア首相が推し進めた「クールブリタニカ」が語源で、2002年に、アメリカ人ジャーナリスト、ダグラス・マグレイが『日本のグロス・ナショナル・クール』と題する小論を英語圏で発表し一気に広がった。
ここ数年クールジャパンとはアニメだとか漫画、日本食、キティちゃんを指していたが、3.11の震災直後から冷静で利他的な日本人の振る舞いを視て、日本そのものがクールであると評価されるようになった。ところが、それに水を差すのが菅直人総理であり民主党政権日本政府・東京電力でる。激怒した菅直人が原子炉への注水を震災直後1時間止めたとか止めなかったとか・・・私はあきれて今更このブログで批判する気にもならない。
毎年のように総理大臣が代わり、いまだ景気低迷から抜け出せていない。先進国の中でも最悪水準の公的債務を積み上げ続けているし、菅民主党政権は尖閣問題で決定的なミスを犯し、北方領土でもつけこまれ、外交面でも隙を与えている。私は、日本の衰退論の原凶は、菅民主党政権もその一つだがそれ以上に憲法9条と、東京裁判史観であると確信しています。民主党菅直人はじめ自民党内でも護憲論者や反日日本人が司法・行政・議会にのさばっている限りこの国は復興しない。
クールジャパンを調べているうちに こんなサイトを見つけた。
クールジャパン(笑)この筆者はジョークのつもりなのだろうか?私にはジョークとは思えない。この筆者の悲しいまでに卑屈なメンタルが、筆者自身でジョークだと思い込んでいるだけにすぎない。
メディアに踊らされ乗せられた自覚のない気取ったプチナショナリスト・官僚・政府系団体・広告屋などの主張を嘲笑した言葉。
彼らが、ニッチな日本文化を外国からの反応のみで間接的に過大評価する際にクールジャパンと呼ぶことに由来する。
ジャパンクール(笑)、ジャパニーズクール(笑)と倒置する場合もある。
こういった日本を卑下するメンタリティは、東京裁判と憲法9条によって日本人に刷り込まれているのではないだろうか?先日実家に帰ったが、元日教組で赤旗読者の我が実父は相変わらず歪んだメンタルで、被災地をご訪問した天皇陛下を罵倒していた。危うく殴り倒しそうになったが、老いたる我が実父ゆえ我慢した・・・。我ながら情けなくなる。
元カーネギー財団研究員国際問題倫理評議会で日本関運の記事や論文を多く執筆したデビン・スチュワート(Devin T. Stewart)と言う人がいるが、日本の事を低く評価する事で有名だ。ある時「なぜそこまで日本について悲観的なのか」と大手銀行のエコノミストに聞かれたスチュワートは、こう答えた。「私が日本を悲観視するのをやめるのは、日本人自身が悲観的な考えを捨てたときだ」。(NewsWeekより)なるほど、その通りである。
最近はネットが発達し愛国発言が市民権を得るようになったが、20~30年ほど前日本を賞賛する発言をすると、「日本賞賛=右翼=元暴走族orヤクザ」といったレッテルをマスコミ・左翼が直ぐにを貼り、知識人が自国を賞賛することが難しかった。来栖元統幕議長の超法規発言バッシングなどその典型であった。(小沢一郎邸に突入を図る街宣車)
これまでこの国に閉塞感をもたらしてきた原因とは日本人がその優位を認識できずにいたことではないか?そして「東京裁判史観と憲法9条」であると私は思う。
戦後自国に誇りを持つことを悪と教え続けられてきた日本人が自国を客観的に見る事などできなかった。自己卑下のメンタリティーが染み付いていると、常に自国は他国からどう思われているであろうと思うのは当然である。
経済的には押しも押されもせぬ先進国になっていたのに、自分に自信が持てない子供の精神ではないかと思う。未だに自信を持つどころか「追い付け追い越せ」という途上国的な発想から世界を見ている可能性がある。最近の韓流ブームも文化的レベル低いが、カラ元気な韓国に無知で何も考えを持たない人達が広告代理店に乗せられ惹かれる現象である。まあ、この美脚はよしとしよう。
日本人は常に外国からどう見られているかを気にするわりには、この国が世界でどんな役割を果たしたいのかを、認識してこなかった。クールジャパンも日本人はあまりにも当たり前で気にしていなかった結果である。外国からどう見られているかを意識して、政府が旗を振ればふるほど日本が何をしたいのかということが見えなくなり、かえって衰退しそうである。
菅直人では、震災後の復興という果てしなく重い課題を克服できそうにないが、日本のポジティプな側面に目を向けこの思い問題に向き合い、それを清算しなくてはならない。日本は経済でも文化でも先進的な国だった。それを自覚することなく、「進んでいる世界」の一員でないと思い続けてきた節があった。一見、世界から学び続けようという真撃な姿に見えるが、この時代ではもはや日本人に自己卑下のメンタリティーを刷り込むゆがんだ考え方でしかない。この有害無益で不健全な発想を、いいかげん「卒業」してもいいはずだ。
昨年8月の記事<衰退する世界で最も健康で安全な幸福の国日本>のTheBest Countries in the Worldでは人口が多い国部門では日本はほとんど1位である。



この国の本当の実力とは何か?
最初に書いたがクールジャパンはアニメだとか漫画から技術やものづくり、文化、アートや建築、食文化そして、今回の震災でも、日本人の我慢強さや秩序を守る国民性が世界から賞賛されただけではない。真のクールジャパンとは日本は世界に先んじてさまざまな課題に取り組んできた国なのだ。
バブル崩壊後の経済は失われた10年、最近は20年と言われている。戦後日本が90年代初めにバブル崩壊を経験するまで、どの国もあれほどの経済危機に遭遇したことはなかった。90年代当時、欧米のエコノミストらは威勢よく日本の経済政策をこき下ろし、この国は「世界の反面教師」と揶揄された。だが08年に世界金融危機が起こると、状況は一変した。世界はそれまで、日本が取り組んだ課題の難しさを理解していなかったのだ。
90年代当時の経済政策に不十分さや迷走は確かにあった。竹下登・宮澤喜一・橋本龍太郎の失政、日銀の三重野総裁の失策、無能の村山富市、社会党の証券税制改悪要求・・・失敗は数え切れない。

http://econdays.net/wordpress/wp-content/uploads/2011/02/Krugman_New-articleInline.jpg前代未聞の危機に対する試行錯誤の時代だった、日本の天文学的な財政赤字もバランスシート不況の為しかたなかったのだ。日本をこきおろし続けたノーベル経済学者のポール・クルーグマンは如何に間違っていたか皮肉な事にリーマンショックによって決定的となった。
少子高齢化問題も同じだ。「ジャパン=ンンドローム」とも呼ばれるこの問題の解決策を見いだせていないのは事実だし、福祉・年金システムの再建も進んでいない。
だが同時に、日本には高度な医療制度があるし、世界的にも優れた社会保障制度を誇っている。
他の先進国でもこの問題を解決した国はない。フランスは出生率が増え成功しているが反面、シングルマザー家庭が激増してしまい、はたして幸せなのか・・・?。

現在人口ボーナス期の韓国や中国も、日本の比ではないほど深刻な少子高齢化問題がやがて待ち受けている。アメリカは日本ほど高齢化が進んでいないにしても、社会保障は無きに等しく日本を批判できたものでない。
ジャパン=ンンドロームは、世界の問題になりつつあるのだが、日本がその問題を解決していく問題解決先進国でもあるのだ。これこそが今後ジャパンクールの真髄となろう。
日本には伝統と歴史豊富な経験値がある。一つは江戸時代の経験である。日本は閉ざされた世界で、高循環社会を確立して高い文化を誇っていた歴史がある。

70年代にオイルショックで、エネルギー効率の改善を迫られた日本は、省エネ化を進め、世界屈指のエコ大国へと進化した。日本はいかに帝国主義全盛の時代に生存の為、正義の為とはいえ大東亜戦争で東南アジア各国を戦場としてしまった。その反省から日本は、戦後開発援助や復興に貢献してきた。
湾岸戦争では「カネは出すが人は出さない」と酷評されたが、そのトラウマを乗り越え、日本は国連PKOを地道に続け、民生支援で人的貢献を果たし、地雷除去や丁寧な仕事で世界の信頼を勝ち取ってきた。日本の対アフガニスタン支援は瀬谷ルミ子さんの活躍で軍閥の武装を行い、解除量も質も国際的に突出している。四川大地震で日本の緊急援助隊はあの中国人ですら、感動させる働きをした。震災後、各国がすぐさま日本の支援を用意したのも、日本から受けてきた恩を返したいと思ったからにほかならない。

こうした経験を経て、日本は世界が共有できる普遍的な「価値」を生み出した数少ない国のーつだ。欧米が民主主義や資本主義という「価値」を生み出してきたように、日本も環境力やものづくりといった世界的な価値を創造してきた。
だが今まで日本は経済大国だが、国際政治の舞台では決して大国ではなかつた。
対米従属外交=憲法九条+日米安保体制に胡坐をかき、日本はおよそ独自の国益や国家戦略を考えず、外交や国益について体系的ではなかった。なお、私は反米主義者ではない、対米隷属的日米安保体制は日米対等同盟に進化すべきであると考えています。
日本の得意分野である環境問題や開発援助、など国家戦略の認識が不足していた。今回の震災で大活躍した自衛隊を憲法を改正して存在を正式に認め、国家戦略を打ち立てれぱ、日本は生き返るだろう。
東京裁判史観を捨て憲法を改正すれば日本の素晴らしさ潜在力を認織できる。そして日本は再び活力にあふれた国になれる。
現左翼政権では無理だと諦めるのはまだはやい。日本が世界屈指の大国になったのは、個性的なー人のリーダーの指導力があったからではない。むしろ、国民が底力を見せ、ボトムアップでこの国を焼け野原から復興させ、世界屈指の経済大国へと成長させた。今回の震災でも、頼りない政権の代わりに国民が自ら立ち上がっている。これこそが真のジャパンクールである。

コメント