イメージ 1
 
 
著者ステーグ・ラーソンは、元雑誌記者である、そして故人である。
世界40カ国で2100部を売り上げた本書が処女小説にして絶筆作品である。第2部までを書き終えた時点で出版社と連絡を取り契約、その時点で第5部までの構想があったというが、ラーソンは第1部の発売も、シリーズの成功も見ることなく、2004年に心筋梗塞で急死した。まさに伝説である。
 
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毅損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べてし、た向背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働吉で、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失腺した事件の調査を彼に依頼する。八リエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。
ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。
 
ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を読む一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。やがて彼は、ハリエットの手帳に書かれた暗号のようなメモを発見する。そして二力月の刑を勤め終えた彼は、失踪当日のハリエットを写した一連の写頁を見て、疑問を抱く。その場所でいったい彼女に何が起きたのか?また、写頁に写っていたハリエットの部屋の人影は誰のものか?深まる謎を調査する1こは助手が必要と感じたミカエルは・ふとしたことからリスベットの存在を知り、彼女の協力を得ること1こ成功する。二人は調査を進め、リスベットはミカエルにしだいに魅かれていく。だが、何者かが卑劣な妨害を仕掛けてきた!やがて浮かび上がる忌まわしい事実とは?
幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。壮大な構想
で描き上げるエンターテインメント大作。
 
イメージ 2最高に面白かった、上巻を二晩で読むと、下巻はジェットコースーターのように1晩で読み終えてしまう。最高のエンターテイメントです。
ハリウッド版の映画が話題に前に、活字で是非読んでおくことをお薦めします!
 
本書の最大の特徴は、著者がジャーナリスト出身であるだけに全篇にみなぎるジャーナリスト魂を強く感じる。ラーソンは雑誌ジャーナリズムの記者だけあって、ジャーナリストはかくあるべきだと、主人公の行動や言葉にジャーナリストとしての規律を本文中に散りばめられている。
 
冒頭、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者でジャーナリストの主人公、ミカエルが、悪名高い実業家に名誉毀損で訴えられ有罪になる。この苦いオープニング。しかもジャーナリストとして自分のミスを認め反論せず服役をする。
 
主人公の孤独、そして挫折。断固として悪を追及する男の復活と再生のドラマそれにミステリー、謎解き、現代スウェーデンの政治経済事情、スウェーデンの暗部、第二次世界大戦の頃の現代史・・・著者の告発からジャーナリズムに対する気概が伝わります。

ジャーナリストのミカエルと女性調査員リスベットが事件の真相に迫るために、現実の"調査報道"で行なわれるような徹底した方法で捜査をしていく点である。推理の素材を集めるために、過去の新聞や雑誌、犯罪記録といった一次資料を完壁に洗い出し、それを舐めるように読んで小さな手がかりを発見するのだ。それでいてコンピュータも積極的、かつ過激に利用する。
 
日本のジャーナリストも、記者クラブでの大本営発表を待つのではなく、少しでも参考にしてもらいたい。
 
これはジャーナリズムとしては・・・だがハッキソグし巨悪に果敢に挑んでいく。まさに爽快である。
 
 
『Millennium-2火と戯れる女・Millennium-3眠れる女と狂卓の騎士 スティーグ・ラーソン/著』を読み終えてしまいました・・・最高! http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/35248012.html