米ロッキード社、次世代ステルスF35工場を公開=日本に組み立てラインを

イメージ 1
ロッキード・マーチン社の次世代ステルス戦闘機F35の生産ライン(テキサス州フォートワース工場、同社提供)。日本の次期主力戦闘機の年内決定に向け、選定作業が佳境を迎える中、15日、日本メディアに公開した 【時事通信社】
【フォートワース(米テキサス州)時事】日本の次期主力戦闘機(FX)の年内決定に向け、選定作業が注目を集める中、米ロッキード・マーチン社が15日、FX候補機に挙がる次世代ステルス戦闘機F35の生産工場を日本メディアに公開した。同社航空機開発部門のジョージ・スタンドリッジ副社長は、2016年に完全な戦闘能力を備えたF35を日本に引き渡せると述べ、FXの納入条件を満たせると強調した。
公開されたのは、レーダーに探知されにくいステルス戦闘機F22やF35を生産するフォートワース工場(テキサス州、従業員約1万5000人)。F35開発に参加する9カ国の国旗が掲げられた工場内では、英国やオーストラリアなどの参加国が分担した機体の各パーツが集約され、生産ライン上で組み立てられていた。
レーダー反射を抑える滑らかな機体を製造するため、機体外板の穿孔(せんこう)作業は90%自動化。レーザー光線を使って胴体と翼などの結合部に誤差がないか確認しながら作業を進めていた。
ロッキード社はF35の組み立てラインを日本メーカーと共同で日本に設けることを提案。スタンドリッジ副社長は航空自衛隊F2戦闘機を三菱重工業と共同生産した実績を強調し、「日本がF35を選択すれば、ステルス機の生産工程を通じて、日本の航空宇宙産業を発展させることにつながる」と述べた。同社は16年には計100機を超えるF35を開発参加国などに引き渡せる予定だとしている。                   (2011/08/16-11:56)
 
2017年3月の引渡しが絶対的条件であった日本のFX選定問題で、絶望的に不可能と思われていたF-35が、2016年引き渡し可能と、国内生産ライン認可で寄り切る可能性がでてきた。
 
すでに5月の時点で、国内ライセンス生産と1機50億円程度の打診はニュースとして流れてはいた。

F35運用試験の前倒し調整 対日輸出で米ロッキード社

2011.5.25 16:26
 
FXの機種選定をめぐっては、米ボーイングのFA18、欧州4カ国共同開発のユーロファイターなどが激しい商戦を繰り広げており米ロッキード・マーチンはF35が採用された場合、日本国内に製造ラインを設置する方針を7月にもオブライアン副社長が明らかにしていた。
 
部品製造や機体組み立てなど生産、整備にあたっては、三菱重工業など国内メーカーと連携する方向だ。
 
第五世代のF35が日本が定める2017年3月の納入期限に本当に間に合わい、しかも日本メーカーと共同で製造ラインを国内に設置し、部材製造や機体組み立てを行うのであれば、ユーロファイタータイフーンを推す私としてもF-35でも納得はできる。
 
なんとしても日本のマーケットがほしいロッキード・マーチンはスケジュールなどを前倒し引渡し可能だというが、私は本当に間に合うのか懐疑的だ。
 
採用が決まれば、17年から30年にかけて航空自衛隊2部隊分にあたる約45機を納入、1機当たりの価格は米空軍向けとほぼ同水準の「6500万ドル(約50億7000万円)を想定しているというが、結局過去の例からすればそんな約束どおりになったためしはない。
 
もしF-35のノックダウン生産が日本で可能であるならば、ロッキード・マーチン社がその気になれば、F-22ですら日本で再生産することは可能なのではないだろうか?確かに米議会ではF-22J実現を阻止したゲーツ長官がもはや退官した後だ。
アーミテージ氏やナイ教授を使って逆にF-22Jの交渉をしてみるべきではないだろうか?
 
米国ではF-22は2007年には輸出に向けて条項撤廃の動きがあったものの、アメリカ合衆国下院歳出委員会は輸出禁止条項を継続させる決議を採択している。
アメリカ合衆国議会も2006年9月27日に、F-22の輸出を2015年まで禁止する条項を国防歳出法に明示しているのだが、日本の導入は2017年であるところがミソだ。あとは、アメリカ防衛予算法に明記されている。「オビー修正条項」とは機密漏洩の対策が確立するまで、F-22の輸出を禁止するというもので、あとは日本が同条項をクリアーすればいいのだが、そんなことは政治力で何とかなる問題だと思う。
 
アメリカ空軍や議会の一部には現時点で製造ラインの閉鎖が予定される2011年以降も、「生産ラインを維持した上で追加購入を取り付けたいとの思惑もある。
 
中国のJ-20 ロシアのT-50と第五世代戦闘機が出揃う中で、F-35では圧倒的有利な制空権はままならない。
 
日本のFXはF-35の採用ではなくここは一気にF-22Jの実現を目指してもらいたいところだ。