2012 0602
[ワシントン 1日 ロイター] 米労働省が1日発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が6万9000人増と、昨年5月以降で最も低い伸びとなったほか、失業率は8.2%に上昇、昨年6月以来の悪化となり、米連邦準備理事会(FRB)に対する金融緩和圧力が今後強まる可能性もあるとみられている。
事前予想は、非農業部門雇用者数が15万人増、失業率は8.1%と前月から横ばいが見込まれていた。
(略)マルコム・ポリー氏は、統計内容から景気減速がうかがえると指摘。「米国経済は、中国の景気減速や欧州問題とは無関係と信じる向きもあるが、そうした見方は近視眼的なものだろう。米国経済も世界の他地域と同様、減速している」と語った。
3・4月の累積雇用者数は、当初から4万9000人少ない伸びに修正された。
RBCキャピタル・マーケッツ(略)の首席米国エコノミスト、トム・ポーチェリ氏は「統計内容がFRBに行動を強く促し、FRBとしても対応せざるを得ないと感じる公算が大きい」と指摘。「これまで株価動向がFRBの行動を阻んできたが、他のすべての要件が満たされるなかで、FRBの政策行動にとり最後のハードルだった株価も足元下落している」と話した。
現在の雇用水準は、経済がリセッション(景気後退)に突入した2007年12月当時と比較して約500万人減少している。アナリストらは、失業率の悪化を食い止めるだけでも月間12万5000人程度の雇用の伸びが必要と試算している。
業種別でみた雇用者数の内訳は、民間部門の伸びが8万2000人にとどまるなか、政府部門が1万3000人減少し、雇用者数全体の伸びの足を引っ張った。
建設部門は2万8000人減と4カ月連続のマイナス。製造部門は1万2000人増加した。
時間当たり賃金は2セントの伸びにとどまり、平均週間労働時間は0.1時間縮小した。
家計調査では、労働力参加率が63.8%と、4月に記録した30年ぶり低水準から持ち直し、失業率悪化の一因となった。
2012 0601
[東京 1日 ロイター] 円高が止まらぬなか、市場参加者は円売り介入に備え始めている。スペイン金融不安に加え、市場予想よりも悪い米経済指標が続出して円が全面高。ユーロ/円は2000年11月以来の安値を付けたほか、ドル/円は3カ月半ぶりの安値となった。
日本の当局者が「口先介入」を強め始めているが、ドイツ国債や米国債の金利が歴史的水準に低下するなか、円相場は海外金利の影響を強く受けている状況だ。6月は重要イベントが目白押しであり、「円包囲網」が狭まるか警戒感は一層強くなっている。
<財務相、財務官の発言で円売りを誘発>
「行き過ぎた動きが続くようであれば、断固とした対応をしていかなければならない」──安住淳財務相は1日、閣議後の会見で円高に対する強い警戒感を示した。前日、「断固とした対応」に言及しなかったことで一部の海外勢を中心に介入警戒感が後退していたが、この日は一歩踏み込み、円売りを誘発した。さらに、中尾武彦財務官も講演で「過剰な動きが続けば決意を持って対策を取る」と述べ、円高阻止に向けた強い決意を示したことで、ドル/円をさらに押し上げた。
マーケットの介入に対する見方は分かれている。みずほ証券FXストラテジストの鈴木健吾氏は介入について「78.15円を下回ると現実味を帯びてきて、実際に78円を割ったら入る可能性が強まるのではないか」との見方を示す。 昨年11月の覆面介入時の高安の中間が78.15円だったことに加え、3月日銀短観の大企業・製造業の2012年想定為替レートが78.14円であるためだ。
一方、JPモルガン・チェース銀行の債券為替調査部長、佐々木融氏は現時点で円売り介入が行われる可能性は低いとみている。佐々木氏は、昨年12月末に米財務省が公表した半期為替報告において、米財務省が昨年行われた日本の単独介入に関して、ボラティリティがユーロ/ドルよりも低いのに介入を行ったと批判した点を重視。「現在のドル/円1Mボラティリティは、昨年10月の大量介入時よりも低く、現在のユーロ/ドル1Mボラティリティよりもはるかに低い。こうした状況はドル/円が77円台に入っても大きくは変わらない」との見方を示す。
三井住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏も「介入のタイミングについては75円付近までは動きづらいのではないかとみている」という。ドル/円は昨年10月31日に75.31円の戦後最安値を付けたが、当局は戦後最安値の更新直後に介入に踏み切っている。
<6月のカレンダーはリスクオフモード継続を示唆>
「今の円相場は異常に動いている欧米の長期金利に引っ張られている」と、JPモルガン・チェース銀行の佐々木氏は指摘する。質への逃避で米10年債利回りと独10年債利回りがいずれも過去最低水準に低下するなか、為替市場では円に資金が向かっている。
海外主導の円高傾向が続いているが、6月のカレンダーには欧米の重要イベントが並んでおり、リスクオフモードが当面続く可能性がある。
6日には欧州中央銀行(ECB)理事会、17日にはギリシャの2回目の総選挙が予定されている。スペインの金融不安からスペイン10年債利回りが7%の大台を視野にとらえて「週末のたびにスペインが支援要請に駆け込むのではないかとの憶測が浮上している」(欧州系銀行)なか、ユーロ圏財務相会合やG20も見逃せない。一方で、今晩の米経済指標の内容が市場予想よりも悪ければ、19日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて米追加緩和観測が強まりかねない。
さらに、きょう発表の中国5月PMIは市場予想を下回ったが「中身はけっこう悪かった」(ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア通貨ストラテジスト、村田雅志氏)との声が出ている。新規受注指数、仕入れ価格指数といった景気の先行指数と呼ばれている指数が軒並み急落した。9日からは5月分の中国の経済指標が発表されるが、結果次第では中国の景気減速懸念が一段と強まりかねない。
<ユーロ/円の導入来安値>
ユーロ/円は1月の安値97.04円を下回って96円台に沈んだことで、市場では00年10月に付けた史上最安値88.80円が意識され始めた。ただ、現時点ではユーロ/円が早期に同水準まで割り込むとの見方は多くない。新生銀行・市場営業本部部長の政井貴子氏は、短期ならば「欧州でのリーマン・ショックの発生」がユーロ/円の最安値更新の条件としたうえで、長期的には、ECBが量的緩和に踏み切らざるを得ないとみられることから、通貨的な価値は落ちざるを得ないと話す。もっとも、短期的にリーマンショック並みの金融危機が想定しにくいとしても、市場関係者の多くがユーロの本格反騰シナリオを描いているわけでは決してない。
ある大手信託銀行のディーラーはきょう、ドル/円について77円台に下落する場面では打診買いに動きたい意向であるとしながらも、週末の欧州関連のニュースフローが警戒されることから、水準によっては週明けは介入含みとなるため、4日月曜日は所属するチームが早朝に出勤して事態の推移を注視するとしている。
(ロイターニュース )
週明け6月4日の為替相場は当局の本気度を試しにかかると思う。そして当局はドル円78.50を死守するような気がします。
【ユーロに関するカレンダー】
6/8 SQ算出日(国内株式先物需給が一巡する可能性)
6/17 ギリシヤ再選挙(ユーロ離脱懸念が消滅する可能性)
ギリシャ第二党急進左派連合(SYRIZA)はユーロ離脱を目指すのではなく、ギリシャの景気が良くなる2~3年緊縮財政を延期させてくれと主張している。各党も再々選挙は回避したいことを考えると、再々選挙さえなければ、相場は6/17が分水嶺となる可能性がある。
6/18-19 G20(G8に加え、中国等も成長重視政策へ)
経済成長を目的としたEUの政策を促進、 投資促進のための政策、雇用促進のための政策など経済成長。ただ、ドイツはおよび腰。 中国温家宝首相が経済成長を指向するなど、世界的にも欧州の成長は重要。
6/19 FOMC(ツイストオペ終了に伴う追加緩和も)
6/21-22 ユーロ圈・EU財務相会合(成長策等を話し合う可能性)
6/23 BIS中央銀行総裁会議(不測の金融危機に対応可能)
欧州委員会こスペインの財政改善期限を延長することに容認姿勢を示した。月末EU首脳会合までに議論し承認される見通しであるが・・・スペイン政府は真正面からの救済を拒否したことは大きな失敗となるような気もする。同国の銀行問題への直接的な対処法は、政府が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)、あるいは間もなく設立される欧州安定メカニズム(ESM)から500億~ 1000億ユーロを借り入れ、銀行に投入することだ。欧州委員会と仏伊首相が経済成長重視とユーロ共同債で合意するなど、欧州内でもメルケル包囲網が狭まるイメージ。
6/28-29 EU首脳会合(成長策等を話し合う可能性)
6/30 ギリシヤ歳出削減策の提出期限
欧米中間期末、欧州銀自己資本比率規制達成期限
7/1 欧州安定メカニズム(ESM)設立
7/6 ドイツ連邦議会夏季休会入り成長政策、で与野党合意
ドイツ議会ではユーロ圏の恒久的救済基金でESMと新EU財政協定の可決に3分の2の賛成が必要で、野党社会民主党(SPD)はユーロ圏の成長支援処置を要求している7/6の夏季休会入りの前に野党の要求を呑むとかもしれない。
以上
ユーロ圏が財政まで一つに統合すれば、ユーロ崩壊はないだろうが、ドイツ人達は東西ドイツ統合時に味わった苦労をもう一回味わう事をしたいとは思えない。ギリシャがユーロより離脱するのはもちろんのことユーロが現在の体制を10年持続することは難しいだろう。当然、ユーロの崩壊は、とてつもない衝撃を与えることになる。1971年のニクソン・ショック(金とドルの交換停止)をも凌ぐ混乱をもたらす可能性がある。
だが、今年ユーロが崩壊するとも思えない。現在の相場は極端に悲観論が台頭しすぎて、円ドル・円ユーロ為替も株式も極端に売られすぎている。6/17のギリシャの総選挙で目先は底を打つ可能性もある。
日本はフィッチによって格付けを引き下げられた、野田と小沢は無意味な会談を繰り返し、野田財務相傀儡内閣は自民党と結託して消費税増税を試みている。消費税増税されれば日本の景気は確実に悪化する。景気が悪化し資金はより魅力ある海外に資本逃避が起き円安になるはずである。ところが、逆に世界中よりリスクを嫌うマネーが流れ込んでいる。
GNPが世界2位になった人民元は6/1より円との直接取引が始ったが人民元高になるどころか不動産バブル崩壊が進む人民元は売り込まれている。ハルマゲドンでも起きない限り今後もドルは世界の基軸通貨であり続けると思う。ドルさえ印刷すれば各国から製品や資源を買う事ができる基軸通貨の特権を米国が手放すはずがない。
2014年には米国は脱中国製品をはかり、且つ製品輸出国になることを国家戦略として目指している。だが米国は、バーナンキFRB議長が頑張っても基軸通貨である限り、経常赤字は宿命なのである。ドル基軸通貨体制の崩壊論が20年近く言われ続けているが、ドルだけではなく多くの通貨が弱くなってきている。
世界的な通貨下落は現在の通貨制度が根本的に変化する可能性を感じ、例えば日米の不動産の価値が上昇しだすなど、兆候が幾つか見つけることができる。インフレの兆候と捉え株式相場も上昇することもありえる。いずれにしても相場は一方通行にぶれやすいことだけは確かだ。




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