2013.8.27 00:11
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が歴史認識で日本に反省を求めた問題を受け、日本政府は「中立を守るべき立場の事務総長の発言として適切か確認したい」(外務省幹部)として、在ソウル日本大使館などを通じ、事実関係の調査に乗り出した。
国連憲章100条には、「事務総長および職員は、この機構(国連)に対してのみ責任を負う国際的職員としての地位を損ずるいかなる行動も慎まなければならない」と規定している。
外務省は潘氏の記者会見の発言録を取り寄せて精査。政府筋は「強い口調で日本の非のみに言及しており、明らかに中韓寄りの発言だ。中立性を求めた100条に違反する恐れもある」と不快感を示している。
政府は国連に対し、潘氏の発言の意図を問い合わせる方針だ。「国際社会に誤解を与えかねない」(外務省幹部)として、9月の国連総会などの場で、日本の立場も説明する意向だ。
潘基文(パン・ギムン)が事務総長になった時からこのような発言をするであろうことは予想をしていた人は多いだろう。チョウセン人の血は誠実とか品格に程遠い。
潘氏が、中下層の国連職員を怒鳴り散らすのは有名だ。かつてインド国籍の娘婿を、イラク支援ミッションの官房長に抜擢した人事には、国連職員労組が事務総長批判を採択する事態となった。国連の主要ポストに韓国人ばかりを起用してワシントン・ポスト紙から「縁故主義」と批判されている。
事務総長自身が歴史認識と世界で起きている事象の政治歴史的背景を理解していると言い難い。特に現在シリア国内で国民に対し毒ガスが使用されたというが、そこまで状況を悪化させたのは大国の思惑を調整できない国連の責任も大きい。潘基文事務総長になってからの国連は、シリアやエジプト問題に対しても無力で、国連そのもの自体が機能していない、国連は無用の長物無用化しており、リーダーシップをとらない潘基文の責任は重い。
湾岸戦争やユーゴ内戦で八面六臂の活躍をした前国連事務総長アナン氏のシリアでの孤軍奮闘ぶりは際立つ。西側諸国も国連もアナン氏の調停工作に協力をせず、シリア内戦は深刻化してしまった。ここにきて遂に毒ガスが使用されるに至ってしまった。
シリアのアサド政権を打倒することに対してはロシアと中国が反対しており、安保理のお墨付きを得られず、国連が何もできないのはわかっている。だが、それにしてもシリア情勢が緊迫化する中で日本の正しい歴史認識に口を挟む潘基文の空気の読めなさ、非常識さにはあきれ果てる。品格がない事務総長として長く記憶されるだろう。
リビアのカダフィ政権を打ち倒したのはNATO軍の空爆と軍事援助だったが、シリアを米国はじめNATO諸国の空爆もほとんどポーズに過ぎないとだろう。でも何もしない国連よりは頼もしい。
今後この発言を受けて、品位の欠け中立性に欠ける国からの事務総長の選出は避けられるだろう。国連内で次の事務総長は常任理事国からということもあり得るだろう。 従来避けられてきた、常任理事国からの事務総長が出無い限り国連は存在意義を失うかもしれないと思う。
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