きゃりーぱみゅぱみゅは自然体でJ-POPグローバル化の旗手となった【Omps!】2015年04月17日更新
クールジャパンという言葉が出始めて久しい。日本の文化コンテンツはアニメ、漫画、原宿、カワイイ・・・など世界を席巻している。そのクールジャパンを凝縮しているのが きゃりーぱみゅぱみゅです。気がつけばきゃりーぱみゅぱみゅはJ-POPの旗手となるのは必然かもしれません。
きゃりーぱみゅぱみゅ
1993年1月29日生まれ22歳東京都西東京市出身、芸名:きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ。本名:竹村桐子(たけむらきりこ)
きゃりーは12歳の頃ジュニアアイドルとして、本名で「いもうと倶楽部」に出演してDVDも出していたそうです。(いまじゃプレミアムがついているでしょうね)
2009年秋にファッション雑誌「KERA」のストリートスナップに登場し、本格的に読者モデルとしての活動を始め 2010年6月に高校生雑誌「HR」で初表紙を飾りました。数々のファッションショーに登場して、たちまち人気No.1の読者モデルとして、全国の原宿ファッションに憧れる女子中高生達から熱狂的な支持を集めていました。きゃりー自身も愛聴していた「Perfume」のプロデューサーにあたる田中ヤスタカ氏とクラブイベントで偶然出会い、彼のプロデュースのミニアルバム2011年8月に、アルバムもしもし原宿でメジャーデビュー。原宿が生んだ世界的スター! 最新作は3月18日に発売された10thシングルもんたいガール。
デビュー1年目で海外へ
デビュー当初からの海外進出は本人は否定していますが、事務所(アソビシステム株式会社)とレーベル(unborde)は狙ってました。
筆者がJ-WAVEできゃりーの「つけまつける」を初めて聴いた時、すでにYouTubeでは海外からの書き込みも目立ち、私がきゃりーの存在を知った時には既に世界的な話題になっていました。
PONPONPONの書き込みは海外の方が多かった。ちょっとグロテスクな感じとか、だいぶ普通じゃない雰囲気のPVで、「なんだこれは?いみたいな感じの書き込みでした。 本人のインタビュー記事などで「そもそも最初から海外を狙っていたら全部英語で歌うと思いますけど、そんなことは一切考えたこともなかった・・・」と書いてますが、日本人が下手な英語で歌って成功したためしがない。古くはサディスティック・ミカ・バンド、フラワー・トラベリン・バンドがライブでちょっと成功したがレコードセールスには至らなかった。あのネイティブな宇多田ひかるですら英語の歌で世界で成功するのは至難の業でした。
一曲例外がありました。坂本九の「上を向いて歩こう」です。ビルボード誌で1963年6月に3週連続一位を記録、世界約70ヵ国で発売され、総売り上げは1300万枚以上を記録しているのです。「Sukiyaki」というネーミングから、英語バージョンでヒットしたと皆さん勘違いしているようだが、日本語バージョンでヒットしたのです。なのに、その後アメリカで挑戦しようという日本人は皆下手な英語で歌おうとするのです。ヒットするわけがありません。
YMOや喜太郎の成功は、ほぼインストルメンタルなので英語は関係ありませんでした。
きゃりーぱみゅぱみゅは日本語で歌っている上に、世界的な流行の発信地である原宿のイメージそのものだから海外からのアクセスがはじめから多かったのは必然というべきじゃないかと思います。
「PONPONPON」が世界23カ国の「iTunes Store」で配信されると、いきなりフィンランドとベルギーのiTunesエレクトロニックチャートで1位を獲得。動画サイト「YouTube」にアップされたプロモーションビデオの再生数は一気に5000万件を超えた。うち、約6割が海外からのアクセスだったそうです。
PONPONPONって日本語でも英語でもない、♪ボン、ホン、ウェイウェイウェイつていう、なんか楽しげでよくわからない音の響きが海外の方にも覚えやすかっだのかもしれない」。デビューアルバムは「もしもし原宿」で、 「ウェイウェイウェイ」って中国語の「もしもし」だから中国語圏も意識していたのかもしれません。
本人には海外進出へのモチベーションは無かったのがかえってよかったのかもしれません。 いやいや、そもそも本人がミュージシャンになりたいという夢があったわけでもない普通の日本人の女の子というのが良かったのかもしれない。海外進出というのは日本でちゃんと成功を収めた人が、「次はいよいよ海外だね」って出て行くのではなく、レーベルと事務所が初めから世界を意識していたデビューだったのだと思います。
きゃりーぱみゅぱみゅと並んだケイティ・ペリー
歌手のレディー・ガガ、映画監督のソフィア・コッポラら世界的なアーティストも「かわいいカルチャーに影響を受けた」と公言するなど、日本特有の「カワイイ」という言葉で表現されるファッションが世界的に受け入れられるようになってきた。あまり大人びた感じだったりセクシーさがない きゃりーぱみゅぱみゅはどこにでもいる「カワイイ」原宿ガールを基本のコンセプトとしてデビューした。海外のティーンズたち憧れの原宿で活躍するきゃりーぱみゅぱみゅに自分を重ねているから海外で受け入れられたのかもしれません。更に、ケイティ・ペリーがきゃりーぱみゅぱみゅ のファンであるとTwitterで公言してくれた幸運もグローバルなアーチストになるきっかけでした。
アルバムも枚数を重ねるごとにリリースされる国が増えていっています。 14年7月のCDアルバム「ピカピカふぁんたじん」が世界15カ国・地域で同時期にリリースされ、2回目のワールドツアーを敢行。米5都市を含む世界11カ国・地域、15都市で3万5000人を動員しました。「カワイイ」を体現するきゃりーの原宿ファッションを真似た多数の外国人ファンが会場を埋めました。現地の有力雑誌やテレビ番組などメディアも「カワイイのアンバサダー」などと紹介され、クールジャパンが世界的に醸成されつつあります。
クールジャパンは縄文時代から積み重ねられた日本の文化が世界に解き放たれて21世紀の潮流になりつつあります。これはお役所が旗を振って成功したのではありません。日本の文化のすばらしを世界が認めて初めてできる流れです。これは某国のように政府主導の自国コンテンツの押し売りとは違います。
人類の歴史において、文化・文明は経済的・軍事的覇権を握った国の文化が周辺国に波及するのが常でした。20世紀はアメリカからアメリカ文化が世界に発信され、世界はアメリカ文化を受け入れてきました。音楽もジャズもロックもヒップホップアメリカから発信されてきました。20世紀末から日本のアニメ、マンガ、ゲーム、音楽、ファッション…。日本のコンテンツ産業は、世界中の若者に多大な影響力を与え始め、新たな外国人の若者を次々にファンにして熱狂は高ぶるばかりです。そんなきゃりーのPV
いままで日本人アーチストは13兆円とも言われる日本の国内マーケットで十分に稼げたので、所属事務所もリスクを冒してまで海外進出をさせなかったと言われています。13兆円のマーケットを持っているということは、日本だけで十分に忙しい。きゃりーもCMやテレビ番組に引っ張りだこで、海外に出るまでもなく稼ぎはじめてしまった。この先事務所が海外進出熱が冷めてしまうのではないかと少々心配である。
昨年、アイドルとヘビーメタルを融合したBABYMETALが世界の話題をさらった。きゃりーぱみゅぱみゅとBABYMETAL、この2組が「日本のコンテンツを世界へ」 という最近の風潮における代表例として取り上げられることが増えてきた。この二組の共通項はアメリカの文化を消化して日本文化に昇華している点だろう。そして日本人には少々違和感があっても和風テイストはいまのところマストアイテムである。ヨナ抜き音階で日本語で歌う方が成功する可能性が高いだろう。
いまのところきゃりーとBABYMETAL は本人達の才能や能力、意思ではなく、レーベルと事務所による商業的な世界戦略の成功である。きゃりーやBABYMETAL を商業的と否定するわけではないが、この二組を上回る日本発の真のグローバルアーチストは今後数年のうちに誕生するかもしれません。
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