イメージ 2
報道陣に公開された先進技術実証機=28日、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)

 赤と白に彩られた機体はライトアップされ輝いていた。操縦席直下の日の丸の赤もデザインの一部に溶け込み、わが国戦闘機開発の再生に向かう決意を示しているかのよう。反面、本当に高性能戦闘機開発に向けた研究実験機なのかと驚くほど機体は細身で、しなやかささえ漂っていた。

愛知県内にある三菱重工の工場で28日、米軍のF-35といった「第5世代」戦闘機の上をうかがう、将来の「第6世代」戦闘機開発に備えた研究実験機《先進技術実証機》が公開された。

「先端技術を集めた兵器は美しい。秘密のベールに包まれた技術も神秘性をかもしだす」

とは、官民の防衛関係者が兵器をお披露目するにあたり、一様に抱く感慨だ。工場内でこの感慨を共有した。                                 
イメージ 9
公開された先進技術実証機 キャノピー周り=28日午後、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)
                                                  先進技術実証機は富士山の別称「心神(しんしん)」という愛称の方がすっかり有名になった。

三菱重工関係者が命名したとの説もあるが、定かではない。ともあれ、零(ゼロ)戦と縁(えにし)が深いこの工場で生まれた心神が、武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立と相まって、戦後、大日本帝國(ていこく)陸海軍の傑作機復活を恐れる連合国軍総司令部(GHQ)がズタズタにした日本の航空機産業を蘇生(そせい)させる先駆けとなる…そんな確かな手応えを感じた。

防衛装備庁の外園博一防衛技監は28日の会見冒頭、「初飛行に向け、最終段階となった」と切り出した。平成7年に研究を始め、30万点もの部品を組み合わせ、国産化率9割超の軍用機を造り上げた高揚感が、言葉になって現れたようだ。参加企業は220社にのぼる。                              
イメージ 7
公開された先進技術実証機のエアーインテイク付近=28日午後、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)

防衛装備庁や主要製造元の三菱重工の幹部の説明によると、特徴の第一は、炭素繊維を駆使し、形状を〝彫刻〟し、敵レーダーに探知されず敵を捕捉できるステルス性。国産成功例は米露中3カ国だけだ。繊維に加え耐熱素材、電子機器、小型燃料装置に象徴される、わが国の得意技術を活(い)かした点も特筆される。

強い向かい風を受けても失速せず、旋回半径の著しい短縮を可能にしたエンジンの開発も、担当のIHIが成功した。結果、軽量化を図り、高い運動性を実現した。
イメージ 5
公開された先進技術実証機のエンジンノズル付近=28日午後、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)
イメージ 6
事前説明で公開された先進技術実証機のアフターバーナー燃焼実験=28日午後、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)
                                                  航空自衛隊出身の宇都隆史参院議員は「戦闘機開発は国家の体制を守る礎の一つになる。礎の構築は、わが国が独自の技術力をしっかりと確保して、初めて達成する」と、本紙に期待を語った。

平成22年3月に国内企業群が試作を始めた心神は、今年3月末の防衛装備庁引渡しを控え、2月中旬以降までに初飛行を終える。

その後、研究中だった最新技術を追加→試験飛行を反復→問題点をあぶり出し→分析→改善を施し→新たな技術を付加→再び飛行する。回転を止めず進化を求め続ける以上の過程の繰り返しを、軍事の要諦《スパイラル・セオリー》と呼ぶ。セオリーは心神が直接、空自の将来型戦闘機となるわけではないという傍証でもある。
イメージ 8


むしろ「心神が生み出す数々の技術の完成度が、将来型戦闘機の生産・開発形態を決める」と言った方が正確だろう。

日米両国は米国より技術情報供与を受け空自の次期戦闘機F-35を日本国内で組み立てる方針で同意したが、F-35導入後の将来型戦闘機を国産にするか、費用・技術上のリスクをシェアすべく外国との共同開発に踏み出すかは未定だ。

関係者は「未定でよい」と言い切る。国産戦闘機製造への総合力を持てば、外国が注目し、擦り寄ってくる。逆説的に言えば、国産戦闘機製造への総合力を持たないと軍需大国に相手にされず、共同開発には加われない。
                                       公開された先進技術実証機の前輪と前輪カバー=28日午後、(彦野公太朗撮影)

この関係者は「国産戦闘機を製造できる段階で、防衛技術基盤の発展や費用対効果、企業収益など国益を冷静に勘案し、国産か共同開発かを判断すればよい」と話す。まずは「国産力」蓄積を目指す方向が基本と考えているのだ。

三菱重工の浜田充・技師長は「その過程で得られた技術は航空機産業(全体)に寄与する」と指摘する。

膨大な国防費にあえぐ米国からの共同開発に関する打診は今のところない。しかし、「国産、共同開発のいずれにしても、海外に売り込むスキームは早期に構築しなければ」とも提言する。

仮に国産にするとすれば、開発費は5千億~1兆円超だ。一方で、防衛省は波及効果について、最低でも4兆円の新規事業誕生し、8・3億円の経済波及効果を生み出すとともに、24万人の雇用が創出されると試算する。

ただ、課題も残る。前述した武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立による「副作用」対策だ。

日本政府が外国との輸出入に乗り出した現在は、3原則に縛られて兵器貿易と貿易管理面で「鎖国」状態だったぬるま湯時代とは様変わりし始めている。にもかかわらず、人材(ヒト)・技術(モノ)・利益(カネ)の流失を防ぐ法的管理スキームがないのだ。

別の関係者は日本メーカーの具体名を挙げ(仮にA社)、「A社と提携関係を切って、ウチに来ないかと、外国企業に手を突っ込まれる日本企業は次第に増えている」と証言。「開国」がもたらした現状をこう表現した。

「舌なめずりするオオカミがうろつく荒野に置く、ヒツジが閉じこもっていた檻(おり)の扉が開いた」(野口裕之)
イメージ 16

報道陣に公開された先進技術実証機=28日、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)

イメージ 3
報道陣に公開された先進技術実証機=28日、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)
イメージ 4
会見場に置かれていた先進技術実証機の模型=28日午後、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)

当初X-2(ATD―X)先進技術実証機は2014年の夏に初飛行を予定していたが、ようやく1年以上の日程遅れで2月中旬初飛行となる。F-2戦闘機の後継として国産戦闘機を採用することを含め、先進技術の研究開発を行っているもので、特にステルス性能、ステルス機のデータを集めることで、中国やロシアのステルス機に対する防空体制の検討にも役立つ。推力偏向(ベクタード・スラスト)パドルを使用した高機動性を実証機で実際に飛行させることにより技術の実証及び有効性の検証を行い、次期戦闘機F-3開発に役立てます。

NATOやEU構成国ではF-35他に第五世代戦闘機の選択肢がF-35以外無いにもかかわらず、まだF-35の配備も進んでいない状況ですが、あまりに駄作機すぎて、X-2によせる関心が世界的に高い。平成30年度(2018年度)には成果をまとめ、それを元にして「F-3」を純国産とするか共同開発にするかどうするか方針が決まります。


X-2に搭載されるXF5-1エンジンはIHIを中心製作された。重量499Kgのエンジンで推力は49kNです。エンジンはどれくらいの重さのエンジンからどれだけパワーを搾り出せるかになる推力重量比(推力/重量×重力加速度:T/W×9.807)が高い方が高性能となる。

XF5-1のT(推力)は約5トン49KN W(重量)は499kg。最強F-22に搭載されているP&WF119は推力は15.6トン(156kN) エンジン重量が1770 kg
XF-5-1エンジンは米の1/3程度の大きさでほぼ匹敵するパワーを搾り出しているわけです。

当初、先進技術実証機「心神」と呼ぶのが一般的であったが、組み立て開始前辺りからATD-Xと呼ばれ、今後はX-2と呼ばれることになるだろう。


ところで、X-2ということはX-1が存在するはずだが、X-1など存在したのか?
記憶にない・・・・・。

そういえば、ゴジラ映画に登場した陸上自衛隊の首都防衛移動要塞 スーパーX
があった・・・・(ミリタリーヲタクがドン引きする、あまりのダサさで引き攣った・・・)

イメージ 11
まさかこれがX-1ということはないで、しょうから・・・・

私が最初に思いついたのは、日本が誇る飛行艇US-2の原型機対潜飛行艇PS-1を製作する前に、一機だけ製作された実証機UF-XSでした。

イメージ 10

その後2016/1/29(金) 午後 2:30にご投稿いただいた内緒さんが低騒音STOL実験機「飛鳥」がX-1かもしれないとご投稿いただいた。「飛鳥」はC-1輸送機の改造機実験機だったので、可能性はなくはないが、改造機はもう一つ存在した。

イメージ 12

当初F-2戦闘機の前身であるFSX次期支援戦闘機開発計画を国産戦闘機として開発する為の、技術実証機であるT-2CCV能力向上機を思い出した。むしろこちらがX-1の可能性が高いのだが一度もそのような話を聞いたことがなかった。
イメージ 13

T-2 CCV 初飛行

その過程で、US-XF、飛鳥もT-2CCVも展示保管している各務原航空宇宙博物館で調べるとX-1の手掛かりがあるかとおもい調べたら簡単にX-1の正体がわかりました。

イメージ 14

そう言えば、記憶の彼方にこのX1G3形態の写真を元に書かれたイラストが子供向けの図鑑に載っていたことを思い出した。
イメージ 15
X1G3形態 西暦1962年(昭和37年)4月~西暦1962年(昭和37年)8月

X1G1B高揚力研究機 
X1G1B高揚力研究機のベースとなったサーブ91サフィールはスウェーデンのサーブ社が開発し、1945(昭和20)年に初飛行した小型練習機である。スウェーデンとオランダで計323機が生産され、練習機や連絡機として各国で使用された。エンジンや装備の違いによりA型からD型までのサブタイプがある。
日本には、1953(昭和28)年に当時の保安庁(現・防衛省)の初等練習機候補としてB型(製造番号91-201)が1機輸入され、1956(昭和31)年に防衛庁技術研究所が高揚力装置実験のために購入した。その際、民間登録(JA3055)が抹消されて同研究所がTX-7101の記号を与えた。
技術研究所ではフル・スパン・フラップとスポイラーを装備した新設計の主翼を装備した機体にX1G1という名称を与え、1957(昭和32)年から飛行試験を始め有効性を確認した。さらにその後、フラップ上面に高圧の空気を吹き出して揚力を高めるシステムを採用した主翼と、翼端渦制御によって高揚力装置の操縦性の問題を解消する試みを行った主翼が本機で実験され、それに合わせて本機の名称もX1G2およびX1G3と変化した。1962(昭和37)年に研究機としての役割が終わると、再びX1G1の主翼が装着されて、エンジンが換装されていたことからX1G1Bという名称となり、連絡機として使用された。1985(昭和60)年度に用途廃止となった後は防衛庁技術研究本部岐阜試験場内で保管され、1996(平成8)年のかかみがはら航空宇宙博物館(当時)の開館時より同館に展示されて現在に至っている。
本機での実験により得られた知見と技術は、C-1輸送機、PS-1飛行艇、MU-2ビジネス機に活用されたことから、本機のわが国の航空技術開発への貢献はきわめて大きいと考えられる。特にフラップ上面に高圧の空気を吹き出す技術は、UF-XS実験飛行艇を経て最新のUS-2飛行艇まで引き継がれている。また、博物館の収蔵に当たっては劣化の進んでいた外部塗装を部分的に補修した以外には手を加えられておらず、研究機だった当時の痕跡も含めて使用時の状態をよく保っており、文化財的価値も高い。
これらのことから、防衛省技術研究本部が所有し、かかみがはら航空宇宙科学博物館が保管・展示するX1G1B高揚力研究機は、我が国の航空機開発の歴史を伝える極めて貴重な航空遺産であると考えられる。
X-1の正体がやっとわかりました。
ATD-XはこれからX-2と呼ばれるようになりますが、X-1の正体がわかると安心してX-2と呼べます。

参考】幻の自衛隊機 FSX等
イメージ 18
幻の純国産FSX CG その1



イメージ 30
幻の純国産FSX CG その5              




イメージ 33


イメージ 20






イメージ 35
F-100J その1
空自のF-86F後継機選定の頃に計画されたが蔵入りになったF100にレドームを付けたF-100J


イメージ 40



PX-L 
海上自衛隊ではP2V-7と同機をベースに国産開発されたP-2Jを運用していたが潜水艦の性能向上により次期陸上型固定翼対潜哨戒機(PX-L)が必要となっていた。そこで国産計画が持ち上がりP-3Cのライセンス生産と比較検討された。
一時は国産で内定したが国産では搭載する対潜哨戒機器開発の性能や開発が間に合わず繋ぎが機種が必要になるなどの不安が取りざたされ1977年P-3Cオライオンに決定した。

イメージ 23
PX-L

イメージ 24

イメージ 25

 

イメージ 27

イメージ 28


image029
試作 富士重工、RPV(無人偵察機)